メカゴジラ

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メカゴジラ
ゴジラシリーズのキャラクター
Hideaki Anno Exhibition (51866110855).jpg
初代メカゴジラ(「ゴジラ対メカゴジラ』)
初登場ゴジラ対メカゴジラ
作者
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メカゴジラ (MechaGodzilla) は、映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空のロボット。

概要[編集]

文字どおりゴジラを模したロボット[1][2]。登場作品によって設定は異なるものの、「ゴジラを倒すことを目的に製作された」という共通点を持つ。デザインには、登場作品の製作時期ごとにロボットや機械に対するイメージが反映されている。全身に多数の武装を備えているのも特徴である[2]モゲラと並び、東宝特撮のロボット怪獣の代表格に数えられる[3]

玩具は、『ゴジラ対メカゴジラ』の公開後に発売されたブルマァクの亜鉛合金人形「ジンクロン」や、ソフビ人形などのキャラクター商品の売り上げが好調であった[4]

創作経緯[編集]

特技監督中野昭慶によると、プロデューサーの田中友幸が映画『キングコングの逆襲』(1967年)に登場するキングコングを模したロボット怪獣メカニコングのゴジラ版を出せないかとアイディアを出したことから生まれたという[出典 1]。また、1970年代当時に台頭しつつあったロボットアニメからの影響も指摘されている[8][9]。一方、2017年にプレミアムバンダイのフィギュア「S.H.MonsterArts メカゴジラ(1974)」の発売に際して実施された中野へのインタビューによれば、「ゴジラより強い新怪獣を出したい」との田中の要望に中野が「ゴジラを超えられるのはゴジラだけ」と答えたことがきっかけとされている[10][9]ほか、2019年に書籍『別冊映画秘宝 昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』(洋泉社ISBN 978-4-80-031628-8)の刊行記念イベント『起動45周年! 立川決戦 初代メカゴジラ極上爆音上映』に登壇した際の中野によれば、田中から「ゴジラ誕生20周年にふさわしい敵は何がいいか、アイデアを考えてくれ」と相談されたことがきっかけとされている[11]。ただし、中野自身は当時は多忙であったため、提案した後にどのような経緯を経て決定に至ったかは知らず、自身の発言が決定打であったかどうかはわからないとしている[12]

一方、「ロボットのゴジラ」というアイディアは原作者の1人である福島正実からも提示されていたとされる[9]。「ヒーローの偽物」という要素は、ウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズなどの特撮テレビドラマで定番となっているものであった[9]

登場作品[編集]

公開順。

上記映画のほか、テレビ特撮番組『ゴジラアイランド』(1997年)、パチンコ『CRゴジラ3』、パチスロ『ゴジラ・パチスロウォーズ』にも登場する。

昭和ゴジラシリーズのメカゴジラ[編集]

諸元
メカゴジラ
MECHA GODZILLA[出典 2]
別名
全高 50 m[出典 5]
重量 4万 t[出典 5]
飛行速度 マッハ5[出典 6]
出身地
出現地

ブラックホール第3惑星人の操る地球征服計画の切り札として、地球の鋼鉄の10倍もの強度を持つ虹色に輝く合金スペースチタニウムを原料に、地球最強の生物ゴジラをモデルに徹底的に分析・研究して開発した[出典 11]

  • スーツアクターは森一成[出典 12]
  • 武器設定やネーミングは、宣伝部からの依頼のもと、「メカ好き」という川北が行ったものである[出典 13]。光線はを連想させるカラフルなものだが、これも川北によるもので、『ウルトラマンA』で試したものを映画で生かしたものだという[61][62]
  • 爆破技術で知られる中野により、「全身が武器」との売り文句のメカゴジラの攻撃描写には派手な火薬効果が持ち込まれ[出典 14]、『ゴジラ対メカゴジラ』では東京にあるコンビナートの爆発シーン、『メカゴジラの逆襲』では横須賀市の破壊シーン(市街地セットの床を落とす)など、過激な爆破が幾度か登場する。特に『逆襲』では、特効担当が火薬の量を増やしたため、ミニチュアの土台が揺れている[65][66]。また、後年に述懐した中野によれば、爆破にはガソリンを用いていたが、成分の違いからか後年のものだと当時の色にはならず、CGでも作れないと思われている[10]
  • 中野は、正義のヒーローとなったゴジラに対し、メカゴジラには悪の権化としてのゴジラへの原点回帰の思いをぶつけたと述べている[5]

『ゴジラ対メカゴジラ』のメカゴジラ[編集]

岩石に収納されたかたちで富士山の火口から飛来し、爆炎の中からゴジラに偽装したにせゴジラの姿で出現する。出現地点は北海道根室岬→東北地方→富士山→御殿場→東京→沖縄[28]

正体を現した後は足底からのジェット噴射・ジェットファイヤー[21]で自在に飛行し、沖縄の玉泉洞深くのコントロールセンターから遠隔操作を受け、司令官の口頭の指示に従う。当初はヘッドコントローラーが弱く、ゴジラとの初戦で故障して退却するが、宮島博士の手で改修されてからは安定した性能を発揮するようになる。体内には全自動のミサイル工場があり、無尽蔵の弾頭供給を経ての発射が可能である[67]。飛行形態では、尾のヒレを垂直尾翼に見立てている[68]

沖縄の決戦では圧倒的火力と飛行能力によってゴジラの放射能火炎を避け、バリヤーによって放射能火炎も接近も無効化してゴジラとキングシーサーを苦しめるが、雷で帯電して身体を電磁石化したゴジラとキングシーサーの頭突きによって動きを封じられたうえ、ゴジラに首をもぎ取られて敗北し、爆発して散らばった残骸は沖縄の海底に沈む。

  • 資料によっては名称をメカゴジラ1号機と記述している[35]
  • 本作品の原型となった『大怪獣沖縄に集合!残波岬の大決斗』ではガルガ星人に造られた「機械怪獣ガルガン」が登場する予定で、この設定は「ブラックホール第3惑星人」とメカゴジラの原型となっている[48]
  • 検討用台本の『残波岬の大決斗 ゴジラ対メカゴジラ』では、ガイガンとタッグを組んで戦う案があった[48]
  • ゴジラvsコング』の監督を務めたアダム・ウィンガードは初代の大ファンを公言しており、同作へのメカゴジラの登場が監督オファーを受ける決め手になったという[69]
  • 撮影・演出
    • 中野はメカゴジラの歩行演技に、歌舞伎の所作を採り入れたと語っている[70]。また、ゴジラを偽る悪役らしさにはカッコいい二枚目が見得を切る「悪の美学」を、正体を現すシーンには多羅尾伴内遠山の金さんが正体を現すシーンのカッコよさなど、それぞれのケレン味を加えたくて取り組んだという[11]
    • 初出現時に各部のアップを見せる演出は、合成を担当した川北紘一が編集したものである[71][72]。川北は、『ウルトラマンA』第1話や第21話でも同様の演出を行っている[71]
    • 前後に位置したゴジラとキングシーサーを同時に攻撃するシーンは、シネマスコープを意識した画面作りを意図したものである[72]
    • キングシーサーを攻撃するシーンの火薬には、当初は中野の好む黒煙が出る造粒を用いていたが、途中で川北が特殊効果助手の関山和昭に指示して派手に火花が出るピクリン酸に変更された[73]。関山はこれを中野と川北での火薬の好みの違いが現れた例として挙げている[73]
    • 絵コンテでは、復活前のキングシーサーをスペースビームで攻撃して崖に埋もれさせるという描写が存在した[72]

にせゴジラ[編集]

メカゴジラがゴジラに擬装した形態[出典 15][注釈 4]

外見は本物そっくりであるが、声が金属的で、光線も背ビレの発光も黄色い[57]。後述の襲撃に先駆けてアンギラスに正体を看破されるが、顎を引き裂いて撃退する。その後、東京湾の工業地帯を襲ったところで倉庫の屋根を破って出現した本物のゴジラと交戦するうち、次第に表皮が剥がれて人間にも正体を看破された結果、表皮を燃やし尽くして本体を現す。

  • スーツは、単体では通常のゴジラのスーツが、本物と対峙する際はアトラクション用のスーツが流用された[出典 17][注釈 5]。特技監督の中野昭慶は、後者の顔つきを本物と変えることで、観客の子供たちに違いを気づかせるようにしたと述べている[80]。また、中野はアトラクション用は腐りかけの状態であったため、破損に苦労した旨を語っている[78]。後者は『メカゴジラの逆襲』ではゴジラの海中シーンに流用された[81]。1983年には、雑誌『宇宙船』の企画で中島春雄がこのゴジラに入って演技を行っている[要文献特定詳細情報]
  • 準備稿では、沖縄での決戦時に正体を現すという展開であった[68]。中野は展開を変更した理由について、コンビナートのシーンですでに本物のゴジラが登場しているので、偽物だとわかっていて正体を現しても感動はないだろうと述べており、観客の意表を突くことを重視したという[12]。また、中野は最初に正体を隠して観客を驚かせるという展開は、『旗本退屈男』をイメージしたものであることを語っている[5]
  • コンビナートを爆破するシーンには、『日本沈没』(森谷司郎監督、1973年)のカットが流用されている[73]
  • メカゴジラに変身するシーンの炎は合成素材が別途撮影されたもので、撮影の様子も写真に残っているが[出典 18]、資料によって撮影内容の説明が異なっている。
    • 書籍『ゴジラ大全集』では、メカゴジラ型のアルミホイルに光を乱反射させたと記述している[26]
    • 書籍『ゴジラ1954-1999超全集』では、メカゴジラの形に切った板にアルコールをベースにした火薬を塗って合成用の炎を撮影したと説明している[83]
    • 書籍『東宝特撮映画大全集』では、合成を担当した川北紘一の証言として、メカゴジラにアルミ箔を貼って各所に仕込んだフラッシュを一斉に光らせたと記述している[62]
    • 書籍『ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション』では、特殊効果の関山和昭の証言として、メカゴジラ型のベニヤにアルミ箔を貼り、アンモン入りの練り火薬を塗って青い炎を燃え上がらせたと記述している[84]。書籍『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』でも同様の内容を記述している[72]
  • メカゴジラの指や尾は可動しないが、にせゴジラの状態では本物と同様に動いている[85]
  • ゴジラとの戦闘で表皮が剥がれるシーンは、スーツアクターの演技に合わせて操演班が表皮につけたピアノ線を引くのと同時に、特殊効果班が火薬を点火するという連携で撮影された[66]
  • ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督を務めたマイケル・ドハティは、にせゴジラが正体を現すシーンがかっこよかったとして高く評価している[86]

『メカゴジラの逆襲』のメカゴジラ(メカゴジラ2)[編集]

前作でゴジラに倒され海底に沈められたメカゴジラの残骸を、ブラックホール第3惑星人が真船信三博士の協力のもとで復元修理、強化したもの[52][87][88]。出現地点は横須賀[20]

胸部の造形が台形模様から「V」の字型に改良されているが、これは吸収しやすかったゴジラの放射能火炎を左右に散らすためである[52][89]。また、二の腕のエンブレム「MG」が「MG2」となり[90][89]、前作では「MG」の色が赤だったが、今回は青になっている[89][注釈 6]。全身の外装がほぼ銀一色に近かった前作に比べやや黒ずんでいるほか[89]、胸や肩の形状も異なり[89][87]、尾の尾翼部側面に3つの円形が存在する点も、前作との違いである[89]。背びれの並びや形状も異なり、かかとには蹴爪状のディテールも加えられている[89]。新たに改良された回転式フィンガーミサイルの威力は特に高く、チタノザウルスとともにゴジラを生き埋めにする。

生き埋め状態から復活したゴジラによって前回と同様に頭部をもぎ取られるが、その下には強力なヘッドコントローラーが装備されており[87][88]、反撃に出てゴジラを追いつめる。さらに、前回の反省からメカゴジラへのコントロールはブラックホール第3惑星人の基地で行わず、真船博士の娘であるサイボーグ少女・桂にメカゴジラのコントロール装置を埋め込んで桂の脳波とリンクさせることにより、行っている[注釈 7]。前作のように頭部が破壊されても桂が死ななければ活動できるが、頭部からレーザーヘッド装置へ指令電波を切り替える際には若干のタイムラグが生じる。桂に自決されてコントロールが切れたあとは何の抵抗もできなくなり、先ほどまでゴジラを放り込んでいた谷底に投げ飛ばされ[注釈 8]、その直後に放射能火炎を浴びせられて全身のミサイルや回転式フィンガーミサイルに誘爆した結果、体内の全自動ミサイル工場に引火して大爆発した。

  • 名称はメカゴジラ2[出典 19]のほか、資料によってはメカゴジラ(TYPEII)[95][88]メカゴジラ2号機[35][96]2代目メカゴジラ[97]メカゴジラII[出典 20]と記述している。
  • 検討用台本では、前作と同様に最初は偽ゴジラとしての登場が予定されていた[50]
  • 後年の報道では「メカゴジラII」と表記している資料もある[98][99]

