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全米映画批評家協会賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

全米映画批評家協会賞(ぜんべいえいがひひょうかきょうかいしょう、National Society of Film Critics Awards)は、全米映画批評家協会が与えている映画賞である。

概要

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1966年から開催されている。毎年1月のはじめに授与される。アカデミー賞よりも風変りで野心的な作品を選ぶ傾向がある[1]。米アカデミー賞の前哨戦の1つといわれることもある[2]

部門

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作品賞受賞作品

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開催年 題名
原題
監督 製作国
1966年度 (第1回) 欲望
BLOW-UP
ミケランジェロ・アントニオーニ イギリスの旗 イギリスイタリアの旗 イタリア
1967年度 (第2回) 仮面/ペルソナ
Persona
イングマール・ベルイマン  スウェーデン
1968年度 (第3回) ベルイマン監督の 恥英語版
Skammen
イングマール・ベルイマン  スウェーデン
1969年度 (第4回) Z
Z
コスタ・ガヴラス フランスの旗 フランスアルジェリアの旗 アルジェリア
1970年度 (第5回) M★A★S★H マッシュ
M*A*S*H
ロバート・アルトマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1971年度 (第6回) クレールの膝
Le genou de Claire
エリック・ロメール フランスの旗 フランス
1972年度 (第7回) ブルジョワジーの秘かな愉しみ
Le Charme discret de la bourgeoisie
ルイス・ブニュエル フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリアスペインの旗 スペイン
1973年度 (第8回) 映画に愛をこめて アメリカの夜
La nuit américaine
フランソワ・トリュフォー フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリア
1974年度 (第9回) ある結婚の風景英語版
Scener ur ett äktenskap
イングマール・ベルイマン  スウェーデン
1975年度 (第10回) ナッシュビル
Nashville
ロバート・アルトマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1976年度 (第11回) 大統領の陰謀
All the President's Men
アラン・J・パクラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1977年度 (第12回) アニー・ホール
Annie Hall
ウディ・アレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1978年度 (第13回) ハンカチのご用意を
Préparez vos mouchoirs
ベルトラン・ブリエ フランスの旗 フランス
1979年度 (第14回) ヤング・ゼネレーション
Breaking Away
ピーター・イエーツ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1980年度 (第15回) メルビンとハワード
Melvin and Howard
ジョナサン・デミ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1981年度 (第16回) アトランティック・シティ
Atlantic City
ルイ・マル フランスの旗 フランスカナダの旗 カナダ
1982年度 (第17回) トッツィー
Tootsie
シドニー・ポラック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1983年度 (第18回) サン★ロレンツォの夜英語版
La notte di San Lorenzo
タヴィアーニ兄弟 イタリアの旗 イタリア
1984年度 (第19回) ストレンジャー・ザン・パラダイス
Stranger Than Paradise
ジム・ジャームッシュ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1985年度 (第20回) 黒澤明 日本の旗 日本
1986年度 (第21回) ブルーベルベット
Blue Velvet
デヴィッド・リンチ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1987年度 (第22回) ザ・デッド/「ダブリン市民」より
The Dead
ジョン・ヒューストン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1988年度 (第23回) 存在の耐えられない軽さ
The Unbearable Lightness of Being
フィリップ・カウフマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1989年度 (第24回) ドラッグストア・カウボーイ
Drugstore Cowboy
ガス・ヴァン・サント アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1990年度 (第25回) グッドフェローズ
Goodfellas
マーティン・スコセッシ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1991年度 (第26回) ライフ・イズ・スイート英語版
Life Is Sweet
マイク・リー イギリスの旗 イギリス
1992年度 (第27回) 許されざる者
Unforgiven
クリント・イーストウッド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1993年度 (第28回) シンドラーのリスト
Schindler's List
スティーヴン・スピルバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1994年度 (第29回) パルプ・フィクション
Pupl Fiction
クエンティン・タランティーノ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1995年度 (第30回) ベイブ
Babe
クリス・ヌーナン オーストラリアの旗 オーストラリア
