リアンダー級フリゲート

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リアンダー級フリゲート
F70 アポロ
F70 アポロ
基本情報
種別 汎用フリゲート
命名基準 ギリシア神話の登場人物
運用者
建造期間 1959年 - 1973年
就役期間 1963年 - 1993年
前級 改12型 (ロスシー級)
81型 (トライバル級)
準同型艦
次級 23型 (デューク級)
要目
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リアンダー級フリゲート英語: Leander -class frigate)は、イギリス海軍フリゲートの艦級[1][2][3]12型フリゲートの系譜に属しており、12(I)型とも俗称されるが[4]、公式のタイプナンバーは付与されていない。これは戦後のイギリス海軍としては唯一の例であった[5]

来歴[編集]

従来のイギリス海軍では、フリゲートは主として船団護衛に充当されてきた。しかし1957年の防衛見直し(Defence Review)で、コストと、特に艦隊の人員削減を強く求められたことから、運用の効率化のためにこの区分は廃止され、フリゲートも艦隊護衛艦として運用されることになった。しかし、新鋭の対潜艦である12型フリゲートホイットビィ級ロスシー級)や、旧式の艦隊駆逐艦を改装したフリゲート(15型16型)を除いて、既存のフリゲートでは艦隊行動に随伴しうる速力を備えていなかった[5]

このことから、12型を元に汎用性を高めた艦隊護衛艦の整備が決定された。1955/6年度で追加建造予定であったロスシー級の10番艦「ウェイマス」の建造は中止され、この新型艦隊護衛艦の1番艦となった。また当時建造が進められていた81型フリゲートは7隻で打ち止めとして、残り5隻は建造余席として転用された。艦隊要件委員会での討議は1958年秋より開始された。完全新規設計には2~3年間を要することから、基本設計は12型フリゲートに最低限の修正を加えたものとされた。作業にあたっては、当時ニュージーランド海軍が作成していた12型の改設計案が参考にされた。概略設計案は1960年2月11日に認可された。これによって建造されたのが本級である[5]

設計[編集]

上記の経緯により、基本設計は12型のものが踏襲されたが、同型では長船首楼型であったのに対し、本級では上甲板が艦尾まで全通し、遮浪甲板型となった。上部構造物も、12型では前後に分割されていたのに対し、本級では一体化された。船体は全長にして0.7メートル延長され、基準排水量にして70トンの大型化となった。また1964/5年度から1967/8年度計画で建造された10隻は、更に横幅も0.6メートル拡大されて、基準排水量は更に50トン増加した[1]。また船体内容積を確保するため、12型では燃料タンクと復原性維持のためのバラストタンクが別々に装備されていたのに対し、本級では兼用とされた[3][5]

主機関は、前期建造艦10隻は12型と同じくY-100型ギアード・タービンが搭載されたが、1962/3年度計画の11番艦以降はY-136に、また上記の幅広型ではY-160に更新された[1]。優れた船体設計とあいまって、特に加速性能で非常に優れており、タラ戦争では自艦よりも小さなアイスランド哨戒艇の裏をかくために役に立った[3]

タービン発電機2基とディーゼル発電機2基という電源構成は12型と同様だが、装備の強化に伴って、タービン発電機の単機出力は400キロワットから500キロワットへ、そして幅広型では750キロワットへと強化された。またディーゼル発電機の単機出力は、初期建造艦では12型と同様に300キロワットであったが、「フィービ」以降では450キロワットに強化された[5]。電源系は440ボルト/60ヘルツで、合計出力は前期建造艦では1,900キロワット、後期建造艦では2,500キロワットであった[1]

装備[編集]

C4ISR[編集]

本級では、従来の12型と同様にアナログ式のJYA戦術状況表示装置が搭載された。後に航空母艦に搭載されていたデジタル式半自動システムであるADA(Action Data Automation戦術情報処理装置の簡易型の搭載も検討されたが、コスト面の問題から実現しなかった。ただし本級では、新開発の統合通信システム(Integrated Communication System, ICS)が搭載された[5]

従来の12型フリゲートは対潜艦として整備されてきたことから、対空捜索用としては短距離での目標捕捉レーダー(293型レーダーなど)しか備えていなかった。これに対し、本級では早期警戒用の965M型レーダーが装備された。これは、実際に早期警戒やレーダーピケット艦任務にあたるためというよりは、1959年の海軍幕僚計画で、フリゲート4隻のうち1隻がこのレーダーを備えるよう求められていたためであった[5]

