バットマン: ダークナイト・リターンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
The Dark Knight Returns
出版情報
出版社 DCコミックス
掲載間隔 Monthly
形態 リミテッド・シリーズ
掲載期間 February – June 1986年
話数 4
主要キャラ バットマン
ジェームズ・ゴードン
キャリー・ケリー
ジョーカー
スーパーマン
製作者
ライター フランク・ミラー
ペンシラー フランク・ミラー
インカー クラウス・ジャンソン
レタラー ジョン・コスタンツァ
着色 リン・バーレイ
編集者 ディック・ジョルダーノ
デニス・オニール
コレクテッド・エディション
Batman: The Dark Knight Returns ISBN 1-56389-342-8
Absolute Dark Knight ISBN 1401210791

バットマン:ダークナイト・リターンズ』(Batman:The Dark Knight Returns)は、DCコミックスが出版するアメリカンコミックバットマン』のミニシリーズ。1986年2月から6月まで4巻が出版された。2001年には続編の『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』(Batman:The Dark Knight Strikes Again)が出版された。ライターはフランク・ミラー、インカーはクラウス・ジャンソン。10年前にバットマンを引退したブルース・ウェインは犯罪と戦うために活動を再開する。しかし、その活動はゴッサムシティ警察と政府から反対される。物語はキャリー・ケリーを新たなロビンとして紹介し、スーパーマンとの対決で絶頂に達する。

日本では1998年小学館プロダクションから柳下毅一郎の邦訳で『バットマン:ダークナイト・リターンズ』が出版された。2009年小学館プロダクションより『バットマン:ダークナイト・リターンズ』と『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』を収録した『DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト』が出版された。

プロット[編集]

1 ."The Dark Knight Returns"

ブルース・ウェインはジェイソン・トッドの死により10年前にバットマンを引退した。55才になったウェインは衰弱していたが、ゴッサムシティの為にバットマンは必要だと復帰を考える。アーカム・アサイラムハービー・デントは精神治療と整形手術(ウェインが資金を出した)を受け、治療は完了したとして退院した。しかし、デントは身代金を目当てに爆弾で都市を占拠する。バットマンはデントを倒す際に、顔は修復されたにもかかわらず、デントの心が完全にトゥーフェイスである事を理解する。

2 ."The Dark Knight Triumphant"

バットマンはミュータント団と呼ばれているギャングから、13才のキャリー・ケリーを救う。ケリーは模造品のロビンのコスチュームを買う。彼女はバットマンを助ける為に彼を探し出す。バットマンはミュータント団の軍団と戦っていた。バットマンは兵器でミュータント団の軍団を破るが、ミュータント団のリーダーは白兵戦でバットマンを倒す。ケリーはミュータント団のリーダーを牽制してバットマンが逃げるのを手伝う。ジェームズ・ゴードン本部長と新しいロビンの助けを借りて、バットマンは自身の力でミュータント団のリーダーを破り、ミュータント団は解散する。そして、一部は犯罪者に過度の暴力を使用する自警団体“Sons of Batman(バットマンの息子達)”に名前を変える。

3 ."Hunt The Dark Knight"

ホワイトハウスで大統領はスーパーマンにバットマンを逮捕する可能性を示唆して、大統領とスーパーマンはゴッサムシティでのイベントを検討する。そして、スーパーマンは第三次世界大戦に火をつけるかもしれないアメリカとソビエトの戦争で、アメリカを支援する。バットマンの復帰は、アーカム・アサイラムで廃人になっていたジョーカーの意識を目覚めさせた。ジョーカーはテレビのトークショーの出る事を許すようウォルパー博士を誘導して、テレビスタジオで有毒ガスを使って逃亡する。バットマンとロビンはジョーカーを追う。ジョーカーは遊園地で人々を殺していた。バットマンは激しい戦いの末にジョーカーを破る。バットマンに殺人の罪を負わせるために、ジョーカーは自身の首を折って自殺する。ゴッサム警察との対立の後にバットマンは逃走し、バットマンに対する警察の捜査が始まった。

4 ."The Dark Knight Falls"

