ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

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ゴジラ
キング・オブ・モンスターズ
Godzilla: King of the Monsters
監督 マイケル・ドハティ
脚本 マックス・ボレンスタイン英語版
マイケル・ドハティ
ザック・シールズ
原作 東宝株式会社
製作 トーマス・タル英語版
ジョン・ジャシュニ英語版
メアリー・ペアレント
ブライアン・ロジャーズ
出演者 カイル・チャンドラー
ヴェラ・ファーミガ
ミリー・ボビー・ブラウン
ブラッドリー・ウィットフォード
渡辺謙
サリー・ホーキンス
チャールズ・ダンス
トーマス・ミドルディッチ
アイシャ・ハインズ英語版
オシェア・ジャクソン・Jr英語版
デヴィッド・ストラザーン
チャン・ツィイー
音楽 ベアー・マクレアリー英語版
主題歌 日本の旗 [ALEXANDROS]
Pray」(日本語吹替版)
撮影 ローレンス・シャー
編集 ロジャー・バートン
リチャード・ピアソン
ボブ・ダクセイ英語版
製作会社 レジェンダリー・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース
日本の旗 東宝
公開 アメリカ合衆国の旗日本の旗 2019年5月31日
上映時間 132分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $170,000,000 - 200,000,000[1][2]
興行収入 世界の旗 341,972,017[1]
前作 キングコング: 髑髏島の巨神
次作 Godzilla vs. Kong
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(原題: Godzilla: King of the Monsters)は、日本映画キャラクター「ゴジラ」に基づいた2019年アメリカ合衆国SF怪獣映画である。日本ではゴジラ65周年記念作品となる[3]。また、レジェンダリー・ピクチャーズ製作の怪獣映画を同一世界観のクロスオーバー作品として扱うモンスターバースシリーズとしては第3作目の映画である。2019年5月31日に全米と日本で公開された[4]

ストーリー[編集]

ゴジラとムートーの戦いから5年後。巨大怪獣の存在が公になり、それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」は政府や世論から怪獣への対応と被害の責任について追及を受け、解体の危機に晒されていた。

同じ頃、中国雲南省にあるモナーク基地では、モナークの科学者エマ・ラッセル博士と娘のマディソンらが孵化したモスラの幼虫との交信を試みていた。しかし、そこへ環境テロリストであるアラン・ジョナ率いる傭兵部隊が基地を襲撃、エマとマディソンを連れ去り、怪獣と交信する装置"オルカ"も強奪されてしまう。事態を把握したモナークの科学者・芹沢猪四郎博士は、元モナークのメンバーでエマの夫マークに協力を要請し、攫われた二人を救出するため力を合わせることとなる。

オルカの音波を追跡した結果、アラン達がモナークの南極基地へ向かっていることが判明し、マーク達も南極へと向かう。南極基地を占拠したアラン達の目的は南極の氷塊に眠る怪獣"モンスターゼロ"を目覚めさせることだった。到着したモナークの兵士とテロリストが銃撃戦を繰り広げる中、マークは妻子と再会する。だが氷塊に仕掛けられた爆弾が爆発し、基地は崩壊してしまう。アランはエマとマディソンを連れて逃亡、マーク達も間一髪基地の崩壊から免れるも、それにより眠っていたモンスターゼロが目覚めてしまう。

しかし、そこへモンスターゼロの復活を察知したゴジラが出現し、ここに怪獣たちによる世界の命運を掛けた戦いが始まった。

キャスト[編集]

ラッセル一家[編集]