ソナーとしては新開発の177型ソナーを搭載しており、1962/3年度計画の11番艦以降では発展型の184型ソナーに更新された。また本級では可変深度ソナーも搭載されており、カナダ製の199型ソナーが採用された[5]

電子戦装置は、当初は12型の装備が踏襲されたが、「オーロラ」以降では電波探知装置をUA-8/9に更新するとともに、667型電波妨害装置も追加された。一部の艦では、ソ連の大型艦が搭載するMR-600「ヴォスホード」(NATO名「トップ・セイル」)などに対応するため、低周波数帯で動作するUA-13も後日装備された[5]

武器システム[編集]

兵装として、アメリカ製のターター・システムの導入も検討されたが、価格とシステムの複雑さ、また英国政府が保有する米ドルを潜水艦用原子炉の購入に振り向けるため、断念された。最終的に、改12型(ロスシー級)を元に小改正を加えた構成が採用されることになった[5]

最大の変更点が対潜兵器であり、12型ではリンボー対潜迫撃砲2基が搭載されていたのに対して、本級ではこれを1基に削減するかわりに、トライバル級(81型)と同様、中距離魚雷投射ヘリコプター(MATCH)としてウェストランド ワスプ哨戒ヘリコプター1機を搭載・運用する航空艤装を設置した。なお12型では、長射程のMk.20「ビダー」対潜誘導魚雷の搭載を予定して魚雷発射管が搭載されていたが、本型では、上記の統合通信システム(ICS)の搭載余地確保のため、最初から搭載されなかった[5]

艦砲は12型と同じMk.6 4.5インチ連装砲だが、砲射撃指揮装置はMRS-3に更新された。また個艦防空ミサイルとして、81型や改12型で後日装備を予定していたシーキャットGWS-22を搭載したが[5]、初期建造艦ではやはり後日装備となった[3]

近代化改修[編集]

本級は艦隊の基準構成艦として活躍していたこともあり、1970年代より近代化改修が行われた。イギリス海軍の運用要求に応じて複数の仕様があり、最終的に3つのバッチに大別されるようになった。特にバッチ2以降の改修では、いずれもデジタル式のDBA(CAAIS)戦術情報処理装置が搭載されたほか、ワスプよりも一回り大きなリンクス・ヘリコプターに対応して航空艤装が強化されていた[5]

バッチ1[編集]

バッチ1改修後の「オーロラ」
艦首の砲塔をアイカラSUM発射機に換装したほか、後部マストから965型早期警戒レーダーのアンテナが撤去されている

イギリス海軍では、オーストラリアが開発したアイカラ英語版対潜ミサイルの配備を計画していたが、専用搭載艦の計画はいずれも断念され、82型駆逐艦の建造も1隻で打ち止めとなった。このことから、原型艦の一部に対してアイカラ対潜ミサイルを搭載して改修したのがバッチ1である[5]

本級搭載のアイカラは、オーストラリアのオリジナルモデルよりも多少切り詰められており、英海軍での制式名はGWS.40とされている。船首楼甲板の艦砲を撤去してアイカラの単装発射機を設置した[5]

12隻の改修が計画されたものの、財政上の理由から切り詰められ、結局、1972年から1978年にかけて計8隻が改修された[3][5]

バッチ2[編集]

バッチ2改修後の「クレオパトラ」
艦首の砲塔を、MM38 エグゾセ SSMの発射筒4基に換装。

対水上火力強化のため、原型艦の一部に対して、エグゾセMM38艦対艦ミサイルを搭載する改修を行なったのがバッチ2である[5]

シーキャット個艦防空ミサイル発射機を2基搭載したバッチ2A(4隻)と、3基搭載したバッチ2B(4隻)があり、またバッチ2Aは後に曳航ソナーを搭載して、バッチ2TAと称されるようになった[2]

バッチ3[編集]

バッチ3改修後の「シラ」
エグゾセSSMの発射筒の前部甲板に、シーウルフ短SAMの6連装発射機を装備

イギリス海軍は、1970年代中盤より、新世代の22型フリゲートの整備に着手したが、これは高性能のかわりに非常に高価な艦であり、海軍が求める数を整備するのは難しかった。このことから、本級の幅広型をもとに、22型に準じた装備を搭載して改修されたのがバッチ3である[5]

個艦防空ミサイルは新世代のシーウルフに換装され、これとあわせてレーダーも967/968型レーダーに変更された。また電波探知装置も、対艦ミサイル防御に対応した新世代のUAA-1「アベイ・ヒル」に更新された。バッチ2と同様、艦砲とバーターにエグゾセMM38艦対艦ミサイルの単装発射筒4基を搭載した。ソナーは新開発の2016型ソナーに変更されたほか、リンボー対潜迫撃砲も短魚雷発射管に換装された[5]

