ラーヤと龍の王国
ラーヤと龍の王国 | |
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Raya and the Last Dragon | |
監督 |
ドン・ホール カルロス・ロペス・エストラーダ |
脚本 |
キュイ・グエン アデル・リム |
原案 |
ポール・ブリッグス ドン・ホール アデル・リム カルロス・ロペス・エストラーダ キール・マレー クワイ・グエン ジョン・リパ ディーン・ウェリンズ |
原作 | ブラッドリー・レイモンド |
製作 |
オスナット・シューラー ピーター・デル・ヴェッチョ |
出演者 |
ケリー・マリー・トラン オークワフィナ アイザック・ワン ジェンマ・チャン ダニエル・デイ・キム ベネディクト・ウォン サンドラ・オー タライア・トラン ルシル・スーン アラン・テュディック |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード[1] |
撮影 |
ロブ・ドレッセル(レイアウト) アドルフ・ルシンスキー(照明) |
編集 |
ファビエンヌ・ローリー シャノン・スタイン |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
配給 |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・ジャパン |
公開 | 2021年3月5日[2] |
上映時間 | 107分[3] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $100,000,000+ |
興行収入 |
$130,423,032[4] $54,723,032 3億5,985万円[5] |
前作 | アナと雪の女王2 |
次作 | ミラベルと魔法だらけの家 |
『ラーヤと龍の王国』(ラーヤとりゅうのおうこく、原題: Raya and the Last Dragon)は、2021年のアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作。同社59作目の作品であり、監督はドン・ホールとカルロス・ロペス・エストラーダ、プロデューサーはオスナット・シューラー、ピーター・デル・ヴェッチョが務めた。キャストはケリー・マリー・トラン、オークワフィナ、アイザック・ワン、ジェンマ・チャン、ダニエル・デイ・キム、ベネディクト・ウォン、サンドラ・オー、タライア・トラン、ルシル・スーン、アラン・テュディックらが務めた。主人公のラーヤは伝説の“最後の龍”を探し、クマンドラからドルーンと呼ばれる心を持たない魔物を追い出すため、“龍の石”を復元するため旅に出る。
本作は、東南アジアの伝統文化をインスパイアした。2018年10月に製作が開始され、2019年8月にプロジェクトを正式に発表、キャストとともにタイトルを明らかにした。製作中の2020年8月、当初発表された主演のキャシー・スティールが、キャラクターとプロットの変更によりケリー・マリー・トランに交代するなど、複数のキャストとスタッフの交代を発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的流行時、Zoomなどのデジタル通信ソフトを使って自宅で作業するなど、感染対策を徹底した。
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズは、本作を2020年11月25日にアメリカで劇場公開する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で2021年3月5日に延期した。これによる映画館への影響で、Disney+のプレミアアクセスで同時配信した。また、「2021年に最も視聴されたストリーミング映画」で3位となり、全世界で1億3千万ドル以上の興行収入を記録した(Disney+のプレミアアクセスからの収入は含まない)[6]。批評家は、アニメーション、映像、アクションシーン、キャラクター、キャストなどを評価した一方で、東南アジア系キャストの不足、時代錯誤のユーモアなどを批判した。第94回アカデミー賞や第79回ゴールデングローブ賞の長編アニメ映画賞などにノミネートされたが、最終的に同じくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの作品である『ミラベルと魔法だらけの家』が両賞を受賞した。また、第49回アニー賞で10部門にノミネートされ1位を獲得したが、どの部門でも受賞することはなかった。
