ゴジラ (架空の怪獣)

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ゴジラ
1954年公開の「ゴジラ」のワンシーン
放射熱線を吐き東京の街を破壊するゴジラ
1954年公開の「ゴジラ」のポスターを編集したもの

ゴジラ (Godzilla) は、東宝映画ゴジラ』シリーズに登場する、架空の怪獣である。

本記事ではゴジラザウルス (Godzillasaurus) とG細胞(ゴジラさいぼう、または ジーさいぼう)についても記述する。

概要[編集]

その姿は昔の「直立した姿で描かれた2足歩行恐竜の復元図」に似ており、いわゆる怪獣の代名詞的存在である。日本のみならず、世界各国で高い人気を誇る。

最初の異名は水爆大怪獣(すいばくだいかいじゅう)で、現在は怪獣王(かいじゅうおう)と呼ばれるのが一般的。日本国外ではKing of Monstersラドンモスラと並び、「東宝三大怪獣」と称される。

広辞苑にその名が載っている唯一の日本の怪獣である。

2016年、第29回東京国際映画祭・ARIGATŌ賞を受賞[1]

登場作品[編集]

製作経緯[編集]

プロデューサーの田中友幸アメリカ映画原子怪獣現わる』をヒントに、恐竜型怪獣が暴れる映画を当初から構想していた。怪獣の描き方について、『キングコング』に魅了されていた特技監督の円谷英二モデルアニメーションによる撮影に意欲を見せたが、予算の都合で着ぐるみによる撮影に決定した。名前は、力強い「ゴリラ」と体の大きな「クジラ」を混合した造語「ゴジラ」から命名された。

デザイン[編集]

第1作の脚本に基づき、「水棲爬虫類から陸上哺乳類に進化途中の巨大生物」と設定された。当初、頭部デザインは挿絵漫画家の阿部和助に依頼されたが、彼の画は「キノコ雲のイメージが強すぎて参考程度にしかならなかった」と言われている[2]。次に美術チーフの渡辺明によって、アメリカのライフ誌の図解からイグアノドンティラノサウルスステゴサウルスなどの恐竜画を参考にイメージがまとめられ、デザイン画が起こされた。

表皮の質感には「魚のうろこ状」「イボのような半球状の突起物」などの試行錯誤の末、ワニをモチーフにしたうえで火傷によるケロイドをイメージさせる、「のあるゴツゴツ状」が採用された。「背びれ」は粘土原型の時点で、水爆によって骨化したイメージになっている。また、劇中に「服部時計店銀座和光ビル)にある時計塔の鐘の音に怒る」という描写があるため、本来の爬虫類にはない耳介がつけられた。

出自等の変遷[編集]

1954年公開のシリーズ第1作『ゴジラ』の作中では、古生物学者の山根恭平博士が「ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物[注 1]の末裔が、ビキニ環礁の原子爆弾研究で安住の土地を追われ、出現したのではないのか」と説明している。しかし、以後の作品の多くでは「ビキニ環礁の原子爆弾研究で散布した放射能を浴びて変貌した」と説明されている。また、平成ゴジラシリーズでは元となった恐竜ゴジラザウルスが登場している(詳細は後述)。

「ゴジラ」の名は、ストーリー上では大戸島(架空)の伝説海神呉爾羅[注 2]に由来する。身長50メートル。この設定は1975年公開のシリーズ第15作『メカゴジラの逆襲』まで用いられ続けた。

1984年公開のシリーズ第16作『ゴジラ』は第1作の直接的な続編として製作されたが、第1作当時と違って都会に高層ビルが多く建ったことを考慮し、ゴジラの身長は80メートルへ変更された。1991年公開のシリーズ第18作『ゴジラvsキングギドラ』では、「南方の孤島・ラゴス島に生息し続けていた恐竜ゴジラザウルスが、ビキニ環礁の原子爆弾研究で散布した放射能を浴びて変貌した」と設定され、同作後半にてこの事実が明らかになった後、原子爆弾研究当時ラゴス島に生息していたゴジラザウルスは未来人によってベーリング海へ移送され、ここまで語られたゴジラの存在自体が抹消される。その後、ベーリング海で眠っていたが、必然的な歴史によって変貌し、原子力エネルギーを浴びて最強・最大のゴジラへと成長した。以降は平成VSシリーズ最終作である1995年公開の第22作『ゴジラvsデストロイア』までそのゴジラが出現する。

1999年公開の第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』から2004年公開の第28作『ゴジラ FINAL WARS』までの新世紀シリーズでは第1作を踏襲しつつも、3式機龍が登場する第26作『ゴジラ×メカゴジラ』と第27作『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』が二部作となっていること以外、各作品が独立した設定となっている。『ゴジラ2000 ミレニアム』、第25作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』、機龍二部作では第1作の初代ゴジラの後に現れた別個体だが、第24作『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では第1作の初代ゴジラが倒されずに生き延びたという設定である。また、『ゴジラ FINAL WARS』では第1作の出来事に多少触れてはいるが、時系列は近未来と設定されており、具体的な関連性は明確になっていない。身長はVSシリーズから縮小され、『ゴジラ2000 ミレニアム』、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』、機龍二部作では55メートル、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では60メートルとなっているが、『ゴジラ FINAL WARS』では再び100メートルとなっている。

2016年公開の第29作『シン・ゴジラ』では、過去最大となる身長118.5メートルのゴジラが登場する。

昭和シリーズのゴジラ[編集]

(各作品・ならびに初代・二代目共通)

  • 身長:50メートル
  • 体重:2万トン
  • 武器:放射能火炎[注 3]

スーツアクターは中島春雄(『対ガイガン』まで)、手塚勝巳(『三大怪獣 地球最大の決戦』まで)など。

『ゴジラ』(1954年)[編集]

関連メディアなどでは初代ゴジラ[4][5][6](または略して初ゴジ[7])と呼ばれることが多い。

山根恭平博士が作中で、ゴジラはジュラ紀から白亜紀にかけてまれに生息していた海棲爬虫類と陸上獣類の中間生態を持つ生物であると語った。自分の環境を破壊されたことにより出現して人間に恨みを持っているかのように東京湾から品川へと上陸し、東京の各所を次々と破壊したが、最期は東京湾に潜伏中にオキシジェン・デストロイヤーで溶解され、消滅した。

造形
中島春雄とゴジラ
造形は利光貞三、八木勘寿、八木康栄、開米栄三による[注 4]
着ぐるみは2体製作されている。最初に作られた通称1号スーツがあまりにも固く重すぎて演技ができなかったため、軽量化した2号スーツを急遽製作(それでも100キロ近い重さがあった)、全身カットはこの2号スーツを使って撮られることとなった[9]
1号スーツは腰部分で上下に分割され、下半分は銀座品川駅をのし歩く足のアップシーンに、上半分は水上でのシーンなどに使われた。この撮影に使われたゴジラは、宝田・河内の両主演俳優を招いた公開後の少年雑誌主催のイベント企画で、劇中同様に隅田川から東京湾へ沈められた。
鉄塔に噛みつくなど細かい表情の撮影には、腰から上の手踊り式のギニョール模型が使われた。造形は利光貞三。検討用の2粘土模型を石膏で型取りし、ゴムで抜いたものが使われた。ギニョール操作には当初、街のギニョール師が呼ばれたが、人形芝居の動きと怪獣の動きは違うためイメージが合わず帰ってもらい、中代文雄がこれを行った。操作の際は頭が邪魔にならないよう寝そべって、仰向けになって行っている。ラストシーンの「ゴジラの骨」も、利光貞三によって針金の芯に綿にゴムを浸み込ませる技法で作られている。
白黒画面で判然としないゴジラの体色であるが、開米栄三は「体表は白いゴムに油性塗料を吹付けた灰色で、口の中は色合いの違いを出すため、真っ赤に塗られていた」と述べている。一方、有川貞昌は「体色は赤黒い色で、灰色ではなかった」としていて、造形助手であった鈴木儀雄は「グレーというか茶色系で、くすんだ色でした」と証言しておりスタッフ間で証言が食い違っている。
材質・製法
当時、ラテックスはまだなく、「取り寄せたブロック状の生ゴムをバケツの水に一晩漬け、翌朝軟らかくなったところでワセリンなどを混ぜ込んで練り、粘土原型から起こした石膏の雌型に塗りつけて、これを赤外線ランプを内側に並べて作った専用の「焼き窯」の中で250度ほどで加熱乾燥させる」という工程でゴムの表皮が作られた。素材のゴムは非常に高価で1クローム5千円(当時)した[10]八木康栄八木勘寿の兄弟は、もともとは遊園地の展示物や菊人形の制作などを請け負っていた職人としての経験を生かし、張り子の技法で番線の鉄骨に金網、古紙を張り、上記の表皮を貼り付けてこれを作り、この表皮に、固めに練ったゴムを盛りつけヒダを作った。しかし当初はゴムの練りが足りず、試着して動くと表皮がすぐに裂けてしまう状態だった。ゴムの練りを工夫するなどして試行錯誤の末、ようやく造られた「1号」ゴジラは非常に硬く、150キロを超える重さがあることから角材すらまたげなかった。撮影中にもすぐ倒れてしまい、しかも自力で起き上がることは不可能だった。
開米によると、当時まだ発泡ウレタン(スポンジ)はなく、表皮の内側には、綿を布袋に詰めたものを一面に縫い付けたため、さらに重量が増えた。背中の出入り口にはファスナーではなくホックを使用、撮影時にはこれを針金またはテグスで縛って閉じた。足下には、長靴を使うという発想がなかったので、下駄を入れた[注 5]。「目玉」は、木工部で木製の卵型の球を作ってもらい、この目玉と口はオートバイのブレーキワイヤーとゴムをつなぎ、尻尾の途中から外へ出して、開米が外部操作して動かしたという。「キバ」は木製だとネズミのようになるため、ゴムで作られた。「背びれ」は金網の芯に紙を張り、ゴムを塗って作った。ゴジラの左腕は「1号」「2号」ともに粘土原型の形状に合わせて、ひじの部分で胴と一体化した形になっている。
プロトタイプゴジラ
初代ゴジラ以前に制作された雛形(着ぐるみ製作前に製作する参考模型)のゴジラ。頭部が非常に大きく直立二足歩行を行い、ワニ風の丸顔と体表を覆う蛇のようなが特徴。単純な隆起状の背びれや3本指の手など、外見は現在のゴジラ像と大きく異なる。原水爆によって焼けただれた皮膚を再現し、「生物」としてのゴジラを制作スタッフである田中友幸本多猪四郎、そして円谷英二が追求した結果、哺乳類ゴリラのイメージを合成し、爬虫類・両生類といった面よりも哺乳類に近い外見を持つ「初代ゴジラ」が誕生した[11]
公開前のイメージスチールの素材に使われたのみで劇中に登場しないため大手玩具メーカーからのフィギィアなどの発売は一切なく、玩具としては一時期発売された東宝契約商品「ゴジラビーフジャーキー」におまけとして4cm程度のフィギィアと着ぐるみ資料写真からのカードが付属していたのみである[注 6]
スーツアクター
ゴジラのメインのスーツアクターは、当初本多猪四郎に口説かれた元プロ野球選手の手塚勝巳が起用されたが、上記のような重さで大変体力のいるものだったため、急遽円谷によってより若い中島春雄が呼ばれ、メインを交代した。さらに開米栄三が常時サポートにつき、シーンによっては開米もゴジラに入っている(長身の開米が入ったゴジラは、脚のたるみなどが少ない)。視界は極端に狭く、内部演技者は足元しか見えなかった。このため、補佐を務めた手塚は、懐中電灯で足元を照らすことで、演技者の中島を誘導した。特撮プールでの撮影では一度、誤って水底の電力ケーブルが漏電し、中島が失神する騒ぎとなったという。円谷は連日、中島と手塚両人に、ゴジラの咆哮や動きを直接身振りを交えて念入りに指導。普段から「がにまた歩き」を徹底するよう指示し、これを「ゴジラのアクションのためのシゴキだ」と語っていたという。中島は動物園でライオンの持つ威圧感に、クマの直立する動きを参考にしたといわれる。
その後の作品での扱い
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』のゴジラは、本作のゴジラが倒されずに生き延びているという設定である(#『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』を参照)。
ゴジラ×メカゴジラ』では最期の描写が改変され、ゴジラの死亡した場所が東京湾ではなく外房半島沖になっており、完全に溶解されず骨だけは残っている。その残された骨を利用し、3式機龍が建造される。
『ゴジラ×メカゴジラ』では初代ゴジラの上半身着ぐるみが新造され、新撮された死亡シーンに使用されている。スーツアクターは喜多川務。一部のシーンには、東京マルイが発売した「RC怪獣シリーズ」が使用されている[12]

『ゴジラの逆襲』以降[編集]

前作で山根博士が出現を懸念していた2体目のゴジラ。岩戸島にてアンギラスと戦っているところを発見される。形状の違いやストーリー上の矛盾が存在するものの、『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』までに登場したゴジラは同一個体とされており、二代目ゴジラと呼ばれることが多い[13][4][14][15]。また、作品によっては眼を潰されても短時間で回復するなど、自己治癒能力も非常に高く描写されている。

怪獣島の決戦 ゴジラの息子』『怪獣総進撃』『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の3作では息子とされるミニラが登場する。