なお、後期発注分5隻では、更に2031Z型曳航ソナーの搭載も予定されていたが、1981年の防衛見直しにより、予算上の理由から後期発注分の改修そのものがキャンセルされたことから、実際には改修された艦は前期発注分5隻にとどまっている[5]

諸元表[編集]

原型艦 幅広型
竣工当初 バッチ1 バッチ2TA バッチ2B 竣工当初 バッチ3
基準排水量 2,450トン n/a 2,750トン 2,650トン 2,500トン 2,680トン
満載排水量 2,660トン 3,300トン 3,200トン 2,962トン 3,140トン
全長 113.38 m
垂線間長 109.73 m
全幅 12.50 m 13.12 m
吃水 5.5 m n/a 6.40 m 6.20 m 5.5 m 5.6 m
ボイラー 水管ボイラー×2缶
主機関 蒸気タービン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 30,000 shp
速力 30ノット
航続距離 4,000海里 (12kt巡航時) 4,500海里 (12kt巡航時)
乗組員 約250名 約260名
兵装 Mk.6 4.5インチ連装砲×1基 Mk.6 4.5インチ連装砲×1基
60口径40mm単装機銃×2基 70口径20mm単装機銃×2基 85口径20mm単装機銃×2基
シーキャットGWS-22短SAM
4連装発射機×1基
※後日装備
シーキャットGWS-22短SAM
4連装発射機×2基
シーキャットGWS-22短SAM
4連装発射機×3基
シーキャットGWS-22短SAM
4連装発射機×1基
シーウルフGWS-25短SAM
6連装発射機×1基
アイカラ英語版SUM
単装発射機×1基
エグゾセMM38 SSM
単装発射筒×4基
エグゾセMM38 SSM
単装発射筒×4基
リンボー対潜迫撃砲×1基 STWS-1 3連装短魚雷発射管×2基 リンボー対潜迫撃砲×1基 STWS-1 3連装短魚雷発射管×2基
C4I JYA戦術状況表示装置 DBA戦術情報処理装置 JYA戦術状況表示装置 DBA戦術情報処理装置
レーダー 965M型 長距離対空捜索用 965M型 長距離対空捜索用 967/968型 対空捜索用
992Q型 短距離対空捜索用 994型 短距離対空捜索用 992Q型 短距離対空捜索用
974型 or 978型 or 1006型 対水上捜索用
ソナー 177型 捜索用 184型 捜索用(M型、P型へと順次改修) 2016型 捜索用
162M型 海底捜索用
170型 攻撃用 170型 攻撃用
199型 可変深度式 2031型 曳航式 199型 可変深度式
電子戦 UA-3電波探知装置 UA-8/9 UAA-1電波探知装置
HF/DF UA-13, 15またはHF/DF
668型 or 669型電波妨害装置 670型電波妨害装置
DLC 8連装デコイ発射機×2基 DLC 8連装デコイ発射機×2基
DLF 8連装デコイ発射機×2基

同型艦一覧[編集]

イギリス[編集]