武装(昭和)[編集]

スペースビーム[出典 21]
白熱した目玉から発射される虹色の溶解光線[24][35]。ゴジラの放射能火炎と同等かそれ以上の威力があり、あらゆる物体を溶解破壊する。飛行しながら発射することや、首を180度回転させて後方に放つことも可能[101]。キングシーサーのプリズム眼球にはダメージを与えられず撃ち返されるが、自身はさほどダメージを受けていない。しかし、ゴジラには前述の威力を発揮して大ダメージを与え、二度も大流血に追い込んでいる。
2のものは強化されており、横須賀市の町を一瞬で火の海にしたうえ、ゴジラの放射能火炎を凌駕する威力を持つ。また、戦闘機を薙ぎ払い、ゴジラに苦戦していたチタノザウルスを援護している。
  • 虹色の光線という設定は中野昭慶の要望によるもので、当初は合成スタッフから反対されたが、撮影を早期に終了させて合成に時間をかけることにより、実現可能とした[12]。テスト段階では原色が不足していたため、もっと七色が明確に区別できるよう派手にすることを中野が指示したところ、助監督の川北紘一がよりこだわって仕上げてきたという[12]。合成を担当した宮西武史によれば、虹色の光線の表現は技術的には東宝のオープニングロゴと同様であるという[102]
デストファイヤー[出典 22]
鼻からの万能火焔弾[35][21][47]。劇中では一度も使用されていない。
実際に使用する場面としては、PCエンジン用対戦アクションゲーム『ゴジラ 爆闘烈伝』およびスーパーファミコン用対戦アクションゲーム『ゴジラ 怪獣大決戦』にて確認できる。
フィンガーミサイル[出典 23]
指自体が強力なドリルミサイルになっている。発射後次のミサイルがすぐにセットされる。キングシーサー戦ではスペースビームを無効化されたため、こちらのミサイル攻撃に切り替える。
2のものはミサイルの弾頭部分が銛のように鋭く尖ったものになっている[35][52][89]。丸い指先では破壊力に限界があり、鋭角な先にすることで、厚い鋼鉄をもぶち抜くことが可能[52]。通常は使用せず、各兵装の一斉射撃時のみ使用する。また、2では手の甲と足の甲にミサイル発射装置が追加されており、手首の中に小型のものが組み込まれていた1に対し、大型にすることで発射力を5倍にしている[52][89]
  • フィンガーミサイルの設定はデザイン段階から存在していたが、デザインを手掛けた井口昭彦は指を曲げられるものと想定していた[86]
  • 造形物は、実際に火薬で飛ばす仕様となっている[84][66]。あまり飛距離はないため、アップの撮影ではフレームアウトした指がすぐに落ちていたという[66]。中野によれば、水平に構えるのは歌舞伎の見得を意識しているとともに、発射口を横にすることで火薬スタッフが弾着のタイミングを取りやすくするという意図もあったという[72]
  • 『ゴジラ対メカゴジラ』を再上映時に初めて見たという佛田洋は、後年のスーパー戦隊シリーズ恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場するドラゴンシーザーが指からミサイルを発射するカットの演出に際し、メカゴジラのフィンガーミサイルやジャイアントロボ(のミサイル弾)を参考にしたという[11]。また、それを経て演出されたドラゴンシーザーのカットは、西川伸司が『ゴジラvsメカゴジラ』のスタッフに参考として見せたという[11]
クロスアタックビーム[出典 23]
胸部のシャッターが開き、高圧電磁光線を発射する[出典 24]。キングシーサーが隠れる岩を一撃で割る[101]
ディフェンスネオバリヤー[出典 25]
頭部を回転させ、ビームを眼から発射しながら周囲に円筒形のバリヤーを張る[出典 26]。一度発生させると、頭部の回転が止まっても効果は持続する。2では使用しない。
  • バリヤーに触れたゴジラの手が煙を吹くシーンには四塩化チタンを用いているが、この際に液状の四塩化チタンがメカゴジラにもかかってしまい、合成で目立たないもののメカゴジラ側からも煙が出てしまっている[66]
ホーミューショット[出典 27](ホーミーショット[35][注釈 9]
膝に装備されたミサイル[35][47]。時限装置を備え、連射が可能[35][21][47]
ハイプレッシャーホーミング[出典 28]
足の指に装填されている相手に回転しながら当たる破壊力の大きい大型ドリルミサイル[47]
2では足の甲にミサイルが追加されている。
トレイス装置[35][21][47]
首から放つ大量の小型ミサイル[35]。劇中未使用。
ユニゾット[35][注釈 10]
尾部を部分的に切り離して後方の敵を攻撃する[35]。劇中未使用。
ミサイル[100][注釈 11]
口に装備されたミサイル[100][101]
黄色い放射能火炎(レーザービーム[100][注釈 11]
にせゴジラの形態にて使用[100]。東京湾のコンビナートを焼き尽くした。ゴジラへの擬態中には他の武装が使えないため、装備されている。正体を現した後は使用しない。
回転ミサイル[出典 29]
2にて使用[100]。発射する直前に腕・手首を回転させて発射することで貫通力を上げており、着弾した場所は地形が陥没・崩落する被害を受ける。ゴジラがこのミサイルに被弾した時は口から煙を吹いていた。ラストではゴジラにトドメを刺すために発射しようとするが、桂が自決してコントロールが切れたため、ゴジラに放射能火炎を浴びせられた2は誘爆によって大爆発してしまう。
レーザー発射装置[20][注釈 12]
2にて使用。通常の状態では使用しない。頭を破壊され、二重構造の頭部(レーザーヘッド装置)が露出した状態で使う。この武器を使う時はレーザーヘッド装置が一瞬白く発光し、青いビームを発射する。威力はスペースビームより高く、ゴジラの皮膚にケロイドを生じさせるほどの大ダメージを与えた。
  • 脚本には描写がなく、中野の発案による[64]。中野は、首を失っても迫ってくる機械の怖さを表現したと述べている[12]

デザイン(昭和)[編集]

デザインは井口昭彦[出典 31]。井口を起用したのは川北で、これは両者が参加していた特撮テレビドラマ『ウルトラマンA』(円谷プロTBS)でのつながりからだった[出典 32]。映画ポスターにも、井口のデザインイラストが使われている。なお、メカゴジラ2のデザインに井口はタッチしていないという[106][51]

デザインイメージについては、特技監督の中野昭慶が「西洋甲冑のイメージをもとに[注釈 13]、ブリキのゴジラ人形を金づちで叩いて面取りを指示した」と語っている[出典 33]が、井口らはこれを否定している[85]川北紘一によると彼がスチームパンク的なイメージに戦車のリベット表現を加えたものを、井口がまとめたものだという[61]。また、井口によれば当初はにせゴジラとして登場するためにゴジラのシルエットから離れられず、後年のインタビューではこの設定がなければもっと自由な形状となっていた可能性もあったことを語っている[86]

動かしやすさへの配慮から肩などは蛇腹状となっているが、これは薄い板を何枚も貼って作られたものである[10]。中野は西洋甲冑がどのようにして動けるか研究したという[34]。腕はゴジラのような撫で肩を避けるため、肩にひだをつけて腕が長くならないように留意している[62]

尾の長さは短く、ゴジラの尾に比べて3分の1程度しかない。これは、尾が短い方が引き締まるという井口の意図による[110]。また、生物的なゴジラの尾に対し、硬質的な材質では操演が難しくなるという懸念も考慮している[86]

首元のシャッターは、デザイン段階からスーツアクターの覗き穴を想定して設けられた[86]。頭部側面の張り出しは、耳をイメージしている[86]

円筒形の首の上に三角状の直線的な頭部という構成は、井口が以前に手掛けた『ウルトラマンA』のバキシムと共通するものだが、井口自身は偶然であるとしている[86]

リベットの意匠とMGマーク
メカゴジラの全身にはリベット状の意匠が施されており、二の腕には「MG」と造形されている。
これについて、井口の証言では宇宙的デザインを重視しており、リベットや腕のMGマークのような地球的表現は井口の本意ではなく造形段階でのアレンジであり、直に抗議を行ったとのことである[106][86]
リベットは中野[12][7]、MGマークは造形を担当した安丸信行[出典 34]のアイデア。安丸は、これらを加えた理由について、滑らかなボディではメリハリがなく、何かないと締まらないと述べている[111][112]。また、中野は巨大感が失われても観客の幼児層にも硬い金属であることを理解させるために必要であったと語っている[12][7]
配色
中野は、金属の硬さをきぐるみで表現するために体色をシルバーにしたといい、黒いゴジラとの対立構造としてもわかりやすくなったと述べている[12]
『ゴジラ対メカゴジラ』の製作当初の体色は、銀色を基調に各所に立体感を強調するシャドーを入れたものであったが、中野や本編監督の福田純から「もっと宇宙の金属らしく」と要望され、銀色に虹のような色処理を加えたものとなった[出典 35]。このときにNGとなったカラーリングは、『メカゴジラの逆襲』で活かされている[出典 36]
後年に述懐した中野によれば、『ゴジラ対メカゴジラ』の撮影当初は光沢のある銀色にしていたが、現場でライトを反射してしまうという苦情が来たため、艶消しの銀色を上から塗り直したそうである[10][注釈 14]。また、安丸信行は現場ではスモークやフライアッシュにさらされてすぐに褪色してしまうため、虹色の効果はあまりなかったと述懐している[111][注釈 15]。撮影助手の桜井景一は、操演用のピアノ線に白や黒のスプレーで塗装する「線消し」と呼ばれる作業を本番直前まで行っていたため、メカゴジラにも塗装がかかってしまったのも一因であったことを証言している[102]。塗装を手掛けた小島耕司は、福田から期待以上の出来だと褒められたが、汚れるのは怪獣の宿命であったと述懐している[102]

造形(昭和)[編集]

造形(I)[編集]

造形は安丸信行[30][110]小林知己[6]。顔面は般若のイメージが投影されているが[3][6]、これは同じく安丸によって造られたジェットジャガーから引き継がれたものである。

スーツは上下分割式で[出典 37]、ゴジラに首をもぎ取られるシーンは上半身のみで撮影されている[83]。頭部や手首にはFRP[出典 38][注釈 16]、胴体には風呂マットなどに用いられるポリエチレンマット[62][111](硬質ウレタン[出典 39])がそれぞれ用いられている。塗装には艶出し塗料のケミグレースを用い、金属感を出している[110]。リベットの意匠には太鼓鋲を用いている[112]

頭部の造形物はラジコンによる可動ギミックを備えたFRP製のものが1つ作られた[116][注釈 17]。画面では分かりづらいが、歯は透明なアクリル板で作られている[105][117]。口部のミサイル発射時に前歯が倒れるギミックが存在したが、撮影では未使用[105][112]。本来は首は左右に動くのみで十分であったが、特殊効果の渡辺忠昭が性能の良い小型の回転板を見つけたことから回転する構造となった[84]。美術の青木利郎は回転させることに反対していたが、特技監督の中野昭慶が気に入り採用された[84]。なお、首が回転することで挟み撃ちにも対抗できるという仕様はアメリカで一番受けたが、中野は回転すると思わせないようにするために苦労したという[10]

頭頂部のアンテナは、円柱状ではなく三角柱状となっているが、これは安丸が手掛けた二代目アンギラスの背中のトゲなどと共通する安丸造形の特徴の一つであり、安丸はこの方が早く作れると述べている[112]。東宝美術の長沼孝によれば、スーツのテスト前日に塗装の乾燥中であった頭部が作業台から落下してアンテナが折れてしまったが、特殊効果の関山和昭が自宅から持ってきたポリエステルパテで事なきを得たという[84][102]

腕や脚は、それぞれ木型から起こした雌型を用いてラテックスで注型した後にこれを切断し、関節部分を蛇腹で繋いでいる[112]。安丸は、こうすることで多角体の面が上下で揃えることができると述べている[112]。蛇腹部分の造形は東京日進ジャバラによる[102]。尾は注型ではなく、ウレタンを芯に直付けで造形された[112]。足の裏には、飛行時にフロンガスを噴出するための穴が設けられており、通常時はビスで塞がれている[68]

眼には自動車のテールランプ[118][111]、耳にはブレーキランプを用いている[112]。安丸は、撮影所前のバイク店で目についたことからこれを用いることを思いついたという[112]

スーツは動きやすかったとされるが、着脱には補助数人を要した[68]。また、メカゴジラ2のヘッドコントローラー露出時の胴体には本作品のものが流用されている[58]

