服部隆之
服部 隆之 | |
---|---|
生誕 | 1965年11月21日(57歳) |
出身地 |
![]() |
学歴 | パリ国立高等音楽院 |
ジャンル | 劇伴 |
活動期間 | 1988年 - |
事務所 | フェイス音楽出版 |
公式サイト | http://www.face-music.co.jp/2_artist/hattori.htm |
名前の「隆」という字は、「生」の上に横棒が入る旧字体である[3][4]。
人物・来歴[編集]
成蹊小学校に3年次に編入し、成蹊中学校を経て、成蹊高等学校2年次に中退し、フランス・パリのコンセルヴァトワール、パリ国立高等音楽院和声科、対位法科に入学し、同院修了後の1988年に帰国、音楽家としての活動を開始する[1]。
主にアレンジャーとして活動する傍ら、1990年にドラマ『代表取締役刑事』で劇伴デビュー後は作曲家としても頭角を表し、1996年に『藏』で、1998年には『ラヂオの時間』および『誘拐』で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。
2010年上海万博「日本館」の音楽監督、2011年4月よりNHK教育テレビ『フックブックロー』の音楽担当。
2021年 東京2020オリンピック閉会式、オープニング映像で「日本列島」が使用された。
作風[編集]
作曲の傾向として、金管楽器やヴァイオリンなどの擦弦楽器を用いての音楽を得意としており、収録もオーケストラ編成を用いての収録を主に行っている。
映像音楽を好んでおり、音楽と映像は連鎖反応があるいい関係だと述べている[5]。アメリカのスペクタクル作品を愛好しており、ジョン・ウィリアムズ、ジェームズ・ホーナー、アラン・シルヴェストリなどを参考にしている[5]。
家族[編集]
- 祖父:服部良一[1] - 作曲家、編曲家
- 父:服部克久[1] - 作曲家、編曲家
- 妻:服部エリ - 元プロヴァイオリニスト
- 娘:服部百音 - ヴァイオリニスト
- 大叔母:服部富子 - 宝塚歌劇団娘役出身の歌手
- 叔父:服部良次 - 俳優
- 従弟:服部有吉 - バレエダンサー
作品[編集]
ドラマ[編集]
- 1994年 - お金がない!
- 1995年 - 最高の片思い
- 1995年 - 王様のレストラン
- 1995年 - 正義は勝つ
- 1996年 - 将太の寿司
- 1996年 - こんな私に誰がした
- 1997年 - 総理と呼ばないで
- 1997年 - それが答えだ!
- 1998年 - お仕事です!
- 1998年 - 世界で一番パパが好き
- 1999年 - パーフェクトラブ!
- 1999年 - TEAM
- 2000年 - 合い言葉は勇気
- 2001年 - HERO
- 2014年 - HERO(第2期)
- 2001年 - スタアの恋
- 2001年 - 忠臣蔵1/47
- 2002年 - 天才柳沢教授の生活
- 2006年 - のだめカンタービレ
- 2007年 - 暴れん坊ママ
- 2008年 - 太陽と海の教室
- 2009年 - 婚カツ!
- 2010年 - わが家の歴史
- 2019年 - ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~
- 2021年 - イチケイのカラス
- 1999年 - 傷だらけの女
- 2005年 - みんな昔は子供だった
そのほかのテレビ番組[編集]
- 1989年10月 - 夜のヒットスタジオSUPER(フジテレビ、- 1990年10月)- 音楽監督・編曲・指揮
- 1989年10月 - 音楽派トゥギャザー (TBS)
- 1992年、NHK教育テレビ『さだまさし 音楽工房』(共演:さだまさし・佐田玲子兄妹)
- 1997年4月 - 新日曜美術館(NHK教育)
- 2001年11月 - SmaSTATION!!(テレビ朝日)
- 2002年10月 - おはよう!グッデイ(TBS、 - 2003年3月)
- 2003年4月 - ぴったんこカン・カン (TBS)
- 2004年10月 - JNNニュースの森(TBS、 - 2005年3月)『Truth』
- 2008年4月 - THE世界遺産 (TBS)「Les enfants de la Terre〜地球のこどもたち〜」
- 2008年7月28日、毎日放送『ちちんぷいぷい夏休み オーサカキングは愛と青春と音楽とけん玉でキラキラSP』(左記特別番組内の企画「オケぷい♪」の総監督として)
- 2008年12月 - 日本レコード大賞(TBS)- 音楽監督・編曲・指揮・テーマ曲「THE JAPAN RECORD AWARDS “OVERTURE”」作曲
- 2011年4月 - フックブックロー(NHK教育)
- 2015年2月 - S☆1(TBS、2017年)他、TBSテレビにて放送されるスポーツ番組の共通テーマ曲。曲名:勇者の鼓動。世界陸上の決勝の選手を紹介する際のBGMにも使用。
配信ドラマ[編集]
舞台[編集]
映画音楽[編集]
- 1994年 - ヒーローインタビュー[注釈 4]
- ゴジラシリーズ
- 1994年 - ゴジラvsスペースゴジラ[注釈 5]
- 1999年 - ゴジラ2000 ミレニアム
- 1995年 - 藏
- 1997年 - 誘拐
- 1997年 - ラヂオの時間
