コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
珍しいバナナ専用輸送に使われている、全長40ft型の冷凍コンテナ。
コンテナは、積込む貨物の内容によって適合するコンテナの種類が多く、また全長も20ft型及び、40ft型の二種類を中心として複数のタイプがある。
広大なコンテナターミナル敷地にひしめくコンテナ群。
(アメリカ・ニュージャージー州・ポートエリザベス)
ガントリークレーンでコンテナ船に積まれる海上コンテナ
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災での、即応対応が出来た災害救援活躍の事例。

神戸市灘区森後町三丁目の宮前商店街付近で、震災後、僅か二日後に始まっていた海上タンクコンテナを利用した、飲料水の給水活動風景。
当時、海上コンテナ取り扱い量が日本一を誇っていた港町・神戸ならではの奇策的な対処法として、神戸市の公式記録に残されている。
日付 1995年1月19日撮影。
基本的なコンテナ埠頭のイラスト。
・ 【左側】港によっては、超大型船でも荷役できる15m以上も水深の深い岸壁がある。

・ 【中央】港によっては、超高性能の巨大なガントリークレーンも配備され、更に岸壁は耐震設計の高機能化されている港もある。

・ 【右側】比較的に水深が浅く、小型の船も多く接岸できるが、荷役クレーン類は小型のものが多い。
世界共通として流通しているコンテナには、必ず記載されている基本情報の略語。

コンテナ (: container[1][2])とは、内部に物を納めるための容器である。コンテナーとも呼ばれる。[3]

コンテナには多種多彩な貨物輸送に使われる大型の物体のほかに、人間が持ち運べる小型の箱もコンテナと呼ばれるが、本項目では全世界中で貨物輸送用に使われる大型の物体に関わる全般の解説や、歴史及び状況等を総括的に記述する。

なお、日本国内における前記と同様のコンテナに関わる全般の解説や、輸送全般の詳細については、一括して新たに日本のコンテナ輸送へ分割して記載されているので、そちらを参照のこと。

目次

概要[編集]

中国・上海の洋山深水港に立ち並ぶガントリークレーンによるコンテナ荷役

一般的には、鋼鉄アルミニウムなどで製造され、規格化された形状の箱で、その中に輸送物を積み込み航空機鉄道トラック船舶などで輸送を行う。多くが直方体の形状であるが、丸みを帯びた筒状の円筒形や、機体に合わせた逆台形航空貨物用などの例外的な形状もある。

規格化されているために、規格に対応した船や鉄道、トレーラーなど異なった種類の輸送手段の間で積替えが可能であり(複合一貫輸送、Intermodal freight transport)、これらの相互の積み替えが簡便に行なえるため、工場で荷を詰めたコンテナをそのままトレーラーで運びコンテナ船貨物列車に載せて、再度トレーラに載せて倉庫店舗へ配達することができる。コンテナ荷役は機械化されているため、荷役の手間、コスト、時間を大幅に削減でき、また盗難や汚損の危険も小さくなる。

アメリカ軍用C-17A大型輸送機に、特殊な平板形台座に載せられて積み込まれる40ft型、海上輸送用オープントップコンテナ 。(タイプコード 42U1 を使用)。 海上用をそのまま航空機に搭載するまさに、複合一貫輸送の代表事例。

世界で最も一般的な貨物コンテナは、大きさなどの規格がISOによって国際的に統一されている「国際海上貨物用コンテナ」(Shipping containers または、Isotainers)と呼ばれるものである。国際海上貨物用コンテナでは、複数の長さがあるが主に長さが20フィート (6,058mm)、40フィート (12,192mm) の2種類が用いられており、コンテナの取扱量を示す単位TEUは、20フィートコンテナ1個分を1TEUとしている。 また航空機での運搬用に、海上輸送用のコンテナとは別規格で国際的に統一されている航空貨物用コンテナがある。

※本文中の各所に見られる「空コンテナ」との表記は、日本国内で【からコンテナ】と呼ばれ、荷役施設内の区分表記や各種の関係書類等で幅広く認知されている業界用語であり、コンテナの中には貨物等が一切無い、文字通り「空っぽのコンテナ」の略語である。

従来から日本国内で使われているのは、旧日本国有鉄道時代から鉄道貨物の輸送用に採用して、「戸口から戸口へ」のキャッチフレーズで宣伝していた鉄道貨物用コンテナであるが、これは日本の独自規格である。

国際的に使用されるコンテナは、その発祥時点で海上用、航空用ともヤード・ポンド法を尺度とするアメリカ合衆国で実用化された経緯から、ヤード・ポンド法に基づくフィート単位で規格化されたものが主流を占める。

コンテナが普及したのは1960年代からの事であり、コンテナの登場は物流の手段の一大革命となるものであった(コンテナライゼーション英語版)。当初は58個のコンテナからスタートしたコンテナ船は年々大型化を続けており、2014年には19,000 TEUという超大型コンテナ船が就航している。いまや主要港にはガントリークレーンと呼ばれるコンテナ用の大型クレーンの設置が当たり前となるなど、コンテナは世界の貿易物流に大きな影響を与えている。

長所・短所[編集]

長所[編集]

アントノフ輸送機など異なる複数の輸送機関を使って、20ftコンテナに詰め込まれた国際治安支援部隊の物資を運ぶ。
輸送時の長所や短所等の諸問題を抱えながらも、40ftタイプの海上コンテナを積んで港街、神戸市内を走るトレーラー。
貨物コンテナ共通
  • 輸送中の水濡れなどの事故が少ない
  • 梱包材をほとんど必要としないので、低コストであり環境にやさしい
海上用・陸上用のコンテナの場合
  • 輸送機関同士での積み替えが迅速化・簡便化できるため、時間と費用の両面で従来手法に比べて圧倒的に有利となる
  • 丈夫な鋼鉄製の箱は長年使用可能であり、貨物の梱包が簡略化できるので、梱包コストが削減できる
  • コンテナは積み重ねることが可能であり、搭載と保管場所の節約になる
  • 貨物をコンテナに入れたまま保管でき、屋根付き倉庫などを必要としない
  • 海上輸送で従来、甲板積みができなかった貨物も可能となる
  • 輸送中の盗難や不正輸出入のリスクが少ない
  • ドア・ツー・ドアの一貫輸送が可能となる
  • コンテナ自身の素材である鉄・アルミニウムも再利用が可能で、環境にやさしい

短所[編集]

米国シアトル港にて、不法入国で逮捕された22人の中国人が潜んでいた、積荷のない空(から)コンテナの内部。劣悪な環境が伺える。
貨物コンテナ共通
  • コンテナ自身の重量を運ぶエネルギー消費が無駄になり、コストに加算される。
  • 小口の輸送ではコンテナ1つを埋められず、費用空隙の効率を求めれば多種類または複数の荷主もしくはその両方の荷物を混載する手間がかかる。
海上用・陸上用のコンテナの場合
  • 港湾に専用のガントリークレーンや、規格に適合したトレーラーなどの大型の荷役機械の整備が必要となる。
  • コンテナの出発地や到着地に近い港でも荷役設備が無かったり、たとえその設備があっても使用するコンテナ船の寄港が出来る港湾内の航路の水深が十分でなければ、遠くても設備や条件の整った港まで運ばなければならない。
  • 貨物を抜き取る小規模な窃盗が減った反面、コンテナごとトレーラーなどで運び去る大規模な窃盗被害はありうる[4]
  • 銃器等や麻薬など、特に輸出入を禁止している物の臨検が、コンテナの床や柱を巧に利用し隠されてすり抜けられ、不正輸出入を摘発できないことがある。
  • 密航者が中に詰め込まれて不法入国を図るも、内部が高温に晒されて熱中症死や密閉されたコンテナで窒息死する悲惨な事件の他、上陸に成功した場合には逃走されてしまった事件がある[5]

海上用コンテナの場合[編集]

トレーラで運ぶ場合の短所[編集]
重量物の荷崩れにより、車体が右側に大きく傾いた事例。

※事例はトラックの荷台の為に中身が確認できるが、海上コンテナでは万国共通の専用封印の為に中身は極一部の特例の場合を除き、基本的には全く確認できない。

一般のトラックと異なり、海上コンテナ輸送にかかわる各国において、現行の国際条約下では輸送途中にコンテナの封印を開封して中身を確認することは、特別検査等の極希なケース以外は一切できない。このため配達するトレーラー運転手には、受け渡し書類等で積荷の品目や注意事項を多少は把握できるが、それはあくまでも書類上での参考程度にしか過ぎず、運転手には実際の中身の状態や、積まれ方が全くわからない。この為に重い荷物が均等に積み込まれず、コンテナ内部の前後に部分的に集中したり運転席側又は、助手席側に偏ったりしているため車体が傾いた状態が継続する場合や、コンテナ内の天井近くまでが重い荷物で重心が高い場合、輸送中に横転などの事故を起こしやすい。そのために運転には高度な技術と実務経験を求められる[6]

ドライコンテナ等を輸送中のトレーラーが何らかの理由で急ブレーキを掛けた場合に、複合的に起こりうる重大事故としては、急ブレーキの反動で積荷(例えば石材・コンクリート材・鉄骨・各種ロール状の物の他、隙間の多い各種車両や機械類)によっては、荷崩れを起しコンテナ内でスケート状態となりそのまま前方向の妻壁へ激突し、衝撃によって妻壁を突き破り直ぐ前にあるトレーラーの運転席を真後ろから突き潰してしまうという恐ろしいケースもある。時に見受けられる事例として、何らかの理由で原則としてトレーラー後尾側に向くはずの積み込み口が逆向きで、運転席側に向いていて、妻壁より構造的に弱い観音式ドア部分を突き破る等の、人災的事故がある[7]

また夏場などでは、特に完全密閉状態となるドライ・コンテナなどに積載された、スプレー缶製品類や密閉された容器に入っている薬品・化成品等がコンテナ内部の高温で花火の様に連鎖的に突然、爆発・炎上という予測不可能な事故も多々起こっている[8]

コンテナを積載したシャーシーのツイストロック確認を促す看板。

コンテナターミナル構内等で特に注意しなければならない事案として、ガントリークレーンやトランスファーテナーの様に地上から非常に高い位置に居るオペレータによって、コンテナの吊り上げ・降ろし作業を行う機器と共に荷役作業をする場合には、コンテナ底面四箇所とトレーラー荷台を繋ぐツイストロック装置を、手間が掛かっても確実に切る、あるいは繋ぐ操作を怠るとトレーラーごと吊り上げられたり、逆に繋がったまま発進した挙句に吊りワイヤーが張ってしまい急ブレーキを掛けた時以上の引き止めショックで、大事故になる怖れがある。特に風雨の時や、荷役作業が大幅に遅れて作業者が混乱している時などに起こりやすい。

陸上で大量に保管中の短所[編集]

空(から)コンテナ専用のコンテナデポや、コンテナヤードで積上げ限界目安の七段に野積みされた光景は日本を含め、世界中で見られる。 限られた敷地を有効に使える半面、強風や地震には非常に弱く倒壊しやすいので、両側を階段積みにしたりワイヤー等で縛ったりして補強が必要である。

海や運河等に流出時の短所[編集]

海面すれすれまでに水没して海上を漂うコンテナは、レーダー等に映りにくく肉眼でも非常に発見しにくい。 しかもコンテナは四隅が尖っているため、衝突すれば例え大型船でも沈没を招く恐れがあり、航海上での大きな脅威となっている。

海上コンテナ[編集]

主な海上コンテナの全長比較図。
主な海上コンテナの全長比較図。
・最下位1段目( 赤色 )より=20ft×2個一列。
・2段目=40ft。
・3段目=45ft。
・4段目=48ft。
・最上位5段目=53ft。

ISO規格コンテナの仕様[編集]

ISO規格での海上コンテナの長さは、主に20フィート (6,058mm)、40フィート (12,192mm) の2種類がある。幅は8フィート (2,438mm)、高さは8フィート6インチ (2,591mm) だが、9フィート6インチ (2,896mm) のハイ・キューブ・コンテナ(背高コンテナ、クンロクとも呼ばれる)も普及している。なお、長さが45フィートタイプのコンテナも近年では新たにISO規格化され、欧米などで普及しつつあるが、それを積載したシャーシが日本国内の公道を極一部の例外(別記、ボーイング社部品輸送物流改善研究の試験輸送)等を除き、現在の道交法下では走れない。このために日本で見かけるのは、港に海外から寄港したコンテナ船上での積載状態の風景か、これ等のコンテナ船が接岸中にコンテナ荷役作業の都合で、一時的に船上から降ろし隣接するヤード内で仮置しているなど、ごく限られた条件下の場合である。

海上コンテナの最大総重量(自重も含めたコンテナ全体の制限重量)は、20フィートタイプでは17,950〜24,000kg、40フィートタイプでは26,770〜30,480kgであるが、世界的な物流環境の変化に伴い右記の積載規格表示画像例の表記にもある様に、近年製作されている20フィートタイプでは、30,480kgでも対応可能になって来ている。但し、実際に最大総重量30,480kgで輸送する場合は、20フィート又は、40フィートのいずれの場合でもコンテナの四面に目立つように、黄色地に黒色太字の三角線で囲んだ「Super heavy(黒色文字)」又は、白色地に赤色太字の三角線で囲んだ「Super heavy(赤色文字)」のいずれかの警告シール貼り付けが必要となる。

海上コンテナの自重 (Tare Weight) は、ドライ・コンテナで20フィートタイプが約2,300kg、40フィートタイプが約3,800kg。リーファー・コンテナで、20フィートタイプが約2,800kg、40フィートタイプが約4,200kgである。なお、これらを含むコンテナ個々のコンテナの詳細な情報は、外壁の在る場合は妻側の開閉出来るドア表面、ドアのない又はタンク等の外壁の無い場合は、片妻側のメインとなる妻側面の見やすい適切な場所への記載がISO規格での登録と、管理されている統一のコンテナには義務付けられている。

ただし海上コンテナの自重やその他の詳細は、製作するメーカー及び、付属する備品や装置・機器類の他、材質や製作年代等により若干異なる。

海上コンテナの旅[編集]

コンテナヤード内でコンテナを運ぶ車両(リーチスタッカー)。
タンクローリー車の上からストラドルキャリアに燃料を給油している風景。
参考までにローリー車の運転室の高さは、成人男性の平均身長、約170cmとほぼ同等である。
海外の港で使用されている本船荷役専用特殊シャーシと、牽引するトラクター
青いコンテナの真下の特殊シャーシには、ツイストロック等の固定装置は無く、代わりにシャーシ前後左右から斜め上向きに飛び出している爪状の受け枠で、ズレない様に支える。
牽引するトラクター等の容姿に多彩な違いはあるが、この荷役方式は日本を含め世界中で使用されている。

コンテナ詰めされた一般貨物は基本的に以下のように流れる。ただし特殊貨物や、工場へ空コンテナを運んで直接コンテナに詰める、工場バン詰め貨物などについてはこの限りではない。

1,輸出貨物を通関業者などの保税蔵置場に搬入し、通関する。


2,使用するコンテナ所有会社のバンプールから、コンテナ専用シャーシで空(から)のコンテナ(空バン)を引き取る。このときコンテナ専用シャーシ牽引のドライバーは、EIR(Equipment Interchange Receipt=機器受渡証の略)と呼ばれるコンテナをバンプールから搬出入するときに、荷主(トラック業者)とターミナルオペレータとの間でコンテナの状態を確認するために使う受渡証などの書類を受け取る。


