マンダ

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マンダ (Manda) は、特撮映画『海底軍艦』およびゴジラシリーズに登場する架空の怪獣。海底に潜む巨大なである。

登場作品[編集]

公開順。

  1. 海底軍艦(1963年)
  2. 怪獣総進撃(1968年)
  3. ゴジラ FINAL WARS(2004年)

『海底軍艦』のマンダ[編集]

  • 全長:150メートル
  • 体重:3万トン

ムウ帝国の守護神として崇められており、地上からさらった奴隷たちを生贄として与えられていた。

最新鋭潜水艦でさえ耐えられない深海の水圧下でも、平然と行動する。進撃してきた轟天号からムウ帝国を防衛するために出現し、轟天号に巻き付いて締め付けるが、高圧電流で引きはがされたところを冷線砲で氷結死する。

  • 当初は大蛇として登場する予定だったため、「マンモススネーク→マンモス蛇(だ)→マンダ」と名付けられたが、映画公開の翌年(1964年)が辰年なので竜に変更された[1][2]。当時の東宝の宣伝用年賀はがきでは、「謹賀新年」の言葉の下に、轟天号対マンダのイラストが添えられていた[2]
  • デザインは渡辺明、頭部造形は利光貞三、胴体は八木勘寿、八木康栄による。東宝怪獣には珍しく黒目が縦長の「猫目」をしている。鳴き声はライオンの吠え声に似ている。これは2代目も3代目も同じ。
  • ムウ潜水艦の艦首主砲は、マンダをかたどったものになっている。
  • 大・小2種類の操演用ミニチュアによって撮影された。大きいほうは、テレビ番組『ウルトラQ』の第6話「育てよ! カメ」に登場する怪竜として無改造で流用された後に返却され、『怪獣総進撃』に流用された。小さいほうは、第12話「鳥を見た」に登場する船の舳先の装飾の像に流用されている。
  •  体長150メートルという設定は「(東宝怪獣で)もっとも体長が長い怪獣」として、しばしば怪獣図鑑など挙げられていた[要出典]

『怪獣総進撃』のマンダ[編集]

  • 全長・体重:初代と同じ

初代と同族だが、頭の角とがなく、目の瞳も普通に丸いものとなった。脚もやや小さくなったように見えてヘビのような姿で、海中だけしか活動シーンが見られなかった初代や後述する3代目と違い、陸上でも行動できる。

キラアク星人に操られ、ゴジララドンモスラと共に東京を襲い、モノレールの線路に巻き付いて破壊する[注 1]キングギドラとの戦いにはバランバラゴンと共に参加するが、直接戦うシーンはない。また、劇中ではロンドンを襲撃したと報じられている。

  • 関連書籍などでは二代目マンダとも表記される[3]
  • 造形物は『海底軍艦』の流用で、頭部のみ新規造形物に換装された[4]ほかに遠景用の人形が製作された[5]
  • 『海底軍艦』でのデザイン画ではマンダはヘビの怪獣で、この2代目のほうがデザイン画に近い[注 2]

『ゴジラ FINAL WARS』のマンダ[編集]

  • 体長:300メートル
  • 体重:6万トン

形態は初代に近く、角は初代と同じ4本だが、髭とたてがみがなく、背中の毛もに変更されているほか、手足の付け根から触角のようなものが生え、体の真横から突き出た皮膚が鰭状になって連なっている。体色は昭和版の青ずんだ色に対し、緑色に変更されている。

物語冒頭、ノルマンディー沖深度6700メートル付近の深海で、新・轟天号と闘う。浮上しようとした新・轟天号に絡みつき、ひねり潰そうとして苦戦させるが、艦長ゴードン大佐の機転で新・轟天号がミサイルで海底火山を噴火させ、その中に巻き付いた新・轟天号もろとも突っ込まされ、高熱とマグマ噴出による超高温に耐えきれなくなり、引き離される。体が燃え上がってもなお新・轟天号に襲いかかるが、冷凍メーサーで氷漬けにされた後、艦首鋼鉄ドリルで粉々に粉砕される。

なお、劇中では描写はなされていないが、設定上は新・轟天号との戦い以前に戦艦を3艦撃沈させており、相当の実力を持っていたことがうかがえる[注 3]ゴジラと対戦せずに終わった怪獣であると共に、X星人に操られた怪獣ではなく新たに出現した怪獣である[6]。得意技は、相手を長い体で巻き付いて締め上げる「バインディング・ブリーカー」。

体長、体重は初代、2代目の倍となり、初代の記録を塗り替えて東宝映画怪獣史上最長の体長となった。

  • デザインは西川伸司
  • 『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称を「マンダ(3代目)」と記載している[7]

その他[編集]

  • ゴジラアイランド』には「赤マンダドリンク光線」という名の光線が登場する。
  • 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』収録の「宇宙怪獣対地球怪獣」には、宇宙怪獣と戦う地球怪獣陸軍の1体として登場する[8]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 未使用シーンには、ビルに巻きついていた時に起こった爆発に巻きこまれる寸前、ゴジラに助けられるシーンがある。
  2. ^ 海底軍艦のイメージイラストでは、轟天号に巻き付いたまま、海上へ飛び出している。
  3. ^ 新・轟天号も結果として機体の72%を損傷し、自動照準システムがダウンするまでに追い込まれている。

出典[編集]

  1. ^ 『海底軍艦/妖星ゴラス/宇宙大怪獣ドゴラ』 東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.4〉、1985年ISBN 4924609137
  2. ^ a b 元山掌 et al. 2012, p. 75.
  3. ^ 野村宏平 2004, p. 254.
  4. ^ 間宮尚彦 『ゴジラ1954-1999超全集』 小学館2000年1月1日、130頁。ISBN 4091014704
  5. ^ 元山掌 et al. 2012, p. 125.
  6. ^ 『ゴジラ完全解読』 宝島社〈別冊宝島〉、2014年6月26日[要ページ番号]ISBN 9784800228963
  7. ^ 野村宏平 2014, p. 398.
  8. ^ 野村宏平 2004, p. 284.

参考文献[編集]