クイーン・エリザベス級航空母艦

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クイーン・エリザベス級航空母艦
HMS Queen Elizabeth in Gibraltar - 2018 (28386226189).jpg
基本情報
艦種 航空母艦
命名基準 国王王族
建造期間 2009年 - 2019年
就役期間 2017年 -
前級 インヴィンシブル級
要目
基準排水量 45,000トン
満載排水量 67,699トン[1]
全長 284.0 m
最大幅 73 m
水線幅 39 m
吃水 9.9 m
機関方式 統合全電気推進(IFEP)
主機
推進器 固定ピッチ・プロペラ×2軸
速力 最大26ノット
航続距離 10,000海里(18,520km)
乗員
  • 操艦要員679名[2]
  • 航空要員610名
  • 司令部要員95名
  • 海兵隊員:250名搭乗可能
兵装
  • ファランクスCIWS×3基
  • 30mm単装機銃×4基
  • 7.62mm多銃身機銃×多数
  • 搭載機 航空運用機能参照
    レーダー
    • 1046型 長距離対空捜索用
    • 997型 中距離対空捜索用
    • ヴィジョンマスター 航海用
    • SPN-720(V)15 精測進入用
    テンプレートを表示

    クイーン・エリザベス級航空母艦 (クイーンエリザベスきゅうこうくうぼかん、英語: Queen Elizabeth-class aircraft carrier) は、イギリス海軍航空母艦の艦級。STOVL方式の空母ながらも、満載排水量は6万トンを超えて、イギリス海軍史上最大の軍艦である。計画名はCVF[3][1]。建造単価は約31億ポンド[4][注 1]

    来歴[編集]

    CVA-01型の挫折とインヴィンシブル級[編集]

    第二次世界大戦で、ドイツ海軍Uボートに苦しめられたイギリスは、戦後も艦隊航空戦力を重視した。第二次世界大戦中に建造・就役した空母の老朽化に伴い、1960年代にはCVA-01級が計画された。しかし、大英帝国の衰退に伴う財政難(英国病)を受けて、当時現用の「イーグル」の排水量(53,060トン)を超えることがないよう強い制約を受けており、また最終的に、予算上の問題を克服できず、1966年にはキャンセルされた[5]

    これを受けて、空母を補完するヘリ空母として計画されていた護衛巡洋艦の機能充実が図られることになり、最終的に、シーハリアー艦上戦闘機の運用に対応したインヴィンシブル級航空母艦(CVS)として結実して、1980年より順次に3隻が就役した。インヴィンシブル級は1982年のフォークランド紛争で活躍し、また湾岸戦争不朽の自由作戦イラク戦争でも頻繁に実戦投入された。しかし2010年代には相次いで艦齢30年に達し、退役の時期を迎えることが予測されていた[5]

    CVF計画の検討[編集]

    1980年代より、イギリス海軍ではCTOL機運用も考慮に入れた次世代空母の模索を進めており、1998年戦略国防概観によって正式に計画がスタートした[6]。当初の計画名はCVSG(R)、まもなくCV(R)に変更され、最終的にCVF (Carrier Vessel Future) となった[5]

    1999年1月25日ボーイングブリティッシュ・エアロスペースロッキード・マーティンマルコーニ・エレクトロニック・システムズレイセオントムソン-CSFの6社が計画の事前調査に招かれた[7]。このうち実際に応札したのはBAe(1999年11月30日BAEシステムズに改名)とトムソン-CSF(2000年にタレス・グループに改名)であり、1999年11月23日国防省防衛調達庁(DPA)と詳細調査の契約を締結した[8]

    この時点では、現用のBAe シーハリアー艦上戦闘機の後継機が決まっていなかったことから、空母の設計も、両社いずれもCATOBARSTOVLの双方とも対応できるように配慮しており、両論併記方式(twin-track approach)と称された。その後、2002年9月末に艦上機としてF-35Bが選定され、以後はSTOVL案に一本化された[9]。同年11月20日、両グループの最終設計案が提出され、選考は大詰めを迎えた[5]

