スタートレック:ローワー・デッキ
スター・トレック:ローワー・デッキ | |
---|---|
![]() | |
原作 |
ジーン・ロッデンベリー 『スタートレック』 |
原案 | マイク・マクマハン |
声の出演 |
タウニー・ニューサム ジャック・クエイド ノエル・ウェルズ ユージン・コルデロ |
テーマ曲作者 | Chris Westlake |
国・地域 |
![]() |
シーズン数 | 2 |
話数 | 20 |
各話の長さ | 25分 |
製作 | |
製作総指揮 |
アレックス・カーツマン ヘザー・ケイディン ロッド・ロッデンベリー トレヴァー・ロス ケイティー・クレンツ マイク・マクマハン |
製作 |
|
配給 | CBSテレビジョン・ディストリビューション |
放送 | |
放送チャンネル | Paramount+ |
放送期間 | 2020年8月6日 | - 放送中
Star Trek: Lower Decks (Official Site) Watch on CBS All Access | |
番組年表 | |
前作 | 『スタートレック:ピカード』 |
続編 | Star Trek: Prodigy |
関連番組 | 『新スタートレック』 『まんが宇宙大作戦』 |
『スター・トレック:ローワー・デッキ』(英: Star Trek: Lower Decks、略称: LD、日本語メディアによっては「ロワー・デックス」と表記されることもある[1][2])は、アメリカのSFテレビアニメ。
概要[編集]
『スタートレック』のテレビシリーズとして9作目にあたり、アニメシリーズとしては『まんが宇宙大作戦』に次いで2作目となる[注釈 1]。アメリカでは2020年8月6日からParamount+(旧称CBS All Access)で、カナダではBell Mediaが保有する放送局及び配信サービスで同日に公開された。日本を含むその他の地域では2021年1月22日からAmazonプライム・ビデオで公開されている。第2シーズンはアメリカ・カナダでは2021年8月12日より、日本を含むその他の地域では翌日の2021年8月13日より公開された。第3シーズンは、アメリカ・カナダでは2022年8月25日より配信予定である[3]。第4シーズンの制作も決定している[4][5][6]。
本作は2380年(『ネメシス/S.T.X』の翌年)の惑星連邦を舞台に、宇宙艦隊所属艦の中で最も重要度が低いとされる宇宙艦U.S.S.セリトス[注釈 2]に勤務するクルーたちの中でもとりわけ重要度が低い、下部デッキ(Lower Decks)に居住する若い少尉たちの活躍を描いている[1][2]。舞台設定およびスタッフ・クレジットのようなフォーマットは『新スタートレック』からの強い影響に基づいている。
きわどいギャグが冴えるコメディ作品であるが、『スタートレック』の世界観を壊すことなく、熱心なトレッキーであればあるほど笑いを誘う内容となっている。なお、『新スタートレック』には第167話「若き勇者達(原題:Lower Decks)」という、やはり下部デッキに所属する若い少尉たち4人にスポットを当てたエピソードがあるが、本作との関連性はない。
登場人物[編集]
※ 声の括弧内は日本語吹き替え。
- ベケット・マリナー
- 声 - タウニー・ニューサム(小島幸子)
- U.S.S.セリトスに勤務する地球人の女性。少尉。優秀ではあるが、その破天荒な行動のために少尉に降格され、U.S.S.キトからU.S.S.セリトスに配属される。これまでにも多くの宇宙艦を転々としてきており、U.S.S.キトの前はディープ・スペース・ナインに勤務していた。周りから特別扱いされることを嫌って、フリーマン艦長の娘であることを他のクルーに秘密にしていたが、第1シーズン終盤で周囲に知られてしまう。
- ブラッド・ボイムラー
- 声 - ジャック・クエイド(平野潤也)
- U.S.S.セリトスに勤務する地球人の男性。少尉→中尉→少尉。生真面目な性格で、仕事をこなして昇進を虎視眈々と狙う。第1シーズンではフリーマン艦長からマリナーの監視を命令され、終盤でU.S.S.タイタンのライカー艦長にスカウトされ中尉に昇進する。
- 第2シーズンでは上官のライカー艦長と同様[注釈 3]、上陸任務中の転送事故で2人となってしまい、片方はそのまま中尉としてU.S.S.タイタンに残り、もう片方はU.S.S.セリトスに少尉として戻る事になった。査定者による悪質な改竄シミュレーションでも100%の達成率に到達するなど、士官として優秀な素質がある片鱗を見せている。
- ドヴァナ・テンディ
- サム・ラザフォード
上級士官[編集]
- キャロル・フリーマン
- ジャック・ランサム
- 声 - ジェリー・オコンネル
- U.S.S.セリトスの副長を務める地球人の男性[注釈 4]。中佐。若干軽薄なようでいて、艦長への忠誠心やクルーへの愛情は深く、ボイムラーへのさりげない評価など、クルー一人一人にしっかり目を配っている。
- シャックス
