バットマン アーカム・シティ

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バットマン アーカム・シティ』(Batman: Arkham City)はRocksteady Studiosが開発し、ワーナー・ブラザースが発売したゲームソフトDCコミックスが刊行している人気コミック『バットマン』のゲーム作品。バットマン アーカム・アサイラムの続編である。 2011年11月23日発売。

前作の「アーカム・アサイラム」を踏襲したオープンワールドゲームである。

PC版ではGames for Windows Live が採用されていたが、2013年10月、この機能を削除する方針がワーナーより発表されたことをうけて、Steamへの移行措置がとられている。

ストーリー[編集]

ゴッサムシティの市長に就任した元アーカム・アサイラムの所長・クインシー・シャープは、バットマンの正体を知る精神科医ヒューゴ・ストレンジと結託してゴッサムのスラム街全域を隔壁で閉鎖して巨大刑務所にする「アーカム・シティ計画」を実行に移す。

アーカム・アサイラムとブラックゲート刑務所に収監されていた犯罪者達は、全員がこのアーカム・シティへと移送されるが、隔壁の中でなら行動の自由が許されている彼らは日常茶飯事的に抗争を繰り返す事態となっており、その中でも弱い立場となっている囚人達は、命の保障の無い危険な身となっていた。これに対し、ウェインテック社の総帥であり犯罪撲滅の為の活動を行うバットマンとしての裏の顔を持つブルース・ウェインは、記者会見を開いて真っ向から計画反対の演説を行う。

しかし、演説が行われる中、ブルースはストレンジが差し向けたアーカム・シティの私設軍隊「TYGER」の傭兵達によって強引に政治犯として逮捕されてしまい、自らがアーカム・シティに投獄されてしまう。更に対面したストレンジには、自らがバットマンである事を知られてしまっており、大勢の囚人達にひやかされる中、バットマンではなくブルースとしてペンギンことコブルポットと再会。ウェイン家を憎んでいた彼に暴行を受けそうになるも、僅かな隙を突いてペンギンを返り討ちにし、連絡を受けたアルフレッドがアーカムシティにバットスーツを空中投下、ブルースはバットマンとして、アーカム・シティを牛耳るストレンジの計画「プロトコル10」を暴くべく立ち上がる。

登場人物[編集]

バットマンサイド[編集]

バットマン / ブルース・ウェイン
声 - ケヴィン・コンロイ
大企業「ウェインテック社」の総帥で、犯罪と戦う怪人「バットマン」としての裏の顔を持つ。本作冒頭にて、ブルースとしてアーカム・シティの閉鎖を訴える演説を行おうとするが、自らの正体を知るストレンジによって捉われ、アーカム・シティに政治犯として投獄される。アルフレッドからの支援を受けてバットマンとなり、ストレンジの計画である「プロトコル10」を阻止すべく戦う。
キャットウーマン / セリーナ・カイル
声 - グレイ・デリスル
バットマンと微妙な関係にある女怪盗。当初はストレンジに捕らわれていたが、彼からの尋問を受けた後、トゥーフェイスのアジトである裁判所に自らの探している獲物がある事を知り、暗躍を行う。トゥーフェイスやポイズン・アイビーからは嫌われており、トゥーフェイスによって危うく処刑されかかるが、バットマンの手で助け出される。
ロビン / ティム・ドレイク
声 - トロイ・ベイカー
バットマンのサイドキックで、歴代の中では3代目に相当する。バットマンがジョーカーの手で毒に犯された際に助けに現れる。
アルフレッド・ペニーワース
声 - マーティン・ジャーヴィス
ブルースに長年仕えてきた執事で、彼との信頼関係は深い。アーカム・シティに投獄されたブルースからの連絡を受け、バットスーツを送る等の支援を行う。
オラクル / バーバラ・ゴードン
声 - キンバリー・ブルックス
ゴードン本部長の娘。元はバットマンのサイドキックであるバットガールであったが、ジョーカーに撃たれて下半身不随となり、現在は情報屋のオラクルとしてバットマンのサポートを行う。ブルースがアーカム・シティに捕らわれている連絡を聞きつけ、サポートをする為に駆けつける。
ジェームズ・ゴードン
声 - デビッド・ケイ
バットマンとブルースの双方と交友関係にある警察官で、ゴッサム市警の本部長。ブルースと同様にアーカム・シティの開設計画には反対している。