    2002年末頃よりタレス案の優勢が伝えられるようになった。しかし2003年1月23日に開催されたブレア首相、フーン国防相、ブラウン蔵相、ヒューイット貿易産業相の会議で、イラク戦争への英仏の政治的スタンスの違いや国内造艦産業育成・雇用推進の観点から、タレス社を主契約者とするわけにいかないと確認された。このことから、タレス社の案を採用しつつ、主契約者はBAEとする裏技がこの場で提案され、国防省から両社に打診された。この案は1月30日、議会で発表された[5]

    これを受けて、イギリス国防省とBAEシステムズ、タレスUK社はエアクラフト・キャリア・アライアンス(ACA)コンソーシアムを結成、2005年にはバブコック・マリン社とVTグループも加わった。その後、2008年にVTグループの造船部門がBAEシステムズに売却されたことで、ACAコンソーシアムの構成企業は3社となり、またタレスUK社はイギリスに造船所を持たないことからおおむね設計面の関与にとどまり、実際の建造は主としてバブコック・マリン社とBAEシステムズ社によって行われることとされた。ただしACAコンソーシアムに加盟していなくとも、直接・間接的に関与する企業は多く、元請け(ティア1)の両社から請負契約を受けるティア2、そこから更に下請けを受けるティア3があり、ティア2の企業だけでも計96ヶ所の企業/工場が参加している[10]

    2002年11月に提出された原案(A案)をもとに、コストを低減したB案が2003年9月に作成され、2003年12月には更に改訂されたD案が作成された。2003年11月には1番艦の艦名も「クイーン・エリザベス」と決定しており、2005年後半には、D案をもとに最終案が作成された[11]

    フランスの参入と脱退、イギリスの混乱[編集]

    当時、フランス海軍ではクレマンソー級航空母艦の運用が終了し、可動空母が原子力空母シャルル・ド・ゴール」1隻のみとなっていたことから、核燃料交換工事などで同艦が整備に入ると、動かせる空母がなくなることが危惧されていた。このことから、2002年、次期空母(PA2)として建造計画が着手された。この計画に対し、DCNS社は「シャルル・ド・ゴール」の拡大型といえる原子力空母案で応募したのに対し、タレス社は同グループが設計したCVF設計のCATOBAR案をもとにした案で応募した。選考を経て、DCN社にタレス社が協力して設計を進めることになり、2005年6月、CVFのD案をベースにした設計案が提出された[12]。そして2006年1月、英仏両国が共通の設計によって空母を建造する覚書が取り交わされた[11]。これに伴い、フランス海軍の運用要求に準拠して、CVFの設計も一部が修正された。しかし建造方式を巡る英仏の意見の相違や、2012年フランス大統領選挙を受けた大統領交代に伴う方針変更もあって、PA2の建造決定は先送りされ、2012年頃には立ち消えないし無期延期となってしまった[6]

    ロサイス造船 (Rosyth Dockyard)(2012年4月12日)

    一方、イギリスでは、2010年2月に「クイーン・エリザベス」が起工されて建造が開始されていた[1]。しかし経費の増大とF-35Bの開発遅延を受けて、計画の修正が検討されることになった。まず艦上機をF-35Cに変更することになったが、既に1番艦の工事がある程度進捗していたことから、2番艦をCATOBAR空母として設計変更することになった。しかし艦上機の発注変更や艦の設計変更などに関わる経費を試算したところ、F-35Bの調達価格上昇より更に高くつくうえに就役時期も大きく遅延することが判明した。このため、2012年5月に再度計画が変更されて、結局、2番艦もイギリス仕様のF-35Bを搭載するSTOVL空母として建造されることになった。このCATOBAR化検討とSTOVL空母への回帰のために1億ポンドが費やされた[6][13]

