ヘラクレス (1997年の映画)
| ヘラクレス | |
|---|---|
| Hercules | |
| 監督 |
ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
| 脚本 |
ロン・クレメンツ ジョン・マスカー ボブ・ショウ ドナルド・マッケンリー アイリーン・メッキ |
| 製作 |
アリス・デューイ ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
| ナレーター | チャールトン・ヘストン |
| 音楽 | アラン・メンケン |
| 製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション |
| 配給 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 93分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $85,000,000[1] |
| 興行収入 | $252,712,101[1] |
『ヘラクレス』(Hercules)は、1997年に上映されたディズニーの長編アニメーション映画作品である。
概要[編集]
ディズニー・ルネサンスと呼ばれる時期に作られた作品で、ギリシャ神話を元に作られているがストーリーはオリジナルと言っても過言ではないものであり、賛否両論を呼んだ。ミュージカル要素が大きく出ている。
主人公の吹き替えの声は松岡昌宏が務めた。1988年公開『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』で初めて主人公の吹き替えが声優以外を起用し、それ以降も何度か著名のタレントを起用されているが、本作では日本語吹き替えの主演声優で初めてジャニーズ事務所の所属アイドルが起用された作品である。
ストーリー[編集]
舞台はギリシャ神話の時代。オリンポスの神ゼウスにヘラクレスという名の子供が生まれ、多くの神が集まってヘラクレスの誕生を祝っていた。だが、オリンポスの支配を企む死者の国の神ハデスは、将来邪魔者となるであろうヘラクレスを快く思っていなかった。しかし神は不死身であるため、ハデスは部下のペインとパニックにヘラクレスを誘拐させ、人間になる薬を飲ませ人間になった彼を抹殺させようとする。人間界に連れてこられたヘラクレスは薬を飲まされるが、薬を一滴だけ飲まなかったため完全に人間にならず、生まれ持っての怪力でペインとパニックを叩きのめす。人間の夫婦に発見され、ヘラクレスは人間界で育てられることになった。
人間界で成長したヘラクレスは、怪力のために友達もできない生活を送っていたが、両親から彼が彼らの本当の息子ではないこと、拾われた時に首にかけていたメダルにゼウスの紋章が彫られていたことを知らされる。ゼウスの神殿に向かい、ゼウスと再会したヘラクレスは、神に戻るには本当のヒーローになるしかないと聞かされる。こうして、ヘラクレスのヒーローになるための修行が始まった。
登場キャラクター[編集]
- ミューズ
- 歌と物語の語り手担当。ヘッドバンドで髪をまとめたカリオペ、小さなポニーテールを作ったクレイオー、長い巻毛のメルポメーネ、縮れ毛のテルプシコーラ、小柄のタレイアの5人が登場。
- ヘラクレス
- 本作の主人公。ゼウスの息子で天界の神の一族であるが、ハデスの陰謀により人間界に捨てられ、養父母に育てられている。何事にも一生懸命で誠実な性格。神一族の超人的なパワーをコントロールできずに悩み、それをコンプレックスとしていた。自分が全知全能なる神ゼウスの息子だと知った時、ゼロからヒーローを目指す冒険の旅に出る。
- 神話と異なり、母親はアルクメネではなくヘラで、ネメアの獅子の毛皮を着ない(代わりにスカーの毛皮を着る場面がある)。
- ハデス
- 本作のディズニー・ヴィランズ。
- 死者の国を治める神。ゼウスを倒しオリンポス山を乗っ取る野望を抱いている。自身の計画の邪魔になるヘラクレスを始末しようとするが、部下のペインとパニックが殺し損ねたため、次々と怪物を派遣する。ペインとパニックのドジに時折頭を抱えるなど気苦労も多く、悪役ではあるがどこかコミカルに描かれている。メグに対してはペインとパニックとは異なり、1人の女性として扱っている。