 イギリス海軍 退役/再就役後
設計 バッチ # 艦名 起工 就役 退役 再就役先 # 艦名 就役 退役
原型艦 1 F109 リアンダー
HMS Leander
1959年
4月10日
1963年
3月27日
1987年
4月
F104 ダイドー
HMS Dido
1959年
12月2日
1963年
9月18日
1983年
7月
 ニュージーランド海軍 F104 サウスランド
HMNZS Southland
1983年
7月
1995年
3月
F114 エイジャックス
HMS Ajax
1959年
10月19日
1963年
12月10日
1985年
5月31日
F10 オーロラ
HMS Aurora
1961年
6月1日
1964年
4月9日
1987年
4月28日
F18 ガラティア
HMS Galatea
1961年
12月29日
1964年
4月25日
1987年
1月31日
F15 ユーライアス
HMS Euryalus
1961年
11月2日
1964年
9月16日
1989年
3月31日
F39 ナイアド
HMS Naiad
1962年
10月30日
1965年
3月15日
1987年
4月
F38 アリシューザ
HMS Arethusa
1962年
9月7日
1965年
11月24日
1989年
4月4日
2A F28 クレオパトラ
HMS Cleopatra
1963年
6月19日
1966年
1月4日
1992年
1月31日
F42 フィービ
HMS Phoebe
1963年
6月3日
1966年
1月4日
1991年
2月14日
F45 ミネルヴァ
HMS Minerva
1963年
7月26日
1966年
5月14日
1992年
3月
F40 シリウス
HMS Sirius
1963年
8月9日
1966年
6月15日
1993年
2月27日
2B F127 ペネロピ
HMS Penelope
1961年
3月14日
1963年
10月31日
1991年  エクアドル海軍 FM 01 プレジデンテ・フロイ・アルファロ
BAE Presidente Eloy Alfaro
1991年 2008年
3月
F56 アルゴノート
HMS Argonaut
1964年
11月27日
1967年
8月17日
1993年
3月31日
F47 ダナエー
HMS Danae
1964年
12月16日
1967年
9月7日
1991年  エクアドル海軍 FM 02 モラン・バルベルデ
BAE Morán Valverde
1991年 2008年
10月
未改修 F52 ジュノー
HMS Juno
1964年
7月16日
1967年
6月18日
1992年
11月4日
バッチ2B改修予定だったがキャンセルされ、航法訓練艦として運用された。
幅広型 3 F75 カリブディス
HMS Charybdis
1967年
1月27日
1969年
6月2日
1991年
9月30日
F58 ハーマイオニ
HMS Hermione
1965年
12月6日
1969年
7月11日
1992年
6月30日
F60 ジュピター
HMS Jupiter
1966年
10月3日
1969年
8月9日
1992年
4月22日
F57 アンドロメダ
HMS Andromeda
1966年
5月25日
1968年
12月2日
1993年
6月
 インド海軍
※ 練習艦
F46 クリシュナ
INS Krishna
1996年 2012年
5月24日
F71 シラ
HMS Scylla
1967年
5月17日
1970年
2月12日
1993年
12月
未改修 F69 バッカント
HMS Bacchante
1966年
10月27日
1969年
10月17日
1982年  ニュージーランド海軍 F69 ウェリントン
HMNZS Wellington
1987年 1999年
F12 アキリーズ
HMS Achilles
1967年
12月1日
1970年
7月9日
1990年
1月
 チリ海軍 PFG-08 ミニストロ・ツェンテーノ
Ministro Zenteno
1991年 2006年
F16 ダイアミード
HMS Diomede
1968年
1月30日
1971年
4月2日
1988年
3月31日
 パキスタン海軍 F263 シャムシェール
PNS Shamsher
1988年 2001年?
F70 アポロ
HMS Apollo
1969年
5月1日
1972年
5月28日
1988年
8月31日
F262 ズルフィカル
PNS Zulfiqar
1988年 2006年
F72 アリアドネ
HMS Ariadne
1969年
11月1日
1973年
2月10日
1992年
5月
 チリ海軍 PFG-09 ジェネラル・バクダノ
General Baquedano
1992年 1998年

インド[編集]

インドでは、1960年代後半から1970代にかけて、リアンダー級フリゲートの幅広型船体を基にした国産フリゲート「ニルギリ級」を6隻建造したほか、1995年にイギリスからの退役艦「アンドロメダ」を導入し、「クリシュナ」に改名の上で練習艦として運用した。

当初はレーダーや兵装もイギリス海軍艦に準拠したものであったが、次第にインド海軍で一般的なロシア製・欧州製への換装が進められていった。2000年代に入ると老朽化や陳腐化により新型フリゲートへの更新が進められ、2013年に最後の艦が退役した。

後にはリアンダー級の船体をさらに拡大させた発展型のゴーダーヴァリ級フリゲートブラマプトラ級フリゲートもインド独自に設計・建造されており、こちらは2014年現在でもインド海軍の主力の一端を担っている。

オランダ[編集]

オランダは、1960年代にリアンダー級フリゲートに準拠した設計のファン・スペイク級フリゲートを6隻建造した。基本設計や兵装はイギリス海軍艦艇に準じているが、レーダーはオランダのシグナール(現:タレス・ネーデルラント)製の物が搭載されている

1980年代後半に6隻全てがインドネシア海軍に譲渡され、ミサイルや機関の換装などを行い、2014年現在でも同海軍において現役である。

オーストラリア[編集]

オーストラリア海軍のリバー級護衛駆逐艦のうち、1960年代後半に建造された「DE50 スワン」「DE51 トレンス」は、リアンダー級フリゲートに準じた設計となっている。

ニュージーランド[編集]

ニュージーランド海軍へは、ロック級フリゲート英語版の代替として1966年に原型艦の「F55 ワイカト」、1971年に幅広設計の「F421 カンタベリー」の2隻が引き渡された。この2隻は、イギリス海軍向けの艦とは別枠で新規に建造されたものである。