アメリカに敗北したソビエトは核弾頭をアメリカに向けて発射する。スーパーマンはソビエトの発射した核弾頭の進路を変えて砂漠で爆発させる。アメリカ合衆国は電磁パルスの影響を受けて停電し、バットマンは停電から最悪の事態を悟る。そして、バットマンとロビンは“Sons of Batman”や刑務所に収監されていたミュータント団を率いて、ゴッサムシティの混乱を鎮圧する。ゴッサムシティは電磁パルスの最中で最も安全な都市になる。政府はこれを当惑とみなして、スーパーマンにバットマンを片付けるよう命令する。オリバー・クイーンは政府に仕えているスーパーマンと一匹狼のバットマンは最終的に対立をするとウェインに予測する。スーパーマンはバットマンに会うことを要求し、 バットマンは死ぬかもしれないということを知って両親が殺された路地を場に選ぶ。バットマンは核爆発で瀕死になった事に起因するスーパーマンの弱さを狙う。スーパーマンはバットマンに道理を説こうとするが、バットマンはスーパーマンに白兵戦と兵器を使って戦いを挑む。戦いの中でクイーンがスーパーマンを弱めるために、クリプトンナイトが先端に付いた矢を射る。バットマンはスーパーマンを倒し、より強力なクリプトンナイトを使わない事により、スーパーマンの命を故意に助けた事を明らかにする。これはバットマンのやり方から離れているスーパーマンへの警告を意味していた。バットマンは心臓発作により突然死ぬ。アルフレッド・ペニーワースは脳卒中で死ぬ前に、ウェインマナーとバットケイブを爆破する。そして、バットマンはブルース・ウェイン(財産は消えた)であると暴かれる。 ウェインの葬式の後、彼の死は自身の開発した化学薬品を使って行われたことが明らかになる。クラーク・ケントは葬式に参列していた。クラークは墓からウェインの鼓動が再開するのを聞き、ロビンにウィンクする。ブルース・ウェインはケイブを越えてロビン、クイーンと残りの彼の支持者を洞穴に案内して、犯罪と戦い続ける準備をする。

キャラクター[編集]

バットマン(ブルース・ウェイン)
55歳。10年前にバットマンを引退する。彼は暴力を見たとき、バットマンとして復帰する強い意欲を感じている。
アルフレッド・ペニーワース (Alfred Pennyworth
95歳。ブルースの信頼できる執事。
ロビン (バットマン)(キャリー・ケリー)
13歳。両親不在の少女。彼女はバットマンの命を守り、老いたバットマンはアルフレッドの異議に反して彼女に信頼を置き、バットマンの相棒、ロビンにする。
ジェームズ・ゴードン (James Gordon
70歳。ゴッサムシティ警察本部長。70歳の誕生日に引退する。彼はバットマンの正体を知っいる。
トゥーフェイス(ハーヴェイ・デント)
58歳。ハーヴェイ・デントはアーカム・アサイラムで12年間過ごし、ウォルパー博士によって3年間の整形手術で彼の顔は修復されてる。デントの医者は彼の治療は完了したとして退院させたが、彼の心の中はトゥーフェイスままだった。デントは傷跡があるかのように、顔を包帯でぐるぐる巻きにしている。
ジョーカー
廃人になっていたが、バットマンの復帰を聞いて意識を取り戻した。最終決戦につながるイベントを作り、バットマンを引き出すために残忍な犯罪の酒宴を計画する。
ミュータント団のボス
ミュータント団の狡猾、残忍なリーダー。ゴッサムを支配するために反抗する人間を殺そうとする。
バーソロミュー・ウォルパー博士
トゥーフェイスとジョーカーの精神科医。バットマンを独裁主義者だと批判する。ウォルパーはジョーカーとトゥーフェイスはバットマンの犠牲者だと確信している。ジョーカーをテレビスタジオに連れて行ったが、彼に有毒ガスで殺される。
エレン・インデル
35歳。本部長としてジェームズ・ゴードンの後継者。バットマンを否定してゴードンと意見が対立する。本部長の就任には政治的思惑が絡んでいた。彼女はバットマンの評論家だが、ジョーカーの犯罪の酒宴の後に自分自身を疑う。
グリーンアロー(オリバー・クイーン)
63歳。スーパーヒーローが非合法化された後、クイーンは原子力潜水艦の沈没を含む政府の弾圧に対する秘密の反乱を行ってた。彼はスーパーマンを非難するために左腕を失った。この障害にもかかわらず、クイーンはまだ非常に熟練した射手である。
スーパーマン(クラーク・ケント)
55歳。米国政府のエージェントであり、正体がデイリープラネットの記者クラーク・ケントである事は公に知られている。心の内では、自身を道具として扱う政府を軽蔑している。それゆえに物語の最終的な敵対者としてバットマンと戦う。彼はこの日及び年齢で命を救うことができる唯一の方法であると考えている。クライマックスでスーパーマンは政府からの反対を取り除くために、最後の試みでバットマンと戦う。クイーンの放ったクリプトナイトの矢で弱体化され、装甲を纏ったバットマンに倒された。
セリーナ・カイル
52歳。セリーナ・カイルはキャットウーマンを引退して、現在はエスコートビジネスを経営している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]