ドンキーコング
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ジャンル | 固定画面アクション |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 |
任天堂 池上通信機 |
発売元 | 任天堂レジャーシステム |
プロデューサー | 山内溥 (エグゼクティブプロデューサー)、横井軍平 (AC)、上村雅之 (FC) |
ディレクター | 宮本茂 |
デザイナー | 宮本茂、横井軍平 (AC)、上村雅之 (FC) |
プログラマー | 駒野目裕久、飯沼実、西田充裕、村田泰裕 |
音楽 | 兼岡行男、田中宏和 |
美術 | 宮本茂 |
シリーズ |
マリオシリーズ ドンキーコングシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 |
![]() ![]() ![]() 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
CPU | Z80 (@ 3.072 MHz) |
サウンド |
I8035 (@ 400 kHz) ディスクリート |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 224 x 256ピクセル パレット256色 |
『ドンキーコング』(DONKEY KONG) は、1981年に任天堂が発売したアーケードゲームである。1982年にはゲーム&ウオッチに、1983年にはファミリーコンピュータに移植された。
続編に『ドンキーコングJR.』や『ドンキーコング3』、スーパードンキーコングシリーズがある。
ゲーム内容[編集]
ステージ構成[編集]
ステージ構成は、スタートが25mで、順に50m・75m・100mとなり、これらの4つの面を順番にクリアすると再び25mから始まる4面ループ制[注釈 1]。25m・75mは画面上のレディのいる場所、50mは一番上のベルトコンベアーに到達するとクリア、100mは鉄骨の全てのビスを抜くとクリア。樽や敵、ドンキーコングに触れたり、落下するとミスとなる。また、各ステージには制限時間が設けられており、時間内にステージをクリアしないと強制ミスになる。クリアすると、その時点での残り時間がそのまま得点に加算され、一定以上の得点になるとリトライ数が1増える。
25m〜100mを1周としており、この周回数が上がるにつれ敵の攻撃が激しくなるが、制限時間のスコアも増えるため高得点を狙いやすくなる。ただしステージの難易度が最も高いのは5周目となり、それ以降は難易度がループする。ただしバグのためレベル22に突入するとわずか8秒ほどで強制ミス[注釈 2]になってしまいクリア不能となる(事実上の最高到達点)[注釈 3]。
得点[編集]
制限時間は一定時間ごとに100ずつ減るのだが、周回を追うごとに減るペースが速くなるため、スタート時の制限時間スコアが多いからといって実際の制限時間が長いとは限らない。例えば最初の周回は開始時5000点・減少は2秒弱ペースだが、2周目になると開始時6,000点・減少は約1.5秒ペース。同じように3周目は開始時7,000点・減少は1秒強ペース、4周目以降は開始時8,000点・減少は1秒ペース(なぜか25mのみ約1.5秒ペースの減少)。バグの発生するレベル22は、開始から400点減った時点で強制ミス[1]。レベル22まで到達した場合に出せる総合得点は60万点台[注釈 4]。
バージョン[編集]
日本でのアーケード版の基板は大まかに発売初期の前期バージョン(通称「TRYバージョン」)と、バグを修正した後期バージョン(通称「GETバージョン」)に分けられる。主な違いは、ステージ開始時のメッセージが異なる(前期バージョンでは「HOW HIGH CAN YOU TRY?」、後期バージョンは「HOW HIGH CAN YOU GET?」)ことと、後期バージョンは25mのワープの裏技が困難になったことなどである。しかし、後期バージョンでもワープできることがわかったため、最後期版では画面端の方向にジャンプした時に反転する範囲を広くすることで絶対にワープできないようにした。
アメリカではNES発売前の1982年に、任天堂以外のハードであるインテレビジョン・コレコビジョン(本体と同梱)・Atari 2600向けの移植作が、任天堂のライセンスを受けてリリースされた。
サウンドはアーケード版とファミコン版で若干異なっており、ファミコン版発売以後のリメイク版のサウンドは多くがファミコン版に準拠している。また、アーケード版ではジャンプ音が微妙に長い物が存在する。
他のゲームとの関連性[編集]
主人公(マリオ)がタルをつぶすときに使うハンマーは、ファミコンソフト『レッキングクルー』で壁壊しに使われている他、以降のマリオシリーズにおいて武器として使用されることがある。また、『スーパーマリオRPG』及び『マリオ&ルイージRPG』でのマリオの武器と『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでも攻撃アイテムとして登場する。
リフト面でのリフトや敵キャラのファイヤー、ピョンピョン飛んで落ちていくジャッキなども、役割を変えてスーパーマリオブラザーズシリーズでも使われている。
キャラクター[編集]
登場人物[編集]
左側は日本のアーケード版 インストラクションカードより、()内は英語版インストラクションカードより。「/」より右側は現在の名前。
- プレイヤー (Jumpman) / マリオ
- 主人公。ドンキーコングにさらわれた恋人のレディを救い出すのが本作の目的。
- アーケード版の発表当時は主人公の正式名称がなく、名前が固定するまではジャンプマンや救助マン[2]などとよばれていたが、続編『ドンキーコングJR.』でマリオと名づけられた。後にこの名前が本作のファミコン版などにも反映された。ちなみに"Jumpman"という名前は、岩谷徹が考案したキャラクター"Walkman"や"PAC-MAN"をヒントにして付けられた[3]。