マーク・ラッセル博士
演 - カイル・チャンドラー、日本語吹替 - 田中圭[5][6]
動物学者。以前は妻のエマと共にモナークに属していたが、【サンフランシスコの惨劇】で息子・アンドリューを失い、息子の死の原因となったゴジラを憎むあまり怪獣との共存を主張するモナークから脱退した。怪獣と交信する装置"オルカ"を開発した人物でもある。
息子の死後酒浸りの生活を送っていたが子供達への愛情もあり回復したのだが、仕事漬けになった妻と疎遠になってしまう。アラン・ジョナ率いるテロリストに拉致された妻と娘を取り戻すため、芹沢らモナークのメンバーたちと行動を共にする。
エマ・ラッセル博士
演 - ヴェラ・ファーミガ、日本語吹替 - 木村佳乃[5][6]
モナーク幹部の純古生物学者。息子を失いながらも怪獣と人類の共存を主張している。
夫のマークが開発した"オルカ"を使い、中国にて娘らとともにモスラとの交信を試みている最中、アラン率いるテロリストグループに拉致される。
マディソン・ラッセル
演 - ミリー・ボビー・ブラウン、日本語吹替 - 芦田愛菜[5][6]
マークとエマの娘。母のエマとともに怪獣との共存を考えている。

モナーク / MONARCH[編集]

世界各国の怪獣たちの研究、調査を行う国際研究機関。前作まではその全貌は明らかになってなかったが、ゴジラの襲撃により国際連合から批判される事となる。

過去の殉職者たちの石碑にはフランキー堺平田昭彦河内桃子らの名前が刻まれている。

芹沢猪四郎博士
演、日本語吹替- 渡辺謙
モナーク幹部の生物学者であり、モナークの実質的なリーダーも務めている。
父親の芹沢英二の跡を継いでゴジラの研究を続けており、そのためゴジラに対して特に強い思い入れを抱いており、怪獣との共存を誰よりも強く訴えている人物である。広島の被爆者である父の形見の懐中時計を常に持ち歩いている。
アイリーン・チェン博士 / リン・チェン博士
演 - チャン・ツィイー、日本語吹替 - 甲斐田裕子[6]
双子のモナークの考古人類学者で親子三代にわたってモナークの研究員を務めており、神話や古代の伝承から怪獣と人類の関係について調べている。姉がチェン、妹がリン。
チェンはショートカット、リンはロングヘアと髪型が異なる。
作中二人揃って登場する事はないものの、先祖代々双子の家系である事等、モスラのパートナーの「小美人」を彷彿とさせる描写が多い。
リック・スタントン博士
演 - ブラッドリー・ウィットフォード、日本語吹替 - 安原義人[6]
モナークの生物物理学者。
ヴィヴィアン・グレアム博士
演 - サリー・ホーキンス、日本語吹替 - 高橋理恵子[6]
モナーク幹部の古生物学者。前作にも登場している。
物語序盤、南極で目覚めたキングギドラから足元の氷床ごと補食され死亡するという無惨な最期を遂げる。
サム・コールマン
演 - トーマス・ミドルディッチ、日本語吹替 - 小林親弘[6]
モナークの技術統括官。アメリカ政府との交渉役。
ダイアン・フォスター大佐
演 - アイシャ・ハインズ英語版、日本語吹替 - 斉藤貴美子[6]
モナークの軍事部門Gチームの指揮官。
ジャクソン・バーンズ海軍兵曹長
演 - オシェア・ジャクソン・Jr英語版、日本語吹替 - 松尾諭[7][6]
Gチームの隊員。フォスターの補佐役。
マルティネス軍曹
演 - アンソニー・ラモス英語版、日本語吹替 - 小松利昌[7][6]
Gチームの隊員。
グリフィン中尉
演 - エリザベス・ラドロー英語版、日本語吹替 - 森なな子[6]
Gチームの隊員。
ヒューストン・ブルックス博士
演 - ジョー・モートン、日本語吹替 - 高岡瓶々[6]
モナークの地質学者。『キングコング: 髑髏島の巨神』では髑髏島調査隊の一員だった。

その他[編集]

