ハンヴィー

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ハンヴィー (HMMWV, Humvee)
COMBINED RESOLVE VII 160908-A-NY707-005.jpg
M1151 装甲ハンヴィー
基礎データ
全長 4.84m
全幅 2.16m
全高 1.87m
重量 2.34t
乗員数 4-6名
装甲・武装
機動力
速度 125km/h(路上)
エンジン 6.2L水冷V型8気筒ディーゼル
190hp
行動距離 443km
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ハンヴィー(HMMWV: High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車両, Humvee)は、M998四輪駆動軽汎用車とその派生型で、1985年からM151ケネディジープ)の更新用車両としてアメリカ軍に配備が始まった軍用車両に対する総称。先代の「ジープ」同様、特定の一車種を指すものではない。AMゼネラルで生産されている。

概要[編集]

用の汎用輸送車両として1970年代より検討が開始された。1979年に発注仕様が固まり、AMゼネラルアメリカン・モーターズ軍用車部門。ルノーとの合弁に際し1982年分離独立)が試作車を製造する事となった。これが採用され、1985年より量産が開始された。

初の実戦投入は1989年パナマ侵攻においてである。なお、1995年からは能力向上型 (Expanded capacity) の生産も開始されている。

追加装備にM2重機関銃、荷物牽引用ウインチ、追加用の装甲板が存在し、改良型のM1025、M1043/M1044では追加武装として、M2重機関銃に加えMk.19 グレネードランチャーM240汎用機関銃M249軽機関銃が追加された。また、M134 ミニガンを装備した車両も存在する。

また、アメリカ軍の特に特殊部隊では独自の改造を施しており、自分達の用途に見合った改造が成されている。そのため、海兵隊海軍特殊部隊が戦線に配備されても、まずは陸軍が置いて行ったハンヴィーの改造から始めるといったことも少なくない。この場合、隊員たちの改造(溶接や加工まで行う)により純正ではない武器が搭載されたり、座席の配置が変更されるなどということも多々あるため、搭載される武器は何通りにもなる。中には、急ぎの改造で座席に事務用椅子が使われているものまであり、それぞれ隊員達が好きな名前を付けて呼んでいる。

仕様の異なる榴弾砲の牽引車両や救急車BGM-71 TOW対戦車ミサイル搭載車両なども存在し、特にTOWについては、M151では弾薬や人員を2台に分乗させる必要があり、非効率だったのを受けて、ハンヴィーの設計要求に1台でTOW運用機材・人員を全て収めることが含まれていた。

ハンヴィーの横転・脱出シミュレーター

ソマリア内戦などでは市街戦において装甲の脆弱性が問題となり、新たに装甲追加キットや強化改良仕様車が開発された。さらに、イラク戦争では地雷IEDに対する脆弱性も問題となり、装甲強化型(M1114、M1151など)への更新や機関銃手の防護キット(OGPK)、あるいは遠隔式銃塔(M153 CROWS II)の追加装着などが行われたが、これでも防御力は充分とはならず、こういった低強度紛争(LIC)に対応したMRAP(耐地雷待ち伏せ防護)車両への置き換えが進められている。

イスラエル国防軍では独自に改造を施した多種類の車両を運用しており、装甲強化改造を施したタイプは角張った形状のキャビンが特徴的である。

また、アーノルド・シュワルツェネッガーの要請でハンヴィーを民生化した車種がハマー(HUMMER)である。

アメリカ軍は、2000年代中旬頃からハンヴィーの後継となるJLTVの選定計画を進めており、2015年8月に、オシュコシュ社のL-ATVがJLTVの車種に選定された。L-ATVは2018年から2030年代にかけてアメリカ陸軍、海兵隊に総計53,582両が調達される予定である[1][2]。しかし当初のJLTV計画では全てのハンヴィーを更新する予定であったが、その後、装甲型ハンヴィーを中心に更新する方針に変更されている。[3][4]

2014年、ISILイラクへ侵攻した際には、士気が低かったイラク治安部隊側が武器を放棄して撤退する事例が続出。モースルをめぐる攻防だけでも2,300台のハンヴィーがISIL側に鹵獲された(全て稼働可能状態であったかは不明)[5]。2015年、ISILがイラクから流出した相当数のハンヴィーやM1117装甲警備車を所有していることが確認されている[6]。           

各型[編集]