- コング (Donkey Kong) / ドンキーコング[4]
- 敵役。タルを投げて主人公を妨害する巨体のゴリラ。元々は主人公にペットとして飼われていた[5]が、主人公をからかうために彼の恋人をさらい、工事中のビルへ逃げ込んだ[6]。
- 宮本茂によれば、オリジナル版のエンディングを作った際に「マリオとドンキーは敵同士ではないため、ドンキーを殺したりするのではなく、プレイヤーが知恵を使ってイタズラ者の気を失わせる」というテーマで制作したとされる[7]。
- レディ (lady) / ポリーン
- 主人公の恋人。ドンキーコングにさらわれ、50m以降の各ステージにバッグ、帽子、傘を落としていく。
- 当初は日本版・欧米版ともに「レディ」と一般名詞で呼ばれており、日本では1983年発売のファミコン版以降もそのままレディの名が引き続き使用された。その後、アメリカのアニメ番組『サタデー・スーパーケード』で彼女にポリーンという個人名が与えられ、この名前が1986年発売の欧米のNES版以降にも正式反映された[8]。上記の経緯から、本作の日本版と欧米版でヒロインの名称が異なる期間が存在した。日本においてポリーンの名前が正式に使用されるのは1994年のゲームボーイ版『ドンキーコング』以降である(詳細はポリーン#レディとポリーンを参照)。
障害物[編集]
- タル[9]
- 25mでドンキーコングが転がす。樽は茶色をした通常の樽と青色でドクロのマークの入った火薬樽の2種類が存在し、1投目は必ず火薬樽を投げ、以降、8個目ごとに火薬樽を転がすか投げる。主人公がジャンプで飛び越すと100点、2個いっぺんに飛び越すと300点、3個では800点獲得する。
- ステージ1の茶色をした通常の樽は、坂道になった足場に沿って下の階まで下りてくる。しかし全ての樽が必ずマリオのスタート地点(最下層の一番左端)まで転がり落ちるわけではない。マリオの居る位置を通過した後は、一段下の坂道に落ちた後、マリオのスタート地点には向かわずに逆方向に向かってわずかに坂道を上り、画面外へと消える。
- ひのこ
- 25m~75mに出現する。25mは火薬樽がOIL缶と衝突するごとに、50mは中央の焼却炉から最大5体、75mは定位置に2体出現する。ジャンプで通り越すこともできるが、ランダムに動くためリスクが高い。主人公がハンマーを取ると色が青く変化する。
- セメント[9]
- 50mのベルトコンベア上で流れる。プレイヤーのジャンプは慣性の法則を無視するため、プレイヤー側から見てベルトコンベアの進行方向にあるセメントをジャンプで飛び越すことはできない。進行方向が一定時間(8秒程度)で反転する下段のベルトコンベアはその点に注意する必要がある。
- なお、2周目以降でベルトコンベアの速度がアップするのはクレイジーコングを始めとするコピー版のみの仕様であり、オリジナル版では1周目の速度から速くなることはない。ファミリーコンピュータ版のOriginal Editionの挙動はアーケード版とは異なっている。
- ジャッキ[4]
- 75mで出現する。コングの左側から出現して、右へぴょんぴょんはねながら右側で落下する。レベル5以降では出現開始位置の微妙な見極めがクリアの成否を分ける。
- おじゃま虫[4]
- 100mに最大5体出現する。ひのこと同じ理由でジャンプで飛び越すのはリスクを伴う。
- ビス[9]
- 100mに8本存在する。ビスの上を通過することでビスが外れ、そこに穴が開く。ビスが外れた箇所をおじゃま虫は通過できず、またプレイヤーもジャンプで越えないと下に落ちてミスとなる。
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | Donkey Kong | ![]() ![]() |
インテレビジョン | コレコ | コレコ | ロムカセット | ![]() ![]() |
- | |
2 | Donkey Kong | ![]() ![]() |
Atari 2600 | アタリ | アタリ | ロムカセット | ![]() ![]() |
- | |
3 | Donkey Kong | ![]() |
コレコビジョン | コレコ | コレコ | ロムカセット | 2411 | - | |
4 | Donkey Kong | ![]() |
Atari 800 | アタリ | アタリ | フロッピーディスク | RX8031 | - | |
5 | ドンキーコング | ![]() ![]() ![]() |
ファミリーコンピュータ | 任天堂
岩崎技研工業 SRD |
任天堂 | 192キロビットロムカセット[10] | HVC-DK | 113万本[11] | |
6 | Donkey Kong | ![]() |
PC/AT互換機 TI-99/4A コモドール64 |
アタリ | アタリ | フロッピーディスク | RX8512 | - | |
7 | Donkey Kong | ![]() |
Amstrad CPC MSX ZX Spectrum |
Ocean Software | Ocean Software | カセットテープ | - | - | |
8 | ドンキーコング | ![]() |
ディスクシステム | 任天堂 | 任天堂 | ディスクカード片面 | FMC-DKD | 書き換え:5万回[12] | 書き換え専用 |
9 | Donkey Kong | ![]() |
Atari 7800 | アタリ | アタリ | ロムカセット | CX7848 | - | |
10 | Donkey Kong Classics | ![]() ![]() |
NES | 任天堂 | 任天堂 | ロムカセット | ![]() ![]() |
156万本[11] | |
11 | ドンキーコング64 | ![]() ![]() |
NINTENDO64 | レア | 任天堂 | 64メガビットロムカセット | ![]() ![]() |
- | ミニゲームとしてアーケード版を収録 |
12 | ![]() ![]() |