そのほか、スーツと同じ大きさの飛行形態のメカゴジラも作られ[出典 40][注釈 18]、メカゴジラ2にも流用された[出典 41]。材質はカポック製で、表面に硬質ウレタンを貼り、塗装で金属感を表現している[110]。足にはフロンガスの噴射ギミックが仕込まれている[出典 42]。特殊効果助手の関山和昭によれば、勢いよくフロンガスを噴出するため、1カットごとにガスをタンクに詰める必要があったと証言している[66]

遠景シーンでは、ブリキ製のゴジラの人形を用いている[84][123]。これは中野が自身の子供の物を持ち出してきたという[84][85]

展示では、撮影後のスーツに別造型の頭部を合わせたものが用いられた[121][124][注釈 19]。この頭部は、2014年時点で現存が確認されている[124]

造形(2)[編集]

スーツは新規造形[125][注釈 20]。造形は安丸信行と小林知己[92]

頭部メカはアルファ企画の高木明法が手掛けた[110]。高木によれば、メカゴジラには通常の怪獣のような表皮がないため、大きなトルクを用いる必要がなく、動かしやすかったという[102]

頭部は前作の型の流用だが、前作で3列あった後頭部のひれが1列しかない[96]。胴体は粘土原型から起こした石膏型から抜いたラテックス製で[92][122][注釈 21]、前作よりもしっとりとした軟らかい質感となっている[注釈 22]。体色は、前作で不採用となった[要出典]エアブラシによるつや消しブラックのウェザリングが施されている[95]

レーザーヘッド装置を組み込んだ胴体には前作のメカゴジラの胸部を改造したものが使われ[出典 43]、ゴジラに引き抜かれた頭部も前作のものである[92]。飛行模型も前作のものが流用された。装置の造形には、プラモデルのバイクやランナーが用いられた[95]

FRP製の手首は回転式となり、指は前作より鋭角となって新造形された。手首の回転ギミックには、日曜大工用の電気ドリルを用いており、スーツアクターは手首に手を入れるのではなく、手首の根元についた柄を握るかたちとなっている[112]

出撃シーンでは、人が入っていないスーツを吊って撮影している[128][103]。歩行シーンでは、地面のセットにスポンジを用いることで、前進とともに地面がたわみ重量感を表現している[129]

先述の胴体にメカゴジラの頭部を取り付けたメインのスーツは、2012年に展示会「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」で展示された[124][注釈 23]。このほか、レーザーヘッド装置の造形物も2014年時点で現存が確認されている[124]。破損などに備えて、オリジナルを型取りした頭部のレプリカが作られている[132]

『ゴジラvsメカゴジラ』のメカゴジラ[編集]

諸元
メカゴジラ
別称 対G超兵器[133][134][135]
英字表記 MECHAGODZILLA[134]
形式番号 UX-02-93
全高 120 m[出典 44]
重量 15万 t[出典 44]
外装 超耐熱合金NT-1[136][145]
動力源 レーザー核融合炉[出典 45]
燃料 重水素ヘリウム3ペレット[出典 46]
飛行速度 マッハ1[出典 47]
メインコンピューター REIKO[145]
乗員 3名[136][注釈 24]
スーパーメカゴジラ
別称 対G超兵器[135]
全高 120 m[出典 48]
重量 15万482 t[出典 49]
飛行速度 マッハ2[出典 50]

国連G対策センターが前々作『ゴジラvsキングギドラ』で小笠原海底に沈んだメカキングギドラの首を引き揚げ、23世紀のオーバーテクノロジーを徹底的に解明、分析して作った対G超兵器[出典 51]。燃料は衛星軌道中で生成される重水素ヘリウム3ペレット。球体関節を使用し、全体的に丸みを帯びたアール・デコ風デザインとなっている。[独自研究?]尾は体に比べて短い。出動地点は鈴鹿山中、幕張[137]

機体の形式番号は UX-02-93。撃墜時のメッセージに「本機は」の部分が「This ship was...」と表記されており、外観はともかく「艦艇」である。スーパーX2の外装に使用した超耐熱合金をさらに上回る耐熱性をもつ金属NT-1[注釈 25]をベースに、スーパーX2のファイヤーミラーで使用した人工ダイヤモンドをコーティングすることによって、ゴジラの熱線エネルギーを完璧に防ぐことができる。ハイパーオペレーションシステムの名称はREIKO[145][注釈 26]

耐久面ではそれまでのG兵器の比ではなく、ゴジラに決定打を与えられるほどの兵器を搭載しているが、機動性は劣悪で、身軽なファイヤーラドンには一時苦戦する。ただし、旋回する首部分により目標を常にセンサーで捕捉しているため[138]、砲撃では高い命中率を有し、低い機動性もある程度カバーしている。マッハ1で飛行が可能であるが、地上での移動速度はゴジラよりも遅いため格闘戦には向いておらず[注釈 27]、ゴジラの熱線を無効化しつつ、ホバリングで移動しながら距離を置いての砲撃が主戦法である。

高い攻撃能力と強固な装甲を兼ね備えた兵器ではあるが、ショック・アンカーから電流が逆流したり、プラズマ・グレネイドの連続使用により機体がオーバーヒートするといった、想定外の機能不全も目立つ。なお、プラズマ・グレネイド発動可能時、メガ・バスターなど発射時にはゴジラのように咆哮する機能も搭載されており、この際、口中が発光する。

のちに、同じくG対策センターが作ったガルーダと合体できるよう首部のパワー回路を強化して機動性を行う改造が施され、その形態はスーパーメカゴジラと呼ばれる。この計画は、ゴジラとの初戦においてメカゴジラの機動性の低さが問題となったため、ガルーダへの愛着をもつ青木一馬がメカゴジラ設計計画の責任者に直談判したことによって現実のものとなる。スーパーメカゴジラとなることで、ガルーダの補助動力源と推進力が加わったことによる機動性・飛翔能力の大幅な向上とともに、ガルーダに装備された高出力メーサービームキャノン2門も使用可能になる。通常3人(追加のメンテナンス補助要員員を含めて4人、最大5人)の操縦クルーで操縦される[145]

ファイヤーラドンやゴジラとの戦いを優勢に進めていき、ゴジラの腰部にある「第二の脳」を直接攻撃するGクラッシャーの使用などにより一度はゴジラの下半身の機能を奪って完全に沈黙させるが、瀕死のファイヤーラドンの生命エネルギーを吸収してゴジラが復活する。この際、風化したラドンの粉とゴジラから発せられた高熱を浴び、ダイヤモンド・コーティングが溶け出し、必殺のプラズマ・グレネイドが使用不能に陥る。さらにこの粉には搭載している電子機器や計器を狂わせるエネルギーを発する力まで付加していたために、機能不全や計器トラブルが起こりだし、コントロールすらままならなくなり、それまで優勢だった体勢が一気に劣勢に転じることになる。ラドンの生命エネルギーを吸収したことで強化されたゴジラのウラニウム・ハイパー熱線に正面からメガ・バスターで撃ち合うも相殺される。さらに計器トラブルで機体を制御できなくなり、身動きが取れなくなったところに幾度も熱線を浴び、搭乗員らは絶叫しつつ装甲の耐久限界を超えた末にガルーダとともに爆発炎上するが、コクピットは脱出モジュールになっており、搭乗員は全員とも爆発の際に脱出して生還する[注釈 28]

  • スーツアクターは福田亘[出典 52]
  • ソフビ人形は公開当時は「メカゴジラ 94」というネーミングだったが、のちに昭和版やミレニアム版機龍との区別から「Gフォースメカゴジラ」と呼ばれるようになった[要出典]
  • 次作『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場させる案も存在したが、特技監督の川北紘一は作品ごとの差別化を行い付加価値をつけていかなければ観客は納得しないとしてこれに反対した[163]
  • ゴジラ FINAL WARS』でタイトルデザインを担当したカイル・クーパーは、同映画DVDの特典映像で自分の所有しているソフビ人形を取り出し、「一番好きなメカゴジラだ」と語っている。

武装(vs)[編集]

メガ・バスター[出典 53]
「口」にあたる部分から発射される、極彩色のビーム[157]。メカキングギドラ口内のレーザー光線砲を解析して作られた[165]。ゴジラの熱線と同等の威力を持つ[出典 54]。ただし、長時間発射するとオーバーヒートする[157]。作中では10秒程度連続発射し、ゴジラの熱線と撃ち合いを演じたあと、オーバーヒートを起こして動けなくなる。
レーザーキャノン[出典 55](ビーム・キャノン[出典 56]
「目」にあたる部分から発射される黄色いレーザー[164]。ファイヤーラドンとの戦闘時に右目側を破壊され、スーパーメカゴジラ合体時に復旧するが、以後は使われることはない[注釈 29]MOGERAにも同様の武装がある。
ショック・アンカー[出典 57]
前腕部に内蔵の放電アンカー[167]。初代ゴジラが高圧電流線に怯んだという報告が残されていたことから、装備された[165]。ゴジラに直接撃ち込んで高圧電流を流し、麻痺させる。鈴鹿山脈の山中での戦闘では、一度はゴジラの身体に撃ち込んで泡を吹かせるも仕留めるには電圧が足りず、ゴジラの体内放射によって電流が逆流した結果、機関部が炎上してメカゴジラは行動不能に追い込まれる。その後、Gクラッシャーへの換装・強化が施される。
  • 脚本では、ショックアンカーは関東全域の電力を集中させてゴジラを倒すという展開で撮影も予定されていたが、当日になり川北が時間の都合から全面カットを指示し撮影は行われなかった[168]
Gクラッシャー[出典 58]
ショック・アンカーの強化版[出典 59]。ゴジラの腰にある第二の脳を粉砕し行動不能にする目的で開発された攻撃用電極[169]。回転を加えながら目標へ射出されることから、その貫通力と放射される高圧電流はショック・アンカーを上回る。射程距離は1キロメートル以上[166][164]。使用にはゴジラと交感できる三枝未希の搭乗を必要とする。ゴジラを撃破した数少ない兵器のひとつではあるが、ゴジラがファイヤーラドンと融合した際に破壊され、ゴジラも復活する。
  • ゴジラを内部から攻撃するという設定は、川北が検討していたメカニコング登場案での人間がゴジラの体内に入って戦うという展開の名残である[170]
  • 脚本では、尾から発射すると描写されていた[171]
パラライズ・ミサイル[出典 60]
両肩の3連装の発射口から連射する麻痺弾[出典 61]。最大で60発装填可能である。鈴鹿戦でゴジラにショック・アンカーを撃ち込むために使用され、幕張戦ではプラズマ・グレネイドの代わりにオールウェポン攻撃に使用される。
  • 装備検討案では、『ゴジラvsビオランテ』に登場する抗核エネルギーバクテリアを用いたANEB弾(ANEB麻酔弾)とする案も存在した[171]
トランキライザー・ミサイル[出典 62]
両腰の発射口から発射する麻酔薬と精神安定剤を混入したミサイル。パラライズ・ミサイルの強化版[152]。ゴジラにGクラッシャーを命中させるために発射される。
プラズマ・グレネイド[出典 63]
メカゴジラ最強の武装。スーパーX2のファイヤーミラーの発展形にあたる[165]。全身のダイヤモンド・コーティングを通じてボディに照射されたゴジラの熱線エネルギーを吸収し、プラズマエネルギーに変換し、集束・増幅して腹部砲門より発射する[164][157]。凄まじい高熱を発するため連続使用においては制限がある。そのため、メカゴジラには冷却用の大容量コンデンサが搭載されている。ダイヤモンド・コーティングが溶解すると使用できない欠点がある。威力は凄まじく、一撃でゴジラをダウンさせ、ファイヤーラドンに対しては瀕死の重傷を負わせる。
  • 川北は、ダイヤモンド・コーティングで熱線を跳ね返すだけでは面白くないと考え、増幅して放つという設定を加えた[170]。脚本では、光波ビーム砲と仮称していた[172][171]。資料によっては、この名称で記述している[141]
ホバーアタック[173]
ジェット噴射で空中に浮遊し、ゴジラと一定の距離を置きながら攻撃する[173]。破格の砲撃性能と防御力を持ちながらも機動性・近距離戦闘能力が著しく劣悪なメカゴジラの、有効な戦術である。クライマックスではガルーダと合体してスーパーメカゴジラとなり、より機動性を高めたうえでゴジラの背後に回り込み、Gクラッシャーを撃ち込む。
ダイヤモンド・コーティング
スーパーX2のファイヤーミラーで使用された人工ダイヤモンドを全身にコーティング。これにより、ゴジラやファイヤーラドンの熱線エネルギーを乱反射し[145]、完璧に無力化することができる。また、プラズマ・グレネイドを発射するために必要な熱線を吸収する機能を持つ。プラズマ・グレネイドの項にて説明されているとおり、ダイヤモンド・コーティングが破損・溶解などによって支障をきたした場合、プラズマ・グレネイドが使用不可能となる。
高出力メーサービームキャノン[出典 64](高性能メーサービームキャノン[166]
長射程のメーサー砲。ガルーダの主武装であり、改良されてスーパーメカゴジラの武装としても使用される。

