バットマン (映画)
| バットマン | |
|---|---|
| BATMAN | |
|
| |
| 監督 | ティム・バートン |
| 脚本 |
サム・ハム ウォーレン・スカーレン |
| 原案 | サム・ハム |
| 原作 | ボブ・ケイン |
| 製作 |
ピーター・グーバー ジョン・ピーターズ |
| 製作総指揮 |
ベンジャミン・メルニカー マイケル・E・ウスラン |
| 出演者 |
マイケル・キートン ジャック・ニコルソン |
| 音楽 | ダニー・エルフマン |
| 主題歌 | プリンス「Batdance」 |
| 撮影 | ロジャー・プラット |
| 編集 | レイ・ラヴジョイ |
| 製作会社 |
ポリグラム・ピクチャーズ ザ・グーバー・ピーターズ・カンパニー |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 127分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $35,000,000[1] |
| 興行収入 |
$411,348,924[1] $250,713,403[1] 34.7億円 |
| 配給収入 |
19億800万円[2] |
| 次作 | バットマン リターンズ |
『バットマン』(BATMAN)は、DCコミックスによる同名のアメリカン・コミックス『バットマン』を原作とした1989年のアメリカ映画。アクション映画、SF映画。
1969年公開の旧テレビシリーズ映画版以来の映画化である。監督には『ビートルジュース』を大ヒットさせたティム・バートンが抜擢された、『ビートルジュース』でも主役を演じたマイケル・キートンはティム・バートンのたっての希望で主演に抜擢される。
続編に『バットマン リターンズ』がある。
ストーリー[編集]
犯罪都市ゴッサム・シティ。ギャングやチンピラが闊歩し、犯罪と暴力がはびこるこの街に一人の怪人が現れた。闇に紛れて犯罪者を次々と倒していく異形のボディスーツを纏った黒い怪人、その名はバットマン。彼は制裁を加えた犯罪者たちに「仲間に自分のことを話せ」と言い残しては闇へと消えていった。
いつしか“蝙蝠男”と呼ばれ都市伝説として街で流布されるこの噂を、特ダネに目が無い新聞記者ノックスと聡明な女性カメラマン、ヴィッキー・ベールは周囲に冷やかされながらも追及していく。
そんな中、二人はゴッサム一の大富豪である青年、ブルース・ウェインと知り合う。ヴィッキーはブルースの謎めいた魅力に興味を持ち、次第に二人は惹かれ合っていく。ヴィッキーは一見楽天家にも見えるブルースの孤独な一面を察し、またブルースも彼女にだけは長い間閉ざしていた心を開いていった。
一方、ゴッサムの裏社会を牛耳るマフィアの一員ジャック・ネーピアは、仕えていた幹部グリソムの愛人に手を出したことで怒りを買い、罠にはめられる。取引の材料として警察に売り渡されたジャックは、街外れの化学工場で警官隊に追い詰められ窮地に立たされた。そこに突然バットマンが現れる。バットマンとの格闘の末、ジャックは銃弾を放つが、バットマンの防御で跳弾し、自分のあごに当たり、化学薬品の液槽に転落。
ジャックは一命を取り留めたが、化学薬品の作用で肌は真っ白に漂白され、あごの傷により顔面の神経が麻痺したことから極端に引きつった笑い顔に表情が固定されてしまう。その姿はまさしくトランプのジョーカーそのものであり、これに大きなショックを受けたジャックは精神に異常をきたす。しかしその狂気は彼が持ち合わせていた明晰な頭脳と残虐性を更に研ぎ澄まし、ジャックは自分を罠にはめたグリソムを手始めに次々と裏社会の大物たちを“笑いながら”殺害していく。
程なくしてゴッサム・シティはかつてジャック・ネーピアと呼ばれた男、“笑う殺人鬼”ジョーカーが支配する街へと変貌していった。ジョーカーはバットマンを「顔を隠さなければ人前に出ることも出来ない小心者」と嘲笑い、ありとあらゆる方法で彼への挑発を繰り返す。そしてジョーカーの一味はバットマンをおびき寄せるため、彼が唯一関わりを持つ人間であるヴィッキーを誘拐した。
怒りが頂点に達したブルースは屋敷の地下に隠されたボディスーツを纏い、バットマンに変身する。ハイテクを満載した強化車両・バットモービルに乗り込んだ彼は、ジョーカーとの最後の決着をつけるべくゴッサム・シティの中枢に向かう。だがゴッサムの二人の怪人、バットマンとジョーカーの間にはもうひとつ、重大な過去の因縁が隠されていたのだった。
キャスト[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| ソフト版 | TBS版 | テレビ朝日版 (追加録音版) | ||
| ブルース・ウェイン / バットマン | マイケル・キートン | 渡辺裕之 | 堀勝之祐 | 山寺宏一 |
| ジャック・ネーピア / ジョーカー | ジャック・ニコルソン | デーモン小暮 | 大平透 | 内海賢二 (玄田哲章) |
| ヴィッキー・ベール | キム・ベイシンガー | 宮崎ますみ | 土井美加 | 小山茉美 |
| アレクサンダー・ノックス | ロバート・ウール | 大塚芳忠 | 村山明 | 江原正士 |
| アルフレッド・ペニーワース | マイケル・ガフ | 松岡文雄 | 上田敏也 | 内田稔 (御友公喜) |
| ジェームズ・ゴードン総監 | パット・ヒングル | 大木民夫 | 亀井三郎 | 藤本譲 |
| ハービー・デント検事 | ビリー・ディー・ウィリアムズ | 筈見純 | 原田一夫 | 田中信夫 (田中耕二) |
| ボルグ市長 | リー・ウォレス | 徳丸完 | 大木民夫 | |
| ボブ | トレイシー・ウォルター | 田原アルノ | 広瀬正志 | |
| アリシア | ジェリー・ホール | 一柳みる | 勝生真沙子 | 藤木聖子 |