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ゲームボーイアドバンス | 任天堂 | 任天堂 | ロムカセット | ![]() ![]() |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
13 | ドンキーコング | ![]() ![]() ![]() |
Wii | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
![]() ![]() |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
14 | ドンキーコング | ![]() ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
![]() ![]() |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
15 | ドンキーコング | ![]() ![]() |
Wii U | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
![]() ![]() |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
16 | ドンキーコング | ![]() ![]() ![]() |
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ |
任天堂 | 任天堂 | 内蔵ゲーム | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
17 | ドンキーコング | ![]() ![]() |
Nintendo Switch | ハムスター | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | - | アーケード版の移植 |
18 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online |
![]() ![]() |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
ファミリーコンピュータ版[編集]
1983年7月15日、ファミリーコンピュータのローンチタイトルのひとつとして続編『ドンキーコングJR.』や『ポパイ』と共に発売。
25mなどの高さの表示は無くなっており、スタート時のデモ(ドンキーコングがレディを担いで25mの最上部に上り、平らな床を振動で斜めにさせるという内容)やステージクリア時のドンキーコングがレディを担いで上がるデモが省略され、最終面クリア時のBGMも2種類から1種類に削減されている。また、容量の問題から、アーケード版のベルトコンベアー面 (50m) が削除され3面構成となっており、1面(アーケード版の25m)で放り投げられる火薬樽が普通の樽と同じグラフィックになり、挙動も1段ずつひっかかりながら真下に落ちるか毎回同じジグザグに落ちる2種類のみとなっている。
一方、それまでのアーケードゲームの家庭版は絵が違ったりステージが1つしか遊べなかったりしたが、このゲームは機能縮小こそあれどアーケード版と見まごうほどの移植度の高さが特徴であり、当時としては画期的であった[13]。シンプルなステージの繰り返しだったそれまでのゲームに対し、キャラクター性とストーリー性を持たせた点でも優れた作品であることがわかる。
『どうぶつの森』[14]『どうぶつの森+』『どうぶつの森e+』のファミコン家具としてプレイ可能。2004年2月14日に「ファミコンミニ」のラインナップとしてゲームボーイアドバンスに移植されたほか、バーチャルコンソールとして2006年12月2日にWiiで、2012年10月17日にニンテンドー3DSで、2013年7月15日にWii Uでそれぞれ配信開始された。ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ、Nintendo Switch Online加入者向けのソフト『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』にも収録されている。
日本国外のNESでは、『Donkey Kong Classics』として、本作と『ドンキーコングJR.』を1本のソフトにカップリングしたものが発売されている。
Donkey Kong Original Edition[編集]
Donkey Kong Original Edition(ドンキーコング オリジナル・エディション)は、2010年に欧州で発売されたスーパーマリオ25周年仕様のWiiにプリインストールされた特別版のバーチャルコンソール(日本版では代わりに『スーパーマリオブラザーズ25周年バージョン』がプリインストールされている)。
ファミコン版をベースに、アーケード版にあるベルトコンベアー面(最上段のドンキーコングは移動しない)やステージクリア時にドンキーコングがレディを担いで上がるデモ(ただしデモ中はマリオなどが表示されない)といったファミコン版で削除されていた要素が一部復活している[15]。タイトルクレジットの年号は「1981」から「1983-2010」に変更されている。
日本では2012年7月28日から9月2日まで「クラブニンテンドー 夏のダウンロード版スタートキャンペーン」の特典としてニンテンドー3DS向けに配信されていた[16]。また欧州・豪州では、2014年9月よりニンテンドー3DS版がニンテンドーeショップにて販売を開始している。
アーケード版で「レベル22で残りタイムが400になる現象」を前述したが、ファミコン版(通常版、オリジナルエディションの両方)でもレベル133で同様の現象が起こる。
開発[編集]
経緯[編集]
