ディア・ハンター

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ディア・ハンター
The Deer Hunter
監督 マイケル・チミノ
脚本 デリック・ウォッシュバーン
原案 マイケル・チミノ
デリック・ウォッシュバーン
ルイス・ガーフィンクル
クイン・K・レデカー
製作 マイケル・チミノ
バリー・スパイキングス
マイケル・ディーリー
ジョン・リヴェラル
出演者 ロバート・デ・ニーロ
クリストファー・ウォーケン
ジョン・カザール
ジョン・サヴェージ
メリル・ストリープ
音楽 スタンリー・マイヤーズ
撮影 ヴィルモス・スィグモンド
編集 ピーター・ツィンナー
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル映画
日本の旗 ユナイテッド・アーティスツ
公開 アメリカ合衆国の旗 1978年12月8日
日本の旗 1979年3月17日
上映時間 183分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ロシア語
ベトナム語
フランス語
製作費 1500万$[1]
興行収入 $48,979,328[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
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ディア・ハンター』(The Deer Hunter)は、1978年公開のアメリカ映画。製作はユニバーサル映画、監督はマイケル・チミノ。脚本はデリック・ウォッシュバーン。主演はロバート・デ・ニーロ

1960年代末期におけるベトナム戦争での過酷な体験が原因で心身共に深く傷を負った若き3人のベトナム帰還兵の生と死、彼らと仲間たちの友情を描いている。

第51回アカデミー賞並びに第44回ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞受賞作品。ベトナム戦争を扱った映画であり、また1996年に米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の中の1本である。PG12指定。

ストーリー[編集]

舞台はピッツバーグ郊外にあるクレアトンClairton)。製鉄所で働くロシア系移民のマイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーブン(ジョン・サヴェージ)、スタン(ジョン・カザール)、アクセル(チャック・アスペグレン)、ジョン(ジョージ・ズンザ)は休日になれば全員で鹿狩りに赴くごく平凡で仲の良いグループである。そんな彼らにもベトナム戦争の影が迫っていた。

徴兵されてベトナムに向かうマイケル、ニック、スティーブンの壮行会が、スティーブンとアンジェラ(ルターニャ・アルダ)の結婚式も兼ねて行われた。アンジェラは別の男との間の子供を孕んでいたがスティーブンはそれを承知の上で式に臨んだ。式も終わりに近づく頃、ニックは突然リンダ(メリル・ストリープ)に結婚の申込みをする。リンダは喜んでそれを受け入れた。

一夜明けて彼らは揃って鹿狩りに出かけ、マイケルは見事な鹿を仕留めた[2]

ベトナムにおけるアメリカ軍は予想外の苦戦を強いられていた。マイケルは偶然にも戦場でニックとスティーブンに再会する。しかしベトナム人民軍の攻勢はとどまることがなく3人は捕虜となる。

閉じ込められた小屋の中ではロシアンルーレットが行われていた。北ベトナムの兵士たちは捕虜に一発の弾の込められたリボルバー拳銃を渡し、それを自らのこめかみに向け引き金を引かせて、それを楽しんでいた。銃弾が放たれる音を聞いたスティーブンは発狂寸前となった。だが冷静なマイケルはサディスティックな北ベトナムの兵士の心理を逆に利用して脱出することを考えた。 そこで彼は半狂乱を演じながら兵士たちに弾倉に込める弾を3発に増やすことを提案した。このことは兵士たちにとって自分達を瞬時に殺傷する機会を相手に与えてしまうことを意味したが、愚かにも彼らはそれに気が付かず、複数の弾の込められた銃をマイケルに渡してしまった。果たして目論見は成功し、隙をついたマイケルは次々に北ベトナム兵士たちを射殺しスティーブンとニックを連れて脱出に成功した。丸太にしがみついて濁流を下るところを自軍のヘリコプターに見つけられたが、マイケルとスティーブンは力尽き川へと落ちてしまい、ニックだけがヘリコプターで救出される。

落ちた場所に岩がありスティーブンは足を骨折したが、マイケルの助けにより辛うじて川岸にたどり着く。マイケルは川岸からスティーブンを担いで街道にでて、行きあった行軍中のジープにスティーブンだけを乗せて病院に運ぶように依頼し、自分は徒歩で町に向かう。

ヘリで救出され、病院にて回復したニックはサイゴンの町に繰り出し、そこでロシアンルーレットの賭けに興じる集団を目にする。観衆の中にはマイケルもいたが、ニックは彼に気づいていない。怪しげな男からプレーヤーになれば金を稼げるという誘いを受け、すぐに断ったニックだったが、実際に引き金が引かれるのを目にした彼は急に使われていた銃を奪い自らのこめかみに当てると、躊躇なくその引き金を引いた。弾は出ない。場が騒然となる中、呼び止めようとするマイケルの声も届かず、彼は誘いかけた男と夜の闇へ消えていった。

