ジョーカー (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ジョーカー
Joker
Joker (2019) logotype.png
監督 トッド・フィリップス
脚本 トッド・フィリップス
スコット・シルヴァー
原作 ボブ・ケイン
(キャラクター創作)
ビル・フィンガー
(キャラクター創作)
ジェリー・ロビンソン
(キャラクター創作)
製作 トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー
エマ・ティリンガー・コスコフ
製作総指揮 マイケル・E・ウスラン
ウォルター・ハマダ
アーロン・L・ギルバート
ジョセフ・ガーナー
リチャード・バラッタ
ブルース・バーマン
出演者 ホアキン・フェニックス
ロバート・デ・ニーロ
ザジー・ビーツ
フランセス・コンロイ
音楽 ヒドゥル・グドナドッティル[1]
撮影 ローレンス・シャー
編集 ジェフ・グロス
製作会社 DCフィルムズ
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
ブロン・クリエイティブ
ジョイント・エフォート
配給 アメリカ合衆国の旗日本の旗 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗日本の旗 2019年10月4日[2][3][4]
上映時間 122分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $55,000,000[5][6]
興行収入 世界の旗 $1,074,251,311[7]
日本の旗 50.6億円(2020年1月時点)[8]
テンプレートを表示

ジョーカー』(原題:Joker)は、2019年アメリカ合衆国で制作されたスリラー映画DCコミックスバットマン」に登場する悪役(スーパーヴィラン)であるジョーカーが誕生する経緯が描かれる。

グラディエーター」「ザ・マスター」などで個性派俳優として知られるホアキン・フェニックスが主演し、「ハングオーバー!シリーズ」を成功させたトッド・フィリップスが監督を務める。2019年10月4日より日米同日で劇場公開された。R15+指定。ロケ地となったニューヨーク・ブロンクス地区にある階段が観光名所になった[9]

本作は、DCコミックスが2013年より展開している「DCエクステンデッド・ユニバース」をはじめ、過去に製作された「バットマン」の映画ドラマいずれとも世界観を共有しない完全な単発映画である。

公開時のキャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある[10]

ストーリー[編集]

時は1981年。財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らすアーサー・フレックは、母親ペニーの「どんな時でも笑顔で」という言葉を胸に、アルバイトの大道芸人(ピエロ)の仕事に勤しんでいた。発作的に笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、年老いた母を養いながら2人で生活していた。

アーサーには夢があった。一流のコメディアンになって人々を笑わせ、注目を浴びたい。日々思いついたネタをノートへ書き記し、尊敬する大物芸人のマレー・フランクリンが司会を務めるトークショーで脚光を浴びる自分の姿を夢想していた。しかし、街の不良少年たちに鬱憤晴らしの標的にされて暴行されるなど、仕事はトラブル続きで上司の評価も芳しくない。外の世界でアーサーを気にかけてくれるのは、小人症の同僚ゲイリーだけだった。生活も酷く困窮しており、ペニーはかつて自分を雇っていた街の名士トーマス・ウェインへ、救済を求める手紙を何度も送っていた。

ある日のこと、アーサーは同僚のランドルからトラブルに対する護身用にと、遠慮しつつも拳銃を借り受ける。しかしこれを小児病棟の慰問中に落としてしまい、遂に仕事をクビにされてしまう。ランドルにも裏切られ、絶望の気持ちで地下鉄に乗っていると、酔っ払ったスーツ姿の男3人が女性をナンパしている場面に出くわす。そこで笑いの発作が起きてしまい、気に障った3人に絡まれて暴行されるも、反射的に全員を拳銃で射殺した。戸惑い、罪悪感、自殺衝動、恐怖を覚える混乱したアーサーだったが、その帰り道では言い知れぬ高揚感が己を満たしていった。この地下鉄殺人は貧困層から富裕層への復讐と報道され、犯人が不明のままゴッサム市民から支持を集める。さらに、殺された男たちの勤めていたウェイン産業のトップであるトーマスが、色めき立つ市民を「ピエロ」と嘲ったのを機に事態は加熱。ゴッサムにおける貧困層と富裕層との軋轢がますます悪化、ピエロの仮面を被った市民による抗議デモが頻発した。