3,通関手続きが完了次第、保税蔵置場にてコンテナに貨物を詰める(バンニング)。詰め終わったコンテナのドア口には防犯用に船会社から配布される、管理番号が書かれた「シール」という封印をかける。


4,輸出貨物の入ったコンテナ(実入り)を、ふたたび専用シャーシで船会社のコンテナヤードに搬入し、荷役日まで一旦蔵置される。


5,荷役プランナー(コンテナプランナー)が個々のコンテナの向け地や重量などを勘案して本船上における積載位置などを計画する。同時にコンテナ・ヤード内においても積載プランに応じたコンテナの配置替えを行う。


6,荷役当日、ストラドルキャリアまたはトランスファーテナーなどによって、ヤード内から順番にコンテナが搬出され、そのまま直接ストラドルキャリアで船側(せんそく)に運ばれるか、または大規模なコンテナターミナルでは、本船荷役専用の特殊シャーシーに載せ換えられ、船側へと運ばれる。


7,ガントリークレーンにより、コンテナ荷役専用のスプレッダ装置を付けて日本国内では、20ftコンテナの荷役の場合には、単独1個または、2個を横並び一組で40ft扱いとして、また40fでは単独で1個ずつ吊り上げて本船に積み込まれる。ただし、愛知県飛島コンテナターミナル等の極一部のスーパー港湾施設や諸外国の大規模施設では、日本の国内方式を更に真横に平行二列にして、2倍の本数が扱える高効率の施設も増えて来ている。


8,船倉内は大抵セルガイドという横ずれ防止用のレールがあるので特に固定する必要はないが、甲板上に積む際には上下のコンテナ同士を「ツイストロック」「オートロック」などの器具で固定するほか、波での横揺れや強風でも荷崩れしないよう更には、1段目〜3段目までのコンテナを「ラッシングバー」又は、「ターンバックル」などで固定する。なおこの作業は基本的に人力である。このとき、チェッカーが積載プラン通りに積み込まれたか、積載プランと違う場合は、どこのポジションに積まれたかを確認する。


9,到着地では船積みとは逆の順序でヤードに蔵置され、貨物はコンテナに入った状態で輸入者に委託された各々の通関業者によって通関される。コンテナそのものも輸入品であるが、国際コンテナ条約により船会社がまとめて簡易通関する(コンテナ通関)。なお、コンテナを船から揚げる際、チェッカーはコンテナにダメージがないか、ドア口にかけられた封印シールの管理番号が正しいかを確認し、ダメージ(ヘコミ・亀裂・破損)や管理番号が違う場合は荷役担当会社に報告をする。


10,専用シャーシにて封印されたコンテナを引き取り、配達先の倉庫や工場へ運ばれ、中身を出す(デバンニング)。そして空になったコンテナは、そのまま専用のトラクターに牽引されて、コンテナ所有会社指定の空バンプールへ回送返却され一連の流れが終わる。


空コンテナとコンテナリース[編集]

基本的に海上コンテナは船会社や物流輸送専門会社、リース専門会社の所有物であることがほとんどのため、輸出のコンテナ詰めをする際には使用する空コンテナの所有会社などから引き取り、また輸入貨物を出して空になったコンテナは所有会社などに返却する。

時代と共に進化するタンクコンテナの現状[編集]

タンクコンテナはその性質から同一荷主が使い回すことがほとんどのため、荷主の所有物 (S.O.C.=shipper's own container) であることが多い。しかし、積荷の性質に派生する修理・点検やタンク内外の洗浄メンテナンス、各国の諸事情による検査手続きの複雑化など、膨大な維持費の節約や効率化の観点から、タンクコンテナリース専門の会社も多数存在する。

日本の代表的なリース専門会社には、日本コンセプト(ニチコン)、日陸日本石油輸送 などがある。

海上コンテナの輸送手段[編集]

船舶輸送[編集]

現代の超大型コンテナ船では珍しくはなくなってきた、9段積みされた船倉内風景。
最上段(薄緑色コンテナ)から6段目(赤いコンテナの真下)の朱色コンテナまでは40ft型で、以下の7段目から最底辺の9段目までは、20ft型を横二列に並べて3段積みされている。

コンテナを運搬する貨物船をコンテナ船といい、規格化されたコンテナだけを運搬する船はフルコンテナ船またはフルコン船と呼ばれる。

専用コンテナ船の船艙には、コンテナが左右にずれない様にするための「セルガイド」という鋼鉄製の強靭な垂直レールが備わっており、規格化された大きさのコンテナは、セルガイド最上部のエントリー・ガイドと呼ばれる斜体に沿って上甲板の開口部から、効率的に積み込まれる。上甲板の上まで積まれたコンテナは、3段目や5段目などの要所を、1本 20kg以上もある鋼鉄製の「ラッシング・バー」で固定する必要がある。

コンテナを専門に運ぶためにセルガイドを備えたコンテナ船では、20フィート・コンテナを縦に2個並べた真上に40フィート・コンテナを重ねることは普通に行なうが、上下が逆で、40フィート・コンテナの上に20フィート・コンテナを乗せて運搬することは行なっていない。これは、船艙の底の金具で20フィート・コンテナの横ずれを防止できるが、40フィート・コンテナの上面には四隅にのみ金具が備わっているだけであるため、20フィート・コンテナは充分に固定できないためである[9]

コンテナ船の荷役をする港湾施設はコンテナターミナルと呼ばれる。コンテナを積卸専用の岸壁クレーンをガントリークレーンといい、揚貨能力はおよそ35トン以上、作業のスピードは熟練作業員の場合、1時間に40本以上である。

過熱するコンテナ船の巨大化[編集]

コンテナ船の大きさは、TEU (twenty-foot equivalent units) という、20フィートコンテナ1個の大きさを単位として、そのコンテナが何個まで積載できるかで表されることが多い。1 TEUは6.1m × 2.44m × 2.6mでおよそ39 m3である。コンテナ船の大型化は年々進み、1980年代末にはパナマ運河を通れないほどの大きさ、オーバーパナマックスの 4,000 TEUクラスが登場したが、2000年代に入り 6,000 TEU、8,000 TEU、11,000 TEUという超巨大船まで就航している。

2006年9月に竣工したデンマーク海運会社マースク」社の持つ「エマ・マースク」(11,000 TEU) は、当時としては世界最大のコンテナ船であった。日本にも2006年10月に神戸名古屋横浜へと寄港しているが、ガントリークレーンの荷役能力が不十分で、迅速な荷役が行なえていない。

2006年9月に竣工した「エマ・マースク」を超える大型コンテナ船として、2012年に竣工した「CMA CGM マルコ・ポーロ」号 (16,020 TEU)
CSCL社が所有する「CSCL Globe」号 (19.100 TEU)

その後もコンテナ船の巨大化は年月と共に進み、6年後の2012年12月に国際的な各種適合性認証サービス機関である、ビューローベリタス社より船級認定された当時としての世界最大のコンテナ船は、世界的に展開しているフランスCMA-CGMd社所有の「CMA CGM マルコ・ポーロ」号で、その積載可能コンテナ数は 16,020 TEUまでに大幅に増加し、2番目に大きいコンテナ船との比較では、積載量が約8%増加している。[10]

また日本関連では、日本三大海運会社の一社である川崎汽船2013年3月18日付で発表した情報では、2015年春〜夏頃の竣工予定で国内最大手造船会社である今治造船へ、コンテナ積載数 14,000 TEUクラス (公称コンテナ積載数 13,870 TEU) の巨大コンテナ船を五隻発注決定と表明している[11]

更に近年では、China Shipping Container Lines (CSCL) が韓国・現代重工業に発注した時点で、世界最大積載量となる 19.100 TEUコンテナ船が2014年11月18日に竣工し、「CSCL Globe」と命名するセレモニーが行われた。 しかし、世界最大積載量の座を獲得したCSCL Globe号は、僅か二ヵ月後の2015年1月13日には、MSC(地中海海運会社, Mediterranean Shipping Company)所有で、 19,224 TEU もの積載量を誇る「 MSC Oscar 」に、あっけなく世界一の座を奪われてしまった。

トラック輸送[編集]

鉄道輸送[編集]

アメリカ・ペンシルバニア州では、2段積み(ダブルスタック)されたコンテナ車が複線化されたトンネルを悠々と走っている。

鉄道は船に比べて速く、飛行機よりも割安なため、大陸間輸送の場合でもランドブリッジとして大陸横断鉄道が(特に北アメリカ大陸で)活用されている。内陸輸送の上でも、トラック数百台分のコンテナを一気に運ぶことができるため鉄道は効率的な輸送手段である。アメリカ合衆国ヨーロッパなどでは海上コンテナ(ISO規格コンテナ)の使用が一般的で、コンテナ貨車を 100両以上連ねた長大な貨物列車(俗に「マイル・トレイン」と呼ばれる)が効率的な物流手段として日常的に運転されている。

車両限界に余裕のあるアメリカなどでは、コンテナを上下2段に積み重ねて輸送する「ダブルスタックカー」も見られる。こうした複層貨物鉄道輸送はアメリカ以外でも効率的にコンテナを大量輸送するために導入されている。

海上コンテナの種類[編集]

ドライ・コンテナ[編集]

大きなロール物も何ら問題なく日常的に運ばれている。

ドライ・コンテナ (dry container) は、身近な生活物資から工業製品・産業物資まで、大多数の一般貨物に幅広く利用され、日本語では有蓋コンテナとも呼ばれる。ただしドライ・コンテナ輸送ができない例外品としては、ドライ・コンテナの改造等の特殊な場合を除き液体粉体気体類などの状態で、それらの貨物を輸送する時の情況や事情で、事前に小型容器(数十キロ単位の袋 ・ フレコンバックガスボンベドラム缶 ・ 小型タンク類)などに小口分割して準備することのできない貨物の他、専用の管理設備・機器が必要な要温度管理品、大物品、生物などがあげられる。

ドライ・コンテナの形状は箱型トラックの荷台部分のような細長い箱型で、コンテナの基本タイプとして世界で流通しているコンテナの中では圧倒的多数を占める。大きさのサイズとしては多岐に渡るが、当然ながら流通するその国々の事情に見合ったサイズが主流となる。

関西発の日韓を結ぶフェリー輸送で使われている10ft型、ドライコンテナ。

日本では主要先進国に比べ道路事情や各種規制により運用制限が多々あるために、長さ20ft、40ftタイプがほとんどであるが稀に10ftおよび、日韓・日中間の輸送用として近年では12ftタイプも流通している。また、原則的に公道は走行できないが、神戸・名古屋などの特定地区の港では超背高コンテナも存在している。(詳しくはハイ・キューブ・コンテナを参照)

積み込み口は後部片妻一方開きタイプが基本であるが、片側タイプまたは両側面が全面折戸式に開くタイプや、片側または両側の一部分に開口戸があるタイプなど、積荷や作業環境に応じた特殊なタイプも少数ながら存在する。

なお、基本的には床以外には内張りも簡易な通風孔も全くないために外気温の影響を受けやすく、外気との温度差により積荷に水滴などが付き変質したり、特に夏場などは内部の温度がかなり高温になるなど、輸送中の気温変化に対する充分な対策と配慮が必要となる。また、通風孔がないことが構造区分コードにより明確に区分されており、別項ハイ・キューブ・ドライコンテナでも同様である。

Container 【 12feet 】 12SK 195018(6)---No,1 【 Pictures taken in Japan 】.jpg

韓国のSINOKOR社が日韓の海上コンテナによる小口輸送のために、JR貨物の規格に合わせて12ft、5t積載用コンテナを新規に投入。コンテナ下部中央には、日本国内での鉄道輸送時に専用固定装置として使用する、半自動式中央緊締方式が採用されている。


ドライ・コンテナの万能改造技[編集]

簡易ホッパコンテナに改造された、ドライコンテナの(22G1)タイプ。
排出作業に際し、リフトアップする角度と方法が事細かくシールで記載されている。

ドライコンテナは、一言で言えば『 所詮はただの箱 』に過ぎないが、近年の発達した世の中の小道具などを少し工夫した応用技や、簡単な改造をほんの少し加えたり、あるいはチョッとした創意工夫や制度利用により、割り増し運賃なしで片道だけ運べたりする。またある時は、カー・ラック・コンテナの代わりに車を安価に輸送したり、専用のホッパコンテナ顔まけの簡易バラ積みホッパコンテナへと、積荷の種類や個々の条件にもよるが、それらの問題が解決されれば、態々高価な専用コンテナを配備する為の大規模投資を抑える事が可能である。
ちなみにホッパコンテナへの積み込みは、通常は天井部(屋根部分)にある専用のハッチから落とし込むが、前記の改造した簡易ホッパコンテナでは、当然ながらその様な専用の設備はないので、正面ドアを開けた上部の袋と天井との横長の隙間より、水道ホースでバケツに水を流し込む要領で大口径の専用ホースを使用して、粒状や粉末状の積荷をコンテナ内部へ流し込む。


更に専用特殊コンテナ故に運用航路や時間が限定されたり、又、宿命的に付き纏う片道運用が比較的多く、本来なら不必要な空荷状態で返却するために発生する損金を蒙るリスクが付き纏うが、このドライコンテナの応用事例により、無駄な返回送費用を圧縮できる。

簡易ベンチレーター付きドライ・コンテナ[編集]

コンテナ本体右端上部に細長い赤色の通風孔が、一ヶ所付いている釜関フェリーコンテナの事例。
( タイプコード 22G1 )

用途としてはドライ・コンテナとほとんど変わりはないが、コンテナの側面上部の端に小さな縦長型の簡易通風孔が複数個取り付けられたタイプのコンテナである。しかし、その能力はベンチレーター・コンテナと比べて非常に低いため、前項のドライ・コンテナ同様、輸送中の温度変化に対する充分な対策と配慮が必要となる。また、通常型のドライ・コンテナとは構造区分コードにより明確に区分されており、後記のベンチレーター・コンテナでも同様である。

なお、いずれのタイプにも共通して簡易通風孔からの異物・密輸品等の投入防止の保安対策規定として、コンテナ製作時や修理時において簡易通風孔の網目口径・網目の材質・強度および、取り付け加工方法などが別途、厳格に定められている。

現在では主流となっている強化プラスチック製の通風孔。

元々の通風孔本体は金属製だった為に、流通過程で必ず受ける擦れや接触による凹み等のダメージを受けると、その修理には板金で叩き直したり酷い時にはガスバーナーで焼き切って、新たに溶接し直すなど手間隙や維持費管理の負担増は元より、見た目も継ぎ接ぎだらけとデメリットが多かった。しかし、その後の部材の開発で通風孔本体は金属でなく、強化プラスチック製のはめ込み式の為に専用の加工用具さえあれば、溶接設備や溶接・板金等の高度な技術などもさほど必要なくても何処でも取り付け加工や、破損時の交換修理が比較的簡単に出来る。この為に近年の簡易通風タイプコンテナでは、標準的に幅広く使われている。

本体の外周及び本体上部の左右二箇所と、下部中央一箇所の取り付けねじは、密輸品や異物投入等の不正防止のために内外共に、特殊なコーキング剤で固められているので、容易に取り外しが出来ないようになっている。

