ウーラノス

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ギリシア神話
Zeus Otricoli Pio-Clementino Inv257.jpg
主な原典
イーリアス - オデュッセイア
神統記 - ギリシア悲劇
ビブリオテーケー - 変身物語
オリュンポス十二神
ゼウス - ヘーラー
アテーナー - アポローン
アプロディーテー - アレース
アルテミス - デーメーテール
ヘーパイストス - ヘルメース
ポセイドーン - ヘスティアー
ディオニューソス
その他の神々
カオス - ガイア - エロース
ウーラノス - ティーターン
ヘカトンケイル - キュクロープス
タルタロス - ハーデース
ペルセポネー
ヘーラクレース - プロメーテウス
ムーサ - アキレウス
主な神殿・史跡
パルテノン神殿
ディオニューソス劇場
エピダウロス古代劇場
アポロ・エピクリオス神殿
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ウーラノス古典ギリシア語: Ουρανός、Ouranos)は、ギリシア神話に登場する天空神である。全宇宙を最初に統べた神々のとされる。ウーラノスとはギリシア語で 「天」 の意味で、天の神格化である。ウラノスとも表記する。

ローマ神話にも取り入れられ、ウラヌスあるいはカエルス(Caelus)またはコエルス(Coelus)と呼ばれる。

概説[編集]

クロノス去勢されるウーラノス(1560年)

ガイアの息子であると同時に親子婚した夫でもあり、ガイアとの間にクロノスティーターン12神をもうける。

また、キュクロープスヘカトンケイルもウーラノスとガイアとの間の子供だが、ウーラノスはその醜怪さを嫌い、彼らをタルタロスに幽閉してしまう。これに怒ったガイアは末子クロノスに命じて、刃が魔法の金属・アダマスで作られた鎌でウーラノスの男性器を切り落とさせた。一説では、この時、海に漂流していたウーラノスの陽物の周囲にできた泡から生まれたのがアプロディーテー女神である。

ギリシアでは、天は元来暗いものと考えられており、昼の光(ヘーメラー)は天の上のアイテール(清明な大気)にあるものとされていた。ウーラノスは「星ちりばめたる」という称号を持ち、全身に銀河を散りばめた宇宙の神と考えられていた。夜に暗くなるのは、彼がガイアと交わる為にニュクス(夜)を伴って大地に近づくためだという。

派生[編集]

ドイツの法律家で同性愛者の活動家、カール・ハインリッヒ・ユルリクスde)は、ウーラノスの逸話から男性同性愛を連想し、それを「ウールニング(Urning)」(en)と名付けた。日本では1913年(大正2年)に翻訳刊行されたクラフト=エビング「性の精神病理」で知られるようになった。

関連項目[編集]