各作品での活躍
ゴジラの逆襲
岩戸島と大阪でアンギラスと激闘を展開。アンギラスを倒した後、神子島において、ジェット戦闘機群のミサイルによる氷河の人為的崩落(雪崩)という攻撃により、生き埋めとなり氷づけにされた。
この作品のみ、放射熱線を吐く際に背びれが発光しない。また、この際の鳴き声のみ他のゴジラと異なり、1966年のテレビ番組『ウルトラQ』(円谷特技プロ、TBS)に登場した宇宙人ケムール人をはじめ、たびたびウルトラシリーズの怪獣のものに流用されている。
キングコング対ゴジラ
北極海氷山から復活して日本に上陸。中禅寺湖キングコングと激突し、放射熱線で退けた。東京へ進撃するが高圧電流線に阻まれ、帯電体質になったキングコングと熱海で戦った末、組み合ったまま海へ落下した。キングコングは海上に姿を現したが、ゴジラは浮上することはなかった。
劇中で腕を左右に振って「パコンパコン」と鳴らす仕草を見せるが、これは当時人気のあったプロレスラー、豊登の十八番の芸を採り入れたものである[16]
モスラ対ゴジラ
倉田浜の干拓地の土中から出現。インファント島から流れてきたモスラの卵を襲撃し、卵を守る寿命が残りわずかな成虫モスラと戦って倒したが、生まれた幼虫モスラ2匹(1匹は戦いで死亡した)の吐く糸で身動きを封じられ、海へ転落し沈められた(対怪獣戦での初敗北)。
本作では3000万ボルトの超高圧電流を流されたが、多少のダメージを受けるものの決定打には至っていない。
ゴジラの出現箇所は、「土の中から」という珍しいものである。台本の時点では「干拓地から発見されたゴジラの皮膚」は「前作でのコングとの戦いで折れた牙」であり、ゴジラは瀬戸内海の埋立地から出現して姫路城を破壊する予定だった。
三大怪獣 地球最大の決戦
復活したラドンと戦うが、モスラの介入で引き分けとなり、キングギドラの出現に際してはモスラから共闘を持ちかけられるも、最初はラドンと共に拒否。しかし、モスラの危機を見かねて心を動かし、ラドンやモスラと協力してキングギドラを宇宙へ撃退した。
放射熱線は白熱光のみ(出現時に客船を爆破した際は除く)であり、キングギドラとの戦いでは使用していない。
海で数頭のゴンドウクジラが泳いでいる背後にゴジラが出現するという、ゴジラの食性を類推させる登場シーンが描写されている。
怪獣大戦争
X星人にラドンと共に宇宙へ連れて行かれ、X星でキングギドラと戦わされた。その後、X星人に操られて地球へ返されキングギドラやラドンと共に地球で暴れるが、そのコントロールが解けた後、ラドンと共に体当たりを仕掛けキングギドラを敗走させ宇宙へ撃退した。最後はラドン共々に海へ沈み、消息不明になった。X星人からは怪物01と呼ばれる。
勝利したゴジラが、当時大流行していた『おそ松くん』のイヤミが得意としていた「シェー」のポーズを披露する[17][18]。円谷英二のもとで監督助手を務めていた中野昭慶の回想によると、このアイディアは当時の撮影所長の発案であったという。しかし、円谷を含めた現場のスタッフには明確に「シェー」がどんなポーズなのかを知る者がおらず、実際の映像では「何度も跳び上がりながら右手を上にしたり左手を上にしたりを繰り返す」ものとなった[19]。映画の宣伝材料には、ゴジラに加えて宝田明ニック・アダムス水野久美沢井桂子らがそろって「シェー」をしている写真も使われた。
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
レッチ島で眠っていたが、吉村たちの一計により、落雷を受けて覚醒する。エビラとの初戦では、熱線を硬い体に跳ね返され、水中に引きずり込まれるも激闘の末にエビラを撃退。その後、急襲してきた大コンドルを倒して最後にエビラと再戦し、はさみをもぎ取り勝利した。「赤イ竹」がエビラによって全滅させられ、さらわれた人々がモスラによって救出された後はレッチ島に孤立し、「赤イ竹」施設の核爆弾による島の自爆に巻き込まれるかと思われたが、人々の声によってそのことを悟って海中へ脱出し、いずこかへ去った。
レッチ島で、大コンドルとの戦いに勝った後に鼻を人差し指でこするが、これは加山雄三の「君といつまでも」に出てくる歌詞のセリフ、「シアワセだなぁ」の際に取る行動の真似である[16]
元々は『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』として企画された脚本を流用した作品であるため、キングコングのような擬人的なキャラクターとなっている[20]
怪獣島の決戦 ゴジラの息子
ミニラが出した助けを呼ぶ電波を受信し、ゾルゲル島に向かい、ミニラを教育した(咆哮や熱線の吐き方など)。カマキラスクモンガと戦い、クモンガには右目を潰されるが、親子2体での放射熱線で勝利(同時に右目は回復した)。ラストでは、降雪によりミニラと共に冬眠した。
怪獣総進撃
怪獣ランドと呼ばれる孤島に住む。平和に暮らしていたが、キラアク星人に操られてニューヨークや東京を襲撃した。人間によりコントロールから解放されると、富士のすそ野でマンダバランバラゴンを除く全怪獣と協力し、キングギドラを倒した。さらにキラアク星人の基地を破壊した後、怪獣全員で怪獣ランドへ帰還した。
ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
一郎少年の夢の中の存在として登場。ガバラにいじめられるミニラにスパルタ教育を施す。ミニラの頭脳に敗れたガバラの不意打ちを受けるも、背負い投げで返り討ちにした。
前述したように夢の中ということもあり、スパルタ教育の際には擬人的な描写となっている。
ゴジラ対ヘドラ
戦うたびに強大になっていくヘドラの攻撃に苦戦。その過程で左目を潰され、右腕も骨が露出するほど溶かされてしまうが、最終的にはヘドラの弱点を見つけた人間たちと協力して倒した。『怪獣大戦争』以降は人間たちの味方に等しく、敵意を向けることはほぼなくなっているが、この作品ではヘドラを倒した後に公害の原因となった人間たちを睨んで威圧している。
この作品のみ、放射熱戦を用いて後ろ向きに空を飛ぶシーンがある。また、ヘドリューム光線を防ごうとする際にウルトラマンのスペシウム光線の構えをするカットがある[16]。ゴジラがピアノ線で吊られ、仮面ライダーのごとくヘドラに「ゴジラキック」をする劇場スチールも撮られた[21]
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
アンギラスを相棒として、キングギドラやガイガンと戦う。接近戦で強力な武器を用いるガイガンとゴジラ塔の放つ光線に苦戦するが、小高源吾たちの活躍でゴジラ塔は破壊され、コントロールを失い誤って互いを攻撃したキングギドラとガイガンが喧嘩を始めた隙を突き、アンギラスとの連携で逆転勝利を果たして宇宙へ撃退した。
この作品のみ、アンギラスと吹き出しで会話するシーンがある。
ゴジラ対メガロ
ジェットジャガーに呼ばれて援護しメガロやガイガンと戦い、2体の撃退に成功した。
当時に流行していた時代劇『木枯し紋次郎』の主人公・紋次郎のように電柱を長楊枝のようにくわえたり、「おひけえなすって」のポーズをとるなどのスチールがパンフレットや宣材に使用されているが、これらは本編ではカットされている[22][23]。公開時のポスターには、『南海の大決闘』時のゴジラの写真が使われている。
ピアノ線による吊りで、とび蹴りやボディーアタックなど、キャッチコピーにある通りの「ウルトラC」技が多々描かれた。
ゴジラ対メカゴジラ
工業地帯で暴れる偽ゴジラ(自分に化けたメカゴジラ)の前に工場の建物から突如出現し、放射熱線を浴びせて正体を暴くが、激闘の末に痛み分けとなった。ある島で傷を癒しながら落雷を浴びて電磁石のように磁力をまとった状態で沖縄に上陸し、キングシーサーと共にメカゴジラと再戦した際には磁力と怪力でメカゴジラを押さえつけ、強引に首をもぎ取って倒した。
メカゴジラの逆襲
メカゴジラIIとチタノザウルスの2体を同時に相手する。チタノザウルスの打撃とメカゴジラIIのフィンガーミサイルにより一度は生き埋めにされるが復活し、人間たちの助けによりチタノザウルスがヘリコプターの超音波で苦しんでいる隙にメカゴジラIIと一騎討ちを展開する。メカゴジラIIのオールウェポン攻撃に限界を迎えそうになるが、メカゴジラIIをコントロールしていた女性サイボーグ・真船桂が自殺した後、機体の制御不能や放射熱線の防御不能になっていたメカゴジラIIを投げ飛ばし、放射熱線で撃破した。ムガール隊長らの乗るブラックホール第三惑星人の宇宙船も撃墜し、最後に残ったチタノザウルスも放射熱線で追撃して海中に沈め、海へ帰って行った。
前作よりもパワーアップしており、メカゴジラIIのオールウェポン攻撃にも耐えているほか、放射熱線はメカゴジラIIを一撃で木端微塵にしている。
造形
ゴジラとアンギラス
二代目以降のゴジラは同一個体という設定であっても着ぐるみが何度も作り直されており、作品ごとに外見が異なる。そのため、模型化される場合などには登場した作品名や共演した怪獣にちなんだ通称で呼び、区別している。
ゴジラ、ミニラともども頭部造形は利光貞三、胴体は八木勘寿、八木康栄による。
逆ゴジ[24]ゴジラの逆襲
「怪獣同士の格闘」という描写に際し、中島は自身を採寸して体形に合わせるオーダーメイドを要求したため、胴体を作り、手足を付け足す手法が採られた。ウレタンはまだ無く、内側のクッションは綿の縫い込みで処理されている。また、足の裏は厚手のキャンバス地が貼られていたが、大阪城を襲撃するシーンでは、堀から上がる際に足の裏が滑り、堀の中に倒れてしまう。これと中島からの「とんぼを切れるように」との要望から、かかとにゴム靴のヒール部分を入れるようになり、これらの造形手法は以後の定番となった。
1作目ではまだ研究段階だった液状ゴムのラテックスが撮影所向かいの「技術研究所(技研)」で完成し、怪獣の表皮に採り入れられた初の作品となった。アンギラスとの格闘があるため、両眼を正面に向けて作られている。このゴジラから、尻尾の付け根に自動車用バッテリーが仕込まれ、目や口がリモコンで電動可動するようになった。
表情のほとんどは、利光制作の手踊り式の上半身ギニョールが使われている。利光が新聞紙で張り子を作り、これを芯にギニョールを作る現場写真が現存している。このギニョールは、乱杭歯が口の外を向いているのが特徴。
また、ラストシーンには俯瞰撮影用にゼンマイ仕掛けで歩く、1尺サイズのミニチュア人形も使われた[25]。円谷が買ってきた、ペンギンの歩行玩具の仕掛けを流用している。
ジャイガンティスゴジラ
『ゴジラの逆襲』海外版のための追加撮影用に新造された着ぐるみであったが、企画が中止となった(海外版自体は製作されたが、追加撮影はなく再編集のみ)ことから、幻の存在となった。現存する資料は2枚の写真のみだが、下半身が太いうえに頭部に耳がなく足の指が3本である点が、下記のキンゴジと共通している。
キンゴジ[26][27][7]キングコング対ゴジラ
円谷英二の指示により、逆三角形のシルエットを持つキングコングに対応して三角形の重量感のある体型に造形された[28]。何度も顔の手直しが行われ、耳元まで口の裂けた横に広い面相になっている。背びれが簡略化され、前作まであった耳介も省略されて足の指も4本から3本になり、これは『メカゴジラの逆襲』までのゴジラの基本形となった[28]。手のひらもかつてなく大きく、小指には演技者の指が入っていない。体色は墨汁でつけられたが、撮影時のコンディションで茶系と青系に見える。
このゴジラから、ボディーの肉付けや尻尾の造形にウレタンが使われ、格段に弾力性が増して軽量になった。身体のヒダは、ウレタンを手で細くちぎったものを1つ1つ貼り付けて造形している。この方式は、『ゴジラ対メガロ』で新造される着ぐるみまで使われた。
顔は丸みを廃した爬虫類的な鋭利さのある造形となったうえ、背びれが大きくなり、発光エフェクトが強調されている。
ラジコンによるモーター仕掛けの顎の開閉機構が採用された最初のゴジラであり[28]、目が黄色いのも特徴である。
次作『モスラ対ゴジラ』でのプール撮影と、終盤で水中へ落ちるシーンにはこのキンゴジスーツが使われている[29]
モスゴジ[26][30][31][32]モスラ対ゴジラ
前作に比べて細身かつ、より動きやすい「直立した人型」に近い体型となっている[29]。「眉毛」のような突起物、ふっくらした頬や口周りなど、やや哺乳類的な肉付きのよい顔立ちを持つ。このスーツが、以降のスタンダード的な造形となる。
円谷の「毎回ゴジラの顔が違うのはおかしいだろう」との意見で、このゴジラで頭部の石膏型が起こされた。その後、『怪獣総進撃』までゴジラが新調される際には、この型から抜いた頭が用いられた[29]
初登場から名古屋襲撃シーンまで、歩くたびに頬や唇が震える。これは、軟質素材のラテックスで作られた頭部外皮と、顎の開閉機構などを組み込んだ内部フレームとの接合が緩かったことによる、偶然の産物だった。雷撃作戦シーンにおける頭部を燃やす撮影の後には補修が行われ、表皮がフレームに固定されたため、頬が揺れることは無くなった。
この改修を受け、1980年代の各種刊行物において、「本作ではゴジラの縫いぐるみは2体作られた」とする説が流布された[26][33] が、これについて村瀬継蔵は「怪獣の縫いぐるみは各作品に一体しか作る余裕はなく、マスコミで書かれているようなモスゴジやバラゴンの二体説は間違いなのです」と否定している[34]
牙や爪は村瀬によるポリエステル樹脂製となり[29]、円谷の念願が叶うこととなった。村瀬によると、中島春雄も待機中に爪をカチカチ鳴らすなど、硬い爪に大喜びだったそうである。ただ、繊維強化処理をしていないので撮影中にすぐ欠損してしまい、そのたびに補修が必要だったという。
この作品のゴジラは純粋な悪役(脚本には「悪鬼」と書かれている)として登場し、前作と異なる悪役的な顔立ちとなっている。ゴジラの目玉は、凸レンズ状の透明ポリエステル樹脂の奥に黒目を埋めるという手法がとられ、「どの角度から見てもゴジラがこちらを睨んでいる」という鋭い目つきとなっている。
決戦ゴジ[要出典][注 7]三大怪獣 地球最大の決戦
着ぐるみはモスゴジと同一だが、頭部が改修され、若干柔らかい顔つきになっている[35]。眼球はリモコン操作で左右に動くよう改造されており[35]、その際につけ直した頭が少し上向きになっている。
本作におけるゴジラの熱線は、海上のシーンで光学合成された箇所を除き、すべて2尺サイズのギニョールを使っての霧状スプレーで表現されている[35]
撮影後、このゴジラは都内や名古屋の百貨店、大阪球場などでのキャンペーン巡業に使われた。「初めて生のゴジラを見られる」と集まった観衆で大盛況の様子が、映像や写真資料に残されている[注 8]。この際の演技者は中島春雄で、補佐として造形スタッフの開米栄三が付いた。この巡業の際に、表皮のヒダ(ウレタン製)を記念にむしって持ち帰るファンが多く、これは以後の再出演した作品に見られる「ヒダの流れの狂い」の原因となった。
本作で使用したゴジラのぬいぐるみは、1965年(昭和40年)に円谷特技プロに貸し出され、TBSの特撮テレビドラマ『ウルトラQ』(1966年〈昭和41年〉)に登場する怪獣ゴメスに改造された。改造は井上泰幸開米栄三らが行った。
さらに返却後には元に戻され、1966年5月に上野赤札堂デパートで開催された「怪獣展」で、頭だけ『怪獣大戦争』(1965年)のゴジラのものとすげ替えられ、展示された。その後、同年8月には再び円谷特技プロに貸し出され、TBSの特撮テレビドラマ『ウルトラマン』(同年)で開米によって怪獣ジラースに改造された。
大戦争ゴジ[7]怪獣大戦争
着ぐるみは新規造形[36][18]。『モスラ対ゴジラ』の製作時に起こされた石膏型から、ラテックスで抜いた頭がベースに使われている。腹周りのヒダが下方へ一直線に流れている点が、前作までのゴジラとの大きな違いである。瞳に黄色い縁取りがされており、中心にも黄色い点が書き込まれているうえ、リモコンで目が左右に動く際のアクセントになっており、これは同年制作のバラゴンと共通の表現である。
本作撮影後、大戦争ゴジの頭部とモスゴジの胴体を組み合わせたものが上野赤札堂で展示され、それにエリマキを付けてジラースに流用された。これらの改造は、井上泰幸や開米栄三らによって行われた。
2サイズのギニョールのほか、本作に合わせて3尺サイズの足の大型ミニチュアが作られ、家屋破壊シーンなどの細かいカットに使われている。
南海ゴジ[要出典][注 9]ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
着ぐるみは、ジラースに改造されていたものから頭部を元の大戦争ゴジの胴体につなぎ直したもの。やや頭部が上を向き、たるみが目立つ。このゴジラは『ゴジラ対ヘドラ』まで使用された。
プール撮影用には、『モスラ対ゴジラ』で作られ、『三大怪獣 地球最大の決戦』で顔を改造したゴジラが使われている。ジラースから再び頭を元に戻して本作で使用され、これが最後の出演となった。
この水中撮影用のゴジラには、腹の部分をくりぬいて10キログラムサイズの酸素ボンベが仕込まれ、中島春雄はマウスピースをくわえて水中演技を行っている。特撮プールに移動台車を沈めておき、これにつかまって水中で待機した。しかし、猛烈な水圧がかかったためにマウスピースが外れかけ、毎回とも命懸けだったという。また、この撮影で中身のウレタンが水を吸い、撮影期間中は乾いていたことがほとんどなかったという。当時は寒い時期であり、朝の9時から夜8時ごろまで、1週間以上かけて行われた。
息子ゴジ[7]怪獣島の決戦 ゴジラの息子
他の作品に比べ柔和な顔つきをしており、首が長くなで肩である[注 10]。ミニラとの対比を強調するため、着ぐるみは若干大ぶりに作られ、頭もモスゴジの型から抜いたものにかさ上げする形で頭の造型がなされたが、上背をつけるための修正が激しく、面影は無い。背びれの形も、このゴジラ独特のものとなっている。
さらに、これまで一貫してゴジラ役を務めた中島春雄は小柄ゆえに今回は補佐に回り、大柄な大仲清治がメインを演じている。ただ、不慣れな大仲の動きの悪さについては、中島も苦労が多かったようである。中島によると、歩く際に内股気味になっている点が、大仲の演じたゴジラの特徴だったそうである。その後、撮影中に大仲は負傷して降板し、関田裕に交代した[37]
後年の『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では、プール撮影用として使われた。このゴジラの写真や映像は、アメリカのロックバンド「ブルー・オイスター・カルト」のアルバム『ゴジラ』のレコードジャケットや、大リーグでの松井秀喜の出場時の電光掲示板に使われており、アメリカではかなりメジャーなゴジラ像のようである。
プール撮影用には、『怪獣大戦争』のゴジラが、本作のゴジラ風にまぶたを上向きに改造されて使われた。
総進撃ゴジ[7]怪獣総進撃ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃ゴジラ対ヘドラ地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
着ぐるみは『怪獣総進撃』のための新規造形[38][39]。モスゴジの頭の石膏型から作られた、最後のゴジラである[39]。まぶたの部分にオガ粉を混ぜたラテックスでイガイガがつけられ、喉元のたるみが省略され、足爪もまっすぐに揃えられて筋肉質かつ細身なゴジラとなった。この着ぐるみは、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』まで使われた。
国連ビルを襲撃するシーンなどのプール撮影には、『怪獣大戦争』で作られ、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』でまぶたを上向きに突出改造したゴジラが使われた。
『ゴジラ対ヘドラ』では、『怪獣大戦争』と『怪獣総進撃』で作られた着ぐるみを流用している。大戦争ゴジラは、プール撮影や港に上陸するシーンなどで使われたが、有機ガラスなどを使ったヘドロまみれになるシーンで修復できないほどの大ダメージを受けたため、以後の映画には登場していない。
「空を飛ぶゴジラ」は『怪獣大戦争』時の2ミニチュア。口からの放射能噴射はフロンガスを使った。
『ゴジラ対ガイガン』では、まぶたが開閉する仕掛けが加えられた。片手は、前作でのヘドラによる骨化表現が残ったままになっている。腹周りと右太もものヒダの狂いが著しく、さらには劣化した表皮の補修のためにオガ粉を混ぜたラテックスによる化粧直しが施され、全身のヒダがイガイガに埋まっている。
海のシーンのゴジラの着ぐるみには、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』のゴジラが流用された。
撮影中、特撮ステージに見学にきた子供たちにゴジラがサンタの格好をしてプレゼントを配った。
メガロゴジ[40]ゴジラ対メガロゴジラ対メカゴジラメカゴジラの逆襲
スーツアクターの交代により新造された[22]。それまでのゴジラに比べて幼い顔つきで、大きな目と湾曲した口が特徴。この時期のゴジラは「成長したミニラ」で、ゴジラになって日が浅いという説もある[41]。『対メカゴジラ』以降は背びれの配列が不規則である。
モスゴジの頭の石膏型が壊れてしまったため、頭を含めて新造された。頭部造形は安丸信行が担当し、彼の初のゴジラとなった。スーツアクターは高木真二(『対メガロ』)、図師勲(『対メカゴジラ』)、河合徹(『メカゴジラの逆襲』)。大きな顔と足、クルリとした目など、全体的にかわいらしい感じに造形されている。目玉は動かないが、口とまぶたがラジコンで開閉する。手にものを持つ描写が多いため、特技監督を務めた中野昭慶の依頼で従来より掌を薄く作られている[42]。造形面から厳しい評価を下すファンが多い[43][44]が、製作陣は後に「作り方は以前と変えていない」とコメントしている[43]
この着ぐるみは、特撮テレビドラマ『流星人間ゾーン』(東宝、日本テレビ)にもゲスト出演している。
『対メカゴジラ』では、『流星人間ゾーン』で半年間撮影に使用された後であるため、全体的に補修が行われたが、顔をつけ直した際に首が少し傾いてしまい、腰の部分の背びれも順番が狂ってつけ直されている。川北紘一は偽ゴジラ共々、造形面での質的な低さを嘆いている。
メカゴジラのミサイル攻撃を浴びるシーンでは、首にパイプを仕込んで鮮血を噴水のように飛び散らせている。
ゴジラが沖縄に上陸するシーンでは、首から上だけのギニョールモデルが使われた。また、ゴジラが海中から出現するシーンでは、アトラクション展示用のぬいぐるみが使われている。
偽ゴジラには本物として使用されたものと、アトラクション用の着ぐるみが併用された[45]
『メカゴジラの逆襲』では、頭が改修されており、目つきが鋭くなっている。
ラストの海へ帰るゴジラのシーンには、前作で偽ゴジラとして使用されたアトラクション用の着ぐるみが使用されている。

