スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スター・ウォーズ
エピソード3 シスの復讐
Star Wars Episode III
Revenge of the Sith
監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス
製作 リック・マッカラム
製作総指揮 ジョージ・ルーカス
出演者 ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
イアン・マクダーミド
サミュエル・L・ジャクソン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 デヴィッド・タッターサル
編集 ロジャー・バートン
ベン・バート
配給 20世紀フォックス
公開 フランスの旗 2005年5月15日CIFF
アメリカ合衆国の旗 2005年5月19日
日本の旗 2005年7月9日
上映時間 141分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 113,000,000ドル
興行収入 848,460,000ドル 世界の旗
380,260,000ドル アメリカ合衆国の旗
91.7億円 日本の旗
前作 エピソード2/クローンの攻撃
次作 Star Wars Episode VII
テンプレートを表示

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』( - ふくしゅう、Star Wars Episode III: Revenge of the Sith)は、2005年に公開されたアメリカSF映画

カンヌ国際映画祭のオープニング作品として特別上映があった。

概要[編集]

アナキン・スカイウォーカーダークサイドに堕ちてしまう悲劇を描き、ダース・ベイダー誕生と銀河帝国の成立が主要なテーマとなっている。新三部作と旧三部作を繋ぐ重要なエピソードでもある。

本国アメリカでは、シリーズ唯一の「PG-13」(13歳未満の児童には不適切な箇所あり。保護者の判断が必要)に指定された。

興行的には成功したものの、1年で最低の映画を選ぶゴールデンラズベリー賞ヘイデン・クリステンセンが最低助演男優賞(主役を演じたにもかかわらず、「助演」というのも一種の嫌味。しかしキャスト順ではオビ・ワン役のユアン・マクレガーが先頭に記載される)とされる結果となった。

2005年の間に全世界で関連商品を30億ドル売り上げ、LIMA(International Licensing Industry Merchandisers Association。国際ライセンシング産業マーチャンダイザーズ協会)から「ベスト・ライセンス賞」に選ばれた[1]


ストーリー[編集]

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

クローン大戦開戦から3年が経過し、戦争は共和国優位の情勢にあった。しかしそんな中、パルパティーン最高議長がコルサントに襲来した独立星系連合軍に捕らえられてしまう。コルサント上空で繰り広げられる艦隊戦の中をパルパティーン救出に向かうオビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーは、パルパティーンが捕らえられている敵の旗艦に突入し、再びドゥークー伯爵と対決する。死闘の末アナキンに軍配が上がるが、パルパティーンはドゥークーに止めを刺すことをためらうアナキンを扇動し、アナキンはドゥークーの首をはねてしまう。墜落寸前の旗艦からオビ=ワン、アナキン、パルパティーンは無事生還する一方で、分離主義者のリーダー格であるグリーヴァス将軍も無事脱出していた。

帰還したアナキンは妻パドメ・アミダラの妊娠を知るが、やがて彼女が出産で死亡する予知夢にうなされる様になり、かつて母シミを死なせた悔恨からより強い力を求めようとする。一方、ジェダイ評議会は非常時大権を盾に長年権力の座にあり続けるパルパティーンに疑いの目を向けていた。評議会はパルパティーンと親しいアナキンをスパイとして情報を探ろうとするが、アナキンのジェダイ・マスターへの昇格は認めず、アナキンは自身に対する処遇に不満を抱く様になる。

そんなアナキンに、パルパティーンはフォースの暗黒面(ダークサイド)の力を説き、パドメを救う方法があると囁く。彼こそがシス卿ダース・シディアスその人物だったのだ。メイス・ウィンドゥにその事を報告したアナキンだったが、パドメを想うがあまりにパルパティーンの誘惑に屈し、パルパティーンを追いつめたメイスを逆に倒してしまう。遂に暗黒面に堕ちたアナキンは、シスとしての名「ダース・ベイダー」を与えられる。

アナキンはクローン・トルーパーを率いて、ジェダイ聖堂に残っていたジェダイ達を幼い訓練生も含めて全て虐殺し、各星系で戦っていたジェダイ・マスター達もパルパティーンが発した極秘命令オーダー66により、次々と非業の死を遂げる。難を逃れたジェダイは、遂にグリーヴァスを倒したオビ=ワンや、チューバッカの助けにより落ち延びたヨーダのみ。親ジェダイ派の元老院議員ベイル・プレスター・オーガナの助けでコルサントに戻ったオビ=ワンとヨーダは、アナキンがシスに堕ちた事を知る。