これまで誰からも認知されずにいたアーサーは気分を上げ、同じアパートに住むシングルマザーソフィーと仲を深める。意を決して出演したクラブでの初ステージは、笑いの発作に侵されながらもどうにか最後まで演じ切った。そんな中、アーサーはペニーの手紙を盗み見、自身がペニーとトーマスの隠し子であるという内容を目にする。真実を確かめるべくウェイン邸を尋ねると、庭で遊んでいたトーマスの息子・ブルースと出会う。柵越しに手品を披露して気をひこうとするが、駆けつけた執事のアルフレッドに追い返されそうになる。すかさず隠し子の件を焚きつけるもペニーの虚言と突っぱねられ、アルフレッドは彼女を「イカレ女」と呼ぶ。母を侮辱され逆上したアーサーは掴みかかるが、結局何も分からないまま帰宅。するとアパート前はパトカーや救急車で騒然としていた。実はすでに刑事たちはアーサーに目星をつけて調査に乗り出しており、詰問にあったペニーは脳卒中で倒れてしまったのだ。

ソフィーに励まされながら、病院のベッドで眠る母に付き添うアーサー。病室のテレビではマレーのトークショーが放送されており、何とそこに先のクラブのステージでネタを披露するアーサーの姿が映し出された。驚きつつも幸福感を抱くアーサーだったが、マレーはネタの拙さや立ち振る舞いを面白おかしく揶揄するばかり。憧れの人物が自分を「笑いもの」にする光景に対し、鋭い形相でアーサーはテレビを食い入るように見つめる。

後日、トーマスが演劇を鑑賞している劇場の前では、やはり抗議デモが起こっていた。アーサーは直接真相を聞くべく、警備員に扮して劇場内へ侵入し、トーマスが一人になったところを見計らって問い詰めた。しかし隠し子の件は再び一蹴され、それどころか、ペニーには昔から過剰な妄想癖があることや、彼女による騒ぎを大きくしないようトーマスが手引きして養子にさせた孤児がアーサーであることを明かされる。その上、幼少時のアーサーが、恋人の男に虐待されているのを静観していた罪で逮捕された経歴さえペニーにはあると、トーマスは告げる。どうして母をそこまで悪く言うのかと、話を信じられないアーサーは「父さん」と呼んでトーマスに詰め寄るが、殴り倒され、息子のブルースに近付けば殺すと吐き捨てられた。

さらに後日、アーカム州立病院を訪れたアーサーは、事務員からペニーの過去のカルテを強奪して中を見る。そこにはトーマスの話が真実である証拠が残されていた。また、アーサーが発作を患った原因も、「虐待されても笑っているから」とペニーが虐待を止めなかったためであることが発覚。全てに絶望したアーサーは大声でむせび泣き、同時に発作で笑い崩れた。「僕の人生は悲劇ではなく喜劇だったのだ」と悟り、病床のペニーの顔面に枕を押し付け窒息死させた。重い足取りでアパートへ帰り、ソフィーに慰めてもらおうと彼女の部屋へ入るが、まるで初対面であるかのように怯えられる。これまで2人で過ごした日々や、ペニーが入院した際に励ましてくれたことを回想するが、ソフィーの姿は無かった。全てアーサーの妄想だったのである。

失意の中、一人で家にいるアーサーのもとに、マレーのトークショーのスタッフから電話がかかってきた。彼の映像を流した回が反響を呼び、生出演を求められたのだった。それもまた、自分を笑い者にするためだと察しつつも、生放送の途中で拳銃自殺する計画を思いついて承諾する。マレーとの会話を想定しつつ、一人でリハーサルを行う。

放送当日。アーサーは自宅にて髪を緑色に染め上げ、馴染み深いピエロのメイクを施して準備を進めていた。すると、そこへ母親の死を悼んだランドルとゲイリーが訪問する。しかしランドルは以前アーサーを出し抜いたことなど気にもしない。実は地下鉄殺人の犯人がアーサーだと感づき、自分が拳銃を渡したと分かれば不都合なので、証言の口裏合わせを求めて来訪したに過ぎなかった。アーサーは隙をついてランドルを惨殺した。怯えて前後不覚になるゲイリーに対しては、共に働いていた頃の純粋な親切を感謝して見逃す。

