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真夜中は純潔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「真夜中は純潔」
椎名林檎シングル
初出アルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜
B面 シドと白昼夢
愛妻家の朝食
リリース
規格 CDシングル、アナログ盤
録音 スタヂオテラ
一口坂スタヂオ
クレッセント スタヂオ
ジャンル J-POP
時間
レーベル 東芝EMI/Virgin Music
作詞・作曲 椎名林檎
プロデュース 井上うに
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 2位(オリコン
  • 34位(アナログ盤・オリコン)
  • 51位(2001年度年間順位)
  • 椎名林檎 シングル 年表
    絶頂集
    (2000年)
    真夜中は純潔
    (2001年)
    茎(STEM)
    〜大名遊ビ編〜

    (2003年)
    ミュージックビデオ
    真夜中は純潔 - YouTube
    私と放電 収録曲

    ディスク1

    1. すべりだい
    2. アンコンディショナル・ラブ
    3. リモートコントローラー
    4. 眩暈
    5. 輪廻ハイライト
    6. あおぞら
    7. 時が暴走する
    8. Σ
    9. 東京の女
    10. 17
    11. 君ノ瞳ニ恋シテル

    ディスク2

    1. メロウ
    2. 不幸自慢
    3. 喪@ CェNコ瑠ヲュWァ
    4. 愛妻家の朝食
    5. シドと白昼夢
    6. 意識 ~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
    7. 迷彩 ~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
    8. la salle de bain
    9. カリソメ乙女 HITOKUCHIZAKA ver.
    10. 錯乱 ONKIO ver.
    11. 映日紅の花
    12. 膨らんできちゃった
    13. はいはい
    14. 光合成
    ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜 収録曲

    ディスク1

    1. 浪漫と算盤 LDN ver.
    2. 幸福論
    3. すべりだい
    4. 正しい街
    5. 歌舞伎町の女王
    6. 丸ノ内サディスティック
    7. ここでキスして。
    8. ギブス
    9. 罪と罰
    10. 本能
    11. 真夜中は純潔
    12. 迷彩
    13. 茎(STEM)〜大名遊ビ編〜
    14. りんごのうた

    ディスク2

    1. 公然の秘密
    2. この世の限り
    3. 流行
    4. 自由へ道連れ
    5. カーネーション
    6. NIPPON
    7. ありあまる富
    8. 青春の瞬き
    9. 人生は夢だらけ
    10. おいしい季節
    11. 獣ゆく細道
    12. 長く短い祭
    13. 目抜き通り
    テンプレートを表示

    真夜中は純潔」(まよなかはじゅんけつ)は、日本シンガーソングライター椎名林檎による楽曲2001年3月28日東芝EMI(当時)より発売された7枚目のシングルの表題曲として発表された[1]。先行発売として、本作のアナログ盤が一週間早い3月16日に発売された。

    概要

    [編集]

    本作は椎名とはデビュー以来の付き合いであったアレンジャーベーシスト亀田誠治の手を離れて制作された初の作品であり、表題曲「真夜中は純潔」は、東京スカパラダイスオーケストラ編曲を担当している。カップリング曲には、デビューアルバム『無罪モラトリアム』収録曲を服部隆之による別アレンジでレコーディングした「シドと白昼夢」と森俊之が編曲を担当した「愛妻家の朝食」を収録。

    収録曲は「夜・昼・朝」の順に並べられ、振り仮名は全てカタカナでふられている。各曲とも別の演奏グループにより演奏され、それぞれ東京スカパラダイスオーケストラに倣い、すべて「○○パラダイスオーケストラ」と表記されている。

    表題曲「真夜中は純潔」は三枚目のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』に「愛妻家の朝食」と共に収録される予定であったが、制作中に世界観が合わないと判断されて見送られた。そのためか、長らくオリジナル・アルバムにも未収録状態が続いていたが、2019年11月13日発売の初の公認オールタイム・ベストアルバム『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』において、晴れて初収録となった[注 1]

    本作発表とともに椎名は産休に入り、一時活動を休止する[2]

    初回限定盤のみ、に「リンリン生唾ブロマイド」付き[注 2]

    ミュージック・ビデオ

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    表題曲「真夜中は純潔」のミュージック・ビデオは、番場秀一のディレクションにより全編アニメーションで製作されている。元々は実写で撮影されるはずだったが、衣装合わせの段階で椎名の妊娠が判明したため、急遽アニメーションに変更された[注 3][3]