vsシリーズのゴジラ[編集]

スーツアクター薩摩剣八郎

『ゴジラ』(1984年)から『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)まで[編集]

vsシリーズのゴジラ
  • 身長:80メートル
  • 体重:5万トン
  • 耳と犬歯が復活し、足の指の本数も3本から4本へと戻った[注 11]
  • 武器:放射熱線、体内放射など

大黒島の噴火をきっかけに出現した新たなゴジラ。ラゴス島に棲む恐竜ゴジラザウルスが水爆実験に遭遇した結果、誕生した。核物質をエネルギー源にしているため、原子力潜水艦や原発を襲う。脳には渡り鳥と同様の磁性体があり、帰巣本能に従って行動しているようである。昭和シリーズとは異なり、「正義の味方」として描かれることはなくなった。

各作品での活躍
ゴジラ (1984年の映画)
大黒島の火山噴火で覚醒。東京へ上陸し、新宿副都心を中心に暴れ回る。一旦はカドミウムにより活動を抑制されたが、上空での核ミサイルの爆破により復活する。ある一定の音波に反応することを利用され、三原山へ誘導されると、最後は人工的に爆発・噴火した火口へ落下する。
放射能の影響で変異を起こしたフナムシ、ショッキラスが寄生している。
ゴジラvsビオランテ
三原山の火口で眠っていたはずだったが、テロリストが火口を爆破したことで覚醒する。浦賀水道を通って芦ノ湖に出現しビオランテを撃破すると、一旦駿河湾へ消える。その後、遠州灘を通って紀伊水道に出現。大阪を蹂躙するが、この時に口内に抗核バクテリア(ANEB)を打ち込まれる。丹波山を越えて若狭湾に到達し、原発群を襲おうとするが、復活したビオランテと戦闘に突入する。ビオランテを熱線で撃破した後は抗核バクテリア(ANEB)が活性化して一時沈黙するが、再び覚醒した後は若狭湾へ去る。
本作で初めて体内放射を使っている。
ゴジラvsキングギドラ
抗核バクテリアの効果で日本海の海底で眠りについていたが、23世紀の未来人がゴジラザウルスをゴジラ化する前にベーリング海に転送したため、その存在は歴史から抹殺されたと思われた。
造形
外見上は次のように区別される。
84ゴジラ[46]、84ゴジ[7]ゴジラ
造形は安丸信行小林知己
「怖いゴジラ」への原点回帰を果たすべく、犬歯が強調され、耳介や4本指の足、3列の背びれなど、初代ゴジラを意識したデザインとなっている[47]。細い腕と太い脚など重心が下方にある、どっしりとした体型となっている。スーツは2体製作された[48]
昭和ゴジラは胴体をウレタンで造形したが、この84ゴジラでは、頭部・胴体・表皮のヒダまで含めた3尺スケールの全身の粘土原型が安丸信行によって作られた。この粘土原型からFRP製の胴体の雌型を起こし、これをラテックスで抜いた、一枚皮による一体成型方式で胴体が造られた[47]。その後、『ゴジラvsデストロイア』まで、胴体の型抜きはこのFRP製の型を使っている[47]。背びれも発光ギミック入りのFRP製となった[47]。デザイナーが安丸で同じくゴジラをモデルに製作された、『帰ってきたウルトラマン』に登場するアーストロンの角が抜けた外見となっている。
2010年4月にリニューアルオープンした国立歴史民俗博物館第6展示室「現代」コーナーには、本作に用いられたゴジラの着ぐるみをモチーフにしたレプリカが展示してある。
大型の足のモデルも使用され、本編では実物大の足も製作された[49]
サイボットゴジラ
従来の着ぐるみでは難しい「表情の演技」を追求するため造られた、コンピューター制御により油圧と空圧で動かすアップ撮影用のロボット[47]
ロボット製作会社の「株式会社みづの」に外注され、制作された全高5メートルほどの金属骨格に、安丸ら特殊美術班のラテックス製の外皮がつけられた。上下に分割が可能で、撮影では上半身が主に使用された[49]
映画の宣伝で日本全国を巡業した際にデモ運転されて話題となるが、スーツと顔が違いすぎて劇中でのイメージにばらつきが出る原因となった。
ビオゴジ[50][51][52]ゴジラvsビオランテ
着ぐるみは新規造形[53]。前作と同一個体ではあるものの、本作から特技監督を務めた川北紘一の意向により[54]、大幅にスタイルが変更され、より生物的なイメージが強調された。鎌首をもたげたようなS字カーブを描く首の上には、哺乳類的な造形の比較的小さな頭部が位置し、瞳は白目がほとんど隠れ、猛禽類を思わせる黒目がちのものになった。『vsビオランテ』の原案者である小林晋一郎(本職は歯科医)の意見も取り入れて[54]の歯を参考に2列の歯並びとなる。また、見た目の重心位置を考慮して背びれの配列が変更され(最大サイズのものが従来よりも上に来る)、色も銀色から歯や爪と同じようなものになっている。スーツアクターの薩摩は、「前作より軽くなり演じやすくなった」と述べている[55]
海と三原山のシーンは前作の2号スーツの頭部を付け替えたものを使用した[56]
水中を泳ぐ小型モデルや、上半身だけのスーツを機械フレームに装着してコンピュータ制御で表情を付けるメカニカルモデルも作られた。これは『vsデストロイア』まで改修を施しつつ使用されている。本作の造型デザインはさまざまなマイナーチェンジを受けつつ、『vsデストロイア』まで継承される。
演技
1984年版『ゴジラ』でゴジラ役に抜擢された薩摩は演技に悔いが残り、『vsビオランテ』で再び起用された際には自分だけの薩摩流ゴジラを作り出すことを目標に掲げた[57]。初代の中島春雄同様に動物園で動物の動きを研究し、ゴリラの背を反らせる姿勢やゾウの後ろ足の動きなどを取り入れている[57]。また、脇を締めた隙を見せない構えは薩摩が師事していた示現流の型が元になっており、これによって腕の動きが小さくなることから、指先を動かして芝居をつけることを意識している[57]

『ゴジラvsキングギドラ』以降[編集]

