傷物語

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傷物語
ジャンル 青春怪異小説
小説
著者 西尾維新
イラスト VOFAN
出版社 講談社
掲載誌 パンドラVol.1 SIDE-A(2008年2月4日発売)
レーベル 講談社BOX
発売日 2008年5月7日
巻数 全1巻
映画
監督 新房昭之
制作 シャフト
封切日 不明
上映時間 不明
その他 キャラクターデザイン:渡辺明夫
関連作品
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傷物語』(キズモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説イラストVOFANが担当している。〈物語〉シリーズ第2弾(通巻では3巻目にあたる)として講談社BOX講談社)より2008年5月に刊行された。時系列的にはシリーズのもっとも過去にあたる「前日譚」となっている。西尾維新アニメプロジェクト第3弾としてアニメーション映画の公開が予定されている。

概要[編集]

『傷物語』は、現代日本を舞台に化物が登場するライトノベル『化物語』の主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)が吸血鬼となった顛末が語られる物語である。主要な登場人物や舞台設定は前作『化物語』と共通しており、前作で仄めかされていた「春休み」の時期が描かれている。

前作『化物語』は第一話「ひたぎクラブ」から第五話「つばさキャット」まで全5話で構成されているが、本エピソードは第零話「こよみヴァンプ」のみとなっている。現代日本に現れた女吸血鬼と出会い、人ならざる者になった苦悩、同級生羽川翼(はねかわつばさ)との出会いと友情が語られる。前作では抑え目だったバトルシーンも存分に描かれている。

2008年2月4日に刊行された『パンドラ』vol.1 SIDE-A 2008 WINNTERに掲載され、同年5月7日に講談社BOXから単行本が刊行された。時系列的には『化物語』より前に当たるため、作者はあとがきで「『傷物語』から先に読んでも構わない」と語っている。

パッケージイラストには本作の主要人物である美しき女吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが描かれている。

あらすじ[編集]

私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦は両手両足を失い瀕死の状態にある吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。

暦は自らの命と引き換えに彼女に血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとするが、彼は吸血鬼として蘇る。暦は彼女の眷属として彼女の四肢を奪った3人の吸血鬼ハンターから両手両足を集め、その見返りとして吸血鬼から人間に戻してもらうことを約束する。暦は怪異のオーソリティである忍野メメ、そして羽川翼の助力を得て3人のハンターに立ち向かう。

しかし、この物語では暦もキスショットも大きな「傷」を背負うことになるのであった。

登場キャラクター[編集]

「声」は劇場アニメにおける担当声優

阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
声 - 神谷浩史
私立直江津高校に通う男子学生。友達ができると人間として弱くなるという理由で友達を作らずにいたが、羽川翼と出会い友達になる。瀕死の吸血鬼のキスショットを助けたことで、その眷属となってしまう。
羽川 翼(はねかわ つばさ)
声 - 堀江由衣
直江津高校に通う女子生徒。優等生で一年の時も二年の時も委員長をしていた。眼鏡をかけており、後ろ一本の三つ編みをしていたが、後に後ろ二本の三つ編みとなる。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
金髪で美しい外見をした女吸血鬼。怪異を殺すことのできる吸血鬼の希少種。吸血鬼狩りの三人組に敗れ瀕死の重傷を負っていたところを暦に助けられ九死に一生を得る。
ドラマツルギー
吸血鬼狩りを行う吸血鬼。筋骨隆々の体を持ち、キスショットから右足を奪った男。
エピソード
巨大な十字架を武器として使うヴァンパイア・ハンター。吸血鬼と人間のハーフで白ランに三白眼の男。キスショットから左足を奪った。
ギロチンカッター
吸血鬼退治を専門にしている人間。とある宗教の大司教。キスショットから両腕を奪った男。
忍野メメ(おしの メメ)
声 - 櫻井孝宏
怪異を専門にしている放浪人。バランスを取ることを信条としていて、吸血鬼退治の三人組と暦の間の交渉人となる。
阿良々木火憐(あららぎ かれん)、阿良々木月火(あららぎ つきひ)
暦の妹達。いつも寝坊する暦を起こしている。

書籍[編集]

アニメ[編集]

『化物語』内アニメ[編集]

2009年に放映されたアニメ『化物語』の初回序盤のシーンでは『傷物語』が90秒のダイジェストで描かれている。このために『化物語』本編には登場しないキスショットやエピソードらのキャラクターデザインも起こされている。『化物語』の冒頭にこのシーンを持ってきたのは大きなインパクトを与えるためとされており、阿良々木暦役の声優の神谷浩史も驚いたと語っている[1]

劇場アニメ[編集]

『化物語』のブルーレイ/DVDの最終巻が発売された2010年7月26日、公式サイトにて『傷物語』のアニメ化が正式発表され、刀を構えるキスショットのイラストがキービジュアルとして発表された。2011年3月31日にアニメ公式サイトで、劇場映画として2012年公開予定であることが発表された。前作『化物語』同様にアニプレックスシャフトが制作に関わっている。2011年9月15日には公式サイトが開設され、トレーラー第1弾が公開された。2012年4月上旬に講談社が配布した「西尾通信」では2012年の公開が難しいとして、延期を示唆しているほか、公式サイトの「2012年劇場公開」の記述もただの「劇場公開」に変わっている。2014年4月現在も続報は発表されていない。

発表当初は『化物語』・『刀語』に続く西尾維新アニメプロジェクト第3弾とされていたが、後に第4弾の『偽物語』が発表され、2012年1月からテレビ放映された。全物語アニメ化も発表、2012年12月31日に『猫物語(黒)』、2013年7月からは『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』が放送され、順番が入れ替わった形での放映となっている。

出典[編集]

  1. ^ 『化物語』あとがたり第一回「ひたぎクラブ篇」より。

外部リンク[編集]