F-35 (戦闘機)

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F-35 ライトニング II

F-35 ライトニング II: F-35 Lightning II)は、アメリカ合衆国航空機メーカー、ロッキード・マーティンが中心となって開発している単発単座の多用途性を備えたステルス戦闘機である。

開発計画時の名称である統合打撃戦闘機(: Joint Strike Fighter)の略称JSFで呼ばれる事も多い。

概要[編集]

統合打撃戦闘機計画(JSF)に基づいて開発された、第5世代ジェット戦闘機に分類されるステルス機である。ロッキード・マーティン社はF-35を輸出可能な最初の第5世代ジェット戦闘機と位置付けている。

概念実証機のX-352000年に初飛行を行い、競作機となったX-32との比較の結果、X-35がJSFに選定される。量産機のF-35は2006年に初飛行し、現在でも開発は継続中である。アメリカ空軍への本機の納入は2011年5月から開始され、初期作戦能力(IOC)獲得は2015年7月31日のアメリカ海兵隊のF-35Bが初となった。2015年内には一年間で45機としていた量産目標を初めて達成した。

JSFの名の通り、ほぼ同一の機体構造を用いながら、基本型の通常離着陸(CTOL)機であるF-35A、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)機のF-35B艦載機(CV)型のF-35Cという3つの派生型を製造する野心的なプロジェクトである。戦闘機マルチロール機化は、現代の戦闘機開発の主流となっているが、1960年代には空軍の戦闘爆撃機と海軍の艦隊防空戦闘機を兼務するF-111の開発において、機体が大型化し想定した任務の全てを果たせず、失敗している。対してF-35は、比較的小型の機体で多任務とステルス能力の付加、さらには基本設計が同一の機体でCTOLとVTOLを派生させるという前例の無い多任務能力を達成し、採用予定国も複数に上る。また、F-35Bは世界初の実用超音速VTOL戦闘機となる。

アメリカ空軍・海軍・海兵隊、イギリス空軍海軍トルコ空軍航空自衛隊ノルウェー空軍などが採用を決定しており、現時点では合わせて2,443機が製造される見込みである。アメリカ軍はF-35を約2,500機配備することを予定しており、さらに現在F-16などの旧世代戦闘機を使用している国でも採用される可能性が高いため、最終的な製造数は5,000機以上にのぼることも予測されている。しかし開発の遅延や当初予定より大幅なコスト高などの課題も抱え、2014年3月時点で開発総額は3,912億ドル(40兆円)に達すると判明している[3]。一方で今後半世紀程は世界中の空軍や海軍で各仕様が運用されることが決まっており、オーストラリア空軍などは既にF-35Aを受領している。2016年1月にはイギリス海軍に、アメリカ以外では初のF-35Bが引き渡され、今後もA型を中心に順次各国へ引き渡される。

運用期間については、2070年までの使用が想定されている[4]

開発の経緯[編集]

SDD(システム開発実証)機であるAA-1
約100回の飛行後に退役し、その役目を終えた[5]

アメリカF-16A-10F/A-18AV-8B、およびイギリスシーハリアーハリアー GR.7/GR.9カナダCF-18などを含む、多種類な戦術航空機を同じ原型の機体により代替する新型機の開発を目的とした「統合打撃戦闘機計画」に基づき、ボーイング社のX-32ロッキード・マーティン社のX-35の2種の概念実証(CDP)機が開発された。

開発競争の結果、全体として完成度が高く、目標性能に合致またはそれを超えた性能を持ち、計画の次の段階に入るための基準と技術的熟成を達成されており、STOVL型でリフトファンを採用した、X-35がシステム開発実証(SDD)の段階へ進む機体として2001年10月26日に選定された。その後、X-35にはF-35制式名称が与えられた。SDDの段階では飛行試験機が製作され、最初に完成した機体は、さまざまな基本的要素を試験・確認するCTOL仕様のAA-1として製作されており、それ以降は実用機に近い形で製作され、CTOL型のF-35AのSDD機であるAF-1〜4の4機、STOVL型のF-35BのSDD機であるBF-1〜5の5機、CV型のF-35CのSDD機であるCF-1〜3・5(CF-4はキャンセル)の4機の合計して14機が製作された。また、飛行試験を行わない試験機を8機製作しており、その中には、レーダー断面積やレーダー波反射特性を調べる「シグネチャー・ポール」機が1機製作されている。

開発パートナー[編集]

SDD(システム開発実証)段階でのプログラム参加国
  主開発国:アメリカ合衆国
  レベル1:イギリス
  レベル2:オランダ イタリア
  保全協力パートナー(SCP):イスラエル シンガポール

F-35の主契約社は開発元のロッキード・マーティンであるが、ノースロップ・グラマンとイギリスのBAEシステムズが主要製造パートナーとして計画に参加しており、製造においてロッキード・マーティンと共に機体・操縦システム・アビオニクスなどで作業を分担している[6]。航空システムの実証・システム統合・機体の最終組み立て・軍への引き渡しは、ロッキード・マーティンが行っている。

また、SDD段階でのプログラムでは国際パートナーの参画も可能としており、アメリカ以外の8カ国(イギリス・イタリア・オランダ・トルコ・カナダ・デンマーク・ノルウェー・オーストラリア)が加わり、レベル1からレベル3までの3段階で区分されている。その後、イスラエル・シンガポールが保全協力パートナー(SCP)としてSDDのプログラムに参加している。

量産計画[編集]

量産型の生産計画についてアメリカ軍では、2006会計年度に第1期低率初期生産(LRIP1)の長期先付け(LL)品の購入が認められ、また、2007会計年度には完全な予算が承認されたことで、2機のF-35Aの製造が開始された。2010会計年度のLRIP5からは対外有償軍事援助(FMS)機の製造を組み込むことも可能とされた。このLRIPは2013会計年度のLRIP7まで続けられる予定で、その後の2014会計年度より多年度調達(MYP)計画に移行するとされていた[7]。しかし開発の遅れに伴い現在もLRIPは続いており、2016会計年度のLRIP10以降も続けられる見込み。第1期全規模生産(FRP1)は2026会計年度を予定している[8]

生産・維持体制[編集]

海外での生産・整備施設[編集]

大量の製造が見込まれるため、米本国フォートワース工場以外ではイタリアのカーメリと日本の名古屋でFACO(最終組立・検査:Final Assembly & Check Out)施設が設置されており、さらにトルコにも設置が検討されている。また、ステルスを始めとした各種性能の維持やブラックボックス等のロッキード・マーティンしか触ることのできない部分のメンテナンス・修理、オーバーホール、今後のアップグレード作業を目的とした国際整備拠点MRO&U(Maintenance Repair Overhaul and Upgrade)の設置が予定されており、米本国、欧州ではイタリアとトルコ、アジア圏では北半球に日本、南半球にオーストラリアが検討されている。運用機数の多い欧州では、これらのMRO&U拠点で十分な運用体制が確立できない場合、追加でイギリス、オランダ、ノルウェーにもMRO&U拠点を設置することになっている。ほか、F-35を導入予定の韓国では日本での整備を拒否しており、ロッキード・マーティン社から重整備を国内のみでできるとの説明を受けたとしていたが[9]、2014年に韓国向けの整備をオーストラリアで行うことが報じられた[10]

2013年7月17日にはイタリアのカーメリ工場のFACOが、米本国に次いで稼働。このFACOは、イタリア国防省が保有しており、アレーニア・アエルマッキとロッキード・マーティンが運営する。今後イタリア空軍及び海軍が運用するすべてのF-35A/Bをノックダウン生産(契約条件で順次ライセンス生産に移行する場合もある)する能力を持ち、オランダ軍向けの機体等の海外へ販売される機体の製造も行う。また、アメリカ国防総省から欧州地域におけるMRO&U拠点にも指定されている。他にも、翼の生産も行っており、完成品はロッキード・マーティンのフォートワース工場に納品されている。2015年3月12日には最初のイタリア空軍用F-35A「AL-1」がロールアウトした。

2015年12月15日には三菱重工業の小牧南工場に設置されたFACOが稼働開始。機体は三菱重工業、エンジンはIHIが組み立てを担当し、ノースロップ・グラマンで生産された中央部胴体、ロッキード・マーティンで生産される前部胴体・コックピット・主翼、BAEシステムズが生産する後部胴体を組み上げ、エレクトリック・メイト&アッセンブリー・ステーション(EMAS)での行程を経て、2017年に航空自衛隊向け5号機「AX-5」をロールアウト予定。日本国内で最初に生産されるF-35となる。また、2014年にアメリカ国防総省からアジア地域の北半球を担当するMRO&U拠点をここに設置することが発表された。