  • 身長:100メートル
  • 全長:200メートル
  • 体重:6万トン
  • 武器:放射熱線、体内放射

ベーリング海に転送されたゴジラザウルスが、核廃棄物や原子力潜水艦の核エネルギーを吸収した結果誕生した、新たなゴジラ。身長・全長・体重ともに、『シン・ゴジラ』に更新されるまで過去のゴジラをしのいでいた。腰のあたりには「第二の脳」とも言うべき、運動を司る神経節がある。

尾の節の数は24節、背びれは5列、手および足の指は4本。『vsキングギドラ』劇中では三代目と同一の存在かどうかは明確になっておらず[58]、資料によって扱いが異なる。シリーズを通して見る場合には四代目ゴジラ(または新三代目ゴジラ[59]もしくはパワーアップした三代目ゴジラ[4]とも)と呼ばれる。

『vsメカゴジラ』ではゴジラザウルスの一種であるベビーゴジラが登場し、『vsスペースゴジラ』でのリトルゴジラを経て『vsデストロイア』でゴジラと同型のゴジラジュニアに成長した。

各作品での活躍
ゴジラvsキングギドラ
ゴジラザウルスが変異して生まれた新たなゴジラで、民間企業の原潜を沈めたのち、北海道に上陸し、未来人の操るキングギドラと戦った。最初こそ苦戦したが、キングギドラが未来人のコントロールから脱した隙に反撃し、首をちぎって撃破した。最強の敵を倒したゴジラは各地で暴れまわり、とうとう日本を滅ぼした。しかし日本人を哀れに思った未来人の一人が、23世紀のテクノロジーでキングギドラをメカキングギドラに改造し、20世紀の現在に送り返した。ゴジラは新宿副都心でメカキングギドラと激突し、死闘の末に捕獲され、海底に沈められた。これにより、ゴジラが日本を滅ぼす未来は一旦保留された。
ゴジラvsモスラ
隕石落下の衝撃のなか人類の監視から逃れ、インファント島から運ばれてくるモスラの卵を襲う。直後に出現したバトラとの戦闘中に海底火山の爆発に飲み込まれる。その後マントルを通り、富士山の火口から現れ、横浜で成虫モスラ、バトラと対決。この対決でも体内放射を使用している。鱗粉で攻撃不能状態にされ、2匹によって海へと連れて行かれる。海中に封印されるはずだったが、最後に突如復活してバトラの喉笛に噛み付き、死亡させる。しかしバトラの拘束を振り切ることは出来ず、果てたバトラとともに海へ落とされ、モスラに封印される。
本作以降、鳴き声が前作とは異なり甲高いものとなる。
熱線放射の効果音が他作品と異なり、「キーン」というジェットエンジンに似た音が追加されている。その効果音は後に『vsデストロイア』のデストロイアが吐くオキシジェン・デストロイヤー・レイに使われた。
ゴジラvsメカゴジラ
前作でモスラに封印されたはずだったが、海域に投棄されていた使用済み核燃料を吸収しパワーアップしたことで封印を突破し復活する。ベビーゴジラの卵に引かれ、アドノア島に上陸。ラドンと戦いこれを倒すが、その間に卵は人類に持って行かれてしまう。その後、孵化したベビーゴジラを追って日本へ上陸する。四日市から鈴鹿山脈付近で、メカゴジラと初対決し、戦闘不能に追い込む。その後幕張でのスーパーメカゴジラとの戦闘で第二の脳を破壊され、瀕死状態にまで追い込まれるが、メカゴジラに敗れ風化したファイヤーラドンの放射能エネルギーを吸収して復活。体内放射しながら放つ赤い熱線でメカゴジラを倒し、ベビーゴジラを連れ帰る。
ゴジラvsスペースゴジラ
バース島でリトルゴジラと共に暮らしていたが、スペースゴジラの襲撃を受け、リトルゴジラを結晶体に閉じ込められてしまう。結晶体を展開してバトルフィールドとなった福岡に乗り込み、MOGERAと共にスペースゴジラと戦う。苦戦するが、MOGERAの援護をうけながら撃退。最後はスペースゴジラとゴジラ自身のエネルギーを結びつけた赤い熱線(融合反応熱線)[60]を放ち、MOGERAもろともスペースゴジラを燃やし尽くす。その後リトルゴジラが待つバース島に帰る。なお、バース島の戦いではスペースゴジラに攻撃されるリトルゴジラを見て憤慨したり、リトルゴジラを身を呈してかばうなど、他のVS作品では見られない描写がある。
ゴジラvsデストロイア
バース島地下の天然ウランが熱水噴射で急激な核分裂反応を起こしたことにより島が消滅。その影響で帰巣本能に異常をきたした上、体内炉心の核エネルギーが暴走、核爆発寸前の状態となる。その後、その暴走状態のまま香港を襲撃したが、本来青色だった熱線は赤色となり、その体は超高熱で赤く発光、体内の水分が蒸発し蒸気が噴き出すという異様な姿であった。スーパーXIIIの活躍で体内の核分裂が制御され、核爆発は回避されるが、今度は心臓部温度の異常上昇によりメルトダウンの危機が迫る。羽田空港に上陸し、成長したリトルゴジラ=ゴジラジュニアと再会。しかし、直後にデストロイアによってジュニアを殺害され、怒り狂って暴走状態のままでデストロイアに襲い掛かる。不安定ながらもその圧倒的なパワーでデストロイアを追い詰めていくが、とうとうメルトダウンを起こしてしまう。このラストバトルではすべての技が異常に強化されており、熱線はオレンジががった色で螺旋状にエネルギーを巻いており、体内放射は周囲一体を焼き尽くしている。最期は自衛隊による冷凍攻撃を受けながら、東京を中心に異常な量の放射能を撒き散らしつつ融解していく。しかしその後、その放出されたエネルギーを吸収したジュニアが、完全な成体ゴジラになって復活する[61][62]
ゴジラジュニアが力尽きた際に涙ぐむような表情をするシーンがある。
このゴジラは前作よりも若干高い鳴き声で鳴く。
本作での形態は玩具などではバーニングゴジラとも称される[63]
造形
VSシリーズのゴジラは同型からスーツが制作されているとはいえ眼球色や首の長さ、ウレタンのつめ具合などで毎作品見た目には違いがあり背びれの配列もいくつかバージョンが存在する。昭和ゴジラ同様、模型化の際や書籍などでスーツの比較をする際には後述の略称が多く用いられた。
ギドゴジ[64][65][注 12]ゴジラvsキングギドラ
着ぐるみは、北海道戦、新宿戦の2体があり、それぞれ『vsビオランテ』の海用、陸用が流用されている。
先に撮影された新宿決戦シーンでは、ビオゴジ陸用スーツの頭部を新造したものが使われた。その後に撮影された北海道のシーンでは、ビオゴジ海用スーツの上半身を大改修(頭部の新造と胸の張り替え)したものが使用された。この北海道戦スーツは胸のボリュームが特徴となっている。新宿戦のスーツは上下二つに分断され、上半身が出現シーンやギドラとの絡みなど、下半身が映らないシーンで使用されている。
北海道戦スーツは『vsモスラ』の撮影直前に何者かによって盗まれるトラブルがあったが無事に取り戻され、海底でのバトラとの格闘シーン、富士山からの出現シーンに使われた。
まだスーツにはゴジラの首が上を向くギミックは搭載されていないため前作で製作されたアップ用のメカニックゴジラも多用されている[66]。新宿での新堂靖明との再会シーンではゴジラの心情が、哀愁の漂う表情に演出された。一方全身が写るカットではキングギドラと対峙していてもゴジラの頭部が常に下のほうの角度で固定されている。
スーツの3分の1サイズの可動式ミニチュアが新たに造られ、メカキングギドラとの飛行シーンに使用された[66]
その後このスーツは『vsモスラ』の富士山・海中のシーンに使用された。
バトゴジ[64][67]ゴジラvsモスラ
スーツは新造形。造形者は小林知己。飛行生物であるモスラやバトラを相手にするアクションの必要上、圧縮空気によって頭部を上下に駆動させるためのギミックを初めてスーツに内蔵した[68]。このため、首が太くなっているほか、このギミックにより頭部がスーツだけで上下動可能に。本作以降のゴジラの眼は虹彩が明るく、瞳が分かりやすいように作られている。今作から背びれの配列が変わっている。
背びれは『ゴジラvsビオランテ』以後の手法として透明のポリエステル樹脂のものとの差し替えで撮影され、ストロボ電球による閃光を表現している。
『vsビオランテ』で作られた、ワイヤー仕掛けで各所が動く上半身のみのアップ用ゴジラも、首の上下動を加えて再使用されている。また、映画宣伝用に展示専用の全身ロボットゴジラも作られた。頭、手が動くもので、各地を巡業して宣伝に一役買った。
ラドゴジ[69]ゴジラvsメカゴジラ
スーツは新造されたもので、バトゴジに比べ首が細くなった。切れ上がった股が特徴で、スタッフからはハイレグゴジラとも呼ばれた。
その後このスーツは『怪獣プラネットゴジラ』、『vsスペースゴジラ』のサブスーツ、『vsデストロイア』の海用に使用された。
アドノア島・四日市のシーンではバトゴジが使われている[70]
本作でベビーゴジラを演じた破李拳竜は、ラストの海へ帰るシーンではゴジラを演じている。
モゲゴジ[71]ゴジラvsスペースゴジラ
平成ゴジラシリーズの一つの完成形とも言われるスーツ[要出典]。平成シリーズスーツの中でもっとも大きい。頭部には前作までの上下動に加え左右の動きも可能となるメカが仕込まれており、このスーツ一体で大半の動作を演出可能となっている。
デスゴジ[51][7]ゴジラvsデストロイア
本作のスーツはモゲゴジの改良[72]で、発光部分に860個の電球が使用されていて[73]、重量は100キロを越える[74]。スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルを引きずっており(破片などの小物や映像処理で見えないように対処)、ただでさえ重いスーツの動きがさらに緩慢となったため、映画では撮影した映像を早送り再生していたという。蒸気は炭酸ガスを使用。撮影テスト中にこのガスがスーツ内に充満し、ゴジラを演じた薩摩剣八郎が倒れ、不整脈を引き起こす事故もあった。そのほか感電の危険性もあったという。
背びれの配列が再び変更され、上部に大きい背びれが位置するというビオゴジを思わせるものになった。物語最後の成体ゴジラとなったジュニア復活のシーンにも、このスーツを黒く塗り、使われている。
クライマックスでのメルトダウンを起こすゴジラは、で造られたゴジラの両脇に鉄板を置き、これをバーナーで熱して溶解する様子を撮影し、さらに部分的にCGを組み合わせて加工している[73][75]

ゴジラザウルス[編集]

ゴジラの元となった種類とされる恐竜。『ゴジラvsキングギドラ』で初めて登場した。

二足歩行で肉食恐竜のような姿をしているが、雑食性で性格もおとなしい。しかし、自分の縄張りを荒らされた場合はその限りではない。生息範囲は広く、南はマーシャル諸島から北はベーリング海まで分布していた。鳥類のように托卵を行う習性がある。幼体の時期は身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。ティラノサウルスに比べて頭部が小さい。並外れた生命力を持っており、軽火器程度では傷ひとつ付かない。

マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は太平洋戦争中に日米両軍に目撃された。この個体は、新堂靖明が率いる日本軍守備隊が窮地に陥ったときに出現し、守備隊に加勢するかのように米軍に襲いかかり、潰走させた。その後、洋上からの艦砲射撃で深手を負い、森に引き返した。無事に復員した新堂たちは、この恐竜に対して強い感謝と崇拝の念を抱いた。しかし、彼らの再会は悲劇的な結末を迎えた。

その個体は、後にビキニ環礁核実験で被爆し、ゴジラに変貌したとされる。しかしゴジラ抹殺を企む未来人は、ゴジラザウルスを核実験に遭遇する前にベーリング海に転送し、ゴジラの存在を無かったことにしようとした。だが歴史の必然なのか、ゴジラザウルスは転送先でも核廃棄物に触れてゴジラ化し、民間企業の原潜から奪った核エネルギーで最大・最強のゴジラへと成長した。

『vsキングギドラ』の作品内では一度もゴジラザウルスとは呼ばれておらず、恐竜と呼ばれている。劇中でこの名前が出るのは『vsメカゴジラ』からである。『ゴジラvsメカゴジラ』では、ベーリング海に位置するアドノア島の翼竜の巣から発見された卵から孵化した個体が、「ベビーゴジラ」と名づけられた。このベビーゴジラは、『ゴジラvsスペースゴジラ』では「リトルゴジラ」、『ゴジラvsデストロイア』では「ゴジラジュニア」と、成長と共に呼称が変わっている。

当初の設定では、水爆実験の影響によりゴジラとなる恐竜はティラノサウルスであったが、デザイナーの西川伸司は「ティラノサウルスでいいのか?」と思いゴジラザウルスを描いたところ、これが採用された[77]。『ゴジラ』において、山根博士により「ゴジラは水棲爬虫類から陸上獣類へと進化する過程の生物」と推定されていることから、ゴジラザウルスはキノグナトゥスのような単弓類とする説もある[78]。命名者がゴジラ好きで、それにちなんで命名された実在の恐竜に、ゴジラウルス(学名ゴジラサウルス・クエイイ)というものがある。こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる。

造形はビルドアップ[79][80]。着ぐるみのほかに本編用の実物大の皮膚の一部と尾の先端の造形物が作られた。

ミレニアムシリーズのゴジラ[編集]

スーツアクターは『大怪獣総攻撃』以外喜多川務が担当した。

『ゴジラ2000 ミレニアム』[編集]

  • 全高:55メートル
  • 全長:122.5メートル、直立時:105メートル
  • 尻尾の長さ:78メートル
  • 顔幅:7.8メートル、横幅:10メートル
  • 口幅:6.5メートル、横幅:7.8メートル
  • 肩幅:20メートル
  • 腹幅:14メートル
  • 腰幅:22メートル
  • 脚の長さ:19メートル
  • 足の長さ:12メートル
  • 腕の長さ:14メートル
  • 手の長さ:3.8メートル、横幅:3メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 歩行速度:時速40キロ
  • 武器:放射熱線、体内放射

