羽佐間道夫

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はざま みちお
羽佐間 道夫
プロフィール
性別 男性
出生地 日本の旗 日本東京府(現:東京都
生年月日 (1933-10-07) 1933年10月7日(84歳)
血液型 A型
身長 170 cm[1]
職業 声優俳優ナレーター
事務所 ムーブマン
公式サイト 公式サイト
声優活動
活動期間 1950年代 -
ジャンル アニメ吹き替えナレーション
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

羽佐間 道夫(はざま みちお、1933年10月7日[2] - )は、日本声優俳優ナレーター

概要[編集]

来歴[編集]

幼少期から人前に立つのが好きで学芸会などでは必ず舞台に立ち、小学生時は創作童話を朗読を全校生徒の前でしたりしていた[3]。小学2年生の時に太平洋戦争が勃発し、一時は長野に疎開する。3年後の11歳の時に高輪に戻ってきたが、その年の5月に山の手空襲があり羽佐間の一家は難を逃れたが、おじの一家はおじとその長男以外の7人が犠牲となった。終戦後、新橋駅近くで物を売って生計を立てた[4]。中学在学中に、演劇部に入部する。当時目標にしてたのは、宇野重吉滝沢修。その後、役者を志して舞台芸術学院に入学、卒業後は新協劇団(現・東京芸術座)に入団した。在団には薄田研二に育ててもらった。役者では生計が立てられなかった頃は、金がなくてが買えず、足の甲に草履の鼻緒を描いて、裸足で出歩ても浮浪者と間違われないようして警官の目をごまかしたり、電車賃節約のために上野から田原町まで歩いて移動していた。当時、寄席の切符売りのアルバイトをしていたが、切符売り場は壁に空いた手が入る程度の穴だけで、入場料や切符のやりとりをしたため、酔っぱらいが多かった当時の客層から「女性の切符売りの方が評判がいい」と考え、高い声で応対をしてた。「それが最初の声優の仕事かもしれない」と回想している[3]

幼なじみの文化放送に勤めていた岡田太郎[5] から「ラジオドラマに出てみないか」と誘われ、短時間でそこそこお金になる割のいいアルバイトとして出演する。しかし、まだ駆け出しだったため「こんな下手な役者と一緒にやりたくない」と東野英治郎から言われることもあった。その後、出演したラジオドラマを聞いた関係者から、外国映画の吹き替えをやってみないかと誘われ、『ホパロング・キャシディ』の吹き替えをすることになった。当時は、映画業界がテレビをライバル視しなかなか作品を提供しなかったために海外ドラマが増えたが、吹き替えをやる役者が当時300人程度しかおらず、仕事がたくさん回ってくるようになったという[3]

太平洋テレビジョン芸能部[6]東京俳優生活協同組合創立メンバーを経てムーブマン代表取締役

東京府(現:東京都)出身[3]。兄は元NHKアナウンサー羽佐間正雄。従兄にフジサンケイグループ代表などを歴任した羽佐間重彰赤穂浪士間光興の直系の子孫で、三浦環の親戚でもある。

日本テレビの『スーパーテレビ情報最前線』の美空ひばり特集は彼自身がナレーションの他、プロデューサー・演出も担当している。日本テレビ系列の皇室関連のスペシャル番組でも知られる。

2008年、第2回声優アワード功労賞を受賞[7]

人物[編集]

日本の声優業界を代表する重鎮の一人。

2001年、第18回ATP賞の個人部門で、ナレーション部門はないにもかかわらずナレーションの功績により賞を受賞している。

シルヴェスター・スタローンの吹き替えの際、どう演じればいいか分からなかったため、とりあえず声のトーンだけは下げようと考えて、海に向かって大声で浄瑠璃を語り、喉を嗄らしてから収録を行った逸話がある[8]。また後に、スタローンの吹き替えを正式に務めているささきいさおも羽佐間同様に、日本酒で喉を壊して独特の声を作り上げていることを語っている。スタローンの吹き替えつながりで、ささきのコンサートにゲスト出演もしており、「これからはスタローンの吹き替えはいさおくんに任せる」と発言している。