アラン・ジョナ
演 - チャールズ・ダンス、日本語吹替 - 土師孝也[6]
イギリス陸軍大佐、元MI-6エージェント。退役後エコテロリズムに傾倒し、傭兵部隊を率いて各地で暗躍している。
ウィリアム・ステンツ大将
演 - デヴィッド・ストラザーン、日本語吹替 - 佐々木勝彦[6]
アメリカ海軍第7艦隊の提督。前作では少将だったが、今作では大将に昇進している。
アッシャー・ジョナ
演 - ジョナサン・ハワード、日本語吹替 - 渡部俊樹[6]
ウィンストン伍長
演 - ジェシー・オニール、日本語吹替 - 吉田ウーロン太[7][6]
ウィリアムズ上院議員
演 - CCH・パウンダー、日本語吹替 - 西宏子[6]
議会でモナークを追求する。

登場怪獣[編集]

原語版ではモナークの間で大地の神を意味する「タイタン」と呼称されている。エマによれば怪獣とは地球の環境を管理、維持する存在であるとし、2014年にゴジラおよびムートーの被害を受けたラスベガス、サンフランシスコでは急激な植物の生育が見られ、本作のエンディング後においても怪獣が現れた地域では劇的な地球環境の改善が確認されたことが示唆されている。

ゴジラ / GODZILLA[編集]

[8] - T・J・ストーム英語版
  • 身長:393フィート(119.8メートル)
  • 体重:9万9634トン
  • 地球上が天然の放射能に満ち、巨大生物が跋扈していた2億7000万年前(ペルム紀)の生態系の頂点に君臨していた種族の末裔。2014年に発生したムートーとの戦いの後、救世主と呼ばれた一方で多くの人命が(ゴジラ自身にその意図は無いとはいえ)喪われたことから、ゴジラをはじめとした怪獣たちを死滅させんとする世論が高まっている。
  • 体内に原子炉を有し、そこから起こしたエネルギーを口から放射熱線として発射する。

キングギドラ / KING GHIDORAH[編集]

[8] - ジェイソン・リーズ、アラン・マクソン、リチャード・ドートン[9]
  • 体長:158.8メートル
  • 翼長:不明
  • 作中では基本的に"ギドラ"と呼ばれる。
  • 南極の氷塊に眠る三つの頭を持つ龍のような怪獣で、ゴジラを上回る巨体とそれすら小さく見える程の巨大な翼と二本の尾を有し、モナークの管理下の怪獣の中でも特に厳重に管理されている。モナークからは”モンスター・ゼロ”というコードネームで呼ばれており、"ギドラ"の名は後にチェン博士によって名付けられる。"モンスター・ゼロ"というコードネームは『怪獣大戦争』でX星人がキングギドラに対して就けた呼び名に由来する。なお、中央の首がリーダー格であり、左右の首に対し注意したり指示をする。
  • 体内には多量の電気が蓄えられており、そのエネルギーを口から引力光線として発射し相手を攻撃する。また、今作のギドラは外部から電力を吸収することが出来、吸収したエネルギーを翼や尻尾からも引力光線として発射することができ、広範囲をまとめて攻撃することが可能となっている。
  • 自身の体質によって気象を操作することもでき、ギドラの周囲は常にハリケーンが発生している。更に非常に高い再生能力を備えており、ゴジラに噛みちぎられた首も瞬時に復活している。
  • かつて太古の地球でゴジラと覇権を争った怪獣であると見られていたが、古代人もギドラの存在を忘れようとしたのかギドラに関する記録が殆ど残っていない。また地球上の生物としては不自然な要素が多く、チェン博士は自然の摂理から逸脱した存在であると評し、また僅かに残った神話の内容からスタントン博士は地球の生物ではなく宇宙から飛来した存在エイリアンと推測した。ギドラが地球外生命体と判明した際、芹沢博士に"偽の王"と呼ばれた。
  • 他の怪獣よりも高い知性と力を持ち、地球各地の怪獣を一斉に目覚めさせてアルファオスとして自分の元へと移動させて破壊活動をさせる。

モスラ / MOTHRA[編集]