1954年に出現した初代ゴジラの後に日本にたびたび上陸している緑色の体色のゴジラ。口からオレンジ色の熱線を吐く。このときに背びれが熱線と同色に発光し、絡みついたケーブルを焼き切るほどの熱量を放つ。細胞内に強力な再生能力を持つオルガナイザーG1という物質を含んでいて、五時間もあれば細胞の傷や破損は全て完治する。劇中では始めに根室に出現し、暴れまわって都市部を壊滅させると太平洋へ消える。次に、太平洋を南下して茨城県東海村に上陸し、東海発電所を襲おうとするが、UFOの光線に倒れ海へ消える。その後、東京に上陸し、自らのオルガナイザーG1を吸収して暴走した宇宙人=オルガと戦闘に突入。何度放射熱線を撃ち込んでもその度に再生し噛み付いてエネルギーを奪う形で徐々にゴジラ化を進めるオルガに苦戦するが、貪欲なまでのゴジラ化への渇望を逆手に取り、わざとオルガに飲み込まれて体内放射で爆殺する作戦で完勝。最後は権力と武力を濫用してゴジラ抹殺に執念を燃やす片桐光男を亡き者にし、悠々と新宿を火の海にしていく場面で映画は終了する。なぜゴジラが日本を襲うのかという問いについて、本作品の主人公である篠田雄二は、「人間の作りだすエネルギーを憎んでいるのか」と推測している。また劇中で陸自の第1師団長、高田が「これまでの経験からG(=ゴジラ)は攻撃されると必ずその相手に向かってくる」と発言していて、実際にゴジラが劇中後半で東京に襲来したのは東海村で攻撃を仕掛けてきたUFO(及び自衛隊を指揮した片桐)へのリベンジを果たすためだった。

造形
基本デザインは西川伸司によるもの。通称ミレニアムゴジラ[81]、ミレゴジ[82][7]
体の色は黒に近い濃緑色で、本作以前の直立姿勢から若干前傾姿勢になり、口も大きめに造形されているなど、より爬虫類に近い印象をもつ。背びれは炎をイメージした巨大かつ鋭利なものとなり、配色も従来とは異なり紫がかっている。また、足の指の付き方は初代ゴジラのものと同様になり、歯並びもビオゴジの二列から一列に戻され、以降継承される。本作の特殊技術を担当した鈴木健二によると、「まだ成長しきっていないやんちゃな個体」としてこのゴジラをイメージしたという[83]
ミレニアムシリーズでは、『vsデストロイア』まで東宝内部で行われていたゴジラの着ぐるみ製作が外部発注されており、『大怪獣総攻撃』以外の作品では若狭新一が代表を務める有限会社モンスターズが造形を担当した。着ぐるみは海用とアップ用と爆破用が製作された。
海中を泳ぐシーンではゴジラを初めてフルCGで描いている[84]

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』[編集]

  • 全高:55メートル
  • 全長:122.5メートル、直立時:105メートル
  • 尻尾の長さ:78メートル
  • 顔幅:7.8メートル、横幅:10メートル
  • 口幅:6.5メートル、横幅:7.8メートル
  • 肩幅:20メートル
  • 腹幅:14メートル
  • 腰幅:22メートル
  • 脚の長さ:19メートル
  • 足の長さ:12メートル
  • 腕の長さ:14メートル
  • 手の長さ:3.8メートル、横幅:3メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 歩行速度:時速40キロ
  • 武器:放射熱線

1954年の映画「ゴジラ」に登場した初代ゴジラが劇中の最期にオキシジェン・デストロイヤーで抹殺されたと思われたが実は生きていた個体である。その後、1966年と1996年にも日本を襲撃しており、日本人の不倶戴天の敵である。前作と酷似した特徴である緑の皮膚、オレンジ色の熱線を持つが、関連はない独立した個体。

2001年、小笠原海溝で活動を再開。奇岩島に上陸したところを、ブラックホール砲「ディメンション・タイド」に狙われるが、メガニューラの大群に襲撃される。一旦八丈島沖に退避したのち、東京へ上陸。お台場メガギラスと対決する。最初は素早い動きに苦戦するものの、尾に噛み付いてこれを噛み千切り、最後は逃げ出そうとしたメガギラスを熱線で倒す。その後、ディメンション・タイドに砲撃され、完全に消滅したかに思われたが、エンディングのあとでゴジラの生存を示唆する演出がなされる。

造形
通称ギラゴジ[85][注 14]
スーツは前作の型を流用して製作したもの[86]と前作の着ぐるみを改修したものが使われた。形状そのものは変わらないが体色が明緑色になり[86]、歯にスジが入っているなどが異なる。新規スーツは素材の変更により50キログラム以下に軽量化された[86]
実物大の背中の一部の造形物が製作された。
海上を泳ぐシーンで使われたゴジラのモデルはスタッフから「カチコチ君」と呼ばれていた[85]

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』[編集]

  • 全高:60メートル
  • 体重:3万トン
  • 武器:放射能熱線[注 15]、引力放射能熱線(対キングギドラ最終攻撃時)
  • スーツアクターは吉田瑞穂

1954年に出現した個体以来50年ぶりに出現したゴジラ。民俗学者の伊佐山嘉利は、ゴジラは太平洋戦争で犠牲になった人々の怨念の集合体だと主張した。日本を襲った理由は、戦争犠牲者の叫びと無念を、現代人が忘れ去ってしまったからだという。今作のゴジラはずる賢く凶悪かつ残忍な性格で、一度受けた攻撃を覚え、二度目はすべてかわしている(劇中バラゴンとモスラは二度目の奇襲に失敗している)。人間を憎悪しているような描写が目立つ(人間めがけて熱線を吐く、病院を通過すると見せかけて尻尾で破壊するなど)。

グアム島沖で米原子力潜水艦を沈め、小笠原諸島の孫の手島を壊滅させると、静岡県焼津市に上陸、付近一帯の人間を殺戮した。その後、箱根山大涌谷バラゴンと遭遇、一蹴して東京へ向かった。東京湾沿岸では、防衛軍の戦闘車両と護衛艦、モスラ、キングギドラを相手に数的不利な戦いを強いられたが、圧倒的な戦闘能力で全てをねじ伏せた。しかしキングギドラを撃破したときに護国三聖獣の霊的エネルギーを浴びせられ、金縛りにあって海底に沈んだ。さらに潜水艇に口の中に飛び込まれ、体内の重要器官を攻撃された。傷ついたゴジラはなおも人間に熱線を吐きかけようとしたが、傷口から熱線のエネルギーは暴発、ゴジラは爆発四散した。しかしラストシーンでは海底で鼓動を続けるゴジラの心臓が映し出され、将来の復活が示唆された。

主人公・立花由里の父立花泰三の回想によると、彼が幼少の頃ゴジラは東京を襲撃しており、そのときにはある科学者が作り出したとされる「未知の毒化合物」によって消滅している。

造形
通称GMKゴジラ[87]、GMKゴジ[88]
プロポーションは前作とは打って変わって太めかつ頭部が大きく、キンゴジやビオゴジに近い(顔のラインには初ゴジやモスゴジのイメージも残る)。感情移入を拒絶する悪の権化を強調するため、眼は白目のみで黒目が存在しない。着ぐるみはバラゴンとの体格差を表現するため、シリーズ最大となる頭頂高220センチのものが作られた[89]。監督の金子修介らのアイディアを元に造形されており、具体的なデザイン画は存在しない。造形は金子の指名で品田冬樹が担当。
民宿と魚市場を踏み潰すシーンは昭和シリーズで使われていた巨大な足だけの造形物を改修して使用している[90]

機龍二部作[編集]

  • 身長:55メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 武器:放射熱線

1954年に出現したゴジラと同種の生物で、特生自衛隊の組織後初めて出現したゴジラ。1999年に房総半島に上陸し千葉県館山市を中心に破壊して太平洋に姿を消し、その後2003年に再び出現し3式機龍と戦う。

最初は八景島に出現し機龍と初遭遇。攻撃を受けるが、その際に発した咆哮が初代ゴジラのDNAに干渉し、機龍は一時オペレーション不能となり暴走してしまう。だが機龍が暴走する前に攻撃を加えることなく海へと去る。その後、東京に上陸すると品川周辺で機龍と再び交戦。肉弾戦を繰り広げるが、尾を持たれて振り回されるなど押され気味となり、最後は機龍が捨て身で放ったアブソリュート・ゼロで氷漬けにされるが、胸に傷を負って戦意喪失し太平洋へと去っていき、結果的には痛み分けに終わる(『ゴジラ×メカゴジラ』)。

2004年、中央太平洋に潜伏していたが、機龍に使用されている初代ゴジラの骨を求めて東京・品川埠頭に再上陸する。胸部に1年前のアブソリュート・ゼロで受けた傷が残っていることから同個体と判明された(この傷が弱点となり、機龍から集中攻撃を受けた)。港区から東京タワー近辺で成虫モスラと戦い、鱗粉(りんぷん)に苦しむも足を引きちぎり、熱線でこれを倒す。その後、再び起動した機龍と国会議事堂周辺で肉弾戦を繰り広げるが、スパイラルクロウで体を貫かれてひるんだところを、幼虫モスラの糸で絡め取られて動けなくなり戦意喪失し倒れる。最終的には自我を持った機龍に抱えられ共に日本海溝に沈んでいく(『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』)。

機龍がゴジラと共に海へ消えたことで、ゴジラのDNAを使った兵器は今後開発不可能となったはずだったが、そのDNAデータはある機関の貯蔵室になおも保存されていることがラストシーンで明かされた。

  • 公式設定ではないものの、監督の手塚昌明や製作の富山省吾はこの個体を初代ゴジラ(=機龍)の息子と解釈していたという[91]
造形
外見上は次のように区別される。
機龍ゴジ[12][92][93]ゴジラ×メカゴジラ
別名:釈ゴジ(主演の釈由美子から)[94]
デザイン画は起こされず、若狭新一がミレニアムゴジラの写真をAdobe Photoshopで加工した画像が基になっている[92]。体の色は濃いグレーで、頭部や背びれはミレゴジより小さく[12]、背びれも色も銀色に造形されている。
その後、スーツは福岡市美術館で開催された『ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡』(2016年)のCMに使用された[93]
SOSゴジ[95]ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
別名:GMMGゴジ[要出典][注 16]
スーツは機龍ゴジの型を使用しており[96]、胸は傷跡を表現するためみみず腫れのように盛り上がっている。撮影では新規造形のアップ用スーツのほか、機龍ゴジを改造したアクション用スーツ、顔の表情の動きを表現するアップ用上半身メカニカル(スーツアクターは入らない)などが使用された[95]

『ゴジラ FINAL WARS』[編集]

  • 身長:100メートル
  • 体重:5万5千トン
  • 武器:放射熱線、ハイパースパイラル熱線(対隕石時)、体内放射(対カイザーギドラ拘束から解放時)、バーニングGスパーク熱線(対カイザーギドラ最終攻撃時。赤い熱線)

地球環境が破壊されたことで出現した怪獣で、その中でも幾度となく世界を滅亡の危機に陥れた最強の怪獣=怪獣の王と呼ばれる。本編から20年前に南極で轟天号と戦い、あと一歩まで追い詰めるも、偶然起きた地震によって地割れに落ち、轟天号のミサイル攻撃で氷の中に閉じ込められて、封印される。

その場所は「エリアG」とされ、厳重に監視されていたが、X星人の操る怪獣たちによって世界が壊滅状態となり、ダグラス・ゴードン大佐を始めとする新・轟天号のクルーらの手によって、それらの怪獣たちに、そしてX星人を倒すために復活させられる。ゴードン曰く「地球最強の兵器」。

怪獣との戦いに際しては、ハイキックを思わせる尻尾攻撃から熱線のコンビネーションやマウントパンチを繰り出すなど、アグレッシブかつスピーディーで、格闘色が強い。劇中ではほぼ向かうところ敵なしの強さを見せ(モンスターX=カイザーギドラと改造ガイガン以外には苦戦すらしていない)、最終決戦でカイザーギドラを倒した後、ミニラと共に海へ帰る。

造形
通称ファイナルゴジラ[97]、ファイナルゴジ[7]
デザインは全体的にシャープで逆ゴジに近い精悍(せいかん)なイメージとなっている。背びれはアクションに備えてやや小型化された。眼球は意志があるように見えるのを避けるため白目があえて排除されており[98]、充血しているかのように赤い。
着ぐるみの造型にあたっては軽量化とスーツアクターの動きがストレートに反映される構造が追求された[98]。84ゴジ以降の着ぐるみは肩部分の可動域が非常に小さかったが、本作においては監督の北村龍平からの希望(劇中のアクションへの対応)から、肩から動かすことができ大きく腕を上げられる構造となっている[99][100]

本作ではミニラの他、ローランド・エメリッヒ監督版GODZILLA(本作ではジラという名称)も登場する。

『シン・ゴジラ』のゴジラ[編集]

設定[編集]

太古の時代より生き残っていた深海棲の海洋生物が60年前に投棄された放射性廃棄物を大量摂取したことにより、放射能に対する耐性が付いたのと同時に、突然変異と異常成長を繰り返した結果、誕生した生物と推測されている。

アメリカのエネルギー省 (DOE) では以前からこの生物の存在を把握しており、同国の生物調査機関に属していた牧悟郎元教授が中心となって生態の研究が進められ、彼の故郷である大戸島の伝承にある神の化身「呉爾羅ごじら)」の名から『GODZILLA』という英語名が与えられていた。出現当初、日本政府は『巨大不明生物』と呼称していたが、牧の情報を入手して以降は日本語訳した『ゴジラ』の通称で称呼している。

その身体には人間の約8倍という膨大な量の遺伝子情報が内包され、それには爬虫類のみならず魚類鳥類などといった他の種類に属する生物の性質も多数含まれており、世代交代を経ない単一の個体でのあらゆる環境に対する適応進化や、第2形態から第3形態に進化した際に自己冷却機能が追いつかず、容姿はそのままで一旦第2形態に近い形に退化して海に戻った。このことから、必要に応じて自己退化能力も有し、自由に進化・退化が可能であること、細胞分裂による無性生殖も可能であると分析され、このまま放置すれば「自己増殖による無制限の繁殖」や「有翼化しての飛行能力の獲得による世界規模のテリトリー拡大」「小型化への変異」といった危険性についても言及されている。それ故、「この地球(ほし)で最も進化を遂げた生物」、「人智を超えた完全生物」とも言われている。