ヴィラン[編集]

メインミッション[編集]

ジョーカー
声 - マーク・ハミル
バットマンの宿敵。道化師を彷彿とさせる真っ白な素肌と常に笑っている表情が特徴。
前作でタイタンを摂取したことで難病を患っている。自分を治療するため、バットマンを脅迫して治療薬を作らせようとする。
ハーレー・クィン / ハーリーン・クインゼル
声 - タラ・ストロング
ジョーカーの相棒。元はアーカムアサイラムに勤める精神科医だったが、ジョーカーの治療に任命されたことがきっかけで彼に惚れ込み、協力者になった。
病気で表に出られないジョーカーに代わり手下たちに指示を下しており、ジョーカーの治療のために医者を集めている。
ヒューゴ・ストレンジ
声 - コーリー・バートン
犯罪心理学者。バットマンの正体に興味を持ち、自ら解き明かそうとしてゆくうちに狂気に陥った。バットマンの正体を知る数少ない人物。
今作ではゴッサム市長となったシャープによってアーカム・シティの責任者に任命される。「プロトコル10」という謎の計画を進めている。
ペンギン / オズワルド・コブルポット
声 - ノーラン・ノース
ゴッサムシティの暗黒街を支配するマフィアのボスの一人。ペンギンという仇名は、彼の丸い短躯と鳥の嘴のような鼻からつけられている。銃を仕込んだコウモリ傘が武器。
ブルースを憎んでおり、アーカム・シティに連れてこられた彼を最初に出迎えた。彼が拠点にしている博物館には珍しい物が飾られており、その中には生きた人間も含まれている。ジョーカーの治療薬を作っているミスター・フリーズを誘拐しているため、バットマンと対峙することになる。
トゥーフェイス / ハービー・デント
声 - トロイ・ベイカー
ゴッサムの有能な地方検事であったが、過去の事故で顔面の半分を焼かれたことで狂気に陥り犯罪者と化した。片方を傷つけた1ドル銀貨を持ち、コイントスで全ての行動を決定する。
ソロモン・ウェイン裁判所を拠点にアーカム・シティの権力者の一人へと上り詰めた。
ミスター・フリーズ / ヴィクター・フライズ
声 - モーリス・ラマーシュ
摂氏零度以下でしか生きられない身体を持つ科学者。筋力増強も兼ねる冷凍スーツに身を包み、何でも凍らせてしまう冷凍銃が武器。妻のノラの難病を救う方法を探しており、彼女のためなら如何なる手段も厭わない。
ノラを人質に取られジョーカーに治療薬を作らせられていたが、ジョーカーを妨害しようと企むペンギンの一味に誘拐される。
ソロモン・グランディ / サイラス・ゴールド
声 - フレッド・タタショア
強盗に殺され、沼に捨てられた富豪が超自然的パワーによって不死身の怪物として復活した姿。いつもマザー・グースのひとつソロモン・グランディを呟いているためその名で呼ばれる。
ペンギンの最後の切り札としてバットマンと戦うことになる。
ラーズ・アル・グール
声 - ディー・ブラッドリー・ベイカー
暗殺集団リーグ・オブ・アサシンを率いる国際テロリスト。不死の泉ラザラス・ピットによって六百年以上生き続けている。バットマンを「探偵(Detective)」と呼び、彼を後継者にしようと画策している。
ジョーカーの治療薬を作るには彼の血液が必要なため、バットマンは敢えて彼の後継者になるための試練を受けることにする。
ターラ・アルグール
声 - スタナ・カティック
ラーズ・アル・グールの娘。普段姿を見せない父に代わりリーグ・オブ・アサシンの指揮を執っている。バットマンとは浅からぬ関係にある。
ラーズに会いに来たバットマンを出迎え、リーグ・オブ・アサシンの首領になると宣言した彼に試練を受けさせる。
リドラー / エドワード・ニグマ
声 - ウォーリー・ウィンガート
犯罪の手掛かりをリドル(なぞなぞ)として残し、相手との知恵比べを楽しむ犯罪者。全身にクエスチョンマークをあしらった緑の服装が特徴。
バットマンに対抗意識を燃やし、複数の人質を取って再び勝負を挑んでくる。
ポイズン・アイビー / パメラ・リリアン・アイズリー
声 - タシア・ヴァレンザ
人体実験によって植物の能力を得た女。植物を偏愛しており、人類を滅ぼすことで植物を守ろうとしている。
キャットウーマンからストレンジの押収品置き場に侵入するために協力を求められ、奪われた花の奪還を条件に彼女に協力する。
クレイフェイス / バジル・カルロ
声 - リック・D・ワッセルマン
自分が演じた映画のキャラクター「クレイフェイス」の仮面を着け、犯罪を犯した元映画俳優。後に同じく「クレイフェイス」と名乗る複数の犯罪者のエキスを注射したことで、彼らの特殊能力を得ることに成功した。
今作ではジョーカーに協力し、自身の変身能力で彼の影武者を演じていた。最後はラザラス・ピットの崩壊に巻き込まれ、生死不明になる。

