ハリネズミ

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ハリネズミ亜科
若いナミハリネズミ
ナミハリネズミ Erinaceus europaeus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ハリネズミ目 Erinaceomorpha
: ハリネズミ科 Erinaceidae
亜科 : ハリネズミ亜科 Erinaceinae
学名
Erinaceinae G.Fischer1814
和名
ハリネズミ亜科
英名
Hedgehog
ナミハリネズミ

ハリネズミ針鼠、英名 Hedgehog)は、ハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科に属する哺乳動物の総称。

広義には、ハリネズミ科に属するすべての動物、すなわちジムヌラ亜科英語版、ハリネズミ亜科の両方の生物群を指すが、ふつうは針毛をもたない(あるいはほとんどもたない)ジムヌラ類を除いて、ハリネズミ亜科のもののみを指すことが多い。本項でも、ジムヌラ類を除くハリネズミ類について記す。ハリネズミ亜科では、現生のものとしては5属16種が知られている。

分布[編集]

自然分布は、ヨーロッパアフリカ中近東東アジア日本を除く)、ロシアインド

外来種として、ニュージーランド日本

日本では、化石は発見されているものの、有史以後は分布しなかった。ただし現在は、ペットとして飼われていたと思われるものが、神奈川県の西部などに定着していることが確認されている。外来生物法の特定外来種指定リストにも、第二次指定種(2006年2月1日より施行)として「ハリネズミ属」が記載されている。

分類[編集]

ハリネズミはハリモグラヤマアラシと混同されやすいが、ハリモグラは単孔目(カモノハシ目)、ヤマアラシは齧歯目(ネズミ目)であり、いずれも系統分類的にはハリネズミとは無関係である。

形態[編集]

針のようなトゲは、体毛の一本一本がまとまって硬化したものである。これにより敵から身を守る。

名前[編集]

日本語では『ネズミ』と付くが、実際はモグラに近い(目レベルでは異なる)。ミミズなどを捕食する。イギリスでは生垣の下に生息していることが多く、そのため英語名はHedgehog(生垣のブタ)となっている。

食材・民間療法[編集]

ハリネズミは多くの文化において食材として扱われる。古くは古代エジプトなどで食用とされており、ヨーロッパ中世後期のいくつかのレシピでは、ハリネズミ肉の記載が残されている[2]

ユーラシア及びアフリカにおいては、ハリネズミは民間治療や呪術医による治療の材料として取引が行われている。中東の、特にベドウィンにおいてはリウマチ関節炎の薬として認められ[3]結核からインポテンツまでさまざまな病気を治療する万能薬とも伝えられている。 モロッコでは、焦げるまで焼いた皮膚や毛の煙を吸入することで、発熱やインポテンツ、尿に関する病気などに利くとされており、ハリネズミの血は白癬によるひび割れやイボの治療薬として利用される[4]ロマの人々の間ではいまでもハリネズミが食用とされ、ボイルあるいはローストして食べられており、血と脂肪は民間治療的に用いられる[5]。1980年代のイギリスにおいて「ハリネズミ風味」のポテトチップスが発売されたことがあったが、この商品にハリネズミは含まれていなかった[6]

キャラクター・物語[編集]


関連項目[編集]

出典[編集]