体内には、生体原子炉とも言える「熱核エネルギー変換生体器官」を持つ。それによって生み出されるエネルギーは極めて莫大であり、超高温の体温を保つ表皮の一部からは高熱によって生じた赤い光が漏出している。それに加え、体内に取り込んだ水と空気の反応だけで自身の生存に必要なエネルギーをすべて引き出すことが可能とされ、他の栄養素を摂取する必要が一切ないと推測されており、その口腔は牙が不揃いで下顎には舌も無いなど、生物の捕食には適さない。自然界にはもはや天敵となるものは存在せず、従来の生物的常識を超越した性質は「完全生物」や「を食べて生きる仙人」にも例えられ、 生物には不可避の「」という概念すらも克服している可能性も疑われている。また、活動の際には未知の放射性元素を大量に撒き散らすが、半減期は約20日と非常に短く、3年ほどでほぼ無害化することが判明している。

外皮は極めて強靭であり、自衛隊が機関砲ロケット弾対戦車ミサイル120mm滑腔砲誘導爆弾などを多数直撃させるもまったく効果が無く、米軍のB-2が投下した大型貫通爆弾である「地中貫通型爆弾MOP II」の直撃で初めて負傷したものの、強い再生力ゆえに致命傷には至らなかった。また、体の大きさと頑丈さにより単に進行するだけで進路上の建物が倒壊し、尻尾を振り回せば当たった建物が倒壊する。

攻撃手段として、米軍の攻撃により負傷した直後に体内のエネルギーを転用した口からの熱線放射能力(発射の際は赤く光る部分が紫色に変化し、眼球を瞬膜のような器官で一時的に覆い、口が顔の半分以上に裂けながら開き、下顎がヘビのように真っ二つに展開する)が発現した。放射する熱線は最初は猛烈な勢いでの息吹を黒煙と共に吐き出して、やがて眼球が瞬膜に覆われると同時に火炎放射に変化していくが、これだけでも東京の街を広範囲に渡って火の海にするほどの規模で、やがてそれが集束して紫色の細いレーザービーム状に変化し、ガスバーナーの要領で標的を焼き切ってしまう。この熱線の射程距離は非常に長く、自身からかなりの距離に位置する標的にも命中させられる。さらに、過去の作品でも見られた体内放射能力も持っているが、こちらは背鰭の下の赤く光っていた部分からレーザー状の熱線を複数放射することも可能であるうえ、尻尾の先端部からも熱線を放つ能力を得ることで、自身の背後や高空などの口からの熱線だけでは対処しにくい位置にいる敵への攻撃を可能とするなど、状況に合わせて新たな防御や攻撃を即座に実現している。これ以降、空からの攻撃に備えたフェーズドアレイレーダーに似た生体レーダー器官の存在が予測されており、たとえ休眠時であっても接近してくる飛行物体を身体からの熱線で自動迎撃できるようになっている。

熱線は非常に強力である分、一度発射するとコントロールが効かず、エネルギーが底を突くまで発射し続けるため、その後は約360時間もの休眠状態に移行して凍結したように完全に停止する。ただし、B-2からの攻撃でダメージを負ったことから飛行物体への熱線による迎撃は自身の意識下とは関係なく無差別に自動で行ってしまうため、無人攻撃機による飽和爆撃に反応し続けた結果、エネルギー量が低下して火炎放射状態に戻ってしまい、最終的には一時的に熱線の連続使用が不可能となっている。また、耐久力は非常に高いが体格の大きさが災して俊敏・機敏さに欠け、回避行動を取ることも困難であるため、爆撃機の迎撃ができない場合は確実に被弾してしまう。また、高層ビルが体に覆い被さるように倒壊した際には、バランスを崩して転倒している。

熱エネルギーの冷却には血液流による液体冷却と背鰭からの放熱を用いているが、後者は補助的なものであり、もし血液の循環に問題が発生した場合は熱の冷却が追いつかず、原子炉スクラムのような状態となってエネルギー生成器官の機能が停止し、そのまま全身が凍結してしまう。

政府の不明巨大生物災害対策本部は飽和攻撃に対する反応と生成器官の特性を利用し、大量の血液凝固剤を直接口から注入することでゴジラを封じ込める「矢口プラン」・「ヤシオリ作戦」により、凍結させることに成功している。

造形[編集]

デザインは竹谷隆之[102]

総監督の庵野秀明からは「完全生物」という指示を受け、地球上の生態系の頂点として造形された[102]。コンセプトデザインの前田真宏のコンセプトスケッチを基に初代ゴジラをリスペクトした造形を主軸に、「(生態系の頂点のため)警戒する必要がない」として耳介[102]がない、「何かを捕食して生きるわけでもない」ために歯の噛み合わせは乱杭歯、などの差異が見られる。また、庵野との打ち合わせの際に「人が入れないようなシルエット」という指示も出されている[102]。小さい目は「生き物の中で一番恐い」人間の眼を参考にしたほか、皮膚の質感はゴーヤ、頭部はキノコ雲をイメージして造形されている[102]。さらに、「自己分裂を繰り返す」「すべての生物の要素が入った完全生物」といったコンセプトから、尻尾の先端には形成が不完全な人の歯や肋骨といったパーツが埋め込まれた。

形態[編集]

プロポーションとしては5つの形態が設定されている。

第1形態
アクアラインでの事故を起こした後、初めて人類の前に姿を表した際の状態。
長い尻尾を持ったオタマジャクシのような状態。作中では背中と尻尾のみが確認されただけで、それ以外では、全身像は明らかになっていない。背中には、ゴジラの特徴である背鰭はこの形態時ではまだ生えておらず、体色も黒ではなく、褐色をしており、尻尾の先は若干鰭のような形をなしている。この形態の時点で既にかなり高温の体温を有しており、海中に潜行している最中は常時大量の水蒸気が立ち上っており、その影響で、自らの回りの水を赤く変色させている。東京湾にて浮上すると、羽田空港近辺の多摩川河口から大田区の呑川にかけて下記の第2形態に進化しつつ蛇行をしながらの遡上を開始し、陸棲生物へと進化を始める。
第2形態
  • 身長:28メートル
  • 全長:122メートル
多摩川河口から遡上、大田区呑川呑川橋を経て、大田区蒲田に上陸した際の状態。
体色は褐色。当初は自重により潰れて死亡するものと思われたが、上陸する過程で陸地の環境に適した姿に進化しながら川を遡上したため、その見解は大きく外れる事となる。
水棲生物だった第1形態から陸棲生物へ進化する途中経過のような状態となっており、ラブカやウツボに酷似したような顔立ちにギョロ目の大きな眼球や第1形態から引き継いだ長い尻尾や後に腕となる突起状の器官を持ち、全体的には、ヤモリのようなトカゲに似た容姿をしている。
ヘビのような蛇行に近い移動を行い、首は長めで、それの両脇にある無数の鰓から体液を撒き散らしながら進行する[注 17]。また、背中には背鰭が形成されており、少しずつゴジラとしての容姿が形成されつつある。同時に脚も形成されており、蛇行に交えて歩行も行い始めてはいるが、まだ未発達であるために直立するまでには至っておらず、蛇行による移動を補助する役割に留まっている。しかし、進化が始まる直前には直立しようと上体を起こす行動も取っており、進化への片鱗を見せている。海底トンネルに衝突したりコンクリートで護岸された川を遡上した結果、胸骨が張り出して衝角のように機能している。また、この形態の時点で口腔には舌が存在していない。
第3形態
  • 身長:57メートル
  • 全長:168.25メートル
いわゆる「ゴジラ」としての容姿が見え始めた状態。
第2形態の時点で品川区の北品川辺りで進行を停止した後にさらなる進化を始め、体色が第2形態よりも赤黒く変色したうえに脚がさらに発達し、その骨格が変化して直立姿勢ができるようになり、それと共に脚を使って直立歩行を開始する。しかし、まだ前傾姿勢に近い立ち方であり、細めの脚以外はすべて宙に浮かんだような状態であるために重心は安定せず、足取りは覚束無さが目立つ。それゆえ、海に引き返す際は2足歩行から一旦、蛇行に移動の手段を変えている。さらに直立姿勢移行と同時にそれまで、単なる突起状の気管だったものが発達し、小さいながらも手や腕が形成され、背鰭も大きく変化した。
容姿はティラノサウルスのような肉食恐竜のような姿をしており、体格も第2形態よりも倍近い大きさになったのに加え、首の両脇に着いていた鰓は陸棲生物への移行に伴い退化して小さくなって閉じ込んだ形になったため、体液を撒き散らすことはなくなった。同時に鰓呼吸から肺呼吸へ呼吸の仕方も移行した模様。顔付きも第2形態よりも若干変わり、鰓があった部分や背鰭などから熱エネルギーによって赤く発光し始め、第4形態の容姿に限りなく近い姿となったが、短期間でのあまりにも急速な進化に加え、身体の冷却機能がまだ上手く働かず、余熱の処理が追い付かなくなったため、しばらく歩行して静止した後、身体の冷却の為、再び蛇行状態に戻って一旦は、京浜運河から東京湾へと引き返し、姿を消した。
第4形態
  • 身長:118.5メートル
  • 全長:333メートル
  • 体重:9万2千トン
  • 武器:放射線流
第3形態が海中で身体の冷却をしつつ、さらなる進化を遂げた後、神奈川県鎌倉市の相模湾より出現、稲村ヶ崎の海岸に再上陸した際の状態[注 18]
海中で進化を続けた結果、足は体格が大きくなった分だけ増大した自重を支えられるように大きく太くなり、巨大な下半身は重さに耐え切れず皮膚が垂れ下がった形となり、姿勢も第3形態ではまだ前傾姿勢気味だったのが脚の骨格のさらなる変化と発達により、完全な直立姿勢ができるようになった。また、尻尾も体高を上回るほど太く長大かつ強靭なものに成長し、その先端の形も何らかの生物の背骨や歯等が埋め込まれた様な不気味な形へと変化した。更にこの長大な尻尾が巨大な体格を支える役割を果たすようになったため、歩行にも覚束無さがなくなった。体格、身長は以前の更に倍近い大きさになった上、体色も黒さが増しており、全体的に「ゴジラ」としての容姿へ変化した。身体の赤い発光も背鰭だけでなく、身体の各所におよんでいる。身長や体格が進化前の2倍近くにまで成長したのに対し、眼球は成長せずに縮小し、顔の輪郭の肥大化に伴って相対的に小さくなった。また、それに伴い、顔付きも第3形態時より大きく変わっている。また、顔が肥大化したことに伴い、首も太く短めとなり、かつて腮があった部分はさらに縮小した形となった。第3形態で生じた腕は以前より発達はしているものの、大柄な体格と比較してあまり成長しておらず、常に腕が固定されたような状態となっており、掌が常に上向きになった状態となっている。また、第1形態から第3形態にかけては、僅か2時間と短期間で進化を遂げていたのに対し、第3形態から第4形態に掛けては、約4日間と長期間をかけての進化を行っている。
無数の細い牙が不揃いに並んだ頭部に加え、全身は膠原線維束が縦横に錯綜したような黒い外皮と、心臓部の生体原子炉のエネルギーで、各部が真っ赤に発光する内皮を持つ(休眠状態になると、この赤い発光は消える)。長大な尻尾の先端には肋骨、歯、頭、腕といった生き物のパーツが生えているなど、不気味さと禍々しさを前面に押し出したデザインとなっている。眼球は瞼が存在しない代わりに銀色の瞬膜のような器官で保護できるようになっており、誘導爆弾の接触時や放射火炎の発射時に使用している。尻尾は操演でも動かせないというほどの長さで、腕も着ぐるみにするには大人が腕を通せないほど細く、足もかかとが浮いており、爪の先端も体重を支える角度をなしていないなど、着ぐるみを使わずCGによる造形と操演を前提としたデザインである[注 19]。皮膚は動作に合わせて柔軟に動くが耐久力は相当に高いようで、自衛隊のあらゆる攻撃についてはものともせず、米軍の爆撃に負傷した程度である。
劇中中盤にて米軍の爆撃機による攻撃を受けて負傷したことを機に、体内のエネルギーを応用して強力な熱線を放射する能力を獲得する。口腔をはじめ、時間経過により背鰭付近の発光部位からも無数の発射が可能となり、果ては背鰭からの放射によるエネルギーの無駄な消耗を軽減させ、なおかつ機動性と射撃精度を向上させるため、尻尾の先端からも発射が可能となる、消費されたエネルギーが初回では、回復までに数週間掛かっていたのが、2度目の使用の際は短時間で完全ではないものの、即座に回復、再発射を可能にさせるなど、さらなる進化の進行が確認される。
最終的にはヤシオリ作戦によって都内に直立姿勢で凍結させられ、本体と同形状の背鰭を生やした無数の人型の分裂体を尻尾の先端から生成しかけた状態でその活動を停止する。
第5形態[注 20]
第4形態の尻尾の先端より分裂、形成された際の状態。
劇中のラストにわずかにだけ登場しており、背中にはこれまでの形態より引き継がれた同形の背鰭と尻尾が生えているが、体格が第4形態と比べ大幅に小型化しているのに加え、姿は人型に近い姿をしている。頭部は眼球に相当する部分が存在せず、鋭い牙を有している。が、第4形態の時点で完全に分離するまでに凍結させられたため、そのまま活動することなく静止している。1体だけに留まらず、何体か形成されかけている。

制作・表現[編集]

歴代作品で初めて着ぐるみを一切使わずCGで造形したモデルをモーションキャプチャで動作させている。ただし、デザインの検討用に模型が作られており2016年に開催された「ニコニコ超会議」では、形状検討用として作られた「1号雛形」が公開された[102][103]。「1号雛形」はイベント用に仮の着色しかなされていないが、これと同じ形状のものに着彩を施した雛形がもう1体存在しており、それらを元にして映像製作が進められた[102]

モーションアクターが野村であることは劇場公開まで伏せられており、公開と同時に「329人目のキャスト」として報じられた。野村は演じるにあたって「人間くささ」を排除し神や幽霊など「無機質」な動きを心がけ[101]、演じる際にはゴジラの面も着けて顎を動かす面の使い方を意識したという[101]

『GODZILLA』(アニメーション3部作)のゴジラ[編集]