    また財政難を受けて、2隻建造しても、1隻は予備役状態とする案[14]や2番艦をインド海軍に売却する案[15]なども提案され、そのまま2隻ともイギリス海軍が運用できるかどうか疑問が呈されていた時期もあったが、2015年には、2隻ともにイギリス海軍が現役艦として運用することで落ち着いた[6]

    2010年代後半以降、イギリス政府要人が相次いで2020年代の同級のアジア太平洋への派遣を明言している[16]

    設計[編集]

    船体[編集]

    イメージ図

    上記の検討の結果、本級はSTOVL空母としての設計を採用している。外見的な特徴としてアイランド(艦橋構造物)が航海・作戦用と航空管制用の2つに分割して設置されており、抗堪性を確保すると共に、各アイランドに煙突を配置することで機関から排出される排気の通路を短縮し、給排気系の軽量化と排煙の影響の軽減を達成している[11]

    インヴィンシブル級と比して大幅に大型化しているが、高度な自動化により、艦固有の乗員は600人台で、15名程度の増加に留まっている。飛行甲板下の主船体は9層の甲板から構成されており、各甲板の高さは最小3メートルと、かなりの余裕が確保されている。船首部は大型商船に近いバルバス・バウとされた。またインヴィンシブル級と同様、商船の建造技法が各方面に導入されているほか、構造面ではロイズ軍艦規則(Lloyd's naval ship rules)が広く適用されている[11]。主船体は19の防水区画に区分されている[17]

    格納庫甲板の下方には居住区画がある。470の小区画に区分され、1,600名分の寝台が設定されている。これには海兵隊250名分の居住施設も含まれており、こちらは飛行甲板への連絡も考慮されている[18]。居住区には映画室フィットネス室が設けられている。中央より後方には調理区画と食堂4室があり、食堂のうち最大のものは、1時間に960名に配食できる。調理配食要員は47名である。またこれらと連続して医療区画があり、病室(8床)と手術室、歯科治療室が設けられている。医療要員は11名である。また船底には弾薬庫が設けられているが、パレット方式の導入によって自動化・省力化が図られている[17]

    本級はブロック工法を採用しており、25個のブロックを7ヶ所の造船所が分担して建造しており、ロサイスのバブコック・マリン社で最終的に組立てられる計画とされた[10]。船体は4つのセクションがポーツマスロサイスバローグラスゴーで建造される。バブコック社のロサイスを除き、2008年以降はBAEシステムズVT グループの合併事業BVT サーフェス・フリートが請け負っている。最終組み立てを行うロサイスの1号乾ドックでは、これに対応した改修工事が行われた[19]

    なお本級は、イギリス海軍史上最大の軍艦となる。このため、ポーツマス海軍基地にもデヴォンポート海軍基地にもあまりにも大型かつ過重な船体を収容できる乾ドックがなく、当面はハーランド・アンド・ウルフなど民間企業が保有するドックを頼らざるを得ず、ドックの拡張や新設は大幅な出費を強いられるという問題を抱えている。

    機関[編集]

    本級は、45型駆逐艦と同様の統合全電気推進(IFEP)方式を採用しており、2基のガスタービン発電機と4基のディーゼル発電機が、4基の推進電動機および艦内サービスに電力を供給する[11][20]

    発電用のガスタービンエンジンには、当初は45型と同型のノースロップ・グラマン/ロールス・ロイス WR-21が検討されたが、出力面の問題から、ロールス・ロイス社製マリン・トレント MT30が採用された。これにより本級は、世界最大のガスタービン推進艦となる[11]。これによって駆動される発電機の電気出力は35 MWeである。なおMT30は、船体内ではなく右舷の張り出し部、アイランドの直下に1基ずつ納められている。ガスタービンエンジンが必要とする大容量の吸排気路、その配置を容易にするためと考えられる。
    またディーゼルエンジンとしては、バルチラ16V38(電気出力11.3 MWe)2基とバルチラ12V38(電気出力8.5 MWe)2基が搭載されている[20]