部品供給[編集]

機体の維持については、ALGS(: Autonomic Logistics Global Sustainment)と呼ばれる国際的な後方支援システムが導入される。これはアメリカ政府の管理の下、全ての運用国が共通の在庫プールを通じて交換部品の融通を行うもので、各国は保有する部品の在庫を最小限に抑制できる。ただし部品はF-35運用国以外への移転が厳しく制限され、また移転は国連憲章の目的と原則に従うF-35運用国に対するもののみに限定される[11]

特徴[編集]

外形[編集]

F-35B 内部の様子

F-35はF-22と同様に機体形状と縁の角度の統一が図られており、ステルス性に優れた主翼の菱形翼水平尾翼は、前縁に33度の後退角と後縁に14度の前進角を有しており、菱形翼には操縦翼面として、前縁に前縁フラップ、後縁にフラッペロンが装備されているが、F-35Cでは後縁外側に補助翼が装備されている。水平尾翼はF-22と同じく全遊動式であり、2枚の垂直尾翼は42度の前縁後退角を有しており、機体の中心線から左右に25度外側に傾けられている。

主翼付け根前縁から機首先端まで続くチャインは機体の上面と下面を明確に分けており、エアインテーク(エアインレット)はチャインの下、コックピット後方の左右にある。従来の超音速ジェット機にあったような境界層分離板[12]が無く、胴体側面の出っ張りによって境界層を押しやる仕組みになっており、ダイバータレス超音速インレット(DSI)などと呼ばれている。

空中給油受油装置として、A型は背部に空軍式(フライング・ブーム方式)のリセプタクル、B/C型は機首右側に海軍式(プローブ・アンド・ドローグ方式)のプローブを装備する。

コックピットには前方ヒンジ方式の一体型キャノピーを採用した。これによりアクチュエーターの小型化と重量の軽減が可能となった。合わせて、整備の際のアクセスも容易となった。電気システムのユニットや整備アクセス関連のユニットを、それぞれ胴体側面に配置したことにより、今までと比べて少ないアクセスパネルで対応できるようになっている[13]

一つの基本設計を基に、通常離着陸(CTOL)型、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型、艦載機(CV)型と3タイプの開発・製造を目指すものの、設計の共通性は高い。各タイプの設計に占める独自設計部分はA型が19.8%、B型が32.6%、C型が43.1%と、艦載機用の追加パーツが多く最も共通性の低いC型においてすら50%以上の完全な共通設計、もしくは同類設計が用いられている[14]。複座の練習機型は存在せず、パイロットの教育はフルミッション・シミュレーター(FMS)と呼ばれるフライトシミュレーターを使って行われる。このFMSは360度のドーム型スクリーンを備え、実機と同じソフトウェアを搭載し、A/B/Cの3タイプいずれにも設定可能である。また整備士の教育用として兵装搭載トレーナー(WLT)、射出システム整備トレーナー(ESMT)と呼ばれる実物大モックアップが用意されており、前者は胴体と主翼を再現した兵器類の搭載訓練用、後者は機首とコックピットを再現した射出座席・キャノピー投棄システム訓練用となっている。これらもパーツの組み換えなどで3タイプ全てに対応可能である[15]

ステルス性については詳細が公表されていないものの、機体表面のほとんどに用いられるカーボン複合材には、カーボン素材の段階からレーダー波吸収材(RAM)が混合されているという新しい手法が用いられており、その上で要求されたステルス性を満たすべくRAM塗料による塗装を行っている[16]。これには、従来のステルス機より維持や管理が低コストで済むという利点がある[17]。機体の製造においては、外部シールドライン制御と呼ばれる工法を使用しており、機体各部の繋ぎ目をほとんど無くして、そこにRAMでシールすることにより、繋ぎ目での段差や溝を無くすことで、そこからのレーダー反射を防いでいる。機内には大容量の燃料タンクが搭載されており、F-22と同様にアンテナセンサー類の張り出しを極力設けない設計を採用して、内蔵アンテナとセンサーを一体化させ、それを機体フレーム内を埋め込むことで、その効果を高めている。単発のF-35の機体サイズ自体もF-22と比べて小型化したことで、目視での発見を困難とする(低視認性)[18]

なお、機体形状についてX-35から変更された点は以下の通り。

  • 電子機器の搭載スペース確保のため前部胴体を12.7cm延長
  • 胴体延長に伴う安定性と操縦性の維持のため水平安定板を5.1cm後方へ移動
  • 機内燃料搭載量増加のため胴体背部を2.5cm上昇
  • 胴体内兵器庫のスペース確保のため主脚の取り付け位置を胴体から主翼付け根へ変更

操縦系統[編集]

操縦系統にはパワー・バイ・ワイヤを導入している。これは従来のフライ・バイ・ワイヤで使われていた油圧アクチュエータを極力廃止し電気系統に置き換え、軽量化・整備性の向上を図ったもので、F-35では冗長化のため電気と油圧どちらでも駆動するEHA(: Electro Hydrostatic Actuator:電気油圧アクチュエータ)を採用している。これにより純粋な油圧系統が使用されているのは、降着装置、ウェポンベイ扉、A型の固定機関砲駆動システム、B型のロールポスト、C型の主翼折り畳み機構のみとなった[19]

エンジン[編集]

リフトファン使用時には機体上下のドアが開いて空気が下方へ噴射される
機体後部のエンジン排気もノズルによって下方へ曲げられる
エンジンの圧縮機で作られた高圧空気の一部が抽出された後、ダクトを介して翼の左右に導かれてロールポストで調整され下方へ噴射される
P&W F135ジェットエンジン(V/STOL用)のYak-141でも使用されていた3ベアリング回転ノズルの偏向動作モデル
上図:水平飛行時 下図:V/STOL飛行時
回転面がずれた3つの筒部を互い違いに回転させることで、真後ろ方向から垂直下方までジェット排気の推力を偏向させる

F-35ではその開発に際し、各軍からの要求の多くを実現しようとしたため、単発戦闘機としては大型な重量級の機体となった。それにあわせてエンジンも、F-22向けのP&W F119の派生形にあたる強力なP&W F135を搭載している。その推力はドライ出力でも125kNアフターバーナー使用時には191kNにも達し、比較的小型な第4.5世代双発戦闘機の合計推力に匹敵・凌駕するものとなった。

以下に比較例を挙げる。

  • F/A-18C/DF404、ドライ出力:48.9kN×2=97.8kN、A/B出力:78.7kN×2=157.4kN)
  • ラファールM88、ドライ出力:50.04kN×2=100.08kN、A/B出力:75.62kN×2=151.24kN)
  • ユーロファイターEJ200、ドライ出力:60kN×2=120kN、A/B出力:89kN×2=178kN)
  • F/A-18E/FF414、ドライ出力:62.3kN×2=124.6kN、A/B出力:97.9kN×2=195.8kN)

この大型・高推力エンジンと固定エアインテークの取り合わせにより、騒音が大きくなってしまった[20]とされるが、アメリカ国防総省が2014年に公開した調査報告書によると、F-35Bの騒音は既存の戦闘機とほぼ同じ水準であるという[21]。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー以外からの供給も考慮され、GEアビエーションおよびロールス・ロイスそれぞれがF136を開発していたが[22]2011年12月2日に開発は中止された[23]。代替エンジン自体は、1996年11月より検討作業が行われていた[22]

STOVL機であるF-35BではV/STOL能力のために軸駆動式リフトファン方式とジェット推力を下方に偏向させる特殊なエンジンノズルを採用している。V/STOL時に発揮されるすべての推力を合計した最大垂直推力は180.8kNであり、その内訳は、ノズルを90度下方に偏向させた場合のエンジン推力最大値である83.1kN、リフトファンの最大83.1kN、左右それぞれのロールポストからの最大14.6kN(2基計)、である[24]。ちなみに、V/STOL時の姿勢制御は、機体のローリング制御をロールポストからの吹き出し量により、また、ヨーイング制御をエンジン排気ノズルの角度調節により、それぞれ行う[25]。軸駆動式リフトファンはロールスロイスが開発したものであり、リフトファンは二重反転型となっている。リフトファンはエンジンの低圧タービン・クラッチ・減速機を介して接続されたドライブシャフト[26][27]で駆動される。ドライブシャフトの出力は最大29,000馬力である[28][29][30]


アビオニクス[編集]