ピエロのメイクを完成させたアーサーは街へと繰り出し、意気揚々と階段の踊り場で舞い踊るが、知らぬ間に張り込んでいた刑事たちに追いかけられる。地下鉄へ逃げ込むと、偶然にもこれからデモに向かうピエロですし詰め状態だった。刑事たちは誰が誰かも分からない電車内で無実の市民を誤射してしまい、ピエロたちの暴行を受ける。まんまと追跡を撒いたアーサーは番組スタジオへ到着。ようやく対面したマレーに対し、このメイクは昨今の情勢とは全くの無関係であることを告げ、「自分を本名ではなくジョーカーと紹介してほしい」と依頼する。

そして生放送が始まった。アーサーは何度も繰り返したシミュレーション通りに事を進めようとするも、言うべきジョークを忘れる。マレーたちから冷やかされつつノートを取り出すと、自分の書いた言葉を見て考えを変化させ、シミュレーションとは別の行動を取り始める。まず地下鉄での殺人を犯したのは自分だと大胆に告白すると、続いてゴッサムの格差社会を非難し始め、積もり積もった怒りをぶちまける。自分のような社会不適合者は、そうでない者から奴隷のように蔑まされる存在でしかなく、善悪や笑いの基準も社会的に力のある人間が主観で決めており、世の中は不愉快な連中ばかりだとまくし立てる。それに対し、いかに理由を付けようとも肯定され得ぬ殺人を非難するマレーだが、アーサーは彼もまた不愉快な連中と同じ立場の人間であり、自分を番組に出演させたのは笑い者にするためだと改めて断罪。呆れたマレーはスタッフに警察を呼ぶよう指示するが、怒りに震えるアーサーは拳銃を取り出しマレーを射殺した。パニック状態になって逃げ出す観客らをよそに、アーサーはテレビカメラの前でステップを踏み、マレーの決め台詞「That's life!(それが人生!)」を真似しようとした瞬間に放送は中断する。

アーサーの凶行は図らずして、貧困層が憎悪を爆発させる決定的な要因となった。一瞬にしてゴッサムシティはピエロに扮した市民の暴動によって混沌と化した。富裕層の人々が悪辣な暴行を受け、街のあちこちで火の手があがった。家族で舞台を鑑賞していたトーマスは、騒動を避けるべく路地へと逃げ込む。だが、それを見ていた暴徒の一人によって妻もろとも射殺され、息子のブルースだけが生き残った。警察に捕まりパトカーで護送されていたアーサーは、暴徒が駆る車の衝突によって救出される。パトカーのボンネットへ立ち上がり、自らの血でグラスゴースマイルのようなメイクをして、彼を救世主として讃え歓喜の声をあげるピエロたちを見下ろしながら、恍惚した表情で踊るのだった。

場面は変わり、どこかの病院の一室で、手錠を付けながら精神分析を受けるアーサーが映される。「ジョークを思いついた」と笑う彼に対し、カウンセラーはそれを話すよう頼む。しかしアーサーは、「理解できないさ」と断り、代わりにフランク・シナトラの『That's Life』を口ずさむ。そして、部屋から脱走したらしき彼は血の足跡をベッタリ残し、病院の廊下で陽光に照らされながら、狂乱したように踊る。そこを病院の職員に見つかり、コメディチックに逃げ回るというシーンで、映画は幕が下りる。

キャスト[編集]