    本級の電気システムには、11 kV・60 Hzの母線が4本あり、1本はバルチラ16V38ディーゼル発電機2基、1本はバルチラ12V38ディーゼル発電機2基、残り2本はそれぞれ1基ずつのMT30ガスタービン発電機と接続されている。MT30と接続された母線の片方は推進電動機2基と接続されている一方、もう片方は推進電動機1基のみと接続されており、巡航タービンとしての性格を持たされているものと見られている。またバルチラ16V38と接続された母線も推進電動機1基と接続されているのに対し、バルチラ12V38と接続された母線は推進電動機とは直接接続されておらず、艦内サービスへの給電を主としているものと見られている。ただし母線間の接続を介して、こちらも推進電動機への給電に用いることもできる[20]

    推進器としては、最初期の原案(A案)ではポッド式のアジマススラスターが検討されていたものの、結局、5翼式の固定ピッチ・プロペラとなった。取付角度を調節できる組立式であり、排水量の経年増加に対応して効率が良いプロペラ・ピッチに適宜調整して使い続けることができる[11]。それぞれの推進軸には、直列に2基ずつの交流誘導電動機が配置されている。これはコンバーチーム社製のAIM(advanced induction motor)電動機であり、同社のVDM25000パルス幅変調コンバータと組み合わされて、インバータによる可変電圧可変周波数制御を受ける[20]

    能力[編集]

    航空運用機能[編集]

    クイーン・エリザベス」のスキージャンプから発進するF-35B

    発着艦設備[編集]

    飛行甲板は長さ277メートル×幅73.0メートル、面積は約13,000平方メートルで、STOVL・ヘリコプター両用の発着スポット5ヶ所とヘリコプター専用の発着スポット1ヶ所が設定されている[3][1]

    上記の経緯により、本級ではSTOVL方式が採用されたことから、滑走レーンはインヴィンシブル級と同様、首尾線と平行に設定されている。ただし飛行甲板は左舷側に大きく張り出しており、将来的にアングルド・デッキを設定してCATOBARSTOBAR方式に対応することも可能と見られている[21]

    滑走レーンの先端部、飛行甲板の左舷前部には13度の傾斜をもつスキージャンプ勾配が設けられている。F-35Bはアフターバーナーを備え、排気が高温になることから、スキージャンプから160メートルの位置にブラスト・デフレクターが設けられることになっていた[21]が、実際には設けられなかった[22]

    なお本級では、艦型が大きく滑走レーンが長いことを活用して、着艦の際に、垂直にではなく斜めに下降するSRVL (Shipborne rolling vertical landingを行うこともある。これは60ノット程度の低速で前進しながら、艦尾方向からストレート・インで進入・接地するもので、若干ながら前進速度をつけることで主翼が揚力を発揮できるようになり、より重い状態でも着艦できることから、兵装を投棄せずに済むと期待されている[注 2]。ただし接地後の制動は車輪ブレーキに依存するため、この方法を用いるのは天候条件が良好なときに限られる[24]

    格納・補給[編集]

    エレベーターは前後のアイランドの直後に1基ずつ舷側式に設置されており、それぞれ、F-35Bを同時に2機昇降できる。なお本級は、イギリス海軍として初めて、船体中心線上の機体移送用エレベーターを持たず、かつ、実際に完成した空母で右舷側にサイド・エレベーターを設置した初の艦でもある[4]

    格納庫は前方アイランドの直下から後方に、長さ163メートル×幅29メートルが確保された。第2・3甲板の2甲板分の高さを確保しており、大部分ではアメリカ海軍超大型空母よりもやや低い7.1メートル高だが、一部では高さ9メートルと、CH-53Eのような大型ヘリコプターも収容可能となっている[13]