"Gen 1"のHMDS
"Gen 3"のHMDS

ヘッドアップディスプレイ(HUD)に代わってヘッドマウントディスプレイシステム(HMDS)が採用された。これは、ストライク・アイと呼ばれるHMDで、JHMCSを更に発展させたものであり、ヘルメットに情報を投射するLEDやコンデンサー・レンズで構成されたイルミネーター(画像生成装置)とバイザーに特殊なコーティングを施した画像投影装置で構成されたシステムによるディスプレイ装置が組込まれており、HUDの情報のみならず飛行情報の基本ディスプレイや、コックピットMFDにしか表示できなかったFLIRの画像などの戦術データもバイザーに投影できるようにしたものであり、バイザーに投影される情報は、操縦桿やスロットル・レバーに装備されているHOTASにより選択が可能である。また、EOTSやEO-DASによって捕らえられた画像を視界に重なる形でバイザーへ投影でき、全周360度をカバーできる。これにより、従来コックピットの前方に装備されていたHUDは、本機では無くなっている。ディスプレイの重量はバイザーに情報を投影するイルミネーターが2基あるにもかかわらず、全体が炭素繊維でできているため、従来の汎用ヘルメットよりも軽量である。開発メーカーはイスラエルのビジョン・システム・インターナショナル社(VSI)で、VSIはJHMCSの開発も行なっている[31]。当初このHMDは"Gen 2"と呼ばれるタイプが運用されていたが、強度の衝撃を伴う運用の際に電気信号の変調が発生するという問題や搭載するISIE[32]-10暗視カメラの能力不足などが指摘され、"Gen 3"が開発された。"Gen 3"は改良型のISIE-11暗視カメラ、制御ソフトウェアを搭載し完全な能力を備えるもので2014年1月28日に飛行試験が行われ[33]、同年7月21日に納入された[34]。このHMDは、LRIP7の生産機体から提供されている。なお、"Gen 3"の開発に遅れが生じる可能性もあるため、BAEシステムズによって民生暗視ゴーグルを使用した代替簡易版が並行開発されていた[35]が、2013年10月に製造企業のVSI社から、開発についての目星が付きかつ12%のコスト削減保証が得られたため、この簡易型HMDの開発は中止された[36]

全型ともコックピットの基本設計は共通であり、操縦桿ジョイスティック方式のサイドスティック[37]として座席右側にあり、左側にはスロットル・レバーがある。B/C型は「HOOK/STOVL」スイッチを押すことで固有の機能を使用でき、F-35Bでは操縦系統がSTOVLモードになり、F-35Cではアレスティング・フックが下がる。F-35BにはハリアーにあったV/STOL操作用のレバーがないが、これはSTOVLモード時のノズル操作などがスロットル操作や飛行状態によって自動的に行われるようになったためで、操作性が向上している[38]

また、コックピットの正面にある主表示装置は従来の機体と異なり、幅50.8cm、高さ20.3cm、上部高さ2.5cmのタッチパネル式大型液晶カラーディスプレイが装備されている。このディスプレイは、画面を2分割・4分割・8分割の3つの大きさのウィンドウで区切って分割され、そこに各種の情報が表示されるようになっており、その画面分割数やウィンドウのサイズ、表示する情報などをパイロットが変更できる。これにより、必要な情報のみを表示し不必要な情報は表示しない、という使い方も可能で、従来の機体の表示装置よりも非常に見やすくなっており、パイロットに与える負担は大幅に減っているとロッキード・マーティンのアル・ノーマン主任テストパイロットは語っている[39]

センサー[編集]

AN/APG-81 レーダー
機首には、米ノースロップ・グラマン社製のAN/APG-81 AESAレーダーが搭載される。AN/APG-81 レーダーはアクティブ電子走査アレイ(AESA)によるアクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーであり、F-22Aに搭載されているAN/APG-77の技術を元に開発されたもので、基本的な機能はほぼ同じである。これには、さまざまな空対地・空対空モードを持つとともに、電子戦能力も付与されている[40]。また、F-35の機首に合わせるため、AN/APG-77と比べて送受信モジュールの削減と小型・軽量化が図られており、最大探知距離は2/3の166.7kmとなっている。
AN/AAQ-40 EOTS
EOTS
ロッキード・マーティン社とBAEシステムズ社共同開発の電子・光学式照準システムEOTS(: Electro-Optical Targeting System:電子式光学照準システム)は、赤外線とレーザーを使用した目標捕捉・照準装置で、カヌー型のハウジングに収容されて機首下面に設置されている。この装置はAN/AAQ-33 スナイパーXRをベースとしいくつかの部品を共用としたものでほぼ同等の性能・機能を備えており、長距離の空対空目標または空対地目標の探知やレーザーによる測距と目標指示を行えるものであり、GPSレーザー誘導兵器の運用が可能である。また、IRSTのような赤外線による目標探知機能を持ち、運用法の一つとして、地上目標に対する戦術偵察任務などの付与が検討されている[41]

AN/AAQ-37 EO-DAS
防御用のセンサーには、ノースロップ・グラマン社製の画像配信システムEO-DAS(: Electro-Optical Distrubuted Aperture System:電子式光学画像配信システム)が採用されている。DASはパッシブ式の赤外線画像センサーであり、機体各部の6ヶ所にED-DASのセンサーが埋め込まれており、機体全周の警戒探知を可能としている。パイロットはビジュアル・モードによりHMDで機体全周の高画質の赤外線画像が得られることで状況認識能力が高められ、完全オフボアサイトによるミサイルへの目標指示も可能になっている[25]。そのためF-35ではパイロットに暗視ゴーグルを装着する必要がなくなっている。
AN/ASQ-239 バラクーダ
防御用の電子戦装置には、BAEシステムズ社が開発したAN/ASQ-239 バラクーダ(: Barracuda)統合型防御電子戦装置が採用されている。これは、F-22に搭載されているAN/ALR-94に改良・能力向上を施したとされるデジタル式赤外線/無線周波(レーダー)受信システムであり、詳細は不明だが従来型や同世代型の数倍の感度を持ち、脅威電波発信源のより正確な位置特定が可能とされる。また、AGM-88 HARM/AARGMへの目標指示も可能になっている[42]。ロッキード・マーティンの資料によると、この能力によってF-35はEA-6BRC-135V/Wの任務も遂行可能としている[43]
センサー・フュージョン
日本語で「センサー融合」とも呼ばれる能力。これまでは別々に表示されていたレーダーや電子光学装置などの各種センサーの情報を一体化し、統合化された情報としてコックピットに表示することで、パイロットの状況認識能力を高めている。また統合できる情報には、自機のセンサーだけでなく味方のF-35や早期警戒管制機、地上のレーダーサイトや防空指揮システム、艦艇からのものも含まれており、これらの情報をデータリンクで共有することで、戦場内の情報ネットワークの一環となって戦闘を行う「ネットワーク型戦闘」という戦力構築が可能となる。このため、F-35ではネットワーク接続性も機体システムの設計段階から考慮されている[44]

武装[編集]

ウェポンベイ

本機の高ステルス性能を維持するためには、ミサイル爆弾類の機外搭載は避けて胴体内兵器倉(ウェポンベイ)の中に隠し持つようにして搭載する必要がある。隠密性より兵器の搭載能力が優先される場合には、機外に7ヶ所あるハードポイントパイロンを装着し、合計で約8tの重さの兵器が搭載できる[45]

ウェポンベイは内部天井と内側扉内部に1ヶ所ずつ、左右合わせて4ヶ所のハードポイントを備え、空対空ミッションでは左右で最大4発のミサイルを、空対地ミッションでは2,000lb JDAM 2発と中距離空対空ミサイル2発を搭載可能である[46]。空対艦ミッションでは、ウェポンベイには搭載できないハープーンなどの対艦ミサイルを主翼下に搭載して運用するが、これではステルス性を損ねるため、代わりにF-35に搭載するためにノルウェーのコングスヴェルグ社がロッキード・マーティンと共同開発している、JSM(Joint Strike Missile)と呼ばれるステルス性のある形状の空対艦ミサイルをウェポンベイに搭載することとなる[47]。また、F-35Bではホバリング時に内側扉を開き揚力増強装置としても使用する[48]

ロッキード・マーティンは、ウェポンベイ内部のハードポイントを現状より増やす研究を行っており、ブロック3以降の機体からそれが可能になるとしている。ステーション数は、内部天井ステーションは1つもしくは2つを交換式で選択できるようにし、外側扉の内側に2ヶ所増設することで、最大5ヶ所、左右合わせて10ヶ所となる。また、内側扉内部ステーションにAIM-9を搭載する際には専用の2連装ランチャーを用いるとしており、この場合だとAIM-9を2発搭載しつつ4ヶ所のステーションが使用可能となる[49]

