超人ハルク (アニメ)
『超人ハルク』(ちょうじんハルク、原題:The Incredible Hulk)は、アメリカ合衆国のテレビアニメ。UPNで1996年から1997年にかけて全21話(2シーズン)放送され、日本では2004年に『インクレディブル・ハルク』のタイトルで一部エピソードがDVD化された他、2006年12月3日から2007年8月25日にかけてトゥーン・ディズニー(JETIX)で放送された。
モンスターとしてのハルクは実写ドラマ版で同じキャラクターを演じたルー・フェリグノが当てた[1]。このシリーズはシェア・ワールド・マーヴェル・アニメ・ユニヴァースというコンセプトの一環となっており、マーヴェル・コミックの他の漫画のキャラクターが登場する回が多い。そのため、1994年ごろに放送されていた『ファンタスティック・フォー』や『アイアンマン』とのクロスオーバー回も存在する。
第1シーズンが暗すぎるし[2]、女性の視聴者も欲しいとUPNが判断したため[2]、UPNはシーハルクのレギュラー化を要請した。結果として原題がThe Incredible Hulk and She-Hulkに変わってしまい、さらにはグレイハルクまで登場した。
放送時間
[編集]放送局 | 放送日付 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
トゥーンディズニー[3][4] | 2006年12月3日 - 2007年4月29日 | 日曜 23時00分 - 23時30分 | 土曜は再放送 リピートあり |
2006年12月9日 - 2007年5月5日 | 土曜 23時00分 - 23時30分 |
登場人物
[編集]- ロバート・ブルース・バナー(Robert Bruce Banner)
- 声 - ニール・マクドノー(ブルース・バナー)、ルー・フェリグノ(ハルク)、マイケル・ドノヴァン(グレイハルク)/日本語 - 乃村健次
- 本作の主人公。第1話からすでにハルクとして存在しており[5]、軍に追われている。
- ベティ・ロス(Betty Ross)
- ジェニー・フランシス→フィルセ・サンプラー/松下こみな[6]
- リック・ジョーンズ(Rick Jones)
- 声 - ルーク・ペリー/日本語 - 立花慎之介[7]
- サンダーボルト・ロス将軍(General Thunderbolt Ross)
- 声 - ジョン・ヴァーノン/日本語 - 伴藤武[8]
- Samuel Laroquette
- 声 - ケビン・ソーン
- (Major Glenn Talbot)
- 声 - ケビン・ソーン
- リーダー(Leader)
- 声 - マット・フリューワー/日本語 - 伊藤昌一
- ガーゴイル(Gargoyle)
- 声 - マーク・ハミル/日本語 - 三浦潤也
- アボミネーション(Abomination)
- ケビン・ソーン(1996年のみ)→リチャード・モル(1996年 - 1997年)
- (Agent Gabriel Jones)
- 声 - トム・バリー
- ドク・サムソン(Dr. Leonard Samson)
- 声 - シャドー・スティーブンス
- ジェニファー・ウォルターズ(Jennifer Walters)/ シーハルク(She-Hulk)
- 声 - リサ・ゼイン→クリー・サマー(第2シーズン)/ 日本語 - 笹川麗子[9]
ゲストキャラクター
[編集]- Taylor
- 声 - Leigh Baker Bailey
- Zzzax
- 声 -マイケル・ベル、Leeza Miller McGee、ケビン・ソーン
- サスカッチ(Sasquatch)
- 声 - クランシー・ブラウン
- アブソービング・マン(Absorbing Man)
- 声 - ジム・カミングス
- ダン・ケッチ(Dan Ketch)/ゴーストライダー(Ghost Rider)
- 声 - リチャード・グリエコ
- Miss Allure
- 声 - ジェニファー・ヘイル
- ジム・ローズ(Jim Rhodes)/ウォーマシン(War Machine)
- 声 - ドリアン・ヘアウッド
- トニー・スターク(Tony Stark)/アイアンマン(Iron Man)
- 声 - ロバート・ヘイズ
- Jefferson Whitedeer
- 声 - マイケル・ホース
- Ogress
- 声 - キャシー・アイアランド
- H.O.M.E.R.