Container 【 45G1 】 SUDU 583250(6) 【 Pictures taken in Japan 】.jpg

簡易通風孔付ドライコンテナは、通常片側面の上部左右いずれかの端付近に一ヶ所のみ単独取り付け又は、上部左右端付近の各、一ヶ所(片側面合計、二ヶ所)付が標準であるが、このハンブルグ・スード社ドイツ )の特徴は、二ヶ所取り付けでワンセット(片側面合計、四ヶ所)が基本となって、簡易通風構造タイプのコンテナとしては比較的高性能の自然換気が出来ている。しかし、タイプコードは G1 と変わっていない。


ハイ・キューブ・コンテナ[編集]

複数の表記で背高コンテナの注意喚起を促している。

ハイ・キューブ・コンテナ (high cube container) とは、標準的な高さである各種8ft6inコンテナより更に背の高さが1ft (30cm) 高い、9ft6inコンテナのことである。一般的には背高コンテナとも呼ばれているが、日本語圏の荷役従事関係者では、9ft6inにちなみ、「クンロク」とも呼ばれている(これに対し、通常型の8ft6inコンテナは「ハチロク」と呼ばれている)。したがって荷役中や一般道での輸送中に高さへの注意喚起のために、側面やドアに注意書きが上部に黒と黄色の警告色によるステッカーが貼られている。

ハイ・キューブ・コンテナが生まれた背景[編集]

40ft型ハイキューブコンテナのメリットを最大限に引き出した事例。
※見事までにびっしりと積み込まれた、日本製中古電化製品の輸出前の光景。

このハイ・キューブ・コンテナが生まれ、世界中では無論、道路の高さ制限が多い日本でもこのコンテナが全国規模で輸送できるように、莫大な国費を費やして日々道路整備をしている背景には、今日の流通経費の削減等の根強い要望があるためである。例えば、軽量品貨物を従来の8ft6inコンテナへ一杯に詰めても最大積載重量を大幅に下回ることが多いことから、少しでも多くの貨物を合法的に積載するために開発された。

積み込み口は後部片妻一方開きタイプが基本であるが、片側または両側面が全面折戸式に開くタイプや、片側面の一部分に開口戸があるタイプなど、積荷や作業環境に応じた特殊なタイプも少数ながら存在する。


Over 1,000 wheelchairs transferred to Iraq in 40-ft. containers DVIDS147337.jpg

軽量品(車椅子)の支援物資が、ほぼ隙間なく目一杯に詰め込まれている事例。
コンテナの上部に背高を示す警告色のシールが、入り口全幅に張られている。
※ 右側の空っぽコンテナは従来の8ft6inコンテナ。


日本[編集]

国内では珍しい20ft型ドライコンテナ。

日本国外では早くから広範囲に普及していたが、日本国内では道路交通法による高さ制限等の問題で普及していなかった。しかし、法令改正による道路環境整備や運搬シャーシ及び牽引トラクタ等の規制緩和で急速に増え、ドライ・コンテナ冷凍コンテナに多く見られる。また、日本国内に流通している各種のハイ・キューブ・コンテナは流通コストの関係で、ほとんどが40ft型であり、20ft型はまれである。


ボーイング社部品輸送[編集]

(L6G1) 世界規格外の全長46ft型ドライコンテナ。

特殊な事例としてボーイング747の翼などの部材を、ボーイングの工場があるワシントン州シアトルへ輸送するための全長20ft型、40ft型、などのコンテナをベースとして、高さが約17ftと通常の二倍に相当する超巨大コンテナも米ボーイング社の協力会社である川崎重工業三菱重工業各社にて地区限定で流通している。これらの輸送はウエストウッド・シッピングラインが担当する。

愛知県飛島村川崎重工 ⇔ 米シアトルにあるボーイング社までの、超巨大コンテナ一貫輸送説明動画。 【ボーイング777のできるまで/21分50秒から約1分程の間で、コンテナ輸送動画あり。】 [1]

リーファー・コンテナ[編集]

船積みされたコンテナの中に、冷却装置やファンがあるリーファー・コンテナもみられる

リーファー・コンテナ (Reefer container) は、生鮮食品冷凍食品生花低温輸送が必要な化学製品医薬品電子部品フィルム美術品などの輸送のためのコンテナであり冷凍コンテナとも呼ばれ、一般貨物用のドライコンテナに次いで数が多い特殊コンテナである。

冷凍と総括的に名前が付いているが、現状としては内部温度がコンテナ本体に付随している設定用のコントロールパネルによって、冷凍や冷蔵・保温等の積荷に最適な温度帯に設定されている。例えば、肉や魚などの冷凍食品は-20℃位、野菜や果物などのチルド品は0℃前後を維持しながら通風を行い、産業用の製品で高温に弱いものは適切な温度で保持される。さらに一部の冷凍コンテナでは、野菜や果物から発生するエチレンガスを除去したり、送風による乾燥を防ぐ為に適度な湿度を自動的に散布する機能を備えていたり、天井部に肉をまるごと吊るすミートレールが備わっているものもある。

コンテナ内壁は発泡ポリウレタン製の高性能断熱材やステンレスで覆われ、内部には冷風を適切に循環させるためのダクトや、床全面にはアルミ製の細いレール状の溝が多数ある。

外部給電方式[編集]

コンテナヤード内の専用コンセントからの給電風景。
(タイプコード22R1型)
外付け型のディーゼル発電機を取り付けて給電している風景。(上部の青色部分)

コンテナ内部に220ボルトまたは、440ボルトの外部電力給電で稼動する冷却保温ユニットを備え、+20℃から-25℃程度(機種によっては、-35℃位)までの冷却と保温が可能であり、このコンテナの荷役用ドアは基本的には短辺(妻壁)片側に1つだけ設けられているタイプが殆どであるが、積荷の特異性や使用者の意向により、運用状況によっては補助的なサイドドア等が付随したタイプも少数ながら運用されている。その他にはドライコンテナ同様に、背高(ハイキューブ)タイプもドライコンテナに次ぐ量で、世界中で大量に流通している。


日本[編集]
日本では少数派の20ft背高冷凍コンテナ。 左右のコンテナの高さの違いがわかる。

日本国内での運用には、長さ20ft級コンテナでは大多数が高さ8ft6in型で、9ft6in背高タイプはごく稀である。しかし、長さ40ft級コンテナでは9ft6in背高タイプが近年の日本の道路交通法の緩和と、経済性から多用されている。

デュアルモード(併用)方式[編集]

サイド・ドアが二箇所に設置されている、オランダ軍のデュアルモード型、冷凍コンテナ。
タイプコード (22R1) 使用。

運用先での外部電力供給が不可能等の事情に合わせた、ディーゼルエンジン発電機搭載式と従来の外部給電式の併用タイプであるが、このタイプは極少数派である。但し、電源が確保しにくい環境に合わせて、軍用リーファーコンテナは、デュアルモード型が多用される。また海上コンテナでは圧倒的な仕様となる外部給電方式では、給電する側に安定した高電圧の設備が必要だが、これらの設備が無い又は、確保しにくい紛争地域や発展途上国及び、インフラの未整備地区でもリーファーは非常に重宝される。

例えばせっかくの給電型高性能リーファーコンテナが有っても、外部給電網が無い又は、有っても安定電圧や連続給電性が確保できなければ、むしろそのリーファーコンテナに対する信頼度が低下し現場は混乱してしまう。しかし、デュアルモード型はコンテナ本体にディーゼル発電機を搭載しているので、燃料や多少の冷却水・オイル等さえあれば安定して自己発電が継続して出来る。本来、電気の元は火力発電所では石炭の他に重油も使って発電し、船舶やトレーラーで輸送中の電源も元々は、ディーゼル発電機で造った電力を給電している。これらの事から陸地での長期運用時には、デュアルモード型が重宝されている。


ポートホール型[編集]

コンテナの妻側面と殆ど大きさが変わらない移動可能型の通称、「ランドセル」と呼ばれている、ポートホール型専用の冷気供給装置。

ニュージーランドオーストラリアからの欧州への輸送では、特殊な機構を備えたポートホール型の冷凍コンテナも使われている。この冷凍コンテナは断熱材を配した箱と前扉部の上下に穴が2つ(ポートホール)あるのみで、冷凍ユニットは備わっていない。ISO規格で定まった位置の穴に船から冷却風を供給・排出し循環させて冷却する仕組みになっており、コンテナ船側に専用の設備が必要である。この船では船艙全体を断熱構造にすることが多い。このポートホール型コンテナを船に積載する前や陸揚げ後は、岸壁近くに専用の冷気供給装置を備えた専用の施設で管理しているが、そういった装置を備えない港では、「ランドセル」とよばれる冷却ユニットを金具を使って取り付ける。

このシステムは特にコンテナ船側に専用の設備を設置するために、建造費用や設備の維持管理に多大なランニングコストが掛かる上、運用にも制約が多いために、現代の運用効率の向上や経費節約の流れから見れば、今後は縮小され、やがては消滅していくのではないかという観測がある。

トレーラ輸送用に取り付けられた通称『ランドセル』と呼ばれている、ポートホール型専用の冷凍機器。
(オレンジ色の四角い部分)

リーファーコンテナで大多数を占める外部給電式の最大の弱点は、常に電源に繋がって給電を受けていなければ、意味がないと言う点である。特に鉄道輸送やトレーラーなどでの輸送中には、船舶とは違って輸送車両から直接の安定した給電は、ほぼ望めない。このような場合には、ディーゼル発電機を内蔵した小型の給電機器をトレーラーやコンテナ本体に取り付け、安定した電源を提供している。また鉄道で輸送する場合は前記の個々のコンテナに取り付けるほか、コンテナの個数が多い場合にはコンテナ自体が大型の発電機となった専用の『Power Generation Container(発電コンテナ)』を搭載し、一括して多数のコンテナの冷凍機器を集中管理して対応している。

しかし、そもそもコンテナ本体には冷凍機自体がなく、強力なエアコンからの冷気を常にパイプから噴出して周りを冷やしているスポットクーラーの原理と同じポートホール型では、冷気自体を常に生み出す機能を備えたディーゼル発電機付の外付け冷凍機が必要となり、必然的に機器も大型となる。


ダブル(ツイン)ユニット型[編集]

両端側夫々に冷凍機が付いた、日本国内では非常に数の少ない珍しいタイプ。
長さ20ft級・高さ8ft6in型での運用が数社で確認されている。
 (タイプコード、2232)

組の完全に独立した冷却装置を両妻壁側又は、近年新しく採用されている片妻側に備えて、長時間での連続使用に対しても信頼性を高めた「ダブルユニット型」または、「ツインユニット型」と呼ばれるタイプである。この2組搭載型は万一、片方の冷却装置が故障しても、もう一組の冷却装置がバックアップし、化成品・特殊原料・精密機器など、積み込みから積み出しまでの間も、一貫して常に一定温度に保つ必要性が特に高い特別な積載貨物に用いられる。なお、このコンテナの積み込み口は基本的に、冷却装置が両妻壁側タイプの場合は長手方向の片側面または、両側面に設置してあり、近年登場した二台の冷却装置を片妻側に纏めたタイプでは、通常のコンテナ同様に、冷却装置設置側とは反対側の片妻側に付いている。また海外の20ftタイプでは、片妻面と片側面のいわゆる、L字二方向に冷却装置設を取り付けた非常に稀なケースも存在している。

Redundantreefer.JPG

積載容量確保の為に近年新しく開発された、冷却装置類を片妻側へ一括して組み込んだコンテナ。
冷却装置は中央の丸型ファン部位、左側に "1" 及び、右側に "2" と記載された四角形の小型冷却装置が組み込んである。

※写真のコンテナは外部給電方式の他、ディーゼル発電機も搭載している『デュアルモード(併用)方式』なので、複数の駆動方式 ・ 冷凍機の二重系統化などと、リーファーコンテナの中では最強の性能を誇るタイプとなっている。


サーマル・コンテナ[編集]

新造配備直後の風景。

サーマル・コンテナ (Thermal container) は、日本語では冷蔵コンテナ・保温コンテナ・断熱コンテナとも呼ばれている。断熱材で覆われたコンテナ本体には冷却・加温ユニットの機械的装置が一切なく、コンテナの内部温度に関しては特に規定がないので、通常はすでに予冷や加温された貨物をそのまま積み込み使用したり、事情によっては寒冷地で凍結を嫌う貨物を輸送する場合などにも利用される。

その他、ドライアイスを詰め込み冷蔵状態にしたり、特殊な事例としてコンテナの妻側壁に設置された特殊な注入バルブより、炭酸ガス(二酸化炭素)の冷媒をコンテナ内部全体に充填し、約-50℃の超低温冷凍状態に冷却する特殊なタイプもある。この超低温冷凍状態に冷却した日本国内での代表的な一例として、輸入冷凍マグロ輸送に長さ40ft・9ft6in背高タイプの運用が、静岡県清水港東京湾岸埠頭で確認されている。

ハンガー・コンテナ[編集]

ハンガーコンテナ内部の二段吊り一例 (イラスト)

ハンガー・コンテナ (hangar container) は、ドライ・コンテナと同じ外形をしたコンテナの内部にハンガーをかけられる取り外し可能なパイプ状のラックが多数備わっており、コンテナ内部が絨毯で保護されている場合もある。このため空になった後にコンテナの有効活用と、空コンテナをわざわざ回送割引運賃が適用されない正規の運賃を払って送り返すという諸経費の無駄を省くための工夫が必要となる。

例えば、空回送冷凍コンテナなどでよく使われる輸送方法である、雑貨物資を帰り荷物として詰め込むことが考えられるが、内部が絨毯で保護されているなどの場合、多大な手間隙かけてコンテナ内部にビニールシート類を敷き詰めて、荷物の汚れが直接付かないようにするなどの、ある意味で使用用途が限定されるコンテナである。

しかし衣類を畳まずに吊るした状態で輸送することができるので、商品の折れ傷み防止や積載品数の増加、梱包資材の節約、更には出荷時に納品先の店舗仕様にあらかじめ札付けの準備をしておけば、流通中間で一切の手を加えることなくあたかも製造工場から直輸入したようになるので、これにより商品流通側から見れば経済性向上や荷役労働環境の改善、流行ものの衣類もスピーディーに仕入れることができる。

なお、コンテナの外観上からは特にhangar container、または、日本の鉄道コンテナで見られるハンガーコンテナなどと特段の表記や、一部の船主会社のようにハンガーの絵をデザイン的にペインティングをしていない限り、通常は見分けることが非常に難しい。また、1995改定のISO規格コンテナ構造区分コードでは直接該当するタイプコードがないため、通常的に割り当てられているドライ貨物用の「 G0 又は G1 」が付与されたり、割り当て不能時に便宜的に総括付与する「G9」が使われる場合がある。

※太字二桁部分の一例。
  • 長さ40フィート・高さ8フィート6インチの一例⇒43G9
  • 長さ40フィート・高さ9フィート6インチの一例⇒45G9

ベンチレーター・コンテナ[編集]

(22V0)

ベンチレーター・コンテナは、ドライ・コンテナにベンチレーター(通風装置)を取り付け、コンテナ内部の空気が常に換気されるように工夫されたコンテナで、日本語では通風コンテナとも呼ばれる。野菜果物植木等の樹木など、輸送中に換気が必要な物資の輸送に使用される。換気方法としては、コンテナ側面へ無数の網目状の通風孔を全面的又は、帯状に上下に取り付けた「自然換気型」と、強制的に換気する「機械式換気型」のタイプに、コンテナ構造区分コード上でも区別されている。

