ボーイング T-X

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ボーイング T-X

Two parked Boeing T-Xs (181005-F-PO640-0021).JPG

ボーイング/サーブTーXは、ボーイング社とサーブ社により開発されたアメリカ合衆国スウェーデンの高等練習機ノースロップ(現・ノースロップ・グラマンT-38 タロンを置き換えるために高等練習機(TX)プログラムの勝者として2018年9月27日にアメリカ空軍によって選定された。2019年9月16日制式名称を「T-7Aレッドホーク」とすることを発表した[3]

設計・開発[編集]

ボーイングT-Xは、単発エンジンを備えた高等練習機であり、双垂直尾翼、タンデム座席、引き込み式三輪の着陸装置を備える。この機体はゼネラル・エレクトリック社のアフターバーナー付きF404ターボファンエンジンを搭載している[4]。双垂直尾翼は良好な安定性と制御を提供し、ブームとレセプタクルを使用しての飛行中の燃料補給が可能である(別名フライングブームシステム)

ボーイングT-Xとそれに関連する地上での訓練と支援は、T-38を代替するアメリカ空軍T-X計画のためにボーイングとスウェーデンの航空宇宙グループパートナーであるサーブにより開発・提供されている[5]。ボーイングとサーブは、2013年12月6日にアメリカ空軍T-X計画コンペティションのためのパートナーシップ契約を締結した[6]

2016年9月13日に発表され[7]、初飛行は2016年12月20日に行われた[8][9]

2018年9月27日に、ボーイングT-XがT-38に代わってアメリカ空軍の新しい高等練習機になることが正式に発表された。導入予定は351機とフライトシミュレータ46台であり、予算は92億USドルとされている[10][11][12]

T-38より高度なアビオニクスを搭載しており、F-35への移行を想定した訓練が可能である。2019年時点で、日本をはじめとした海外への売り込み、軽攻撃機(COIN機)への転用も視野に入れている[13]

採用[編集]

諸元[編集]

  • 乗員数:2
  • 全長: 14.15m (46.42フィート)
  • 全幅: 10.00m (32.81フィート)
  • 全高: 4.00m (13.12フィート)
  • 機体重量: 3,250kg (7,165lb)
  • 最大離陸重量: 5,500kg(12,125lb)
  • エンジン数:1
  • エンジン:ゼネラル・エレクトリック F404
  • エンジン形式:アフターバーナー付きターボファン
  • 推力:11,000lb
  • 推力(アフターバーナー使用時)17,700lb
  • 最大速度 1300km/h(808mph、702kts)
  • 航続距離 1,143マイル(994海里)
  • 最大高度 15,240m(50,000フィート)
  • 上昇率 33,500フィート/分

脚注[編集]

  1. ^ Tyler Rogoway (2018年9月28日). “Boeing's T-X Win Is Really Much Bigger Than Just Building A Replacement For The T-38 - The Drive”. thedrive.com. 2018年9月28日閲覧。
  2. ^ Steve Trimble (2018年10月24日). “Details Emerge On Costs, Rewards Of Boeing Low-Cost T-X Bid Defense content from Aviation Week”. Aerospace Daily & Defense Report. 2018年10月24日閲覧。
  3. ^ Air Force announces newest Red Tail: ‘T-7A Red Hawk’”. U.S. AIR FORCES IN EUROPE & AIR FORCES AFRICA (2019年9月16日). 2019年9月16日閲覧。
  4. ^ Boeing T-X Advanced Pilot Training system”. Saab. 2018年9月28日閲覧。
  5. ^ Clark, Colin. “Boeing Takes T-X Lead as Northrop Joins Raytheon & Drops Out of T-X”. Breaking Defense. http://breakingdefense.com/2017/02/boeing-takes-t-x-lead-as-northrop-joins-raytheon-drops-out-of-t-x/ 2017年4月16日閲覧。 
  6. ^ Boeing and Saab Sign Joint Development Agreement on T-X Family of Systems Training Competition”. Boeing. 2017年4月10日閲覧。
  7. ^ Boeing T-X Sees the Light”. Boeing. 2017年4月10日閲覧。
  8. ^ “Boeing and Saab complete first T-X flight”. Flight Global. (2016年12月20日). https://www.flightglobal.com/news/articles/boeing-and-saab-complete-first-t-x-flight-432611/ 2018年9月28日閲覧。 
  9. ^ Niles, Russ (2016年12月20日). “Boeing/Saab T-X First Flight”. AVweb. 2016年12月21日閲覧。
  10. ^ “Air Force awards $9B contract to Boeing for next training jet”. Defense News. (2018年9月27日). https://www.defensenews.com/breaking-news/2018/09/27/reuters-air-force-awards-9b-contract-to-boeing-for-next-training-jet/ 2018年9月28日閲覧。 
  11. ^ Air Force awards next-generation fighter and bomber trainer”. Saab. 2018年9月28日閲覧。
  12. ^ O'Connor, Kate (2018年10月2日). “Air Force Selects New Combat Trainer”. AVweb. 2018年10月3日閲覧。
  13. ^ ボーイング社、次期超音速高等練習機「TX」を日本に積極売り込みへ”. 産経新聞 (2019年3月19日). 2019年5月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]