ストリューモーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストリューモーン
Στρυμών
河神
表に河神ストリューモーンの頭部像、裏にトライデントを描いたセルディ族英語版銅貨マケドニアの公式な硬貨を重ね打ち英語版したもので、紀元前187年から168年あるいはそれ以降に発行された
住処 ストリューモーン川
オーケアノステーテュース
兄弟 ポタモイアルペイオスエーリダノスアケローオスシモエイスペーネイオスラードーンスカマンドロス)、オーケアニデス
子供 レーソスオリュントス、ブランガス、エウアドネー、テレイネー、ロドペー
テンプレートを表示
河口付近のストリューモーン川。

ストリューモーン古希: Στρυμών [stryˈmɔːn], Strȳmōn)は、ギリシア神話河神である。長母音を省略してストリュモンとも表記される。大洋神オーケアノステーテュースの子で[1]トラーキア地方のストリューモーン川の河神である。トラーキア地方の王とも言われる[2]

ムーサ[3]、あるいはエウテルペーカリオペー[4]テルプシコラー[5]クレイオーとの間にトロイア戦争の英雄レーソスをもうけた[6]。またおそらくオリュントス[7]ブランガスをももうけた[2]。ネアイラとの間には娘エウアドネーが生まれた[8]。ストリューモーンはまた軍神アレースによってトラッサを生んだテレイネーの父でもあった[9]。別の娘ロドペー海神ポセイドーンによってアトスの母になった[10]

脚注[編集]

  1. ^ ヘーシオドス『神統記』339行。
  2. ^ a b コノーン
  3. ^ エウリーピデースレーソス』。
  4. ^ アポロドーロス、1巻3・4。
  5. ^ ビューザンティオンのアリストパネース。
  6. ^ エウリーピデース『レーソス』古註、346。
  7. ^ ビューザンティオンのステパノス英語版
  8. ^ アポロドーロス、2巻1・2。
  9. ^ アントーニーヌス・リーベラーリス、21話。
  10. ^ テオクリトス『牧歌』第7歌76行への古註。

参考文献[編集]

関連項目[編集]