アントマン (スコット・ラング)
Ant-Man | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベルコミックス |
初登場 |
ラングとして: 『アベンジャーズ』第181号(1979年3月) アントマンとして: 『マーベル・プレミア』第47号(1979年4月) |
クリエイター |
デイヴィッド・ミッチェリーニ ジョン・バーン |
作中の情報 | |
本名 | スコット・エドワード・ハリス・ラング |
所属チーム |
アベンジャーズ ファンタスティック・フォー ヒーローズ・フォー・ハイアー ディフェンダーズ フューチャー・ファウンデーション |
能力 |
エレクトロニクスの専門家 ユニフォームの機能: サイズの変更 昆虫とのテレパシー通信 縮んだ状態で通常の強度を維持 |
スコット・ラング(Scott Lang)は、マーベルコミックスによって出版されるコミック作品に登場するキャラクターである。ヘンリー・ピムに続いてマーベル・ユニバースでアントマン(Ant-Man)を名乗った2人目のスーパーヒーローである。マーベル・スタジオズ製作による2015年公開の映画『アントマン』ではポール・ラッドがラングを演じた。
目次
出版上の歴史[編集]
![]() | この節の加筆が望まれています。 (2010年10月) |
スコット・ラングは『アベンジャーズ』第181号(1979年3月)で初登場し、『マーベル・プレミア』第47号(1979年4月)で2代目アントマンとなった。
キャラクターのバイオグラフィ[編集]
生い立ち[編集]
スコット・ラングはフロリダ州コーラルゲーブルズで生まれた。電気技術者として家族を養っていたが上手くいかず、生活が貧窮する。強盗を働くが逮捕され、実刑判決を受ける。模範囚であったために3年で仮釈放される。
獄中で自身の研究を進めていたことが認められ、スターク・インターナショナルの設計部門に雇われる。スタークの指揮下で彼はアベンジャーズ・マンションの警備システムを改良した[2]。
アントマンとなる[編集]
娘のカサンドラ・ラングが重い病にかかると彼は最後の手段として再び強盗業へと戻った。彼はヘンリー・ピム博士の家に押し入り、アントマンの装備と縮小ガスを盗み出した。アントマンとなったラングはクロス・テクノロジカル・エンタープライズ侵入し、唯一娘を助けることが出来る腕を持ち、クロスに誘拐されていたエリカ・ソンドハイム博士を見つけ出す。ラングはソンドハイムを救出し、彼によって娘の命が救われ、安堵した。
ラングはアントマンの装備を返還して出頭するつもりであったが、ピムは正義のために使ってもらうとして彼に与えたままにした[3]。
ヒーロー活動[編集]
その後ラングはアントマンの装備を身につけ、様々な局面でアイアンマンやアベンジャーズを助けることとなった。
アイアンマンが自らのアーマーの罠にかかった際に彼を助けた[4]。またパーネル・ソロモン博士に捕らえられたワスプを救出しようとするイエロージャケット(ヘンリー・ピム)を助けた。さらにアベンジャーズと共に初めてタスクマスターと戦った[5]。
その後、オッド・ジョンの操る突然変異の昆虫と戦い、マイクロノーツのバイオトロンと遭遇した[6]。さらにスパイダーマンと共にタスクマスターと再戦した[7]。
ラングとしての彼は、ダラスのエレクトロニクス・エンジニア大会でレイダースを止めようとした[8]。その後は故障したGARDコンピュータ・セキュリティ・システムと戦った[9]。また、モーラーと戦うアイアンマンとジム・ローディを支援した[10]。ファンタスティック・フォーと会い、彼らと共に初めて「ミクロワールド」を冒険し、シングと共闘した[11]。
「アーマー・ウォーズ」事件では自分の技術をコピーした人物を探そうとするアイアンマンに協力した[12]。またアベンジャーズに協力してタスクマスターの訓練施設に侵入し、ホークアイと共にタスクマスターと戦った[13]。 リック・ジョーンズとアルファフライトと遭遇し、その後、ロムとスターシャインと共にダイア・レイスと戦った[14]。バロン・ジモのマスターズ・オブ・イビルがアベンジャーズ・マンションを占拠してチームの一部を捕らえていた際、ラングはアベンジャーズのバックアップチームで働いており、ワスプと協力して、昏睡状態のハーキュリーズを殺すために病院を襲ったアブソービングマンとティターニアを倒した[15]。
彼は誤ってスパイダーマンを縮小化し、スカーレット・ビートルと戦った[16]。またドラゴンフライとも戦った[17]。
ラングはルー・ゲーリッグ病に苦しんでいたハルクを治療する際に、身体を微視的サイズまで縮小してハルクのもつ病気の遺伝子をブライアン・バナー(ブルース・バナーの父)の遺体から採取した健康な遺伝子と取り替えた[18]。
元妻のペギー・レイが娘キャシーの親権を得るとラングは正式にアベンジャーズに参加した[19]。ラングはメンバーであるジャック・オブ・ハーツと何度も衝突したが、ジャックは爆死する前にラングの娘を殺人鬼から守った[20]。
ラングはブライアン・マイケル・ベンディスによるシリーズ『エイリアス』誌上にも登場し、元スーパーヒーローの私立探偵である主人公ジェシカ・ジョーンズと短期間交際していた[21]。
死亡[編集]
ジェシカ・ジョーンズとの活動後、死んだはずのジャック・オブ・ハーツがゾンビのような姿となって突如アベンジャーズ・マンションに現れる。ジャックは爆発し、近くに居たラングはそれに巻き込まれて死亡、マンションの大部分は破壊された。このジャックは本人ではなく、発狂したスカーレット・ウィッチが創り出した「幻」である可能性があり、アベンジャーズ解散事件の始まりとなった[22]。
彼の死後、娘のキャシーは長年にわたってピム粒子を浴びた影響によって自分のサイズを自在に変換する能力を身につけていたことが明らかとなり、スタチュアを名乗りヤング・アベンジャーズの一員となった[23]。ラングのヘルメットはしばらくの間、アマデウス・チョが所有することとなった。キャシーの承認によって彼はそれを装着し、昆虫を操作する機能を中心に使用した[24]。
復活[編集]