- 声 - フレッド・タタショア(後藤光祐)
- U.S.S.セリトスの戦術・保安部長を務めるベイジョー人の男性。大尉。第1シーズン終盤で殉職するが、特に理由も明かされないまま第2シーズンで復活する。マリナーやボイムラーによれば「生き返るのはブリッジクルーにはよくある」らしく驚くほどのことではないという。
- ドクター・タアナ
- 声 - ジリアン・ヴィグマン(橘U子[7])
- U.S.S.セリトスの医療部長を務めるカイト人[注釈 5]の女性。中佐。
- アンディ・ビラップ
- ケイション
- 声 - カール・タート
- シャックスの後任として赴任して来たタマリアン人の男性。中尉。宇宙艦隊初のタマリアン人士官である。シャックス復活後の役職は不明だが、ブリッジクルーのままではあるため、戦術か保安かどちらかの主任を続けているものと思われる。
- タマリアンはTNG102話「謎のタマリアン人」で登場、敵対心はないものの宇宙翻訳機が対応できない解読不能言語を話し、意思の疎通ができない種族であった。12話のサブタイトル「ケイション 彼の目は開かれた」はタマリアン語の「スカス 彼の目は開かれた」のパロディ。
ゲスト[編集]
- Q
- 声 - ジョン・デ・ランシー(羽佐間道夫)
- 『新スタートレック』の登場人物。第8話ゲスト。高次元生命体。
- ウィリアム・T・ライカー
- 声 - ジョナサン・フレイクス(大塚明夫)
- 『新スタートレック』の登場人物。第10・11・12話ゲスト。U.S.S.タイタンの艦長を務める地球人の男性。大佐。トロイの夫。マリナーとは旧知の仲。
- ディアナ・トロイ
- 声 - マリーナ・サーティス(高島雅羅)
- 『新スタートレック』の登場人物。第10話ゲスト。U.S.S.タイタンのカウンセラーを務める地球人・ベタゾイド人ハーフの女性。中佐。ライカーの妻。
- トム・パリス
- 声 - ロバート・ダンカン・マクニール(森川智之)
- 『スタートレック:ヴォイジャー』の登場人物。第13話ゲスト。U.S.S.ヴォイジャーの主任操舵士を務めていた地球人の男性。大尉[注釈 6]。
- ソーニャ・ゴメス
- 声 - リシア・ナフ(麻生侑里)
- 『新スタートレック』の登場人物。第20話ゲスト。U.S.S.アルキメデスの艦長を務める地球人の女性。大佐。フリーマン艦長の古くからの友人。
- 少尉時代にはU.S.S.エンタープライズに機関部員として勤務し、着任早々ピカード艦長にぶつかりホット・チョコレートをかけてしまった人物[注釈 7]。
各話リスト[編集]
第1シーズン[編集]
話数 | サブタイトル(邦題) 原題 |
脚本 | 監督 | 公開日 |
---|---|---|---|---|
1 | 第二次接近遭遇 Second Contact |
Mike McMahan | Barry J. Kelly | 2020年8月6日 |
2 | 外交特使 Envoys |
Chris Kula | Kim Arndt | 2020年8月13日 |
3 | 時間厳守命令 Temporal Edict |
Dave Ihlenfeld & David Wright | Bob Suarez | 2020年8月20日 |
4 | 湿った船 Moist Vessel |
Ann Kim | Barry J. Kelly | 2020年8月27日 |
5 | キューピッドの外れ矢 Cupid's Errant Arrow |
Ben Joseph | Kim Arndt | 2020年9月3日 |
6 | 気のいいフレッチャー Terminal Provocations |
John Cochran | Bob Suarez | 2020年9月10日 |
7 | ボイムラーのから騒ぎ Much Ado About Boimler |
M. Willis | Barry J. Kelly | 2020年9月17日 |
8 | 真実 Veritas |
Garrick Bernard | Kim Arndt | 2020年9月24日 |
9 | クライシス・ポイント Crisis Point |
Ben Rodgers | Bob Suarez | 2020年10月1日 |
10 | セリトス絶体絶命! No Small Parts |
Mike McMahan | Barry J. Kelly | 2020年10月8日 |
第2シーズン[編集]
話数 | サブタイトル(邦題) 原題 |
脚本 | 監督 | 公開日 |
---|---|---|---|---|
11 | 奇妙なエネルギー Strange Energies |
Mike McMahan | Jason Zurek | 2021年8月12日 |
12 | ケイション 彼の目は開かれた Kayshon, His Eyes Open |
Chris Kula | Kim Arndt | 2021年8月19日 |
13 | 永遠のトム・パリス We'll Always Have Tom Paris |
