GAU-12 イコライザー
概要 | |
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種類 | 機関砲 |
製造国 | アメリカ合衆国 |
設計・製造 | GE社 |
性能 | |
口径 | 25mm |
使用弾薬 | 25×137mm弾 |
装弾数 | リンクシステム・リンクレス給弾方式 |
作動方式 | 電動式 |
全長 | 2.11m |
重量 | 122kg |
発射速度 | 3,600-4,200発/分[注釈 1] |
銃口初速 |
高性能焼夷弾(HEI)1,040m/s 徹甲焼夷弾(API)1,000m/s |
GAU-12 イコライザー(英: GAU-12 Equalizer)は、アメリカ合衆国のGE社が開発した25mm口径・5砲身のガトリング砲。アメリカ以外にもイギリスやNATO加盟諸国が採用しており、戦闘機や装甲戦闘車両に搭載して使用されている。
概要[編集]
1970年代後期にGAU-8 アヴェンジャー(口径30mm)を元に開発されたが、NATO規格の25mm砲弾を採用した。戦闘機に搭載されるGAU-12/Uのガトリング・システムは11kW(15hp)の電動モーターで作動し、エア・ドライブ・ニューマティック・システムを利用してジェットエンジンから電力が供給される。発射速度は通常で毎分3,600発、最高で毎分4,200発まで達する。砲弾は徹甲焼夷弾(API)のPGU-20/Uか焼夷榴弾(HEI)のPGU-22、またはPGU-25を使用する。M61 バルカン(口径20mm)よりも強力な火力と30mm ADEN砲よりも効果的な速射力と砲口初速を保持している。
最も大々的に使用しているのはAV-8B ハリアーIIで、胴体の左側面にポッドに収めて搭載される。右側面のポッドには300発の砲弾が入ったマガジンを装備し、2つのポッドの重量は560kg(1,230lb)で、砲弾の入っていない空の状態では410kg(900lb)になる。他に、AC-130U スプーキーとLAV-AD自走式対空砲にも搭載され、AH-1 コブラへの搭載も検討されている。
ジェネラル・ダイナミクス社では、派生型としてF-35統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighter)向けにGAU-22/Aを開発している。これは、20世紀後半に一般的であった航空機関砲であるM61をF-35に採用した場合は、30mm砲のGAU-8を有するA-10 サンダーボルトII攻撃機の後継機としても運用されうるJSFに相応しい火力を得られないと判断されたためで、M61よりも大口径砲を採用した代わりにGAU-12より砲身を1本減らして4砲身とするなどして、40ポンド(約18kg)の軽量化を図っている。最大発射速度は毎分3,300発(後述するガンポッド装備では毎分3,000発)と減少している一方、速射能力とともに反動が抑制されたことや使用砲弾の大重量化もあって、命中精度は1.4ミリラジアンに向上している[1]。また、GAU-22のためにナーモがHEIAP弾を開発している[2]。F-35Aへの機内装備とF-35B/Cのガンポッドでの装備と双方の利用が可能になる見込みであり、現在は試験と必要条件の確認を行っている。
登場作品[編集]
映画[編集]
- 『トゥルーライズ』
- アメリカ海兵隊第233攻撃飛行隊(VMA-233)「ブルドッグス」のAV-8B ハリアーIIが、移動するテロリストのトラックに対して使用し、粉々に破壊する。また、主人公のハリー・タスカーが、海兵隊から借りたAV-8Bに搭載された本砲を発砲してテロリストたちを一掃する。
アニメ[編集]
- 『ルパン三世VS名探偵コナン』
- ヴェスパニア王国空軍に所属するAV-8B ハリアーIIに搭載され、ヴェスパニア鉱石を採取していたルパンと次元への対地射撃に使用される。
ゲーム[編集]
- 『Wargame Red Dragon』
- NATO陣営のアメリカ軍デッキで使用可能なAV-8B ハリアーIIの武装として登場する。
- 『エースコンバット アサルト・ホライゾン』
- AC-130U スプーキーの武装として登場する。作中での呼称は「25mm ガトリング砲」。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『バトルフィールドシリーズ』
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- 『BF2』
- F-35B ライトニングIIにGAU-22/Aが搭載されている。
- 『BF3』
- AC-130に搭載されているほか、F-35にGAU-22/Aが搭載されている。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ General Dynamics GAU-22/A fact sheet
- ^ "Norway contracts for F-35 ammunition." UPI, 29 November 2010.