劇場においての同時公開作品は『あの頃をもう一度』。
ストーリー
[編集]昔、聖地であるクマンドラでは人々と聖なる龍が共存して平和に暮らしていた。しかしある時、クマンドラに心を持たない魔物“ドルーン”が現れ、触れた者は石にされてしまった。龍たちはドルーンを封じるために魔法の力を“龍の石”に込めてシスーに託し、ドルーンは滅ぼされた。人々は石の姿から解き放たれたが、龍たちの姿が戻ることはなかった。
それから500年後。龍の石は人間の手に渡り、クマンドラは龍の石を巡って分裂、砂漠の国・テイル、水の国・タロン、雪と氷の国・スパイン、戦闘民族の国・ファング、そしてハートという5つの国に分かれて対立を繰り広げていた。龍の石はハートで厳重に保管されていた。ハートの首長・ベンジャはクマンドラ再興のため、5ヶ国の首長たちを一堂に集め、交流を深めようと考えていた。そんな中、ベンジャの12歳になる娘・ラーヤは龍の石の守護者になるための試練を受け、正式な龍の石の守護者として認められた。5ヶ国の長たちがハートに集結した。互いに緊張感を抱えるなか、ラーヤはファング国の首長・ヴィラーナの娘・ナマーリと打ち解け合うことに成功した。龍が好きだというナマーリは、最後の龍・シスーの絵をラーヤに見せ、ペンダントを渡した。ラーヤはお返しに、龍の石の場所にナマーリを招き入れた。しかし、突然ナマーリはファング国の兵士たちを突入させた。ナマーリは、龍の石を手に入れるためラーヤを騙したのだ。騒ぎを聞きつけた他の国の長たちまでもがなだれ込み、奪い合いに発展した末に龍の石は5つに割れてしまった。その時、封印されていたドルーンが復活し、人々は次々と石に変えられていった。他の国の長たちが割れた龍の石の欠片を持ち帰るなか、ベンジャはラーヤに龍の石の欠片を託して逃がし、自らも石に変えられてしまった。
6年後の現在。18歳になったラーヤは、唯一の相棒・トゥクトゥクと共にシスーを探す旅を続けていた。テイル国に来たラーヤは言い伝えに従い、復活の儀式を始め、シスーの復活を成功させた。シスーは状況が飲み込めずにいるものの、テイル国に忍び込み、龍の石の欠片を手に入れた。シスーはこの力で人間の姿に変身できるようになった。ラーヤとシスーは残る4つの欠片を手に入れることを誓い合うが、道中、ラーヤの動きを止めようとしたナマーリの邪魔が入り、ラーヤ達は1隻の船に逃げ込んだ。その船の船長兼コックは幼い少年・ブーンで、ドルーンによって家族全員を石にされたという。彼は家族を取り戻すため、ラーヤとシスーに協力することとなり、タロン国へと向かった。ラーヤはそこで迷子の赤ん坊・ノイと出会ったが、隙をつかれ龍の石の欠片を奪われてしまった。タロンは詐欺や窃盗がはびこる国となり、ノイや仲間のオンギも窃盗で身を立てていた。何とか欠片を取り戻したラーヤは、ノイもまた家族を石にされたことを知り、仲間に加えることを決めた。
次にラーヤ一行はスパイン国に向かった。過去のトラウマから未だに新たな仲間たちのことを信用できないでいるラーヤに、人を疑うことを知らないシスーは「相手に信じてもらうためには、まず自分が相手を先に信じるべきだ」と諭し、自らそれを証明するためにスパイン国の門をくぐったが、大男のトングにラーヤ共々捕まってしまった。しかし、トングは家族や仲間を失った孤独に耐え切れず、ラーヤに龍の石の欠片を渡して仲間に加わることにした。
一行は最後の国、ファングを目指した。しかし、またもやナマーリが立ちはだかった。ラーヤはシスーたちを逃がしつつ、ナマーリと1対1の勝負を挑んだ。そこにシスーがラーヤを助けようと駆け付け、本来の姿である龍の姿を表した。ラーヤたちはドルーンを倒して大切なものを取り戻す決意を新たにした。道中、シスーが見せたいものがあると言った。それは、石にされたシスーの兄弟たちの姿だった。シスーは兄弟たちが自分を信じてくれたことを語り、ラーヤも仲間たちのことを信じてみようという気持ちになった。
その頃、シスーを目撃したナマーリは少しずつ考えが変わり、龍の石の欠片さえあればクマンドラはひとつになれるとヴィナーラを説得していた。しかし、ヴィラーナはナマーリの提案を聞き入れず、シスーと龍の石の欠片を奪うようナマーリに命じた。ラーヤはナマーリに手紙を送って待ち合わせ場所に呼び寄せた。ナマーリはヴィラーナが持つ龍の石の欠片を持ってラーヤの前に現れたが、ナマーリはボーガンを向けてきた。ラーヤも剣を抜くが、驚いたナマーリは矢を放ってしまい、それを受けたシスーは川底へと転落していった。