更に1980年代に、イギリス海軍の中古艦2隻が追加で引き渡された。1990年代に3隻が退役し、最後まで残った「F421 カンタベリー」も2005年に退役した。

 ニュージーランド海軍
設計 # 艦名 起工 就役 退役 その後
原型 F55 ワイカト
HMNZS Waikato
1964年
1月
1966年
9月
1998年 2000年
12月18日
人工漁礁として海没処分。
幅広 F421 カンタベリー
HMNZS Canterbury
1969年
6月12日
1971年
10月22日
2005年
3月21日
2007年
11月3日
人工漁礁として海没処分。
原型
バッチ1改装
F104 サウスランド
HMNZS Southland
(旧英海軍「ダイドー」
ex-HMS Dido)
1959年
12月2日
1983年
7月18日
1995年
3月
インド・ゴアにて解体
幅広
未改装
F69 ウェリントン
HMNZS Wellington
(旧英海軍「バッカント」
ex-HMS Bacchante)
1966年
10月27日
1982年 1999年 2005年
11月13日
ダイビングスポットとして海没処分。

チリ[編集]

PFG-07 アルミランテ・リンチ

チリ海軍では、1970年代初頭にイギリスへ幅広型船体のリアンダー級フリゲートを2隻発注した(コンデル級フリゲート)。この2隻はグラスゴーのヤーロウ・シップビルダーズで建造され、1973~74年にチリ海軍へ引き渡された。さらに1990年代初頭には、英海軍から退役したリアンダー級バッチ3Bを2隻追加受領した。

しかし、老朽化と陳腐化から同じく旧英海軍の22型 / 23型フリゲートに更新されて退役することとなり、旧英海軍艦はそのままスクラップとされたものの、チリ海軍向けの新造艦はエクアドルに譲渡され、同国海軍で運用されている。

 チリ海軍
# 艦名 起工 進水 就役 退役 その後
PFG-06 アルミランテ・コンデル
Almirante Condell
1971年
6月5日
1972年
6月12日
1973年
12月21日
2007年
12月11日
2008年
3月
エクアドルに売却「プレジデンテ・エロイ・アルファロ (BAE Presidente Eloy Alfaro)」として再就役
PFG-07 アルミランテ・リンチ
Almirante Lynch
1971年
12月
1972年
12月6日
1974年
5月25日
2007年
7月4日
2008年
3月
エクアドルに売却「モラン・バルベルデ (BAE Morán Valverde)」の名で再就役
PFG-08 ミニストロ・ツェンテーノ
Ministro Zenteno
(旧英海軍「アキリーズ」
ex-HMS Achilles)
1967年
12月1日
1968年
11月21日
1991年
1月8日
2006年
8月
2010年
3月
海没処分
PFG-09 ヘネラル・バクダーノ
General Baquedano
(旧英海軍「アリアドネ」
ex-HMS Ariadne)
1969年
11月1日
1971年
9月10日
1992年 1998年
12月
2003年
実艦標的として撃沈。

エクアドル[編集]

エクアドル海軍は、1991年にイギリス海軍から中古のリアンダー級バッチ2Bを2隻受領した。

旧英海軍艦は2008年に退役したが、同年に旧チリ海軍のコンデル級フリゲートを2隻受領し、2014年現在でも運用している。

 エクアドル海軍
# 艦名 旧艦名 就役 退役 その後
FM-01 プレジデンテ・エロイ・アルファロ
BAE Presidente Eloy Alfaro
ペネロピ
ex-HMS Penelope
1991年 2008年
3月19日
解体。
FM-02 モラン・バルベルデ
BAE Morán Valverde
ダナエー
ex-HMS Danae
1991年 2008年
10月
解体
FM-01 プレジデンテ・エロイ・アルファロ
BAE Presidente Eloy Alfaro
アルミランテ・コンデル
ex-Almirante Condell
2008年3月 現役
FM-02 モラン・バルベルデ
BAE Morán Valverde
アルミランテ・リンチ
ex-Almirante Lynch
2008年3月

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d John E. Moore, ed (1975). Jane's Fighting Ships 1974-1975. Watts. pp. 339-340. ASIN B000NHY68W. 
  2. ^ a b Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. pp. 713-715. ISBN 978-0870212505. 
  3. ^ a b c d e Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 519-521. ISBN 978-1557501325. 
  4. ^ leander-project. “Type 12(I) Leander Class Frigate” (英語). 2016年8月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t Norman Friedman (2012). “10 - The 1945 Frigate and Her Successors”. British Destroyers & Frigates: The Second World War & After. Naval Institute Press. pp. 196-217. ISBN 978-1473812796. 

外部リンク[編集]