2030年に人類の前に初めて姿を現し、アメリカで推定870万人もの犠牲者を出した。次に西ヨーロッパに出現した時は推定600万人もの死者を出したといい、その後も幾度なく出現しては世界各地で暴れ回り、最大で約3億人以上の犠牲者を生んだとされる。人類は2035~6年に地球を訪れた異星種族の「エクシフ」および「ビルサルド」らと共同で「地球連合」を発足させ、総力を上げてゴジラを倒そうと試みるもいずれも失敗、2045年の大量の核兵器を使ってゴジラをユーラシア大陸の地底に封じ込める「GW作戦」もわずか一年ほどしか持たず、復活後は同大陸で2億人、そして日本で1億人近い犠牲者を出すこととなった。結果、わずか18年で人類は7億人まで減少するという、これまでの作品とは桁外れの被害を被った結果、人類は地球を放棄せざるを得なくなった。そして人類が地球を脱出してから2万年の間に地球ではゴジラを頂点とする生態系が構築されることとなる。

『GODZILLA』(1998年)のゴジラ[編集]

  • 身長:60メートル(小説版)/幼体時:3メートル
  • 全長:90メートル(小説版)
  • 体重:500トン(小説版)
  • 武器:かぎ爪、パワーブレス(息吹)

ポリネシアに生息するイグアナとうかがえる生物がフランスの核実験に遭遇し、突然変異して生まれた新種の生物。外見は明確に背鰭こそ存在するものの他の作品のゴジラと大きく異なっており、ティラノサウルスなどの獣脚類に似ている。魚食性。時速480キロメートルで走り、原子力潜水艦の3倍の速度で泳ぐ。知能も相当高く、人間が仕掛けた罠を見破ったり、戦闘ヘリを待ち伏せて撃破したり、原潜を翻弄して同士討ちさせたりしている。

戦闘の際には巨体を振るうことによる破壊以外はかぎ爪を用いる程度で、放射熱線を吐く能力は持っていないが、出火している場所に息吹(パワーブレスまたはホットブレスと呼称される)を吐きかけることで火力を増大させ、対象に命中させるといった攻撃も用いる。

無性生殖によって一度に200個もベビーゴジラの卵を産卵するため、倒し損ねれば数年で人類を滅ぼす恐れがあると分析される。しかし肉体は非常に打たれ弱く、機関銃で出血するうえ、魚雷で深手を負い(小説版)、ブルックリン橋のワイヤーに絡め取られて動けなくなった末、ミサイルで絶命した。そのため、通常兵器で退治された唯一のゴジラとなっている。孵化したベビーゴジラもミサイルによって全滅したが、唯一残っていた一個の卵からベビーゴジラが誕生しエンディングで終わった。

モンスターバースシリーズのゴジラ[編集]

『GODZILLA ゴジラ』(2014年)[編集]

ゴジラ(『ゴジラ-GODZILLA-』のワンシーン)
  • 身長:108.2メートル
  • 体重:9万トン
  • 武器:放射熱線、尻尾
  • モーションアクター:アンディ・サーキス
設定
天然の放射能が地上に満ち溢れ、巨大生物が跋扈していた2億7000万年前(ペルム紀)に、地球の生態系の頂点に君臨していた生物の末裔(まつえい)。その先祖は長らく地下深くに逃れていたが、原子力潜水艦ノーチラスの潜航がきっかけで覚醒。アメリカとソ連の水爆実験と称した水爆攻撃にも耐え抜いた。
体内に原子炉のような器官を持ち、莫大な熱エネルギーを生成することが可能。敵との戦いで危機に陥ると、体内の熱エネルギーを青色の放射熱線として相手に吐きかける。放射熱線の威力は絶大だが、体力を激しく消耗するので多用はできない(作中では敵怪獣ムートーの体格の大きいメスに2回使用しており、倒した後は使用の影響でその場に倒れ込んでいる)。なお、放射熱線を使用する際には、背鰭が尻尾から順に青く発光し始める。
基本的には日本版ゴジラの特徴や容姿を踏襲しているが、体格はそれより筋肉質で大柄であり、鳴き声も異なる。表皮は分厚く頑丈で、戦車砲やミサイルはもちろん核攻撃にも耐える。首には鰓があり、水中で呼吸できる。ムートーには強い敵意を向けるが、人間には一切興味を示さないうえに攻撃されても反撃する様子すら見せず、平然としている。しかし、その巨体は移動するだけで高波の発生や建物の倒壊など天災的な被害をもたらし、上陸時の高波や大勢の人達がいるゴールデンゲートブリッジの破壊等巻き添えという形で膨大な人命を奪っている。空港で本格的に姿を現した時は背後が火の海のため直前の場面で足元にいた人達は明らかに全員焼死しているが、全く気にも止めず目の前のオスのムートーに向かって咆哮している。そういったことからも、人智を超えた神に近い生物であるかのように描かれており、行動原理についても不明な点が少なくない。激戦の末ムートーを撃破すると、体力の消耗で倒れ込んだものの暫くして復活。自らに畏敬の念を持つ芹沢博士やグレアム博士らには目もくれず、通り道にある建物をいくつか壊しそのまま海へ帰っていった。

映画シリーズ以外のゴジラ[編集]

映画シリーズの他に、テレビ特撮番組『流星人間ゾーン』、『ゴジラアイランド』、1994年にサンリオピューロランドで上映された3D映画『怪獣プラネットゴジラ』にも登場している。

『流星人間ゾーン』[編集]

2代目ゴジラと同一個体。作品中で「正義の怪獣」と呼ばれている。着ぐるみはメガロゴジの流用。

『怪獣プラネットゴジラ』[編集]

  • 身長:50メートル[104]
  • 体重:2万トン[104]
  • 着ぐるみは『ゴジラvsメカゴジラ』の流用[105][106]。スーツアクターは薩摩剣八郎。

ラドン、モスラと共に緑の惑星「怪獣プラネット」に生息していた。地球の東京駅に出現し、Gフォースの攻撃を退け、ラドンと戦った後に、銀座でモスラと戦う。アース号から散布された、ゴジラが食べていた惑星の緑の木の実を浴びて大人しくなり、青い光球に包まれて宇宙へ帰る。

『ゴジラアイランド』[編集]

ゴジラアイランドの怪獣として登場する。島の怪獣たちのリーダーのような役目を持っている。島に敵の怪獣が現れると一目散に出撃し、島の平和を守っている。基本的には温厚な性格だが、ジュニアが敵に襲われた際には、単身敵の懐に入り込むなど勝気な面もある。

他の怪獣に比べて圧倒的な戦闘力を持っており、X星人もゴジラだけは恐れている。武器は口から吐く6万度の放射熱線。ガイガンとの戦いでは「曲がる熱線」を披露する。普段は「ゴジラのどうくつ」に棲息している。

「スペースゴジラの悪霊編」ではかつて撃退したスペースゴジラに取り憑かれ、島の怪獣たちのオーラを吸い取り、赤い熱線を吐き大暴れする。また、「さよならトレマ編」ではデストロイアとメガロにだまされ、マタンゴ島の洞窟に閉じ込められてしまう。

造形物はバンダイのソフビ人形

その他の作品[編集]

  • 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』収録の「宇宙怪獣対地球怪獣」に宇宙怪獣と戦う地球怪獣陸軍の1体として登場する[107]

ゴジラの技[編集]

ゴジラ最大の必殺技は、背びれを光らせた後に口から放出する放射熱線であるが、これは作品によって威力や表現が異なる(基本的な温度設定は昭和シリーズでは10万度とされているが、平成vsシリーズではハイパーウラニウム熱線の温度設定から50万度とされている)。

シリーズ初期の2作品はモノクロゆえに白熱光で描写されていたが、シリーズ第3作『キングコング対ゴジラ』以降はカラー化に伴い、青白いビーム状の熱線として描かれるようになる。シリーズ第1作『ゴジラ』のポスターで「放射能」と表記された後、「放射能火炎」とさまざまな資料に表記されたことで、昭和シリーズ当時の世代には「放射能火炎」の呼称が定着した[108][109][110][111]。平成vsシリーズ以降は前述のビーム状描写からも、「放射熱線」が定着している。

放射熱線は、初期設定においては「放射能を多量に含んだ息を吹きかけることによって対象物を発火させる」というものだったが、次第に「(発火ではなく)対象物を爆発させる」ように変化していく。第二期後半では熱線が渦を巻くように描写され(『ゴジラvsキングギドラ』以降)、さらに通常より強力な赤色熱線(『ゴジラvsメカゴジラ』では「ハイパーウラニウム放射熱線」、『ゴジラvsスペースゴジラ』ではスペースゴジラの宇宙エネルギーを逆吸収して放つ「バーンスパイラル熱線」)も使う。『ゴジラvsデストロイア』では核エネルギーの暴走で、前述のものとは別の赤い熱線しか使えなくなった(デストロイアにエネルギーを奪われて引きずり回されているときや、集合体による集団攻撃を受けているときは青い熱線になっている)。この赤い熱線も最期が近づくにつれて色がオレンジががったものになり、太く力強いものとなっていた。

放射熱線の正体について公式に説明はないが、『空想科学読本』では「高温、高圧の核燃料を吹き付けて対象表面で核反応を起こして爆発させている可能性が高い」と解説している[要ページ番号]

ゴジラvsビオランテ』以降の平成vsシリーズでは、格闘戦での切り札として熱線のエネルギーを全身から放出する体内放射を使用している。

第三期以降の熱線の威力は非常に強く、放射までの背びれ発光時間が長くなった。熱線放射をする機会は減ったが、格闘戦による派手な戦闘が見られるようになった(『ゴジラ2000 ミレニアム』、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』の2作品では通常でも赤色熱線を吐く描写が見られたが、それ以降の作品は青い熱線に戻っている[12])。『ゴジラ FINAL WARS』では、ハイパースパイラル熱線(対隕石時)、バーニングGスパーク熱線(対カイザーギドラ最終攻撃時)も使用した。

シン・ゴジラ』では、火炎放射を発した後、それを集束させて紫色のレーザービーム状に変化させた熱線を使用しており、上記の対象物を発火させたり、爆発させるのとは違い、ガスバーナーの要領で焼き切るような形に変化している。また、こちらでは、体内のエネルギーによる使用制限があるため、エネルギーが足りなくなると火炎放射に戻ってしまう。また、任意でも火炎放射に切り替えられるようで、こちらは対象物を燃焼させていく形となる。このほか、口からだけにとどまらず、背鰭の付け根の赤く光る部分からも複数の熱線を発射できたり、尻尾の先端からも即座に発射できるようになっている。

熱線の表現や効果音は、作品によって異なる。「ガス状」「レーザー様の熱線」「スプレー缶を噴射しているようなもの」「ガスバーナーのようなもの」などがあり、また、発射時に『キーン』というジェットエンジンの排気音に似た音を伴うものも存在する。

ゴジラ対ヘドラ』においては、「口から熱線を吐いた反動で後ろ向きに空を飛ぶ」技を披露している。また、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では動きの素早いメガギラスを捕らえるため、『ゴジラ FINAL WARS』では攻撃をかわすためにアンギラスを踏み台にして、それぞれハイジャンプを行っている。

自らの身体そのものを使った攻撃方法としては、多くの作品で「噛み付き」「引っかき」「尾での攻撃」「体当たり」などの動物的な行動が採用されている。しかし、作品によってはパンチやキック、投げ技などの技巧的な攻撃方法も使用されており、馬乗りになって敵の頭部に叩き込む連続パンチ、キングギドラガバラとの対決で見せた一本背負投ジャイアントスイング(『ゴジラ対ヘドラ』)、カンガルーキック(『ゴジラ対メガロ』)、ドロップキック(『ゴジラ対ヘドラ』に出る予定だったが、本編では未使用)、さらには岩石を投げつけることもある。

格闘戦のオリジナル技としては、「ゴジラプレス」と呼称される「敵の尾をつかんで空中に振り上げてから地面に叩き付ける」というものがある。数万トンに達する相手に対してこれを行えることから、ゴジラの腕力は非常に強い(自らの2倍以上の体重を持つメカゴジラを投げ飛ばしている)ことが分かる。また、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では、大きく鋭利な背びれ(同作ゴジラのデザイン的な特徴でもある)を刃物のように使い、メガギラスの腕を斬っている。

放射熱線のバリエーション[編集]