- トム・ケイン
- Scimitar
- 声 -トム・ケイン
- ドクター・ストレンジ
- 声 - モーリス・ラマーシュ
- Mr. Walters
- 声 - スタン・リー
- The Hybrid
- 声 - ドーン・ルイス
- シング(Thing)
- 声 - チャック・マッキャン / 日本語 - 楠見尚己
- ウェンディゴ(Wendigo)
- 声 - リーザ・ミラー・マッギー
- マイティ・ソー/ドナルド・ブレイク
- 声 - ジョン・リス=デイヴィス(マイティ・ソー)、マーク・L・テイラー (ドナルド・ブレイク)
- Evil Being/Dark Hulk
- 声 - ケビン・マイケル・リチャードソン
- Dr. Walter Langkowski
- 声 - ピーター・ストラウス
- ドクター・ドゥーム
- 声 - サイモン・テンプルマン
- ジョン
- 声 - エリック・ヴェスビット
- ミスター・ファンタスティック
- 声 - ボー・ウィーヴァー
その他
[編集]スタッフ
[編集]- オリジナル版
- 製作総指揮:スタン・リー、アヴィ・アラッド
- 音楽:ハイム・サバン、シュキ・レヴィ
- 製作:ニューワールド・アニメーション、マーベル・エンタープライズ
- 配給:サバン・エンターテイメント
- 日本語版
放映リスト
[編集]第1シーズン
[編集]第2シーズン
[編集]話数 | 邦題 | 原題 | 脚本 | 演出 | 放送日 |
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14 | 灰色のハルク | "Hulk of a Different Color" | ロン・マイリック | ボブ・フォワード | 2007年3月11日 |
15 | ジェニファーの同窓会 | "Down Memory Lane" | メグ・マクラリン | 2007年3月18日 | |
16 | ブルースの心の旅 | "Mind Over Anti-Matter" | ジョン・センパー | 2007年3月25日 | |
17 | 愛の証 | "They Call Me Mr. Fixit" | ボブ・フォワード | 2007年4月1日 | |
18 | 華麗なる戦い | "Fashion Warriors" | ジョン・センパー | 2007年4月8日 | |
19 | ドクター・ドゥーム再び | "Hollywood Rocks" | ダイアン・フレスコ | 2007年4月15日 | |
20 | 幻の村 | "The Lost Village" | アン・ナップ・オーステン ダグラス・スローン |
2007年4月22日 | |
21 | パパとの和解 | "Mission: Incredible" | メグ・マクラリン | 2007年4月29日 |
ホームメディア
[編集]VHS
[編集]いずれも日本未発売。シリーズ放送中に20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメントからVHSが発売された。
VHSタイトル | 収録内容 | 発売日 | 販売元 | ストックナンバー |
---|---|---|---|---|
Return of the Beast | 超人の復活 パート1 超人の復活 パート2 |
1997年7月2日[12] | 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント | 4190 |
1990年代後半には、マーベル・フィルムズ/ニュー・ワールド・エンターテイメントから別のVHSが発売された。
VHSタイトル | 収録内容 | 発売日 | 販売元 | ストックナンバー |
---|---|---|---|---|
Return of the Beast | 超人の復活 パート1 超人の復活 パート2 ボーナスエピソード: ファンタスティック・フォー 『若き王ブラック・パンサー』 『ドクター・ドゥームとの決戦』 |
1997年6月17日[13] | マーベル・フィルムズ/ニュー・ワールド・エンターテイメント | 03003 |
Raw Power | ザックス誕生 アイアンマンの友情 ボーナスエピソード: ファンタスティック・フォー 『シルバー・サーファーと宇宙神ギャラクタス パート1』 『シルバー・サーファーと宇宙神ギャラクタス パート2』 |
1997年9月9日[14] | 03013 | |
Innocent Blood | 友情の証 小さな友達 ボーナスエピソード: アイアンマン 『アイアンマンの誕生 パート1』 『アイアンマンの誕生 パート2』 |
1997年11月4日[15] | 03023 |
DVD
[編集]日本では2004年11月17日にブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメントから日本語字幕版が発売された。
タイトル | 米国発売日 | ストックナンバー | 日本発売日 | 型番 | |
---|---|---|---|---|---|
インクレディブル・ハルク[16] (Incredible Hulk)[17] |
2003年6月17日 | 29044 29055 |
2004年11月17日 | VWDS4890 | |
エピソード:
特典映像(アメリカのみ)[18]
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ネット配信
[編集]アメリカでは2019年11月12日[19]、日本ではビデオマーケットで配信されており、トゥーンディズニー放送時の映像をそのまま見ることができる。2021年10月よりDisney+で『インクレディブル・ハルク』というタイトルで配信されている(日本語音声のみ搭載)。
脚注
[編集]- ^ “Hulk Smash Television!”. IGN 2010年9月9日閲覧。
- ^ a b Toonzone: Marvel Animation Age: Interview with Dick Sebast
- ^ 2007年1月のトゥーンディズニー
- ^ 2007年3月のトゥーンディズニー
- ^ The Incredible Hulk Animated: Other Hulk Cartoons
- ^ “プロフィール”. ケンユウオフィス. 2023年11月28日閲覧。
- ^ “プロフィール”. BLACK SHIP. 2023年11月28日閲覧。
- ^ 日本音声製作者2007 88頁(小学館)
- ^ プロフィール(アクセント、2011年2月11日保存、2023年11月28日閲覧)※レディーハルクと表記
- ^ プロフィール(青二プロダクション、2023年10月29日閲覧)2006年11月のアーカイブでは先行放送。
- ^ “プロフィール”. プロダクション・エース. 2023年11月28日閲覧。
- ^ The Incredible Hulk: Return of the Beast [VHS]: Movies & TV. (2017-05-13). ISBN 978-0793941902
- ^ “The Incredible Hulk: Return Beast VHS]: Movies & TV”. Amazon. 2017年5月13日閲覧。
- ^ “The Incredible Hulk: Raw Power VHS]: Movies & TV”. Amazon. 2017年5月13日閲覧。
- ^ “The Incredible Hulk: Innocent Blood VHS]: Movies & TV”. Amazon.ca. 2017年5月13日閲覧。
- ^ “インクレディブル・ハルク”. マーベル. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “The Incredible Hulk VHS/DVD”. usask.ca. 2010年3月28日閲覧。
- ^ “The Incredible Hulk at dvdempire”. dvdempire.com. 2010年4月7日閲覧。
- ^ Basically Everything Coming to Disney+ in the U.S. | Start Streaming November 12 - YouTube