アーサー・フレック / ジョーカー
演 - ホアキン・フェニックス、日本語吹替 - 平田広明[11][12]
精神的な問題や貧困に苦しみながらも、スタンダップコメディアンを目指している道化師。認知症気味の母の面倒を見る心優しい男だったが、自身の辛い境遇から精神のバランスを崩し、次第に常軌を逸した行動を取っていく。感情が高ぶると、自分の意思に関係なく突然笑いだしてしまう病気を患っており、また妄想と現実の区別もつかなくなってきている。
マレー・フランクリン
演 - ロバート・デ・ニーロ、日本語吹替 - 野島昭生[11][12]
人気トーク番組「マレー・フランクリン・ショー」の司会者。アーサーが憧れている。
ソフィー・デュモンド
演 - ザジー・ビーツ、日本語吹替 - 種市桃子[11][12]
アーサーと同じアパートに住むシングルマザーの女性。
ペニー・フレック
演 - フランセス・コンロイ、日本語吹替 - 滝沢ロコ[11][12]
アーサーの母親。認知症気味で体が不自由。若い頃はゴッサム随一の大富豪のウェイン家にメイドとして仕えていたとアーサーに語っている。
トーマス・ウェイン英語版
演 - ブレット・カレン、日本語吹替 - 菅生隆之[12]
ゴッサムシティの名士。政界に進出し市議会議員となるが、医療制度の解体を推し進めたことなどから困窮する貧困層からバッシングを受けている。
ギャリティ刑事
演 - ビル・キャンプ、日本語吹替 - 高岡瓶々[12]
ゴッサム市警の刑事。
バーク刑事
演 - シェー・ウィガム、日本語吹替 - 山岸治雄[12]
ゴッサム市警の刑事。
ランドル
演 - グレン・フレシュラー、日本語吹替 - ボルケーノ太田[12]
アーサーの同僚の道化師。彼に拳銃を譲る。
ゲイリー
演 - リー・ギル英語版、日本語吹替 - 越後屋コースケ[12]
アーサーの同僚の道化師。小人症で他の同僚に身長をネタにからかわれる。しかし、アーサーには比較的親切に接していたため、ランドルと共に彼の自宅を訪れた際には殺されずに済んだ。原作におけるジョーカーのずっと昔の相棒であるギャギーというヴィランが元ネタ。
ジーン・アフランド
演 - マーク・マロン英語版、日本語吹替 - 唐沢龍之介[12]
「マレー・フランクリン・ショー」のプロデューサー。
アルフレッド・ペニーワース
演 - ダグラス・ホッジ英語版、日本語吹替 - 田中美央[12]
トーマス・ウェインの執事。
ブルース・ウェイン
演 - ダンテ・ペレイラ=オルソン英語版
トーマスの息子。原作である『バットマン』の主人公。両親を目の前で喪った悲しみから、成人後にコウモリのコスチュームを纏って犯罪者に立ち向かうクライムファイターとなり、ジョーカーと対決することになる。
カール
演 - ブライアン・タイリー・ヘンリー、日本語吹替 - 武田太一[12]
アーカム州立病院の事務員。

製作[編集]

背景[編集]

監督を務めたトッド・フィリップスは本作がアメリカの社会格差を風刺する作品として話題を集めたのを認めつつ、映画の超目標はあくまでもアーサー・フレックという個人がいかにしてジョーカーという悪役へ変遷するかを描く人物研究めいた作品であるとコメントしている。この構想を立てたフィリップスはスコット・シルヴァーと共におよそ1年をかけて脚本を執筆した。脚本は「タクシードライバー」「キング・オブ・コメディ」などマーティン・スコセッシ監督・ロバート・デ・ニーロ主演の作品群に影響を受け、原作コミックから大きく逸脱する内容に完成したが、配給のワーナー・ブラザースは特別な指摘を示さなかった。作品の舞台は原作コミックに共通するゴッサム・シティであり、時代背景は70年代から80年代を彷彿とさせる様相を見せているが明確な定義づけはなされず、フィリップス、マーク・フリードバーグエドウィン・リベラらによって1981年のニューヨークをモチーフに創造された架空の都市である[13]

キャスティング[編集]

ジョーカーことアーサー・フレックには個性派俳優として知られるホアキン・フェニックスがキャスティングされた。当初はスコセッシが監督し、彼の盟友であるレオナルド・ディカプリオがキャスティングされる構想もあったが、実際にメガホンを取ったフィリップスは脚本の執筆段階からフェニックスを意識してジョーカーのイメージを手がけ、彼以外起用は考えられないとコメントしている。[14]ジョーカーに次いで重要な役どころとなるマレー・フランクリンにはロバート・デ・ニーロが起用された。