サイドミッション[編集]

ベイン
声 - フレッド・タタショア
孤島の国家サンタ・プリスカの刑務所で産まれた男。高い知能と劇薬「ベノム」で得た強靭な肉体を併せ持つ。
自身のベノムを利用して作られた「タイタン」がアーカム・シティ内に存在していることを知り、バットマンにタイタンの破壊を協力するよう求める。
しかし、本当の目的はタイタンを自らの手中に収めて独占する事にあり、土壇場でバットマンを裏切るが、あっけなく敗れる。
ミスター・ザズー / ヴィクター・ザズー
声 - ダニー・ジェイコブズ
無差別に人を殺し、あたかも生きているようなポーズを取らせる殺人鬼。人を殺す度に証として自身の体に傷をつけている。
アーカムシティ内の壊れた公衆電話を直し、電話に出た相手を殺害するという犯行を繰り返していた。
カレンダーマン / ジュリアン・デイ
声 - モーリス・ラマーシュ
自分の名前に「デイ(day)」が入っていることから、日付にまつわる犯罪を行う犯罪者。ソロモン・ウェイン裁判所の牢屋に閉じ込められている。
牢屋の外の壁に貼られたカレンダーに印が記入された日の日付設定時に訪れると、印の記入された日に行った犯罪について語ってくれる。それらを全て聞き終えて又牢屋に訪れると、カレンダーマンはトゥーフェイスの部下の死体を身代わりに吊るし上げて、姿を消している。
マッドハッター / ジャービス・テッチ
声 - ピーター・マクニコル
不思議の国のアリス』に病的なほどのめりこんでいる悪党。自身も物語に登場する帽子屋に扮し、常に巨大なシルクハットを被っている。電気工学技士で、自らが開発した人の心を操るチップを利用して犯罪を犯している。
今作ではバットマンのマスクを狙っており、彼がヘリを撃墜されて孤立したヴィッキーを救出する際には、その光景を監視している。その後、毒の治療薬を洗脳薬に摩り替えてバットマンを誘拐し、洗脳しようとする。また、以前からストレンジの依頼で、シャープを洗脳するための薬を作らされていた。
デッドショット / フロイド・ロートン
声 - クリス・コックス
さまざまな銃火器を扱う一流の暗殺者。ストレンジの依頼で、アーカム・シティ内にいる彼にとって都合の悪い人間を暗殺している。しかし、射撃としての腕前とは裏腹に、証拠や痕跡を残す傾向があり、それが原因でバットマンにジャック・ライダーが標的である事を突き止められて、阻止される事になる。
ちなみに、ストレンジに依頼されていた暗殺対象のリストの中には、バットマンやブルース・ウェインも含まれている。
ハッシュ / トーマス・エリオット
声 - コーリー・バートン
有能な医師でブルースの旧友。幼い頃、財産を手に入れる為に、自信を虐待した父とそれを放置した母の殺害を企んだが、ブルースの父・トーマスに母を救われたことで、ウェイン家を逆恨みしている。ブルースを手玉にとる程の頭脳明晰で、過去に何度も彼を心理的に追い詰めている。
今作では、囚人の顔の皮膚を剥ぎ取って殺す「アイデンティティ強盗」を行い、6人もの人間を殺害しており、その理由はある目的を果たす為であった事が、彼のアジトで明かされる事になる。
ブラックマスク / ローマン・シオニス
声 - ノーラン・ノース
ゴッサムギャング団のボス。その名の通り、黒い髑髏のマスクを被っている。
アーカムシティからの脱走を図るが、警備員たちに取り押さえられる。ストーリー開始直後にその姿を見ることができるが、対決することはない。
キラークロック / ウェイロン・ジョーンズ
声 - スティーヴン・ブルーム
特殊な病によりワニの鱗のような皮膚を持つ。犯罪者。近年、徐々に爬虫類化が進んでいる。
今作では直接対決することはないが、地下鉄ターミナルで出会うことができる。ジョーカーに血を輸血されてしまった事で、バットマンが既に死に掛けているのを見抜き、あえて見逃している。

