月村了衛

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月村 了衛
(つきむら りょうえ)
誕生 (1963-03-18) 1963年3月18日(55歳)
日本の旗 大阪府大阪市
職業 小説家
言語 日本語
教育 文学士早稲田大学
最終学歴 早稲田大学第一文学部卒業
活動期間 2010年 -
ジャンル ミステリ
ハードボイルド
冒険小説
時代小説
代表作 『コルトM1851残月』
2013年
『機龍警察 未亡旅団』
2014年
土漠の花』(2014年)
主な受賞歴 日本SF大賞2012年
吉川英治文学新人賞(2013年)
大藪春彦賞2015年
日本推理作家協会賞
(長編および連作短編集部門)

(2015年)
デビュー作 機龍警察』(2010年)
公式サイト 月村了衛の月録
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月村 了衛(つきむら りょうえ、1963年3月18日[1] - )は、日本小説家。20代から40代半ばまでは脚本家を生業としたが、現在は脚本家は廃業して小説の執筆に専念している[2]

来歴[編集]

生い立ち[編集]

高等学校を卒業する頃から、小説家になりたいと考えていた[3]早稲田大学第一文学部文芸学科卒業[4]。大学在学中、清水邦夫高橋玄洋に脚本・演劇を学ぶ。また山田風太郎についても詳しく[3]、『幻想文学』編集長の東雅夫が「早稲田中探してもここまで山田風太郎に詳しい人間はいませんよ」[5]と評した。そのため、『幻想文学』が山田にインタビューする際には、東に依頼され同行した[6]。大学卒業後、予備校講師として現国・古文・漢文の教鞭を執った。

脚本家として[編集]

1988年、テレビアニメ『ミスター味っ子』で、脚本家としてデビューした[6]1997年に放映された『少女革命ウテナ』では脚本を担当したが、そのうち1回だけ「白井千秋」という名義を使用した[2][7]2001年テレビ東京で放映されたテレビアニメ『ノワール』の原案・構成・脚本を担当し、注目を集めた[6]

しかし、もともと小説家志望であったこともあり、40歳を過ぎたころから再び小説を書き始め、このころに「脚本家は廃業」と後年記している[2][8]

小説家として[編集]

40代半ばで小説の執筆を再開してからは、次々書いて出版社に持ち込みを続ける。2010年早川書房から『機龍警察』で小説家としてデビューを果たす[6]。その後も次々と長編小説を発表。2012年、機龍警察シリーズ2作目『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞受賞。2013年、機龍警察シリーズ3作目『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞受賞。2015年には回転式拳銃の登場する時代小説『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞受賞。同年、ソマリアに派遣された自衛隊員たちの苦闘を描いた冒険小説『土漠の花』は第12回本屋大賞5位となり、第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。

2014年には日本推理作家協会に入会しており[9]、のちに常任理事を務め[10]、2016年と2017年の日本推理作家協会賞の選考では「評論その他の部門」と「短編部門」の立会理事を務めている[11]

文学賞受賞・候補歴[編集]

太字が受賞したもの


小説[編集]

単行本[編集]

機龍警察シリーズ[編集]

  • 機龍警察(2010年3月 ハヤカワ文庫JA / 2014年11月 ハヤカワ・ミステリワールド【完全版】)
  • 機龍警察 自爆条項(2011年9月 ハヤカワ・ミステリワールド / 2012年8月 ハヤカワ文庫JA【上・下】 / 2016年5月 ハヤカワ・ミステリワールド【完全版】)
  • 機龍警察 暗黒市場(2012年9月 ハヤカワ・ミステリワールド)
  • 機龍警察 未亡旅団(2014年1月 ハヤカワ・ミステリワールド)
  • 機龍警察 火宅(2014年12月 ハヤカワ・ミステリワールド)
    • 収録作品:火宅 / 焼相 / 輪廻 / 済度 / 雪娘 / 沙弥 / 勤行 / 化生
  • 機龍警察 狼眼殺手(2017年9月 ハヤカワ・ミステリワールド)

時代小説[編集]

  • 一刀流無想剣 斬(2012年10月 講談社) - 初めて書いた長編小説で、執筆時の題名は『神子上典膳』[17]
  • コルトM1851残月(2013年11月 講談社 / 2016年4月 文春文庫
  • 水戸黄門 天下の副編集長(2016年7月 徳間書店
  • コルトM1847羽衣(文藝春秋 2018年1月)

その他[編集]

アンソロジー[編集]