なお、F-35は日本次期戦闘機に選定されたが、日本が独自に運用するAAM-4(中距離対空ミサイル)は、AIM-120に比べ太く、兵器システムの大部分を担任しAIM-120のメーカーでもあるレイセオンによれば、F-35のウェポンベイへの装着は極めて困難で、機体側の改修は可能だろうが、加えて兵器システム用ソフトウェアの書き換えなどの手間と費用を考慮すれば、実績のあるAIM-120をF-35と共に導入することが合理的との見解を示している[50]。それに対して、ロッキード・マーティンのスティーブ・オブライアン副社長は、長さがほぼ同じであればスペース的な問題は生じず、太さ1インチ(=2.54cm)の差というのは大した差ではなく、装着用アタッチメントを変更するだけで済むので、このことが大きな問題になることはないとの見解を示している[51](ただし、指令誘導装置J/ARG-1の搭載が必要であるという点や大型の制御翼については触れていない)。これに関してはMBDAミーティアを共同で改良の上搭載するという案が挙がっている[52][53]

主翼にある翼下パイロンは左右に3ヶ所ずつあり(一番外側は空対空ミサイル専用)各種ミサイル・爆弾が搭載可能である[46]。胴体の下にも1ヶ所あり、ステルス性を犠牲にする代わりに機関砲ポッドまたはドロップタンクが搭載可能である。

固有武装は、F-35A型のみが GAU-22/A 25mm機関砲を機内に固定装備しており、B型とC型では機外搭載オプションの1つとしてステルス性を備えた機関砲ポッドが用意される[54][55]

SDB
小直径爆弾と呼ばれる「SDB」[56]は、開発段階から第五世代戦闘機のウェポンベイに合わせて小径に設計された爆弾である。戦闘機としての空戦能力と高いステルス性能を維持したまま、A-10の後継機として爆撃任務にも対応する必要から、ウェポンベイ内に制限された狭い爆弾槽をより有効に活用する要請に応えて開発されている。

ミッションソフトウェア[編集]

本機のミッションソフトウェアは800万行を超える膨大なソースコードを有するため、SDD作業において3つのブロックに区分して製造され、完成度を段階的に高めていくことが計画されている。またSDD作業以降の発展版も計画されている。

ブロック0
初期のSDD機には、基本的な機体管理ソフトウェアしか搭載されておらず、ブロック0とも呼ばれるが正式なバージョンとして存在するものではない[57]
ブロック1
ブロック1A
限定的ながらセンサーの動作が可能[58]。基本的な戦闘能力を持ち、兵装はAIM-120 AMRAAM・JDAM GPS誘導爆弾の搭載能力を持つ。専らボーイング737を改造したアビオニクスのテストベッド機「CATバード英語版」にて使用され、F-35ではオランダ向けの初号機「AN-1」のみが搭載[59]
ブロック1B
EOTSのサポート機能[59]や兵装シミュレーション機能の導入、レーダーモードの追加により、空対空・空対地戦闘訓練が可能なようにされた[58]
ブロック2
ブロック2A
初期的なデータリンクシステムが導入され、EOTSやEO-DASの操作が可能となった。LRIP4の生産機体から搭載[59]
ブロック2B
阻止攻撃能力・限定的な空対空能力・近接航空支援能力・敵防空網制圧能力を持ち、JDAM以外の空対地攻撃兵器の搭載も可能となる。F-35Bはこのバージョンで初期作戦能力を獲得した。
ブロック3
ブロック3I
ブロック3の初期版。ハードウェアの更新[60]に伴い、ブロック2Bの演算能力を強化[61]。LRIP6~8の生産機体がこのバージョンにアップグレードされるが、ハードウェアが旧型のLRIP2~5の生産機体については、代わりに同等の機能を持つ新バージョンのブロック2Bが搭載される[62]。F-35Aはこのバージョンで初期作戦能力を獲得した。
ブロック3F
ブロック3の完全版にしてSDD作業での最終仕様。完全な戦闘能力を持ち、あらゆるミッションをこなすJSFとなり、計画されているあらゆる兵装の搭載を可能としている。また、ネットワークを利用した情報共有などを行う、ネットワーク・セントリック・オペレーション(NCO)構想に完全に適合する機能を有する予定である。F-35Cはこのバージョンで初期作戦能力を獲得する予定。
ブロック4
ブロック3の機能強化版。JSMやB61核爆弾の運用能力付加、データリンクシステムの強化が行われる予定[59]
ブロック5
AN/APG-81レーダーへの海洋モードの追加、電子戦システムのアップグレード、AIM-120の6発同時携行能力の付加などを予定[63]
ブロック6
推進システムの管理機能、電子攻撃機能、友軍の追跡能力、全方位での脅威のパッシブ探知/反応機能を強化する予定[64]
ブロック7
生物/化学戦環境下での防護機能強化などを予定[64]

愛称[編集]

本機につけられている愛称である「ライトニング II(: Lightning II)」は、かつてロッキード社によって開発され、第二次世界大戦で活躍したP-38 ライトニングに因んだものである。また、共同開発の最大のパートナーであるイギリスの、自国で開発した唯一の超音速戦闘機イングリッシュ・エレクトリック ライトニングに因む愛称でもある[65]。なお、YF-22F-15の後継機の座をYF-23と争った際、この愛称を名乗っていた時期もあった[66]

派生型[編集]

以下に各タイプの概要を挙げる。なお、F-35は現在開発中の機体であり、細かいスペックなどは発表されていない。 当初より多数の国に配備されることもあり、型式番号やシリアルナンバーとは別に販売先ごとの固有のナンバーが設定されており、派生型アルファベット+販売先アルファベット+生産順番で表されている(例:アメリカ空軍向けF-35A初号機ならば「AF-1」)。下記が判明している。

  • AA:F-35開発実証機
  • AG:F-35A地上試験機
  • BG:F-35B地上試験機
  • CG:F-35C地上試験機・落下試験機
  • AJ:F-35A耐久試験機
  • BH:F-35B耐久試験機
  • CJ:F-35C耐久試験機
  • AF:アメリカ空軍向けF-35A(AF-1〜4はSDD機)
  • BF:アメリカ海兵隊向けF-35B(BF-1〜5はSDD機)
  • CF:アメリカ海軍向けF-35C(CF-1〜3・5はSDD機 CF-4はキャンセル)
  • BK:イギリス空軍・海軍向けF-35B
  • AN:オランダ空軍向けF-35A
  • AU:オーストラリア空軍向けF-35A
  • AM:ノルウェー空軍向けF-35A
  • AS:イスラエル空軍仕様F-35I
  • AL:イタリア空軍向けF-35A
  • BL:イタリア海軍向けF-35B
  • AX:航空自衛隊向けF-35A

X-35[編集]

X-35A

JSF計画に基づいてX-32と競合開発されたF-35のステルス概念実証機。あくまで実証機であるため、F-35と異なる点もある。2機3タイプが製造された。

X-35A
CTOL型
X-35B
X-35Aを改造したSTOVL型
X-35C
CATOBAR型

F-35A[編集]

F-35A

F-35Aは、F-35シリーズの基本型であり、アメリカ空軍での使用が考慮されたオーソドックスなCTOL[67]タイプ(通常離着陸)である。3タイプの中では最も簡素で軽量な構造であるが、機体の大きさは、全長15.40m、全幅10.67mで、F-16の全長15.03m、全幅9.45mと比べて主翼が大きく、主翼面積は47.74m2で、F-16の27.87m2と比べて1.5倍となっている。上述の通り単発機としては大型であるため、ユーロファイターF/A-18などといった双発機と同等以上の空虚重量を有しており、機内の燃料搭載重量は8,278kgとし、単発機のF-16の3,985kgと比べて2.5倍、双発機のF-22の9.979kgに匹敵する燃料を搭載できる。また、A型は唯一、外付けのガンポッドに頼らない固定武装として機関砲GAU-12 イコライザーの軽量発展型のGAU-22/Aを搭載している。2006年12月15日初飛行。2011年5月9日ロッキード・マーティン社からアメリカ空軍へ本機の納入がされた事が発表された[68]。初期作戦能力は2016年8月2日に獲得[69]。当初の予定では2016年12月までに達成するとされていた。