後に『スーパーマリオブラザーズ』を手がける宮本茂がディレクターを務め、プログラムを池上通信機が担当した[17]。任天堂米国法人でアーケード機「レーダースコープ」を作ったが売れず[18]、余った基板の流用を目的として作られ、企画段階での原案は「ポパイ」のキャラクターを使ったゲームだった(当時、任天堂はポパイのキャラクターを使用する権利を取得すべく交渉を行っていた)。ブルート(ドンキー)にさらわれたオリーブ(レディ)をポパイ(マリオ)が助けに行くという原作の構図を活かしたゲームプランになっている。しかし、交渉がまとまらなかったことにより、宮本はマリオやドンキーといったオリジナルのキャラクターを自らデザインし、最終的に『ドンキーコング』として完成した[19]。
マリオは腕の動きがわかりやすいオーバーオールを着せ、テレビ画面でもわかりやすい顔にするために鼻を大きくして髭を付け帽子をかぶらせた[6]。その風貌から大工という設定にした[6]。なお、現在ではマリオは赤いシャツに青いオーバーオールというファッションが一般的だが、この当時は青いシャツに赤いオーバーオールという、逆の配色だった。
ゲームの舞台については、マリオが大工なので工事現場に設定した[6]。ゲーム内容は、色んな障害物をジャンプなどで巧みによけて上へ登るものにしたので、ビルの建築現場でゴリラが樽を転がして落とすことになった[6]。
製作期間は当時、3か月で他のゲームを作っていたのに対して、4、5か月で作られた[20]。
名前の由来[編集]
『ドンキーコング』の「ドンキー(donkey)」は一般的な「ロバ」という意味ではなく、「とんま、まぬけ」といった意味であるが、英語でその意味で使われることはほとんどない。また、「コング(kong)」は当時の日本では『キングコング』の影響で「大型のゴリラ」を指す単語として誤解され広まっていたが、元々は同作における造語であり、本来の英語にこのような単語は存在しない。
名付け親は当時任天堂の広報部に勤めていた本郷好尾。「とんま」という言葉を和英辞典で調べていたら「Donkey」とあり、(「ゴリラ」を意味する単語と思われていた)「Kong」と組み合わせて「語呂がいい」という事で提案したところそのまま正式に採用された。それ以外の案では、宮本茂はゴリラに頭巾をかぶせ「鞍馬コング」にしようと提案したなどといったエピソードもある[21]。またそれ以外に『ファニーコング(Funny Kong)』『ステューピッドコング(Stupid Kong)』『クレイジーコング(Crazy Kong)(海賊版のタイトルになった。詳細は後述)』が候補として挙げられていたが、このうち『ドンキーコング』を正式名称に選んだのは、当時の任天堂本社の貿易部輸出部長だとされる[22]。また、マリオのネーミングは、米国任天堂が借りていた倉庫のオーナー、マリオ・セガールの顔が『ドンキーコング』の主人公にそっくりだったことに由来する[23][24]。
訴訟[編集]
池上通信機裁判[編集]
アーケード版『ドンキーコング』のプログラミングを委託された池上通信機は、1983年7月20日、著作権侵害を理由に任天堂に対する賠償請求を東京地方裁判所に申し立てた。池上通信機に無断での、任天堂による『ドンキーコング』基板の複製に対する契約不履行が、著作権侵害の理由であった[25]。
この訴えに先立ち、同年6月27日に任天堂はゲームデザイン本体は任天堂社員によるものである事と、契約履行後の池上通信機の請求権不在を理由に任天堂も東京地方裁判所に訴えを起こしていた[25]。
この裁判は判決が下されないまま、両者の和解で決着した。
任天堂に引き渡されたROMデータの中には池上通信機の社名・電話番号などが隠されている。ソースリストは任天堂に渡されていなかった[26]為、続編の『ドンキーコングJR.』を開発する際には任天堂自身で逆アセンブルなどの解析を行うはめになった。
なお、本事件後、池上通信機はセガと契約しゲーム開発を続行することとなる。その中のひとつに、本作に類似した『ティップタップ』(1983年、英名:『Congo Bongo』)があり、クオータービューを採用して立体感を出すなど、ある意味では本作の正統な進化形と捉えることができ、画面構成や面数の表示方法などで池上通信機テイストが継承されている。
キングコング裁判[編集]
1982年、米大手映画会社のユニバーサル映画(当時はMCA傘下)が、『ドンキーコング』は当時同社が版権を保有していたとされる映画『キングコング』(1976年)のキャラクター著作権を侵害しているとして損害賠償を求める訴訟を起こした。
これに対し任天堂の米国法人であるNintendo of America(NOA)は逆に「ユニバーサル映画が同訴訟を提起したことは『ドンキーコング』の名誉を毀損した」として反訴(カウンタークレーム)を起こし真っ向から対決。そして裁判の過程において任天堂側の弁護士ジョン・カービィは、元々ユニバーサル映画はオリジナルの『キング・コング』(1933年版)に関する版権をRKO社から取得せずにリメイク版の『キングコング』(1976年版)を制作していたこと、またリメイク版の公開当時前記の理由でRKO側から起訴され裁判が行われた際、ユニバーサル側が「(オリジナル版は)パブリックドメインである」と証言し勝訴していたことを指摘し、「そもそもユニバーサル映画は『キングコング』に関する版権など保有していない」ということでユニバーサル映画側の訴えは却下されてしまう。
最終的に上記の事情に加え「『ドンキーコング』と『キングコング』は全くの別物である」という任天堂の主張が認められた結果、1986年に任天堂はユニバーサル映画から約160万ドルの損害賠償を勝ち取った。
この裁判ではハワード・リンカーン率いるNOA法務部の活躍が光り、以後米国のゲーム業界における任天堂及びNOAの発言力を高めることにつながっている[27]。新・電子立国のインタビュー当時、マイクロソフトの法律部門が任天堂の同部門にコピー対策について相談に来ていたという[27]。
音楽[編集]
サウンドトラック[編集]
- ファミコン・ミュージック(1986年5月25日)
- G.M.O.レコードより発売されたアルバム内の一作品として収録されている。
- ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.1
- 2004年1月7日、サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。