龍の力が弱まったことにより、ドルーンの魔の手が一気にファング国に押し寄せてきた。ファング国の人々が次々と石に変わっていくなか、怒りで我を忘れたラーヤはナマーリの後を追った。ナマーリは宮殿で、石にされたヴィラーナの姿を目の当たりにした。2人は再び戦うが、ブーン、ノイ、トングは人々を避難させようと必死になっていた。戦いの中、シスーが「信じ合うことこそが大切」だと訴えていたのを思い出したラーヤは我に返り、ナマーリに自らの龍の石の欠片を託すと石となった。これまでナマーリを信用していなかったブーン、ノイ、トングも、ラーヤを信じてそれぞれの龍の石の欠片をナマーリに託し、石となっていった。ナマーリは石の欠片を集め、遂に龍の石は復活を果たした。龍の石は空に雨を降らせ、ドルーンは消滅し、石になったラーヤや人々、龍たちも元の姿に戻り、シスーも復活を果たし、仲間との再会を喜び合った。ラーヤとナマーリも和解を果たした。ブーン、ノイ、トングは故郷に戻り、元に戻った家族や仲間たちと再会を果たした。ラーヤもベンジャとの再会を果たし、ベンジャはラーヤの成長を喜んだ。ハート国にはブーン、ノイ、トング、ナマーリとヴィラーナも訪れ、人々は「ようこそ、クマンドラへ」の掛け声と共に再び一つへとまとまっていったのだった。
登場人物
[編集]- ラーヤ
- 声 - ケリー・マリー・トラン(英)、吉川愛[7](日)
- 本作品の主人公にしてヒロイン。12歳で、聖なる龍の力が宿るという“龍の石”の守護者になる。大胆不敵で情熱的な戦士。幼い頃の出来事が原因で人を信じられなくなってしまった[8]。18歳になり、ドルーンにより姿を石にされてしまった父親を助け、クマンドラに平和を取り戻すために割れてしまった“龍の石”のかけらを集め、元通りにするべく旅に出る[9][10] 。
- 詳細は「ラーヤ (キャラクター)」を参照
- シスー
- 声 - オークワフィナ(英)、高乃麗[7](日)
- もう一人の主人公。特別な力を持ち、“最後の龍”と呼ばれている。正式にはシスー・ダトゥ。500年間姿を消していたが、ラーヤが呼び起こし目覚める。ラーヤとともに“龍の石”のかけらを集める旅に出る。“龍の石”には魔法の力があり、そのうちの一つを使って、ラーヤと同い年ぐらいの人間の女の子に姿を変えている。常に楽観的であり、ラーヤとは正反対で他人を疑うことのない性格。ベンジャ同様人を信じることを率先しており、ラーヤに人を信じることの大切さを説く。兄のベングー・ダトゥ、姉のブラニー、弟のジャガン、妹のアンバがおり、彼らが“龍の石”を作った。
- ブーン
- 声 - アイザック・ワン(英)、斎藤汰鷹[11](日)
- テイル国の港でエビ獲りボートを営む10歳の少年。子供ながらなんでも一人でこなす腕の良いシェフ兼ボートの船長。ドルーンによって家族を失った。性格などに難のある登場人物の多い本作の中で数少ない常識人。
- ナマーリ
- 声 - ジェンマ・チャン / ジョナ・シャオ(幼少期)(英)、伊藤静[12] / 黒沢ともよ(幼少期)(日)
- ファング国の首長の娘。行く先々でラーヤを妨害する最大のライバル。子供の頃にラーヤと仲良くなるがハート国から“龍の石”を奪い取るためにラーヤを裏切る。クールな性格で龍に強い憧れがある。本作のディズニー・ヴィランズに近い存在である。
- ベンジャ
- 声 - ダニエル・デイ・キム(英)、森川智之[7](日)
- ラーヤの父親でありハート国の首長。分断された5つの国をまとめ、クマンドラを復興させる夢を抱いている。そのためには人々が互いを信頼することが重要だと考えている。自らがその模範になろうとするが、ドルーンにより姿を石にされてしまった。
- トング
- 声 - ベネディクト・ウォン(英)、後藤光祐(日)
- 巨大な斧を持ったスパイン国の大男。一見無愛想で凶暴に見えるが、実は気の優しい性格。ドルーンによって仲間や家族を失い、スパイン国ただ一人の生存者として孤独な生活を送っている。赤ん坊好きな一面もありノイを可愛がる。
- ヴィラーナ
- 声 - サンドラ・オー(英)、深見梨加(日)
- ファング国の首長でありナマーリの母親。ファング国民が生き残るためには無慈悲な行動も必要だと考えている計算高い指導者。
- ノイ
- 声 - タライア・トラン、アドリーヌ・シュターイユ(日)
- オンギたちに育てられている2歳の女の子。とても可愛らしいが窃盗団のリーダーである。可愛らしさで観光客の気を引き、オンギたちが荷物を盗むという手口。ドルーンによって両親を失った孤児。
- ダン・フー
- 声 - ルシル・スーン(英)、谷育子(日)
