ティ・ジョイ
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒104-0061 東京都中央区銀座三丁目10番7号 ヒューリック銀座三丁目ビル4階 |
本店所在地 | 東京都中央区銀座三丁目2番17号 |
設立 | 2000年8月28日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 |
2010001070535 ![]() |
事業内容 |
映画館の経営及びコンサルタント業務、 映画製作・配給、売店・飲食店経営、 キャラクター商品企画・開発・販売、 各種イベント企画・運営、 不動産売買及び賃貸ほか |
代表者 | 代表取締役社長:手塚治 |
資本金 | 30億円 |
売上高 |
140億0100万円 (2022年03月31日時点)[1] |
営業利益 |
▲4億2700万円 (2022年03月31日時点)[1] |
経常利益 |
9500万円 (2022年03月31日時点)[1] |
純利益 |
3億9200万円 (2022年03月31日時点)[1] |
純資産 |
117億7000万円 (2022年03月31日時点)[1] |
総資産 |
163億2800万円 (2022年03月31日時点)[1] |
支店舗数 | 劇場一覧参照 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 東映 50.7%(2020年03月31日時点)[2] |
関係する人物 | 與田尚志(顧問・東映取締役) |
外部リンク | https://tjoy.co.jp/ |
株式会社ティ・ジョイ(T-JOY)は、東京都中央区に本社を置くシネマコンプレックスの運営や映画の製作・配給などを行う企業。
概要[編集]
東映系のシネマコンプレックスチェーン「T・ジョイ」を全国で運営している。
オープン当初からデジタルシネマシステム(DLP)を持つスクリーンを有しており[3]、衛星配信を用いて複数の映画館へデジタルデータで配給するシステムも導入されている。
基本的にペプシコーラを販売している(鹿児島ミッテ10はコカ・コーラ)[4]。
子会社に、映画やテレビ番組などの映像コンテンツ・ゲームソフト・演劇・ビデオ等映像出版物の企画、製作、販売などを行う「アマゾンラテルナ」を持つ[5]。
沿革[編集]
- 2000年設立。日本初のデジタルシネマ上映設備を整えたシネマコンプレックスとして事業開始。
- 2011年、中国の映画会社ゴールデン・ハーベストとの業務提携を発表[6]。
- 2016年、プリンスホテルとシネコン事業で提携し、T・ジョイ大泉と品川プリンスシネマの2館をそれぞれ「T・ジョイSEIBU大泉」・「T・ジョイPRINCE品川」に改称した上で、共同運営すると発表[7]。
設備[編集]
ドルビーシネマ[編集]
- ドルビーラボラトリーズが提唱するプレミアムシネマの規格である。
- ティ・ジョイでは3劇場にドルビーシネマが導入されている。
- 2022年冬には新たに新宿バルト9に導入されることが決定している[8]。
IMAXデジタルシアター[編集]
- IMAXコーポレーションが手掛ける独自の上映システムである。
- ティ・ジョイでは4劇場にIMAXデジタルシアターが導入されている。
MX4D[編集]
- MediaMation社によって開発された4D映画システムである。
- ティ・ジョイでは広島バルト11のみにMX4Dが導入されている。
T-LEX(ティ・レックス)[編集]
- ティ・ジョイによる独自規格のプレミアムシアターであり、コンセプトは以下のとおりである。
- 従来比135%の大型スクリーン
- JBL社の最高峰4ウェイ・シネマスピーカーを採用
- 高精細4Kデジタルシネマプロジェクターを採用
- 高級革張プレミアシート(追加料金500円)をスクリーン内に設置
- 長岡・蘇我・久留米の3劇場に導入されている。
ドルビーサラウンド7.1[編集]
- ドルビーラボラトリーズが開発した7.1chサラウンド音声である。
- ティ・ジョイでは全ての劇場がドルビーサラウンド7.1に対応している。
3D上映システム[編集]
- ティ・ジョイでは「ドルビー3D」「XpanD」の2つの方式が採用されている。
- ドルビー3D:新潟万代、長岡、SEIBU大泉、京都、東広島、出雲、博多、久留米、リバーウォーク北九州、
- XpanD:新宿バルト9、横浜ブルク13、蘇我、こうのすシネマ、梅田ブルク7、広島バルト11、パークプレイス大分
劇場一覧[編集]
劇場名 | 所在地 | 併設施設 | 開館日 | 規模 | 備考 |
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T・ジョイ東広島 | 広島県東広島市 | フジグラン東広島 | 2000年12月9日 | 6スクリーン 958席 |
「T・ジョイ」の第一号として開業 |
T・ジョイ新潟万代 | 新潟県新潟市中央区 | BP2 | 2001年7月14日 | 8スクリーン 1,440席 |
2001年4月8日に閉館した「新潟東映劇場」(新潟東映→東映パラス)の後継 |
T・ジョイSEIBU大泉 | 東京都練馬区 | オズスタジオシティ (東映東京撮影所内[9]) |
2001年12月15日 | 9スクリーン 1,592席 |
