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大韓民国空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大韓民国空軍
대한민국 공군
紋章
創設 1949年10月1日
国籍 大韓民国の旗 韓国
軍種 空軍
タイプ 軍事航空
任務 航空戦闘
兵力 約65,000人
上位機関 大韓民国国軍
空軍旗
国籍識別標
国籍識別標
(低認識型)
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大韓民国空軍(だいかんみんこくくうぐん : Republic of Korea Air ForceROK Air ForceまたはROKAF: 대한민국 공군)は、大韓民国国軍を構成する大韓民国空軍組織である。

基本的に大韓民国防空識別圏Korea Air Defense Identification Zone (KADIZ))内の防空任務のほか、人道支援活動、有事の際の支援が主要任務となる。

以下本稿では韓国空軍と呼称する。

概要

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1950年6月27日、米軍より10機のP-51を受領し、説明を受ける韓国空軍要員

韓国空軍には約65,000人が所属し、約790機の航空機が配備されている。

1945年大日本帝国の敗戦により日本による朝鮮統治が終了し、帰国した航空関係者約500人が韓国航空建設協会を結成して航空部隊の建設を建議したがアメリカ軍は認めなかった。そこで統衛部情報局長代理の金英煥が交渉した結果、1948年3月に陸軍の一部として軽飛行隊の創設を認められた。

1948年4月に金貞烈朴範集崔用徳李永茂李根晳張徳昌金英煥の7人が航空幹部要員として歩兵学校に入学して1か月間の基礎軍事教育を終えた。5月1日に警備士官学校に入学して2週間の教育を受けて5月14日に少尉に任官した[1]。そして第1旅団司令部に航空部隊を創設し、司令官は白仁燁が就任した[1]。9月4日にアメリカ合衆国より10機のパイパーL-4グラスホッパーを寄贈され、翌5日に朝鮮警備隊大韓民国陸軍に改編されると、自動的に陸軍航空隊に改称された。そして15日に初の編隊飛行を行った。しかしL-4型連絡機では航続距離が短いため、1948年末までにL-5型偵察用連絡機10機が導入された。さらに1949年1月には陸軍航空学校を設立した。

L-5型連絡機の購入を機に航空首脳部は空軍の独立を提唱したが、連絡機20機だけで、しかもアメリカ空軍でさえ独立してから1年余りしか経っていない時であったので、顧問団長のロバート准将は時期尚早、参謀総長の蔡秉徳少将は空地協同の建前から空軍独立に反対した。そこで金貞烈が李承晩大統領と申性模国防部長官らに直接訴え、蔡秉徳に執拗に説き、1949年10月1日に現在の韓国空軍が正式に発足した。

その後、1950年朝鮮戦争が勃発した際、北朝鮮ヤコヴレフYak-9ラーヴォチュキン La-7を当時のソビエト連邦から輸入し、朝鮮人民軍空軍に導入したことを受けて、P-51D マスタングをはじめとする110機を導入、アメリカ空軍からもパイロットが派遣され、軍事規模を拡大して行った。

さらに1960年代から1970年代になると、北朝鮮の脅威からF-86F-5F-4といった戦闘機も配備されて行き、1990年代にはF-16・KF-162000年代にはF-15Eの韓国型であるF-15Kが導入される等の近代化が進行している。KT-1T-50といった練習機を国産しているほか、国産戦闘機KF-21の開発も行っている。 2020年代においてもF-35Aの導入など最新鋭機への更新が随時行われている

2003年には南部戦闘司令部と北部戦闘司令部が設けられた。これらは2015年にはそれぞれ空中戦闘司令部空中機動偵察司令部に改編された。

組織

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空軍参謀総長の指揮する空軍本部に次の組織が所属する。

  • 作戦司令部(京畿道烏山市)
    • 空中戦闘司令部(大邱空軍基地)(司令官は空軍少将)
    • 空中機動偵察司令部(烏山空軍基地)(司令官は空軍少将)
    • 防空ミサイル司令部(烏山空軍基地)(司令官は空軍少将)
    • 防空管制司令部(司令官は空軍少将)
  • 軍需司令部
  • 教育司令部(Republic of Korea Air Force Education and Training Command:AFTEC 공군 교육사령부)
  • 兵力:6万3千人

基地

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所有機体

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大韓民国空軍の所有機体[2]
機種生産国分類機体バージョン所有機体数備考
F-15E アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マルチロール機F-15K59愛称はスラムイーグル[3]
F-16C/D アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国C:マルチロール機
D:作戦転換機
F-16C/DBlock32計C:118D:49完成機輸入
KF-16C/D アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
大韓民国の旗 韓国
KF-16C/DBlock52完成機輸入もしくは、KAIによるノックダウン/ライセンス生産機
F-35A アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マルチロール機F-35A402機が機種転換訓練用に使用
F-4 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マルチロール機F-4E24後継機としてF-35Aを選定した。
F-5 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国戦闘機F-5E153
作戦転換機F-5F29
KAI FA-50 大韓民国の旗 韓国軽マルチロール機FA-5060
KAI TA-50 大韓民国の旗 韓国練習機・軽攻撃機TA-5022
KAI T-50 大韓民国の旗 韓国練習機T-5072[4]
アクロバット機T-50B10
KAI KT-1 大韓民国の旗 韓国練習機KT-1103
前線航空管制機KA-1
KAI KC-100 大韓民国の旗 韓国初等練習機23
ホーカー 800 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国偵察機
SIGINT
ホーカー800RA
ホーカー800SIG
各4計8ビジネスジェット機の改造モデル。
ダッソー ファルコン 2000 フランスの旗 フランスELINT2ビジネスジェット機の改造モデル。
ボーイング737 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国VIP輸送機B737-3001ボーイングカスタマーコードはZ8
E-7 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国早期警戒管制機B737-700AEW&C4
ボーイング747-8i アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国VIP輸送機B747-8i1大韓航空からのリース
エアバス A330 MRTT フランスの旗 フランス空中給油機A330-2004
C-130 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国戦術輸送機C-130H/-30
C-130J
12
4
CASA CN-235 スペインの旗 スペイン
インドネシアの旗 インドネシア
戦術輸送機CN-235-100
CN-235-220
18(-100)CASA製造
(-220)IAE製造
CH-47チヌーク アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国輸送/戦闘捜索救難ヘリHH-47D9
AS332 フランスの旗 フランス/インドネシアの旗 インドネシア戦闘捜索救難ヘリAS332L3IPTNのライセンス生産機
ベル412 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国戦闘捜索救難ヘリ4123
MD 500 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国偵察ヘリ25
Ka-32 ロシアの旗 ロシア戦闘捜索救難ヘリHH-327Ka-27を多目的用途にしたもの。
S-70 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国汎用/戦闘捜索救難ヘリUH-60L/P17
S-92 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国VIP輸送用ヘリコプターS-92A3
RQ-4 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国無人偵察機RQ-44

その他、パトリオットミサイルも装備している。

空軍参謀総長

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脚注

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出典

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  1. 1 2 6・25戦争史 第1巻 (PDF) (韓国語). 国防部軍事編纂研究所. pp. 358. 2017年4月8日閲覧。
  2. “World Air Forces 2024”. Flight Global (Flightglobal Insight). (2023年) 2023年6月9日閲覧。
  3. 因みによく軍事系サイト等で誤解されがちであるが、このスラムとは貧民窟を意味するスラム(Slum)ではなく、激しく叩く事を意味するSlamである(井上雄彦の漫画「SLAMDUNK」のスラムもこちらの意味)。
  4. 出典のWorld Air Forces 2024においてTA-50の22機が二重計上されている可能性がある