リミテッド・シリーズ『アベンジャーズ: ザ・チルドレンズ・クルセイド』でアイアンラッドはヤング・アベンジャーズとワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ時代の記憶を失っている)を連れてアベンジャーズ解散事件の始まりとなった日までタイムスリップした。これによりスコットはジャック・オブ・ハーツの自爆による死を免れ、その後スカーレット・ウィッチは記憶を取り戻し、一同は現代へと帰還する[25]。スコットは娘が自分の跡を継いでいたことを誇りに感じた[26]。しかしながらその後、スカーレット・ウィッチを巡ってアベンジャーズ、ヤング・アベンジャーズ、X-メン、マグニートー、X-ファクター、ドクター・ドゥームが始まり、キャシーはその過程で命を落とした[27]。
その後、スコットはドクター・ストレンジ、シルバーサーファー、ネイモア、レッド・シーハルク、アイアンフィスト、ブラックキャットで構成される新たなチーム「ディフェンダーズ」に参加する[28]。またファンタスティック・フォーがタイムトラベルをしている時にはリード・リチャーズに代わってフューチャー・ファウンデーションのリーダーを務めた[29]。
他のバージョン[編集]
アルティメット・マーベル[編集]
アルティメットのスコット・ラングはジャイアントマンを名乗っている。彼はアルティメット・アベンジャーズ3』で初登場し、その後『Ultimate Comics: Avengers Vs. New Ultimates』でニューアルティメッツに参加する[30]。
他のメディア[編集]
テレビ[編集]
- テレビアニメ『アベンジャーズ 地球最強のヒーロー』 - エピソード「To Steal an Ant-Man」及び「Avengers Assemble」でスコット・ラングのアントマンが登場し、クリスピン・フリーマンがその声を務めた。
- テレビアニメ『アベンジャーズ・アッセンブル (テレビアニメ)』のシーズン2から登場し、シーズン3からはアベンジャーズ入りを果たした。声優はグラント・ジョージが、日本語版の声優は阪口周平が務めた。
- テレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』に登場。上記の『アベンジャーズ・アッセンブル(テレビアニメ)』に登場するアントマンと同一人物。
映画[編集]
- アントマン - マーベル・スタジオズ製作の2015年公開の映画、主演ポール・ラッド(スコット・ラング役)、監督ペイトン・リード、脚本エドガー・ライト、ジョー・コーニッシュ、アダム・マッケイ、ポール・ラッド[31][32][33]。
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ-マーベル・スタジオズ制作の2016年公開の映画。この映画ではキャプテン・アメリカの助っ人として参戦し、縮小能力の他に巨大化能力も披露している。
- アントマン&ワスプ - マーベル・スタジオズ制作の2018年公開の映画であり、前作『アントマン (映画)』の続編。主演はポール・ラッド(スコット・ラング役)、監督はペイトン・リードと前作から引き続き続投している。
- アベンジャーズ/エンドゲーム - マーベル・スタジオズ制作の2019年公開の映画。ストーリーは『アントマン&ワスプ』と連続しており、スコットは本作のキーパーソンとして登場する。
参考文献[編集]
- ^ Beard, Jim (2012年8月9日). “Marvel NOW! Q&A: Fantastic Four”. Marvel.com. 2012年8月9日閲覧。
- ^ Avengers #181
- ^ Marvel Premiere #47-48
- ^ Iron Man #133
- ^ Avengers #195-196
- ^ Micronauts Vol. 1 #19-20
- ^ Marvel Team-Up #103
- ^ Iron Man #145
- ^ Iron Man #151
- ^ Iron Man #156
- ^ Marvel Two-in-One #87
- ^ Iron Man #225
- ^ Avengers #223-224
- ^ Rom #58-59
- ^ Avengers #275-277
- ^ Amazing Spider-Man Annual #24
- ^ Iron Man Annual #12
- ^ Paul Jenkins and Sean McKeever (w), Joe Bennett (p), Tom Palmer (i). "Spiral Staircase (Part Three)" Incredible Hulk vol. 3, #32 (), Marvel Comics
- ^ Avengers vol. 3 #62
- ^ Avengers vol. 3 #76
- ^ Alias #13-28
- ^ Avengers #500
- ^ Young Avengers #2
- ^ Mighty Avengers #25
- ^ Avengers: The Children's Crusade #5
- ^ Avengers: The Children's Crusade #6
- ^ Avengers: The Children's Crusade #7
- ^ Defenders vol 4 #10 (September 2012)
- ^ FF #1 (November 2012)
- ^ Ultimate Comics: Avengers Vs. New Ultimates #1
- ^ “Paul Rudd Set to Star in Marvel's Ant-Man”. Marvel Entertainment. Marvel Studios (2013年12月19日). 2013年12月19日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2014年1月13日). “Michael Douglas to Star as Hank Pym in Marvel's Ant-Man”. Variety. オリジナルの2014年1月13日時点によるアーカイブ。 2014年1月13日閲覧。
- ^ “Director Peyton Reed and Writer Adam McKay Join Marvel's Ant-Man”. Marvel.com (2014年6月7日). 2014年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月7日閲覧。
外部リンク[編集]
- Ant-Man (Scott Lang) at Marvel.com
- Marvel Directory: Ant Man II