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T・ジョイPRINCE品川 | 東京都港区 | 品川プリンスホテル | 2002年4月25日 | 11スクリーン 2,008席 |
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T・ジョイパークプレイス大分 | 大分県大分市 | パークプレイス大分 | 9スクリーン 1,498席 |
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梅田ブルク7 | 大阪府大阪市北区 | E-MAビル | 2002年4月27日 | 7スクリーン 1,406席 |
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T・ジョイリバーウォーク北九州 | 福岡県北九州市小倉北区 | リバーウォーク北九州 | 2003年4月19日 | 8スクリーン 1,367席 |
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広島バルト11 | 広島県安芸郡府中町 | イオンモール広島府中 | 2004年3月24日 | 11スクリーン 1,782席 |
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鹿児島ミッテ10 | 鹿児島県鹿児島市 | アミュプラザ鹿児島 | 2004年9月17日 | 10スクリーン 1,833席 |
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T・ジョイ久留米 | 福岡県久留米市 | 2004年12月25日 | 10スクリーン 1,755席 |
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T・ジョイ蘇我 | 千葉県千葉市中央区 | ハーバーシティ蘇我 | 2005年4月28日 | 12スクリーン 2,105席 |
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新宿バルト9 | 東京都新宿区 | 新宿三丁目イーストビル | 2007年2月9日 | 9スクリーン 1,842席 |
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T・ジョイ長岡 | 新潟県長岡市 | リバーサイド千秋 | 2007年4月20日 | 10スクリーン 1,695席 |
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T・ジョイ出雲 | 島根県出雲市 | ゆめタウン出雲 | 2008年6月21日 | 10スクリーン 1,767席 |
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横浜ブルク13 | 神奈川県横浜市中区 | ヒューリックみなとみらい | 2010年3月19日 | 13スクリーン 2,483席 |
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T・ジョイ京都 | 京都府京都市南区 | イオンモールKYOTO | 2010年5月27日 | 12スクリーン 2,193席 |
デザインはフィールドフォー・デザインオフィスが担当 |
T・ジョイ博多 | 福岡県福岡市博多区 | JR博多シティ | 2011年3月3日 | 11スクリーン 1,899席 |
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こうのすシネマ | 埼玉県鴻巣市 | エルミこうのす | 2013年7月5日[12] | 8スクリーン 1,571席 |
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T・ジョイ横浜 | 神奈川県横浜市西区 | JR横浜タワー | 2020年6月24日 | 9スクリーン 1,230席 |
他社との共同経営劇場[編集]
ティ・ジョイ、最北シネマ株式会社共同事業体。稚内市は1988年に「稚内劇場」と「日本劇場[17]」の2館が閉館して以降、映画館が皆無状態となっていた。そんな中、建設会社「藤建設」の代表・藤田幸洋[18]とレンタルビデオ店を営んでいた高橋一平の2人が代表となり、2009年8月18日に同市と地元企業からなる第3セクター会社として最北シネマ株式会社を設立し[19][20]、2010年6月12日、稚内では22年ぶりの映画館として複合施設「キタカラ」(KITAcolor)内にオープンした。開業にあたり遠別町出身の映画評論家である品田雄吉が特別顧問を務めている[20]。日本最北端にある映画館であることから、鑑賞券に「最北の映画館へようこそ」と記されている。3スクリーン・250席とティ・ジョイ直営館としては最小規模であるものの、シアター1とシアター3はRealDに対応している。稚内駅直結。
- 札幌シネマフロンティア(札幌市中央区北5条西2丁目5 JRタワー・札幌ステラプレイス 7階) <12スクリーン>
TOHOシネマズ、松竹マルチプレックスシアターズ、ティ・ジョイ共同事業体。運営は、札幌シネマフロンティア株式会社(東宝、松竹、ティ・ジョイ共同出資会社)。