スタローン以外にも吹き替えではロイ・シャイダーディーン・マーティンマイケル・ケインスティーヴ・マーティンポール・ニューマンピーター・セラーズレスリー・ニールセンなどの数多くの持ち役を持つ。また、山田康雄の死後はジャン・ポール・ベルモンドの吹き替えを引き継いでいる。

スペースボール』ではメル・ブルックス扮する大統領・スクルーブと賢者・ヨーグルトの二役を演じ分け、芸の幅を見せた[9]。また、吹き替えの際には日本語の台詞に独特のアレンジを仕組むスタイルを見せており、広川太一郎と並んでファンからは熱い支持を受けている[9]

シリアスな役、コミカルな役、ヒーロー役から冷酷非情な悪役までこなすその芸域の広さ故に、かつては「困ったときの羽佐間」と呼ばれていた。後にそのポジションは後輩の山寺宏一に移行している。

「役者の特質を生かしてやったらどうか」と羽佐間が提案したのがきっかけで、声優バンド・スラップスティックが結成され[10]、羽佐間はプロデューサーを務める。

吹き替え黎明期のエピソード[編集]

羽佐間が駆け出しの頃は、録音技術が低かった関係で途中の編集ができなかったため、30分番組をノンストップ1本取りだった。そんな中、28分のところで台詞を間違えてしまったために撮り直しとなり、ボコボコに殴られたという[3][11]

海外ドラマ『コンバット!』では、収録前日の大雨でスタジオに水が溜まってしまい、スケジュール上そのままの収録を余儀なくされ、砂漠のシーンなのに水音を立てながら収録に当たったことがある[8]

出演[編集]

テレビアニメ[編集]

1963年
1965年
1968年
1969年
1971年
1973年
1979年
1981年
1982年
1986年
1987年
1990年
1991年
1993年
  • 美味しんぼ 日米コメ戦争(ダン・フォスター上院議員)
1997年
1998年
2004年
  • MONSTER(ハンス・ゲオルグ・シューバルト)
2006年
2007年
2008年
2013年
2014年
2016年
2017年

劇場アニメ[編集]

1969年
1970年
  • 巨人の星 宿命の対決(速水譲次[18]
1979年
1980年
  • がんばれ!! タブチくん!! 第2弾 激闘ペナントレース(ヒロオカ)
  • がんばれ!! タブチくん!! 初笑い第3弾 あゝツッパリ人生(ヒロオカ)
  • ヤマトよ永遠に(ナレーション[19]
1983年
1984年
1985年
1987年
  • 宝島ジョン・シルバー
1995年
2002年
2007年
2009年
2010年
2016年

OVA[編集]

1989年
1992年
1993年
1998年
  • 銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光(ワルター・フォン・シェーンコップ)

Webアニメ[編集]

ゲーム[編集]

1992年
1998年
2000年
2006年
2008年
2014年

吹き替え[編集]

俳優[編集]

映画[編集]

ドラマ[編集]

アニメ[編集]

人形劇[編集]

その他[編集]

人形劇[編集]

ナレーション[編集]

ラジオ[編集]

カセットブック[編集]

オーディオブック[編集]