| エクハート警部補 | ウィリアム・フットキンス | 茶風林 | 飯塚昭三 | |
| カール・グリソム | ジャック・パランス | 阪脩 | 納谷悟朗 | 大塚周夫 |
| 若き日のジャック・ネーピア | ヒューゴ・ブリック | デーモン小暮 | 大平透 | 内海賢二 |
| その他声の出演 | 小島敏彦 小山武宏 村田則男 山野史人 鹿島信哉 幹本雄之 伊藤和晃 伊井篤史 中野聖子 磯辺万沙子 麻生侑里 |
津田英三 秋元羊介 小島敏彦 真殿光昭 島香裕 辻親八 沢海陽子 水野龍司 堀越真己 伊藤和晃 大川透 中澤やよい 津村まこと 小野英昭 寺内よりえ | ||
| 演出 | 松川陸 | 春日正伸 | 佐藤敏夫 | |
| 翻訳 | トランスグローバル | 飯嶋永昭 | 平田勝茂 | |
| 効果 | リレーション | |||
| 調整 | 阿部佳代子 | |||
| 録音 | トランスグローバルスタジオ 東京テレビセンター |
|||
| プロデューサー | 小川政弘 (ワーナー・ホーム・ビデオ) |
上田正人 (TBS) |
高橋由佳 (テレビ朝日) | |
| 制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ トランスグローバル |
ムービーテレビジョン TBS |
東北新社 (ブロードメディア) | |
| 初回放送 | 1992年10月14日 『水曜ロードショー』 本編ノーカット |
1995年6月18日 『日曜洋画劇場』 約92分 | ||
スタッフ[編集]
- 監督:ティム・バートン
- 音楽:ダニー・エルフマン
- 脚本:サム・ハム&ウォーレン・スカーレン
- 製作:ピーター・グーバー、ジョン・ピーターズ
- 製作総指揮:ベンジャミン・メルニカー&マイケル・E・ウスラン
- 美術:アントン・ファースト
- 装置監督:ピーター・ヤング
- 撮影:ロジャー・プラット
- 編集:レイ・ラヴジョイ
- 衣装:ボブ・リングウッド&Tony Dunsterville
- キャスティング:マリオン・ダクハーティー
- キャラクター原案:ボブ・ケイン
- 主題歌:プリンス「Batdance」 - 旧シリーズのテーマ曲のダンスアレンジ。サントラ『Batman』
作品解説[編集]
当時のアメコミ界は「リアルな世界観」に移行する時期にあたっており、本作もその影響下にある。ゴシック様式と工業都市が交じり合ったゴッサムシティの造形やダウンタウンの描写、そこを疾走するバットモービルなど、現実とフィクションの間を狙ったような画面作りが特徴(『フルメタル・ジャケット』などの美術監督アントン・ファーストはこの作品でアカデミー美術賞を得ている)。
加えて、監督であるティム・バートン独自の作風『異形への愛』が、バットマンやジョーカーといったキャラクター達に注がれている。
製作費[編集]
ジョーカー役であるジャック・ニコルソンの、一説には「総制作費の50%」とも言われる高額なギャランティーも話題であったが、実際には、彼クラスの俳優としてはそれほど法外な額とは言えない。ハリウッド映画としては製作費も抑え目である。しかし、興行収入から一定の額を受け取ることのできる契約によって、最終的な報酬は6000万ドルに達した。
音楽[編集]
音楽はバートン作品の常連であるダニー・エルフマン他、アーティストのプリンスが担当ということになっているが、サウンドトラックはプリンス名義のアルバムとして販売された上に劇中では使用されていない曲も複数含んでいるため、むしろバットマンというテーマで作られた彼自身のオリジナルアルバムから曲が提供されたと言ったほうが意味合いは近い。このアルバムにはヴィッキー・ベール役を演じたキム・ベイシンガーが一部参加しているほか、本編内の台詞をリミックスして作られた曲も収録されている。なお、ダニー・エルフマンの作曲したBGMのみを収録した「Batman: Original Motion Picture Score」も発売された。
評価[編集]
製作当時、コミックの姿とは似ても似つかないマイケル・キートンの起用に対し、ファンからの批判が起こったが、映画の方向性が“狂気を内包したバットマンと狂気を体現するジョーカーとの対比”に置かれていたことから、公開後そうした声は収まっていったという経緯がある。
ただテレビドラマ『バットマン』でバットマンの相棒ロビンを演じたバート・ウォードは本作に対して「暴力的過ぎる」と批判的なコメントをしている(本来、原作コミックにおけるバットマンは極力殺人は犯さないのが信条であるが、本作及び続編『バットマン リターンズ』では犯罪者を容赦なく殺害している場面がある)。ジャック・ニコルソンのジョーカーはシーサー・ロメオの滑稽なキャラと異なり当時の漫画に会わせ暗く描いているがロメオを意識したスタイルになっている。
出典[編集]
- ^ a b c “Batman (1989)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2009年9月17日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)494頁
外部リンク[編集]
- ワーナーブラザースサイト (英語)
- DCコミックスサイト (英語)
- ワーナーブラザースサイト (日本語)
- バットマン - allcinema
- バットマン - KINENOTE
- Batman - オールムービー(英語)
- Batman - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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