ウェーブ型給油艦

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ウェーブ型給油艦
The Portsmouth based Type 23 Frigate, HMS Iron Duke carrying out Replenishment at Sea (RAS) with RFA Wave Ruler, whilst carrying out the duties of the Atlantic Patrol Task (North) ATP (N). MOD 45146494.jpg
基本情報
種別 大型艦隊給油艦 (AO)
運用者  イギリス海軍補助艦隊 (RFA)
就役期間 2003年 - 就役中
前級 オル型
次級 タイド型 (2代)
要目
軽荷排水量 12,500 t
満載排水量 31,500 t
全長 196.45 m
最大幅 27.20 m
吃水 9.5 m
機関方式 ディーゼル・エレクトリック方式
主機 バルチラ12V32E ディーゼル発電機×4基
電動機×2基
推進器 スクリュープロペラ×1軸
サイドスラスター×2基
出力 18,776 shp
速力 18ノット
航続距離 10,000海里 (15kt巡航時)
乗員 RFA要員80名+海軍要員22名
兵装 DS-30B 75口径30mm単装機銃×2基
搭載機 マーリンHM.1ヘリコプター×1機
レーダー ケルビン・ヒューズ6000ARPA 航法用×2基
電子戦
対抗手段
DLJ(2) 6連装デコイ発射機×8基
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ウェーブ型給油艦英語: Wave-class tanker)は、イギリス海軍補助艦隊が運用する大型艦隊給油艦(AO)の艦級[1][2]

来歴[編集]

国内造船所の助力のもとで行われた要求仕様の策定は1995年初頭に完了し、1996年3月に提案依頼書(RFP)が発出された。主契約者はVSEL(現在のBAE システムズ・サーフェス・シップス)社とされ、1998年5月22日より建造が開始された。

当初は2000年9月および2001年10月に1隻ずつが竣工する予定であったが、2番艦の起工は遅延した[2]

設計[編集]

船型は凹甲板型とされており、また機関配置はアフト・エンジン型タンカーとしての配置が採用されている。ただし艦尾楼上にはヘリコプター甲板マーリンHM.1ヘリコプター1機分のハンガーが設けられているため、艦橋はその分だけ艦首方向に寄っている。

また船体は、海洋汚染関連法規に従ったダブルハル構造である[1]。基本的には商船構造とされているが、抗堪性およびダメージコントロールに関連する部分のみは海軍の基準に準じている。なおレーダー反射断面積低減のため、上部構造物や補給ステーションのポストには6度の傾斜が付されている[2]

主機関はディーゼル・エレクトリック方式を採用しており、バルチラ社製12V32Eディーゼルエンジン(6,290 bhp)およびGECLM発電機4セットによって発電し、電動機2基によってスクリュープロペラ1軸を駆動する[2]。また僻地で設備が劣る港での活動を想定し、艦首および艦尾にサイドスラスターを1基ずつ設置している[1]

液体貨物は16,500 m3を搭載可能であり、うちディーゼル燃料が15,000トン、航空燃料が3,000 m3であった。またドライカーゴも500 m3を搭載可能であるほか、20フィート型の冷凍コンテナ8基を搭載可能である[1]。洋上移送装置としては、各舷に3基ずつの補給ステーションが設定されている[2]

同型艦[編集]

# 艦名 起工 進水 就役
A389 ウェーブ・ナイト
RFA Wave Knight
1998年
5月22日
2000年
9月29日
2002年
10月16日
A390 ウェーブ・ルーラー
RFA Wave Ruler
2001年
2月9日
2003年
4月27日

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d 吉原栄一「21世紀を担うイギリス海軍の新型艦艇 (特集 イギリス海軍の展望)」、『世界の艦船』第572号、海人社、2000年8月、 79-95頁、 NAID 40002155870
  2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 809-810. ISBN 978-1591149545. 

関連項目[編集]

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同時期の諸外国海軍の補給艦