スタッフ[編集]
- アーケード版
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
- プロデューサー:横井軍平(任天堂)
- ディレクター:宮本茂(任天堂)
- ゲーム・デザイナー:宮本茂(任天堂)
- プログラマー:駒野目裕久(池上通信機)、飯沼実(池上通信機)、西田充裕(池上通信機)、村田泰裕(池上通信機)
- グラフィック・デザイナー:宮本茂(任天堂)
- サウンド・コンポーザー:兼岡行男(任天堂)
- サウンド・プログラマー:兼岡行男(任天堂)、田中宏和(任天堂)
- サウンド・エフェクト:田中宏和(任天堂)
- ファミリーコンピュータ版
評価[編集]
評価 | ||||||||||||||||||||||||||
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- アーケード版
1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「マリオのキャラクター性もあるが、しっかりした目的を持たせた上にしっかりしたアクションをさせるゲームはそれまでなかっただけ大ヒットすることとなる」と紹介されている[36]。
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「任天堂初期の名作」、「キャラクタもののアクションゲームの元祖」、「このゲームは全3面で構成されている。現在で考えるといかにも貧弱だが当時では画期的なシステムだった」と紹介されている[10]。
ゲーム&ウオッチ版[編集]
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ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | ゲーム&ウオッチ |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | 内蔵ゲーム |
発売日 |
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売上本数 | 約800万台(世界、国内では約120万台)[37] |
アーケード版の25mをアレンジした上下二画面の構成で、上部にあるクレーンに飛び移り、ドンキーコングの足場にかかったフックを外していく(4つ外すとドンキーコングが落下する)という内容。その後、マリオはステージ下部から再スタートとなる。初めて十字ボタンを採用したゲームとしても知られる[38]。箇体は2画面、このプラットフォームでは主人公の名前が「救助マン(海外版はMARIO)」と説明書に記載されている[37]。
1997年9月発売のゲームボーイ用ソフト『ゲームボーイギャラリー2』や、2006年7月にはクラブニンテンドーの景品『GAME & WATCH COLLECTION』(ニンテンドーDS用ソフト)に収録された。
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ゲームボーイギャラリー2 | ![]() |
ゲームボーイ | 任天堂 トーセ |
任天堂 | ロムカセット | DMG-AGIJ | - | |
2 | GAME&WATCH GALLERY 2 | ![]() ![]() |
ゲームボーイカラー | 任天堂 トーセ |
任天堂 | ロムカセット | - | - | |
3 | GAME & WATCH COLLECTION | ![]() |
ニンテンドーDS | 任天堂 | 任天堂 | DSカード | - | - | クラブニンテンドー景品、非売品 |
4 | ゲームボーイギャラリー2 | ![]() ![]() ![]() |
ニンテンドー3DS | 任天堂 トーセ |
任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
CTR-P-RBTJ-JPN | - |
関連作品[編集]
クレイジーコング[編集]
アーケード版『ドンキーコング』の、一応許諾品(ただし、コピー基板の事後承諾後、国内での販売の権利しかない)であるクローンで、前期バージョンが元になっている。東京都府中市に存在したゲームメーカー、ショウエイの子会社ファルコンが販売していたが、当のファルコンにはゲームを解析する技術が無かったらしく開発は他社が行なったといわれている。一説には当時ファルコンと密接な関係があったUPLが開発を担当したという説もあったが、当時のUPL社員だった西澤龍一(後のウエストンビットエンタテインメント 代表)によると他社による開発は認めているものの、UPLの開発説を否定している[39]。
ただ、先に述べた事後承諾を受けたのはファルコンではなく、ファルコンから独立したスタッフが設立したキョウエイというメーカーで、一部『クレイジーコング』のインストラクションカードにはちゃんと“KYOEI”と記されている。しかし任天堂からの事後承諾を受けたのと相前後して、キョウエイが同社の営業権をファルコンに譲渡。その後ファルコンが事後承諾の事実を利用し、許諾台数の数倍という数の基板を製造、販売し、更に日本だけでなく国外へも輸出するという事態となってしまった。
日本物産の『クレイジー・クライマー』の基板を流用しているため、オリジナルとは違う部分が多い。たとえばマリオがジャンプする時の音が「ホヤッ」というかけ声になっており、これはその『クレイジー・クライマー』でゴリラが攻撃するときの声である。
また、純然たるデッドコピー品といえる「コピー基板のコピー基板」も数多く存在し、『クレイジーコング』の場合はタイトルもそのままでファルコンの社名を消してコピーしたものが出回った。さらに『モンキードンキー』『ビッグコング』などさまざまなコピー品があるが、どれも『ドンキーコング』ではなくあくまで『クレイジーコング』のコピーである。