なお、いずれのタイプにも共通して通風孔からの異物・密輸品等の投入防止の保安対策規定として、コンテナ製作時や修理時において通風孔の網目口径・網目の材質・強度および、取り付け加工方法などが別途、厳格に定められている。

タンク・コンテナ[編集]

中国CIMC社で国際海上ISO規格により完成した、日本の大手リース会社NRSを始め、世界的に有名なリース会社及び、陸海の輸送会社への納品を待つ液体専用や、ガス専用等の各種タンクコンテナ郡。

タンク・コンテナ (tank container) は、類、化成品、各種ガス濃縮果汁原酒食品原料などの液体気体を輸送するためのタンクを備えたコンテナである。洗浄技術の向上によりさまざまな用途に転用でき効率的な運用を図ることができることからISO規格長さ20ftのものの普及が急速に進んでいるが、特殊化成品や各種ガスの小ロット輸送用の長さ10ft型および、ヘリウムガスなどの各種軽量ガス輸送用の40ft型も存在し、日本国内でも化学工業地帯を主体として運用されている。特に近年の医療機器で重要視されている画像診断装置の一種であるMRI装置の冷却に欠かせないヘリウムガスは、全量を輸入に頼っている為に、この専用コンテナでの輸入事例が年々活発に行われている。

積荷の性質や用途により、(危険物用)と、(非危険物《普通品》用)の二種類に大きく区別され、更に(完全液体類)と、液体(液化)類と気体類の両用となる、いわゆる(ガス類)用のタンクコンテナに構造的にも分類される。このために様々なコンテナ外観・タンクの高さ・口径種類の他、積荷により加温保温機能や、逆に冷凍コンテナと同様に専用の給電コンセントから送電を受けたりあるいは、画像のように外付けの発電機と接続する給電式の冷却用外機設備を片妻側に備えて、積荷の品質管理を行うなどの各種装置を備えている。変り種としてはタンクコンテナ全体的には非常に稀な事例となるものの、そのコンテナの外観はドライコンテナと同様に完全な箱型であり、その構造を利用して積載容量を最大限に引き出せる方式として、構造的に圧力に弱い為に積荷に圧力を加えない、主にアスファルトや特殊なオイル系の積荷用に運用されている。

なお、外観は20ft型および、40ft型のタンク・コンテナなるも、積荷は粉末状、または、粒状の穀物・化成品・鉱物・食品などを専用に運ぶコンテナも存在するが、液体状ではない乾燥した粉末や粒状積荷の場合は、コンテナ構造区分コードバルク・コンテナ(ホッパ・コンテナともいう)となる。

危険物用タンク・コンテナ[編集]

海上輸送上の危険物用タンク・コンテナへ積荷を充填する際の注意点は、原則として充填率80%以上、95%以内に収める規定[12]として、国連機関で定めている危険物輸送の規則(IMDG = International Maritime Dangerous Goods Code)がある。

非危険物(普通品)用タンク・コンテナ[編集]

フラット・ラック・コンテナ[編集]

【フラット・ラック・コンテナでのサイズオーバー積載例及び、荷役方法事例】
本来のコンテナ高さサイズをオーバーした場合は、青色ラック・コンテナと吊り上げ車両(リーチスタッカー)の黒色スプレッダーの間に、横長のテーブルイメージの赤色四本足状アタッチメントを介して、全ての吊り上げ荷役作業をする。
アタッチメントの足の長さや色・他、多少の構造等は、コンテナヤードによって多種多様である。
※ラック・コンテナ以外に、オープン・トップ・コンテナでも多用される。

フラット・ラック・コンテナ (flat rack container) は、ドライ・コンテナに積載できない大型機械円筒形工場用設備、木材石材鋼材、工作物、インゴット、大型タイヤ、各種車両、小型ボート、各種ケーブルドラムやロール状の鉄板などを積載するため、天井・両側壁がなく土台となる床のほかに両妻壁(トラックの荷台で言う前後の壁の部分)または、四隅の柱だけの開放型コンテナである。なお、これらの妻壁や柱構造は完全固定型と、折倒し可能な可変型などにコンテナ構造区分コード上で区分される。これらのコンテナは固定型であれ可変型であれ、基本構成は両端にある四隅の柱が主体となるために、関係者の間では単にラックコンテナと呼ばれている。

通常は海損防止のため船倉内に積載されるが、コンテナ本体より一回り大きな貨物を積載する場合も多々あるので、上に他のコンテナを積み重ねられない場合や、周りに他のコンテナを密着して並べて蔵置きができない場合も多く、この場合は船倉スペースに無駄が生まれる分だけ輸送運賃は高くなる。

日本[編集]

中央の白色登録番号表示右側は、JR貨物専用の緊綴装置が半回転して下向きになり装置の出っ張りを無くし、フラット状態になっている。
同じく表示左側は、国際規格で採用されている12ft型のコンテナ下部の四隅を固定する、ツイストロック用の爪が常に出っ張った状態でセットされている。
前記JR貨物用12ftコンテナを積載した場合は、接触しない様にそれぞれのツイストロック位置により、左右何れか側へ半回転して床がフラット状態になる。

日本の長さ12ft鉄道コンテナを3個積載して、1個の長さ40ft・9ft6in背高海上コンテナとして輸送できる、ラック貨物コンテナも存在する[13]。元々、日本の長さ12フィート鉄道コンテナを貨車トラックへの積載時の固定装置は、日本独自の規格である半自動式中央緊締方式のため、国際海上ISO規格のツイストロック方式である船舶を利用した広範囲な外国への国際輸送は、トラック積載状態での日韓フェリー輸送のごく一部の事例を除き事実上、鉄道コンテナ単体での国際輸送が不可能であった。しかし、近年の国際的な物流事情の流れに即し、この独自の日本規格を変更することなく円滑に行える切り札的輸送方法として、ラックコンテナに鉄道コンテナを載せるという発想が生まれた。このラック貨物コンテナ床面には、収納可変式の半自動式中央緊締装置とツイストロックが三組分備えてあり、帰り輸送時等に積載する鉄道コンテナがなくとも、通常の汎用ラックコンテナ同様に他の貨物を積むことができるので、片荷による運用コストアップを抑えた運用ができる。なお、このコンテナは両端の四本柱は固定式である。

更に、過去の制作費の安い時代には中国韓国から12フィート鉄道コンテナを逆輸入するための、アダプター的役目の1個のみ搭載できる四角形骨組みだけの、長さ20フィート型のラックコンテナもある[14]。ただし、積載効率が非常に悪く輸送コストもかかるので、試作品や冷凍コンテナのユニットなし本体のみなど、特殊な事情時に運用される。

伸長式ハイト・フラット・ラック・コンテナ[編集]

伸長式ハイトフラットラック (extendable-height flat rack container)


フラット・ベッド・コンテナ[編集]

( 2960 )

別名、プラットホームベースともいう。基本的には、前項のフラット・ラック・コンテナのような四隅柱すらない土台となる床だけの変わった床板タイプのコンテナで、関係者の間では単にフラットコンテナと呼ばれているが、長手方向の両側に簡易差込式のいくつかの補助柱を備えたタイプも多く存在する。しかし、コンテナ自体が土台となる床だけのタイプゆえに、基本的には取り外した複数の補助柱をコンテナ本体内に収納できないため、これらの付属品管理が難しいのが難点である。

貨物を積載した場合には、仮に補助柱を使用している状態でもこのコンテナの上に他のコンテナは、補助柱の強度やあらゆる安全性の観点により一切段積みができないために、必ずデッドスペースが発生してヤードでの保管時は無論、特に船舶に積載しての輸送時には積み込み場所が制限や限定されるリスクが有る。例えば、コンテナ6個分の建設用機械類を輸送する場合に、前項のフラット・ラック・コンテナを使用しその機械の寸法が全てコンテナからはみ出ていないのであれば、ヤード保管時でも密着して蔵置きができたり、段積みもできるために、占有床面積はコンテナ2〜3個分で済む。また船舶輸送時であればさらに多段積みができるので、占有床面積は1〜2個分で澄む計算となり、この場合は他のコンテナと同等の効率の良い運用が可能で、運賃面でもデッドスペースの割り増し料金が付きにくい。

これに対して、このフラットコンテナは元々、段積みできる四隅の柱がないので貨物を積載した場合は、コンテナの段積み自体が全くできないために、輸送運賃や保管料の面で割増料金を課せられ、更に運用ルートおよび使用方法が大幅に限定される。構造的には非常にシンプルながらある意味、運用コストのかかる特殊なコンテナである。

前項の折倒し型および、この床だけのタイプは積載物なしの場合に数段の積重ねが出来るが、この状態での船舶以外へ積み込んでの回送輸送(トラック鉄道利用時)はごく一部のものを除き[2]、構造安全上できない。ただし、参考事例として国際的な輸送は出来ないが、日本国内専用のJR貨物指定の同様構造コンテナの一部には、数個をまとめて段積み回送輸送ができるタイプのものもある。

オープン・トップ・コンテナ[編集]

写真は、タイプコード 42U1 、高さ8ft6in・長さ40ftである。

コンテナ本体の高さを完全に超えた積荷に柔軟に対応出来る、オープン・トップ・コンテナの積載例。
茶色いコンテナ上部全体の青いシートで覆われた表面が盛り上がっているので、他のコンテナをこの上に段積みする事は一切できない。

オープン・トップ・コンテナ (open top container) は、屋根部分が通常の固定された強固な天板の代わりに防水シート類が張ってあり、これらを取り外しクレーンにより開いた上部開口部からの荷役ができるため、ドライ・コンテナに積載できない高さのある貨物や、コンテナ壁面のドアからの搬出入作業が困難な重量物・長尺・異形貨物を主に積載する。日本語では無蓋(むがい)コンテナとも呼ばれている。なお、コンテナ本体より更に高さのある貨物を積載する場合も多々あるので、天井シートを駆使して盛り上がっている部分を包んでいるが、特に北九州市門司港の太刀浦埠頭地区でよく観られる輸出品である、鉱山用巨大ダンプに使われている大口径のタイヤは、背丈が高過ぎる為に天井シートが使えないので、あえて丸裸状態でトレーラー輸送したり、コンテナ船等の船舶に積載することとなる。

尚、積載する時等の荷役作業時は、ジブ・クレーン等で直接ワイヤーロープを使い、コンテナ上部四隅のツイストロック用ホールでの四点吊り上げ作業以外では、ガントリークレーンを使った通常のスプレッダ装置での直接吊り上げは出来ない。

青い40ftコンテナの上部全体を覆う黄色の背高貨物専用アタッチメント。

この場合は、フラット・ラック・コンテナの荷役でも多用されている足長四本足テーブル形の専用アタッチメントを取り付けて吊り上げる。この様に天井シートが盛り上がる場合や丸裸状態では、フラット・ラック・コンテナ同様に船倉内及び、船上では大きなデッドスペースが生じるため、積載位置が大幅に制限されたり場合によっては割り増し運賃となるので、輸送運賃は高くなるリスクが付きまとう。また積載する船舶や航路によっても、受け入れスペースに余裕が無かったり、スペースを確保出来ても積載個数が限られて輸送プランが計画通りに進まず、商取引にも大きな影響を及ぼす恐れも多々ある。

その他、少数ながら高さが4〜6ft程度のハーフ型も、積荷を限定された専用貨物輸送用として存在する。

ハード・トップ・コンテナ[編集]

取扱い図がシールで張ってある20ftコンテナの一例。

コンテナ構造区分コードでは別タイプとなるが、外観はドライ・コンテナと変わりはないものの、屋根の天板部分全体をクレーンで吊り上げて開閉するタイプで、少数ながら日本でも流通している。ただし、このタイプは、重い屋根の天板部分全体をクレーンで吊り上げて開閉するために、荷役作業前後に多少の手間が掛かる。

従来のオープン・トップ・コンテナでは、ほとんどに採用されている布張りのや、防水ビニールシート類が張ってあるために、積載貨物の情況に応じて天井が盛り上がるように貨物を積載したりするような柔軟性に優れているが、このコンテナは屋根全体が一枚又は、二枚の鉄板蓋でできているので、コンテナ本体内寸の高さより背の高い貨物は全く積載できない。しかしその反面、このコンテナの上には他のコンテナを何段にも積み上げできるため、船倉内でのデッドスペースは全く発生しないので、割り増し料金などのコストが節減できる。

カー・ラック・コンテナ[編集]

アルゼンチンのコンテナヤードに並べられたカー・ラック・コンテナ群。(※高さ9ft6in背高・長さ45ft、一段又は二段積み両用タイプ)

自動車輸送専用のコンテナで、大きく分けて固定ラック型と、折畳ラック型に分かれる。

固定ラック型[編集]

イメージとしては例えが悪いが、通常のドライ・コンテナタイプの鉄骨作り二階建て倉庫が火事で全焼して、底床と中間床の付いた完全な骨組み状態で焼け残った様な、文字通りただのラック型コンテナである。多くの場合では、最上部に固定された屋根が付いている。このコンテナは、構造自体が鉄の骨組みだけと言うシンプルな構造の為に、製作コストや後のメンテナンス費用が安く付く。しかしその反面、二階床が固定されている為に、二階部分への出し入れには専用の高所型スロープ又は、飛行機に貨物を積み込む様な高所リフト等が必要であり、車高の高いトラック又は、バス等は積載できない。更に全体が固定型の為に、帰り荷の無い返回送時には無駄な運送コストが掛かる。

折畳ラック型[編集]

ペン・コンテナ[編集]

等の生きた動物を輸送するためのコンテナ。屋根、通風窓、掃除口、排水口、餌箱等に独特の工夫がされている[15]

ハイド・コンテナ[編集]

獣皮の輸送に使われるコンテナ。獣皮からはハイド・ジュースと呼ばれる汁や臭気が出るため、特別な対策がなされている。

バルク・コンテナ[編集]

穀類や粉状・粒状の貨物の専用輸送に用いられるコンテナ。基本的には、「箱型」と「丸型」に分かれている。

箱型バルク・コンテナ[編集]

( 22B0 )

コンテナの上部に開口部があり、貨物を流し込むことができる。

丸型バルク・コンテナ[編集]

( 22B7 )

いわゆる、液体用タンクコンテナを「粉物」用に置き換えて使用する。

海上コンテナの歴史[編集]

規格化された箱に不揃いな荷物を詰めて輸送の便宜を図るというアイデア自体は18世紀末の運河時代にまでさかのぼるが、当初の箱は小さくて荷物があまり入らない割に重量が重く、空箱を送り返す手間ばかりがかかり、なかなか普及しなかった。コンテナが重要となったのは、世界的にコンテナおよびコンテナ荷役機械が標準化された20世紀半ば以降である。

コンテナ化は貨物の荷役作業はもとより、物流全般、港湾倉庫船舶鉄道、果ては航空の設計や仕組みまで大きく変えた。さらに、国際輸送にかかる時間と費用を削減して輸出入を有利にした、20世紀の物流革命の最も重要な要素であった。

前史[編集]