M. Willis | Bob Suarez | 2021年8月26日 |
14 | ムガートはグマート Mugato, Gumato |
Ben Rodgers | Jason Zurek | 2021年9月2日 |
15 | ドゥープラーの困惑 An Embarrassment of Dooplers |
Dave Ihlenfeld & David Wright | Kim Arndt | 2021年9月9日 |
16 | あからさまなスパイ The Spy Humongous |
John Cochran | Bob Suarez | 2021年9月16日 |
17 | 愛欲の泉 Where Pleasant Fountains Lie |
Garrick Bernard | Jason Zurek | 2021年9月23日 |
18 | セリトスクルーの実力テスト I, Excretus |
Ann Kim | Kim Arndt | 2021年9月30日 |
19 | wej Duj wej Duj |
Kathryn Lyn | Bob Suarez | 2021年10月7日 |
20 | 初めてのファーストコンタクト First First Contact |
Mike McMahan | Jason Zurek | 2021年10月14日 |
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 『スタートレック:ショートトレック』第2シーズン内のアニメーション・エピソード2話を除く。
- ^ 日本語メディアによっては「セアリトス」と表記されることもある(英語ではCerritos)[1][2]。
- ^ 『新スタートレック』第150話「もう一人のウィリアム・ライカー」より。
- ^ 『スタートレック:ヴォイジャー』第120・121話「異空生命体を呼ぶ者達(前後編)」に登場したU.S.S.イクワノックスのランサム艦長との関係は不明。
- ^ 漫画的にデフォルメされた猫に似た異星人。『まんが宇宙大作戦』にも登場。
- ^ 字幕・吹き替えでは中尉と訳出されている。
- ^ 『新スタートレック』第41話「無限の大宇宙」、第42話「愚かなる欲望」に出演。
出典[編集]
- ^ a b c “アニメ『スター・トレック:ロワー・デックス』トレイラー&ビジュアル到着”. CINRA.NET (2021年1月15日). 2021年1月22日閲覧。
- ^ a b c “『スター・トレック:ロワー・デックス』1月22日よりアマプラ独占配信 日本語版トレーラーも” (日本語). Real Sound (2021年1月15日). 2021年1月22日閲覧。
- ^ Milligan, Mercedes (2022年7月13日). “Paramount+ Reveals 'Star Trek: Lower Decks' S3 Premiere & Key Art”. Animation Magazine. 2022年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月13日閲覧。
- ^ Del Rosario, Alexandra (2021年4月5日). “'Star Trek: Lower Decks' Renewed For Season 3 As Second Season Gets Teaser & Premiere Date On Paramount+”. Deadline Hollywood. 2021年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月5日閲覧。
- ^ Andreeva, Nellie (2022年1月18日). “'Star Trek' Universe News: 'Discovery', 'Strange New Worlds' & 'Lower Decks' Renewed, 'Picard' Gets Season 2 Premiere Date”. Deadline Hollywood. 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月19日閲覧。
- ^ “Paramount+ Sets Star Trek Spring Slate: Picard and Strange New Worlds Dates, Plus Disco, SNW, and Lower Decks Renewals”. TrekCore.com (2022年1月18日). 2022年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月20日閲覧。
- ^ “《お知らせです!》”. Twitter. 2021年1月23日閲覧。
- ^ “「スタートレック・ローワーデッキ」アマプラにて本日より配信開始!”. Twitter. 2021年1月23日閲覧。