ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
There Will Be Blood
There Will Be Blood logo.jpg
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
脚本 ポール・トーマス・アンダーソン
原作 アプトン・シンクレア
石油!
製作 ジョアン・セラー
ポール・トーマス・アンダーソン
ダニエル・ルピ
製作総指揮 スコット・ルーディン
エリック・シュローサー
デヴィッド・ウィリアムズ
出演者 ダニエル・デイ=ルイス
ポール・ダノ
ケヴィン・J・オコナー
キーラン・ハインズ
ディロン・フレイジャー
音楽 ジョニー・グリーンウッド
撮影 ロバート・エルスウィット
編集 ディラン・ティチェナー
製作会社 パラマウント・ヴァンテージ
ミラマックス
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
公開 アメリカ合衆国の旗 2007年12月26日
日本の旗 2008年4月26日
上映時間 158分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $25,000,000[1]
興行収入 $76,181,545[1]
テンプレートを表示

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(There Will Be Blood)は、アプトン・シンクレアの『石油!』を原作としたアメリカ映画アメリカ合衆国ではパラマウント映画の配給により2007年12月26日に公開、日本ではウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパンの配給により2008年4月26日に公開[注 1]

第80回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされ、主演男優賞撮影賞を受賞。

ストーリー[編集]

舞台は20世紀初頭のアメリカ西部。山師のダニエル・プレインヴューは幼い息子のH・Wを伴って油田を探していた。あるとき彼は、サンデー牧場に石油が出る兆候があるという情報をサンデー家の青年ポールから得る。サンデー牧場を訪れたダニエルは家長でポールの父であるエイベルとポールの双子の兄イーライと交渉し、貧しいサンデー家から採掘権を買い取った。ダニエルは仲間を呼び寄せて試掘を開始。数日後、油脈は掘り当てられたが、そのとたんに爆発炎上事故が発生し、採掘を見物していたH・Wは吹き飛ばされて聴力を失う。H・Wは精神的混乱からダニエルの家に火を放ち、ついにH・Wとの生活をあきらめたダニエルは、彼をサン・フランシスコの寄宿舎学校に追いやってしまう。

石油パイプラインを通すためにバンディ家の土地が必要だったダニエルは、イーライが主宰する教会で洗礼を受ける見返りにリース契約を結ぶことをバンディからもちかけられ、それをのむ。イーライはダニエルを洗礼する際に、自分は息子を見捨てた罪人だ、と信者の前でダニエルに認めさせる。やがて手話を学んで帰ってきたH・Wとダニエルは和解し、イーライは宣教のため町を離れる。

十数年後、成長したH・Wは幼馴染であるサンデー家の娘メアリーと結婚する。事業で大成功を収め、大きな屋敷で一人さびしく酒におぼれる生活を送っていたダニエルに、H・Wは妻とともにメキシコに移り、起業したいと申し出た。激怒したダニエルは、お前は孤児だから自分とは血がつながっていない、と彼を勘当してしまう。

しばらく後、今度はダニエルの元にイーライが突如現れ、バンディ家の土地での石油採掘に出資するよう請う。ダニエルは同意するが、自分はインチキ預言者で神は迷信だ、とイーライが宣言することを条件に出す。イーライがひとしきりそう語った後で、ダニエルはバンディ家の土地にはもはや石油が残っていないことを明かす。イーライは自分が経済的に困窮していることを明かすが、ダニエルはボウリングのピンでイーライを撲殺する。騒ぎを聞きつけてやってきた執事にダニエルは「終わった」と伝える。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

背景[編集]

主人公ダニエルのキャラクターは実在の石油王Edward Doheny(en)ドラキュラ伯爵をモデルにしている[8]。役作りのため、監督は20世紀初頭の録音記録や1948年の映画『黄金』を主演のダニエル・ディ・ルイスに送り、参考にさせた[8]。豪華な邸宅のシーンは、Edward Dohenyがひとり息子のEdward "Ned" Doheny, Jr.に贈ったビバリーヒルズの豪邸、Greystone Mansion(en)で撮影された(息子は、この邸宅で妻の使用人に殺されている)[8]

牧師のイーライ・サンデーは、野球選手から福音派伝道師になり当時絶大な人気を得ていた実在の人物Billy Sunday(en)になぞらえられている。

タイトルの "There will be blood" は、旧約聖書出エジプト記の「十の災い」の中の一文、"There will be blood everywhere in Egypt." (Exodus 7:19) に由来するもので、「いずれ血に染まる」の意。

スタッフ[編集]

主な賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b There Will Be Blood (2007)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年1月29日閲覧。
  2. ^ Busch, Anita (2016年3月2日). “Miramax Acquired By Qatar-Based beIN Media Group”. 2020年4月4日閲覧。
  3. ^ beIN Media Group Acquires Miramax”. 2020年4月4日閲覧。
  4. ^ Cieply, Michael (2016年3月2日). “Miramax Is Bought by the Qatari beIN Media Group”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2016/03/03/business/media/miramax-is-bought-by-the-qatari-bein-media-group.html 2020年4月4日閲覧。 
  5. ^ Littleton, Cynthia (2019年12月20日). “ViacomCBS to acquire 49 percent stake in Miramax for $375 million”. Variety. 2020年4月4日閲覧。
  6. ^ ニューヨーク 伴百江 (2019年12月21日). “米バイアコムCBS、映画大手ミラマックス株49%取得”. 日本経済新聞. 株式会社日本経済新聞社. 2020年4月18日閲覧。
  7. ^ Goldsmith, Jill (2020年4月3日). “ViacomCBS Closes Purchase Of Stake In Miramax, With Distribution And First Look Deals” (英語). Deadline. 2020年4月4日閲覧。
  8. ^ a b c http://www.imdb.com/title/tt0469494/trivia
  9. ^ BBC - Culture - The 21st Centurys 100 greatest films

注釈[編集]

  1. ^ 2016年3月2日には中東カタールビーイン・メディア・グループ(beIN Media Group)に買収された[2][3][4]。さらに米メディア大手バイアコムCBS2019年12月20日、ミラマックスの株式49%を3億7500万ドル(約410億円)で取得することで合意したと発表した。ミラマックスが制作し著作権を保有する約700本の映画を同社のネットワークで配信できるようになる[5][6]2020年4月3日に売却は完了し、ビーイン・メディアは引き続き51%の株式を保持する[7]。これにより、日本では本作におけるミラマックス作品の映画配給をウォルト・ディズニー・ジャパンから東和ピクチャーズへ移行され、映像ソフトの販売元をウォルト・ディズニー・ジャパン及びワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントからNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンへ移行された。

外部リンク[編集]