  • 成虫
    • 体長:15.8メートル
    • 翼長:244.8メートル
  • 中国・雲南省の密林の古代遺跡で眠る蛾のような怪獣。本作においてはゴジラとは別種族であるが共生関係にあったと見られ、「怪獣の女王」と称された。卵が発見されモナークの管理下に置かれていたが、劇中冒頭でエマ博士たちの前で孵化する。
  • 自身に近づいてきたマディソンに軽く息を吹きかけるなど比較的温和な性格だが、自身に危害を加えるものに対しては容赦なく攻撃する。
  • 日本版と同様、卵の状態から幼虫、蛹を経て成虫へと羽化する。成虫の前足は鎌状になっており、この前足を使って格闘戦を行う。また、口からは吐く頑丈な糸で敵を拘束することもできる。なお、日本版と異なり成虫でも糸を吐くことが可能。

ラドン / RODAN[編集]

[8] - ジェイソン・リーズ[10]
  • 体長:46.9メートル
  • 翼長:265.5メートル
  • メキシコにある火山島イスラ・デ・マーラの活火山に眠る翼竜型の怪獣で、巣である火山にモナークの基地が設営され管理されている。島の住民からは「炎の悪魔」と呼ばれて恐れられている。
  • 体液がマグマに似た性質を持っているため体温が非常に高く、翼の下部は高温の体液により赤く燃焼している。皮膚は溶岩の高熱に耐えられるように硬質化している。
  • 巨体でありながら高速飛行により、ラドンの周囲には強力なソニックブームが発生し、市街地を一瞬で吹き飛ばしてしまうほどの威力を持つ。また、日本版では見られないアクロバティックな空中回転も可能で、モナークの戦闘機部隊を壊滅に追い込んだ。
  • メキシコで目覚めた後飛来したギドラと交戦するが、ギドラの圧倒的戦闘力に完全に平伏し、ゴジラ・モスラに積極的に攻撃を仕掛けるようになる。

その他の怪獣たち[編集]

キングコング/ KING KONG
作中では「コング」と呼ばれている。髑髏島の生態系の頂点に君臨する超大型類人猿。直接の登場は無く、映像記録としての登場。復活したキングギドラの影響で髑髏島からも怪獣が逃げ出した事がモナークの科学者から説明されているが、これがコングのことかは不明。
ムートー/ M.U.T.O.
ペルム紀に生息していた巨大生物。前作とは別個体のメスが新たに登場する。なお、前作に登場した二体のムートーが冒頭にモナークの資料映像として登場している。
ベヒモス/ BEHEMOTH
ブラジルに出現した、鼻は短いがマンモスのような牙と体毛を生やしたナックルウォークで歩行する巨大生物。名前の由来は『旧約聖書』に登場する陸の怪物ベヒモス
スキュラ/ SCYLLA
アリゾナ州の油田地帯から出現した、蜘蛛のような触手を持った巨大生物。名前の由来はギリシア神話の怪物スキュラ
メトシェラ/ METHUSELAH
ドイツミュンヘン郊外の地底から出現した、岩のような表皮の巨大生物。名前の由来は『旧約聖書』の『創世記』に登場する長寿の人物メトシェラ

以下は名前のみ登場。

モケーレ・ムベンベ
スーダンゲベル・バルカルに出現した巨大生物。名前の由来はアフリカ大陸のUMAモケーレ・ムベンベ
バフォメット
モロッコヴォルビリス遺跡に出現した巨大生物。名前の由来はキリスト教における山羊の頭をもった悪魔バフォメット
ティアマト
ジョージア州ストーン・マウンテンに出現した巨大生物。名前の由来はメソポタミア神話における原初の海の女神ティアマト
タイフーン
カンボジアアンコールワットに出現した巨大生物。名前の由来はギリシア神話に登場する巨人にして、神あるいは怪物テューポーン。もしくは、エジプト神話に登場する神セト
アバドン
ロシアマンププニョルに出現した巨大生物。名前の由来は『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王アバドン
リヴァイアサン
イギリスネス湖に出現した巨大生物。名前の由来は旧約聖書に登場する海中の怪物レヴィアタン
サルゴン
コロンビアに出現した巨大生物。名前の由来は古代メソポタミアの王サルゴン
バニップ
オーストラリアに出現した巨大生物。名前の由来はオーストラリアの川や湖に棲んでいるとされるUMAバニップ
セクメト
エジプトカイロに出現した巨大生物。名前の由来はエジプト神話における伝染病の女神セクメト
ヤマタノオロチ
日本富士山から出現した巨大生物。名前の由来は日本神話に登場する大蛇ヤマタノオロチ
ケツァルコアトル
ペルーマチュ・ピチュ遺跡に出現した巨大生物。名前の由来はアステカ神話における農耕の女神ケツァルコアトル