新たなジョーカーの創造[編集]

本作の主人公であるジョーカーDCコミックスアメリカンコミックバットマン」に登場するスーパーヴィランで、主人公のバットマンブルース・ウェイン)の対極に位置づけられる最悪の悪役として、ビル・フィンガー、ボブ・ケイン、ジェリー・ロビンソンによって創造された。彼に関する明確なオリジンは確立されておらず、またジョーカー自身が狂人であるため語る度に変化していると設定されている。最も有名なエピソードとして「元々は売れないコメディアンで、強盗を犯したところをバットマンから逃げる途中に化学薬品の溶液に落下し、白い肌、赤い唇、緑の髪、常に笑みをたたえる裂けた口の姿に変貌した」がパブリックイメージとして浸透している。本作ではこのオリジンないし、原作コミックや他のメディアミックス作品などとの関連性は撤廃され、一部を踏襲しながらも、脚本を手がけたトッド・フィリップススコット・シルヴァーによって、ゴッサム・シティで母と暮らすアーサー・フレックというまったく新たなオリジンが定義されたが、同時に本作のジョーカーを「信用できない語り部」とする事で、このオリジンが真実であるかどうかは全くの不明というコミックの設定も踏襲している。
ジョーカーの姿は原作コミックや映像作品が有する「白い肌」「緑の髪」「赤く笑ったように裂けた唇」といった特徴が本作の彼にも踏襲されているが、先述のオリジンでは意図せず発現したこれらはすべて、コメディアンを志すジョーカーことアーサーが自ら手がけたメイクとして描かれている。衣装は原作やこれまで幾多の俳優が演じたジョーカーのスーツ姿が踏襲されたが、カラーリングは一新され、赤系統色のジャケットが特徴的なファッションが定着した。ジョーカーを演じるにあたってフェニックスは撮影開始3ヶ月前には80kgあった体重を「1日をりんご1個で過ごす」過酷な食量制限によって60kg以下まで減量した[15]

撮影[編集]

2018年9月より、ニューヨーク市内で撮影がスタートした[16]。ロケ地となったのはブルックリンチャーチ・アベニュー駅ブロンクスベッドフォード・パーク・ブールバード駅ブルックリン9番街駅の廃プラットホームでは暴力シーンの撮影も行われた。クイーンズのアストリアにあるファースト・セントラル・セービングス・バンクなどである。ニュージャージー州ジャージーシティでも撮影が行われ、ニューアーク・アベニューが一時閉鎖されてのロケが行われた。10月にはニューアーク、11月には郡道501号での撮影が行われた[17][18]

公開[編集]

当初、日本での公開は11月の予定だったが、後に10月4日に日米同時公開に変更となった[3]

評価[編集]

興行成績[編集]

10月4日に公開され、アメリカでは公開初日からの3日間で9,620万2,337ドルを記録[19]

R指定作品として、全世界での興行成績において、『デッドプール2』が保持していた7億8,500万ドルの世界記録を塗り替え、10億ドルを超え[20]、1位を記録[21]

日本では、10月4日に全国359スクリーンで公開され、土日2日間で動員35万6000人、興行収入5億4800万円で週末動員ランキングで1位を獲得し、初日から3日間では、動員49万8071人、興行収入7億5566万8700円を記録した[22][23][24]

10月8日までの5日間で10億2,241万3,800円を記録した[25]

興行収入が2019年12月15日に50億円を突破した[20]

評論[編集]

Rotten Tomatoesによれば、503件の評論のうち69%にあたる347件が高く評価しており、平均して10点満点中7.28点を得ている[26]Metacriticによれば、58件の評論のうち高評価は32件、賛否混在は15件、低評価は11件で、平均して100点満点中59点を得ている[27]

受賞[編集]

