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ウーレア(古代ギリシア語:Oὔρεα、Ourea [1]、単数形: ウーロス Oὖρος、Ouros、[オロス ὄρος、oros [2] の詩語[3]])は、ギリシア神話に登場する山の神である。ウーレアとは山々の意味で、山を擬人化した原初の神である。
ヘーシオドス『神統記』では、ガイアが原初にあって生みだした子の一人である[4]。ヘーシオドスは『神統記』で次のようにうたっている。
ガイアは丘に住むニュンペーたちに優美な社交の場となるべく
延々と続く丘陵(ウーレア)を生み出した。[5]
- ^ (en) οὔρεα LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ (en) ὄρος LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ Oὔρεα、Ourea(ウーレア)は、Ouros(ウーロス)[中性名詞]の複数形である。この単語は、ὄρος(oros、オロス、中性名詞)の「詩語」である。
- ^ ヘーシオドス、129-131行。
- ^ (en) Theogonia 129 ヘーシオドス『神統記』125行-130行。
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)