登場兵器[編集]

アルゴ / ARGO
B-2に似たステルス型の巨大軍用機。モナークの司令塔になっており、V-22F-35を搭載・運用できる。潜水機能も搭載されている。
オルカ
ラッセル博士が開発した、タイタン(怪物)たちと意思疎通が図れる特殊な音波装置。ゴジラの鳴き声を元に制作されたらしく、これによってタイタンたちの破壊活動を止めること出来るのではないかとモナークは考えていたが…。
オキシジェン・デストロイヤー
アメリカ空軍が極秘に開発した兵器。ゴジラを瀕死状態に追い込むことは出来たもののキングギドラには傷一つ負わせる事が出来なかった。兵器の概要は基本的にはオリジナル版と同じものだが、オリジナル版との違いとして海中だけでなく空気中にも影響を与える他、生物を白骨化させる効果に範囲制限がある[11]

スタッフ[編集]

  • 監督 - マイケル・ドハティ
  • 製作 - トーマス・タル、ジョン・ジャシュニ、メアリー・ペアレント、ブライアン・ロジャーズ、アレックス・ガルシア
  • 製作総指揮 - バリー・H・ウォルドマン、ロイ・リー、ダン・リン、ザック・シールズ、松岡宏泰太田圭二坂野義光、奥平謙二
  • 脚本 - マックス・ボレンスタイン、マイケル・ドハティ、ザック・シールズ
  • 撮影監督 - ローレンス・シャー
  • 音楽 - ベアー・マクレアリー
  • ゴジラのテーマ - 伊福部昭
  • モスラのテーマ - 古関裕而
  • 編集 - ロジャー・バートン、リチャード・ピアソン、ボブ・ダクセイ
  • プロダクションデザイナー - スコット・シャンブリス
  • VFXスーパーバイザー - ギヨーム・ロシュロン
  • 協同製作 - 東宝株式会社
  • 日本語吹替版

製作[編集]

企画[編集]

マイケル・ドハティ

ギャレス・エドワーズは自身が監督した『GODZILLA ゴジラ』の物語が単独で完結することを望み、クリフハンガーにすることに反対していた。彼は『GODZILLA ゴジラ』が興行的に成功すれば続編を製作することには何の問題もないと語っている[12]。『GODZILLA ゴジラ』が1億ドル以上の興行収入を記録した後、レジェンダリー・ピクチャーズは『ゴジラシリーズ』の続編製作についてグリーンライトを指示し、全三部作で引き続きエドワーズを監督に起用する方針を決定した[13][14]。2014年のサンディエゴ・コミコンで、レジェンダリーは東宝からモスララドンキングギドラの使用権利を取得したことを発表したものの、何作目にこれらの怪獣が登場するのかは明かされなかった[15]。同年秋、レジェンダリーは第2作が2018年6月8日公開予定であり、マックス・ボレンスタイン英語版が引き続き脚本を担当することが発表された[16][17]。2015年4月、アーロン・テイラー=ジョンソンは引き続き続編に出演する可能性は未定であり、「エドワーズの判断次第」と発言した[18]

2016年5月、ワーナー・ブラザースは続編の公開が2019年3月22日に延期になったことを発表した[19]。同月にはエドワーズが小規模な映画企画に参加するために降板したことが発表された[20]。10月にマイケル・ドハティとザック・シールズが脚本執筆に加わることが発表され[21]、翌日にはドハティが監督の打診を受けていることが報じられた[22]。同月、レジェンダリーは親会社大連万達グループが所有する青島東方影都で『パシフィック・リム: アップライジング』と共に撮影が行われることを公表した[23]。12月、続編のタイトルが「Godzilla: King of the Monsters」であることが発表され[24][25]、2017年1月にはドハティが正式に監督に就任したことが発表された[26]