    標準的な合計搭載機数は約40機、20機を格納庫に収容するとされている[11]。最大で24機を15分で発艦させ、24分で着艦させることができるとされており、ソーティ数としては、24時間にのべ110機、5日間にのべ420機と予測されている[21]。また最大まで搭載すれば72機を搭載可能といわれている。

    艦上戦闘機としては、上記のような検討を経て、F-35Bが選定された。ただし予算上の問題から、イギリス軍でのF-35Bの戦力化はかなりゆっくりとした速度で進められることになっており、本級の就役には間に合わないことから、当初はアメリカ海兵隊から派遣された飛行隊が搭載されることになっている。またこの際には、輸送機としてMV-22も展開することになっており、当初はイギリス軍自身も同型機を調達することも検討されていたが、こちらはさしあたり行わないことになった[4]

    一方、艦載ヘリコプターアグスタウェストランド マーリンを主力としており、哨戒型(マーリンHM.2)9機と早期警戒型(マーリンASaC.5)3機が搭載される。またコマンドー母艦(ヘリコプター揚陸艦)としての行動も想定されていることから、陸軍・空軍のアパッチAH.1攻撃ヘリコプターチヌーク輸送ヘリコプターの搭載・運用も視野にいれて設計されている[4]

    個艦防御機能[編集]

    レーダーとして前部アイランド上に1046型(S1850M) 、副レーダーとして後部アイランド上に997型(ARTISAN)と、いずれも3次元レーダーが搭載される。また航空管制用として、SPN-720精測進入レーダーも搭載される[25]

    火器は近接防御用の機関銃に限定されており、ファランクス・ブロック1B 20mmCIWS 3基とDS-30M 30mm単装機銃4基を備えている[1]

    また対魚雷用の2170型SSTDも搭載された[1]

    比較表[編集]

    インヴィンシブル級との比較[編集]

    クイーン・エリザベス級 インヴィンシブル級
    画像 Aerial view of HMS Queen Elizabeth (R08) off Scotland on 28 June 2017 (4516752).jpg Royal Navy Aircraft Carrier HMS Illustrious Returns To Portsmouth Folllowing Refit MOD 45152939.jpg
    船体 基準排水量 45,000 t 16,000 t
    満載排水量 67,699 t 20,500 t
    全長 284 m 210 m
    最大幅 73 m 36 m
    機関 方式 IFEP COGAG
    出力 108,000 hp 112,000 hp
    速力 26 kt 28 kt
    兵装 砲熕 ファランクスCIWS×3基 ゴールキーパーCIWS×3基
    30mm単装機銃×4基 GAM-B01 20mm機銃×2基
    7.62mm多銃身機銃×多数
    ミサイル シーダート連装発射機×1基
    (後に撤去)
    航空運用機能 最大搭載機数 48機 24機
    常時搭載機数 F-35B×24~36機 シーハリアー/ハリアー II×9~12機
    ヘリコプター×10機[26] ヘリコプター×6~10機
    同時発着 F-35Bなら5機
    ヘリコプターなら6機
    4機

    世界の空母との比較[編集]