- 大阪ステーションシティシネマ(大阪市北区梅田3-1-3、大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング 11階) <12スクリーン、2011年5月4日開館>
松竹マルチプレックスシアターズ、TOHOシネマズ、ティ・ジョイ共同事業体。かつて存在していた「梅田ピカデリー1・2・3・4」(2011年1月16日閉館)の事実上の後継映画館であり、運営も松竹マルチプレックスシアターズが行っている。
松竹マルチプレックスシアターズ、ティ・ジョイ共同事業体。運営は松竹マルチプレックスシアターズ。
映画配給部門[編集]
参入以前から存在した東映ビデオの同様の部門とはグループ内でありながら競合している。先延の事業と同様、東映ビデオが制作した実写作品に加え、東映アニメーションが制作したマイナー作品を主に配給している。そのため、シネコンを運営する企業でありながら、開始当初から当館独占配給ではなかった。
代表作には『HK 変態仮面』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』などがある。 また、ヒットした場合、続編(『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』など)は親会社の東映による配給に変わることがある。
東映グループにおける小規模配給部門であるため、東宝映像事業部(TOHO Visual Entertainment)の映画配給と競合する。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f 株式会社ティ・ジョイ 第22期決算公告
- ^ 東映株式会社 有価証券報告書-第97期(2019年4月1日-2020年3月31日)
- ^ 2014年現在、日本国内のほぼ全てのスクリーンはデジタルシネマ対応済だが、2005年ごろまでは、シネコンを含めてデジタルシネマに対応しているスクリーンの方が珍しく、1サイトにデジタルシネマ対応のスクリーンが最低1以上あるT・ジョイは画期的な存在だった。
- ^ 2011年夏頃まではコカ・コーラを全館で販売していた。
- ^ 完全子会社ではないため、同社は東映アニメーションの持分法適用関連会社でもある。
- ^ “ティ・ジョイ 中国映画会社と業務提携 アジア配給実現”. アニメ!アニメ!ビズ. 2011年12月10日閲覧。
- ^ 「プリンスホテル」と東映グループ「ティ・ジョイ」品川と大泉学園でシネコン事業提携 東映株式会社、2016年1月14日。
- ^ “新宿バルト 9 「Dolby Cinema™(ドルビーシネマ)」 今冬 導入決定”. 株式会社ティ・ジョイ. 2022年8月2日閲覧。
- ^ 同撮影所で撮影された映画を上映時にセットの一部などを展示することがある。
- ^ 展示されている経営者は岡田茂、岡田裕介、高岩淡。映画監督は深作欣二、佐藤純彌、伊藤俊也。俳優は森光子、藤田まこと、水谷豊。
- ^ T・ジョイ博多「Dolby Cinema(ドルビーシネマ)」2018年秋、導入決定ドルビーシネマ日本初上陸! - ティ・ジョイ 2018年9月28日(2018年9月30日閲覧)
- ^ “7月再オープンの映画館の名称「こうのすシネマ」に決まる/鴻巣” (日本語). 埼玉新聞. (2013年5月1日) 2013年6月14日閲覧。
- ^ 多目的ホールA、兼用のシアター1兼多目的ホールB、営業専用のシアター2-8で構成される。
- ^ 宮本隆康 (2012年10月13日). “公設民営でシネコン運営 鴻巣市、唯一の映画館 来夏復活” (日本語). 東京新聞. オリジナルの2012年10月20日時点におけるアーカイブ。 2012年10月21日閲覧。
- ^ “「T・ジョイ横浜」2020年開業へ。JR横浜タワー内、“FOODシネマ”も”. AV Watch. (2018年11月22日)
- ^ “神奈川初のドルビーシネマが「T・ジョイ横浜」に。5月30日オープン”. AV Watch. (2020年1月24日)
- ^ 札幌市にかつて存在した東宝系映画館「東宝日本劇場」とは別物。
- ^ 「稚内建設協会 会長、藤建設株式会社代表取締役・藤田幸洋」『建設グラフ』、自治タイムス社、2010年11月、2014年3月2日閲覧。
- ^ 喜多義憲 (2013年11月29日). “ほっかいどう映画館グラフィティー「T・ジョイ稚内」” (日本語). 朝日新聞北海道支社 2014年3月2日閲覧。
- ^ a b “最北シネマ株式会社について”. T・ジョイ稚内. ティ・ジョイ. 2014年3月2日閲覧。
関連項目[編集]
- DOLBY CINEMA
- 主要パートナー企業
- 東急レクリエーション
- 佐々木興業
- ヒューマックスシネマ
- 武蔵野興業
- 大蔵映画
- 大旺映画 - 東京都北区に「王子シネマ」「王子100人劇場」を経営
- ティー ワイ リミテッド(依田巽)
- アップフロントグループ
外部リンク[編集]
- ティ・ジョイ
- KINEZO - 映画チケット予約・購入システム
- ティ・ジョイ系列劇場【公式】 (@tjoy_cp) - Twitter
- T・ジョイ大泉 - 「港町キネマ通り」サイト内(2002年1月取材の記事)