創作経緯(vs)[編集]

監督の大河原孝夫は、前作『ゴジラvsモスラ』のクライマックスで登場人物が戦いの傍観者になってしまったことを反省点に挙げており、本作品では登場人物がクルーとして乗り込むためにメカゴジラを発想したと述べている[174]。脚本を手掛けた三村渉も、人間側のロボットとして登場させるならば人間が乗り込んだ方が面白いと考えたという[172]。また、東宝プロデューサーの富山省吾は、当初シリーズ最終作となる予定であったことから人気怪獣を揃えたと述べている[175]。特技監督の川北紘一は、当初メカニコングの登場を希望していたが、権利関係の都合から実現には至らなかった[170]

脚本執筆段階ではデザインが完成していなかったため、脚本ではGクラッシャー以外に武装の名称や配置は決まっておらず[172][171]、デザインの決定後に特撮班主体で決められていった[171]。当初の三村の想定では、Gクラッシャー以外はミサイルなどの通常兵器が主体であったが、曲線的なデザインでは合わなかったという[172]

出渕裕によるプロット『ゴジラVSベルサーク』では、金属生命体ベルサークが成長してゴジラを模したメカゴジラになるという展開で、これに基づいたデザインも出渕自身により描かれていた[176]

三村は、本作品でのメカゴジラは地球防衛の存在だが、物語の構造としては善悪の対立ではなく、人類側と怪獣側のどちらも命を守るために行動している善同士の戦いであり、テーマ的には怪獣側に感情移入するかたちとなっているためメカゴジラが悪役にならざるを得なかったと述べている[172]

デザイン(vs)[編集]

検討用プロットでは7体合体ロボットとして発想されたが[出典 65]、実現は難しいとして2 - 3機の変形合体メカとしてデザインが進められた[出典 66][注釈 30]。イラスト版ポスターでも、頭部と上半身になる2号機の空陸両用車の機体と、下半身となる3号機の大型メ―サー戦車との分離・変形合体が可能のように描かれていたが、本編では後述のガルーダとの合体にとどまっている[出典 67]。この分離・合体機構は後の『ゴジラvsスペースゴジラ』のMOGERAに継承された[182]

本作品では人類側という設定のため、顔つきを優しくするか怖くするかが課題であった[159]。初期は初代メカゴジラ同様の角張ったアレンジのデザインで描かれていたが[出典 68]、川北紘一が依頼したバンダイの村上克司によって曲線を主体としたデザインが提示され、これが採用された[出典 69][注釈 31]吉田穣による最終デザイン画が存在するが[104][142][注釈 32]、実際には川北による監修下で造型助手の村上修一によって作られた粘土の雛型が決定デザインとなった[出典 70]

ガルーダとの合体案が出る以前は、砲台を装備するという案や、飛行形態に変形する案、専用輸送機で空輸する案なども存在した[179][157]。メカゴジラの巨大基地を登場させる案やメカゴジラ自体を要塞にする案などもあったが、突飛すぎる案は却下された[179]

スーツのメッキ処理も考えられていたが[出典 71]、さまざまな問題で断念された[179]。雛型の段階では、メッキ加工する前提で曲面を強調していたが、メッキが断念されたためエッジを立てたデザインに改められた[179]

前作『ゴジラvsモスラ』で極彩色の怪獣が好評であったことから、川北の要望により、メカに疎い人には「銀色のゴジラ型ロボット」では過去のものと区別がつかないため、旧作と差別化した赤い配色や、地球の軍用兵器であることからグリーンのカラー、全体に黒いラインを入れたものなども検討されていた[出典 72]。最終的な配色の決定について、川北はデザインが決定していない段階で生頼範義へポスター制作を依頼した際に、生賴がシルバーとすることを主張しこれに決まったと述べているが[177]、吉田はポスター用デザインの後に本格的なデザインワークが行われ、社内プレゼンで赤では悪役にしか見えないとの指摘を受けたと証言している[179]。赤い配色はファイヤーラドンに採用された[176]。川北は、過去の作品を知っている観客を意識するとあまり大胆にはできなかったと述べている[186]

曲面主体のデザインとなったことで、武器は内装式となった[179]。吉田は、プラズマ・グレネイドやGクラッシャー以外にも胸部や太腿なども想定していたと述べている[179]。各所の穴も、エアインテークとも武器の発射口ともとれるよう含みを持たせている[179]

飛行形態は、西川伸司により腕や首の角度が違うものが複数描かれた[187][181]。ジェット噴射は、旧作のような足の裏では古いとの考えから、背中と大腿部に設けられた[179]

コクピットのデザインは美術の酒井賢が担当[188]。リアリティを重視して小さめのセットとなっている[188]

造型(vs)[編集]

造型はコスモプロダクション、監修は若狭新一が担当[出典 73]。制作は金網幸弘を中心に行われた[191]。当初はラドンと同じくモンスターズが担当する予定であったが、スケジュールに余裕がなかったためコスモプロへ委託され、モンスターズ代表の若狭が監修を行う形となった[189][190]。手の原型のみモンスターズで制作している[192]

スーツは初代同様上下分割式となっている[出典 74]。制作されたスーツは1体のみで[189]、アップ用・アクション用の区別はない[注釈 33]。スーツの制作費は800万円[116]。素材はFRPだが[出典 75]非常に薄く作られており[出典 76][注釈 34]、映像での重厚さに反し軽いスーツに仕上がっている[189][161][注釈 35]。通電性のある素材のため、ドックのシーンではネオン管を用いて実際に火花を放電させている[出典 77]。首がラジコン操作で旋回する[116][189]。膝・足首・肩関節部分の可動は、パーツが内側に滑り込む構造となっている[179]

スーツアクターの顔は首元に位置しており、装甲を取り外して顔を出せる[出典 78][注釈 36]。一方で、スーツの脇部分と下半身を吊るハーネスが食い込み、スーツアクターの福田亘は常に腕がしびれていたという[195]。足の爪は、歩行に合わせてバネで可動するよう構造となっていたが、福田はこのギミックにより爪が地面に食い込んで歩きづらかったと証言している[195]。手の指は、スーツアクターの手ではなく針金が入っており、スタッフが形を変えている。福田は指を入れて演技することを提案したが、断られたという[195]。特撮班助監督の鈴木健二は、メカゴジラのスーツは軽量で動きやすかったが、装着に時間がかかることを難点に挙げている[196]

スーパーメカゴジラは、背部にガルーダの造形物を装着しており、福田はガルーダが重く苦労した旨を語っている[189][195]。合体時は、背びれのパーツを外している[116][197]

修復に時間がかかるため、当初は傷がつかないよう控えめな演技となっていた[178]。また、スーツの耐久性が不安視され、カットのたびに心配するスタッフが駆け寄っていた[196][198]。撮影の最終カットは屋外での発進シーンで、その前がゴジラにやられて爆発炎上するシーンであり、高熱で全身水ぶくれのようになったスーツを修復して臨んだ[出典 79]。本来はクライマックスの炎上シーンをもってメカゴジラの撮影が終了となる予定であったが、オープンセットでの撮影が雨により延期となったため順番が前後することとなった[199]。ゴジラがメカゴジラの首を絞めるシーンでは、ゴジラのスーツアクターである薩摩剣八郎が力を入れすぎてしまい頭部がもげる事故もあった[195]

スーツの他に、ガルーダと同じくオガワモデリングによる1/2サイズの飛行形態のモデルが用いられた[出典 80][注釈 37]。制作時点ではスーツの原型作業の途中であったため、造型はデザイン画と初代の飛行ポーズを参考にしている[187]。材質は、ケブラーとカーボンを編み込んだクロスマットを用いて軽量化を図っている[187]。1999年の時点で東宝特美倉庫に保管されているのが確認されていた[200]

プラズマ・グレネイドのアップ用として、展開ギミックを備えた腹回りのみの造形物も作られた[121]

一部の描写にはCGを使用しており、川北は生物感の必要がないキャラクターのためCGの質感が合っていたと述べている[201]

イベント展示用にスーパーメカゴジラの造形物が撮影用スーツと同じ型から制作された[202]。可動、発光、咆哮などのギミックを備える[121]。2009年の時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[202]

アトラクション用スーツはモンスターズが制作[121][203]。ウレタン製の計6体が作られ[121]、2017年の時点で同社の倉庫にて1体の現存が確認されている[203]

撮影・演出(vs)[編集]

オープニングでのドックのシーンでは、カメラマンをフォークリフトのフォーク部分に乗せこれを降下させて撮影している[出典 81]。川北は、ドック中のメカゴジラをじっくり見せることで、メカゴジラ復活の雰囲気を盛り上げる意図があったと述べている[108]。ドックから上昇するシーンは、セットを横にして撮影している[196]

川北は、人がスーツに入って演じてもロボットらしくないと考え、スーパーメカゴジラではほとんど吊った状態で撮影し、合体前後での動きの差別化も意図している[170]

川北は、メカゴジラの移動方法が一番の悩みであったと述べており、100メートルの巨大兵器を歩かせるのは現実的ではないとしてホバリングでの描写を主とした[186]。ガルーダとの合体も、移動の問題を解消させることを意図したものであった[186]。基地からの発進シーンもガルーダに注力しているため、後半では発進描写を省略している[177]

設定上、メカゴジラが鳴く必然性はなかったが、川北の要望により鳴き声が設けられた[177]。川北は、鳴き声を上げる理由づけが演出できなかったことを述懐している[177]

幕張でのゴジラの熱線とメカゴジラの光線とのぶつかり合いは、初代メカゴジラの初戦を思わせるものとなっている[204]

関連書籍での設定[編集]

国連組織であるGフォースで建造された理由として、強力な軍事兵器を開発し得る未来の技術を一国に独占させないよう各国の思惑が存在した可能性を指摘した資料もみられる[205]。当時の書籍『ゴジラvsGフォース』においては、ロシアの技術者が携わったMOGERAと同様にアメリカの技術者が携わったメカゴジラもまた、諸外国の意向で建造された可能性が指摘されている[206]

REIKOはHOS(ハイパーオペレーションシステム)とも呼ばれる。メカキングギドラに搭載されたM11に相当する制御システムだが、それを回収することはできなかったため、現代技術によって開発されている[165]

開発はMOGERAと別セクションにおいて並行して行われたが、同機が複雑な機能から遅延したため先行して完成した[206]。一部書籍では機体はMOGERA開発後もGフォース基地にて修理が行われているという記述がある[207]

派生作品での扱い(vs)[編集]

  • 坂井孝行による漫画版『ゴジラvsメカゴジラ』では、デザインや搭載されている武装(多量の実弾兵器を搭載されているほか、頸部にクロスアタックビームを装備)が異なるほか、メカキングギドラのパーツを流用した部分に「ゴジラ抹殺」を目的としたプログラムが残っており、操縦を無視して暴走する事態(開発中からたびたび発生していたらしく、関係者は「アレ」と呼ぶ)を起こす[208]。暴走したスーパーメカゴジラはゴジラを完全に圧倒し、一度はゴジラの首を吹き飛ばして殺害する。さらにベビーゴジラすらもゴジラと認定して抹殺しようとし、ラドンの力を借りて復活したゴジラに叩きのめされる。最終的にはゴジラに首をもぎ取られるも、ゴジラに絡みついて自爆を敢行する。しかし、ゴジラは爆発の中から無傷で生還する。同作者による『ゴジラvsスペースゴジラ』の漫画版では修復が完了されており、強奪されたMOGERAを追撃するが、一方的に撃破される(『vsデストロイア』でも、修復あるいは新造されていたような台詞が見られる)。
  • セガサターンのゲームソフト、『ゴジラ 列島震撼』でもGフォースの対ゴジラ兵器として登場。本作品ではブラックホール第3惑星人製メカゴジラの残骸をもとに開発されている。六ヶ所村の原発に出現したゴジラおよびビオランテを迎撃する際に出撃。その後、スーパーメカゴジラに強化された際には横浜に上陸したバトラを迎撃する。この際、Gフォース特殊兵器部隊隊長の宮田がみずから搭乗、指揮するが、2匹のバトラの波状攻撃の前には及ばず撃破され、宮田も殉職する。

ガルーダ[編集]

諸元
ガルーダ
別称 対G超兵器試作1号機[133][134]
形式番号 UX-01-92
全高 22.8 m[出典 82]
全長 84 m[出典 83]
全幅 58 m[出典 83]
重量 482 t[出典 82]
OS ARISA
乗員 1名[212][213]

映画『ゴジラvsメカゴジラ』に登場。

形態的には高速戦闘機[205]だが、劇中「1号ロボット」と呼ばれている[注釈 38]。機体形式番号は UX-01-92。機体制御のオペレーションシステムはARISA[注釈 26]