カテゴリ 対象 結果
アカデミー賞 作品賞 ノミネート
監督賞 トッド・フィリップス ノミネート
主演男優賞 ホアキン・フェニックス 受賞
脚色賞 トッド・フィリップス
スコット・シルバー
ノミネート
衣装デザイン賞 マーク・ブリッジス ノミネート
作曲賞 ヒドゥル・グドナドッティル 受賞
撮影賞 ローレンス・シャー ノミネート
編集賞 ジェフ・グロス ノミネート
音響編集賞 ノミネート
録音賞 ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ノミネート
英国アカデミー賞 作品賞 ノミネート
監督賞 トッド・フィリップス ノミネート
主演男優賞 ホアキン・フェニックス 受賞
脚色賞 トッド・フィリップス
スコット・シルバー
ノミネート
キャスティング賞 受賞
撮影賞 ノミネート
編集賞 ノミネート
美術賞 ノミネート
音響賞 ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ノミネート
作曲賞 ヒドゥル・グドナドッティル 受賞
ゴールデングローブ賞 作品賞(ドラマ部門) ノミネート
監督賞 トッド・フィリップス ノミネート
主演男優賞 (ドラマ部門) ホアキン・フェニックス 受賞
作曲賞 ヒドゥル・グドナドッティル 受賞
日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞 受賞
全米映画俳優組合賞 主演男優賞 ホアキン・フェニックス 受賞
ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞 受賞
放送映画批評家協会賞[28][29] 作品賞 ノミネート
主演男優賞 ホアキン・フェニックス 受賞
脚色賞 トッド・フィリップス
スコット・シルバー
ノミネート
作曲賞 ヒドゥル・グドナドッティル 受賞
美術賞 ノミネート
撮影賞 ローレンス・シャー ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ノミネート

