ロスシー級フリゲート

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ロスシー級フリゲート
12M型フリゲート
HMS Rothesay (F107) MOD 45139938.jpg
「F107 ロスシー」(近代化改修前)
基本情報
種別 対潜フリゲート
運用者  イギリス海軍
 ニュージーランド海軍
 南アフリカ海軍
前級 12型(ホイットビィ級)(イギリス、ニュージーランド)
15型フリゲート(南アフリカ)
次級 12I型(リアンダー級)(イギリス、ニュージーランド)
ヴァラー級(南アフリカ)
要目
#諸元表を参照
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ロスシー級フリゲート: Rothesay class frigate)はイギリス海軍が運用していた対潜水艦フリゲートの艦級。12型フリゲートの系譜に属しており、12M型フリゲート: Modified Type 12 frigate)と呼ばれる設計に基づいている。

概要[編集]

本級は、先行するホイットビィ級(12型)フリゲートの優れた船体設計を踏襲しつつ、より発展した兵器テクノロジーに対応できるように開発された。後部上部構造物は、当時開発が進められていた次世代の防空火器であるGWS-20 シー・キャット 個艦防空ミサイルの搭載に対応して拡大されたが、シー・キャットの開発が遅延したことから、ここにはボフォースMk.7 40mm単装機関砲が設置された。また、魚雷発射管の配置なども、ホイットビィ級の運用成績を加味して変更されたが、のちに魚雷発射管は撤去された。

本級は、1960年から1961年にかけて9隻が就役したところで、改良型のリアンダー級(12I型)フリゲートに切り替えられ、10番艦「ウェイマス」は一度キャンセルされたのち、「リアンダー」と改名されて、新しい設計によるフリゲートの1番艦として完成された。イギリス海軍向けの9隻以外にもニュージーランド向けに2隻、南アフリカ共和国向けに3隻の同型艦が建造されており、前者はオタゴ級英語: Otago-class frigate)、後者はプレジデント級英語: President-class frigate)と呼称される。

また、1960年代後半から1970年代前半にかけて、本級は全面的な改修を受けた。これは、

などといった内容を含んでおり、これにより、本級は、おおむねリアンダー級フリゲートに匹敵するレベルの装備を得た。

イギリス海軍では、1980年代に入ると新型の22型フリゲートへの更新による退役艦が出始めたが、1982年のフォークランド紛争においては「F101 ヤーマス」と「F126 プリマス」の2隻がフォークランド諸島奪還の任を帯びた機動部隊に編入され出撃した。その後冷戦終結末期の1988年までに全艦退役した。ニュージーランドと南アフリカ共和国に輸出された姉妹艦も、イギリス海軍と同様に1980年代には全艦が退役した。

諸元表[編集]

近代化改修前の「F108 ロンドンデリー」
上部構造物後端部に、ボフォース40mm単装機関砲が設置されている。また、艦隊後部甲板に2基のリンボー対戦迫撃砲を装備している。
近代化改修後の「F115 バーウィック」
上部構造物後部はヘリの格納庫とするために大型化され、艦後部のリンボー対潜迫撃砲のうちの1基が、発着甲板のスペースを確保するために撤去された。
近代化改修後の「F101 ヤーマス」
ヘリ格納庫後端部に、シーキャットPDMSの4連装発射機を装備している。
新造時 近代化改修後
排水量 基準:2,150 英トン 基準:2,380 英トン
満載:2,560 英トン 満載:2,800 英トン
全長 370.0 ft/112.8 m
全幅 41.0 ft/12.5 m
吃水 17.3 ft/5.3 m
機関 バブコック・アンド・ウィルコックスボイラー×2基
イングリッシュ・エレクトリック蒸気タービン×2基
スクリュープロペラ×2軸(30,000 shp
速力 最大: 30ノット
航続距離 燃料搭載量:400 英トン
5,200 nmi/9,600 km(12ノット巡航時)
乗員 152名 235名
武装 Mk.6 4.5インチ連装砲×1基
ボフォースMk.7 40mm単装機関砲×1基 GWS-20 シーキャットPDMS 4連装発射機×1基
533mm対潜魚雷発射管×12門
※後日撤去もしくは未搭載
エリコンKA 20 mm 機関砲×2基
リンボー対潜迫撃砲×2基 リンボー対潜迫撃砲×1基
艦載機 ウェストランド ワスプ HAS.1 対潜ヘリコプター×1機
レーダー 293Q型 目標捕捉用 993型 目標捕捉用
277Q型 高角測定用
275型 射撃管制用
Mark 6M 射撃管制装置
903型 射撃管制用
MRS-3 射撃管制装置
974型 航法用 978型 航法用
1010型 Cossor Mark 10 IFF
ソナー 174型 捜索用 177型 捜索用
162型 目標識別用
170型 攻撃用
電子戦 Knebworth/Corvus
8連装3インチ口径チャフフレア発射機×2基


同型艦[編集]

同型艦一覧
就役先 # 艦名 起工 就役 退役 備考
 イギリス海軍 F107 ロスシー
HMS Rothesay
1956年
11月6日
1960年
4月23日
1988年
3月
1988年に実艦標的として海没処分
F101 ヤーマス
HMS Yarmouth
1957年
11月29日
1960年
3月26日
1986年
4月30日
1987年に実艦標的として海没処分
F108 ロンドンデリー
HMS Londonderry
1956年
11月15日
1961年
10月18日
1984年
3月29日
1989年に標的として海没処分
F129 リール
HMS Rhyl
1958年
1月29日
1960年
10月31日
1983年 1985年に標的として海没処分
F126 プリマス
HMS Plymouth
1958年
7月1日
1961年
5月11日
1988年
4月28日
F115 バーウィック
HMS Berwick
1958年
6月16日
1961年
6月1日
1985年 1986年に標的として海没処分
F113 ファルマス
HMS Falmouth
1957年
11月23日
1961年
7月25日
1984年
7月
1989年にスクラップ処分
F103 ローストフト
HMS Lowestoft
1958年
6月9日
1961年
9月26日
1985年 1986年6月8日に標的として海没処分
F106 ブリントン
HMS Brighton
1957年
7月23日
1961年
9月28日
1981年 1985年にスクラップ処分
 ニュージーランド海軍 F111 オタゴ
HMNZS Otago
1957年
9月5日
1960年
6月22日
1983年
11月7日
1987年にスクラップとして売却解体
F148 タラナキ
HMNZS Taranaki
1958年
6月27日
1961年
3月28日
1982年
6月18日
スクラップとして売却解体
 南アフリカ海軍 F150 プレジデント・クルーガー
SAS President Kruger
1960年
4月6日
1962年
10月1日
1982年2月18日
補給艦ターフェルバーグ(SAS Tafelberg)との衝突事故により沈没。
F147 プレジデント・ステイン
SAS President Steyn
1960年
5月20日
1963年
4月26日
1984年に売却、1990年スクラップとして解体
F145 プレジデント・プレトリアス
SAS President Pretorius
1960年
11月21日
1964年
3月4日
1985年に売却、1990年スクラップとして解体

関連艦種[編集]