- 髪の毛は青い炎の(本人曰くカツラ)になっており怒ると赤く燃えるが、ペガサスに吹き消された際にはスキンヘッドになってしまった。
- ディズニーのハウス・オブ・マウスシリーズには比較的多く出演しており、彼をメインゲストにした回や『眠れる森の美女』のマレフィセントとの恋愛も描かれた。
- ペインとパニック
- ハデスのドジで間抜けな子分たち。ヘラクレスを半人間にするが、殺し損ねてしまう。変身が得意。
- ペガサス
- ヘラクレスの愛馬。ヘラクレスが誕生した時に、ゼウスが雲から作り出した。話せないがヘラクレスと意思疎通が可能で、しばしばツッコミ役をこなす。
- 本来はメドゥーサが死んだ際に彼女の傷口から産まれた存在で、ペルセウスはヘラクレスの曽祖父に当たる。
- ピロクテテス(フィル)
- 半人半獣のサテュロスで、数多くの世に英雄と呼ばれる人物を鍛えたトレーナー。ゼウスに雷で脅されヘラクレスを渋々鍛える事になる。自分の育てた弟子が星座になる事を「夢」見ている。ヘラクレスの前にアキレスという人物を弟子にしていたが、才能はあるものの踵が弱く、最後は自己犠牲で敵と共に死んだという。当初は自分の夢が叶わなかった鬱憤から投げやりな態度をとっていたが、ヘラクレスの才能を徐々に信じるようになり、自らの「夢」にも輝きを取り戻した。後にヘラクレスが「夢なんてもつものではなかった」と自暴自棄になった際には、「その理屈は間違いだ!」と一喝した。メグとハデスのやり取りを聞いたためか当初はメグを『性悪女』呼ばわりしていた。
- ギリシア神話におけるピロクテテスは、同様にヘラクレスの親友ではあるが、本作の役回りや容姿は完全にケイローンのもの。
- メガラ(メグ)
- ヘラクレスの前に現れた謎の美女。過去に恋人の為にハデスに魂を売ったが裏切られたため、男性不信になった。現在はハデスの手下に身を落としている。ヘラクレスに何度も救われるうちに少しずつ心を開き、彼と両想いになるが、その感情が皮肉にも完全無欠なヘラクレスの弱点となってしまった。色仕掛けで様々な男や怪物をハデス側に回していてフィルからは性悪と言われているが根は純真無垢な恋する乙女。
- 元ネタはクレオーンの娘でヘラクレスの妻のメガラー。
- 運命の三女神
- ラケシス、クロト、アトロポスの三女神。一つの目玉で過去・現在・未来を見ることができ、ハデスに助言する。
- タイタン族
- かつて人間界で破壊の限りを尽くしていた巨人たち。ゼウスによって退治され、地中深くに封印されていたが、ハデスが運命の三女神の予言に従い、封印から解き放った。
キャスト(映画)[編集]
| キャラクター | 原語版声優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| ヘラクレス | テイト・ドノヴァン | 松岡昌宏 (TOKIO) |
| ヘラクレス(少年時代) | ジョシュ・キートン | 秋山純 (ジャニーズJr.) |
| メグ (メガラ) |
スーザン・イーガン | 工藤静香 |
| フィル (ピロクテテス) |
ダニー・デヴィート | 永井一郎 |
| ゼウス | リップ・トーン | 若山弦蔵 |
| ハデス | ジェームズ・ウッズ | 嶋田久作 |
| ペイン | ボブキャット・ゴールドスウェイト | チャップ (フーリューズ) |
| パニック | マット・フルーワー | パグ (フーリューズ) |
| カリオペ | リリアス・ホワイト | 竹沢教子 |
| タリア | ロズ・ライアン | 白石江里香 |
| クリオ | ヴァネス・Y・トーマス | 柴田穂積 |
| メルポメネ | シェリル・フリーマン | 牧野真由美 |
| テレプシコル | ラ・チャンス | 台詞:水谷優子 うた:藤井夕香理 |
| ヘラ | サマンサ・エッガー | 池田昌子 |
| アンピートリオン | ハル・ホルブルック | 内田稔 |
| アルクメネ | バーバラ・バリー | 久保田民絵 |
| ヘルメス | ポール・シェイファー | 江原正士 |
| ラケシス | キャロル・シェリー | 津田延代 |
| クロートー | アマンダ・プラマー | 京田尚子 |
| アトロポス | パディ・エドワーズ | 磯辺万沙子 |
| アポロ | キース・デイヴィッド | ? |
| ネッソス | ジム・カミングス | 大友龍三郎 |
| パイロス | 石塚堅 | |
| 背が高い男 | 島香裕 | |
| 老人 | 北村弘一 | |