アナキンは更に火焔の星・ムスタファーヌート・ガンレイら分離主義者の幹部を抹殺し、ジェダイを糾弾して全権を掌握したパルパティーンは銀河帝国皇帝を名乗る。アナキンを追ってムスタファーに到達したパドメは、愛する人のあまりの変貌に絶望する。そこにパドメ艇に密航していたオビ=ワンが現れ、遂に運命の師弟対決が始まった。一方コルサントではヨーダがパルパティーンに一騎打ちを挑んでいた。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
オビ=ワン・ケノービ ユアン・マクレガー 森川智之
パドメ・アミダラ ナタリー・ポートマン 坂本真綾
アナキン・スカイウォーカー ヘイデン・クリステンセン 浪川大輔
ダース・ベイダーの声 ジェームズ・アール・ジョーンズ 大平透
パルパティーン最高議長 イアン・マクダーミド 稲垣隆史
メイス・ウィンドゥ サミュエル・L・ジャクソン 玄田哲章
ヨーダ フランク・オズ 永井一郎
ドゥークー伯爵 クリストファー・リー 羽佐間道夫
C-3PO アンソニー・ダニエルズ 岩崎ひろし
R2-D2 ケニー・ベイカー (無し)
チューバッカ ピーター・メイヒュー
ベイル・プレスター・オーガナ ジミー・スミッツ 寺杣昌紀
コマンダー・コーディ テムエラ・モリソン 金田明夫
クローン・トルーパー
グリーヴァス将軍 カイル・ローリング
マシュー・ウッド(声)
後藤哲夫
キ=アディ=ムンディ サイラス・カーソン 水野龍司
ジャー・ジャー・ビンクス アーメッド・ベスト
ティオン・メイドン ブルース・スペンス 永田博丈
マス・アミダ デイビッド・ボワーズ 小島敏彦
オーン・フリー・ター マット・ローワン
ルウイー・ナベリー グレーム・ブランデル
ジョバル・ナベリー トリシャ・ノーブル
ソーラ・ナベリー クローディア・カーヴァン
マレイ=ディー キー・チャン
オーウェン・ラーズ ジョエル・エドガートン
クイーン・アパイラナ ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
シオ・ビブル オリヴァー・フォード・デイヴィス
ニー・アレイヴァー レナ・オーウェン
ヌート・ガンレイ サイラス・カーソン 鈴木勝美
ナレーター(日本テレビ放映時) 津嘉山正種

スタッフ[編集]

作品解説[編集]

冒頭の宇宙戦などほかのエピソードに比べて派手なカメラワークが目立ち、ほかのVFX工房作品の大ヒットで王座を追われつつあるILMにとっては『宇宙戦争』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』と並び、2005年の勝負作といえた。

ムスタファーでのアクションシーンの一部構成をスティーヴン・スピルバーグが担当し、アシスタント・ディレクターとしてクレジットされた。

撮影[編集]

本作で最初に撮影されたのは、オビ=ワンがルークを養父母に託すラストシーンであり、エピソード2のタトゥイーンの場面の撮影時に既に撮影されている。

音楽[編集]

過去の5作と同様に、本作の音楽の作曲・編曲・指揮はジョン・ウィリアムズ、演奏はロンドン交響楽団である。

エピソード4の楽曲が幾つも収録された。エンディング曲でもエピソード4の楽曲が大きなウェイトを占めており、特に1977年からサウンドトラック盤に収録されていた「王女レイアのテーマ」はエピソード4本編では断片的な使用に留まっており、シリーズ映画化最後で初めて曲の半分以上が聴かれることとなった。

公開・反響[編集]

アメリカでは平日に一般公開されたため、仮病などで仕事を休んで映画館に行く観客が続出し、一説には6億2700万ドルの損失をアメリカ経済に与えたといわれている。

日本ではスター・ウォーズ・シリーズがこの作品の公開を記念し、それまでのエピソード1-6と4-6特別篇の日本公開時の復刻パンフレットBOX(都合上3のものは別売)が発売されていた。日本では2009年2月21日にフジテレビで地上波初放送。冒頭にて前作のあらすじを紹介している。

受賞歴[編集]

  • サターン賞
    • 受賞:最優秀作曲賞、最優秀SF映画賞
    • ノミネート:最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞、最優秀衣装賞、最優秀メイクアップ賞、最優秀特殊効果賞
  • MTVムービー・アワード
    • 受賞:最優秀悪人賞
    • ノミネート:ベストファイト賞、ベストヒーロー賞
  • 毎日映画コンクール
    • 受賞:TSUTAYAファン賞(外国映画部門)
  • サテライト賞
    • 受賞:最優秀音響賞、最優秀視覚効果賞
    • ノミネート:最優秀美術・デザイン賞、最優秀DVD賞
  • ゴールデンラズベリー賞
    • 受賞:最低助演男優賞

DVD版[編集]

日本ではDVD2005年11月23日に発売されたが、この際に劇場公開版の字幕(担当戸田奈津子)の意訳に関して非常に多くの苦情が寄せられた結果、ソフト化に際して字幕修正が行われている。これに対し日本語吹き替え版については公開当初から脚本よりもスターウォーズの世界観への忠実さを優先する意訳が目立ち、中にはほとんどアドリブに近いものもある(例:英語・字幕版のオビ=ワンはアナキンの野望に激昂するが、吹き替え版はアナキンの行為に激昂している)が、こちらは世界観を優先する意訳と受け止められDVD版でもほぼ変更なし(誤訳があったが)であった。

サウンドトラック[編集]

サウンドトラックCDは北米では2005年5月3日、日本では同5月25日に発売された。収録曲数は基本的に15曲だが、日本盤CDにはボーナス・トラックとして、テーマ曲「英雄たちの戦い」(Battle of the Heroes)のセリフ入りヴァージョン(with Dialogue and Effects Mix)も収録されている[2]

北米盤、日本盤ともに、ボーナスDVDが付いており、全6作から選りすぐったリマスター版BGMと名場面を使用した16本のミュージック・ビデオが、「組曲」仕立ての『スター・ウォーズ:ミュージカル・ジャーニー』として、劇中の時系列順に収録されている。進行役はパルパティーン皇帝役のイアン・マクダーミドである[3]

なお、「英雄たちの戦い」を使った『A Hero Falls』というミュージック・ビデオもCD発売に合わせて製作され、のちに映画のDVDに特典映像として収録された。

脚注[編集]

  1. ^ マーチャンダイジングライツレポート2006年9月号より。
  2. ^ セリフ入りヴァージョンは日本独自のシングル盤(2005年5月23日発売)にも収録されている。
  3. ^ イアン・マクダーミドによる解説をカットして、全16本を通して鑑賞することも可能。

外部リンク[編集]