脚本[編集]

2014年9月、ボレンスタインが『GODZILLA ゴジラ』に引き続き脚本を担当することが発表された[17]。彼は続編について、「第1作への反応は本当に興奮しました。現在、世界観は確立されており、私たちはより大きく、より良いものを作ることができます」と語っている[27]。『キングコング: 髑髏島の巨神』のプロモーション中、彼は続編でやりたいことの一つとして、観客が感情移入できる内容にすることと語っている[28]

キャスティング[編集]

サンディエゴ・コミコンに出席するドハティと主要キャスト

2017年1月、ミリー・ボビー・ブラウンの出演が発表され[29]、2月にはブラウンの両親役としてカイル・チャンドラーヴェラ・ファーミガが出演することが発表された[30][31]。3月にオシェア・ジャクソン・Jr英語版が出演交渉中であることが報じられ[32]、4月にはアイシャ・ハインズ英語版が起用された[33]。5月にアンソニー・ラモス英語版、ランディ・ハヴェンス、トーマス・ミドルディッチチャールズ・ダンスの起用と前作に出演したサリー・ホーキンスの続投が発表された[34][35][36][37]。この時点で渡辺謙の続投は明らかになっていなかったが、後に彼の続投が発表された[32][38]。6月にブラッドリー・ウィットフォードチャン・ツィイーの起用が発表され、チャンは「重要な役」を演じることが報じられた[39][40]。7月にエリザベス・ラドロー英語版の出演が発表された[41]。2018年4月にジェイソン・リーズ、アラン・マクソン、リチャード・ドートンがキングギドラの頭部のモーションキャプチャを務めることが発表され、リーズが中央、マクソンは右側、ドートンは左側の頭部を演じ、胴体は他の俳優が演じる[42][43]。また、リーズはラドンのパフォーマンスキャプチャも担当している[44]

クリーチャーデザイン[編集]

コンセプトとして、この世界は彼ら(怪獣)が所有しているのです。どちらかといえば、私たちは外来種であり、私たちは常にそこにいた何者かを再認識しただけに過ぎません。そして、彼らはある意味で古代の神々なのです。最初の神々であり、私たちはクリーチャーの背景により神話的で聖書に近いものを持ち込もうと試みたのです。
マイケル・ドハティ - 怪獣へのアプローチ[45]
ワンダーコン英語版に出席するザック・シールズとマイケル・ドハティ

本作では登場する怪獣の総称を「ムートー英語版」から「タイタン(巨神)」に変更している[46]。ドハティは怪獣のデザインが神聖な存在感を放ち、崇拝の意識を呼び起こすことを求めていた[47]。彼はデザイナーに各年代の怪獣のオリジナルデザインを見せ、「シルエットと特徴を現代的なものにする」ように指示した。彼は怪獣が単なるモンスターではなく「明確な思考プロセスを持つ巨大生物」であることに重要な意味を見出していた[48]

ドハティはゴジラを「神であるゴジラ」に描こうとした[49]。彼は『GODZILLA ゴジラ』でエドワーズとマット・アルソップがデザインしたゴジラを気に入っていたものの、本作のゴジラのデザインでは背びれを1954年版のものに変更し、さらにゴジラがより強大な捕食者に見えるように爪と足を大きくデザインした。サウンドチームに対してはゴジラの咆哮を1954年版の咆哮に近付けるように指示しており、「最初の映画で、彼らはゴジラの咆哮について素晴らしい仕事をしたと思っています。私はそれを1954年版のオリジナルに近付けるためにもう少し推し進めたのです」と語っている[47]