いずれも大量に出回ったため、これをオリジナルと思った人、またこれしか見たことのない人も多かったため、コピー基板のタイトルの中でもかなりの知名度を誇っている。オリジナルの『ドンキーコング』の基板と違い、ハーネスの配線が複雑では無かったので、汎用筐体で稼動させるには非常に好都合だったらしく、特に駄菓子屋や場末のゲームセンターでは重宝されていた(ただし、玩具店には任天堂レジャーシステムによるリースで純正品が設置されていることがほとんどだった)。
また、同年には『クレイジーコングPARTII』が登場している。ゲーム内容としては大きな変化は無いが、ステージがやや改造された他、アトラクトデモで前作で捕まったコングが檻から脱走するというオリジナルのシーンが追加されている。これにはオリジナルのドンキーコングの製作者、宮本茂は「やられたと思った」とコメントした。
後にファルコンは任天堂から民事訴訟を起こされ、続く『クレイジーコングJr.』(『ドンキーコングJR.』の無断コピー)事件では刑事告訴され、社長が逮捕された。これは日本で初めてのテレビゲームの無断コピーによる逮捕である。また、アメリカでもコピー業者の摘発の例があり[27]、任天堂は海賊版撲滅に乗り出しこれがスーパーファミコンのパスワードシステムを用いたプロテクトの開発に繋がっていく。
また、本作品は登場時から大ヒットした作品だった事から、上記の類似品を含めた海賊版(コピー基板)も多数出回っていた。基板も純正基板と同じく配線が複雑なコネクタータイプの忠実な物も存在していた。
影響を受けた作品[編集]
任天堂以外のメーカーからも、ドンキーコングの雰囲気を再現したようなゲームがいくつか出ていた。アーケード版が出た当時はテレビゲームの能力が乏しかったため、玩具メーカーは電子ゲームで再現することに力を入れていた。
- キングマン(トミー)
- 電子ゲーム。さらわれた女性を助けるという設定や、キングマンが放つコウモリをジャンプでかわす点が酷似。開発バージョンではコウモリではなく樽だった。
- モンスターパニック(エポック社)
- 電子ゲーム。道中、ミイラ男が転がす爆弾をジャンプでよけるフィーチャーが存在する。
- モンスターマンション(エポック社)
- カセットビジョン用ソフト。1982年10月7日発売。さらわれた女性を助ける設定など、ドンキーコングを意識した作りになっている。
ゲームボーイ版[編集]
1994年6月14日に発売された、本作を元にした大幅なリメイク作品。プロローグを除いてはほぼ新作と言っていいほど内容が大幅に追加されている。ここではアーケード版のリメイクに相当するプロローグ部分のみ解説する。
ゲーム開始時にプレイする「ステージ0」がアーケード版のステージを再現したリメイクになっており、FC版で削除されたベルトコンベアー面や帽子のアイテムが復活。ただし、ゲームボーイの画面の関係からオリジナルと比べてやや短縮している他、ゲームボーイ版独自の操作が多数追加されている。
アーケード版の100mに相当するステージをクリアして以降は、旧作とは全く異なるゲームボーイ版独自の展開(本編)となり、アクションパズルの要素が強くなる。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ ただしこれは日本版の仕様であり、米国版だと多少異なる。ここでは、便宜的にタル面を25m、ベルトコンベアー面を50m、ジャッキ面を75m、ビス外し面を100mと表記することにし実際に表示する高さと異なる場合は括弧書で実際に表示する高さを並記する。
- 1周目 - 25m、100m(表示上は50m)の2面
- 2周目 - 25m、75m(表示上は50m)、100m(表示上は75m)の3面(ファミコン版の面構成と同じ)
- 3周目 - 日本版と同じ面構成
- 4周目 - 25m、50m、25m(表示上は75m)、75m(表示上は100m)、100m(表示上は125m)の5面構成
- 5周目以降 - 25m、50m、25m(表示上は75m)、75m(表示上は100m)、25m(表示上は125m)、100m(表示上は150m)の6面構成
- 25mの樽は日本版だとマリオが梯子を登り切る直前なら梯子を伝ってこないが、米国版ではおかまいなしに梯子を伝ってくるため日本版よりも難しい。
- セガが米国版の基板を保有しており、一部の直営店で稼動させているため、日本国内でも米国版を遊ぶことは可能。
- ^ 原因は制限時間の数値が桁あふれするため。これは続編『ドンキーコングJR.』でも発生する。
- ^ 25m〜75mはクリアできるが、100mは途中ミス後の再スタート時にビスが直って初めからのやり直しになるため約8秒でのクリアができない。また、25〜75mもクリアには25mでワープのバグ技が必要で、後期に作られた日本版や米国版ではワープができないためクリア不可能。
- ^ 米国版では25mステージが多いため得点効率よくレベル22まで行けば100万点以上も可能だが、その場合はスコア表示の左端にレディの顔が現れるバグがある。2018年3月現在の最高記録は Robbie Lakeman の1,247,700点となっている(詳細は en:Donkey Kong high score competition を参照)。
出典[編集]
- ^ びっくらめーしょん,『ゲーメスト』2号(1986年7月号)、新声社
- ^ ゲーム&ウオッチ マルチスクリーン版 取扱説明書
- ^ 『POWER+UP ~米国オタクゲーマーの記したニッポンTVゲーム興隆の軌跡~』p. 59 コンピュータ・エージ社, 2005年12月。原文は『Power-up : how Japanese video games gave the world an extra life』p. 35
- ^ a b c ファミリーコンピュータ版 取扱説明書 p.4
- ^ “"ドンキーコングの生みの親" 宮本茂独占インタビュー”. 任天堂 (2017年1月17日). 2017年9月21日閲覧。
- ^ a b c d e 相田洋; 大墻敦 (1997-01-20). 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防. 日本放送出版協会. pp. 180-181