2年後、マイケルは帰還。故郷の仲間たちはマイケルを温かく迎えたがマイケルはどこかよそよそしく、ベトナムへ発つ前とは雰囲気が変わっていた。スタン達と久々の鹿狩りにでかけるマイケルだが、鹿を仕留めることはできなかった。そのころスティーブンは両脚を失い陸軍病院で治療の日々を送っていた。

スティーブンを訪ね、サイゴンから彼宛に謎の送金があることを聞いたマイケルは、ニックの生存を確信し陥落寸前のサイゴンへ飛んだ。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
マイケル ロバート・デ・ニーロ 山本圭
ニック クリストファー・ウォーケン 羽佐間道夫
スティーヴン ジョン・サヴェージ 野沢那智
スタンリー ジョン・カザール 青野武
リンダ メリル・ストリープ 池田昌子
ジョン ジョージ・ズンザ 池田勝
スティーヴンの母 シャーリー・ストーラー
アクセル チャック・アスペグレン 仲村秀生
ジュリアン ピエール・セグイ 藤本譲
アンジェラ ルターニャ・アルダ 高島雅羅
プリースト ステファン・コペストンスキー 峰恵研
バンドリーダー ジョー・グリファシ 鈴置洋孝
アクセルの女性 メイディ・カプラン 滝沢久美子
スーパー店員 シャーリーン・ダロウ 巴菁子
スーパーレジ係 ジェーン=コレット・ディスコ 藤夏子
医師 トム・ベッカー 島香裕
  • その他の声の出演:安藤なぎさ稲葉実
  • 翻訳:飯嶋永昭、演出:山田悦司、調整:遠西勝三、効果:佐藤良介
  • 日本語版制作:千代田プロダクション

※ 日本語吹替は2015年3月4日発売の『ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ』に収録(正味140分)

配役[編集]

  • メリル・ストリープ - 1977年、ストリープはアントン・チェーホフ作の『桜の園』の舞台に立つ。彼女の演技に目を止めたデ・ニーロの推挙によりストリープの出演が決まった[3]。映画の撮影は1977年6月20日に始まったが、その時点で公開されている映画の中でストリープが出演している映画はまだ一本もなかった[4]
  • ジョン・カザール - カザールとストリープは1976年の舞台『尺には尺を』での共演がきっかけで知り合い、製作当時はロマンチックな関係にあった[5]。撮影前にを患い製作会社は彼に降板を催促したが、チミノやデ・ニーロ、ストリープらが「カザールが降板するなら自分も降板する」と主張したことで降板は免れた。カザールは公開を待たずに1978年3月12日に死去。なお、カザールが生涯出演した5本の映画すべてがアカデミー賞にノミネートされており、そのうち本作品を含めた3本が作品賞を受賞したこととなった。
  • チャック・アスペグレン - アクセルを演じたチャック・アスペグレンは俳優ではなかった。東シカゴの鉄工所の実際の現場監督である。デ・ニーロとチミノに見初められ、映画に出演することとなった。

音楽[編集]

備考[編集]

  • ルイス・ガーフィンクルとクイン・K・レデカーが1960年代に書いた脚本『The Man Who Came to Play』が映画の元になっている。『The Man Who Came to Play』はロシアンルーレットするためにラスベガスに向かう人々についての物語であり、プロデューサーのマイケル・ディーリーらの判断により、ベトナム戦争が舞台の背景に置き換えられた。
  • 主人公たちの故郷であるペンシルベニア州の田舎町における、ゆったりと流れるようなタッチから一転して、戦場における壮絶な心理描写に切り替わる、183分の長尺を存分に生かした手法が特徴的である。長時間上映なため、途中にインターミッションが入る。
  • ベトナム市街地のシーンは、タイ王国で撮影された。ベトナムは右側通行(左ハンドル)であるにも関わらず、劇中にタイ仕様の右ハンドル車が登場する。

評価[編集]

受賞・ノミネート[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b The Deer Hunter (1978)” (英語). Box Office Mojo. 2010年6月2日閲覧。
  2. ^ “One shot is what its all about. A deer has to be taken with one shot.” 「一発がすべてだ。鹿は一発でしとめなければならない」が有名なセリフ。
  3. ^ Longworth, Karina (2013). Meryl Streep: Anatomy of an Actor. Phaidon Press. ISBN 978-0-7148-6669-7. http://books.google.com/books?id=dJv1mwEACAAJ. , p. 21.
  4. ^ ストリープのデビュー作である『ジュリア』は1977年10月に公開された。
  5. ^ Longworth 2013, p. 10.
  6. ^ Kachmar, Diane C. (2002). Roy Scheider: a film biography. McFarland. ISBN 0-7864-1201-1. , P. 73.
  7. ^ Biskind, Peter (March 2008). "The Vietnam Oscars". Vanity Fair. Retrieved 2010-09-17.
  8. ^ AFI's 100 YEARS...100 MOVIES”. 2013年9月24日閲覧。
  9. ^ AFI's 100 YEARS...100 THRILLS”. 2013年9月24日閲覧。
  10. ^ AFI's 100 YEARS...100 MOVIES - 10TH ANNIVERSARY EDITION”. 2013年9月24日閲覧。

外部リンク[編集]