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ Hildur Gudnadottir to Score Todd Phillips’ ‘Joker’ Origin Movie”. Film Music Reporter. 2018年9月20日閲覧。
  2. ^ McClintock, Pamela; Kit, Borys (2018年6月18日). “'Joker' Origin Movie Lands Fall 2019 Release Date”. The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/joker-origin-pic-lands-fall-2019-release-date-1128203 2018年7月18日閲覧。 
  3. ^ a b “俺の人生は悲劇? いや、喜劇だ「ジョーカー」日米同時公開! ポスター&特報も披露”. 映画.com. (2019年5月10日). https://eiga.com/news/20190510/3/ 2019年5月10日閲覧。 
  4. ^ “DC新作『ジョーカー』10.4日米同時公開!”. シネマトゥデイ. (2019年5月10日). https://www.cinematoday.jp/news/N0108541 2019年5月10日閲覧。 
  5. ^ Kit, Borys (2018年6月13日). “Warner Bros. Shifts DC Strategy Amid Executive Change-Up” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/joker-batman-suicide-squad-movie-plans-making-sense-dcs-moves-1119489 2018年6月15日閲覧。 
  6. ^ 2019年後半の成功作・失敗作”. シネマトゥデイ. 2020年6月4日閲覧。
  7. ^ Joker (2019)” (英語). Box Office Mojo. 2020年1月31日閲覧。
  8. ^ 2019年 (令和元年) 全国映画概況 (PDF)”. 日本映画製作者連盟. 2020年1月31日閲覧。
  9. ^ “『ジョーカー』で象徴的なロケ地の階段、観光名所に 米NY”. AFPBB News. (2019年10月28日). https://www.afpbb.com/articles/-/3251685 2019年11月2日閲覧。 
  10. ^ 狂気の連続!DC新作『ジョーカー』予告編&ポスター公開”. シネマトゥデイ (2019年8月29日). 2020年2月1日閲覧。
  11. ^ a b c d “『ジョーカー』来年1月ソフト発売!日本語吹替版は平田広明がアーサー役”. シネマトゥデイ. (2019年12月6日). https://www.cinematoday.jp/news/N0112792 2019年12月6日閲覧。 
  12. ^ a b c d e f g h i j k l “ジョーカー”. ふきカエル大作戦!!. (2019年12月23日). https://www.fukikaeru.com/?p=13026 2019年12月23日閲覧。 
  13. ^ Jr, Mike Fleming (2017年8月22日). “The Joker Origin Story On Deck: Todd Phillips, Scott Silver, Martin Scorsese Aboard WB/DC Film”. Deadline. https://deadline.com/2017/08/the-joker-origin-movie-todd-phillips-martin-scorsese-scott-silver-batman-dc-universe-1202154053/ 2017年8月23日閲覧。 
  14. ^ Masters, Kim; Kit, Borys (2017年9月1日). “The Joker Movie: Warner Bros. Wants Class, Cachet and Maybe Leonardo DiCaprio” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/leonardo-dicaprio-joker-movie-warner-bros-wants-actor-role-1034392 2017年9月5日閲覧。 
  15. ^ “「脚本通りに撮るだけでは、生きた『ジョーカー』はできなかった」ホアキン・フェニックス ロングインタビュー【前編】”. Movie Walker (MOVIE WALKER). (2019年10月5日). https://movie.walkerplus.com/news/article/207579/ 2020年2月26日閲覧。 
  16. ^ D'Alessandro, Anthony (2018年8月27日). “Alec Baldwin Joins Todd Phillips’ ‘Joker’”. Deadline. https://deadline.com/2018/08/joker-movie-todd-phillips-alec-baldwin-thomas-wayne-batman-father-1202452962/ 2018年8月28日閲覧。 
  17. ^ McNary, Dave (2018年10月10日). “'Joker' Movie Extras Reportedly Denied Break, Locked in Subway Cars”. Variety. 2018年10月23日閲覧。
  18. ^ MacDonald, Terrence T. (2018年9月21日). “'Joker,' Joaquin Phoenix film about Batman nemesis, to film in N.J. locations”. NJ.com. 2018年9月21日閲覧。
  19. ^ Weekend Box Office Results for October 4-6, 2019” (英語). Box Office Mojo. 2019年10月13日閲覧。
  20. ^ a b 『ジョーカー』1月9日に劇場公開終了へ ─ 国内興収50億円突破、世界ランキング第3位に”. THE RIVER (2019年12月17日). 2019年12月18日閲覧。
  21. ^ “「ジョーカー」の興行成績、R指定作品として歴代1位に”. CNN.co.jp. (2019年10月28日). https://www.cnn.co.jp/showbiz/35144496.html 2020年7月10日閲覧。 
  22. ^ “【国内映画ランキング】「ジョーカー」大ヒットスタートで首位”. 映画.com. (2019年10月8日). https://eiga.com/news/20191008/8/ 2019年10月8日閲覧。 
  23. ^ “『ジョーカー』1位スタート!ハイロー新作は3位!”. シネマトゥデイ. (2019年10月7日). https://www.cinematoday.jp/news/N0111575 2019年10月7日閲覧。 
  24. ^ “『ジョーカー』が1位を獲得!『HiGH&LOW 〜』が3位、『蜜蜂と遠雷』が4位、『ジョン・ウィック〜』が5位に初登場(10月5日-10月6日)”. CINEMAランキング通信. (2019年10月7日). http://www.kogyotsushin.com/archives/topics/t8/201910/07172747.php 2019年10月7日閲覧。 
  25. ^ 『ジョーカー』快進撃、国内興収10億円を5日間で突破 ─ 米国でも連日記録更新中、監督も感謝のコメント、THE RIVER (2019年10月10日) 2019年10月13日閲覧。
  26. ^ Joker (2019)” (英語). Rotten Tomatoes. 2019年11月4日閲覧。
  27. ^ Joker Reviews” (英語). Metacritic. 2019年10月16日閲覧。
  28. ^ “放送映画批評家協会賞映画部門は「アイリッシュマン」が最多14ノミネート”. エイガドットコム (eiga.com). (2019年12月11日). https://eiga.com/news/20191211/14/ 2020年2月3日閲覧。 
  29. ^ “放送映画批評家協会賞作品賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」”. エイガドットコム (eiga.com). (2020年1月13日). https://eiga.com/news/20200113/7/ 2020年2月3日閲覧。 

外部リンク[編集]