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ヤンヤン 夏の想い出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤンヤン 夏の想い出
タイトル表記
繁体字 一一
拼音 Yī Yī
英題 Yi Yi: A One and a Two
各種情報
監督 楊徳昌(エドワード・ヤン)
脚本 楊徳昌(エドワード・ヤン)
製作総指揮 河井真也
附田斉子
出演者 呉念真英語版(ウー・ニエンチェン)
金燕玲(エレイン・ジン)
張洋洋英語版(ジョナサン・チャン)
李凱莉(ケリー・リー)
イッセー尾形
音楽 彭鎧立(ポン・カイリー)
撮影 楊渭漢(ヤン・ウェイハン)
編集 陳博文(チェン・ポーウェン)
配給 フランスの旗 カルロッタ・フィルム英語版
日本の旗 クズイエンタープライズ
日本の旗 ポニーキャニオン(4K版)
公開 フランスの旗 2000年5月14日CIFF
日本の旗 2000年12月16日
中華民国の旗 2017年7月28日
日本の旗 2025年12月19日(4K版)
上映時間 173分
製作国 中華民国の旗 台湾
日本の旗 日本
言語 北京官話
台湾語
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ヤンヤン 夏の想い出』(ヤンヤン なつのおもいで、原題:一一、英題:Yi Yi: A One and a Two)は、2000年公開のエドワード・ヤン(楊徳昌)監督の映画

概要

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少年ヤンヤンとその姉、母、父のそれぞれの苦悩を描いていく。生と死、愛を描いた作品。2000年の第53回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞している。国際的に高く評価されたが、地元台湾では2017年になってようやく公開された(エドワード・ヤン監督が台湾の配給システムに不信感があり版権関係の折り合いがつかなかったためといわれる)。

日本版の予告は岩井俊二が手掛けている。

2007年、新作の製作中だったヤン監督が病気のため死去し、完成した作品としてはこれが遺作となった。

あらすじ

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少年ヤンヤンは叔父アディの結婚式に出席している。新婦は既に妊娠しており、叔父の披露宴には元恋人の女性が乱入しトラブルが起こる。幼いヤンヤンは親戚の少女たちからいじめられている。ヤンヤンの父NJは20数年ぶりに初恋の相手シェリーに再会した。

ヤンヤンの家族は台北の瀟洒なマンションに住んでいる。父NJは友人とコンピュータ会社を共同経営、母ミンミンは別の会社勤め、姉ティンティンは有名女子高に通い、小学生のヤンヤンと母方の祖母が共に暮らしていた。 祖母は叔父の結婚式の日に倒れ、昏睡状態のまま自宅療養になる。祖母の回復のためには、家族が枕元で話しかけるよう医者に勧められるが、ミンミンは老母の介護と人生のストレスから精神世界を頼るようになり、家出してしまう。

彼らのマンションの隣にはキャリアウーマンの女性とその娘リーリーが転居してくる。同じ学校の同級生となったリーリーとティンティンは親しくなる。

ヤンヤンの父NJの会社は倒産寸前であり、新規事業で立て直しを目指すべく日本人の大田(イッセー尾形)との契約のため親交を深めていく。NJは日本への出張と合わせてかつての恋人シェリーとの逢瀬を計画する。NJに未練があったシェリーからは二人でもう一度人生をやり直そうと迫られるが、お互いの気持ちの確認にとどめ帰国する。

母子家庭のリーリーとその母の住まいは穏やかではない雰囲気となっていた。英語教師と深い仲になった母親に娘リーリーは激怒しており、同世代の彼氏ファティとは不仲となっている。リーリーと別れたファティはティンティンに言い寄ってくるが、ティンティンが本気になるとファティはリーリーとヨリを戻してしまう。 失意のティンティンは、我が身の不幸は自分の不注意で祖母が倒れたことに原因があると自責し、祖母が昏睡状態のままなのは自分を許してくれていないためだと信じている。

少年ヤンヤンは学校でいじめっ子の女子の存在が気になっている。父親から貰ったカメラで人間の後ろ姿を撮影したり、気になる女子と同じ水泳ができるようになるよう訓練したりするのに忙しい。祖母が亡くなった葬儀の日、ヤンヤンはノートに書きつけた文章を朗読する。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替。

スタッフ

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  • 監督 - エドワード・ヤン
  • 製作 - 河井真也、附田斉子
  • 脚本 - エドワード・ヤン
  • 撮影 - ヤン・ウェイハン
  • 編集 - チェン・ポーウェン
  • 音楽 - ペン・カイリー
  • 録音 - ドゥー・ドゥーツ
  • 美術 - ペン・カイリー

評価

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  • 2016年のイギリスBBC主催の投票では、世界の177人の批評家が「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第8位に選出した[1]

脚注

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  1. The 21st Century’s 100 greatest films”. BBC. 2025年11月8日閲覧。

外部リンク

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