もともとは対ゴジラ用戦闘マシンとしてGフォースで開発されていた対G超兵器試作1号機[134]。過去の主力機スーパーXシリーズとは比較にならない高い機動力を獲得したが、対ゴジラ用の攻撃力が限界に達して開発は中止された[209]。強力な2号機(=UX-02-93・メカゴジラ)が開発されたことを受けてドックに展示されていたが、ゴジラに対してメカゴジラの機敏性向上などの問題が発生し、G対策センターのガルーダ開発スタッフである青木一馬の提案で、ジョイントの増設などを経てメカゴジラ用の強化アタッチメントとして改修され、実戦投入されることになる。

主武器に長射程の高出力メーサービームキャノン[出典 84][注釈 39]2基を搭載しているが、ファイヤーラドンとの空中戦ではラドンを牽制して誘導するも、撃墜される。

メカゴジラの背部に合体してスーパーメカゴジラとなることにより、さらに威力を発揮する。合体後はメカゴジラのコックピットからガルーダを制御できる。搭乗員は1名(メカゴジラとの合体後は無人でも可)。

  • 名称は伝説の神鳥ガルダに由来する[216]
  • 脚本第2稿では、ガルーダが爆発したエネルギーを受けてゴジラが復活するという展開であったが、核によって蘇るのは命をテーマとした作品に反するとして、決定稿ではファイヤーラドンの命を受け取るというかたちに改められた[172]
  • 坂井孝行によるコミック版での機体形式番号はDAG・MBS・SP-Xガルーダとされており、スーパーXとして開発されたことを示唆している。『ゴジラ 列島震撼』では、対ゴジラ戦闘機という形で登場。基地発進コマンドで出撃可能な航空機の中では高い攻撃能力を持っている。
  • 次作『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場するスターファルコンは、脚本の初期(検討稿および準備稿)では、ガルーダIIという名称であった[217][218]

デザイン・造型(ガルーダ)[編集]

脚本を手掛けた三村渉は、ガルーダをラドンに対するメカラドンという位置づけていたため、当初は鳥型のデザインで描かれていた[179][176]。2 - 3機合体で検討されていたメカゴジラの合体メカのひとつとしてデザインされたものやガルーダ自体が合体メカとしてデザインされたものも存在する[出典 85]。三村は、翼を強調したデザインと想定していたが、稿を重ねるごとに現実的になっていったと証言している[172]。最終的なデザインは、オガワモデリングの石津泰志による[出典 86][注釈 40]。造型も同社が担当[出典 87]。同社の小川正晴によれば、デザインを含めて引き受けたものの、合体する都合からメカゴジラのスーツとすり合わせなければならず、最終的な形状が決まるまでには時間がかかったと述懐している[187]

ミニチュアはFRP製[出典 88]。噴射口にはフロンガスの噴出ギミックを備える[187][221]。小川は映画『ガンヘッド』での経験から、ビーム砲部分はアルミで制作して頑丈にしており、ビルのミニチュアに激突した際も壊れていなかったという[187]

メインのほか、スーパーメカゴジラ合体用のものと変型ギミック有りのものが制作された[出典 89][注釈 41]。合体用は、撮影に耐えられるよう頑丈に作られ、さらに内部にメカを搭載しているためメカゴジラのスーツよりも重くなってしまい、納品後に急遽作り直された[187][216]。本来は2体分の予算しかなく、当初はメインモデルを改修して変形ギミックを仕込む予定であったが、合体用の作り直しにより両機の撮影が並行するかたちとなってしまい、予備パーツなどを用いて変形用の3体目が急増された[187]

ミニチュアは『怪獣プラネットゴジラ』へ流用され、大サイズがアース号へ、小サイズがプラネット号へそれぞれ改造された[出典 90]。改造されなかった最後の1体は、2009年の時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されている[223]

メカゴジラ(生頼範義ポスターVer.)[編集]

生頼範義によるイラスト版ポスターでは、本編とはデザインの異なるメカゴジラと複数のメカが描かれていた[182][225]。これは、ポスター作成の時点でメカゴジラのデザインが決定しておらず、西川伸司による3体合体版デザイン案に基づいていたためであった[出典 91][注釈 42]。なお、上部に描かれている飛行メカは、西川のデザインとは別に吉田穣が描いた2体合体版デザイン案のメカの一つである[出典 92]

2017年に、バンダイコレクターズ事業部より「超合金 魂MIX」ブランドとしてイラストポスター版のメカゴジラをモチーフとした合体玩具「メカゴジラ(生頼範義ポスターVer.)」が発売された[227][185]。ポスターを描いた生頼は故人のため、原案デザイナーの西川が監修している[227]

飛行メカ「ガルーダ」、陸戦メカ「ガンダルヴァ」「ナーガ」の3機が合体することでメカゴジラを構成する[227][注釈 43]。名称は超合金化にあたり命名されたもので、本編で用いられているガルーダに基づきインド神話からとられている[227]

ガルーダ
メカゴジラの頭部と翼、背面から尾を構成する飛行メカ[227]。両翼には巨大なローターを備える[227]
  • デザインモチーフは翼竜で、翼だけのような形状は『マジンガーZ』のジェットスクランダーをイメージしている[226]。ローターは、運用時の効率を考慮したほか、西川が愛好する『帰ってきたウルトラマン』のマットジャイロを意識したものでもある[226]
ガンダルヴァ
メカゴジラの上半身を構成する陸戦メカ[227]。合体時の腕部をビームキャノンとして用いる[227]
ナーガ
メカゴジラの下半身を構成する水上活動も可能なメカ[227]。メーサー砲を装備し、合体時の爪先にはミサイルを備える[227]
  • 腰になる部分に砲塔を配することで、砲塔の旋回軸がそのまま腰の回転になることを意図している[226]

ミレニアムシリーズのメカゴジラ(3式機龍)[編集]

諸元
3式機龍(重武装タイプ)
3式多目的戦闘システム[228][229][230]
英字表記 MFS-3 KIRYU[231]
全長 60 m[出典 93][注釈 44]
重量 4万 t[出典 94]
(高機動タイプ)
重量 3万6千 t[出典 95]

ゴジラ×メカゴジラ』、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』『ゲームウォーズ』の原作小説に登場。

特生自衛隊2003年に完成させたという設定のため、「3式」の名を持つ。正式名称は「3式多目的戦闘システム」 (MFS-3 : Multi-purpose Fighting System - 3)。単に「機龍きりゅう」とも呼ばれる。「メカゴジラ」の名称は劇中で開発者の一員である湯原徳光と彼の娘である沙羅が用いるのみであり[242]、『東京SOS』では「メカゴジラ」の名称は一度も出ない。

日本政府により、極秘裏に東京湾の千葉県館山沖の海底から1999年に引き揚げられた初代ゴジラの骨格[注釈 45]をメインフレームとして八王子・防衛庁技術研究所で製作された生体ロボット[235][230][注釈 46]。操縦は、支援航空機「AC-3 しらさぎ」からの遠隔操作によって行われる。首と腰部にある3か所のメンテナンスハッチ(それぞれMB1・MB2・MB3と呼ばれる)から本体に乗り込み、メンテナンスブースからの直接操縦もできるが、戦闘時に生じる加速や内部にかかるGは殺人的なレベルであり、直接操縦による任務遂行は事実上不可能である。

最大稼働可能時間は2時間程度で[235][229]、それを越える場合やエネルギーが尽きた場合、もっとも近い自衛隊基地からエネルギーをマイクロウェーブ方式で「しらさぎ」を経由して供給される。現場での応急修理が必要となった時のために前述のメンテナンスハッチとメンテナンスブースが備わっており、出入り口には搭乗者のための放射能除去装置が取り付けられている。この放射能除去装置は2003年時には備え付けのボタンで起動させる手動仕様だが、2004年時には新たに取り付けられた赤外線に触れることで起動する自動仕様に改修されている。

伝達システムには、DNAコンピュータが利用されている[246][235][230]。このDNAコンピュータは当初、骨に残留していたゴジラの骨髄間質細胞を使用していたため、初陣ではゴジラの咆哮に共鳴したことで暴走し、しらさぎ3号機を墜落させてアブソリュート・ゼロ以外の全武装を使った結果、八景島周辺をエネルギーが尽きるまで破壊し尽くす大被害をもたらす。この反省から、のちにDNAコンピュータの塩基修飾塩基に変えてゴジラと違うものにすることにより、暴走を回避する。改修前は目の表面はフラットであったが[247]、改修後はラインが細かく入れられている[246]

DNAコンピュータを用いた処理速度の向上により、従来の作品に登場する「相手から距離を置いて遠距離戦闘を行うメカゴジラ」とは違い、バックユニットを取り外すことで機動性が向上して身軽になり、ゴジラの放射熱線を紙一重でかわす、殴る、尾をつかんで投げ飛ばすなど、過去作のメカゴジラでは見られなかったほどの精緻かつ素早い動作を実現し、ゴジラと互角以上の肉弾戦を繰り広げる。しかし、それほど損傷を受けていないにもかかわらず、ゴジラの攻撃で吹き飛ばされたり、放射熱線を浴びてダウンしたりするなど、それまでのメカゴジラにはあまり見られなかった脆弱さも見せる。

ゴジラとの初戦ではDNAコンピュータが暴走するトラブルが発生するが、品川での決戦では右腕とアブソリュート・ゼロなど機体の37%を失いながらも、痛み分けに持ち込む(『ゴジラ×メカゴジラ』)。また、その翌年には1年かけて改修が行われ、同時に大破したアブソリュート・ゼロから3連装ハイパーメーサー砲への換装、発射可能なように改良された新型バックユニットの装備、そして右手にスパイラル・クロウを内蔵するなどの大幅な武装の見直しも図られて高機動性能が向上した3式機龍〈改〉[出典 96][注釈 47]となる[注釈 48]モスラを交えた戦いでの終盤、自我に目覚めてコントロールを離れ、幼虫モスラの糸で動けなくなったゴジラを抱えたまま飛行し、修理を行った整備員の中條義人に対し、メンテナンスブースのモニターを介して「SAYONARA YOSHITO」という最後のメッセージを送り、そのままゴジラと共に日本海溝深くに沈む(『東京SOS』)。

バックユニットを装備した状態は「重武装タイプ」、切り離した状態は「高機動タイプ」と設定されているが[253][229][注釈 49]、劇中でこれらの呼称が用いられることはない。

  • 現実でのロボット工学技術や、バイオテクノロジーなどの向上を反映した設定となっている[254][244]。また、特生自衛隊の所有兵器であるという設定から、機体コードだけでなく兵装の名称にも自衛隊の装備品を意識した設定が用いられている。
  • スーツアクターは『ゴジラ×メカゴジラ』では石垣広文[255][228]、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では中川素州[256][228]
    • 石垣は、大野剣友会に所属経験のある造形の若狭新一からの誘いで参加した[257]。石垣は依頼を受けた時点でアクション監督へ転向する意志を固めており、本役がスーツアクターとして最後の出演作となった[257]
  • 『×メカゴジラ』のクライマックスでは、高機動型がゴジラへ空中回転攻撃を放つシーンが撮影されたが、イメージに合わずカットされた[258]
  • 予告編などでは「超攻撃型メカゴジラ」と表現された。
  • 『東京SOS』のラストシーンでは、特生自衛隊特殊生物研究本部のDNA貯蔵庫に多数の怪獣のDNAが保管されている様子が描写されており、書籍『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS超全集』ではメカゴジラ以外にも生体ロボットが開発可能であると記述している[259]
  • 『×メカゴジラ』でのオペレーターである家城茜役を演じた釈由美子にとっては最も思い入れのあるメカゴジラであり、その旨の発言は後年にもたびたび報じられている[出典 97]

武装(ミレニアム)[編集]