- ダン・ハイの母親でタロン国の真の首長。
- トゥクトゥク
- 声 - アラン・テュディック(英)、ブルーノ・マーニュ(日)
- ダンゴムシのような丸めることができる体で、手のひらに乗るような大きさの頃からのラーヤの親友。巨大に成長し、ラーヤを背中に乗せて移動する乗り物になり、ラーヤの旅路を支える。
スタッフ
[編集]日本語版制作
[編集]- 演出 - 佐々木由香
- 翻訳 - 瀬尾友子
- 翻訳監修 - JAMES HUBBERT
- 録音 - 東田直子
- 調整 - SHEPPERTON INTERNATIONAL
- 録音制作 - 新井貴子、箕輪香、グロービジョン㈱
- 制作監修 - 天見美智世
- DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
製作
[編集]企画
[編集]2018年10月、『Deadline Hollywood』は、ディズニーがアデル・リムが脚本、オスナット・シューラーがプロデューサーを務めるコンピュータアニメーション映画を製作中で、ポール・ブリッグスとディーン・ウェリンズが監督デビューを果たすと報じた。彼らのほとんどは、『アナと雪の女王』『ズートピア』『モアナと伝説の海』など他のディズニー作品にも携わった経験があった。当時、タイトルは決定しておらず、ディズニーの方針である製作スケジュールの秘匿のため、登場人物も不明のままだった。しかし、キャスティングの詳細から、アジアの女性が主人公であることが推測された[13]。2019年8月、ディズニーはD23 Expoのプレゼンテーションで本作の詳細と、ラーヤ役のキャシー・スティールやシスー役のオークワフィナといったキャストを発表した[14][15]。
2020年8月、ディズニーは複数のキャストとスタッフの交代を正式に発表した。『くまのプーさん』や『ベイマックス』で監督を務めたドン・ホールと、2019年にディズニー・アニメーションに入社したカルロス・ロペス・エストラーダが、突然のオファーで監督に就任した。ブリッグスは、当初共同監督を務めていたジョン・リパから降格され、後に再雇用された[16]。また、リパは後にディーン・ウェリンズに代わって本作の共同監督となった。ウェリンズは最終的に原作者としてクレジットに掲載された。さらに、キュイ・グエンが共同脚本家として加わり、ピーター・デル・ヴェッチョがプロデューサーとして加わった[17][18][19]。スティールもキャラクターやプロットの変更により、ケリー・マリー・トランに交代した。シュラーは、この理由を「キャストはキャラクターと同じ精神を体現する必要があり、トランの方が役に合っている」と説明した[20]。
ホールによると、キャストを変更したのは、ラーヤはもともと「ストイックな一匹狼」として構想されていたが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイルに似た「威厳」などの要素を取り入れるようになったためだという[21]。『ハリウッド・リポーター』によると、トランは「軽快さや悪女っぽさ」が評価されて選ばれたとのこと[21]。トランはラーヤ役のオーディションに1度落選していたことから製作チームをあまり信じておらず、2020年1月にスティールに代わってラーヤを演じたときには別の女性俳優の代わりとして採用されたと思い込んでいた[22]。ディズニーは本作のキャスティングをキャスト陣には秘密にし、個々にセリフを収録した。しかし、ディズニーがキャストリストを発表する前に、キャストたちは偶然にもお互いの関与を知ることになった[23]。
最終的にブルネイ、シンガポール、ラオス、タイ、東ティモール、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、インドネシア、フィリピンといった東南アジアの文化からインスピレーションを受けた「クマンドラ」を舞台にした作品となった[24]。背景を調べるため、監督と製作チームはタイ、ベトナム、カンボジア、インドネシア、フィリピン、ラオスに足を運んだ[25]。また、カリフォルニア州立大学スタニスラウス校のラオス人類学准教授であるスティーブ・アロウサックを含む文化コンサルタント集団「東南アジア・ストーリー・トラスト」を結成し、製作に当たった[26]。そして、タイのアーティストであるフォーン・ヴィーラサンソーンが本作のストーリーヘッドを務めた[27]。