「」内が月村了衛の作品

  • 結晶銀河 年刊日本SF傑作選(2011年7月 創元SF文庫)「機龍警察 火宅」
  • ミステリマガジン700 国内篇(2014年4月 早川書房)「機龍警察 輪廻」
  • 短編ベストコレクション 現代の小説 2014(2014年6月 徳間文庫)「機龍警察 沙弥」
  • 平成二十六年度(60) 代表作時代小説 時を超える 熱き思い、絆と志(2014年6月 光文社)「水戸黄門 天下の副編集長」
  • NOVA+ バベル 書き下ろし日本SFコレクション(2014年10月 河出文庫)「機龍警察 化生」
  • 激動 東京五輪1964(2015年9月 講談社)「連環」
  • 悪意の迷路 最新ベスト・ミステリー(2016年11月 光文社)「水戸黄門 謎の乙姫御殿」

単著未収録短編[編集]

  • 夢想幻譚(講談社『小説現代』2014年5月号)


参加アニメ作品[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

ラジオドラマ[編集]

漫画原作[編集]

作詞[編集]

  • カラオケの恋人(作曲:大谷明裕、編曲:岩本正樹
  • 秋ドラのデュエット(作曲・編曲:神津裕之
  • カーテン・コール〜フィナーレよりも華やかな〜(作曲・編曲:神津裕之)
  • 侍女部隊隊歌(作曲・編曲:神津裕之)
  • 時の小径(作曲・編曲:神津裕之)
  • 臘月の皇女(作曲・編曲:川井憲次

脚注[編集]

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  1. ^ 日本音声製作者連盟 『日本音声製作者名鑑 アニメ・洋画・ゲーム・ネットコミック声優・制作スタッフのすべて』 小学館2007年、286頁。ISBN 978-4095263021
  2. ^ a b c 月村了衛 (2018年6月10日). “現在と未来のすべての読者へ”. 月村了衛の月録. はてな. 2018年6月15日閲覧。
  3. ^ a b 月村了衛 「千街晶之「解説」」『機龍警察 自爆条項』下、早川書房ハヤカワ文庫JA〉、2012年、291頁。ISBN 978-4-15-031076-9
  4. ^ 87年卒「早稲田学報2017年DEC」
  5. ^ 月村了衛 (2010年8月25日). “一期一会 山田風太郎先生の思い出(一)」”. 月村了衛の月録. はてな. 2018年6月17日閲覧。
  6. ^ a b c d 自爆条項解説 2012, p. 292
  7. ^ 月村了衛 (2015年4月4日). “近況、雑記”. 月村了衛の月録. はてな. 2018年6月3日閲覧。
  8. ^ 月村了衛 「自作解題『機龍警察』」『機龍警察〔完全版〕』 早川書房2014年、361頁。ISBN 978-4-15-209498-8
  9. ^ 月村了衛「入会の御挨拶」、『日本推理作家協会会報』2014年8月号、日本推理作家協会2014年9月3日2018年6月17日閲覧。
  10. ^ 月村了衛 (2017年6月22日). “日本推理作家協会七十周年記念書評原稿募集のお知らせ”. 月村了衛の月録. はてな. 2018年6月17日閲覧。
  11. ^ 月村了衛”. 会員名簿. 日本推理作家協会. 2018年6月15日閲覧。
  12. ^ 各賞受賞一覧 | SFWJ:日本SF大賞”. 日本SF作家クラブ. 2018年6月16日閲覧。
  13. ^ 吉川英治文学新人賞〔受賞作品一覧〕”. 講談社. 2018年6月16日閲覧。
  14. ^ 大藪春彦賞”. 徳間書店. 2018年6月16日閲覧。
  15. ^ これまでの本屋大賞”. 本屋大賞実行委員会. 2018年6月16日閲覧。
  16. ^ 山本周五郎賞”. 新潮社. 2018年6月16日閲覧。
  17. ^ 月村了衛. “時代浪漫復古の弁”. 講談社BOOK倶楽部 もうひとつのあとがき. 講談社. 2018年6月16日閲覧。
  18. ^ 月村了衛 (2015年10月6日). “『神子上典膳』”. 月村了衛の月録. はてな. 2015年11月18日閲覧。
  19. ^ 『神子上典膳』のほうが原題である[18]
  20. ^ 月村了衛 (2016年9月3日). “『黒涙』”. 月村了衛の月録. はてな. 2018年6月17日閲覧。
  21. ^ 小説トリッパー』連載時の『黒警 PART II』を単行本化に際して改題[20]

外部リンク[編集]