ラドンは火山の内部で生息できるように、火山岩の要素が皮膚のデザインに追加されている。ドハティはラドンのデザインについて、「母なる自然が創造したもの」に似せることを望んでいた[50]。デザイナーにはプテラノドンの他にハゲタカ、ワシ、タカなどの鳥を研究するように指示している[48]。彼はラドンを「スピードと獰猛さ」を持つ「巨大な原子爆弾」と表現している[51]。ラドンのデザインはトム・ウッドラフ・Jr英語版アマルガメティッド・ダイナミクス英語版が手掛けている[48]

モスラのデザインについて、ドハティは「美しく女性的、エレガントで真の女神のように見えるが、危険な存在にも見える」ことを望んでいた。また、彼は1961年版のデザインに忠実であろうとし、羽の眼状紋を維持しようとした。この眼状紋はモスラとゴジラを関連付けるため、ゴジラの目に似せてデザインされている。一方、本作のモスラは本物のを意識しており、別の属性を持つ他の怪獣から身を守るための長い鎌足がデザインされている[50]。彼は様々な蛾を研究した結果、その外見が「恐怖」と「捕食性」の要素があることを発見し、モスラはリアリズムに徹したデザインにすることを決めた[47]。彼はモスラが最もデザインに難航したと語っており、デザインはレガシー・エフェクツが手掛けている[48]

キングギドラのデザインについて、ドハティは「ユニーク」なデザインにすることを望み、本作のキングギドラが過去作をリスペクトするデザインにするため、東宝と密接に連絡を取り合った。3つの頭部にはそれぞれ個性が与えられ、中央の頭部がリーダーであり、他の2つの頭部を従えている。ドハティはリアリズムを追求するため様々な動物の動きを研究し、特にキングコブラの動きを参考にしている[50]。彼はデザインチームに対して、キングギドラは東洋の龍のイメージを維持し、西洋のドラゴンの影響を排除するように指示しており、「彼ら(キングギドラ)は、伝統的な西洋のドラゴンではありません。初めからそのように指示を出していました……私たちは『ゲーム・オブ・スローンズ』のドラゴンのように見えることは望んでいませんでした」と語っている[47]。キングギドラのデザインはレガシー・エフェクツが手掛けており[48]、アレックス・ガルシアはキングギドラについて「自然の摂理に従った存在ではない」と語っている[52]

ドハティは東宝怪獣以外の新怪獣が登場することを明かしており[53]、2019年3月に新怪獣の名称が「バフォメット」「タイフーン」「アバドン」「バニップ」「メトシェラ」であることが発表された[49]

東宝怪獣の鳴き声はオリジナルの音源や蛇、トカゲ、蜘蛛などの鳴き声を録音して「現代の作風に合うような音」に作られている[54]。キャストが怪獣から逃げ回ったり反応するシーンでは、撮影セットに巨大なスピーカーを設置し、昭和時代の怪獣の咆哮を流して撮影を行った[45]

撮影[編集]

2017年6月19日からジョージア州アトランタ主要撮影が開始され[55][56][57]、ワーキング・タイトルは「Fathom」と名付けられた[58]。ドハティは特殊効果とトム・ウッドルフ・ジュニアのクリーチャー・デザインによって映画が実践的なものになるだろうと語り、モスラ、ラドン、キングギドラが登場することを確認した[35][59]。撮影監督にはローレンス・シャーが起用された[38]。映画の一部は8月19日から22日にかけてメキシコシティヒストリックセンター英語版で撮影された[60]。ドハティは9月27日に撮影が終了したことを発表した[61]

視覚効果はムービング・ピクチャー・カンパニーDNEGMethod Studiosが担当しており、ギヨーム・ロシュロン英語版が統括している[62]。2018年11月にドハティはポストプロダクションが終了したことを公表した[63]。彼によると、当初のカットでは上映時間が3時間ほどになっていたという[64]

音楽[編集]

