大いなる西部
大いなる西部 | |
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The Big Country | |
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監督 | ウィリアム・ワイラー |
脚本 |
ジェサミン・ウェスト(脚色) ロバート・ワイラー(脚色) ジェームズ・R・ウェッブ サイ・バートレット ロバート・ワイルダー |
原作 |
ドナルド・ハミルトン 『The Big Country』 |
製作 |
ウィリアム・ワイラー グレゴリー・ペック |
出演者 |
グレゴリー・ペック チャールトン・ヘストン ジーン・シモンズ |
音楽 | ジェローム・モロス |
撮影 | フランツ・F・プラナー |
編集 |
ロバート・ベルチャー ジョン・フォール |
製作会社 |
ユナイテッド・アーティスツ アンソニー・プロダクションズ ワールドワイド・プロダクションズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 166分 |
製作国 |
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言語 |
英語 スペイン語 |
配給収入 |
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『大いなる西部』(おおいなるせいぶ、原題: The Big Country)は、1958年のアメリカ合衆国の西部劇映画。 監督はウィリアム・ワイラー、出演はグレゴリー・ペックとチャールトン・ヘストンなど。 原作はドナルド・ハミルトンの小説『The Big Country』。 バール・アイヴスがアカデミー助演男優賞とゴールデングローブ賞 助演男優賞を受賞している。
ストーリー[編集]
舞台は、アメリカ合衆国。1870年代のテキサス州サンラファエルに、東部から1人の紳士ジェームズ・マッケイが、やってきた。地元の有力者テリル少佐の1人娘パットと結婚するためだ。出迎えた牧童頭のスティーヴ・リーチは、彼に何となく敵意を示した。スティーヴは、主人の娘に惚れていたのだった。途中まで婚約者を迎えたパットは、スティーヴを先に帰して、ジェームズと父の牧場に向かった。
途中、酒に酔ったヘネシー家の息子パックたちに、喧嘩を仕掛けられた。しかし、ジェームズは彼らを相手にしなかった。パットの父テリル少佐は、大地主ルーファス・ヘネシーと、勢力を二分し合っていた。2人が、共に目をつけている水源のある土地ビッグ・マディを、町の学校教師でもあるパットの親友ジュリー・マラゴンが所有していた。彼女は、一方が水源を独占すれば必ず争いが起こると考えて、どちらにも土地を売ろうとしなかった。
少佐は、娘の婚約者への乱暴に対して、ヘネシーの集落を襲い復讐した。そんな少佐の態度に、ジェームズは、相いれないものを感じた。彼は、争いの元になっている土地ビッグ・マディを見聞し、女主人ジュリーにも会った。そして、中立の立場で誰にでも水を与え、自分でこの地に牧場を経営したいと申し出た。そしてついには、彼女と売買契約をかわすに至った。
一方、血気にはやるパットと少佐には、慎重なジェームズの態度が不満だった。水源地ビッグ・マディを手に入れるため、少佐に対抗するため、ヘネシーは、ジュリーを監禁する暴挙に出た。ジェームズは、メキシコ人牧童の案内で、ヘネシーの元に単身のりこみ、水源は自由にすると明言してジュリーを助け出そうとした。ヘネシーの息子バックは、ジュリーに対する横恋慕からジェームズと決闘したが、卑怯な振舞いから父親に射殺された。
少佐とスティーヴの一隊が、のりこんできて乱戦が始まった。そして、1対1で対決した少佐とヘネシーは、相撃ちで共に死んだ。
憎悪による対立と暴力の時代は終わった。ジェームズは、ジュリーの腕をとって、新しい我が家ビッグ・マディに、馬を進めるのであった。
キャスト[編集]
- ジェームズ(ジム)・マッケイ: グレゴリー・ペック
- ジュリー・マラゴン: ジーン・シモンズ - 学校教師。
- パトリシア(パット)・テリル: キャロル・ベイカー - ジムの婚約者。
- スティーヴ・リーチ: チャールトン・ヘストン - 牧童頭。
- ルーファス・ヘネシー: バール・アイヴス - 大地主。
- ヘンリー・テリル少佐: チャールズ・ビックフォード - パットの父。大地主。ヘネシー家と対立。
- ラモン・グティエレス: アルフォンソ・ベドヤ
- バック・ヘネシー: チャック・コナーズ - ルーファスの息子。
- レイフ・ヘネシー: チャック・ヘイワード - ルーファスの息子。
- マンディ: ドロシー・アダムズ - ハナシー家の女性。
- ブラッキー/クラッカー・ヘネシー: ジム・バーク
日本語吹替版[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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NETテレビ旧版 | NETテレビ新版 | |||
ジェームズ(ジム)・マッケイ | グレゴリー・ペック | 城達也 | ||
ジュリー・マラゴン | ジーン・シモンズ | 武藤礼子 | ||
パトリシア(パット)・テリル | キャロル・ベイカー | 鈴木弘子 | ||
スティーヴ・リーチ | チャールトン・ヘストン | 納谷悟朗 | ||
ルーファス・ヘネシー | バール・アイヴス | 金井大 | 早野寿郎 | |
ヘンリー・テリル少佐 | チャールズ・ビックフォード | 佐野浅夫 | 高塔正康 | |
ラモン・グティエレス | アルフォンソ・ベドヤ | 人見明 | 神山卓三 | |
バック・ヘネシー | チャック・コナーズ | 大塚周夫 | ||
レイフ・ヘネシー | チャック・ヘイワード | 若本紀昭 | ||
マンディ | ドロシー・アダムズ | 浅井淑子 | ||
ブラッキー/クラッカー・ヘネシー | ジム・バーク | 増岡弘 | ||
役不明又はその他 | 中川まり子 緑川稔 玄田哲章 | |||
日本語版スタッフ | ||||
演出 | 佐藤敏夫 | |||
翻訳 | 岡田壯平(字幕) | 木原たけし | ||
効果 | TFCグループ | |||
調整 | 前田仁信 | |||
配給 | ユナイデッド・アーティスツ・テレビジョン | |||
プロデューサー | 植木明 | |||
制作 | 東北新社 | |||
解説 | 淀川長治 | 児玉清 | ||
初回放送 | 1973年4月22日、29日 21:00-22:56 『日曜洋画劇場』 ※ノーカット放送。 |
1976年4月10日、17日 21:00-22:24 『土曜映画劇場』 ※正味約134分 |
備考[編集]
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
本作でアカデミー作曲賞(ドラマ・コメディ映画音楽賞)にノミネートされたジェローム・モロスによるテーマ曲が有名。CMやテレビ番組のテーマ曲などにも使われた。
脚注[編集]
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)159頁
外部リンク[編集]
- 大いなる西部 - allcinema
- 大いなる西部 - KINENOTE
- The Big Country - オールムービー(英語)
- The Big Country - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- The Big Country - TCM Movie Database(英語)
- The Big Country - Rotten Tomatoes(英語)
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