コンテンツにスキップ

ウーレアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウーレア古代ギリシア語OὔρεαOurea [1]、単数形: ウーロス OὖροςOuros、[オロス ὄροςoros [2] の詩語[3]])は、ギリシア神話に登場する山の神である。ウーレアとは山々の意味で、を擬人化した原初の神である。

ヘーシオドス神統記』では、ガイアが原初にあって生みだした子の一人である[4]。ヘーシオドスは『神統記』で次のようにうたっている。

ガイアは丘に住むニュンペーたちに優美な社交の場となるべく
延々と続く丘陵(ウーレア)を生み出した。[5]

脚注

[編集]
  1. ^ (en) οὔρεα LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
  2. ^ (en) ὄρος LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
  3. ^ OὔρεαOurea(ウーレア)は、Ouros(ウーロス)[中性名詞]の複数形である。この単語は、ὄροςoros、オロス、中性名詞)の「詩語」である。
  4. ^ ヘーシオドス、129-131行。
  5. ^ (en) Theogonia 129 ヘーシオドス『神統記』125行-130行。

参考文献

[編集]
  • ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)