紅 (Xの曲)

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Xシングル
初出アルバム『BLUE BLOOD
B面 20th CENTURY BOY (1989.6.10 日比谷野音ライブより収録)
リリース
規格 8cmCD
ジャンル ロックヘヴィメタル
時間
レーベル SIREN SONG
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間5位(オリコン
  • 1989年度年間74位(オリコン)
  • 1990年度年間67位(オリコン)
X シングル 年表
オルガスム
(1986年)

(1989年)
ENDLESS RAIN
(1989年)
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」(くれない)は、日本ロックバンドX(後のX JAPAN) が1989年9月1日にリリースした3作目のシングル。メジャー1作目のシングルでもある。

メジャー・デビューアルバム『BLUE BLOOD』からのリカット。1989年日本有線大賞の最優秀新人賞受賞曲。また1992年のNHK紅白歌合戦でも演奏された。ファンによる人気投票で収録曲が決められたベスト・アルバム『X JAPAN BEST 〜FAN'S SELECTION〜』では「紅」が1位を獲得した。

カップリングには1989年の日比谷野外音楽堂で演奏した、T・レックスの「20センチュリー・ボーイ」のカバー・バージョンを収録している。

解説[編集]

2作目のアルバム『BLUE BLOOD』収録のアレンジから前奏のストリングスの部分がカットされ、HIDEによる静かなアルペジオのオープニングから激しいメタル調へ展開する。曲の終了後には1989年6月10日の日比谷野外音楽堂でのライブ・バージョンが収録されている。

インディーズ時代から度重なるリメイクを経て一時期はボツ曲扱いとなってしまうが、HIDEとTAIJIがリメイクし、現在のメロディーが出来上がった。インディーズ盤に収録されているものまでは「何かに追われるよう」に当たる部分のメロディーの最後を上げていたが、メジャー盤以降のアレンジでは現在の歌いまわしに変わっている。

音楽雑誌『ロッキンf』(1988年6月号)に「紅 (Original Japanese Version)」を収録したソノシートが付録としてつけられた。このバージョンは、イントロのアルペジオ部がYOSHIKIによるピアノになっているほか、歌詞は『VANISHING VISION』に収録されている英語版の「KURENAI」と本作の日本語版を混ぜ合わせたような形となっている。また、サビの歌詞が「なぐさめるやつは」になっている(他の版では「なぐさめるやつは」)。2014年現在、CD化はされていない。

この曲で、1989年8月25日放送『ミュージックステーション』に初出演した。その際、曲名のテロップが「紅~KURENAI~」と表示されていた。また、生演奏であり、ボーカルのToshlが一部歌唱を忘れていた。

再結成後にリリースされた「I.V.」には、この曲の歌詞の「俺が見えないのか すぐそばにいるのに」の部分を「Can't you see me standing right here?」と英訳したものが使用されている。

ライヴでの演奏[編集]

ほとんどのX JAPANのコンサートで演奏されている。TVの番組での演奏の場合、このHIDEによるギター前奏部分は、YOSHIKIピアノに置き換えられたり、新加入したSUGIZOヴァイオリンが加わったり、前奏そのものをカットして始まることもある。コンサートでは必ずこの変調直前でToshl「クレナイだーっ!!」と叫ぶのが恒例であり、ファンを盛り上がりの高揚感に誘うためのお約束行為となっている。タイトルを叫ぶのは「紅」を演奏したての頃によく「べに」と間違われることがあったためだと言われる。この「クレナイだーっ!!」の叫びは1992年の紅白出場時にも行われている。復活ライブではイントロのアルペジオ部分を1997年末のLAST LIVE時のHIDEの映像で再現している。もちろん「クレナイだーっ!!」も健在であった。

また「何かに追われるよう」に当たる部分のメロディーを、インディーズ時代の唄い回し(メロディーを上げて)で唄う事がある。

再結成以後は、イントロのアルペジオは長らく『THE LAST LIVE』でのHIDEの映像と音源が用いられ、それに合わせてToshlが序奏(英語詞部分)を歌っていたが、2012年現在ではHIDEの映像および音源の使用が出来なくなったため、YOSHIKIのピアノとSUGIZOのバイオリンに合わせたパフォーマンスが中心である。

AメロとBメロを合わせて2度ずつ繰り返して間奏、そしてギターソロが入るが、解散前およびHIDEが映像で共演していた再結成後初期のパフォーマンスでは、その後半のソロの入りでToshlがHIDEの名を呼んでいた(2012年現在同じパートを演奏するSUGIZOの名を呼ぶことはない)。

続いてサビが登場しBメロが再現されるが、その直前のドラムソロ直前には同様にToshlがYOSHIKIの名を叫ぶ。更にその後にはCD音源にはない2度のサビが挿入され、1度目はYOSHIKI以外のメンバーはG.P.(全休止)に入り観客に歌わせ、2度目はYOSHIKIも演奏を休んだ完全なアカペラ状態でToshlが歌う。また、そのアカペラからの復帰は、解散前つまりHIDEの存命時はアタッカ(連続)でなされていたが、21世紀に入っての再結成以後はToshlがサビを歌いきってからYOSHIKIの4カウントで始まる。

YOSHIKIは復活後のトークライブで「Toshlがこの曲をやると寄ってくる」と語っている。YOSHIKI曰く演奏中に意識が遠のく中で寄りかかったり水を掛けられたりするためにそのたびに我に返るらしい。そしてToshlがそういった風に自分をいじってくれるのが嬉しかったとのこと。

収録曲[編集]

  1. 紅 KURENAI +YOUR VOICE (1989.6.10 日比谷野音ライブより収録) - 5:49
    (作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X)
    『BLUE BLOOD』収録の物と違い、前奏のストリングスの部分がカットされており、曲の終了後に1分ほど当時のライブバージョンが収録されている。このライブバージョンは『X SINGLES』においても収録されている。
  2. 20th CENTURY BOY (1989.6.10 日比谷野音ライブより収録) - 2:54
    (作詞・作曲:マーク・ボラン 編曲:X)
    T・レックスのカバー曲で1989年の日比谷野外音楽堂でのライヴ音源を収録。キーが上げられ、若干アレンジされており、中間部ではTAIJIのスラップなどが目立つ。また、ライヴではToshIや観客がモンキー・ダンス(両手を前で前後に振って縦ノリのダンスをする)をするのがお約束だった。

カバー[編集]

本曲の主な扱い[編集]

発売から25年以上が経過したが、現在でも日本の高校野球応援曲として定番であり、センチメンタル・バスの楽曲「Sunny Day Sunday」等とともにブラスバンドが頻繁に演奏している。サッカーの応援でもよく使用されており、高校サッカーでは野球と同様にブラスバンドが演奏したり、クラブチームでは川崎フロンターレJ1)やヴァンラーレ八戸JFL)のサポーターがこの曲を元としたチャントを歌唱している。YOSHIKIはこの曲について「ちょっと悲しくても、前向きな力を与えたいと思って作った」と語っている[1]バンダイナムコゲームスの音楽ゲーム「太鼓の達人」にJ-POPジャンル最高難易度(初出当時)、最高コンボ数(初出当時)999で収録されている。フル・コンボを達成すると999コンボとなる曲は現在では何曲か存在するが、この曲はその第一号となっている。2015年にYOSHIKIはニコニコ生放送の企画において、この『太鼓の達人バージョン』の紅に挑戦している。

脚注[編集]

  1. ^ デイリースポーツ” (2015年9月6日). 2015年9月10日閲覧。

収録アルバム[編集]

#1

#2