ボイスオーバー[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ JAPAN人物名鑑[リンク切れ]
  2. ^ 『声優名鑑』、587頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  3. ^ a b c d e 羽佐間道夫の声優道 1| 先輩から学ぼう! | 声優グランプリweb 2017年2月12日閲覧
  4. ^ a b news every.-「ミンナが、生きやすく」 2015年12月10日閲覧
  5. ^ 後に共同テレビ社長・会長・相談役を歴任した。吉永小百合の夫
  6. ^ 『猿の惑星<日本語吹替完全版>コレクターズ・ブルーレイBOX』田島莊三|インタビュー”. 吹替の帝王. 2015年2月27日閲覧。
  7. ^ 第二回声優アワード受賞者 | //声優アワード//Seiyu Awards// 2017年2月12日閲覧
  8. ^ a b 羽佐間道夫の声優道 2” (2014年7月17日). 2014年7月18日閲覧。
  9. ^ a b 『スペースボール』|傑作吹替視聴室|「吹替の帝王」 Powered by 20th Century FOX Home Entertainment”. 2014年7月18日閲覧。
  10. ^ 「Break Out」(2012年2月10日)の番組概要ページ - TVトピック検索 2017年2月12日閲覧
  11. ^ 羽佐間道夫、この道60年のレジェンドが明かすデビュー当時から昨今の声優事情「テレビ草創期の吹き替え現場は生収録!」【声優伝説:連載第1回】【声優伝説】(1/2) - シネマトゥデイ 2017年2月12日閲覧
  12. ^ パトロールホッパ宇宙っ子ジュン”. 東映アニメーション. 2016年6月11日閲覧。
  13. ^ 超時空要塞マクロス”. メディア芸術データベース. 2016年8月7日閲覧。
  14. ^ キャストリスト”. ふしぎの海のナディア. 2016年6月27日閲覧。
  15. ^ “満ちてくる時のむこうに”. ぴえろ公式サイト. http://pierrot.jp/archives/tv_list_1990/sp_004.html 2016年5月10日閲覧。 
  16. ^ キャスト・スタッフ”. まじっく快斗1412公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
  17. ^ 巨人の星 行け行け飛雄馬”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  18. ^ 巨人の星 宿命の対決”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月17日閲覧。
  19. ^ ヤマトよ永遠に”. バンダイビジュアル. 2016年6月13日閲覧。
  20. ^ カムイの剣”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  21. ^ キャラクター”. 映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦. 2016年6月10日閲覧。
  22. ^ a b 河童のクゥと夏休み”. メディア芸術データベース. 2016年9月20日閲覧。
  23. ^ キャスト&スタッフ”. 劇場用アニメーション映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」公式サイト. 2016年6月2日閲覧。
  24. ^ “「ポッピンQ」島崎和歌子と小野大輔がゲスト出演、ヒロインの両親役で土佐弁披露”. 映画ナタリー. (2016年10月18日). http://natalie.mu/eiga/news/205765 2016年10月18日閲覧。 
  25. ^ Character”. 銀河英雄伝説 ON THE WEB. 2016年6月21日閲覧。
  26. ^ アニメ「めぐみ」”. 日本国政府:北朝鮮による日本人拉致問題. 2016年6月15日閲覧。
  27. ^ CHARACTERS”. レゴ®ムービー ザ・ゲーム【公式サイト】. 2014年8月11日閲覧。
  28. ^ エアフォース・ワン”. 日曜洋画劇場. 2016年9月6日閲覧。
  29. ^ 11月21日公開の映画『西遊記~はじまりのはじまり~』、孫悟空役の吹替キャストに山寺宏一さんが決定! 茶風林さん・神谷浩史さん・野沢雅子さんら豪華声優陣の出演も発表!”. アニメイトTV. 2014年10月8日閲覧。
  30. ^ 吹替えキャスト発表!第一弾!『スサミ・ストリート全員集合~または“パペット・フィクション”ともいう~』”. ふきカエル大作戦. 2015年5月26日閲覧。
  31. ^ 007 トゥモロー・ネバー・ダイ”. 日曜洋画劇場. 2016年7月22日閲覧。
  32. ^ 「テッド2」吹替キャスト第2弾発表、有吉弘行×咲野俊介コンビ再び”. 映画ナタリー. 2015年8月10日閲覧。
  33. ^ 特攻野郎Aチーム THE MOVIE”. 日曜洋画劇場. 2016年7月24日閲覧。
  34. ^ “シリーズ完結編「ホビット 決戦のゆくえ」本ポスター公開!”. http://eiga.com/news/20141118/8/ 2014年11月18日閲覧。 
  35. ^ 『危険戦隊デンジャー5 ~我らの敵は総統閣下~』キャラクター&声の出演者紹介!”. ふきカエル大作戦. 2016年8月21日閲覧。
  36. ^ ピエール瀧&川栄李奈「KUBO クボ」日本語吹き替え版キャストに決定!”. 映画.com. 2017年10月18日閲覧。
  37. ^ トム・クルーズと峰不二子が共演!? レゴ映画に声優大集結……鈴木おさむ監修”. Yahoo!ニュース. 2014年1月18日閲覧。
  38. ^ 羽佐間道夫さんとチャップリンのお話。今月末〜2月「チャップリン映画ウィーク」を開催。 - 大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版公式ページ、2017年1月14日17:16配信、同月15日閲覧
  39. ^ 石丸博也の代理。

外部リンク[編集]