LRIPによる米国機以外の海外機生産も進んでおり、2012年4月1日には、オランダ空軍向けのF-35A「AN-1」がロールアウト。7月24日にはオーストラリア空軍の2機のF-35A「AU-1」「AU-2」がロールアウト。2015年9月22日には、ノルウェー空軍向けF-35A「AM-1」がロールアウト、年末には「AM-2」も引き渡される予定。2016年6月22日には、イスラエル空軍向けのF-35A「AS-1」がロールアウト。イスラエル向けの機体は独自のアビオニクスを搭載するため、ハードウェアとソフトウェアが他国向けの機体と若干異なり、F-35I アディール(Adir)という独自の名称が与えられている。

2015年3月4日ロッキード・マーティン社は、日本から2012年度予算で発注された4機の航空自衛隊向けF-35A「AX-1」〜「AX-4」について、自社のフォートワース工場で生産を開始したことを発表。初号機は2016年9月23日にロールアウトし、ロールアウト式典はインターネットで生中継された。

F-35B[編集]

垂直着陸中のF-35B

F-35Bは、アメリカ海兵隊ハリアー IIの後継機として使用するためのSTOVL[70]タイプ(短距離離陸・垂直着陸)。2008年7月11日初飛行。2015年7月31日に初期作戦能力を獲得した[71]。2015年12月とされていた期限を前倒しで達成している。

エンジンのノズルを折り曲げて下方に向けることができ、エンジンから伸びるシャフトはクラッチを介して前方のリフトファンを駆動する。リフトファンの吸気ダクト扉はX-35Bでの二枚扉から変更され後方ヒンジによる一枚扉となっている。コックピットのキャノピーの形状はA/Cと違い、その直後の胴体背部がリフトファンを装備している関係で盛り上がっているため、完全な水滴型(バブルキャノピー)にはなっていない。リフトファンの後部にはエンジンの補助インテークがあり、低速になるSTOVL飛行時でもエンジンへの充分な吸気を行えるようになっている。また、主翼内翼部中央下面には、エンジンの圧縮機からの抽出空気を利用して垂直離着陸時やホバリング時の姿勢安定に使用するロールポストが装備されている。リフトファンから噴出される空気は熱せられていないため、エンジンの後部排気口から発生する高温・酸素不足の空気流が前方に流れるのをせき止めて、エアインテークからエンジンに入り込むことを防いでおり、ホバリング時も高いエンジン運転効率を維持している。降着装置はA型と共通であるため、ハリアーにはできなかったCTOL運用も可能である。

F-35Bの複雑な構造は整備性を悪化させており、またF-35Bの航続距離はF-35A/Cに比べて約2/3〜3/4と、かなり短くなっている。これは、リフトファンとシャフトが垂直離着陸時や短距離離着陸時にのみ使用されるため、水平飛行の際には単なる死重となること、およびそれらを機体内部に収容する空間を燃料搭載量を削減して確保したことによる。また同様の理由で兵装搭載量も20%ほど低下している。

アメリカ空軍は、攻撃機A-10の後継機にA型ではなく短距離離着陸型のB型を充当することを検討していたが、結局はA型に一本化された。

イギリス海軍イギリス空軍クイーン・エリザベス級STOVL空母の就役を前提に、シーハリアーハリアー GR.5/7の後継機としてB型の配備を計画していたが、2010年10月25日のストラテジック・ディフェンス・アンド・セキュリティー・レビュー[72]に伴い、これをC型(CTOL艦載機向け仕様)に変更すると発表。しかし、2012年にはC型の開発の遅れや、空母に装備するカタパルトアレスティング・ワイヤーの高価格などを理由に、再びB型に変更した。

2012年1月11日にF-35Bの完成機2機が、パイロット養成用として初めてアメリカ海兵隊に納入された[73]。同年8月8日には、F-35Bの試験機である「BF-3」が大西洋のテストレンジで、高度4,200フィート、速度400ノットで飛行しながら1,000ポンドのGBU-32(JDAM)を胴体内兵器倉から初の投下試験に成功した[74]2013年5月10日には、メリーランド州パタクセント・リバー海軍航空基地で垂直離陸試験に成功した[75]

2011年11月22日にはイギリス向けのF-35B「BK-1」がロールアウト、翌年4月16日に初飛行し、最初に完成した海外向けの機体となった。2015年8月11日にはイタリア海軍用F-35B「BL-1」の後部胴体が完成、上述した同国内のFACOで組み上げられる予定である。

F-35C[編集]

ニミッツ」に着艦したF-35C

F-35Cは、アメリカ海軍での使用を主とした通常離着陸型のCV[76]タイプ(艦載型)。2010年6月8日初飛行。2018年2月初期作戦能力獲得予定。 F/A-18A-Dの後継機であり、艦載機に要求される低速時での揚力の増加と安定性の強化のため、主翼・垂直尾翼水平尾翼を大型化しており、主翼後縁の操縦翼面は、A/Bではフラッペロンのみであったが、本機はフラッペロンのほかに、外側に補助翼が装備されている。また、ニミッツ級ジェラルド・R・フォード級原子力空母での運用のために、機体構造や降着装置の強化、前脚の二重車輪(ダブルタイヤ)化とカタパルト発進バーの装着、アレスティング・フックの強化、空母格納庫スペース節減のための主翼の折り畳み機構を追加している。これらにより、機体重量はB型と同程度にまで増大しているが、主翼と尾翼の大型化および固定武装のオミットによって機体内部の余剰容積も拡張された。これにより、結果的に燃料タンクが増設された形になるため、最大で8,959kgの燃料を搭載できるように計画する予定であり、むしろ航続距離はA型よりも13〜14%ほど延伸されている。また、新機軸の着艦システムとして、オートスラスト機能が装備されている。着艦アプローチの際、現用のF/A-18E/Fのパイロットはフラップやエンジンパワーの制御も行う必要があるが、F-35Cではコントロール・スティックを操作するだけで着艦を行うことが可能になる。

当初、アレスティングフックが主脚に近すぎることやフックの設計上の問題で、適切なタイミングでアレスティング・ワイヤーを掛けることができない等の不具合が発生しており[77]、導入予定であったイギリスが抗議するという事態になった[78]。この不具合は、フックの位置を含め改善する再設計が施されて解消している。

2010年10月25日イギリスはストラテジック・ディフェンス・アンド・セキュリティー・レビューにより、調達機をB型ではなくC型に切り替えると発表されたが、2012年に再度B型に変更しており、C型の使用が確定しているのはアメリカ軍のみとなった。

2012年に試験飛行を開始[79][80]2014年11月14日空母ニミッツ」で実施していたF-35C初めての艦上開発試験フェーズ1(DT-I)を無事終了した[81][82]。続く試験フェーズ2(DT-II)は、2015年10月2日より、空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」で実施。試験フェーズ3(DT-III)は、2016年8月3日より、空母「ジョージ・ワシントン」で実施されており、デルタ・フライト・パスや高精度自動着陸技術を用いた統合精密アプローチ・着艦システム(JPALS)などの試験を様々な環境下で実施する。

UAV化計画[編集]

2006年8月16日ワシントン・ポストは、ロッキード・マーティンが同機の無人化バージョンを提案したと報じた [83]

課題[編集]

技術面[編集]

2011年1月6日海兵隊型のF-35Bについてロバート・ゲーツ国防長官は、システム開発実証(SDD)が2016年まで遅れ、初期作戦能力獲得は2017年になる見込みと、2年以内に改修ができないあるいは計画通りに進展がない場合は、開発が中止になるだろうと発表した。アシュトン・カーター国防次官は、現在のアメリカの財政状況を鑑みて「高額になりすぎて負担しきれない」として、計画の見直しが必要だと指摘した[3]。実際には上述したように、F-35Bは2015年に初期作戦能力を獲得した。

2011年12月16日、産経新聞はアメリカ国防総省内部資料を出所とした「ステルス性能に疑問」という記事を報じ、また、具体的問題点として、攻撃能力、被弾や事故時の生存可能性、旋回や上昇など飛行性能、空対空ミサイルの発射、電子戦能力がテストパイロットなどより運用上深刻な、または特別な懸念として挙がっている、としている。それによると、報告者は国防総省のアハーン次官補代理ら計5人で、報告書では「今後の生産を中止するような根本的なリスクは認められなかった」としながらも、上述の問題点より「設計の安定性で信頼に欠ける」と結論し、「調達・生産計画の真剣な再考」が求められている、としている[84]

