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ヘーリオス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘーリオス
Ἥλιος
太陽神
太陽の戦車を御するヘーリオス
位置づけ ティーターン
住処 天空
シンボル 太陽の戦車, 雄鶏
ヒュペリーオーン, テイアー
兄弟 エーオース, セレーネー
子供 クリュメネーとの間:パエトーン, ヘーリアデス
セレーネーとの間:ホーラーたち
ペルセーイスとの間:アイエーテース, キルケー, パーシパエー, ペルセース
ネアイラ英語版との間:パエトゥーサ, ラムペティエー
ローマ神話 ソール
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ヘーリオス古希: Ἥλιος古代ギリシア語ラテン翻字: Hḗlios)は、ギリシア神話太陽神である。その名はギリシア語で「太陽」を意味する一般名詞と同一である。象徴となる聖鳥は雄鶏であり、白馬や白い羊、イノシシ、牛、蜂蜜が供物として捧げられた[1]

太陽は天空を翔けるヘーリオス神の4頭立て馬車であると古代ギリシア人は信じていた。

日本語では長母音を省略してヘリオスとも表記する。

紀元前4世紀頃から、ヘーリオスはアポローンと同一視(習合)されるようになった。これはアポローンに光明神としての性質があったためと考えられる。同様にヘーリオスの姉妹で月の女神であるセレーネーは、アポローンの双子の姉であるアルテミスと同一視されるようになった。

概説

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ヘーシオドスの『神統記』やアポロドーロスによれば、ヒュペリーオーンテイアーの息子である[2][3]の女神エーオースの女神セレーネーは姉妹。また魔女のキルケーヘーリアデス(太陽神の5人の娘たち)、パエトーンの父親でもある。

アポローンが乗る太陽の車を青空の牧場に駆る御者とも考えられた。

オリュムポスからみて、東の地の果てに宮殿を持つ。盲目になったオーリーオーンの目を治療した。また、常に空にあって地上のすべてを見ているため[4]アプロディーテーアレースとの浮気をヘーパイストスに密告したのも[5]ハーデースペルセポネーを誘拐した際にゼウスが加担したことをデーメーテールに教えたのも[6]ヘーリオスである。

レウコトエーとクリュティエー

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ヘーリオスはアプロディーテー女神とアレース神の不義をいち早く見つけ、女神の夫ヘーパイストスに言いつけた。恥をかかされ、復讐心に動かされたアプロディーテーは[7]ペルシア王オルカモスの娘である美女レウコトエー英語版にヘーリオスの目を釘付けにさせ、破滅的な熱愛関係にいざなう。ヘーリオスの寵愛を受けていた水のニュンペークリュティエーはこれに嫉妬心を募らせ、厳格なオルカモスに娘レウコトエーが男と密通している旨を告げ、その手でふしだらな彼女を裁かせる。淫乱の罪により生き埋めにされたレウコトエーを救えなかったヘーリオスは、神酒ネクタルを彼女の体に降り注ぎ、彼女の姿を乳香の木に変えて天界へと連れてゆく。一方、クリュティエーはヘーリオスからもはや振り向いてはもらえず、太陽を見ながら悲しみ泣き暮らすうちに死んでしまう。そして彼女は一輪の花になり、いつも愛しい人の方を向いているのである[8]

クリュティエーの変じた花はヘーリオトロピオン(「太陽の方を向くもの」の意)と言われている[1]

脚注

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  1. 1 2 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年、523,1123頁。
  2. ヘーシオドス、371行-374行
  3. アポロドーロス、1巻2・2
  4. オウィディウス『変身物語』4巻172行
  5. オウィディウス『変身物語』4巻173行-174行
  6. 『ホメーロス風讃歌』第2歌「デーメーテール讃歌」74行-90行
  7. オウィディウス『変身物語』4巻190行-192行
  8. オウィディウス『変身物語』4巻190行-270行

参考文献

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関連項目

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