    ミュージック・ビデオには椎名自身が演じるはずだった女性主人公とサイボーグ猫として彼女の愛猫「ゲーテ」、そして彼女と戦う悪の組織が登場するほか、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーがカメオ出演している。また女性キャラクターが持つ通信機は、彼女がピザ屋でアルバイトしていた頃の初任給で買った私物のバンドネオンを元に描かれた。女性キャラクターは、椎名そっくりだが実は違うキャラクターという設定になっており、一般公募により「潔純 真夜(きよずみ まよ)」と命名され、フィギュアも作られた。悪役側の禿頭面のボス役については、椎名は当初、彼女の当時のバックバンドキーボーディストだった皆川真人に依頼するつもりだった。彼は以前、椎名に「何でもやるからね」と言っており[注 4]、それならばということで、まだ実写で撮る予定だった段階では彼に演じてもらうつもりだった。そのため、本作品のレコーディングには全く参加していないにもかかわらず、実写からアニメに変更された後も絵としてだけ参加することとなった。[3]

    収録曲

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    1. 真夜中は純潔
      この楽曲はデビュー前に既に書かれていたもの。編曲は東京スカパラダイスオーケストラであるが、演奏のクレジットには「新東京スカパラダイスオーケストラ」と表記されている。3rdアルバムに収録される予定だったが見送られた。
      ライブでの初演は2003年に行われたライブツアー「椎名林檎 実演ツアー 雙六エクスタシー」。
      4枚目のオリジナルアルバム『三文ゴシップ』に収録されている「密偵物語」は本楽曲の続編という位置付けである。
    2. シドと白昼夢
      デビューアルバム『無罪モラトリアム』収録曲の別バージョン。
      セカンドアルバム『勝訴ストリップ』収録の「浴室」と共に最初のイメージとアルバムに入れる際のイメージが2つに分かれた曲で、敢えてシンプルにレコーディングしたものを原曲の複雑な構成に戻してアレンジし直されている[3]
      前述のように、漢字全てにフリガナが振られたほか、一人称が「あたし」から「私」に変更されている。
      10周年記念ライブ「椎名林檎 (生)林檎博'08 〜10周年記念祭〜」では、このアレンジで披露された。
    3. 愛妻家の朝食
      編曲を担当した森俊之は引き続き8thシングル「茎 (STEM) 〜大名遊ビ編〜」と3rdアルバムの制作にも参加。
      演奏でアコーディオニストで世界的に有名なcobaが参加しているが、当初、椎名はその事を知らなかった。オケ(楽器による伴奏の音源)を聴いてハウス食品の商品「カレーマルシェ」のCMソングを思い浮かべたそうだが、その作曲者本人が参加している事は知らなかったという。後にcobaは、アルバム『三文ゴシップ』収録曲の「凡才肌」で編曲とアコーディオンを担当している。

    詳細

    CD
    #タイトル作詞・作曲編曲時間
    1.「真夜中は純潔」椎名林檎東京スカパラダイスオーケストラ
    2.「シドと白昼夢」椎名林檎服部隆之
    3.「愛妻家の朝食」椎名林檎森俊之
    合計時間:

    アナログ盤

    Side A
    #タイトル作詞・作曲編曲時間
    1.「真夜中は純潔」椎名林檎東京スカパラダイスオーケストラ
    2.「シドと白昼夢」椎名林檎服部隆之
    Side B
    #タイトル作詞・作曲編曲時間
    3.「愛妻家の朝食」椎名林檎森俊之
    合計時間:

    演奏

    [編集]

    脚注

    [編集]

    注釈

    [編集]
    1. ^ デビュー10周年企画の第3弾として2008年11月25日に発売された『MoRA』の『勝訴ストリップ』にはボーナス・トラックとして収録された。
    2. ^ 被写体は、椎名とその飼い猫のゲーテ。
    3. ^ 2003年11月に発売された彼女のシングル「りんごのうた」のミュージック・ビデオには、その際に披露されなかった衣装を纏った椎名が登場する。
    4. ^ 実際、カバーアルバム『唄ひ手冥利〜其ノ壱〜』では人間キーボード・スタンドにもなっている。
    5. ^ この時点ではまだサポートメンバーであり正式加入はしていなかった。

    出典

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    1. ^ 椎名林檎、妊娠!”. BARKS (2001年1月29日). 2017年12月12日閲覧。
    2. ^ 椎名林檎、活動再開”. BARKS (2002年3月19日). 2017年12月12日閲覧。
    3. ^ a b c ビデオクリップ集第参弾「性的ヒーリング〜其ノ参〜」公式発言第一弾”. 椎名林檎『性』. ユニバーサル ミュージック ジャパン (2003年8月). 2017年12月12日閲覧。