その他[編集]

クインシー・シャープ
声 - トム・ケイン
アーカム・アサイラムの元所長。本作ではゴッサム市長に就任。ゴッサムのスラム街を壁で隔て、巨大刑務所アーカム・シティを開設した。しかし、実際はストレンジに洗脳される形で利用されていただけであり、シティ開設の計画が進んだ後は用済みと見なされて、自らもアーカム・シティに投獄される羽目になる。投獄後は自身を恨む囚人達から暴行を受けていた所をバットマンに助け出され、ストレンジとの関係についてを吐かされる。
ジャック・ライダー
声 - ジェームズ・ホラン
ゴッサム・シティのジャーナリスト。物語の冒頭でブルースと共にアーカム・シティに政治犯として投獄され、囚人達から暴行を受けていた所をブルースに助けられる。
後にサイドミッションにて、ストレンジからの依頼で邪魔者を狙撃で暗殺していたデッドショットに、暗殺の対象の一人として狙われるが、間一髪のところをバットマンに助け出される。
原作では狂人クリーパーに変身することができるが、アーカム・アサイラム同様今作では変身しない。ただし、クインシーの音声データにおけるヴィッキーの台詞から、ハントレスと共にクリーパーの名が出されており、どうやらクリーパーとしての活動は既に行っていた模様。
アズラエル
声 - カリー・ペイトン
サイドミッションにて登場する謎の存在。バットマンの前に何度か現れ、彼の去り際に遺している模様の謎を解くと、近い未来においてゴッサム・シティが炎によって包まれる事になるのをバットマンに警告する。
ヴィッキー・ベール
声 - グレイ・デリスル
ゴッサム・シティのリポーター。無謀にもヘリコプターでアーカム・シティの取材を行おうとするも、ジョーカーの悪ふざけでヘリを撃墜され、命の危険を晒す事になったが、バットマンによって助けられる。
ノラ
声 - なし
ミスター・フリーズの妻。本作はフリーズがペンギンに捕らわれている間に、ジョーカーによって冷凍保存されたまま捕らわれており、フリーズに懇願されたバットマンは、どこかに監禁されているノラの行方を捜索する事になる。

外部リンク[編集]