1996年度 (第31回) 奇跡の海
Breaking the Waves
ラース・フォン・トリアー  デンマーク スウェーデンフランスの旗 フランス
1997年度 (第32回) L.A.コンフィデンシャル
L.A. Confidential
カーティス・ハンソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1998年度 (第33回) アウト・オブ・サイト
Out Of Sight
スティーヴン・ソダーバーグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1999年度 (第34回) マルコヴィッチの穴
Being John Malkovich
スパイク・ジョーンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
トプシー・ターヴィー
Topsy-Turvy
マイク・リー イギリスの旗 イギリス
2000年度 (第35回) ヤンヤン 夏の想い出
一一
エドワード・ヤン 中華民国の旗 台湾日本の旗 日本
2001年度 (第36回) マルホランド・ドライブ
Mulholland Dr.
デヴィッド・リンチ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2002年度 (第37回) 戦場のピアニスト
The Pianist
ロマン・ポランスキー フランスの旗 フランスドイツの旗 ドイツポーランドの旗 ポーランドイギリスの旗 イギリス
2003年度 (第38回) アメリカン・スプレンダー
American Splendor
シャリ・スプリンガー・バーマン英語版
ロバート・プルチーニ英語版
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2004年度 (第39回) ミリオンダラー・ベイビー
Million Dollar Baby
クリント・イーストウッド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2005年度 (第40回) カポーティ
Capote
ベネット・ミラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2006年度 (第41回) パンズ・ラビリンス
El laberinto del fauno
ギレルモ・デル・トロ メキシコの旗 メキシコスペインの旗 スペインアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2007年度 (第42回) ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
There Will Be Blood
ポール・トーマス・アンダーソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2008年度 (第43回 戦場でワルツを
Vals Im Bashir
アリ・フォルマン イスラエルの旗 イスラエルドイツの旗 ドイツフランスの旗 フランス
2009年度 (第44回 ハート・ロッカー
The Hurt Locker
キャスリン・ビグロー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2010年度 (第45回 ソーシャル・ネットワーク
The Social Network
デヴィッド・フィンチャー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2011年度 (第46回 メランコリア
Melancholia
ラース・フォン・トリアー  デンマーク
2012年度 (第47回 愛、アムール
Amour
ミヒャエル・ハネケ ドイツの旗 ドイツフランスの旗 フランス オーストリア
2013年度 (第48回 インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
Inside Llewyn Davis
コーエン兄弟 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2014年度 (第49回 さらば、愛の言葉よ
Adieu au Langage
ジャン=リュック・ゴダール フランスの旗 フランス
2015年度 (第50回 スポットライト 世紀のスクープ
Spotlight
トム・マッカーシー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2016年度 (第51回 ムーンライト[3]
Moonlight
バリー・ジェンキンス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2017年度 (第52回 レディ・バード
Lady Bird
グレタ・ガーウィグ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2018年度 (第53回 ザ・ライダー
The Rider
クロエ・ジャオ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2019年度 (第54回 パラサイト 半地下の家族
기생충
ポン・ジュノ 大韓民国の旗 韓国
2020年度 (第55回 ノマドランド
Nomadland
クロエ・ジャオ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
2021年度 (第56回 ドライブ・マイ・カー 濱口竜介 日本の旗 日本

日本人の受賞歴

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1985年黒澤明監督の『』が作品賞と撮影賞(斎藤孝雄上田正治)の2冠。 2021年濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が作品賞、監督賞(濱口竜介)、主演男優賞(西島秀俊)、脚本賞(濱口竜介、大江崇允)の4冠を果たしている。

脚注

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  1. ^ Brooks, Xan (2010年1月4日). “US film critics laud The Hurt Locker”. The Guardian. 2014年3月23日閲覧。
  2. ^ 濱口監督「ドライブ・マイ・カー」全米批評家協会賞4冠 西島秀俊は主演賞”. 日刊スポーツ (2022年1月9日). 2022年1月9日閲覧。
  3. ^ “全米映画批評家協会賞は「ムーンライト」が作品賞&監督賞含む4冠”. 映画.com. (2017年1月10日). https://eiga.com/news/20170110/14/ 2017年1月12日閲覧。 

外部リンク

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