今村翔吾

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今村 翔吾
(いまむら しょうご)
誕生 (1984-06-18) 1984年6月18日(37歳)
日本の旗 日本京都府木津川市
職業 小説家書店経営者
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 関西大学文学部
活動期間 2016年 -
ジャンル 歴史小説時代小説
代表作 『羽州ぼろ鳶組シリーズ』
『童の神』
『じんかん』
『塞王の楯』
主な受賞歴 伊豆文学賞(2016年)
九州さが大衆文学賞(2016年)
角川春樹小説賞(2018年)
歴史時代作家クラブ賞(2018年)
吉川英治文学新人賞(2020年)
野村胡堂文学賞(2020年)
山田風太郎賞(2020年)
吉川英治文庫賞(2021年)
直木三十五賞(2022年)
デビュー作 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
親族 今村克彦(父)
所属 生島企画室
公式サイト 歴史小説・時代小説家 今村翔吾
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今村 翔吾(いまむら しょうご、1984年6月18日 - )は、日本小説家書店経営者京都府木津川市出身[1]滋賀県在住[2]生島企画室所属。

略歴[編集]

奈良女子大学附属中等教育学校関西大学文学部卒業[3][4]。家業のダンスインストラクター作曲家守山市での埋蔵文化財調査員を経て、専業作家になる[2]

2016年1月、『蹴れ、彦五郎』で第19回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞を受賞[5]。同年3月『狐の城』で第23回九州さが大衆文学賞の大賞・笹沢左保賞を受賞[6]

2017年3月、『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で小説家デビュー。

2018年5月、『童神』で第10回角川春樹小説賞受賞[7]。同年6月『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で第7回歴史時代作家クラブ賞の文庫書き下ろし新人賞を受賞[8]

2020年3月、『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞[9]、同年7月には同作で第8回野村胡堂文学賞を受賞[10]。同年10月に『じんかん』で第11回山田風太郎賞受賞[11]

2021年3月、『羽州ぼろ鳶組シリーズ』で第6回吉川英治文庫賞受賞[12]。同年11月に事業承継をした大阪府箕面市の書店「きのしたブックセンター」がリニューアルオープン[13][14]

2022年1月、『塞王の楯』で第166回直木賞受賞[15]。同年4月にテレビ番組「土曜はナニする!?」内のショートドラマで脚本家デビュー[16]。同年5月から47都道府県の書店や学校などを100日以上かけて回り、講演やサイン会を行う企画「今村翔吾のまつり旅」を開催[17][18]

人物[編集]

  • 小学5年生の時に奈良市内の町の古書店で、池波正太郎の『真田太平記』に出会い夏休み中に読了。その後も司馬遼太郎藤沢周平吉川英治海音寺潮五郎陳舜臣など数多くの作家の作品を読み、小説家を志すようになった[19]
  • いずれは小説家になると周囲に公言し続けるが、その後も小説を執筆することは無かった。しかし30歳の時に教え子に言われた「夢を諦めている」という言葉に衝撃を受ける。この言葉に一念発起し、数日後にダンスインストラクターを退職。本格的に小説家を目指し始める[20]
  • 第23回九州さが大衆文学賞の選考委員を務めていた北方謙三が、今村に長編小説を書かせてみるよう祥伝社の編集者に推薦。この時に1ヶ月間で書き上げた作品が『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』であり、小説家デビューを果たす[21]
  • 予期せぬ本との出会いを提供し、文化のインフラとしての機能もある街の本屋を残したいとの気持ちから、廃業の危機にあった書店の経営を引き受ける[13][14]
  • 直木賞受賞の会見場には待機させていた人力車で向かった。これは山本一力が直木賞を受賞した際に、会見場へ自転車で向かったエピソードに触発されて思いついた[22]
  • 座右の銘は「道なき道を行く」。誰もやっていないことをやり、自分で歩いて道を作るという気概を持ちたいとの思いから[23]
  • テレビ番組「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」に、挑戦者として出演し全問正解。16組目の300万円獲得者となった[24]

受賞歴[編集]

太字は受賞

作品一覧[編集]

シリーズ作品[編集]

  • 羽州ぼろ鳶組シリーズ(祥伝社文庫
    • 第1巻『火喰鳥』(2017年3月)
    • 第2巻『夜哭烏』(2017年7月)
    • 第3巻『九紋龍』(2017年11月)
    • 第4巻『鬼煙管』(2018年2月)
    • 第5巻『菩薩花』(2018年5月)
    • 第6巻『夢胡蝶』(2018年8月)
    • 第7巻『狐花火』(2018年11月)
    • 第8巻『玉麒麟』(2019年3月)
    • 第9巻『双風神』(2019年7月)
    • 第10巻『黄金雛』(2019年11月)
    • 第11巻『襲大鳳』(上)(2020年8月)
    • 第12巻『襲大鳳』(下)(2020年10月)
    • 第13巻『恋大蛇』(2022年3月)
  • くらまし屋稼業シリーズ(ハルキ文庫
    • 第1巻『くらまし屋稼業』(2018年7月)
    • 第2巻『春はまだか』(2018年8月)
    • 第3巻『夏の戻り船』(2018年12月)
    • 第4巻『秋暮の五人』(2019年4月)
    • 第5巻『冬晴れの花嫁』(2019年8月)
    • 第6巻『花唄の頃へ』(2020年2月)
    • 第7巻『立つ鳥の舞』(2021年2月)
    • 第8巻『風待ちの四傑』(2022年6月)
  • イクサガミシリーズ(講談社文庫
    • 第1巻『イクサガミ 天』(2022年2月)