コンテナ登場以前の港(1927年)。雑多な物資に積み替えには大勢の人手を必要とした。

1830年代には欧米のいくつかの地域の鉄道会社が貨物列車用に、荷車や船にも積み替えできる木製の小さなコンテナを運用していた。こうしたコンテナは、もとは1780年代末にイギリスのブリッジウォーター運河をはじめとする各地の運河会社が石炭を詰めるために開発したものであった。1840年代には鉄製のコンテナも登場し、1900年代初頭には鉄道から貨物自動車に載せ換えられる密閉されたコンテナも登場した。1920年代には、イギリスの鉄道会社間の運賃決裁などを行う鉄道運賃交換所 (Railway Clearing House) が各社まちまちのサイズのコンテナ標準化を行い、「RCHコンテナ」が誕生した。これは5フィートまたは10フィートの長さで、積み置きはできなかった。非常な成功を収めたものの、イギリスだけでの標準にとどまった。アメリカのみならず西側諸国やソ連などでも第二次世界大戦後、各国独自の規格の鉄道コンテナが普及していった。

アメリカでも1920年代に、鉄道・自動車・船の間での積み替え作業を省略するため、さまざまなインターモーダル輸送が試みられた。1926年から1947年にかけシカゴシカゴ・ノースショア・アンド・ミルウォーキー鉄道長物車に船社所有の貨物自動車を載せるサービスを始め、1929年初頭には船会社シートレイン・ラインズ社(Seatrain Lines)がニューヨーク・キューバ間で貨物列車輸送を始めた。1930年代半ばにはシカゴ・グレートウェスタン鉄道が長物車に貨物自動車を載せるピギーバック輸送を開始し、各鉄道会社が1950年代までにこのサービスに加わった。

戦争とそれにともなう兵站輸送の増大もコンテナの登場を後押しした。第二次世界大戦の後期にアメリカ陸軍は輸送船への積み下ろし時間を可能な限り短縮するためコンテナの使用を開始した。このコンテナは「トランスポーター」と呼称された。「トランスポーター」は再使用可能な鉄の箱で、寸法は長さ8.5フィート (2.6m)、幅6.25フィート (1.91m)、高さ6.83フィート (2.08m)、9,000ポンドの貨物が詰められた。当初は士官用の日用品輸送が中心だったが、朝鮮戦争で機密物資の荷役能力や効率性が評価され用途が広がった。釜山港での沖仲仕による作業時間の長さ、木箱に入れた貨物が窃盗されたり荷役時にダメージを受けたりしやすいことも、軍に鉄製コンテナの必要性を痛感させた。1952年には、修理用器具や部品などコンテナで急送する貨物を意味する「CONEX」(Container Express の略)と呼ばれる便が登場した。最初のCONEX貨物の輸送は、ジョージア州コロンバスのデポでコンテナに詰められサンフランシスコへ鉄道輸送され、横浜経由で韓国に上陸するという経路をとった。これにより荷役の手間は省かれ、輸送時間は従来の半分に短縮された。ベトナム戦争では物資の大半がCONEXで輸送された。国防総省は8フィート×8フィート×10フィートの軍用コンテナを標準化し、一般用にも普及した。

1951年デンマークで、コンテナを輸送する目的で建造された最初の貨物船が運用された。同年、シアトルアラスカ州間でも貨物船によるコンテナ輸送が始まった。コンテナ専用に建造された貨物船「クリフォード・J・ロジャース (Clifford J. Rodgers)」を使用した、世界初の海陸一貫コンテナ輸送システムは、1955年モントリオールで、ホワイト・パス・アンド・ユーコン・ルート社(White Pass and Yukon Route, アラスカ太平洋側からユーコン準州を結ぶ鉄道)により構築されている。1955年11月26日、600個のコンテナを載せたクリフォード・J・ロジャース号はノースバンクーバーから出港し太平洋を北上してアラスカ州東南部のスキャグウェイ港へ着き、ここでコンテナ専用貨車に積み替えられ国境を越えてユーコン準州へと北上した。ユーコン準州からの貨物は、現地の荷主がコンテナに詰め、鉄道・船・トラックを経由して一度もコンテナを開けられることなく受取人のもとへ届いた。

構想[編集]

自身が創設した、旧シーランド社のバンプールを眺めるマルコム・マクリーン英語版

今日につながる船舶用コンテナの発明者は、一介のトラック運転手から身を起こし、全米有数の陸運業者となったマルコム・マクリーン英語版(1913-2001)といわれ、1956年にアメリカ最初のコンテナ専用貨物船「Ideal-X」を就航させている。そのアイデアは1930年代、彼がニュージャージーのトラック運転手だった時代にまでさかのぼるが、実現したのは彼が船会社「シーランド英語版」(現マースクライン)を設立した1950年代だった。

かつては貨物船荷役は、いくらかのクレーンを補助的に使うほかは、基本的に陸仲仕や沖仲仕といわれる港湾労働者たちが大勢で人手で行っていた。彼らは岸壁に停泊した本船に数日がかりで荷物の積み下ろしを行っていた。港の沖では、無数の本船が岸壁の順番待ちを強いられ、無駄な時間をすごしていた。こうした港湾での待ち時間は、世界的な船のスケジュールや、陸上輸送工場生産のスケジュールをも狂わせていた。はしけにより沖仲仕が海上で荷役作業をすることがあったが、風が強く海が荒れている場合などは大変危険な作業であった。

また倉庫や船舶から貨物の一部が抜き取られる「荷抜き」も頻繁に発生していた。ロンドンのドックランズなどの倉庫・埠頭街や保税地区は高い塀で周りを囲まれていたが、内部の作業員による盗難は収まらなかった。加えて港湾荷役は「肉体労働者である沖仲士を大量に雇い集めての集団労働」という性格から、暴力団マフィアヤクザなど)の介入を招きやすく、主要な港の有力な港湾荷役会社が暴力団のフロント企業であったり、港湾労働者の労働組合を実質的にマフィアが仕切ったりするような事例が世界各地に多々存在した。

陸上での、トラックから倉庫や船への積み下ろし作業も、手間と時間がかかるものだった。個人トラック業者だったマクリーンは、積んできたトラックの荷物が船に積まれていくのを岸壁でじっと待つ間、トラックから荷物を降ろしてまた本船の船倉に並べなおすよりは、いっそのことトラックごと船に積んでしまえば楽になるはずだと考えていた。

実用化[編集]

コンテナ船(デンマーク・コペンハーゲン)

マクリーンが陸運会社を大きくした1950年代、彼はかねてからのアイデアを実現に移すべく中古の貨物船を購入して改造し、トレーラーをそのまま船倉に乗り入れさせて積み込む貨物船(RO-RO船)を実現した。だがこれはトレーラーの車輪や運転席の分だけ無駄なスペースが必要で、もっと効率的に詰め込むため、彼はトレーラーの運転席・車台部分と荷物の入った部分を分離させ、荷物の入った箱型の部分を規格化して「コンテナ」にし、一方船側の船倉全体に規格化されたコンテナを積み木のように積み固定するためのガイドレールを縦横に設けた「コンテナ船」を発明した。このコンテナを運ぶクレーンは当面は船にも設置したものの、基本的に船には余計なクレーンは設置せずに、港の岸壁にコンテナ積み下ろし用の「ガントリークレーン」を設置して、将来はこれを世界中の港に整備すべきだとした。マクリーンは自らの陸運会社を売って船会社を買収し、中古軍用タンカーを買ってコンテナ船「Ideal-X」に改造し、1956年、ニュージャージー州ニューアークからテキサス州ヒューストンまでを58個の金属製コンテナを積んで運航した。

世界標準化[編集]

コンテナターミナル(ハンブルク)

海上輸送のコンテナ化により、船に積んだコンテナを別の港で規格化された車台を持つトレーラーにおろしてそのまま客先まで運ぶという、海陸一貫輸送が実現した。マクリーンはこれらのコンテナ船を持つ会社を海陸一貫の理想をこめて「シーランド」と名づけ、アメリカ国内航路だけでなく外国航路にも乗り出した。アメリカ合衆国の同業者やヨーロッパ日本の船会社も追随し、ベトナム戦争兵站輸送を始め海上貨物輸送の多くがコンテナを採用した。1960年代後半には世界各地の主要港で、従来型の荷役作業を行なう港湾労働者の「コンテナ化反対運動」のさなか、コンテナ専用埠頭が次々完成した。この時代、日本の神戸港がコンテナ取扱個数世界一を誇っていた。

海上輸送用コンテナの規格は、アメリカのトレーラーや鉄道で使われていたコンテナが元になった。当初はシーランド社の用いていた35フィートコンテナ(アメリカのセミトレーラー車の当時の最大規格)、およびマトソン社[3]の24フィートコンテナ(同じくフルトレーラー車の最大規格)の2種類が主流だったが、国際海運業界の採用を前に1963年ISOが規格を統一し、長さ40ft高さ8ft(1A型)と長さ20ft高さ8ft(1C型)などの4種類とされた。

コンテナ自身は耐久性があって何年も使用が可能であり、中身の貨物は運送中も確実に保持・保護され、積み重ね可能で、野積みの状態で倉庫代わりにもなり、荷抜きの問題は大幅に解消された。世界中の航路を2,000 TEU級の大型コンテナ船や1万 TEUを超える超大型コンテナ船が往来し、ガントリー・クレーンを使いわずか1日や半日で貨物の積み下ろしを終えて次の港へ向かうという、定時性が高く早いコンテナ時代が到来し、世界の貿易物流のありようが、わずか十数年で根底からがらりと変わってしまった。こうしてコンテナ船に対応できない従来型の埠頭や倉庫は急速に寂れていった。

さらなる拡大[編集]

2006年9月の就航当時は、世界最大を誇っていたコンテナ船「エマ・マースク」 全長約400m、最大積載量14,500 TEU。
その8年後の2014年11月には、約3割増し容量の、19.000 TEUクラスが就航した。

1980年代末には、国際貨物が急増する日本やアジア⇔北米間の海上輸送に対応するため、4,000 TEU級の巨大船が建造された。これらの船は狭いパナマ運河を通れないため、大西洋側には行かないかわり、オークランドロングビーチなど太平洋側の港で船から貨物列車の台車(コンテナ車)に直接コンテナをおろし、大陸横断鉄道で全米へ輸送することになった。コンテナを一度に大量に運ぶ船の導入により、効率化と運賃競争激化への対応をめざしたものである。また、鉄道で西海岸から東海岸に運送したほうが、すべて船で運ぶより到着時間が早いメリットもあった。さらに、9.6フィート高のコンテナや、45フィート長の大型コンテナも登場する。コンテナ船は商用のみならず軍需物資輸送にも使用され、湾岸戦争では多国籍軍の食糧・兵器輸送のために82,000 TEU以上がペルシア湾に運ばれたが、混載された貨物の複雑きわまる行き先管理は当時の情報システムの限界に達し、その後の物流の大きな課題となった。

2000年代前後より、中国の「世界の工場化」にともない輸送量がさらに増える一方、運賃競争も激しさを増してコンテナ船会社同士の国境を越えた合併が相次いだ。船自体も8,000 TEU、9,000 TEU、14,500 TEUという全長300mを超える超大型船が運航されるようになった。これにあわせ、世界中の港ではガントリー・クレーンの大型化や水深15m級岸壁の整備など、設備の大型化工事に追われている。今日では一年間の船舶輸送のうち、90%以上がコンテナ化され、年2億個以上のコンテナが輸送されている。

ISOによるコンテナ標準化で、陸運会社や鉄道会社は、ISO標準コンテナに合わせた大きさのトレーラーや貨車の車台への置き換えが迫られた。また、多種の異なった大きさだった貨物用パレットも、ISO標準コンテナに合うサイズに標準化されてきており、独自のパレット規格にこだわってきた、JR貨物などの日本の各業者も、標準化が急務となっている。特に日本の鉄道貨物を殆ど独占しているJR貨物の独自のパレット規格が、海と陸の一貫輸送の大きな障壁となっている。

大手海上コンテナ輸送業者[編集]

世界の12大コンテナ輸送会社
コンテナ輸送数順 (TEU)
会社名 TEU
マースクラインデンマークの旗デンマーク) 2,592,694
メディテラニアン・シッピング・カンパニー (MSC)(スイスの旗スイス) 2,362,854
CMA-CGMフランスの旗フランス) 1,514,423
エバーグリーン(長栄海運)(中華民国の旗台湾) 868,953
中国遠洋運輸公司グループ(COSCO) (中華人民共和国の旗中国) 772,304
ハパックロイドドイツの旗ドイツ) 727,838
アメリカン・プレジデント・ラインズ(APL)(シンガポールの旗シンガポール) 628,146
韓進海運大韓民国の旗韓国) 627,027
チャイナ・シッピング (CSCL) (中華人民共和国の旗中国) 601,563
商船三井日本の旗日本) 547,464
東方海外貨櫃航運公司(OOCL) (香港の旗香港) 458,416
日本郵船(NYK) (日本の旗日本) 457,529
世界の12大コンテナ輸送会社
(船舶数順)
会社名 船舶数
マースクラインデンマークの旗デンマーク) 570
メディテラニアン・シッピング・カンパニー (MSC)(スイスの旗スイス) 472
CMA-CGMフランスの旗フランス) 429
エバーグリーン(長栄海運)(中華民国の旗台湾) 206
パシフィック・インターナショナル・ラインズ(PIL)(シンガポールの旗シンガポール) 174
中国遠洋運輸公司グループ(COSCO) (中華人民共和国の旗中国) 161
ハパックロイドドイツの旗ドイツ) 152
チャイナ・シッピング (CSCL) (中華人民共和国の旗中国) 133
アメリカン・プレジデント・ラインズ(APL)(シンガポールの旗シンガポール) 121
韓進海運大韓民国の旗韓国) 115
商船三井日本の旗日本) 110
ハンブルグ・スドドイツの旗ドイツ) 103
  • 2014年1月20日現在。出典はAlphaliner[16]。多国籍企業については親会社が本社を置く国名を表記。
  • 2005年8月、マースク・シーランド[4]はP&Oネドロイド[5]イギリスオランダ)の買収を完了し、2006年よりマースクラインの統一ブランドで運用されている。

海上コンテナ取扱量[編集]

世界の海上貨物コンテナの取扱量を港湾ごとに見ると、2008年の統計では中国の港が20位までに8港も入っている。上位の8位まではすべてアジアの港である。日本の港は2008年で東京が24位で横浜が30位となっている。1970年代神戸ロッテルダムが世界のトップであったことを考えれば、産業構造の変化が進んでいることがわかる。中国でも、特に上海港の伸びが著しく、後背地での生産や消費の激増と洋山深水港の開港などにより取扱量が増え、シンガポールや香港を抜いて1位となった。

世界の主要コンテナ港湾トップ20(2010年)[17][18][19][20]
2010年
順位
2009年
順位
港湾名 取扱量
単位:万TEU
増減率
1 2 上海 中華人民共和国 2,906.9 16.3%
2 1 シンガポール シンガポール 2,843.0 9.9%
3 3 香港 香港(中華人民共和国) 2,353.2 12.2%
4 4 深圳 中華人民共和国 2,250.9 23.3%
5 5 釜山 大韓民国 1,415.7 18.5%
6 8 寧波 中華人民共和国 1,314.4 25.2%
7 6 広州 中華人民共和国 1,255.0 12.2%
8 9 青島 中華人民共和国 1,201.2 17.1%
9 7 ドバイ アラブ首長国連邦 1,160.0 4.3%
10 10 ロッテルダム オランダ 1,114.5 14.4%
11 11 天津 中華人民共和国 1,008.0 15.9%
12 12 高雄 台湾中華民国 918.0 7.0%
13 14 スランゴール マレーシア 887.0 21.5%
14 13 アントワープ ベルギー 847.0 15.9%
15 15 ハンブルク ドイツ 790.0 12.7%
16 16 ロサンゼルス アメリカ合衆国 783.0 16.0%
17 17 タンジュンペラパス マレーシア 653.0 8.8%
18 18 ロングビーチ アメリカ合衆国 626.0 23.5%
19 19 厦門 中華人民共和国 582.0 24.4%
20 23 ニューヨーク
ニュージャージー
アメリカ合衆国 529.0 17.3%
シンガポール港のコンテナターミナル