99式2連装メーサー砲[247][263]
口内に装備されている小型メーサー砲[247]。単体での出力は低いが、メーサービームの共振作用によって90式メーサー車の240%の破壊力に達する[245]。その威力は、顔や傷口などの急所に浴びせればゴジラでも大きくひるむほどである。
  • 光線の色はゴジラの熱線との差別化で黄色に設定された[264]
0式レールガン[247]
下腕部に装備される、高速連射が可能な電磁砲。改修後には、改良型の4式レールガンが同箇所に装備されている。威力は低く、おもに先制攻撃や牽制に使用される。
メーサー・ブレード[247]
0式レールガンユニット内に格納されている小型の刃。突き刺して内部から電流を浴びせる。改修後の電磁砲からは削除された。
バックユニット[263]
背部に装備される、重火器と大出力ブースターを内蔵したユニット。改修前と改修後では大きく形状が異なる。茜の機転により、破損したユニットを強制排除する際にゴジラにぶつけた戦法が有効と評価されたため、改修後には大きく屈まなくても射出できるうえ、左右の片方ずつ撃ち出せるようにもなっており、自爆させることができる。1発目はゴジラの放射熱線で撃ち落とされるが、時間差で撃ち出された2発目が直撃して大爆発を起こし、ゴジラを一時ダウンさせる。
多連装ロケット弾
バックユニットに内蔵されている大型噴進弾。MRL・2MkIVとも呼ばれる680ミリロケット弾、改修後には改良型が装備されている。『ゴジラ×メカゴジラ』では87式[247]、『東京SOS』では04式をそれぞれ装備。
95式470mm多目的誘導弾[247]
バックユニットに内蔵されている、曲射弾道タイプの小型誘導弾。零距離で組み合いながら発射したり、ビルを盾にしながら発射するなどの曲射でゴジラを翻弄する。改修後には、98式320ミリ多目的誘導弾も装備される。
3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ[出典 98]
胸部ハッチ内に装備されている、機龍の最終兵器。-273.15℃という絶対零度の光弾を発射し、直撃した物体を一瞬で凍結するうえ、わずかな衝撃で分子規模まで破砕する[245]。きわめて強力であるが、発射にはエネルギーの約40%を消費することから[245]、多用はできない。ゴジラと組み合ったまま零距離で発射され、殲滅には失敗するものの胸に大きな傷を負わせ、撃退に成功する。ただし、右腕もろとも心臓部である巨大な共有結合性結晶(人工ダイヤモンド)をこの戦闘で破損したうえに防衛予算の都合が付かなくなったため、修復は断念される。
4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)[出典 99]
改修後の追加武装。ゴジラとの戦いで大破した右手を完全に機械化して修復する際、追加された。指がまとまり、さらに変形してドリルとなる。ゴジラの皮膚を貫き、高速回転でえぐることで大ダメージを与える。
3連装ハイパーメーサー砲[出典 100](4式3連装ハイパーメーサー砲[248]
改修後の追加武装。アブソリュート・ゼロの代用として胸部に装備された。総合的な攻撃力は大幅に低下したものの、2連装メーサー砲と同時発射し、スパイラル・クロウでえぐった傷口を集中的に攻撃することでゴジラを戦意喪失にまで追い込み、結果的には雌雄を決する決定打につながる。なお、ハッチにはクローが装備されており、ゴジラを抱える際に用いられた。
ワイヤー
『東京SOS』で使用。機体各部から射出される。ゴジラを自身に束縛する際に用いられた。

デザイン(ミレニアム)[編集]

デザインは西川伸司[出典 101]。西川は『vsメカゴジラ』でもメカゴジラのデザイン案を提出している[267][183]。デザイン選考はコンペ形式で行われ、ほかに酉澤安施丸山浩、三枝徹らが参加していた[出典 102]。西川のデザインは、自身の長男が複数の中から選んだものであるという[269]。初稿は直立姿勢だったために監督の手塚から人間っぽいと言われ、第2稿は前傾姿勢で描かれたが、第3稿も顔のチューブが酸素吸入器のようだと言われ、第4稿の頭部デザインを丸山が変更したものが最終決定稿となった[269]

以前のメカゴジラよりもさらに機械的なデザインだが、先代2種との形状での一番の大きな違いは、尾が短く基本的に無可動だった以前のメカゴジラに比べてより長くなっており[266][242]、旋回して振り回すことによる打撃にも用いられる。西川は、『vs』のメカゴジラが全体の印象を初代と変えていながら細部が共通していたのに対し、機龍では初代を思わせる顔つきでありながら角の向きや尾の長さなど細部を変えることで差別化を図っている[270]。当初は尾の先端を回転兵器としてデザインしていたが、リアリティを考慮してオミットされた[273]

西川は、設定にある素体の筋肉や骨は直接的に見せず、骨格のイメージを外装の形や配置にも反映させており、脊椎や肋骨のイメージを取り入れている[出典 103]。また、内部に生体組織が詰まっていることから、旧来のような内蔵型の武装は無理だと考え、バックパックユニットを設定し、バーニヤも足の裏ではなく空間が取れる太腿部に設置した[出典 104]。バックユニットはパトリオットミサイル、腕部レールガンはアサルトライフルをイメージしていた[274]。装甲が外れた骨と筋肉で構成される内部構造もデザインされていたが、これを見たプロデューサーの富山省吾からは、「グロテスクにならずに気持ち悪くせず純粋にかっこいいメカにしてくれ」と要望されたという[269][274]

頭部は、当初耳から鼻にかけてパイプが這うデザインとなっていたが却下され、それにカバーをかけたような形状に修正された[270]。歯は、初代ゴジラの頭蓋骨のものが露出している構造となっており、口を閉じた時は初代メカゴジラのような直線的な歯に見えるよう側面に溝が掘られている[273]。首元には、可動式のパイプを設置し、首の動きを強調している[274]。また、その受け部分を末広がりにすることで、ミレニアムゴジラの特徴である首元のヒダを模している[274]。目の下の赤いラインは、暴走時に赤く目の色を変えることで、血の涙が流れるように見せたかったという[269]。検討デザインでは、ゾイドのようなテイストが入った顔も描かれた[269]

『東京SOS』でも、西川によるデザインが起こされている[275]。設定上の改修部だけでなく、肩の構造の修正やゴジラ捕獲用アンカーの追加なども行われた[276]。胸部を換装式カートリッジにする案[275]や、右腕に銃器を装備する案なども存在した[276]。0式レールガンはデザイン段階では実弾銃という想定であったため、新規にデザインされた4式レールガンはよりレールガンらしいものとして描かれた[276]

『東京SOS』の劇中での内部図解は、酉澤安施が執筆した[277]。図解はスーツの写真を元に描き起こし、外装があるものも描かれた[269]

機龍〈改〉のデザイン画は逆版することを前提に描かれ、左胸の「MFS-3」のマークも左右反転した形で右胸に書かれている[278]

造形(ミレニアム)[編集]

造型はスタートレインが担当[出典 105]。スーツはFRP製[242]で、メインスーツとアクション用の2種類が制作された[282]。各部が分割された構造となっており、可動性に優れている[268]。検討用モデルでは、バックユニットもボディと同色であった[266]。ジャイアントスイングの回転シーンやゴジラを抱えて飛行するシーンでは、1/2モデルが使用された[283]

『東京SOS』のスーツは前作のものを改修している[279][256][注釈 50]。改修部のデザインも西川が担当しており[285]、格闘戦を重視するため、前作よりも軽量化が図られた[279]。配色は、ガンメタリック系となった[285]。メンテナンスブースのハッチ付近には、実物大の首部分のセットが用いられた[286]。ドックのミニチュアも前作の流用である[256]

飛行シーンなどではフルCGの機龍が使用された[254][287]。また、ブースターなど部分的にもCGが使用されている[254][287]。バックユニットから発射されるミサイルやロケット弾は、フルCGで描写された[287]

『ゲームウォーズ』/『レディ・プレイヤー1』のメカゴジラ[編集]

小説『ゲームウォーズ』(映画『レディ・プレイヤー1』)の後半クライマックスに登場。ネットワークビジネスを主体とする多国籍企業IOIの幹部ノーラン・ソレントがVRオンラインゲーム「オアシス」内で手に入れたアイテムで、オアシスの覇権を握る「アノラックゲーム」の最終ステージにおいて主人公ウェイド(パーシヴァル)たちを迎撃するために使用した。

小説では三式機龍がそのまま登場。最終ステージに巨大ロボットで突入してきた主人公とその仲間たちを迎撃し、サマンサ(アルテミス)の乗るミネルバX、アキヒデ(ショウトウ)が乗るライディーンを破壊し、アブソリュートゼロによる攻撃でウェイドが乗るレオパルドンの頭部以外を破壊して窮地に追い込むが、間一髪でウェイドが変身したウルトラマンの八つ裂き光輪とスペシウム光線を受けて大破した。

映画では『ゴジラvsメカゴジラ』の生頼範義版ポスターのデザインがほぼそのまま流用されて登場。ウェイドおよび彼の演説に共感して最終ステージ「惑星ドゥーム」へ攻め込んできた多数のプレイヤーを迎撃するために召喚され、ヘレン(H)の駆るアイアン・ジャイアントの攻撃を意に介せず、格闘能力と口から吐く放射火炎で圧倒したうえ、ウェイドが運転するデロリアンを尻尾で大破させるものの、トシロウ(ダイトウ)が変身したRX-78-2 ガンダムの妨害を受ける。ガンダムの素早い動きに翻弄され、ビームサーベルを突き刺されるなど大苦戦するが、時間切れで変身解除されたトシロウを放射火炎でゲームオーバーに追いやる。その後はフィンガーミサイルでウェイドたちを狙うが、その隙に接近したサマンサのパルスライフルでコクピットの風防(目)を破壊され、そこに手榴弾を投げ込まれたことによる爆発で頭部が吹き飛び、大破した。同時にソレントもゲームオーバーになったが、彼自身はバックアップ用のキャラクターで即座に復帰している。

  • 映画でのフィンガーミサイル発射のモーションは、昭和版メカゴジラに近い。登場時のBGMには、伊福部昭作曲の「ゴジラのテーマ」(スタッフロールでの曲名は「ゴジラ・タイトル」)が用いられている。

『GODZILLA』(アニメーション3部作)のメカゴジラ[編集]

諸元
メカゴジラ
対ゴジラ超重質量ナノメタル製決戦兵器:メカゴジラ
体高 50 m
体長 100 m
重量 3万 t

第1章『GODZILLA 怪獣惑星』、第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』、および本編の前日譚にあたる小説『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』に登場。

人類が異星種族ビルサルドの協力を受けてひそかに開発した、自律思考金属体「ナノメタル」製の対ゴジラ決戦兵器[288][289]。正式名称は「対ゴジラ超重質量ナノメタル製決戦兵器:メカゴジラ」。略称は「メカゴジラ」あるいは「MG」[290]

ビルサルドの科学技術の総力がつぎ込まれており、建造には3万トン以上の超重質量ナノメタルが使用されている。動力源はナノメタル粒子間連結組成による発電細胞用機関で、体内大量生成から高出力で発電した電力を常時大量蓄電し、行動用電力を随時放出する。制御はゴジラの電磁場による通信障害をA39ビルサルド方式電磁シールド技術で軽減、そのうえで散布ナノメタル粒子によるネットワークを形成し、内部AIから中央制御システムまでの半径50キロ圏内での常時接続を保証している[290]。武装はナノメタルの自在変形機能を最大限活用したもので、ナノメタルの自在変形、自己修復・増殖機能により破損部位の多くは瞬時復旧が可能[注釈 51]

西暦2042年、拡大するゴジラの暴威に鑑みて、恒星間移民船の建造を除く人類の全てのリソースが注ぎ込まれる形で決行された「プロジェクト・メカゴジラ」により、当時世界で最も優れた工業生産力を維持していた極東自治区(旧・日本)の富士山麓にて建造を開始[291]。富士山麓宝永第一火口縁南方2キロメートル地点の地下200メートルに築かれた「地球連合軍・戦略技術研究所・ナノメタル研究センター併設メカゴジラ開発プラント」(通称:メカゴジラ建造工場)にて、専用の100GW級ビルサルディア型(ΩIII型磁場閉込方式)熱核融合炉4基からの大電力供給を受けて地下ナノメタル生成棟・MG組立棟・AI製造棟を稼働させ、計736名の人員によって進められた[290]。ゴジラを地上に押し留める「オペレーション・ロングマーチ」およびゴジラを地中深くに閉じ込める「オペレーション・グレートウォール」の間に機体そのものは完成するが、2046年3月の「富士裾野決戦」で何らかの理由から起動に失敗し、遠州灘からゴジラに熱線で工場を狙撃され長期間喪失する[出典 106]

しかし、打ち捨てられたナノメタルは、メカゴジラ頭部の人工知能から発せられる指示に従い機能を停止することなく自己増殖を続け、2万年かけて工場周囲の直径14キロメートルに「メカゴジラシティ」を形成するに至った。

その存在は「人類最後の希望」として一般にも公表されており、映画監督エガートン・オーバリーの手で5作品の政府広報映画が制作、公開されている[292]

メカゴジラシティ[編集]

  • 推定範囲の直径:14 km

ゴジラに破壊されたメカゴジラの唯一残っていた頭部メインユニットが、2万年掛けて自己増殖させたナノメタルを使って構築していた武装迎撃システムである巨大施設。略称は「MG-City」。当時自身の建造が行われた開発プラントを模した外観および内部構造を持つが、壁面から床に至るまで全てナノメタルで構成されている。打ち捨てられた工場を起点とし、富士山麓のメカゴジラ建造工場跡地を中心に北西へ直径14キロメートルほどの範囲に広がっており[294]、地下はナノメタル鉱脈が繋がっている。メカゴジラのメモリに残るかつてのメカゴジラ本体と開発プラントのパーツを当てはめての増築を繰り返しているため、メカゴジラの腕部分のパーツが廊下の壁になっている[295]。ゴジラの目から逃れるためにナノメタル表面からガスを発散させて一種の熱光学迷彩となる雲を上空に展開すると同時に、「ゴジラを倒せ」という指示に従って施設に近づいたセルヴァムなどのG細胞生物をナノメタルを使ったトラップで排除し続けていた。