2018年7月21日、ドハティはベアー・マクレアリー英語版が音楽を担当し、伊福部昭が作曲した「ゴジラのテーマ」を盛り込んで映画音楽を作曲することを明らかにした[65]。予告編第1弾にはクロード・ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』第3曲「月の光」[66]、予告編2弾ではブライス・ミラーが編曲した「虹の彼方に[67][68]、IMAXプレビューでは「誰も寝てはならぬ」がそれぞれ使用された[69]。11月に開催された東京コミコンでマクレアリーが作曲した「ゴジラのテーマ」が予告編と共に公開された[70]。日本語吹替版では[ALEXANDROS]が作曲した「Pray」が主題歌として使用されている[71]

本作のエンドタイトルの一曲目はブルー・オイスター・カルト作の「ゴジラ」である。メンバーであるドナルド・ローザーとエリック・ブルームは1998年の『GODZILLA』で本作が使用されなかったことに対して「Nozilla」というパロディ・ソングを作った。

プロモーション[編集]

映画の宣伝には1億から1億5,000万ドルの費用が投じられたとされている[72]。2017年6月、『キングコング: 髑髏島の巨神』の公式Twitterが作品世界における怪獣発見の時系列を示した映像を公開した[73]。同年のサンディエゴ・コミコンではモスラの卵と幼虫の石の彫刻のイメージが公開された[74]

2018年7月12日、ゴジラが天空に向かって放射熱線を放つイメージとミリー・ボビー・ブラウン、ヴェラ・ファーミガのシーンが公開された[75]。同月18日にはブラウンが登場する予告編が公開され、同時に劇中に登場する特務機関モナークのウェブサイト上に怪獣に関する情報が掲載された[76][77]。10月にはグラフィック・ノベル『Godzilla: Aftershock』が2019年春に発売されることが発表された[78]。同月、レジェンダリー・コミックスはロサンゼルス・コミコン英語版で「Godzilla: Secrets of the MonsterVerse」を開催した[78]。11月にはドハティが東京コミコンに出席し、新しい予告編の一部とゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラのモンスターアーツ・フィギュア及びコンセプトアートが公開され[79][80]、同月に新国際版聖書の第41章の33節と34節が書かれた新しいゴジラのイメージ画像が公開された[81]

2018年12月上旬、ラドン、モスラ、キングギドラのティーザー・クリップが公開され[82][83][84]、12月9日にはComic Con Experienceで新しい予告編が公開された[85]。同月10日には最初のティーザー・ポスターとCCXP予告編が公開され[86][87]、13日にはラドン、モスラ、キングギドラのキャラクターポスターが公開された[88]。2019年1月にドハティはTwitterでキングギドラの新しいビジュアルを公開した[89]。同年2月には中国の春節に合わせてゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラの新しいキャラクターポスターが公開された[90]

公開[編集]

2019年5月31日に2D、3D、IMAXで公開される[91]。当初の公開日は2018年6月8日を予定していたが、2019年3月22日に変更された後、最終的に5月31日に決定した[92][93]。いくつかの市場では「Godzilla II: King of the Monsters」のタイトルで公開される[94]。アメリカでは「怪獣のアクション、暴力性、破壊描写及び特定の台詞」を理由にPG13指定を受けた[95]

2019年4月に日本の東宝スタジオでメディア向けの試写会が行われ、ドハティと渡辺謙が出席した[64]。5月上旬には一般向けのプレミア上映会が開催され[96]、同月13日には北京市でレッドカーペット・プレミア上映が開催された[97]。同月18日にハリウッドグローマンズ・チャイニーズ・シアターでレッドカーペット・プレミア上映が開催された[98]

関連商品[編集]

コミック
『ゴジラ:アフターショック』(2019年5月24日刊行、著:アービッド・ネルソン/刊:ヴィレッジブックスISBN 4864914230
本作の前日譚にあたる内容で、前作の直後に現れたムートーの頂点に立つ怪獣「ムートー・プライム」とゴジラの戦い、ゴジラの一族にまつわる伝承を追うモナークの活躍が描かれる。また、今作のゴジラの背びれが前作から大きく変化している理由も語られる。
サウンドトラック
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック)(輸入盤)』(2019年5月31日発売、ワーナーミュージック・ジャパン
日本限定特典として昭和ゴジラオマージュ仕様ジャケットが付属[99]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]