- 1999年 - GTO
- 2001年 - みんなのいえ
- 2004年 - NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE
- 2005年 - 電車男
- 2006年 - ラフ ROUGH
- 2006年 - 椿山課長の七日間
- 2006年 - 7月24日通りのクリスマス
- HERO
- 2008年 - デトロイト・メタル・シティ
- 2010年 - きな子〜見習い警察犬の物語〜
- 2011年 - もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 2012年 - 宇宙兄弟
- 2012年 - 日本列島 いきものたちの物語[注釈 6]
- 2014年 - 幕末高校生
- 2019年 - 七つの会議
- 2021年 - バケモン
- 2022年 - 劇場版ラジエーションハウス
- 2022年 - TANG タング
吹奏楽作品[編集]
- 2005年 - 碧空(航空自衛隊創立50周年記念 防衛省依嘱作品)
- シエナ・ウインド・オーケストラ創立20周年記念作品
- 2011年 - プラチナ・ファンファーレ
- 2011年 - グリーン・スプラッシュ・マーチ
アニメ音楽[編集]
- スレイヤーズ劇場版・OVAシリーズ
- 1996年 - 機動戦艦ナデシコ[6]
- 1996年 - ゲキ・ガンガー3
- 1998年 - 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
- 1997年 - バトルアスリーテス大運動会
- 2001年 - シスター・プリンセス
- 2002年 - 陸上防衛隊まおちゃん
- 2003年 - SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND 〜The Endless Odyssey〜
- 2007年 - シナモン the Movie
- 2007年 - ねずみ物語 〜ジョージとジェラルドの冒険〜
- 2009年 - ティアーズ・トゥ・ティアラ
- 2009年 - 大正野球娘。[7]
- 2012年 - CØDE:BREAKER
- ガンダムシリーズ
- 2015年 - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 2022年 - 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
- 2017年 - ID-0
- GODZILLA
- 2017年 - GODZILLA 怪獣惑星
- 2018年 - GODZILLA 決戦機動増殖都市
- 2018年 - GODZILLA 星を喰う者
- ドラえもん映画作品
- 2018年 - 映画ドラえもん のび太の宝島
- 2019年 - 映画ドラえもん のび太の月面探査記
- 2020年 - 映画ドラえもん のび太の新恐竜
- 2022年 - 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021
- 2023年 - 映画ドラえもん のび太と空の理想郷
ゲーム音楽[編集]
- 1989年 - 交響組曲ファイナルファンタジー(アレンジ)[注釈 7]
- 1991年 - 聖剣伝説 想いは調べにのせて(アレンジ)
- 1995年 - 三國志V
- I.Qシリーズ
- 1997年 - I.Q Intelligent Qube
- 1999年 - I.Q FINAL
- 2003年 - アークザラッド 精霊の黄昏[注釈 8]
CM音楽[編集]
ラジオ[編集]
- 2006年 - ON THE WAY COMEDY 道草 (TOKYO FM) - オープニングテーマ作曲
その他[編集]
- JR貨物社歌
プロデュース[編集]
- トリビュート・アルバム
- 2007年 - 『服部良一 〜生誕100周年記念トリビュート・アルバム〜』(服部克久と共同)
- 鈴木雅之
- 2011年、2014年、2017年 - 『DISCOVER JAPAN』シリーズ
- 松井咲子
- 2012年 - 『呼吸するピアノ』
編曲[編集]
- 主なアーティスト
- さだまさし
- 鈴木雅之
- 2017年 - 「いつか街で会ったなら」
- 小沢健二
- 1994年 - 『LIFE』
- 1995年 - 『強い気持ち・強い愛/それはちょっと』、「戦場のボーイズ・ライフ」
- 1996年 - 『球体の奏でる音楽』、「夢が夢なら」
- 2017年 - 「流動体について」、「フクロウの声が聞こえる」
- 2019年 - 『So kakkoii 宇宙』
- 福山雅治
- 1995年 - 「IT'S ONLY LOVE (Strings Version)」
- 2000年 - 『fukuyama presents "MAGNUM CLASSICS"』
- 2004年 - 「泣いたりしないで」、「虹〜Poolside Lovers〜」、「虹〜Lonesome Waterboy〜」
- 2006年 - 「FREEDOM」
- 2007年 - 「東京にもあったんだ」
- 椎名林檎
- JAM Project
- 2011年 - 『JAM Project Symphonic Album Victoria Cross』