主人公の名前は、ディズニーの東南アジア・ストーリー・トラストの専門家が推薦する数十の候補から選ばれた。脚本家のアデル・リムは、マレー語で「お祝い」を意味する「ラーヤ」という名前を初めて聞いたとき、感動を覚えたという[26]。新型コロナウイルス感染症の世界的流行時には、Zoomなどのデジタル通信ソフトを使って自宅で作業するなど、感染対策を行うことを余儀なくされた[28]。
アニメーション
[編集]本作でラーヤはフィリピンの伝統的な帽子を被っており、東南アジアの文化が融合していることがうかがえた[29]。衣装デザイン、髪型、装備も、東南アジアの伝統的な衣服がベースとなっている[30]。水はプロットの中心的な要素の一つであり、ラーヤの心の成長を表現するために使用されている。滑らかな色の水面はラーヤが周囲に親しみを感じる瞬間を表し、不信感が高まった際はコントラストを高めて影やシルエットを強調して表現された[31]。
製作は、ディズニー・アニメーションのチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼エグゼクティブ・プロデューサーのジェニファー・リーが監修した。そして、ケルシー・ハーリーは、アソシエイト・テクニカル・スーパーバイザーのガブリエラ・ヘルナンデスとシュウェタ・ヴィスワナサンの助けを借り、女性だけのリーダーシップチームを監督した[32]。このチームは、Maya、Houdini、Nukeなどの編集・レンダリングソフトウェアや、Python、C++などのプログラミング言語を使用した[33]。
音楽
[編集]ジェームズ・ニュートン・ハワードは、『ダイナソー』『アトランティス 失われた帝国』『トレジャー・プラネット』に続いて音楽を担当し、長編アニメーションとしては4度目のコラボレーションを果たした[34][35]。このサウンドトラックは2021年2月26日に発売され、ジェネイ・アイコがエンドロールに使用される「Lead the Way」を作曲し歌唱した[36]。
2021年3月2日、ディズニー・スタジオ・フィリピンは、フィリピン人歌手であるKZ・タンディンガンが、ディズニー初のフィリピン語曲「Gabay(ガイド)」を歌うと発表した[37]。この曲は、「Lead the Way」のフィリピン語版で、吹き替え版のサウンドトラックに収録された。フィリピン・ディズニーのスタジオ・マーケティング責任者であるアリー・ベネディクトは、この曲について「地元のクリエイティブな才能と協力して、地元に関連した方法でストーリーを伝えるという我々のコミットメントを示すものだ」と述べた[38]。プレスリリースでタンディンガンは、「母国語で歌えること、そしてディズニー映画で歌えることに感謝し、誇りに思う。そして、弱さや孤独を感じているときに世界を変えるために団結し、信頼するというメッセージが気に入っている」と語った[39]。
封切り
[編集]劇場公開とストリーミング配信
[編集]本作は当初、2020年11月25日にアメリカでの公開が予定されていた[40]。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で、2021年3月12日に延期された[41]。2020年12月10日、ディズニーのインベスター・デイのプレゼンテーションの一環として、劇場公開日を2021年3月5日に延期し、Disney+ プレミアアクセスで同時公開することを発表した[42]。2021年6月4日までプレミアアクセスで購入可能だったが、4月23日からラテンアメリカで、その他の国では6月4日からすべての加入者に無料で配信した[43][44][45]。劇場では、短編映画『あの頃をもう一度』を同時上映した[46]。
『ムーラン』や『ソウルフル・ワールド』(ピクサー・アニメーション・スタジオ制作)の公開中止や、本作の同日配信を行うことへの映画館への補償が不十分といった理由で上映を見送る劇場も多かった。アメリカにおいては、大手シネマコンプレックス(シネコン)のシネマーク・シアターズが上映を拒否[47]。日本においても、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が「これまで通りの形式で劇場公開をしない作品については上映しない」というルールを2021年1月21日に決定したのに従い、TOHOシネマズやMOVIX、ティ・ジョイ、109シネマズなどの大手シネコンが上映を見送った。このルールには強制力は無く、各劇場の自主判断に任されているため、イオンシネマやユナイテッド・シネマ、独立系などの一部映画館では上映されているが、小規模での公開となっている[48][49]。