2013年1月14日には、飛行領域の拡張作業で深刻な問題が発生したため、全型で維持旋回荷重[85]を引き下げ(A型5.3Gから4.6G、B型5.0Gから4.5G、C型5.1Gから5.0G)、マッハ0.8から1.2への加速時間も延長(A型8秒延長、B型16秒延長、C型43秒延長)することが報道された[86]。5.0G以下の維持旋回荷重は第3世代ジェット戦闘機であるF-4F-5並の数値であり、地対空ミサイルなどに対しての脆弱性が危惧されている。C型の43秒もの加速時間延長は、燃料消費量の増大を招き、作戦遂行に支障をきたす場合も出てくると指摘されている。アメリカ国防総省は、これらの問題点については戦術や訓練を慎重に計画することで補える部分もあるとしている[57]

整備用の情報システムとして開発が進められているALIS(: Autonomic Logistics Information System:自動兵站情報システム)は、端末を機体に接続することで故障個所やその対処方法を診断し、さらに交換部品の在庫状況も把握することで維持・補修の効率を向上させるシステムであるが、2015年には機体に問題ありと警報を発したケースの8割が誤警報だったという報告があり[87]2016年3月には国防総省検査局から最新版のアップデートについて、十分な試験なしの適用は危険との意見が出ている[88]

2016年2月1日に公表された報告書では、精密技術試験の結果、依然として問題が複数残っていることが明らかになった。特に深刻なのが射出座席で、パイロットの体重が62kg未満だと射出時に座席が後方へ回転し、パイロットの首をのけぞらせて死に至らしめる可能性があるという[89]

アメリカ次期大統領のドナルド・トランプは、後述する性能評価と計画そのものの遅延から、F-35開発計画を見直すことを公約に掲げており、計画自体がキャンセルとなる恐れも出ている[90]

価格[編集]

ロッキード・マーティン社では当初、F-35はF-16F/A-18と同等の価格で諸外国に提供でき、維持・整備費などの費用はより安価になるとしていた[7]。しかし度重なる開発の遅延により、フライアウェイ・ユニットコスト(FUC、純粋な機体1機あたり製造コスト)、ウェポンシステム・ユニットコスト(交換部品や兵装込みの調達コスト)、プログラム・ユニットコスト(開発総額も含めた金額を1機あたりで割ったコスト)などの各種コストは当初の予定から大幅に上昇を続けている。

2002年時点のフライアウェイ・ユニットコストは5,000万ドル2007年時点では1.5倍の7,500万ドルであったが、2010年3月11日に米国会計検査院(GAO)が上院軍事委員会(SASC)に報告したところによれば、F-35のフライアウェイ・ユニットコストは当初予定の約2倍の8,000-9,500万ドルとされている[91][92]。2010年11月には2010年度2度目のF-35の開発の遅れが発表された。50億ドルの開発コスト増加が予想されている。

アメリカ空軍によると、2011年度予算におけるF-35Aのフライアウェイ・ユニットコストが1億2,200万ドル、ウェポンシステム・ユニットコストが1億8,400万ドルである[93]

2012年3月30日、アメリカ国防総省が議会に提出した報告書によると、開発、生産費が当初の見積もりより4.3%増加して総額約3,957億ドル(約32兆円)となり、本格生産に入る時期も2017年から2年遅れの2019年になるとしている。国防総省の報道官は、アメリカ軍が同機を約2,440機調達する計画に変更はないとしているが、配備後の運用・維持コストの総額は1兆1,000億ドル(約91兆円)となり、昨年の見積もりより1,000億ドル上昇するとしている[94]

2013年4月14日、アメリカ国防総省が発表した2014年度に出した国防予算案で、1機当たりウェポンシステム・ユニットコストを1億9,000万ドルとすることを明らかにした[95]。引用元の記事では「航空自衛隊が調達を決めた最新鋭ステルス戦闘機F-35Aの価格が、1機当たり約1.9億ドル(約189億円)であることが明らかになった」と書かれているが、これは誤報であると考えられる[96]

2011年末にA型の導入を決定した日本防衛省は、1機あたりの調達価格を本体のみ約89億円(スペア部品などを含めた場合約99億円)としていた[97]。翌2012年6月29日に正式契約が交わされた際には、2016年度に導入する4機については1機当たりの価格が約96億円(交換部品を含め約102億円)と上昇[98]。毎日新聞は2012年9月4日の記事において、製造に習熟していない作業員が製造に関わっているためコストが上昇し、一機当たりの価格が当初の1.5倍の150億円に達する見通しとなったと報じている[99]

上記課題について2013年5月23日に発表されたアメリカ国防総省の報告書によると、昨年のF-35計画は全体のコストが45億ドル下がっており、上昇傾向にあったコストが減少に転じた[100]。また、2013年5月31日には、2017年になる見込みだった空軍の初期作戦能力獲得も2016年へ前倒しされることが発表された[101]

その後2014年10月30日、アメリカ国防総省は外国向けにF-35の複数年契約を提示し、米軍向けより価格を引き下げる予定であることを発表した[102]

情報流出[編集]

F-35は、中国ハッカーにより2009年アメリカ国防総省から[103]2012年BAEシステムズから[104]、設計情報や性能、電気系統、レーダーなどのデータなどが盗まれており、将来的に中国のJ-20などに対して制空能力の優位性が損なわれることが危惧されている。また、中国が開発中のJ-31は双発であることを除けば外見の形状がF-35に類似しており、盗まれたデータが開発に生かされた可能性がある。

2014年6月28日には、カナダ在住の中国人実業家ス・ビンがF-35、C-17、F-22の秘密情報を合衆国内の国防産業のコンピュータから盗もうとし逮捕された[105][106]

同年12月7日にはプラット・アンド・ホイットニーで働いていた中国人技師であるユー・ロンがF135エンジンの素材として使用されているチタン合金に関する情報を持ち出そうとした疑いで逮捕された[107][108][109]

2015年1月19日付の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者が、デア・シュピーゲルに提供した資料からF-35のレーダーやエンジンの図式、噴出ガスの冷却方法、リーディングとトレイルエッジ処理、AFTデッキヒーティングコンツアーマップといったステルス技術の基幹部分に及ぶ情報に加え、B-2原子力潜水艦、F-22の軍事情報が2007年に中国からのハッキングにより盗まれていたことを報じた[110][111]

性能評価[編集]

2015年1月に行われた模擬空中戦演習ではF-35AがF-16に敗北し、テストパイロットは「F-35はF-16とエンゲージ(交戦)を行った際に、全ての状況下でパワー面で明らかに不利な条件に置かれた」と報告書にて述べた。これに対し開発責任者ジェフリー・ハリジャンは、この模擬空中戦演習に参加したF-35AはSDD機の「AF-2」で、空中戦用のソフトウェアやステルスコーティングが不完全であったため、この報告書をもってF-35が失敗機だと決めつけるのは時期尚早と反論している[112]。またアメリカ空軍も「完全な能力を発揮した場合のシミュレーションを何度も実施したが、F-16に対しては全て勝利している」と反論している[113]

一方、2016年8月に実施した「ノーザン・ライトニング」演習では、F-35Aが1回の作戦で一度も発見されることなくF-16 27機の撃墜を記録している[114]

配備[編集]

採用国 レベル 軍隊 型式 購入機数 IOC 備考
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 主開発国 アメリカ空軍 F-35A 1,763 2016年
アメリカ海軍 F-35C 260 2018年
アメリカ海兵隊 F-35B/C 340/80 2015年
イギリスの旗 イギリス レベル1 イギリス空軍 F-35B 138 未定 B型からC型に変更するも再度変更[115]
イギリス海軍
イタリアの旗 イタリア レベル2 イタリア空軍 F-35A/B 60〜69/15〜40 政府による計90機への削減案に対し、議会は当初計画通り131機へ戻すことを要求。
イタリア海軍 F-35B 15〜22
オランダの旗 オランダ オランダ空軍 F-35A 37
ノルウェーの旗 ノルウェー レベル3 ノルウェー空軍 56
デンマークの旗 デンマーク デンマーク空軍 27
オーストラリアの旗 オーストラリア オーストラリア空軍 100 LRIP6での調達機数は2機、以降は未定
トルコの旗 トルコ トルコ空軍 100
カナダの旗 カナダ カナダ空軍 65→0→不明 2012年12月14日導入を白紙撤回されるものの、2014年再検討。
イスラエルの旗 イスラエル 優先顧客 イスラエル空軍 19 75機までの増加を予定
日本の旗 日本 SDD未参加国 航空自衛隊 42 LRIP8から調達開始の見込み[116]
韓国の旗 韓国 大韓民国空軍 40

