リドラー

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リドラーRiddler)は、アメリカンコミック『バットマン』に登場する架空の人物悪役の一人である。

本名はエドワード・ニグマEdward E. Nigma)。

人物[編集]

原作コミック[編集]

1948年に初登場。以来しばらく忘れられたキャラクターだったが、1960年代の実写版にセミレギュラーとして登場したことで、コミックにも復帰を果たす。その後はメジャーキャラとして映画にも登場した。
に対して変質的なまでに執着し、それを解くことに執念を燃やす。注目願望の持ち主で、自ら犯罪を行う際その手がかりを凝ったなぞなぞなどの形で残して、自分を追う者との知恵比べを楽しむ。バットマンには何度も知恵比べで敗北していることから、敵対心を抱いている。
服装は緑のスーツ帽子、目を隠すマスクに、紫のクエスチョンマーク(「?」)を各部にあしらったものが多い。全身緑で紫のクエスチョンマークがプリントされたタイツも着用している。
格闘術などは全く習得していないため、クエリー(Query)&エコー(Echo)という女性ボディガードを連れていることもある。
Hush』のエピソードでバットマンの正体を知った(この時点でリドラーは時代遅れの小悪党とされていた。脳腫瘍にも犯され、生きる希望を求めて不死身の魔人ラーズ・アル・グールの使用する再生の泉を使用。その影響でバットマンの正体を推測、なおかつ悪役達を適材適所に配置し、バットマンを追い詰める黒幕としてかつてない活躍を見せた)。だが後年、トラブルにより記憶が飛んでしまった。
少年時代に聡明さが過ぎて、凡人の父に全く理解されなかったことがトラウマとなっていたことが後に判明する。自身のトラウマが判明した後は、手がかりを残すなどの行為はさほどしなくなった。しかし未だに謎を解くということへの執念、興味は相変わらない。

実写テレビドラマ[編集]

実写テレビシリーズ日本で吹き替えられた際はナゾラーと呼ばれた。英語圏以外の各国でも、似たような「謎」に引っ掛けた単語で呼称されている(イタリア語圏では「Enigmista」、スペイン語圏では「El Acertijo」、ポルトガル語圏では「Charada」など)。コメディアンフランク・ゴーシンが演じている。

映画『バットマン・フォーエヴァー』[編集]

映画『マスク』でその個性を存分に発揮した個性派俳優ジム・キャリーが、壊れっぱなしのニグマ=リドラーを演じた。日本語版の吹き替えは島田敏(DVD版)、古川登志夫テレビ朝日版)。
元はウェイン・エンタープライズのコンピュータ・電子工学部門で働くエドワード・ニグマという名前の開発者で、非常に知的だが狂信的なコンピューター愛好癖のある奇妙な男だった。見る者が映像の中に入り込む錯覚を起こすという画期的な脳波コントロール装置「BOX」を発明するが、社長のブルース・ウェインに「マインドコントロールは危険である」という理由で拒否されてしまう。ブルースに失望して逆恨みしたニグマは、独断で「BOX」を上司のフレッドで実験。その際、「BOX」が他人の脳波を吸い取るという副作用を発見する。天才的頭脳を持った犯罪者リドラーに生まれ変わり、なぞなぞの脅迫状を残して姿を消す。
トゥーフェイスと悪の同盟を結び、バットマンを亡き者にしようと陰謀と罠を張り巡らす。リドラーの行動原理は、自分を認めなかったブルース・ウェインに対する復讐により突き動かされている。
戦闘能力こそゼロに近いものの、天才的な頭脳犯である。愛着を持っているパズルやなぞなぞが常に犯罪予告や犯行の手掛かりとして残される。クイズ番組の司会を模したセリフをしばしば発することからも、そのこだわりようが伺える。
犯罪で手に入れた金を資金にウェイン・エンタープライズ以上の自分の会社ニグマ・テックを設立し、ブルースを見返すことがニグマの野望である。また、バットマンの正体を暴くことに異常な執着を示し、ニグマ・テック社の新型3D装置「BOX」の発表パーティーでブルースに罠を張る。だがトゥーフェイス一味の乱入により失敗に終わる。しかし、その時点でブルースの脳から出されていた少ないヒントから、見事バットマンの正体を暴く。ゴッサム・シティ沖に海の孤島ともいうべき要塞を築き、そこでバットマンとロビンに最終決戦を挑むが、バットマンにより「BOX」を暴走させられ精神に異常を来たし、アーカム・アサイラム(アーカム精神病院)に収容されている。なお、一度はバットマンの正体を暴いた身ながら、精神に異常を来たしてからはアーカムの独房内で「俺がバットマンだ!」と叫ぶ奇行に及んでおり、バットマンやロビンからは「殺さなくとも正体がばれる恐れはない」と見なされた。

映画『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』[編集]

本人は登場しないが、リドラーのスーツがトゥーフェイスのスーツと共にアーカム・アサイラム囚人の私物保管所に保管されているシーンが登場する。

アニメ『バットマン』シリーズ[編集]

原作同様の特徴を持つ。初期はスーツ姿。途中のデザイン変更後は映画と同じくタイツ姿になった。脇役での登場が多い。会社をクビになったことから社長を逆恨みし、リドラーとなる。登場初回は社長を拉致し死の恐怖を味わわせ、一生消えない恐怖を植えつけてそのまま去った。
バットマンに勝ったと勘違いした際、犯罪から足を洗おうとするエピソードがある。2000年代以降のバットマン作品に顕著な「バットマンの存在が犯罪を呼ぶ」点をフィーチャーしたエピソードである。
声優はジョン・グローヴァー。日本語版は安原義人。両者ともにアニメ『スーパーマン』シリーズでもリドラーの声を吹き替えている。