海上コンテナのISO規格[編集]

大きさ[編集]

以下に海上貨物コンテナに関するISO規格とISO規格に含まれない規格を示す。青い部分が主に流通しているコンテナである。

ISOコンテナ規格[21]
区分 長さ 高さ 最大総重量
13,716mm(45ft) 2,438mm(8ft) 2,896mm(9ft 6in) 30,480kg(67,200lb)
[1AAA] 12,192mm(40ft) 2,438mm(8ft) 2,896mm(9ft 6in) 30,480kg(67,200lb)
[1AA] 12,192mm(40ft) 2,438mm(8ft) 2,591mm(8ft 6in) 30,480kg(67,200lb)
1A 12,192mm(40ft) 2,438mm(8ft) 2,438mm(8ft) 30,480kg(67,200lb)
[1AX] 12,192mm(40ft) 2,438mm(8ft) 2,438mm以下(8ft以下) 30,480kg(67,200lb)
1BBB 9,125mm(29ft 11-1/4in) 2,438mm(8ft) 2,896mm(9ft 6in) 25,400kg(56,000lb)
1BB 9,125mm(29ft 11-1/4in) 2,438mm(8ft) 2,591mm(8ft 6in) 25,400kg(56,000lb)
1B 9,125mm(29ft 11-1/4in) 2,438mm(8ft) 2,438mm(8ft) 25,400kg(56,000lb)
1BX 9,125mm(29ft 11-1/4in) 2,438mm(8ft) 2,438mm以下(8ft以下) 25,400kg(56,000lb)
1CC. 6,058mm(19ft 10-1/2in) 2,438mm(8ft) 2,591mm(8ft 6in) 20,320kg(44,800lb)
[1C] 6,058mm(19ft 10-1/2in) 2,438mm(8ft) 2,438mm(8ft) 20,320kg(44,800lb)
[1CX] 6,058mm(19ft 10-1/2in) 2,438mm(8ft) 2,438mm以下(8ft以下) 20,320kg(44,800lb)
[1D] 2,991mm(9ft 9-3/4in) 2,438mm(8ft) 2,438mm(8ft) 10,160kg(22,400lb)
1DX 2,991mm(9ft 9-3/4in) 2,438mm(8ft) 2,438mm以下(8ft以下) 10,160kg(22,400lb)
ISO規格外
区分 長さ 高さ 最大総重量
アメリカ国内規格 14,630(48ft) 2,591mm(8ft 6in) 2,908mm(9ft 6in) なし
APL 13,716(45ft) 2,438mm(8ft) 2,908mm(9ft 6in) なし
マトソン 7,315(24ft) 2,438mm(8ft) 2,603mm(8ft 6-1/2in) 22,680kg(50,000ib)
シーランド 10,688(35ft) 2,438mm(8ft) 2,603mm(8ft 6-1/2in) 22,680kg(50,000ib)

構造区分コード[編集]

構造区分コードとは、国際ISO規格に定めるコンテナ個々の国籍や種類および、形式を識別するためにアルファベットと数字から構成され、4桁-6桁でコンテナに記載されている共通識別記号である。1987年改定のコードと1995年改定のコードを以下に示す。

1987年改定表[編集]

1987年改定コードは、国際ISO規格のISO 6346:1984に基づき、日本ではJIS Z 1615:1987(制定年月日1972年3月21日、改定年月日1987年3月15日)として制定された。

このコードは一例として、例えば「 JP 2210 」のようにアルファベット2文字と、数字4桁で構成されている。アルファベット2文字は、#国籍コードの国名一覧表で割り当てられた国籍コードであり、コンテナ本体への記載が義務付けられていた。なおJPは( 日本 )を表す。
また一例でのJPに続く数字4桁( 2210 )部分のうち、#数字4桁中の前部2桁一覧表により一例での( 22 )部分をコンテナの大まかな種類を示す( 種類コード )として示し、#数字4桁中の後部2桁一覧表により一例での( 10 )部分を、コンテナの種類毎に更に細分化した( 形式コード )として示す。
例えば、あるコンテナを種類コードで先ず(タンクコンテナ)という種類に分類し、その分類された個々の(タンクコンテナ)を更に(普通品用途)又は、(危険品用途)等に形式コードで細分化して、必要なニーズに的確且つ敏速に対応出来る様にしておけば、商機を逃がさず投資したコンテナの稼働率も上がり、更には事故や違法行為を未然に防ぐ事が出来る。

種類コード一覧表内に出てくるグースネックトンネル(単にグースネックとも言う)とは、コンテナ本体の底の部分に存在してトレーラーなどに積載した時に、シャーシ前側の突起と組み合わせるための細長い窪みのことを指す。別名、トンネルリセスとも言う。

国籍コードの国名一覧表[編集]

国籍コードの国名一覧表
コード ( 国 名 ) または ( 地域名 ) 画像例 ※番号クリック
AD アンドラ
AE アラブ首長国連邦
AF アフガニスタン
AG アンティグア・バーブーダ
AI アンギラ
AL アルバニア
AM アルメニア
AN オランダ領アンティル
AO アンゴラ
AQ 南極大陸
AR アルゼンチン
AS アメリカ領サモア
AT オーストリア (AT 2475 =資料)
AU オーストラリア
AW アルバ
AX オーランド諸島
AZ アゼルバイジャン
BA ボスニア・ヘルツェゴビナ
BB バルバドス (43?? =資料)
BD バングラデシュ
BE ベルギー (BE 2275 =資料)
BF ブルキナ・ファソ
BG ブルガリア
BH バーレーン
BI ブルンジ
BJ ベナン
BL サン・バルテルミー島
BM バミューダ BM2210
BN ブルネイ・ダルサラーム国
BO ボリビア
BR ブラジル
BS バハマ (BS 4332 =資料)
BT ブータン
BV ブーベ島
BW ボツワナ
BY ベラルーシ (BY 22G1 =資料)
BZ ベリーズ
CA カナダ
CC ココス諸島
CD コンゴ民主共和国
CF 中央アフリカ共和国
CG コンゴ
CH スイス (CH 2210 =資料)
CI コートジボワール
CK クック諸島
CL チリ
CM カメルーン
CN 中国 CN22T7
CO コロンビア (CO 2210 =資料)
CR コスタリカ
CU キューバ
CV カーボベルデ
CX クリスマス島
CY キプロス
CZ チェコ共和国
DE ドイツ DE2210
DJ ジブチ
DK デンマーク (22T6 =資料)
DM ドミニカ国
DO ドミニカ共和国 (DO 2070 =資料)
DZ アルジェリア
EC エクアドル
EE エストニア
EG エジプト
EH 西サハラ
ER エリトリア
ES スペイン (ES 20T6 =資料)
ET エチオピア
FI フィンランド (FI 2401 =資料)
FJ フィジー
FK フォークランド諸島
FM ミクロネシア
FO フェロー諸島
FR フランス FR2076
GA ガボン
GB イギリス GB2210
GD グレナダ
GE グルジア
GF フランス領ギアナ
GG ガーンジー島
GH ガーナ
GI ジブラルタル (GI 2251 =資料)
GL グリーンランド
GM ガンビア
GN ギニア
GP グアドループ
GQ 赤道ギニア
GR ギリシャ
GS サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
GT グアテマラ
GU グアム
GW ギニア
GY ガイアナ
HK 香港 (HK 2110 =資料)
HM ハード島とマクドナルド諸島
HR クロアチア
HT ハイチ
HU ハンガリー
ID インドネシア
IE アイルランド (IE 2210 =資料)
IL イスラエル (IL 2251 =資料)
IM マン島
IN インド
IO 英領インド洋地域
IQ イラク
IR イラン・イスラム共和国 IR2210
IS アイスランド
IT イタリア IT2251
JE ジャージー
JM ジャマイカ (JM 2B74 =資料)
JO ヨルダン
JP 日本  ※JXXは旧、国籍コード JXX2080
JP4510
KE ケニア
KG キルギスタン
KH カンボジア
KI キリバス
KM モロ
KN セントクリストファー・ネイビス
KP 北朝鮮
KR 韓国 KR2210
KW クウェート KW2251
KY ケイマン諸島
KZ カザフスタン
LA ラオス人民民主共和国
LB レバノン (LB 22G1 =資料)
LC セントルシア
LI リヒテンシュタイン
LK スリランカ
LR リベリア LR2277
LS レソト
LT リトアニア (LT 2210 =資料)
LU ルクセンブルク
LV ラトビア
LY リビア
MA モロッコ
MC モナコ
MD モルドバ
ME モンテネグロ
MF サン・マルタン
MG マダガスカル
MH マーシャル諸島
MK マケドニア
ML マリ
MM ミャンマー
MN モンゴル
MO マカオ
MP 北マリアナ諸島
MQ マルティニーク
MR モーリタニア
MS モントセラト
MT マルタ
MU モーリシャス
MV モルディブ
MW マラウィ
MX メキシコ (MX 2260 =資料)
(MX 2264 =資料)
MY マレーシア
MZ モザンビーク
NA ナミビア
NC ニューカレドニア
NE ニジェール
NF ノーフォーク島
NG ナイジェリア
NI ニカラグア
NL オランダ NL2232
(NL 2475 =資料)
NO ノルウェー NO2650
NP ネパール
NR ナウル
NU ニウエ
NZ ニュージーランド NZ2040
OM オマーン
PA パナマ PA2210
PE ペルー
PF フランス領ポリネシア
PG パプアニューギニア
PH フィリピン
PK パキスタン
PL ポーランド (PL 2251 =資料) ※
PM サンピエール島・ミクロン島
PN ピトケアン
PR プエルトリコ
PS パレスチナ
PT ポルトガル (PT 2232 =資料)
PW パラオ
PY パラグアイ
QA カタール
RE レユニオン
RO ルーマニア
RS セルビア
RU ロシア連邦 RU2210
RW ルワンダ
SA サウジアラビア (SA 2251 =資料)
SB ソロモン諸島
SC セイシェル
SD スーダン
SE スウェーデン SE2210
SG シンガポール SG2210
SH セントヘレナ
SI スロベニア
SJ スバールバル諸島・ヤンマイエン島
SK スロバキア
SL シエラレオネ
SM サンマリノ
SN セネガル
SO ソマリア
SR スリナム
ST サントメ・プリンシペ
SV エルサルバドル
SY シリア・アラブ共和国
SZ スワジランド
TC タークス・カイコス諸島
TD チャド
TF フランス領南方・南極地域
TG トーゴ
TH タイ
TJ タジキスタン
TK トケラウ諸島
TL ティモール
TM トルクメニスタン
TN チュニジア
TO トンガ
TR トルコ
TT トリニダード・トバゴ
TV ツバル
TW 台湾 TW2210
TZ タンザニア
UA ウクライナ
UG ウガンダ
UM 合衆国領有小離島
US アメリカ合衆国  ※USAは旧、国籍コード (USA 2075 =資料)
US2210
UY ウルグアイ
UZ ウズベキスタン
VA バチカン
VC セントビンセント・グレナディーン
VE ベネズエラ
VG 英領バージン諸島 (VG 2274 =資料)
VI アメリカ領ヴァージン諸島
VN ベトナム
VU バヌアツ
WF ワリス・フテュナ諸島
WS 西サモア
YE イエメン
YT マヨット島
ZA 南アフリカ (ZA 2240 =資料)
ZM ザンビア
ZW ジンバブエ

[22]

旧、国籍コードの不明国籍一覧表[編集]
旧、国籍コードの不明国籍一覧表
旧、コード 画像例 ※番号クリック
BSX (BSX 2210 =資料)
CHX (CHX 2271 =資料)
CSX (CSX 2210 =資料)
DKX (DKX 2210 =資料)
DXX (DXX 2072 =資料)
FLX (FLX 2075 =資料)
FXX FXX 4278
GBX (GBX 2078 =資料)
NLX (NLX 2078 =資料)
(NLX 2272 =資料)
NZX (NZX 2040 =資料)
SFX (SFX 2280 =資料)
RCX (RCX 2251 =資料)

数字4桁中の前部2桁一覧表[編集]

種類コード[23]
種類コード 長さ 高さ グースネックトンネル 画像例
10 10 フィート 2,438 mm (10T5 =資料)
12 2,591 mm
18 1,295 〜 2,438 mm (有)・(無)を問わず (18UA =資料)
20 20 フィート 2,438 mm 20T6
21 2,438 mm
22 2,591 mm 2210
23 2,591 mm 2351
24 2,591 mm 以上 (24T2 =資料)
25 2,591 mm 以上 25G1
26 1,219 〜 1,295 mm 2650
27 1,219 〜 1,295 mm
28 1,295 〜 2,438 mm (有)・(無)を問わず 2876
29 1,219 mm 以下 (有)・(無)を問わず 2960
40 40 フィート 2,438 mm 40S1
41 2,438 mm
42 2,591 mm 42B6
43 2,591 mm 4361
44 2,591 mm 以上 4410
45 2,591 mm 以上 45G1
46 1,219 mm
47 1,219 mm
48 1,295 〜 2,438 mm (有)・(無)を問わず 48T9
49 1,219 mm 以下 (有)・(無)を問わず 49P0

数字4桁中の後部2桁一覧表[編集]

形式コード[23]
形式コード 種類

※積荷に適合したコンテナ。

詳細

※青色文字は該当画像へリンク。

画像例

※番号をクリック。

00 ドライ・コンテナ

(簡易通風孔なしの一般用途)

片妻または両妻開き。 JP 2000

JP 2200

01 片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または両側全面開き。

【例外事例】
(FI 2401 =資料) ※本来であれば(65)区分コードとなる事例。

JP 2201
02 片妻または両妻開き、さらに長手方向の 片側または両側一部開き。 JP 2202

JP 4302  JP 4302

03 片妻または長手方向の両側開きかつ、段積強度のある屋根部位も開く。
04 片妻または長手方向の両側開き、または、両側のみ開きかつ、いずれの場合も段積強度のある屋根部位も開く。
05 本来は予備コード用であるが、現状では長手方向の片側開きとして流通している。

US 2205

06 〜 09 ※ 予備コード。(割当なし)
10 ドライ・コンテナ

(上部に簡易通風孔付きの一般用途)

コンテナ全長1 mあたりの通気面積が、25 cm2未満。 JP 2210

(TW 2410 =資料 ※背高タイプ。)

JP 4310

11 コンテナ全長1 mあたりの通気面積が、25 cm2以上。
12 ※ 予備コード。(割当なし)
13 ベンチレーター・コンテナ

(通風孔付きの通風専用用途)

コンテナ側面に上下部の一方部又は両方部又は、側面全体部の通風孔付きで、いずれの場合でも機械なしの自然換気方式。 (FR 2213 =資料 ※上部のみに帯状通風孔付。)