白熱光
初代ゴジラと『ゴジラの逆襲』のゴジラが使用する白い霧状の熱線。後年の熱線のように対象を爆破するほどの威力はないが、戦車や戦闘機を溶解させるほどの威力があり、『ゴジラの逆襲』では噛み殺した初代アンギラスの亡骸を炎上させた。
放射熱線
キングコング対ゴジラ』から全シリーズで共通して使用。白熱光と違い青い光線状のものである。『ゴジラ2000 ミレニアム』と『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では通常時の熱線も赤色である。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では射程距離が延長され、着弾するときのこ雲が立ち昇るほどの威力を持つ。昭和ゴジラでは建物の一部を焼く程度の威力だったが、『ゴジラ』以降は敵怪獣の身体を破砕し、市街地を焼き払うほどの破壊力を備えている。
GODZILLA ゴジラ』では青い光線状であるが、揺らめく火炎状のエフェクトも織り交ぜられている。
放射熱弾
1984年の『ゴジラ』で一度だけ使用。熱線を光弾状にして放つが、威力は放射熱線に劣る。
体内放射
ゴジラvsビオランテ』から使用。熱線を喉元で発射を抑え、そのエネルギーを衝撃波のようにして全身の皮膚から放出する。格闘戦での切り札として、『vsビオランテ』や『vsキングギドラ』では敵の拘束を、『vsモスラ』では鱗粉フィールドを振り払い、『vsメカゴジラ』ではショックアンカーを通してエネルギーを逆流させ、メカゴジラを機動停止させたりと、主に起死回生的な攻撃方法に使用している。『vsデストロイア』では、距離が離れたビル群やデストロイアを焼いている。同作の漫画版ではMOGERA II・IIIを香港にて総攻撃を与える寸前、この技で破壊している。『ゴジラ2000 ミレニアム』ではオルガの大きく開いた口の中に自ら飛び込み、そのまま体内から繰り出して撃破している。
スパイラル熱線
ゴジラvsキングギドラ』においてキングギドラの首を切断する際に使用。通常の放射熱線を防いだキングギドラの翼を貫いて撃ち落とした。その名の通り、熱線の電子加速に回転が加わることにより貫通力を強化したものである。背鰭の放電現象と、熱線の形状が鋭いのが特徴。
ハイパーウラニウム熱線(超火炎熱線、赤い熱線[112]
ゴジラvsメカゴジラ』において、ゴジラとファイヤーラドンが融合して使用した熱線。その温度が100万度超という放射熱線の2倍近い熱量を持ち、周りの大気をことごとく発火させてメガ・バスターを撃ち返し、スーパーメカゴジラを焼き尽くした。赤い熱線はいわばゴジラの限界を超えた危険信号であり、ゴジラの口から白煙が出ているのはあまりの高熱でゴジラの口が溶けているためである。体内にも相当な負担がかかるため、長時間の発射はできない。
バーンスパイラル熱線[注 21]
スペースゴジラの肩の結晶体が破壊されたことにより、行き場を失った宇宙エネルギーを逆吸収して放った、宇宙エネルギーをプラスしたスパイラル熱線。熱量は90万度だが、破壊力はハイパーウラニウム熱線を上回ることがうかがえ、3回の発射でスペースゴジラとモゲラを同時に爆破するほどの威力を誇る。
バーニング熱線[注 22]
ゴジラvsデストロイア』で体内炉心が暴走したゴジラが常に使用する赤い熱線。スーパーXIIIやデストロイアにダメージを与え、香港の町を焼き尽くした。
インフィニット熱線(バーニングスパイラル熱線、ハイパー熱線[113]
メルトダウンし始めたゴジラが放った貫通力の高まったスパイラル熱線で、赤い稲妻状のエネルギーをまとっている。ゴジラ自身が溶解するまでは無限に威力が上昇する。劇中ではデストロイアに致命傷を負わせ、追い詰めている。
引力放射熱線
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』において、ゴジラがキングギドラの引力光線を吸収し、自身の熱線と合わせて放った強化熱線。青い熱線に、キングギドラの引力光線が混ざったような姿をしている。通常の熱線を防いだキングギドラのバリアを打ち破った。
ハイパースパイラル熱線
ゴジラ FINAL WARS』において使用した螺旋状の熱線。地球に迫るモンスターXの潜む巨大隕石を爆破した。凄まじい破壊力を持つが、数秒のチャージ時間が必要なことと、エネルギー消費が激しいことから、連続発射はできない。また、反動を防ぐために足と尻尾を地面に突き立てて、発射体勢を取る必要がある。
バーニングGスパーク熱線
『FINAL WARS』でカイザーギドラにエネルギーを吸収されて瀕死状態となっていたゴジラが、尾崎を通して新・轟天号から放たれた「カイザーエネルギー」を背びれから得て放った、究極の赤色熱線。ハイパースパイラル熱線を赤色化したような形状をしている。背びれを青色から赤色にかけて発光させながら、体を一回転させて放つ。これを受けたカイザーギドラは地上から宇宙空間へ吹き飛ばされ、爆散した。
放射線流
シン・ゴジラ』で米軍のMOP2に背中を貫かれたゴジラが、反撃に使用。当初はエネルギーの制御が不完全だったのか猛烈な勢いで黒煙を吐き出した後、火炎放射として放つが、これだけでも東京の街の周囲一帯を瞬く間に火の海に変えるほどの威力があり、それが収束して紫色の光線状となった。その後は火炎放射状態を経ずとも光線として発射し、命中した物体をガスバーナーの要領で溶断させる。発射時には下顎をヘビのように左右に展開する。また、背鰭の発光個所や尻尾の先端からも発射可能となる。

G細胞[編集]

ゴジラ細胞の略である。自己再生能力遺伝子(『ゴジラ2000 ミレニアム』では「オルガナイザーG1」と呼称)を持ち、この細胞により誕生した怪獣は多数存在する。この遺伝子は、非常に速い速度で細胞を再生させる力を持っており、どんな傷からでもごく短時間で回復するが、それゆえにその遺伝子を制御できるのは現在でもゴジラだけである。もしゴジラ以外の生命体がこれを摂取すると、たちまちG細胞に体を乗っ取られ、変異を始めて怪獣化してしまう。

初出の『ゴジラvsビオランテ』ではゴジラの不死の性質と放射性物質を食べる性質が遺伝子資源として有望視されており、中東のサラジア共和国ではG細胞の遺伝子を移植した砂漠でも栽培可能な植物を製造しようと目論んでいたが、日本では原子力事故の際にその処理に使用するANEB(抗核エネルギーバクテリア)を製造しようと研究している。また、ANEBは核を無力化する兵器としてアメリカ合衆国は恐れている。その3か国が独占を狙って暗躍するが、以後同様の事件は表立っては起きていない。

平成vsシリーズ以降、たびたび劇中にこれらの設定が登場する。G細胞にまつわる作品は以下の通り。

『ゴジラvsビオランテ』
G細胞の名が初めて出た作品。作中ではG細胞を巡る国家間の争いが描かれ、G細胞とバラ、ヒトの遺伝子が融合して誕生した怪獣ビオランテがゴジラと戦う。また、G細胞内の「核を食べる」遺伝子から抗核エネルギーバクテリア(ANEB)が作られる。公開時期が冷戦終結前であったことから、実用化に伴う軍事バランスの崩壊も懸念されている。
『ゴジラvsスペースゴジラ』
何らかの原因により[注 23]宇宙に飛散したG細胞がブラックホールに吸い込まれ、恒星の爆発エネルギーと結晶生物を取り込み、ホワイトホールから放出されて誕生したスペースゴジラが、ゴジラを倒そうと地球に襲来する。
『ゴジラ2000 ミレニアム』
謎の宇宙生物ミレニアンがG細胞のオルガナイザーG1を吸収し、気体のような状態から急速に肉体を発達させて巨大生物になる。最終的にはオルガナイザーG1を制御しきれず変異を起こし、オルガと化してゴジラと戦う。
『ゴジラ×メカゴジラ』
日本政府はゴジラ対策として、東京湾に沈んだ初代ゴジラの骨格をメインフレームに、G細胞から取り出したDNAデータを組み込んだ対ゴジラ兵器として3式機龍(メカゴジラ)を作り、ゴジラと戦わせる。続編である『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のラストシーンでは、オキシジェン・デストロイヤーを模した容器にG細胞が封印される様子が示されている。
『ゴジラ FINAL WARS』
地球征服を企むX星人は、地球防衛軍のミュータント兵士達が持つ特殊塩基体・M塩基によって、地球怪獣やミュータント兵士たちを制御下に置いた。そのため、地球防衛軍はX星人と怪獣たちの前に為す術もなかったが、ゴジラが持つG細胞にはM塩基を無効化する働きがあり、ゴジラは他の怪獣のようにX星人の支配を受けることなく、怪獣軍団を次々と叩き伏せていく。
スーパーファミコン用ソフト『超ゴジラ
G細胞によって生み出された「魔獣バガン」が登場する。
漫画『怪獣王ゴジラ
ネオ・ガイガンを使って採取したG細胞からクローンゴジラを作り、背中にバトラの翼、腕の代わりにキングギドラの2本の首を移植して「キングゴジラ」とする。作中では、移植された組織までG細胞で再生している。

『ゴジラ』舞台裏[編集]

ゴジラの鳴き声[編集]

よく知られるゴジラの鳴き声は、松ヤニをつけた革手袋で(通常の弓を使ったという説もある)コントラバスの弦をこすった音色をテープに録音し、これを手動で速度を調整しながらゆっくり逆回転再生した音である[114]。この鳴き声だけは、1998年の『GODZILLA』も同じである。これは1954年の『ゴジラ』の製作時に、音楽を担当した作曲家の伊福部昭が足音とともに作成したもので、サウンドトラックCDに収録されている。また、後の東宝映画、円谷作成の怪獣の声もこの手法を使用していた。

映画の殿堂入り[編集]

2004年11月29日ハリウッドで殿堂入りを果たす。ゴジラのプレートは、それまでハリウッド大通りに埋め込まれていたが、除幕式が行われ、取り外された。殿堂入りしたキャラクターにはミッキーマウスドナルドダックがおり3例目。怪獣としてはもちろん、日本のキャラクターとしても初めてである。

テーマ曲[編集]

ここでは伊福部昭の曲について説明する。

映画第1作のタイトルクレジットの音楽より「ゴジラのテーマ」として知られるこの曲は、『管絃楽の為の音詩「寒帯林」』、『ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲』のモチーフがベースとなっている。また、伊福部が当時より敬愛していたモーリス・ラヴェル作曲の『ピアノ協奏曲ト長調 第3楽章』にはこの曲に非常に似たモチーフが現れることも知られている。このモチーフ、すなわち第1作のスコアナンバーM1「ゴジラ追撃せよ」は、その曲のタイトルからも分かるように元々「ゴジラに対抗する人類のテーマ」として書かれた曲である。本来、生物としてのゴジラのテーマ曲として書かれたのは、コントラファゴットなどの低い音の響きが特徴的なMA「ゴジラの猛威」という、ゴジラ品川上陸の際の音楽である。

なお、伊福部が音楽を担当した映画にはM1と同じモチーフが幾度か使われており、ゴジラの1作目の数年前に製作された映画では『社長と女店員』(1948年)、『蜘蛛の街』(1950年)に、ゴジラの1作目以降では『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』(1962年)にも流用されている。

「ゴジラの猛威」のモチーフは、その後の作品でもゴジラの恐怖を象徴する曲として、編曲を重ねながら使われ続けた。『メカゴジラの逆襲』では第1作M1、いわゆる「『ゴジラ』のテーマ」がゴジラの出現のモチーフとして初めて使用されることとなった。その後も伊福部が担当した『vsキングギドラ』からは第1作のM1がゴジラのテーマ曲として現れ、「ゴジラの猛威」は使われなかったが、『vsメカゴジラ』では「ゴジラの猛威」が再び現れることとなった。なお、伊福部の音楽監督としての最終作『vsデストロイア』では「ゴジラの猛威」という曲名は与えられなかったものの、冒頭のシーンでより第1作のものに近い編曲で使用された。

ゲスト登場[編集]

ポンキッキーズ
平成ゴジラシリーズ当時、『森田一義アワー 笑っていいとも!』などのバラエティ番組にアトラクション用の着ぐるみ(演:破李拳竜)がたびたび出演していたが、この番組にもセミレギュラーで出演しており、ごく短期間だがタイトルバックに同じ恐竜型の怪獣キャラクターのガチャピンなどのキャラクターとともに出演していた。
ALWAYS 続・三丁目の夕日
冒頭、登場人物の書く小説の中という劇中劇の場面で、1959年ごろ(作中の現在)の東京を蹂躙するゴジラ(フルCGで、スーツ〈着ぐるみ〉は使用されていない)が描かれる。本体自体は十数秒しか映らないが、尾を振り回して建造物を叩き壊したり、放射熱線で東京タワーを粉砕するなどの暴れぶりを見せている。ゴジラのデザインは今までのものと異なっている。
白戸家
ソフトバンクのテレビCMシリーズ。「いい買物の日 襲来」篇に、『シン・ゴジラ』のゴジラが映画の本編映像やBGMのほか、このCMのために制作された新規映像で登場する。

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 映画中で恐竜とは別に紹介されている。
  2. ^ 映像ソフトの字幕では大戸島の伝承も「ゴジラ」の表記となっている。「呉爾羅」の当て字は第1作公開当時に東宝宣伝部によって作られた祝詞の中にある[3]
  3. ^ 初期2作では白熱光と呼称。
  4. ^ 大橋史典が参加していたとする説も存在するが、開米や比留間伸志らはこれを否定している[8]
  5. ^ 次作『ゴジラの逆襲』(1955年)からは中島春雄の意見で長靴が使われた。
  6. ^ 資料写真は斜め左前と正面から撮影されたものの2種類がファンブックなどに掲載されているが、カードに採用されたものは前者。また、おまけとしてのプロトタイプゴジラの扱いはシークレットとなっている。
  7. ^ 『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称をモスゴジと区別していない[7]
  8. ^ 特に、当時の造型スタッフの一員だった村瀬継蔵による8ミリカメラの記録映像は、彼のインタビュー音声とともにDVDの特典として収録されている。
  9. ^ 『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称を大戦争ゴジと区別していない[7]
  10. ^ なで肩はデザイン的な都合ではなく、着ぐるみに入る役者が途中で変更になり、サイズが合わなかったためである。
  11. ^ ただし、内側の指の付き方が逆ゴジまでとは異なる。
  12. ^ 『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称をビオゴジと区別していない箇所もある[7]
  13. ^ 当初は破李拳竜がゴジラザウルス役で福田がキングギドラ役の予定だったが、福田の身長が高すぎてギドラのスーツの背丈が合わず、逆になった[76]
  14. ^ 『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称をミレゴジと区別していない[7]
  15. ^ 前2作で赤かったゴジラの熱線も、本作で再び青に戻されている。
  16. ^ 『オール東宝怪獣大図鑑』では、呼称を釈ゴジと区別していない[7]
  17. ^ この体液は腐敗臭が強く、米国からの圧力もあって、サンプルが取られた後、焼却処理された模様
  18. ^ 予告編及び、映画のポスターやCMなどでは、この形態で登場している。
  19. ^ こういった理由から、イベントに本作のゴジラがスタッフやキャストに並ぶ際にはそのままでは登壇できず、vsシリーズやミレニアムシリーズなどスーツアクターの入れる着ぐるみが代用されている。また、本作のゴジラを登場させる際も、頭部のみなど、全体像としては登場していない。
  20. ^ 『ジ・アート・オブ シン・ゴジラ』での呼称[要ページ番号]
  21. ^ 『ゴジラ大辞典』では『vsメカゴジラ』での赤い熱線と同一のものと記載している[112]
  22. ^ 『ゴジラvsデストロイア超全集』では名称は変わらず「放射熱線」と表記[113]
  23. ^ 劇中では昇天したビオランテのものか、地球へ直撃するであろう隕石を止めに宇宙へ飛び立ったモスラの体に付着していた物のどちらかと推測されている。

出典[編集]

  1. ^ “新海誠、高畑充希、妻夫木聡、ゴジラがARIGATO賞に輝く”. 映画ナタリー. (2016年10月22日). http://natalie.mu/eiga/news/206439 2016年10月24日閲覧。 
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参考文献[編集]

外部リンク[編集]