ナノメタルは有機生命体にも侵食効果を及ぼすため、セルヴァムの死体を侵食しG細胞に含まれる金属粒子を構造物の素材として増殖に利用している。特別な指示がない限り生きた人型生物のことを襲うことはないが、死体になった時点で侵食が始まるため、内部には2万年前に逃げ遅れてナノメタルに取り込まれた人間たちの遺体が数多く残されている。さらに、施設内にいる人間を生きたままナノメタルを介して取り込むことで、人間自身をシティそのものと一体化させてしまうという機能も有している[注釈 52]。環境維持コマンドは生存しているため、シティ内の大気の素性は2万年前とほとんど変わらないが、ナノメタルとの親和性が悪いフツア族はシティ内部に立ち入ろうとせず、彼らの鱗粉で治療された者も長時間シティに滞在していると体調を崩す。

マイナとミアナの二人から施設の存在を知らされたハルオらが辿り着いた後は、人工知能ユニットにアクセスして旧格納庫にコントロールユニットを復元、ガルグが全体をクラスター制御してコントロールを管轄し、対ゴジラ・アース用の戦闘要塞へと作り変えられた。必要な施設や設備はナノメタルの自己生成能力を応用して外部と内部のあらゆる箇所に自在に製造、設置することが可能になっており、以前にフィリウスを倒した「対ゴジラ戦術」をさらに拡大させた戦略に則ってシティ前方に大規模なトラップフィールドを敷設しつつ外装もゴジラ迎撃用の改良型レールガン砲台で武装、そして誘導役となるパワードスーツを元にした有人機動兵器「ヴァルチャー」の開発も進められた。さらにナノメタルの粒子をシティ周辺に散布することでゴジラの熱線を拡散反射する特殊な力場を形成してゴジラの熱線攻撃からシティ全体を守ることもできる。

ナノメタルの運用は全てビルサルドが担当し、地球人とエクシフは周辺警備と兵站管理を受け持つことになり、ヒトの限界を超えた能力を発揮するための合理的判断から、ビルサルド兵士は順次、ナノメタルの侵食を受け入れることで肉体を捨ててシティの回線に融合し、ニューラルプロセッサーとしてコントロールユニットを支援を行う。ゴジラ・アースのシティへの接近が予期された際にはハルオ、ユウコ、ベルベらがヴァルチャーに乗り込んでゴジラを誘導して地下のトラップフィールドに追い込み、液状化させたナノメタルをゴジラの足元に流し込んでその動きを止めた後にEMPハープーンをフィリウスの弱点であった背中に打ち込むという作戦が取られた。シティと同化したビルサルド有志の意思で熱光学迷彩の生成が停止されたことでゴジラに発見され、作戦通りにゴジラをシティ内部に引き込んで拘束しプローブを打ち込むことに成功するが、ゴジラは重力振動により体全体を赤熱化させてプローブを融解し無力化、さらに放出した高熱波でシティそのものを滅却しようとする。これに対してガルグとベルベはヴァルチャーそのものを特攻兵器にしてゴジラへの攻撃続行を強行、そのためにユウコやハルオを半ば強引にナノメタルで改造しようと志願していない地球人までもナノメタルで侵食を開始する。だが、ビルサルドの思想を拒絶したハルオがコントロールセンターを破壊したことでシティ全体が沈黙、直後に体表電磁波を復活させたゴジラの熱線の乱射を浴びて大爆発を起こし、一連の攻撃による超高熱でナノメタルの組成が崩壊し再生不能となる。

武装(アニメ映画)[編集]

ビルサルド製量子コンピュータ「ザル・ジ1型改」とゲマトロン演算アルゴリズム応用AI「デインデ」での対ゴジラ戦におけるシミュレーション結果が元となっており、いずれも想定戦術が設定されている[292]

収束中性子砲
頭部ナノプレートを変形させた特殊砲身と発生装置で構成される荷電粒子砲中性子透過力を利用して対象の外殻を貫通し、体内組織を融解させる。想定で5キロメートル以上離れた地点からゴジラへの攻撃と反撃を防止し、迅速な接近運動を補助する。
ブレードランチャー
背部ブレードを電磁カタパルトで射出し、誘導操縦飛行させて対象を切り裂く質量弾体攻撃。3キロメートル地点での弾幕による撹乱が目的。
ハイパーランス
前方両腕部を高速伸長し、急速粒子圧縮で硬質化させることで生成するランス状対象打突・貫通攻撃。最大伸長は500メートル。対象貫通後は、ナノメタル粒子充填・侵食を行う。ナノメタル最大硬質化時のモース硬度およびビッカーズ硬度については共にダイヤモンドの約10倍に到達。想定では1キロメートル地点で跳躍後にゴジラ上空で起動し、全体重を加重させたハイパーランスチャージ攻撃で体表組織を貫通後、先端部から体内深層部へのナノメタル侵食により組織構造を瞬時分析、ゴジラの機能停止を実施する。
テイルブロー
尾部全体を鞭状運動させた切断攻撃。上体捻り運動による尾部先端速度の超音速化、プラズマブースターによる運動方向への追加加速、尾部形状の刃形状変形、ヒレ状ブレードの高速往復運動などの複合効果で、切断、衝撃波粉砕を行う。
ナノメタル粒子散布型熱エネルギー緩衝層
半径300メートルの周囲空間にナノメタル粒子を散布し、エネルギー兵器の拡散防御を行う。シミュレーション上では到達エネルギーの9割を拡散する。実体質量弾に対する防御も可能。
メカゴジラシティでも熱線の対策で展開された。
積層耐熱装甲板
メカゴジラ外殻部位各部の瞬時変形による防御手段。想定では5キロメートル地点への接近直後に胸部装甲を変形させ、熱エネルギー緩衝層との併用で熱線を防御する。
メカゴジラシティでもプラント表面に形成されるはずだったが、ゴジラの侵攻を受けて武装の配置を優先するために途中で建造が中止された。
流動化ナノメタル
メカゴジラシティ中心部の広場に設置された捕獲機構。ゴジラ・アースの誘導後、足元へ充填して歩みを止める。
電磁速射砲
メカゴジラシティに配備された攻撃機構。砲単体での威力も以前の20倍以上に強化されている。砲台は前方3方向と両翼に10門ずつ配備され、前方からの一点射撃によるノイズ同調と、両翼からの背びれ破壊を行う。
EMPハープーン
メカゴジラシティに配備された攻撃機構。背びれの破壊後、射出機から捕鯨用の銛に似たEMPプローブを背後から発射する。

デザイン(アニメ映画)[編集]

瀬下寛之監督のラフスケッチをもとに、頭部をプロダクションデザイナーの田中直哉CADで制作、コンセプトアート担当の川田英治とプロダクションデザイナーのフェルナンド・パトゥリが打ち合わせしつつ全体像を作り上げた[295]

瀬下は「人間とコミュニケーションできそうにない」雰囲気ということで棘皮動物ウニなどをイメージし、「ビルサルドがゴジラをモチーフに新しいメカを作るとどうなるか」という考えから、目らしい目は存在せず、タックルするような前傾姿勢、背びれは戦士がを持っているような刺々しい突起のイメージ、脚部は攻撃的な印象を与えるために恐竜をモチーフに、ボディは「連続的」かつ「再帰的」で生きているナノメタル感を出している。頭部は5パーツほど、全身では約15パーツと少ないパターンでシルエットを形作り、プログラムエラーの発生を表現するためところどころにランダム性が盛り込まれている[295]

メカゴジラシティのイメージのスタートは「シャーレの中で増殖するカビ粘菌のような存在」で、山体崩壊した富士山の断面をシャーレに見立てている[295]ほか、プログラムが壊れたまま繰り返したハードウェアもイメージになり、街の全体像はカビがランダムに広がってシナプスのように伸びてコロニーを形成していく様子をモチーフにしている[294]。プラントのデザインは「公害が多発し、技術とか経済発展が最優先だった時代の工場」をイメージしている[295]

なお、監督の瀬下はインタビューにて、当初の構想では「メカゴジラシティが飛び立って巨大メカゴジラになる」「メカゴジラシティが最後に合体して、全高1kmのメカゴジラになってますよ」というものもあったと発言している[296][297]

モンスターバースのメカゴジラ[編集]

ゴジラvsコング』に登場。

巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が、アメリカ本社から地下のリニアトンネルを用いて設計製作した部品を香港支社へ送り込み、その地下のラボで建造したロボット怪獣[298]。前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でゴジラに噛みちぎられたギドラの左側の首の残骸から得られた頭蓋骨をベースとしたDNAコンピュータが搭載されており、香港支社の制御コンピュータに配線で接続されたエイペックス主任研究員の芹沢蓮がトランス状態となることによってコントロールされる。

武器はゴジラの放射熱線と同等の威力を誇る口部の大口径ビーム砲、両腕に10基、両脚に12基備えた展開式ミサイルランチャーといった火器のほか、背部ブースターからのジェット噴射と合わせて両拳にエネルギーを放出しながら打つジェットパンチ、拳と同じ関節構造の尾の先端を十字のドリル状に変形させたうえで高速回転させながら打つドリルテイルといった打撃により、遠近ともに対応できる。それらによる総合能力は、ゴジラとコングの両者をも凌駕する。一方、既存のエネルギーでは出力が40%ほどしか出せない問題を抱えているが、そうした出力が不完全な状態ですら、スカル・クローラーを模擬戦闘でたやすく殺害するほどの戦闘力を持つ。

先述したエネルギー問題を、マイア・シモンズから送信された地下空洞のエネルギーのサンプルデータを基に再現したエネルギーを用いることで解決し、完成する。折しも香港支社にゴジラが接近していたこともあり、リスク面の問題からもっと実験を重ねるべきとしてエネルギーの使用に慎重な蓮をエイペックス社長のウォルター・シモンズが押し切る形でエネルギーを充填して起動するが、暴走してシモンズを香港支社ごと殺害すると同時に蓮を感電死させると、コングとの激闘を制したゴジラに香港市街を破壊しながら襲いかかる。

コングとの戦いで疲弊したゴジラを終始圧倒し、敗北寸前に追い詰めるが、ネイサンの機転からヒーヴの自爆によるショック療法で蘇生したコングが参戦し、2対1となっても二大怪獣を翻弄する。しかし、制御コンピュータを調べていたジョシュ・ヴァレンタインがバーニー・ヘイズのウイスキーを取り上げ、制御コンピュータに降りかけてショートさせたことによって力を失い、形勢を逆転される。最後はゴジラの放射熱線のエネルギーを受けてパワーアップしたコングの斧で両腕を切断され、全身を切り刻まれて大破し、首を引きちぎられて機能停止した。

  • デザイナーは『レディ・プレイヤー1』のメカゴジラもデザインしたジャレッド・クリシェフスキーで、初代への敬意を払う一方、ゴジラに対抗できる強敵の怪獣をイメージして新たに設定した[69]。また、監督のアダム・ウィンガードによる「過去のどんなメカゴジラとも違う」「トランスフォーマーにしないように」との要求に対し、『ターミネーター』シリーズに登場するアンドロイドT-800を参考に、爪が自在に動くというアイデア、指に丸ノコが仕込まれているというデザインを提案した[299]
  • 蓮役の小栗旬の出演シーンは大幅にカットされた(詳細はゴジラvsコング#キャスティングを参照)が、それについては彼も当初から半分くらいカットされたと思う旨を明かしているほか、完成後に初登場シーンも内容も変わっていったため、2020年1月に別のセットで追撮もした旨を明かしている[300]

『ゴジラアイランド』のメカゴジラ[編集]

ゴジラアイランド』には、1974年版と1993年版の両方がそれぞれ別々に登場している。1974年版は全身真っ黒のブラックメカゴジラとゴジラに化けたニセゴジラ、1993年版のものはゴジラアイランドに配備された兵器として登場。1993年版とブラックメカゴジラは劇中で対決している。造形物はいずれもバンダイのソフビ人形

Gガードのメカゴジラ[編集]

Gガードに配備された主力兵器[301]。オートマチックで動くことができるが、司令官が操縦することもある[301]

ザグレスの初侵攻の際にいち早く実戦導入されるが、ヴァバルーダのビーム砲で撃墜される。武装は目から放つレーザーキャノンと口から放つメガバスター[注釈 53]。普段は電子頭脳によって司令官の指示とみずからの判断で行動する。メカキングギドラ戦で司令官が搭乗して以降、司令官が操縦することが多くなる。