マーケティング
[編集]本作の公開月に、ゲーム「ディズニー マジックキングダムズ」では、プロモーションとして期間限定でイベントを開催した。ラーヤやシスー、トゥクトゥク、ブーン、ナマーリといったキャラクターが登場し、ハート国の宮殿やファング国の宮殿、ブーンのボートがアトラクションとして登場し、映画の出来事とは無関係の新ストーリーを製作した[50]。
ホームメディア
[編集]ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントは、本作を2021年4月2日にデジタルHDで発売し、5月18日にDVD、Blu-ray Disc、Ultra HD Blu-rayとして発売した[51]。デジタル盤には短編映画『あの頃をもう一度』も収録した[52]。Blu-rayに収録される特典映像には、短編映画『あの頃をもう一度』の舞台裏を紹介する「An Introduction to Us Again」、東南アジアの食事をバーチャル体験できる「Taste of Raya」、アニメーターの自宅での仕事を紹介する「Raya Bringing It Home」、本作で使われる武道や武器について学ぶ「Martial Artists」、東南アジアから本作に影響を受けた文化「We are Kumandra Story Trust outtakes from the film facts and Easter eggs」などを収録した[53][54]。
作品の評価
[編集]興行成績
[編集]本作は、アメリカとカナダで5,470万ドル、その他の地域で7,570万ドル、全世界で1億3,040万ドルの興行収入を記録した[55]。
アメリカとカナダでは、『カオス・ウォーキング』及び『ブギ』と同日に公開し[56]、当初、その週末には2,045館で600万ドルから700万ドルの興行収入が見込まれていた[57]。しかし、ニューヨークの映画館での公開が再開されたこともあり、初日で250万ドルを記録したところで、週末の予想は830万ドルに引き上げられた[58]。結果的に850万ドルを記録し[59]、興行収入で1位となった[60][61][62]。
アメリカではシネマーク・シアターズとハーキンズ・シアターズ、カナダではシネプレックスといった映画館チェーンが、ディズニーのレンタル条件を断った上で当初本作を上映しなかったため[63]、同じくパンデミックの最中に公開された『クルードさんちのあたらしい冒険』や『トムとジェリー』の公開初週末の興行収入に及ばなかった。しかし、次週には『トムとジェリー』の興行収入に到達し、最終的にはそれを上回った。2週目の末に550万ドル、3週目の末に520万ドルを記録し、興行成績1位となった[64][65]。
視聴時間
[編集]本作は、3日間で3億5,500万分視聴され、映画の中では週間4位を記録した[66]。2021年6月4日にDisney+で追加料金なしで配信され、世界的にはNetflixで配信された『LUCIFER/ルシファー』に続く2番目に視聴された映画となった[67]。また、5月31日から6月6日までに約11億分視聴され、30ドルのプレミアムタイトルとしてのみ配信されていた頃の視聴時間が週1億1,500万分だったことから、大幅に増加したことになった[66]。
2022年1月21日に発表された、『Deadline』と『ニールセン・ホールディングス』による「2021年に最も視聴されたストリーミング映画」のリストによると、83億4,000万分の視聴時間で3位となり、それぞれ105億分、89億分だった『あの夏のルカ』『モアナと伝説の海』に次ぐものとなった[68][69]。
映画批評家によるレビュー
[編集]本作は批評家から概ね好評だった。『Rotten Tomatoes』によると、298人の批評家のうち94%が好意的に評価し、平均評価は7.7/10となった。同サイトにおいて「豪華なアニメーションと巧みな音声で描かれた本作は、ディズニーの代表作の1つになると同時に、その伝統的な方式がこれまでと同様に信頼できることを再確認させる作品でもある」とコメントされた[70]。『Metacritic』では、48人の批評家による加重平均スコアが100点満点中74点となり、「概ね好評」であることを示した[71]。『CinemaScore』では、A+からFまでの評価で平均Aを獲得し、『ポストトラック』では、92%の観客が肯定的な評価をし、78%がぜひ勧めたいと回答した[72]。