運用国[編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アメリカ空軍
量産型F-35A
アメリカ空軍F-16A-10を置き換えるために約2,400機以上の配備を計画したものの、後にA型1,763機導入へと削減された。A-10後継としてB型の導入も検討されていたが、現在ではA型に一本化されている[117]
フロリダ州エグリン空軍基地第33戦闘航空団が、F-35Aを最初に装備する部隊となった。2011年夏には訓練用機の引き渡しが行われ、パイロット育成が開始された[117]。他の配備予定の基地はユタ州ヒル空軍基地、サウスカロライナ州ショウ空軍基地とマッキンタイヤ空軍州兵基地、沖縄県嘉手納基地が発表されている[118]

アメリカ海軍
F-35CとF/A-18F
F/A-18A-Dの後継としてF-35Cを約430機導入する計画であった。この計画通りに配備が完了すれば、空母航空団はF-35C 2個飛行隊、F/A-18E/F各1個飛行隊という構成になる[118]予定であった。現在では260機に削減されており、海兵隊のF-35Cを空母航空団に受け入れる計画となっている。
アメリカ海軍で最初にF-35Cが配備されるのは第101戦闘飛行隊(VF-101)で、アメリカ3軍のF-35訓練基地を1か所に統合するため、エグリン空軍基地を拠点とする[118]

アメリカ海兵隊
アメリカ海兵隊は、F/A-18とハリアーIIの後継機として、F-35B 340機に加えて、F-35Cを80機導入し海軍の空母航空団に派遣する計画となっている[119]
アメリカ海兵隊でF-35Bを最初に装備を予定しているのは、第501戦闘攻撃訓練飛行隊(VMFAT-501)である。この部隊もエグリン空軍基地を拠点とする[118]
また、アメリカ国防総省は、最新鋭のF-35を2017年1月に海外の基地としては初めて山口県岩国基地に配備することを決定した[120]

調達予定国[編集]

イギリスの旗 イギリス
イギリス空軍向けのF-35B
イギリス空軍ハリアーGR.5/7/9イギリス海軍シーハリアーFA2の後継機としてJSFを導入する事を計画し、垂直離着陸機であるB型の採用を計画した。当初の計画では空軍が90機、海軍が60機の計150機を2014年後半より実戦配備の開始を予定していた。2006年にシーハリアーFA2の退役、2010年の新しい国防計画に基づくハリアーGR.7/9の早期退役と飛行隊の解散によりハリアー・ファミリーは退役を迎えたが、B型の導入計画はそのまま維持された[121]
その後、イギリス海軍のCATOBAR空母導入計画を受けて、導入をB型からC型へ切り替えるとし、空軍も共通性の確保からC型の導入を決める。この時の装備計画機数は138機と発表された。しかし、C型の開発が遅れていることと、B型の開発作業が計画通りに進んでいることから、2012年5月に再度B型の導入に変更している。LRIP機に対する発注を行っており、LRIP3で2機、LRIP4で1機がイギリス向けに製造されており、いずれもB型である[121]戦略防衛・安全保障見直し2015英語版では138機の調達の方針が維持された。最初にF-35Bを配備する部隊は、イギリス空軍ではロジーマス基地の第617飛行隊が指定されている。イギリス海軍では第809飛行隊が指定されているが、機材と人員は第617飛行隊と共有する予定である。
イスラエルの旗 イスラエル
F-35のSDD作業に保全協力参加国として参加していたイスラエルは、イスラエル空軍のF-16A/Bの後継機としてA型の購入を2010年8月に決定する。当初は20機としていたが、現在では19機へ削減されている。現在運用しているF-16A/B(現在88機/16機運用)の置き換えとして、最終的な装備機数は75機になると見られている[122]
更に将来必要となるF-16C/D(現在75機/54機運用)の後継として、可能であればF-35で代替をイスラエルは希望している。これが実現すれば、F-35保有数は200機近くに達すると見られている[122]
価格高騰を受けてレーダーなどを国内開発することも検討したが、逆に開発費がかかり過ぎる事が判明し、発注済みの19機についてはアメリカ空軍向けの機体と基本的に同じものになるという[122]
イスラエル空軍は、ヒズボラハマスの長射程ロケット弾や、イラン地対地ミサイルによって、イスラエル国内の空軍基地の滑走路が破壊される危険度が高まったため、短距離発進・垂直離陸型のF-35Bの導入も検討している[123]
イタリアの旗 イタリア
イタリア空軍がA型とB型、イタリア海軍がB型の導入を計画している。空軍はトーネード IDSAMXの後継機として、軽空母を有する海軍はハリアーIIの後継機としての配備を予定している[121]。装備機数は、空軍がA型69機とB型40機、海軍がB型62機の合計131機を調達する計画であった。その後、政府は経済の悪化を理由に空軍をA型60機とB型15機、海軍をB型15機の合計90機へ計画を変更したが、議会はこの削減案に反対している[124]
オーストラリアの旗 オーストラリア
オーストラリア向けのF-35A
1995年にオーストラリアは、F-111とF/A-18A/Bの後継機の検討を開始し、「プロジェクト・エア6000」の名で調査を行った。結果、JSFが最も高い評価を受けるが、F-111の退役には間に合わない事からF-111の後継にはF/A-18E/Fを充てることとなった。よって、F-35はF/A-18A/Bの後継としてのみの導入となり、予定数は100機となった[125]
当初は広大な国土をカバーするために航続距離の長いC型の導入を検討したが、A型でも十分であるとしてA型の導入を決定した。2009年にオーストラリア政府は、14機分の第一次調達分の経費約32億オーストラリア・ドル(約2,590億円)の支出を承認している[125]
計画では2012年に52機分の購入規約を交わし、先の14機を含めた66機で3個飛行隊、および1個訓練飛行隊を編成する計画である。残りの34機は追加編成もしくは予備機にするとされる[125]
2014年4月23日、オーストラリアは追加調達分を58機と決定した。先に購入が決定していた14機と合わせて合計72機となる[126]