ニセゴジラ[編集]

X星人がゴジラの評判を落とすために送り込んだゴジラの偽者。外見はゴジラだが、本物のゴジラの熱線を腹に浴びた際、外皮が崩れてメカゴジラのボディが露出する。そして本物のゴジラと戦うも、本物よりはるかに弱かったらしく、同じところにふたたび熱線を浴びせられ、爆発する。

ブラックメカゴジラ[編集]

全身真っ黒のメカゴジラ。ザグレスがゴジラとメカゴジラの戦闘データを研究し[304]、下請けの業者に作らせたものだったが、不良品だったことから廃棄処分にされる。

暗黒大皇帝に解任を言い渡されたザグレスが搭乗し、トレマの乗るメカゴジラと対決するが、卑怯な戦法を使ったために連れ出され、プロトモゲラを奪ってゴジラを攻撃する。今度はトレマが操縦することになるが、不良品なので、すぐにエンストする。武装は目から放つスペースビーム、口から放つ黄色い熱線、鼻から放つデストファイヤー、指から放つフィンガー硬化弾(ミサイル)と、『ゴジラアイランド』に登場する怪獣の中ではもっとも多い武器数となっている。

『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』のメカゴジラ[編集]

諸元
G型高機動戦闘ロボット SMG-IInd
全高 120 m[305]
重量 15万 t[305]
装甲材質 超耐熱合金NT-1+および人工ダイヤモンドコーティング
動力源 レーザー核融合炉

ドリームキャスト用ゲーム『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』には、G型高機動戦闘ロボット SMG-IIndが登場する[305]

国連G対策センターが対ゴジラ戦闘メカの次世代機として開発したG型高機動戦闘ロボットであり、その形状はスーパーメカゴジラに類似する。ふくらはぎの部分に高速ホバー駆動システムを搭載しており、地表を高速で滑走することが可能[305]。しかし、その性能を発揮するためには乗員の安全性と判断速度が障害になると判明したため、人工知能「BH-3」によって制御される完全無人機としてロールアウトした。オープニング映像では、専用の輸送機によって長距離輸送されるシーンが描かれている[305]

武装は口腔部からなぎ払うように発射されるレーザーカッター、両肩に装備された2連メーサーキャノン、腕部に取り付けられた4連ガトリング砲状のプラズマ光弾、胸部から放射される大威力のプラズマキャノン、頭部を保護するバリアーも装備されている。また、両腕から発射されるワイヤークローで対象を捕縛し、ホバーシステムの出力を最大にしてジャイアントスイングの要領で振り回すワイヤークローアタックは、ゴジラの巨体すら投げ飛ばすことが可能。

  • 武装
    • レーザーカッター
    • 2連メーサーキャノン
    • プラズマ光弾
    • プラズマキャノン
    • ワイヤークローアタック

パチンコ・パチスロ機[編集]

  • 『CRゴジラ3』では、実写カットは『東京SOS』のスーツを使用。ただし、胸の武器はアブソリュート・ゼロとなっている。
  • 『ゴジラ・パチスロウォーズ』の液晶演出で登場するのは、CRと同じく『東京SOS』のもの。胸の武器も同じくアブソリュート・ゼロとなっているが、三連メーサーも発射するため、実際の仕様は不明。劇中とは違い、自身で飛行する姿も見せる。

その他の作品での登場[編集]

  • 漫画『怪獣王ゴジラ』では、悪の科学者であるマッド鬼山がブラックホール第3惑星人のメカゴジラの電子頭脳を発見し、再生・改造した設定で登場する。
  • ゲーム『超ゴジラ』では、Gフォースメカゴジラが登場するが、宇宙人によって利用されてゴジラと戦う。
  • ゲーム『巨影都市』では、3式機龍が「巨影」の1体として登場する。

関連キャラクター、オマージュなど[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では、「建造地 沖縄県」と記述している[49]
  2. ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では「発進基地 天城山」[55]、書籍『ゴジラ画報』では「建造地 真船邸地下」[14]と記述している。
  3. ^ 資料によっては、「川崎のコンビナート」と記述している[31]
  4. ^ 資料によっては偽ゴジラ[出典 16]ニセゴジラ[77]と表記されているものもある。
  5. ^ 資料によっては、後者を新造スーツと記述している[26]
  6. ^ 「2」の文字は前作と同様に赤。
  7. ^ 桂が憎しみの心を持つとメカゴジラは本来の力を発揮できるが、彼女が敵意を喪失したり戦いに消極的になったりするとメカゴジラの力は半減してしまう[要出典]
  8. ^ 音声機能は自身で制御できるため、ゴジラに投げ飛ばされた時は咆哮していた。動作機能はゴジラに投げ飛ばされる直前、左腕が少し動いた程度である。[要出典]
  9. ^ 資料によっては、ホーミュラーショットと記述している[100][26]
  10. ^ 書籍『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』では、ユニソットと記述している[21][47]
  11. ^ a b 資料によっては、設定名はないと記述している[26][101]
  12. ^ 資料によっては、名称をヘッドコントローラーと記述している[出典 30]
  13. ^ 中野は、前々作のガイガンは腕が重く、前作のメガロはスーツが硬くて動かしづらかったため、動きやすさを考慮して人間の立ち回りに合わせて作られている西洋甲冑を取り入れたと述べている[5]
  14. ^ 別のインタビューでは、ライティングのハレーションや反射を用いて虹色に見せていたとも述べている[114]
  15. ^ 塗装直後に撮影された写真では、白飛びしてシルバー単色に見えるものもある[115]
  16. ^ 書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、頭部をウレタン樹脂製と記述している[2]
  17. ^ 書籍『大ゴジラ図鑑2』では、アップ用とアクション用の2種類が存在したと記述している[105]
  18. ^ 大きさについて資料によっては、「スーツの約半分」[3]、「二分の一サイズ」[121]、「全長は1メートル20センチ」[84][68]と記述している。
  19. ^ 書籍『テレビマガジンビジュアル全集 ゴジラvsメカゴジラ』ではギミックはないと記述していたが、書籍『ゴジラ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション』では現存する頭部には目に電飾を仕込んでいた形跡があると記述している[124]
  20. ^ 資料によっては、前作の流用と記述している[95][96]
  21. ^ 書籍『昭和メカゴジラ鋼鉄図鑑』では、粘土原型を制作していないとする安丸の証言から、前作のスーツから雌型を型取りしたものと推測している[94]。安丸は、方法としては手抜きであると述べている[112]
  22. ^ 特殊効果の関山和昭は、「ベコベコしてしまった」と評している[122]
  23. ^ 手や胸のパーツは欠損していたため復元している[124]。実際に展示されたスーツは胸部の造形が「V」の字型ではなく、前作のものに近い[130][131]
  24. ^ 資料によっては5名と記述している[142]
  25. ^ 燃料と同様、無重力の宇宙空間の工房で生成。
  26. ^ a b 監督の大河原孝夫が、この作品の前に観月ありさ主演の映画『超少女REIKO』の監督を務めたことにちなんでいる。大河原によれば、助監督の手塚昌明が入れたものであるという[158]
  27. ^ 関節の駆動範囲に限界があるため、組み伏せられて一方的に尾で殴られる。
  28. ^ モジュールのコンピューターは「全員死亡」と叫ぶ。
  29. ^ ラドンによって右のキャノンが破壊される直前にすでに右目が光っていない。その次のカットでふたたび両目が点灯した後、右目が破壊される。
  30. ^ 川北は、東宝特撮のオーソドックスな怪獣には馴染まなかったと述べている[108]
  31. ^ 川北は、現代の複合装甲化した戦車のイメージであったと述べている[108]
  32. ^ 資料によっては、吉田をデザイナーとして紹介している[184][133]
  33. ^ 若狭は、予算的にも時間的にも1体しか作る余裕はなかった[189]
  34. ^ 若狭は、コスモプロが成形段階で気を遣ってくれたと証言している[189]
  35. ^ 書籍『テレビマガジンビジュアル全集ゴジラVSメカゴジラ』では、70キログラムと記述している[116]
  36. ^ スーツアクターを務めていた福田亘が顔を出せるとスーツを着たままでも楽であったと述べていたことから、福田が担当した『ヤマトタケル』のウツノイクサガミも同様に顔面部分が取り外せる仕様となった[194]
  37. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では「1/3サイズ」[139]、書籍『キャラクター大全ゴジラ』では「3尺」[133]と記述している。
  38. ^ 書籍『平成ゴジラクロニクル』では、戦闘機ではなくロボット兵器と位置づけている[216]
  39. ^ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、ハイパワーメーサービームキャノンと記述している[133]
  40. ^ 書籍『テレビマガジンビジュアル全集ゴジラVSメカゴジラ』では、西川伸司によるデザインを決定デザインとして紹介している[219]。書籍『大ゴジラ図鑑2』では青井邦夫をデザイナーとして記述している[221]
  41. ^ 資料によっては、この他に未使用の1機と、美術スタッフ製の1/2サイズが存在すると記述している[211][133]
  42. ^ 西川によるデザイン案としては、ほかに翼のないものも存在する[226]
  43. ^ 西川は、自身が愛好していた『伝説巨神イデオン』の影響があるものと語っている[183]
  44. ^ 書籍『東宝特撮メカニック大全』では、「66メートル」と記述している[242]
  45. ^ シリーズ第1作『ゴジラ』(1954年)で、オキシジェン・デストロイヤーによって倒された初代ゴジラの骨をベースにしたという設定[228]。同作品では、初代ゴジラは骨まで溶けて跡形もなくなるという描写もあるが、『ゴジラ×メカゴジラ』では全身の骨格が残っていたという設定に改変されている[244]
  46. ^ 書籍『ゴジラ×メカゴジラ超全集』では、サイボーグ兵器と記述している[245]
  47. ^ 書籍によっては「改修型」と記述している[251][252]
  48. ^ ただし、本体のDNAコンピュータの修復はまだ未完の状態だったため、動作の反応が鈍くなっているなどの不具合が起きている。
  49. ^ 当初は「ノーマルタイプ」「武装タイプ」という名称案であったが、助監督の清水俊文は武装を外すと弱くなったように思われると考え、「高機動型」「重武装型」を提案して採用された[253]
  50. ^ 造形プロデューサーの若狭新一は、頭部のみ前作の型から作られ、それ以外は新規造形であると証言している[284]
  51. ^ ただし、破損領域の数、破損面積と比例して復旧所要時間と復旧用電力は非線形に増加する。
  52. ^ この事実にハルオたちは大きな衝撃を受け、地球人とビルサルドの間に不和を生んでいる。
  53. ^ 色は前者が虹色、後者が黄色であり、映画とは反転している。

出典[編集]

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  • 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝洋泉社
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  • 『ゴジラ大辞典【新装版】』野村宏平 編著、笠倉出版社、2014年8月7日 (原著2004年12月5日)。ISBN 978-4-7730-8725-3 
  • 『ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年9月5日。ISBN 978-4-8387-8944-3 
  • 西川伸司 『西川伸司ゴジラ画集』洋泉社、2016年6月24日。ISBN 978-4-8003-0959-4 
  • 『ゴジラの超常識』[協力] 東宝、双葉社、2016年7月24日 (原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3 
  • 『シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]』KADOKAWA、2016年8月6日。ISBN 978-4-04-895632-1 
  • 『ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2016年8月15日 (原著2014年7月26日)。ISBN 978-4-8002-5699-7 
  • 『GODZILLA GRAPHIC COLLECTION ゴジラ造型写真集』ホビージャパン、2017年7月29日。ISBN 978-4-7986-1474-8 
  • 若狭新一 『ゴジラの工房 若狭新一造形写真集』洋泉社、2017年10月21日。ISBN 978-4-8003-1343-0 
  • 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8 
  • 西川伸司 『西川伸司デザインワークス』玄光社、2019年2月1日。ISBN 978-4-7683-1150-9 
  • 丸山浩 『丸山浩特撮デザインワークス』洋泉社、2019年12月6日。ISBN 978-4-8003-1684-4 
  • 『ゴジラ 全怪獣大図鑑』講談社〈講談社 ポケット百科シリーズ〉、2021年7月2日。ISBN 978-4-06-523491-4 
  • 『宇宙船』vol.178(AUTUMN 2022.秋)、ホビージャパン、2022年10月3日、 ISBN 978-4-7986-2945-2
  • 『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK vol.0 ゴジラ&東宝特撮作品 総選挙』講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2022年12月21日。ISBN 978-4-06-530223-1 
  • 小説
  • 映像ソフト
    • 中野昭慶(出演者)、倉敷保雄(聞き手) (2002年11月21日). 『ゴジラ対メカゴジラ』 音声特典 オーディオコメンタリー (DVD). 東宝 

関連項目[編集]