(2213 =資料 ※上 ・ 下部に帯状通風孔付。)

14 ※ 予備コード。(割当なし)
15 内部に換気用の機械付。 (2215 =資料) ※扉部分に円形通風機付。
16 ※ 予備コード。(割当なし)
※本来の用途割り当ては『 通風系 』であるが、諸外国では『 開放型コンテナの固定妻壁構造 』として流通している。(GB 2216 =資料)
17 外部に換気用の機械付。
18・19 ※ 予備コード。(割当なし)
20 バルク、ホッパ・コンテナ

(箱型の非加圧排出式容器で、乾燥した 粉末又は、粒状のバラ積み用途)

密閉式。
21 通気装置式。 (RU 2221 =資料)
22 換気装置式。
23 機密式。
24 ※ 予備コード。(割当なし)
25 特殊貨物用コンテナ

(特殊用途)

動物用。(ペン・コンテナ)
26 自動車用(カーラック)及び、バイク類。 JP 2826
27 〜 29 ※ 予備コード。(割当なし)
30 リーファー・コンテナ

(冷凍、加温用途) 
※コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、全て0.4以下。

機械なし冷凍専用。
(各種冷媒又は、保冷材投入式で外気温度が+38度時に、庫内は-18度の温度維持条件付)
31 機械付冷凍専用。
(外気温度が+38度時に、庫内は-18度の温度維持条件付)
(DE 2231 =資料)
32 機械付冷凍・加温両用。
(外気温度が+38度時又は、-20度時に、庫内は-18度又は、+16度の温度維持条件付)
JP 2232  JP 2232

JP 4332

JP 4532

33 機械付加温専用。
(外気温度が-20度時に、庫内は+16度の温度維持条件付)
34 〜 38 ※ 予備コード。(割当なし)
39 ※本来は予備コード用の割り当てであるが、現状では予備機を含む二組の冷凍機械付として流通している。 JP 2239 ( FRONT/前側 )

JP 2239 ( REAR/後側 )
(JP 2239 =資料)

40 ポートホール型、リーファー・コンテナ
(冷凍・加温用途で、専用の機械は外付け脱着式)
※庫内温度維持条件はなく、機械の能力による。
コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、0.4以下。 IT 2040  NZ 2040

(GB 2240 =資料)

41 コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、0.4以下。
※脱着式の外付け装置は、コンテナ本体の外周寸法内に収まる事。
42 コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、0.7以下。 (IS 2242 =資料)
43・44 ※ 予備コード。(割当なし)
45 サーマル・コンテナ

(冷蔵・保温用途)
冷蔵・保温用の機械を一切使わず又、庫内温度維持の条件も特に無い。

コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、0.4以下。
46 コンテナ本体の熱貫流率K【W/(cm2℃)】は、0.7以下。
47 〜 49 ※ 予備コード。(割当なし)
50 オープン・トップ・コンテナ

(箱型で固定した屋根なし・無蓋構造)

片妻または両妻開き。 NO 2650
51 片妻または両妻開き、さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。 JP 2251

JP 2851

JP 4351

52 片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または、両側開き。
53 片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または、両側開きで扉上部はり(カマチ)は、着脱式。
54 〜 59 ※ 予備コード。(割当なし)
60 プラットホーム、フラットベッド・コンテナ(土台となる床だけの構造) 規格はJIS Z1625(国際大型プラットホームコンテナ)に準ずる。
※ただし、諸外国では『 二本でセットとなった逆U字型、固定隅柱構造のラック 』として流通している。(2260 =資料)
DK 2960
61 フラット・ラック・コンテナ

(固定妻壁構造)

固定した妻壁構造。 (ES 2061 =資料 ※バスケット型)

JP 2261

JP 4361

62 全て独立した固定隅柱構造。 JP 2262
63 開放型コンテナ

(折りたたみ構造)

妻壁折りたたみ式。 CH 2263

US 4363

64 独立した隅柱の折りたたみ式。 PA 2264

US 4364

65 開放型コンテナ

(上けた <カマチ> 固定構造)

固定された屋根付。 JP 2265
66 固定された屋根無し。
67 固定された屋根および、妻壁無し。
68・69 ※ 予備コード。(割当なし)
70 タンク・コンテナ

(液体、気体用途)

液体、気体非危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2070
71 液体、気体非危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2071
72 液体、気体非危険物。
(最大圧力条件付)
(DXX 2072 =資料) ※箱型。

JP 2272

73 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2273
74 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2274
75 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
(2075 =資料)

JP 2275 ※液体用
(CH 2275 ※気体用 =資料)

(BE 2475 =資料)

76 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2276

(GB 2276 =資料)

77 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
JP 2277
78 液体、気体危険物。
(最大圧力条件付)
US 2078

JP 2278

JP 4278

79 本来は予備コード用であるが、現状ではガス輸送用として流通している。 NL 2079
80 ホッパ・コンテナ

(箱型の容器で、乾燥した粉末又は、粒状のバラ積み用途)

密閉式ホッパ型。 JXX 2080

(JP 2080 =資料)

JP 2280

81 通気装置式ホッパ型。 (DE 4481 =資料)
82 換気装置式ホッパ型。
83 気密式ホッパ型。
84 ※ 予備コード。(割当なし)
85 バルク・コンテナ

(丸型タンク体の容器で、乾燥した粉末又は、粒状のバラ積み用途)

平置き状態での加圧式。
(最大圧力条件付)
86 平置き状態での加圧式。
(最大圧力条件付)
87 ダンプupでの加圧式。
(最大圧力条件付)
88 ダンプupでの加圧式。
(最大圧力条件付)
JP 2288
89 ※ 予備コード。(割当なし)

1995年改定表[編集]

1995年改定コードは、国際ISO規格のISO 6346:1995(発行年月日1995年11月23日)に準拠したもので、1987年改定表のうち形式コードの部分を置き換えている。また国籍コードについては、画像のように記載のものと、同じ所有者でも未記載のものが混在しており、近年新しく製作されたコンテナは未記載がほとんどである。
形式コードは、アルファベット1文字と数字1桁の組み合わせに変わった。

形式コード[24]
形式コード 【 種 類 】

※積荷に適合したコンテナ。

【 詳   細 】

※青色文字は該当画像へリンク。

【画像例】

※番号をクリック。

G0 ドライ・コンテナ(一般用途) 簡易通風孔無し、片妻または両妻開き。 12G0

(22G0 =資料)
(22G0 =資料) ※本来は(S3)コードが割り当てられる、電源コンテナ仕様。

(25G0 =資料)

45G0

G1 上部に簡易通風孔付き、片妻または両妻開き。

【例外事例】
(22G1 =資料) ※諸外国では側総開きで流通している。

20G1

22G1
22G1 ※両妻開き構造。
(22G1 =資料) ※10ftタイプを2個連結風の両妻開き構造。

25G1
(25G1 =資料) ※両妻開き構造。
画像の左側が、このコンテナの「後ろ側」に指定されている。

42G1

45G1

L6G1 ※飛行機部材輸送用。

G2 片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または両側全面開き。 (22G2 =資料) ※片妻・片側L二方開。

22G2 ※両側総開き。
(22G2 =資料) ※側総開きドア面に多数の簡易通風孔装備事例。

25G2 ※片妻・片側L二方開タイプを2個を連結して、40ftタイプとした状況。
(25G2 =資料)

(45P2 =資料) ※片妻・片側L二方開、背高タイプ。

G3 片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または両側一部開き。 (22G3 =資料)

(22G3 =資料) サイドドア付。

45G3

G4 現状では、未分類特殊構造(G9)コードへの割り当てに匹敵する様な、各種の特殊仕様へ割り当てられている。 22G4

(22G4 =資料)

(45G4 =資料) ※屋根は取り外し可能の鉄蓋仕様。
本来の(U6)コードに該当するハードトップ構造で後部扉は、ダンプカー用の傾斜型排出板仕様になっている。

G5〜 G8  《 詳 細 不 明 》
G9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
一例として(ハンガー)、(ドライ、バルク兼用)、(その他特殊用途)。

20G9 ※基本はバルク用 ・ ドライ用の両用ながら、現状は石灰石をバラ積み輸送している。

22G9 ※内袋設置でバルク用 ・ ドライ用と、一台二役に対応。
(22G9 =資料) ※詳細不明。

(25G9 =資料) ※詳細不明の背高タイプ。

V0 ベンチレーター・コンテナ(通風孔付き通風用途) コンテナ側面に上下部の一方部又は両方部又は、側面全体部の通風孔付きで、いずれの場合でも機械なしの自然換気方式。 22V0 ※上・下部に帯状通風孔付。
V1  《 詳 細 不 明 》 (22V1 =資料) ※上・下部に帯状通風孔付。
V2 換気用機械内蔵型、強制換気方式。 (42V2 =資料) ※扉部分に円形通風機付。
V3  《 詳 細 不 明 》
V4 換気用機械外部設置型、強制換気方式。
V5 〜 V8  《 詳 細 不 明 》
V9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
B0 バルク、ホッパ・コンテナ(乾燥ばら積み用途) 箱型、非加圧排出式。 22B0  22B0

(25B0 =資料) ※

B1 ホッパ・サイロ型、非加圧排出式。 (45B1 =資料①)

(45B1 =資料②)
(45B1 =資料③)

B2 ・ B3  《 詳 細 不 明 》
B4 タンク型、加圧排出式。 ( 22B4 =資料)

(25B4 =資料)

B5  《 詳 細 不 明 》
B6 タンク型、加圧排出式。 42B6  42B6
B7 タンク型、加圧排出式。 22B7
B8  《 詳 細 不 明 》
B9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
S0 特定貨物コンテナ(特殊用途) 動物用(ペンコンテナ)。 (22S0 =資料)
S1 自動車 ・ バス ・ トラック類用。 (22S1 =資料) ※箱型仕様。

(22S1 =資料) ※箱型通風仕様。

40S1 ※返送時は折り畳んで段積み輸送が可能。

S2 鮮魚輸送用。
S3 発電専用。
※ 現状では、例外で(G0)コードでの割り当てあり。
22S3 ※アフガニスタンにおける、ドイツ国際治安支援部隊で使用。

(25S3 =資料) ※米キャタピラー社が得意とする建設現場他、各種の大規模催事会場等への臨時電源供給用。
コンテナ妻側面にある、二箇所の発電機冷却用吸引口の破損防止用に、ベニヤ板で保護している。

S4 〜 S8  《 詳 細 不 明 》
S9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
R0 リーファー・コンテナ(冷凍、加温用途) 機械式、冷凍専用型。
R1 機械式、冷凍・加温両用型。
※旧形式区分#数字4桁中の後部2桁一覧表2239ツイン型は、この新形式区分での R1に統一されている。

【事例】
(22R1 =資料 ①)
(22R1 =資料 ②)
(22R1 =資料 ③)

12R1

22R1
22R1 ※冷凍機器が二重化されたツイン型。

25R1

42R1

45R1  45R1

R2 機械式、冷蔵・加温両用型。
R3 〜 R8  《 詳 細 不 明 》
R9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
H0 サーマル・コンテナ(保冷、保温用途) 外付けの取り外し可能な機器で保冷および/または加熱し、熱伝達係数K = 0.4W以下。
H1 保冷および/または取り外し可能な機器を内蔵。
H2 外付けの取り外し可能な機器で冷蔵および/または加熱し、熱伝達係数K = 0.7W以下。
H3 ・ H4  《 詳 細 不 明 》
H5 機械なし保冷(各種冷媒投入式)、熱伝達係数K = 0.4W以下。 22H5

45H5

H6 機械なし保冷(各種冷媒投入式)、熱伝達係数K = 0.7W以下。
H7 ・ H8  《 詳 細 不 明 》
H9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 (22H9 =資料) ※断熱式プレハブ小屋
U0 オープン・トップ・コンテナ(箱型で屋根板無し無蓋構造)又は、(箱型で屋根板有り且つ、屋根板の吊上げ取外し式) 現状としては屋根板無し無蓋構造及び、段積強度のある屋根開き(屋根板の吊上げ取外し式)が混在している。
扉上部はり(カマチ)はいずれも固定式。
(12U0 =資料)

(18U0 =資料①) ※画像中央下部、二個連結で20ftとしても使用できる。
(18U0 =資料②) ※二個連結部分。

(22U0 =資料)
(22U0 =資料) ※屋根シート部分が蛇腹構造で、長手方向にスライド式で開閉する。

(28U0 =資料) ※無蓋構造で後部扉は、ダンプカー用の傾斜型排出板仕様になっている。

(28U0 =資料①) ※屋根をシートで覆っている斜め画像。
(28U0 =資料②) ※屋根をシートで覆っている横側画像。

(28U0 =資料①) ※屋根は取り外し可能の鉄蓋仕様、(U6)コードに該当するハードトップ構造で後部扉は、ダンプカー用の傾斜型排出板仕様になっている、後部画像。
(28U0 =資料②) ※屋根は取り外し可能の鉄蓋仕様、(U6)コードに該当するハードトップ構造で後部扉は、ダンプカー用の傾斜型排出板仕様になっている、前側画像。

(25U0 =資料) ※屋根は取り外し可能の鉄蓋仕様。

(48U0 =資料) ※ハーフ型で無蓋構造。

U1 片妻または両妻開き、さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。 22U1 ※本体高さより積荷のシートが盛り上がっている事例。

(22U1 =資料)
(22U1 =資料) ※通常は左右に一枚づつに分かれて観音開きする片妻側の積み込み口ドアを、二つ折りとして左側のみに一括して纏められる新構造とした事例。
天井の張り金具とシート類を撤去したフルオープン状態での発表会。

(22U1 =資料①) ※室内から見た長手方向に移動する、蛇腹状の天井梁金具風景。
(22U1 =資料②) ※蛇腹状の天井梁金具の取扱い説明図。

(25U1 =資料) ※背高シート屋根仕様。
(25U1 =資料①) ※背高ハードトップ型、後部メイン扉側。
(25U1 =資料②) ※背高ハードトップ型、前部小扉側。

42U1  42U1  42U1

45U1
(45U1 =資料) ※2枚の鉄製屋根蓋仕様の、背高ハードトップ型。

(45U1 =資料) ※日本の東芝メディカルシステムズ所有の、医療機器輸送用。
片妻側に、輸送品管理用の発電機装備で、鉄製屋根蓋仕様の背高ハードトップ型。

U2 片妻または両妻開き、さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。 20U2

(20U2 =資料) ※両妻開き

U3 〜 U5  《 詳 細 不 明 》
U6 段積強度のある屋根開き(屋根板の吊上げ取外し式)。
さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。
22U6 ※日本国内限定で、各地の災害瓦礫輸送用。

(22U6 =資料)

45U6

U7・U8  《 詳 細 不 明 》
U9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 (22U9 =資料) ※バスケットコンテナでの割り当て例。

(22U9 =資料) ※スクラップメタル輸送用、バスケットコンテナ。

P0 開放型コンテナ(各種構造) プラットホーム、フラットベッド・コンテナ (土台となる床だけの構造)。 22P0

(29PO =資料) ※特殊板ガラス輸送用。

(40PO =資料)。

49PO

P1 フラットラック両妻固定。 42P1

45P1  45P1

P2 フラットラック全柱独立固定。 (25P2 =資料)
P3 両妻折たたみ式。 22P3  22P3

40P3

42P3  42P3

P4 両妻折たたみ式。 42P4
P5 全体が骨格を基本とした構造。 (45P5 =資料) ※両妻柱枠取り外し可能式(風車部品を運ぶ為の特定積荷専用)背高タイプ。
※空返送時は複数個の段積が可能である。