また、女性のエンパワーメントな側面なども評価された。『インディワイア』のケイト・アーブランドは「B+」と評価した。彼女は本作は創造的で、『ムーラン』や『プリンセスと魔法のキス』と比較すると、視点が異なっていると述べた[73]。『アトランティック』のシャーリー・リーは、世界観の構築とディテールを強く評価する一方で、「ストーリーを世界観に従属させることは、作品のメッセージを濁らせる」と述べた[74]。『サンフランシスコ・クロニクル』のジュリー・トレメインは、女性の描写について評価した[75]。
『ローリング・ストーン』のデヴィッド・フィアーは、5点満点中3.5点の評価で、「アクションシーンやシーケンス、キャストが作品を生き生きとさせた」と評価した[76]。『コモン・センス・メディア』のサンディ・アングロ・チェンは、5つ星のうち4つのスコアをつけ、特にエンパワーメントについて評価した[77]。『フォーブス』は、本作のアニメーション、ユーモア、感動的な場面を評価した[78]。
また、東南アジア系のキャストが少ないことや、物語が過剰に演出されていることに失望した観客も存在した。『ポップダスト・ドット・コム』のキース・ボールドウィンは、『アバター 伝説の少年アン』や『レジェンド・オブ・コーラ』との類似点を見出しつつ、予告編の文化的美学やキャラクターの動機づけを批判した[79]。『A. DiscussingFilm』のフェリシア・ウェイドは、ケリー・マリー・トラン、バトラー、タリア・トラン、ワン、ハリソンが東アジアの血を引いていないことについて、「正確性に欠け、核心をついていなくてがっかりする」と評価した[80][81][82]。『NPR』のジャスティン・チャンは、アニメーションとユーモアを評価しつつも、プロットが細部に渡り過ぎると述べた。また、東南アジアの大半の地域でDisney+が利用できないことについても批判した[83]。
受賞歴
[編集]賞 | 受賞日 | カテゴリー | 対象 | 結果 | 出典 |
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アカデミー賞 | 2022年3月27日 | 長編アニメ映画賞 | ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ、オスナット・シューラー、ピーター・デル・ヴェッチョ | ノミネート | [84] |
女性映画ジャーナリスト同盟賞 | 2022年1月25日 | アニメ映画賞 | ラーヤと龍の王国 | [85][86] | |
女性アニメ賞 | ケリー・マリー・トラン | ||||
オークワフィナ | |||||
アメリカ映画編集者協会賞 | 2022年3月5日 | 長編映画編集賞 | ファビエンヌ・ローリー、シャノン・スタイン | [87] | |
アニー賞 | 2022年3月12日 | 長編作品賞 | ラーヤと龍の王国 | [88] | |
FX賞長編部門 | アレックス・モアベニ、ディミトリ・ベルベロフ、ブルース・ライト、スコット・タウンゼント、デイル・マイエダ | ||||
長編作品キャラクター・アニメーション賞 | ジェニファー・ヘイガー | ||||
長編作品キャラクター・デザイン賞 | アミ・トンプソン | ||||
長編作品音楽賞 | ジェームズ・ニュートン・ハワード、ジェネイ・アイコ | ||||
長編作品美術賞 | ポール・フェリックス、ミンジュエール・チェン、コーリー・ロフティスルイス・ローガム | ||||
長編作品絵コンテ賞 | ルイス・ローガム | ||||
長編作品声優賞 | ケリー・マリー・トラン(ラーヤ) | ||||
長編作品脚本賞 | キュイ・グエン、アデル・リム | ||||
長編作品編集賞 | ファビエンヌ・ローリー、シャノン・スタイン、トッド・フルカーソン、リック・ハンメル、ブライアン・ミルマン | ||||
美術監督組合賞 | 2022年3月5日 | プロダクションデザイン賞 | ポール・フェリックス、ミンジュエール・チェン、コーリー・ロフティス | [89] | |
アルティオス賞 | 2022年3月23日 | キャスティング賞 | ジェイミー・スパレル・ロバーツ、グレース・C・キム | [90] | |
BMIフィルム&TVアワード | 2021年7月12日 | 劇場公開作品 | ジェームズ・ニュートン・ハワード | 受賞 | [91] |