    大型空母の比較
    アメリカ合衆国 フォード級 中華人民共和国 002型(山東) ロシア アドミラル・クズネツォフ イギリス クイーン・エリザベス級
    船体 基準排水量 不明 55,000 t (推定) 53,000 t 45,000 t
    満載排水量 101,600 t 70,000 t (推定) 59,100 t 67,699 t
    全長 337 m 315 m (推定) 305 m 284 m
    水線幅 / 最大幅 41 m / 78 m 38 m / 75.5 m 38 m / 72 m 39 m / 73 m
    主機 機関 原子炉+蒸気タービン 不明 蒸気タービン ガスタービン発電機+電動機
    方式 ギアード・タービン ギアード・タービン IFEP
    出力 不明 200,000 ps 96,000 ps(MT30)
    不明(ディーゼル)
    108,000 ps(電動機)
    速力 30 kt以上 31 kt以上 (推定) 29 kt 26 kt
    兵装 砲熕 ファランクスCIWS×3基 1130型CIWS×3基 AK-630CIWS×6 ファランクスCIWS×3基
    コールチクCIWS×8基 30mm単装機銃×4基
    RBU-12000対潜迫撃砲×2基 7.62mm多銃身機銃×多数
    ミサイル ESSM8連装発射機×2基 HHQ-1018連装発射機×4基 キンジャールVLS×192セル
    RAM21連装発射機×2基 P-700VLS×12セル
    航空運用機能 搭載機数 常時70機前後 40 - 70機 (推定) 50機前後 最大48機 / 常時40機
    形式 CATOBAR STOBAR STOVL
    飛行甲板 アングルド・デッキ スキージャンプ式+アングルド・デッキ スキージャンプ式
    カタパルト 電磁式×4基
    JBD 4基 3基 1基
    制動索 3索 4索
    エレベーター 3基 2基
    同型艦数 1隻 (12隻予定) 1隻 1隻 (準同型1隻) 2隻

    同型艦[編集]

    # 艦名 起工 進水 就役
    R08 クイーン・エリザベス
    HMS Queen Elizabeth
    2009年
    7月7日
    2014年
    7月4日
    2017年
    12月7日[27]
    R09 プリンス・オブ・ウェールズ
    HMS Prince of Wales
    2011年
    5月20日
    2017年
    9月8日[注 3]
    2019年
    12月10日

    登場作品[編集]

    小説[編集]

    第三次世界大戦/覇権交代
    「プリンス・オブ・ウェールズ」が登場。南アジア条約機構「SATO」に貸与(実質、日本へ売却)され、ヘリコプター搭載護衛艦「ほうしょう」として就役する。
    日中世界大戦
    「プリンス・オブ・ウェールズ」が日本に売却され、海上自衛隊空母「あかぎ」として就役。

    脚注[編集]

    [脚注の使い方]

    注釈[編集]

    1. ^ 1ポンド約150円として、約4650億円に相当する[4]
    2. ^ 前任のインヴィンシブル級でシーハリアーFA.2を運用していた際には、特に中東など気温が高い状態では、エンジンのオーバーヒートを避けるために出力を上げることができず、着艦する際に燃料や兵装を投棄せざるをえないケースが発生した[23]
    3. ^ 出渠:12月21日[23]

    出典[編集]

    1. ^ a b c d e f Wertheim 2013, pp. 792-793.
    2. ^ built by the nation for the nationaircraft carrier alliance
    3. ^ a b Saunders 2015, p. 897.
    4. ^ a b c d e 大塚 2018.
    5. ^ a b c d e 野木 2003.
    6. ^ a b c d 岡部 2017.
    7. ^ Nicoll, Alexander (1999年1月26日). “US companies bid for $2.5bn ships deal”. Financial Times 
    8. ^ “Shipyard in running for Navy contract”. Belfast Telegraph (Belfast Telegraph Newspapers). (1999年11月24日) 
    9. ^ 宮本 2003.
    10. ^ a b 岡部 2013.
    11. ^ a b c d e f g h 海人社 2008, pp. 80-89.
    12. ^ 海人社 2008, pp. 90-95.
    13. ^ a b 大塚 2017.
    14. ^ 世界の艦船』2011年12月号 海外艦艇ニュース
    15. ^ 「海外艦艇ニュース 英海軍がクイーン・エリザベス級空母を1隻断念」『世界の艦船』第719集(2010年2月号)海人社
    16. ^ 永田伸吾 (2017年10月1日). “5カ国防衛取極(FPDA)とアジア太平洋の海洋安全保障:防衛装備・技術面での日英協力の視点から”. 笹川平和財団海洋政策研究所「海洋安全保障情報特報」. 2018年12月27日閲覧。
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    18. ^ Hargreaves, Richard (2013年12月). “Asset management”. Navy News: p. 8. http://content.yudu.com/Library/A2lnzy/201312NavyNewsDec13/resources/8.htm 
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    25. ^ 多田 2017.
    26. ^ 『世界の艦船』2012年9月号
    27. ^ Queen to commission namesake aircraft carrier in three weeks, Defence Secretary announces on flight-deckroyalnavy news-and-latest-activity