- ^ 小学館『任天堂公式ガイドブック ゲームボーイ ドンキーコング』(1994年8月20日発行、雑誌69912-85)p.107のインタビューより。
- ^ NES版取扱説明書p.5
- ^ a b c アーケード版のポップ。『週間ファミ通 No.1542』(2018年6月 KADOKAWA Game Linkage)で内容を確認できる。
- ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、32頁。
- ^ a b 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ 「ディスクライター 書き換えゲーム全カタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第5巻第12号、徳間書店、1989年7月7日、23頁。
- ^ 『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine』(アンビット、2016年)p72
- ^ “その7/ファミコンゲーム”. どうぶつの森. 任天堂 (2001年). 2012年7月20日閲覧。
- ^ Heidi Kemps (2010年11月16日). “Europe gets exclusive 'perfect version' of NES Donkey Kong in its Mario 25th Anniversary Wiis” (English). GamesRadar. 2012年7月20日閲覧。
- ^ “クラブニンテンドー 夏のダウンロード版スタートキャンペーン”. 任天堂 (2010年7月20日). 2012年7月20日閲覧。
- ^ 『bit』1997年4月号「ドンキーコング奮闘記」より
- ^ “【任天堂「ファミコン」はこうして生まれた】第6回:業務用ゲーム機の挫折をバネにファミコンの実現に挑む 技術にのめり込みすぎた”. 日経BP. 2010年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月28日閲覧。
- ^ 滝田誠一郎『ゲーム大国日本 神々の興亡』青春出版社、2000年、p108 - p117
- ^ 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売記念インタビュー 第1回「ドンキーコング篇」より。
- ^ 『The 64DREAM』(毎日コミュニケーションズ、現在の『Nintendo DREAM』)で掲載されていた「教えて!本郷さん」での返答より。
- ^ 相田洋; 大墻敦 (1997-01-20). 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防. 日本放送出版協会. p. 187
- ^ 滝田誠一郎『ゲーム大国日本 神々の興亡』青春出版社、2000年、p117
- ^ 岡本玄介 (2017年10月26日). “実はモデルがいた! 任天堂の宮本茂さんがマリオ誕生秘話について語る”. GIZMODO. mediagene. 2020年4月12日閲覧。
- ^ a b 「TVゲーム機「ドンキーコング」の 開発委託で紛争表面化 任天堂と池上通信機がそれぞれ東京地裁に訴え」『ゲームマシン』第218号(アミューズメント通信社)、1983年8月15日、4面。
- ^ 『ファミコンとその時代』(上村雅之 他2名著 NTT出版)103ページには「社内にはコイン式ビデオゲーム版ドンキーコングのプログラムソースコードは存在していた。」とあるが、平成2年に大阪地裁で判決が下った「ドンキーコングJR.事件」では、「ソースコード・フローチャートは引き渡していない」ことが書かれており、「ソースコードは存在していた」は事実誤認である。
- ^ a b c 相田洋; 大墻敦 (1997-01-20). 新・電子立国〈4〉ビデオゲーム・巨富の攻防. 日本放送出版協会. pp. 201-204
- ^ Weiss, Brett Alan. “Donkey Kong – Review”. Allgame. 2014年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月18日閲覧。
- ^ “Donkey Kong for ColecoVision (1982)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ a b c “Donkey Kong for Commodore 64 (1983)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ “Donkey Kong for Arcade (1981)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ a b c d “Donkey Kong for Wii (2006)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ “Donkey Kong for Wii U (2013)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ a b “Donkey Kong for ZX Spectrum (1986)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ “Donkey Kong for Amstrad CPC (1981)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年12月29日閲覧。
- ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、87頁、ISBN 9784881994290。
- ^ a b コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.9.
