イギリス海軍航空母艦一覧

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イギリス海軍航空母艦一覧

イギリスは、現在までに数多くの航空母艦を運用してきた世界でも有数の国である[1]第一次世界大戦が終結する直前ではあったが、世界に先駆けて全通甲板を持つアーガスを就役させ、第二次世界大戦が勃発する前には、将来の航空機の脅威に対抗すべく飛行甲板に重装甲を施したイラストリアス級航空母艦の建造を開始した。後に国力が衰退したため、1978年にアーク・ロイヤルが退役し正規空母の運用に幕を下ろしたものの、その後すぐにインヴィンシブル級航空母艦の整備を進め、フォークランド紛争では搭載機とともに活躍した。イギリスは現在、イギリス海軍史上最大の航空母艦となるクイーン・エリザベス級を建造中で、2017年にネームシップクイーン・エリザベスが就役した[2]

ジェット機を運用可能な空母は太線で表記する。

現役[編集]

退役[編集]

未成艦[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ CTOL機を運用可能な正規空母を10隻以上建造し運用した国は、その艦数の多い順にの3カ国だけであった。「金喰い虫」と評されることもある航空母艦と母艦飛行機隊を高い練度を保ったまま維持し続けるためには、経済力もさることながら、国としての「やる気」が重要だということが良く判る。
  2. ^ 当初は2006年に起工し、6年の工期を経てエリザベス2世女王陛下の在位60周年に合わせた2012年の竣工を予定していたが、建造費の高騰等の理由により起工は遅れ、2009年起工・2017年竣工となった。同様の理由により、2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」も2011年起工となっている。
  3. ^ 「フューリアス」は英語版Wikiにおいて改グローリアス級 (Modified Glorious class aircraft carrier)と表記されている。
  4. ^ 「カレイジャス」及び「グローリアス」の2隻は、巡洋艦時代は日英ともにカレイジャス級と呼称しているが、空母への改装後は日本ではカレイジャス級と呼称し、イギリスではグローリアス級と呼称している。イギリスでは空母への改装工事に先に着手した艦を、空母としてのネームシップにしたものと思われる。
  5. ^ 艦名の後ろに「(初代)」もしくは「(~代目)」と表記されているものは英海軍空母としての代であり、英海軍軍艦としての代ではない。
  6. ^ 括弧内は「就役年 - 最終的な除籍年」。海外へ貸与もしくは売却された艦については、彼の地で除籍された年を記した。除籍年の後ろに「戦没」とあるものは、「就役年 - 戦没年」を表す。ただし、「インヴィンシブル」は未だ除籍されていないため、「就役年 - 退役年」としている。