オランダの旗 オランダ
オランダ空軍が運用している、F-16AM/BMの後継としてA型を85機導入する計画であった。早期導入を必要としていることから、イギリスと同様にLRIP機での発注を行っている[121]
LRIP3とLRIP4(オプション)でそれぞれ1機が製造されることになっているが、SDD作業の遅れで大幅に遅れることになった[121]
予定では第一陣の2011年受領、第二陣の2012年の受領だった。また、2012年に量産機の調達についての方針が決められる予定だった[121]。実際には2013年に2機の試験機に加え35機の購入を決定した[127]。85機は当時のF-16保有機を1対1で更新する数であったが、実際には計37機まで縮小された。
トルコの旗 トルコ
トルコ空軍F-4E約40機、および改修機である54機のF-4E 2020の後継機としてA型の導入を計画している。100機の導入を予定しているが、2014年-2023年にかけての引き渡し予定は遅れている[122]。2013年1月12日に2012年に決定していた最初の2機の調達の延期を表明したが、全体で100機の調達に変更はないという[128]。2014年2月27日、トルコはF-35の調達を2015年に開始すると発表した[129]
日本の旗 日本
2011年12月航空自衛隊F-4EJ改後継としてA型を選定する[130]。導入予定機数は42機とされる。F-4だけでなく、F-15Jの初期型(Pre-MSIP)分の100機も代替する案もあり、購入数は42機以上となる可能性もある[131][132]防衛省は2011年度の概算要求で最大10億円をFMS契約による「米政府への情報開示請求費用」として計上[133]。また、武器輸出三原則の緩和によって、日本企業が他国の企業が行うF-35の部品製造へ参加が可能となる見通しが出ている[134]
当初は、2016年度期限内に1号機の納入をアメリカが確約した旨が伝えられた。だが、その直後に機体強度に関する不具合が確認されたため、アメリカ政府高官や軍関係者からは2年程度の配備の遅れを容認する声が上がり始めた。これを受けて、2016年度中の取得は難しくなる見方が強まっていた[130]。2014年10月27日、アメリカ国防総省とロッキード・マーティン社は43機分のF-35の契約を結んだと発表。この内の4機が2017年3月までに航空自衛隊へ引き渡される予定である[135]
防衛省は、F-35Aの調達価格は2012年度予算ベースで1機あたり本体のみ約89億円、スペア部品などを含めた場合約99億円としていた[136]。2012年度予算案においては、FMSを利用し調達される4機分が395億円(1機あたり98.75億円)、訓練シミュレーター整備費として205億円が計上された[137]。ただし、将来的には日本国内でライセンス生産をする予定であるため、ライセンス料が加算されて1機あたりの価格上昇は確実である。2012年5月3日にはアメリカ国防総省が、日本が導入を予定している42機の売却額が計100億ドル(約8千億円)との見通しを発表したが、これには予備部品および15年のサポートが含まれており、機体のみの価格は不明である[138]
同年6月29日に日本政府は、米国防総省と2016年度に導入する4機について、正式契約を交わした。1機当たりの価格は約96億円(交換部品を含め約102億円)である。交換部品の購入を減らすなどしたものの、2012年度予算に計上した89億円(同99億円)と比較して、約7億円(同約3億円)の上昇となった[98]。ただし、上記の通り、価格は今後下がる可能性が出ている。
2014年12月18日、日米両政府は、F-35の国際整備拠点の一つを日本に置くと正式に発表した[139]
2016年4月25日にIHS Jane's 360は、航空自衛隊向けのF-35A「AX-1」が2016年9月26日にロールアウト予定であると報じた[140][141]
2016年8月24日、フォートワース工場で生産された航空自衛隊向け初号機が初飛行したことが発表され[142]、また自衛隊機としては初めて、機体の日の丸国籍マーク)がロービジ(低視認性)迷彩仕様を採用することも、併せて発表された。この初号機は2016年9月23日にロールアウトした[143]
F-35Aの調達数
予算計上年度 調達数
平成24年度(2012年) 4機
平成25年度(2013年) 2機
平成26年度(2014年) 4機
平成27年度(2015年) 6機
平成28年度(2016年) 6機
合計 22機
ノルウェーの旗 ノルウェー
F-16AM/BMの後継機として将来戦闘航空機計画を立案、2008年1月に拘束情報要求を各メーカーに発出した。これについてサーブ社、ユーロファイター社、ロッキード・マーティン社が提案を行い、ロッキード・マーティン社の提案したF-35についてより確実な情報を取得するため、2002年6月にSDD作業レベル3で参加することとなった[122]
選定の結果、2008年11月にF-35Aを後継機として決定する。ノルウェー政府は「運用要求を完全に満たす事が出来たのはF-35だけだった」とし、機体価格についても候補の一つだったサーブ 39 グリペンの約2倍であるものの、30年間使用し続けた全運用期間中のライフサイクルコストはF-35のほうが30億ドルほど安くなるとしている。2011年6月にはノルウェー議会が訓練使用機4機の購入経費の支出を承認している[122]
当初は48機の導入を予定していたが、現在は56機に増加している。導入決定時の配備予定は2016年-2020年にかけてとされていたが、開発の遅延などを受けて現時点では明確な時期は示されていない[122]
デンマークの旗 デンマーク
デンマーク空軍F-16AM/BMの後継機としてJSFの検討を行い、SDD作業にレベル3で参加している。F-35の開発の遅延と機体価格の上昇により、F-35以外にサーブ 39 グリペンF/A-18E/Fを加えた3機種による評価作業を行った[125]
導入機種の決定は、当初は2009年6月を予定していたが2010年3月に延長され、F-16AM/BMの延命が可能である事が判明したことで、決定は更に2014年に延長となった[125]
F-16AM/BM後継機の導入機数は48機とされたが、2010年には24-36機と発表された[125]。2016年5月11日にはF-16後継としてF-35A 27機の調達を決定した[144]

採用検討国[編集]

韓国の旗 韓国
F-4E後継機の第3次FXの60機において、F-15SEユーロファイターと並んでF-35AがRFPに応じた[145]
2013年8月16日、韓国の防衛事業庁が示した入札基準予算(8兆3000億ウォン)に、ロッキード・マーティンは予算を超過する金額を示し、F-35は選定から事実上脱落したと報道された[146]。しかし、9月24日に防衛事業庁はF-15SE採用を否決し、入札を白紙からやり直す事を発表。韓国国防省は、新たな入札に1年程度の時間を要するとした[147]。続く11月23日、入札条件にステルス機能電子戦能力を追加することを決定、購入機を60機から40機に減らしてF-35Aのみを検討対象とすることを事実上決定した[148]。残り20機分に関しては、2023年以降の調達として再検討を経て確保する予定である。
一方で、第3次FXで購入する機体は韓国国産戦闘機として計画されるKFXの基礎技術として採用することが検討されており、日本と異なり韓国はライセンス生産が認められていないことから、技術移転の面で白紙撤回すべきとの国内意見もある[149]
カナダの旗 カナダ
カナダ空軍CF-188A/Bの後継機として、2008年5月にA型の購入を制式決定した。予定では受領開始を2016年からとし、初度作戦能力達成を2018年としていた。購入数は65機で、CF-188を直接置き換える計画であった。配備はバゴビットビル基地の第3航空団とコールドレイク基地第4航空団の計3個飛行隊を予定していた[125]
2012年4月、カナダ会計検査院(OAG)は、F-35調達計画に予算上の不備があったことを指摘しており、同国のメディアでは「スキャンダル」あるいは「失敗」として報じられるようになっている[150][151][152]5月9日には、中華人民共和国国務院系のニュースサイトである中国網が調達の中止を報じた[153]が、5月24日にロッキード・マーティン社の副社長は、「カナダが依然としてF-35の導入方針を堅持している」と発表している[154]。だが、同年12月14日に調達の白紙撤回を正式決定している[155]
2014年6月12日、F-35の再選定を検討中であることが報じられた[156]
シンガポールの旗 シンガポール
イスラエル同様、保全協力参加国であり、アジアで最初に参加。対外有償軍事援助によるシンガポール空軍への導入を予定していたが、開発遅延やF-15SGの導入により一旦撤回となる。しかし、その後も導入に意欲的であり、3タイプ全ての情報収集を行っているとのこと。
中華民国の旗 中華民国
中華民国空軍では、有事の際に中国の先制攻撃によって空軍基地が開戦数時間以内に無力化される可能性があるとして、一部高速道路を代替滑走路に指定し、定期的に訓練を実施しており、以前から内陸から滑走路なしでも航空戦力を展開できるV/STOL機の導入が望まれていた。このため、早い段階から統合打撃戦闘機計画のV/STOL能力を持つ最新の高性能ステルス機F-35Bに関心を示しており、導入に意欲的である。しかし、アメリカ政府は中国との軍事バランスを考慮して、F-16C/Dの販売やF-16A/Bの改修ですら躊躇しており、F-35の販売は実現困難である。代案としてアメリカ海兵隊でF-35Bへの機種転換により余剰となった中古のAV-8B ハリアーIIを販売する案が出ているが、中国がJ-20J-31等の第5世代ジェット戦闘機や独自のV/STOL機を開発している現状で、空対空戦能力に劣り、機体寿命・改修コスト・部品調達に不安のあるAV-8Bに中華民国側は否定的である[157]

この他にも、ベルギーフィンランドスペインがF-35に興味を示しているという[158]

仕様[編集]

F-35A 通常離着陸型
F-35B 短距離離陸・垂直着陸型
F-35C 艦載型
A型とB型とC型の比較表
F-35A F-35B F-35C
乗員 1名
全長 15.40m 15.50m
全幅 10.67m 13.11m
※折りたたみ時:9.10m
全高 4.60m
翼面積 42.73m² 62.1m²
空虚重量 13,200kg 14,700kg 15,800kg
機内燃料重量 8,390kg 6,045kg 8,900kg
兵装搭載量 8,165kg 6,804kg 8,165kg
最大離陸重量 31,800kg 27,200kg 31,800kg
エンジン F135-100 F135-600 F135-400
ターボファン
推力 19,500kg
最大速度 M1.6
航続距離 2,220km 1,670km 2,520km
戦闘行動半径 1,158km 865km 1,167km
実用上昇限度 15,240m
荷重制限 +9.0G +7.0G +7.5G
翼面荷重: 526 kg/m²
最大推力重量比 0.87 0.90 0.75
運用状況 実用試験中


兵装[編集]

固定武装
各種ミサイル
空対空ミサイル
空対地ミサイル
空対艦ミサイル
巡航ミサイル
爆弾
その他
F-35の兵装位置
F-35A,Cの搭載兵器総覧


登場作品[編集]

脚注[編集]

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参考文献[編集]

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  • 月刊『航空ファン』2008年12月号 文林堂
  • 月刊『航空ファン』2009年2月号 文林堂
  • 『世界の名機シリーズ F-35ライトニングII 最新版』2014年 イカロス出版

関連項目[編集]

外部リンク[編集]