主要型

M56 コヨーテ
発煙弾発射機搭載型。
M707 HMMWV
M966 HMMWV
BGM-71 TOW対戦車ミサイル搭載型。
M996
野戦救急車型、装甲付き。担架2台または負傷者6名搭載可。
M997
野戦救急車型、装甲付き。担架4台または負傷者8名搭載可。
M998
貨物・兵員輸送型。
M998 HMMWV Avenger
対空型。アベンジャーシステム搭載。
M1025
武装型、装甲付き。機銃をルーフに搭載。
M1026
武装型、装甲付き。機銃をルーフに搭載。ウインチ増備。
M1035
野戦救急車型、非装甲。
M1036 HMMWV
TOW対戦車ミサイル搭載型。ウインチ増備。
M1037
S-250電子器材輸送型。
M1038
貨物・兵員輸送型。ウインチ増備。
M1042
S-250電子器材輸送型。ウインチ増備。
M1043
武装型、装甲強化。機銃をルーフに搭載。
M1044
武装型、装甲強化。機銃をルーフに搭載。ウインチ増備。
M1045
TOW対戦車ミサイル搭載型。装甲強化。
M1046
TOW対戦車ミサイル搭載型。装甲強化。ウインチ増備。
M1069
M119 105mm榴弾砲牽引型。
M1097
重量型。車体が大型化し、積載量が増加。
M1097 HMMWV Avenger
対空型。アベンジャーシステム搭載。
M1109
重装甲型。

能力向上型

M1113
装甲付き。
M1114
装甲付き。
M1123
重量型。
M1121
BGM-71 TOW対戦車ミサイル搭載型。
M1145
アメリカ空軍統合末端攻撃統制官向け。装甲付き。
M1151
増加装甲を取り付け可能。
M1152
M1151の貨物・兵員輸送型。
救急車型のM997
後部スペースを装甲板で補強したM998カーゴ
M134 ミニガンを搭載した車両
BRDM-2に似せたアメリカ陸軍第177機甲旅団の仮想敵仕様
東日本大震災の救助活動を終えて東北自動車道PAに停車している米軍車両。横須賀に向かうとのこと(米兵士談)


運用国[編集]


登場作品[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

トライアル向けに開発された車両をアレンジして発表された。
本車に使用されている技術。
M151の後継車種としてハンヴィーと同時期に使用される軍用車両。民間型のピックアップトラックの改修型で、主に後方任務で使用される。
装甲ハンヴィーの後継としてアメリカ軍で使用される、対地雷/伏撃防護車両。
アメリカ陸軍によって開発された、ハンヴィーの機関銃ターレットの防護用装甲銃塔キット。
アメリカ軍で運用されるRWS(遠隔操作式銃塔)。重量170kg程度で、ハンヴィーにも搭載されている。
アメリカ軍で、ハンヴィーの後継車種として運用試験が進められている汎用軍用車両。
類似する車両

日本の旗 日本

三菱・パジェロ自衛隊制式仕様。
車体デザインも似ており、「ジャパニーズハマー」と呼ばれることもある。民生仕様も存在する。

ドイツの旗 ドイツ

イスラエルの旗 イスラエル

ハンヴィー導入以前に、イスラエル軍で使用されていた非装甲/四輪駆動の中型軍用車両
ハンヴィーと同時期に、イスラエル軍で使用されている非装甲/四輪駆動の中型軍用車両。
ハンヴィーと同時期に、イスラエル軍で使用されている非装甲/四輪駆動の小型軍用車両。
ハンヴィーと同時期に、イスラエル軍で使用されている軽装甲/四輪駆動の小型軍用車両。

イタリアの旗 イタリア

スペインの旗 スペイン

車体デザインも類似する。

フランスの旗 フランス

2008年~2012年に配備された新型の軽装甲車。
2006年にルノーが開発した装甲車。車体デザインも類似している。

ロシアの旗 ロシア

"ロシア版ハンヴィー"とも呼ばれる装輪式軍用車両/軽装甲装輪装甲車

中華人民共和国の旗 中華人民共和国

  • 猛士
東風汽車製。車体デザインも類似している。

ベネズエラの旗 ベネズエラ

  • Tiuna
ハンヴィーのシャーシをベースに設計された軽装甲車

スイスの旗 スイス

ハンヴィーのシャーシをベースに設計された軽装甲車

トルコの旗 トルコ

ハンヴィーと同じシャーシをベースに設計された軽装甲車

外部リンク[編集]