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カリオペー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シモン・ヴーエの1634年頃の絵画『ウラニアとカリオペ』のカリオペーを描いた部分。

カリオペー[1]古希: Καλλιόπη古代ギリシア語ラテン翻字: Kalliopē、「美声」の意[2])は、ギリシア神話に登場する文芸の女神ムーサたち(ムーサイ)の1柱[3]

名はカリオペイア(古希: Καλλιόπεια古代ギリシア語ラテン翻字: Kalliópeia)とも。日本語ではカリオペ[4]カッリオペー[2]、カッリオペイア[2]などとも表記される。

すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスムネーモシュネーの娘。9柱のムーサたちの長女で、クレイオーエウテルペータレイアメルポメネーテルプシコラーエラトーポリュムニアーウーラニアーと姉妹[5][6][7]。「叙事詩」(叙情詩、エレジー)を司る。表される際の持ち物は、書板と鉄筆であるが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。黄金の冠を着用している場合もあり、ヘーシオドスはこれをほかのムーサイに対するカリオペーの優位を示すものとしている。

アポローンもしくはオイアグロスとのあいだにオルペウスリノス英語版をもうけたほか[8]レーソス[9]セイレーンたちの母とする説もある[10]

弁舌の女神ともされ、ムーサたちの中で最も賢いとされる。アドーニスをめぐるアプロディーテーペルセポネーとの争いを仲裁するなど、ムーサたちの中で最も活躍の場が多い女神でもある。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 9784000800136 100頁。
  2. ^ a b c 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年、405,406頁。
  3. ^ 呉茂一『ギリシア神話』新潮社1994年、257,258頁。
  4. ^ 水谷智洋、平凡社、改訂新版 世界大百科事典『ムーサ』 - コトバンク
  5. ^ ヘーシオドス、76行-79行。
  6. ^ ヘーシオドス、915行-917行。
  7. ^ アポロドーロス、1巻3・1。
  8. ^ アポロドーロス、1巻3・2。
  9. ^ アポロドーロス、1巻3・4。
  10. ^ セルウィウス『アエネーイス注解』5巻864行。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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