映画オーディオ協会賞 | 2022年3月19日 | アニメーション映画音響ミキシング部門シネマ・オーディオ協会賞 | ポール・マクグラス(オリジナル・ダイアログ・ミキサー)、デヴィッド・E・フルア、ガブリエル・ガイ(再録音ミキサー)、アラン・マイヤーソン(スコアリング・ミキサー)、ドク・カーン(アドル・ミキサー)、スコット・カーティス(フォーリー・ミキサー) | ノミネート | [92] |
クリティクス・チョイス・アワード | 2022年3月13日 | アニメ映画賞 | ラーヤと龍の王国 | [93][94] | |
ダラス・フォートワース映画批評家協会賞 | 2021年12月20日 | アニメ映画賞 | ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ | ||
ジョージア映画批評家協会賞 | 2022年1月14日 | アニメ映画賞 | ラーヤと龍の王国 | ||
ゴールデングローブ賞 | 2022年1月9日 | アニメ映画賞 | [95] | ||
ゴールデンリール賞 | 2022年3月13日 | 音響編集(効果音、フォーリー、ダイアログ、ADR)賞 | シャノン・ミルズ、ブラッド・セメンオフ MPSE、ニア・ハンセン、サムソン・ネスランド、デビッド・C・ヒューズ、キャメロン・バーカー、クリス・フレイジャー、スティーブ・オーランド、ジョン・ローシュMPSE、シェリー・ローデンMPSE、ジム・ワイドマン、デビッド・オルソン | 受賞 | [96] |
ハリウッド批評家協会賞 | 2021年7月1日 | ミッドシーズン・アワード 作品賞 | ラーヤと龍の王国 | ノミネート | [97] |
2022年2月28日 | アニメ映画賞 | [98] | |||
ヒューストン映画批評家協会賞 | 2022年1月19日 | 長編アニメ賞 | [99] | ||
国際映画音楽批評家協会賞 | 2022年2月17日 | 作曲家賞 | ジェームズ・ニュートン・ハワード | 受賞 | [100] |
アニメ映画オリジナル作曲賞 | |||||
アイオワ映画批評家協会賞 | 2022年1月15日 | アニメ映画賞 | ラーヤと龍の王国 | 2位 | [101] |
NAACPイメージ・アワード | 2022年2月26日 | アニメ作品賞 | ノミネート | [102] | |
キャラクター声優賞(映画部門) | オークワフィナ | ||||
オンライン映画批評家協会賞 | 2022年1月24日 | アニメ映画賞 | ラーヤと龍の王国 | [103] | |
ピープルズ・チョイス・アワード | 2021年12月7日 | 2021年ファミリー映画 | [104] | ||
全米製作者組合賞 | 2022年3月19日 | 劇場用アニメ映画プロデューサー賞 | オスナット・シューラー、ピーター・デル・ヴェッチョ | [105] | |
サンディエゴ映画批評家協会賞 | 2022年1月10日 | アニメ映画賞 | ドン・ホール | [106] | |
シアトル映画批評家協会賞 | 2022年1月17日 | 長編アニメ賞 | ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ、ポール・ブリッグス、 | [107] | |
視覚効果協会賞 | 2022年3月8日 | 長編アニメ視覚効果賞 | カイル・オーダーマット、オスナット・シュラー、ケルシー・ハーレー、ポール・フェリックス | [108] | |
長編アニメキャラクター賞 | ブライアン・メンズ、プン・ウィアントラクーン、エリック・ハンセン、ヴィッキー・ユーチュー・リン(トゥクトゥク) | ||||
長編アニメ環境創造賞 | ヘレン・チェン、キム・チャイウォン、ヴィルジリオ・ジョン・アキノ、ダイアナ・ジャン・ルヴァンジェ(タロン) | ||||
CGプロジェクトバーチャル撮影賞 | ロブ・ドレッセル、アドルフ・ルシンスキー、ポール・フェリックス | ||||
長編アニエフェクト・シミュレーション賞 | ル・ジョイス・トン、ヘンリク・フェルト、ラタニン・シリナルマーン、ジェイコブ・ライス | 受賞 | |||
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 | 2021年12月6日 | 長編アニメ賞 | ラーヤと龍の王国 | ノミネート | [109] |
声優賞 | オークワフィナ | 受賞 | |||
ケリー・マリー・トラン | ノミネート | ||||
女性映画批評家協会賞 | 2021年12月14日 | 女性アニメ賞 | ラーヤ |
脚注
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