    参考文献[編集]

    • Calvert, Denis J. (2019). “シーハリアーの開発と運用”. 世界の傑作機 No.191 BAe シーハリアー. 文林堂. pp. 34-53. ISBN 978-4893192929 
    • Saunders, Stephen (2015). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Janes Information Group. ISBN 978-0710631435 
    • Wertheim, Eric (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. ISBN 978-1591149545 
    • 海人社, 編纂.「起工近付く英「クイーン・エリザベス」級 (特集・ベールを脱いだ英仏新空母)」『世界の艦船』第688号、海人社、2008年4月、 80-89頁、 NAID 40015874841
    • 石川, 潤一「徹底比較! 米英新空母の航空戦力」『世界の艦船』第870号、海人社、2017年12月、 74-81頁、 NAID 40021370507
    • 井上, 孝司「徹底比較! 米英新空母のメカと戦力 (特集・世界の空母2020)」『世界の艦船』第929号、海人社、2020年8月、 92-101頁。
    • 大塚, 好古「公試近い英STOVL空母「クイーン・エリザベス」 (特集 世界の空母2017)」『世界の艦船』第863号、海人社、2017年8月、 102-107頁、 NAID 40021248269
    • 大塚, 好古「クイーン・エリザベス級 : イギリス (特集 世界の空母 2018)」『世界の艦船』第886号、海人社、2018年10月、 100-105頁、 NAID 40021248269
    • 岡部, いさく「「CVF」はどんな空母?-その斬新なデザイン・コンセプト」『世界の艦船』第612号、海人社、2003年7月、 76-83頁、 NAID 80015940463
    • 岡部, いさく「どうなる!? 英仏新空母建造計画 (特集 世界の空母2010)」『世界の艦船』第724号、海人社、2010年5月、 110-115頁、 NAID 40017036578
    • 岡部, いさく「英新空母「クイーン・エリザベス」級のブロック建造方式」『世界の艦船』第783号、海人社、2013年9月、 100-103頁、 NAID 40019756868
    • 岡部, いさく「米英新空母-完成までの長いプロセスを振り返る」『世界の艦船』第870号、海人社、2017年12月、 69-73頁、 NAID 40021370494
    • 海人社, 編纂.「船体 (米英新空母のハードウェア)」『世界の艦船』第870号、海人社、2017年12月、 84-91頁。
    • 多田, 智彦「センサーと固有兵装 (米英新空母のハードウェア)」『世界の艦船』第870号、海人社、2017年12月、 96-101頁、 NAID 40021370528
    • 多田, 智彦「世界の空母事情 2019 (特集・世界の空母2019)」『世界の艦船』第907号、海人社、2019年9月、 85-91頁、 NAID 40021975614
    • 野木, 恵一「英海軍の大プロジェクト 「CVF」建造計画の全貌 (特集 英将来空母CVF)」『世界の艦船』第612号、海人社、2003年7月、 70-75頁、 NAID 80015940462
    • 野木, 恵一「機関 (米英新空母のハードウェア)」『世界の艦船』第870号、海人社、2017年12月、 92-95頁、 NAID 40021370521
    • 宮本, 勲「「CVF」の搭載機--F-35V/STOL機を中心に (特集 英将来空母CVF)」『世界の艦船』第612号、海人社、2003年7月、 84-89頁、 NAID 80015940464

    外部リンク[編集]