P6 ・ P7  《 詳 細 不 明 》
P8 両妻折たたみ式。 22P8

45P8

P9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。
T0 タンク・コンテナ(液体・気体用途) 液体。 22T0

(22T0 =資料) ※箱形、160℃加熱オイル輸送用。

(42T0 =資料)

T1 非危険物液体。 (22T1 =資料)
T2  《 詳 細 不 明 》 (22T2 =資料)

(22T2 =資料)

T3 危険物用。 20T3
T4  《 詳 細 不 明 》 22T4

(22T4 =資料)

(25T4 =資料)

T5 危険物液体。

(22T5 =資料)

T6 危険物液体。 12T6

20T6  20T6
(20T6 =資料)
(20T6 =資料)

22T6  22T6  22T6

(24T6 =資料) ※背高タイプ。

(40T6 =資料)

T7 危険物液体。 22T7

(42T7 =資料)

T8 非危険物気体(ガス)。 (20T8 =資料)

22T8

T9 危険物気体(ガス)。 20T9

(20T9 =資料) ※ボンベ3段仕様。

22T9

(28T9 =資料) ※ボンベ2段仕様。
28T9 ※ボンベ3段仕様。
( 28T9 =資料) ※ハーフ型の高さ比較。

48T9 ※ボンベ2段仕様ハーフ型。

TD 特定危険物液体 。 22TD
TG 特定非危険気体類(ガス)。 20TG

42TG
(42TG =資料)

K0 非危険物液体。
K1 危険物液体(最大圧力は、2,65気圧以下)。
K2 危険物液体(最大圧力は、2,65気圧以上で10気圧以下)。 (20K2 =資料) ※日本国内の液体苛性ソーダ輸送で使用中。

(22K2 =資料)

K3 危険物液体(最大圧力は、10気圧以下)。
K4 制御管理用の電源を必要とする、非危険物液体。
K5 制御管理用の電源を必要とする、危険物液体(最大圧力は、10気圧以下)。 (22K5 =資料) ※アメリカで運用されている、日本のフジフイルム子会社。
K6 制御管理用の電源を必要とする、危険物液体(最大圧力は、10気圧以上)。
K7 継続する低温管理が必要である。
K8 全ての気体(ガス)。 (22K8 =資料)

(48K8 =資料) ※ボンベ2段仕様ハーフ型。

K9 未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。

航空貨物用コンテナ[編集]

航空貨物用コンテナの定義と現状[編集]

エアバスA320の貨物室。逆台形コンテナが、航空機の丸みを帯びた機体下部貨物室の形状に合うように作られていることがわかる。
JAL ボーイング747-400の貨物室から運び出される LD3型コンテナ。

航空貨物用コンテナは別名、ULD (Unit Load Device) と呼ばれる。飛行機のメーカーや機種、運航する航空会社に応じて作られている。飛行機内部の限られた貨物スペースに搭載する関係から1辺が1-2m程度、長くても6m程度で、海上用や鉄道用に比べると非常に小さい。円筒形をした飛行機の断面に合わせるため、直方体の箱のほか、その一辺を欠いたような五角柱形状のものも多い。航空機の積載荷重制限は船舶や鉄道より厳しいことから、軽量化のためジュラルミン製のものが多い。小型軽量のため、専用のローラーコンベア上では人力で移動可能である等ハンドリングは比較的容易である。反面、材質が軽く脆弱なため、鉄道用や海運用のコンテナに比較すると強度が弱く、損傷しやすい面もある。

航空機用コンテナを、空港と航空貨物会社の市内営業所や航空郵便受渡郵便局などの間で輸送する場合、コンテナ自体は基本的に防水構造(一部の規格を除く)[25]であるため、通常は平荷台トラックが使用される。荷台上での内容物の積卸が容易となるよう、あおり戸を低くした専用仕様車もある。事業者によってはコンテナの損傷防止のためウィング車などを使用する例もある。

航空貨物用コンテナの種類[編集]

航空貨物用LD-8型
ロワーデッキ用ULD

他のコンテナ同様、保冷機能を有したものもある。変わったものでは競走馬専用のコンテナや貨客兼用機(コンビ型)用の客室乗務員休憩室コンテナ、一部機体では燃料タンク代わりに搭載出来るコンテナ型追加燃料タンクがある。アルミ合金製の軽量ISO20フィート規格コンテナもあり、貨物機の上部デッキに搭載される。

航空貨物用コンテナの規格[編集]

航空貨物用コンテナの規格(一部)[26]
タイプ 容量 寸法
(底幅 / 全幅 × 奥行 × 高さ)
自重 最大総重量
LD-1 5.0 m3 (175 ft3) 156.2 / 233.7 × 153.4 × 162.6 cm
(61.5 / 92 × 60.4 × 64 in)
70 - 170 kg
(155 - 375 lb)
1,588 kg (3,501 lb) ドアは帆布か固い板
747, 767, 777, 787, MD-11床下貨物室
LD-2 3.5 m3 (124 ft3) 119.4 / 156.2 × 153.4 × 162.6 cm
(47 / 61.5 × 60.4 × 64 in)
92 kg (203 lb) 1,225 kg (2,700 lb) 747, 767, 777, 787 の床下貨物室
LD-3 4.5 m3 (160 ft3) 156.2 / 200.7 × 153.4 × 162.6 cm
(61.5 / 79 × 60.4 × 64 in)
82 kg (181 lb) 1,588 kg (3,500 lb) 747, 767, 777, 787, DC-10, MD-11 の床下貨物室
LD-6 8.9 m3 (316 ft3) 317.5 / 406.4 × 153.4 × 162.6 cm
(125 / 160 × 60.4 × 64 in)
230 kg (507 lb) 3,175 kg (7,000 lb) LD-3の2倍の大きさ, ドアはストラップ入りの帆布
747, 777, 787, DC-10, MD-11 の床下貨物室
LD-8 6.9 m3 (245 ft3) 243.8 / 317.5 × 153.4 × 162.6 cm
(96 / 125 × 60.4 × 64 in)
127 kg (280 lb) 2,450 kg (5,401 lb) LD-2の2倍の大きさ, ドアはストラップ入りの帆布
767, 787 の床下貨物室

災害とコンテナの関わり総括事例[編集]

阪神・淡路大震災[編集]

神戸市東灘区深江付近。
神戸市 ⇔ 大阪市間を繋ぐ国道43号線の真上を走っている、阪神高速三号神戸線上を走行中に、一本柱状の高架橋が数キロに渡り横倒しになり、運悪く巻き込まれ横転したコンテナトレーラー。

東日本大震災[編集]

宮城県女川町では、2011年11月に、東日本大震災被災地向けに作られた仮設住宅としてはじめて海上コンテナが使われた多層式仮設住宅の入居が開始された。コンテナや紙管を利用した建築で知られる建築家の坂茂に女川町が打診して設計されたもので、平らな土地が少ない女川町に対応する為、日本の仮設住宅としては初の3階建構造となっている[27]

(震災三週間後にアメリカ軍が撮影)

右の空撮映像は東北大震災での大津波の直撃を受け、ほぼ壊滅的な被害を受けた仙台塩釜港高砂コンテナターミナルの悲惨な光景。
一部の三段積み状態も含む、大量の規則正しく整然と並べられていた海上コンテナが、一瞬で積み木崩し状態に散乱し、その他にも写真には写っていないが、引き波の影響で大量のコンテナが、既に太平洋へ流出してしまっている。
構内でのコンテナ移動荷役方式を、門型移動式クレーン方式では無く、コンテナを抱き込んだ状態でも広大な構内を自由に走り回れる、大型のストラドルキャリア方式としていた為に、写真で見る限りでも7台もの黄色いストラドルキャリアが横転している。
また中にはコンテナ1個を抱きかかえて、別のコンテナの上にさしかかり、二段積み状態のままで運悪く横転している車両も見られる。

伊豆大島・土石流災害[編集]

UM8A-297 ① 【伊豆大島 土石流災害復興現場】より.jpg

熊本地震[編集]

熊本港コンテナターミナル

『平成28年熊本地震』より発生した大量の災害廃棄物を、県外の廃棄物処理施設において広域処理するため、28年6月より熊本市内の仮置場においてコンテナに詰め込まれた災害廃棄物を、井本商運株式会社が熊本港から三重県の廃棄物処理施設に向けて、大阪港まで海上輸送する。 画像は、熊本港コンテナターミナルに積上げられた大量のコンテナ郡。

コンテナを使った居住・貯蔵空間・応用事例[編集]

ノマディック美術館。海上コンテナ156個を積み上げて建設された仮設美術館。
コンテナの機能や構造を最大限に生かし、2015年セキュリティ展示会で出展された、フィンランド軍のモバイル ワーク ショップ。
40ftコンテナで作られたオブジェ。(神戸海洋博物館・神戸港)

コンテナは強度があり、耐久性も高く、規格化され、積み上げることや切断することができ、移動可能で、世界中にあふれており比較的安いため、理想的な建築材料とも言える。

コンテナを買い取って物置代わりに使う家庭や、建築現場やイベント会場での仮設オフィス、空き地でのカラオケボックスに使う会社などは以前からあったが、コンテナを多数組み合わせて家屋オフィスアパート学校アトリエシェルター(避難小屋)、仮設住宅などを作っている個人や会社や政府、あるいは建築家も世界各地に多く現れている。

日本国内での現状としても、海上コンテナをベースにしたコンテナハウスなど、改造コンテナの使用事例も多い。しかしこのように建築材料として優れた面をもつ一方で、比較的手軽に利用・設置が可能であることから、建築確認申請等の手続きを経ずに(あるいはそれを要することを知らない一般市民により)設置され、違反建築物として取り締まりの対象とされる例が全国で後を絶たない。このような違反においては、コンテナ同士の結合や基礎への緊結も十分になされていない例も多い。
こうしたことから実際に利用する場合には、建築士や特定行政庁に相談する等、十分注意する必要がある。

1991年湾岸戦争で、コンテナは当初の予定にない様々な使われ方をした。多国籍軍の物資を運ぶだけでなく、換気のために穴を空けることによって、間に合わせの居住空間や捕虜の移送用としてもコンテナは使われた。コンテナは攻撃に備える遮蔽物としても使われ、壁面に土嚢を積むことで対戦車ロケット弾 (RPG) にも耐えうる簡易要塞を構築することが可能であった。

1990年代以降、北アメリカには、貿易赤字に伴って比較的安いコンテナが大量にあふれることになった。工業製品はアジアから、一部はヨーロッパから、コンテナに積載されて北アメリカに来るが、北アメリカから輸出する製品は少なく、船会社はそれなりの費用をかけて空コンテナを大量に送り返す必要があった。空コンテナの返送費より新品のコンテナを中国などで買う費用の方が安い場合もあるため、コンテナを一方的にアジアからアメリカに送り、不要になった中古コンテナのアメリカでの新たな使い道を見つける必要が生じていた。

2000年代後半からは、コンテナベースのデータセンターも現れている(詳細はデータセンター#コンテナ型データセンターを参照)。Googleは、自社のコンピューティング環境の効率やコストに敏感といわれてきたが、2009年4月に同社は、1AAAタイプのコンテナに1160台の自前サーバを搭載してモジュール化し、これらを多数組み合わせてデータセンターを構築していることを公表した[28]

キルギスタンなど中央アジアでは、ドルドイ(Dordoi、дордои)と呼ばれる巨大迷路のようなバザールがISOコンテナを積み上げて形成されている。ドルドイは首都ビシュケクをはじめ大きな町で、あらゆる商品、特に衣服などを扱う市場として設置され、市民以外にもカザフスタンをはじめ多くの遠来の客や商人を呼び込んでいる。

レッドブル・エアレース・ワールドシリーズでは世界各地に臨時の管制塔を設営するため、コンテナの側面に窓を開けた移動可能な管制塔を利用している。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ イギリス英語発音:[kənˈteɪnə(r)]
  2. ^ アメリカ英語発音:[kənˈteɪnər]
  3. ^ JIS Z8301 では最後を伸ばさないが国語表記の基準(文化庁)では伸ばす。
  4. ^ チーズ20トンどこへ? 舞鶴港でコンテナごと盗難 2003/01/09 【共同通信】
  5. ^ コンテナから集団密航か 福井県の敦賀港 2003/01/16 03:09 【共同通信】
  6. ^ 新システムでトレーラー横転を防げ!
  7. ^ 中国でドアを突き破り、飛び出した大型の石材に打ち潰されたトレーラーのキャビン
  8. ^ 【画像と記事】ドライコンテナで建設機械類を輸送中に大爆発を起こし、コンテナの後部観音扉が吹き飛ぶ
  9. ^ 渡辺逸郎著 「コンテナ船の話」 成山堂書店 18年12月18日初版発行 ISBN 4-425-71371-0
  10. ^ 世界最大のコンテナ船「CMA CGM Marco Polo」号が、認証機関のビューローベリタス社にて船級認定。 2012/12/12up
  11. ^ http://www.kline.co.jp/news/detail/1196816_1454.html 新造大型コンテナ船 船隊整備の件 2013年03月18日
  12. ^ ※注意点 タンク内充填数量について 【株式会社・日新】
  13. ^ 出典=アスタミューゼ株式会社
  14. ^ 出典=コンテナの絵本
  15. ^ 横浜市港湾局 港湾業務用語集
  16. ^ Alphaliner - TOP 100 Operated fleets”. Alphaliner. 2014年1月20日閲覧。
  17. ^ AAPA World Port Rankings 2011 (PDF) 2011年3月23日閲覧
  18. ^ 2013年順位 1位上海3362TEU、2位シンガポール3224、3位深圳2328、4位香港2235、5位釜山1769、6位寧波1735、7位青島1552、8位広州1531、7位ドバイ1364、8位天津1301、9位ロッテルダム1162、10位大連1086、11位ポート・クラン(マレーシア)1035、12位高雄994、13位ハンブルグ930。28位東京486、横浜289
  19. ^ 1995年順位 1位香港1254、2位シンガポール1185、3位ロッテルダム479、4位高雄523、5位釜山450、6位ハンブルグ289、7位横浜276
  20. ^ 「海上物流、主役は中国」日本経済新聞2015年4月27日朝刊9面。出典は「世界のコンテナ輸送と就航状況 2014年版」(日本郵船編。日本海運集会所発行)
  21. ^ 吉識恒夫著 『造船技術の進展』 成山堂書店 2007年10月8日初版発行 ISBN 9784425303212
  22. ^ BIC(Bureau International des Containers)のサイト。
  23. ^ a b 国際大形コンテナのコード、識別及び表示方法
  24. ^ Freight containers -- Coding, identification and marking
  25. ^ コンテナ開口部の蝶番部の構造が単純なため内容物の濡損する可能性はある。
  26. ^ Boeing Cargo (PDF)
  27. ^ 宮城最後の仮設住宅、入居始まる=土地少なく初の3階建て-女川 2011年11月6日 時事ドットコム
  28. ^ グーグル、自社設計のサーバを初公開 -データセンターにみる効率化へのこだわり 文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル 2009年4月6日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]