- ^ “社長が訊く「ゲーム&ウオッチ」 5. 30年前の『ボール』を忠実に復刻”. 任天堂 (2010年4月15日). 2012年7月20日閲覧。
- ^ http://d.hatena.ne.jp/hally/20041104
関連項目[編集]
- コンピュータゲーム
- ドンキーコング64 - 条件を満たすとゲーム中でアーケード版『ドンキーコング』がプレイ可能になる。
- テトリスDS - 一部にこのゲーム画面、音楽が使われている。
- スーパーマリオRPG - ドソキーユングという瓜二つのキャラが登場し、ドンキーコングを題材にしたマップが登場する。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX - 75mのステージを元にした『75m』というステージが当時の原画のままで対戦ステージとして使える。名作トライアルにも体験版が収録されている(スタートは75mから)。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U - 上記の前作に引き続き、『75m』が登場。前作と違い、8人乱闘でも使用可能。
- 桃太郎活劇 - ドンキーコングを元にした、樽が坂から転がり落ちてくるのを避けて進むステージがある。
- メタルギア ゴーストバベル - ミッションの一部に『ドンキーコング』を元にした、ジグザグ坂から転がり落ちてくる樽(跳ねながら転がるものもある)を避けて進むステージがある(BGMまでもがパロディめいた曲となっている)。
- ニンテンドーDSiメトロノーム - ミニゲームとして、『ドンキーコング』を元にした『DONKEY METRONOME』が収録されている。
- ドンキーコング リターンズ - ステージの背景の一部として25mのステージが登場する。
- Nintendo Land - 本作の鉄骨をモチーフとしたコースにトロッコを走らせる「ドンキーコングのクラッシュコース」というアトラクションがある。
- スーパーマリオ オデッセイ - 『ドンキーコング』を元にしたステージが登場する。
- テレビ番組
- DOORS 2008・DOORS 2009厳冬 - 『ドンキーコング』を題材にしているエリアがある。
- 映画
- ピクセル - 2015年公開のアメリカ映画。地球外生命体に向けて送った地球のメッセージを宣戦布告と誤認した異星人が地球に飛来し攻撃を行う。その際、地球側がメッセージに同梱したコンピューターゲーム(『パックマン』、『ギャラガ』など)のキャラクターを模した兵器を駆使する。それらのゲームのひとつに『ドンキーコング』が含まれている。
- その他
- ドンキーコング裁判 - ユニバーサル・スタジオが自社の『キングコング』の商標権の侵害として任天堂を訴えた裁判。
外部リンク[編集]
- ドンキーコングシリーズのコンピュータゲーム
- 固定画面アクションゲーム
- 1981年のアーケードゲーム
- 1981年のコンピュータゲーム
- Apple II用ゲームソフト
- Atari 2600用ソフト
- Atari 7800用ソフト
- Atari 8ビット・コンピュータ用ゲームソフト
- DOSのゲームソフト
- MSX/MSX2用ソフト
- ZX Spectrum用ゲームソフト
- インテレビジョン用ソフト
- コレコビジョン用ソフト
- ゲーム&ウオッチ
- ファミリーコンピュータ用ソフト
- ディスクシステム用ソフト
- ゲームボーイアドバンス用ソフト
- Wii用バーチャルコンソール対応ソフト
- Wii U用バーチャルコンソール対応ソフト
- ニンテンドー3DS用バーチャルコンソール対応ソフト
- ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online収録ソフト
- アーケードアーカイブス対応ソフト
- オールタイム100ビデオゲーム選出
- 世界ビデオゲームの殿堂