| リトス | コーリー・バートン パトリック・ピニー |
荒川太郎 |
| ハイドロス | ジム・ウォード | 鈴木勝美 |
| ストラトス | コーリー・バートン | |
| 焦げた男 | 亀山助清 | |
| サイクロプス | パトリック・ピニー | 郷里大輔 |
| ディミトリウス | ウェイン・ナイト | 藤本譲 |
| がっしりした女 | キャスリーン・フリーマン | 片岡富枝 |
| 地震女 | メアリー・ケイ・バーグマン | 定岡小百合 |
| ナレーター | チャールトン・ヘストン | 森繁久彌 |
| ペガサス | フランク・ウェルカー | 原語版流用 |
| ケルベロス | ||
| ヒドラ |
テレビシリーズ[編集]
テレビシリーズも制作された。日本では2005年夏にリリースされたDVD「ディズニー・ヒーローズ ヒーローへの道」にも収録された。
| キャラクター | 原語版声優 | 日本語吹き替え |
|---|---|---|
| ヘラクレス | テイト・ドノヴァン | 鈴木正和 |
| イカロス | フレンチ・スチュワート | 鈴木千尋 |
| ゼウス | コーリー・バートン | 銀河万丈 |
| ハデス | ジェームズ・ウッズ | 青山穣 |
主題歌・挿入歌[編集]
- 「ゴー・ザ・ディスタンス」マイケル・ボルトン(日本語吹替版では藤井フミヤがカバー)
- 「ゼロ・トゥ・ヒーロー」
- 「恋してるなんて言えない」(日本語吹替版ではメガラ役の工藤静香がカバー)
- 「A Star Is Born」
- 「ゴスペル・トゥルース」
- 「最後の夢」
スタッフ[編集]
- 監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
- 製作:アリス・デューイ、ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
- 脚本:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ、ボブ・ショウ、ドナルド・マッケンリー、アイリーン・メッキ
- 音楽:アラン・メンケン
豆知識[編集]
- 『アラジン』と同じく、劇中ではさまざまなパロディシーンが登場する(例:劇中歌「恋してるなんて言えない」では、歌担当のミューズ(ムーサ)がホーンテッドマンションの歌う胸像に扮している)。他には『アラジン』のスタッフが製作した為か、劇中でヘラクレスとメグがデートをした場所に酷似したところが、アラジンとジャスミンの魔法の絨毯デートの途中にも出ている。更にはヘラクレスが絵のモデルをしている時、頭にはライオン・キングのスカーの頭部の毛皮を被っている(ネメアの獅子の代わりか)。
- 東京ディズニーランドでは映画公開に合わせて、スペシャルイベント「ヘラクレス・ザ・ヒーロー」が開催された。声優は映画版とは異なりヘラクレスは松本保典、メガラは松本梨香が演じており、ゲームでも続投している。その後、東京ディズニーランドにおいてヘラクレスは「ディズニー・オブ・パレード/100イヤーズ・オブ・マジック」(メガラも登場)「ワンス・アポン・ア・マウス」(前期のみ)に登場したが現在行われているショーやパレードには登場していない。一方ハデスは、ディズニー・ヴィランズとして「ミッキーのギフト・オブ・ドリームズ」、「ディズニー・ハロウィーン」などで主人公のヘラクレス以上にショーやパレードに登場している。ハデスの声は映画版の嶋田が続投しているが、初期は千葉繁が代演していた。
- 監督のジョン・マスカーとロン・クレメンツがその他の声の出演に参加している。
脚注[編集]
- ^ a b “Hercules (1997)” (英語). Box Office Mojo. 2010年5月1日閲覧。
関連項目[編集]
- ヘーラクレース
- ヘラクレス (曖昧さ回避)
- コンピュータゲーム『キングダムハーツ』シリーズ - ゲーム中に本作の舞台や登場人物たちが登場。ディズニー作品の中で唯一キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]を除く全シリーズに登場している。主にディズニー作品の中で『FF』シリーズのキャラクター達との競演が多い。
外部リンク[編集]
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