- 2013年 - 「Long way to go」
- 山崎まさよし
- 1998年 - 「水のない水槽」- ストリングス・アレンジ
- 2006年 - 『WITH STRINGS』
- 2007年 - 「さらば恋人」- 堺正章のカバー
- 2011年 - 『Concert at Suntory Hall』
- 2012年 - 「太陽の約束」- ストリングス・アレンジ
- 2014年 - 『HARVEST 〜LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾 2014〜』
- 2015年 - 『String Quartet “HARVEST” in 東京』
- 岡田有希子 2002年 - 『Believe In You(2003 Strings Version)』
- その他
- 1990年 - 「花 (ブーケ) 束」(八代亜紀)
- 1991年 - 『A SAINT IN THE NIGHT』(沢田研二)- スタンダードナンバーのカバー集の編曲
- 1992年 - 「壁の向こうのFreedom -24th March,1989-」(THE ALFEE)
- 1992年 - 「北風 〜君にとどきますように〜」(槇原敬之) - ストリングス&ホーンアレンジ
- 1993年 - 『The Show Must Go On』(PERSONZ) - 収録曲「Overture」を編曲
- 1994年 - 「よろしく哀愁」(シンシア)
- 1995年 - 「LET'S GO! いいことあるさ」(SUPER P-kies) - ヴィレッジ・ピープルのカバー
- 1995年 - 『BEAUTIFUL GIRLS』(小泉今日子)
- 1997年 - 「MajiでKoiする5秒前」(広末涼子) - ストリングス・アレンジ
- 2002年 - 「果てなく続くストーリー」(MISIA)
- 2010年 - 「DOWN TOWN」(坂本真綾)- シュガー・ベイブのカバー
- 2011年 - 「女の子は誰でも」(東京事変)
- 2012年 - 「真夏の脱獄者」(SMAP)
- 2021年 - 「蕾 -Orchestra ver.-」(GReeeeN)
楽曲提供[編集]
- さだまさし
- 「東京物語」 - 作詞:さだまさし
- 平原綾香
- 「Smile」 - 作詞:平原綾香
- MAY
- 「KIZUNA」 - 作詞:Karin
- おかあさんといっしょ
- 「ジャバ・ジャバ・ビバ・ドゥー」 - 作詞:並河祥太
- 秋川雅史
- 2009年 - 『大正野球娘。』 - オープニングテーマ
- 浪漫ちっくストライク。 - 作詞:rino、編曲:大久保薫
- JAM Project
- 「Groundbreakers」 - 作詞:影山ヒロノブ
受賞歴[編集]
- 2000年
- 第26回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 劇中音楽賞(『合い言葉は勇気』)
- 2001年
- 第28回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 劇中音楽賞(『HERO』)
出演[編集]
テレビドラマ[編集]
- がんばれ!TEAM NACS episodo3(2021年7月4日、WOWOW) - 本人 役[8]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1994, pp. 43–45, 文 早川優「『ゴジラvsスペースゴジラ』録音レポート」
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【父の教え】作曲家・服部隆之さん 導いてくれた音楽への道”. 産経ニュース. 2018年12月24日閲覧。
- ^ “服部隆之/Takayuki Hattori”. 株式会社フェイス音楽出版. 2016年3月5日閲覧。
- ^ “番組紹介|NHK大河ドラマ『真田丸』”. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月5日閲覧。
- ^ a b c d 東宝SF特撮映画シリーズ9 1994, pp. 146–149, 「インタビュー 服部隆之」
- ^ “機動戦艦ナデシコ : 作品情報”. アニメハック. 2020年12月5日閲覧。
- ^ “大正野球娘。 : 作品情報 : 作品情報”. アニメハック. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “【公式】WOWOWオリジナル「がんばれ!TEAM NACS」の投稿”. Twitter. 2021年7月4日閲覧。
参考文献[編集]
- 『ゴジラVSスペースゴジラ』東宝 出版・商品事業室〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.9〉、1994年12月10日。ISBN 4-924609-52-8。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [スペースゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1994年12月10日。