シリーズ外作品[編集]

アンソロジー収録作品[編集]

  • 第19回「伊豆文学賞」優秀作品集(2016年3月、羽衣出版)-『蹴れ、彦五郎』
  • 九州さが大衆文学賞 大賞・笹沢佐保賞受賞作品集Ⅵ(2017年6月、佐賀新聞社)-『狐の城』[26]
  • 戦国の教科書(2019年7月、講談社)-『生滅の流儀』
  • 深大寺恋物語 第15集(2020年4月、深大寺短編恋愛小説実行委員会)-『夏流れ』[27]
  • Story for you(2021年3月、講談社)-『鬼は戦う』

メディア化作品[編集]

ラジオドラマ[編集]

  • 火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(NHK-FM 青春アドベンチャー、2018年7月23日 - 8月3日、出演:筧利夫 他)
  • 夜哭烏 羽州ぼろ鳶組(NHK-FM 青春アドベンチャー、2019年9月16日 - 9月27日、出演:筧利夫 他)
  • 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組(NHK-FM 青春アドベンチャー、2020年10月19日 - 10月30日、出演:筧利夫 他)
  • 菩薩花 羽州ぼろ鳶組(NHK-FM 青春アドベンチャー、2021年11月15日 - 11月26日、出演:筧利夫 他)

漫画[編集]

メディア出演[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 「私は本を諦めない」 ー直木賞受賞が決まって、今村翔吾さんエッセー -京都新聞
  2. ^ a b 今村翔吾 公式プロフィール -生島企画室
  3. ^ 啓林堂書店奈良店で今村翔吾さんサイン本を販売 女大付中高出身の作家、直木賞受賞記念で -奈良新聞デジタル
  4. ^ 今村翔吾 戦争の恐怖を身近に感じる今、EXILE的小説家が描く平和テーマの新風時代劇 -日刊スポーツ
  5. ^ a b 第19回伊豆文学賞入賞作品決定 -しずおか文化のページ
  6. ^ a b 九州さが大衆文学賞 大賞に今村さん(滋賀県) -佐賀新聞LiVE
  7. ^ a b 第10回角川春樹小説賞 -朝日新聞デジタル
  8. ^ a b 第7回歴史時代作家クラブ賞 -毎日新聞
  9. ^ a b 今村翔吾氏が吉川英治文学新人賞「ドキドキもの」 -日刊スポーツ
  10. ^ a b 第八回 野村胡堂文学賞 決定! -一般社団法人 日本作家クラブ
  11. ^ a b 第十一回 山田風太郎賞受賞作品 -KADOKAWA
  12. ^ a b 第6回吉川英治文庫賞受賞作 -講談社
  13. ^ a b 直木賞候補の歴史小説家・今村翔吾さんが挑戦する書店経営...自身の原点でもある『予期せぬ本との出会い』を守る -MBSニュース
  14. ^ a b 「残さないといけない文化だと思った」 廃業の危機にあった書店、小説家が経営引き継ぐ その思いを聞いた -ねとらぼ
  15. ^ a b 第166回直木賞は今村翔吾さんと米澤穂信さん -NHKニュース
  16. ^ 直木賞作家・今村翔吾氏が脚本家デビュー「ノリで言ったら本当に依頼が来ました」 -日刊スポーツ
  17. ^ 直木賞作家、書店に恩返し 今村翔吾さんが全国100日行脚 -中日新聞Web
  18. ^ 今村翔吾のまつり旅・47都道府県まわりきるまで帰りません!
  19. ^ 「作家の読書道」第219回今村翔吾その1「小学5年生で『真田太平記』を読む」 -WEB本の雑誌
  20. ^ 諦めずつかんだ『直木賞』歴史小説家・今村翔吾さん"激動の日々"に密着「子どもらに夢はかなうと語り続けたい」 -MBSニュース
  21. ^ 北方謙三×今村翔吾 特別対談「物語の命運を背負って――」 -集英社 文芸ステーション
  22. ^ ダンスの先生から直木賞作家の今村翔吾さん「30歳からでも夢叶う」 -朝日新聞デジタル
  23. ^ タイプライターズ~物書きの世界~ 2022年2月26日放送回
  24. ^ 直木賞作家・今村翔吾さん初挑戦で300万円獲得「小学5年生より賢いの?」史上16組目全問正解 -スポーツ報知
  25. ^ 単行本化の際に『童神』から改題
  26. ^ 九州さが大衆文学賞Ⅵ -佐賀新聞LiVE
  27. ^ 深大寺恋物語第15回記念号を発行 -調布市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]