プロット (物語)

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プロット英語: plot)は、創作分野の専門用語としては、小説戯曲映画漫画等の創作物における、枠組み・構成のことを言う。ストーリーとは区別される。

概説[編集]

文芸評論では、物語の中で起きている出来事が時間に沿って並べられたものが「ストーリー」であるのに対して、その出来事を再構成したものを「プロット」と呼ぶ。プロットは時間軸に沿っているとは限らないが、出来事の因果関係を示している。例えば「妻が重い病気になった。夫は毎日泣き暮らすようになった」はストーリー、「夫は毎日泣き暮らすようになった。理由がわからなかったが、妻が重い病気になったからだとわかった」はプロットである、などと説明されることが多い。

純文学短編小説では、プロットらしいプロットのない作品も少なからずあるが、エンターテインメント長編小説などの構成力を必要とする創作では、プロットを練ることが不可欠であると考えられている。ただし、スティーヴン・キングのように、プロット無しで長編エンターテインメント小説を書き、大成した作家もいないわけではない。

諸論[編集]

元々は、単に筋に関連する出来事がひとつの形を形成したもののことをプロットと呼んだ。紀元前4世紀古代ギリシア哲学者アリストテレスが『 詩学』の中で既に「始め・中・終り」の3つに区分するという基本的なプロットについて述べている( 「三幕構成」)。この基本的な意味でのプロットという用語は、現代でも小説などの創作の現場でよく使われ、物語を作るときの設計図・構想のことを指す。物語のあらすじ、登場人物の設定や相関図、事件、小道具、世界観などがプロットに含まれる。

プロットとストーリーについては、イギリス作家E・M・フォースター1927年に発表した『小説の諸相』での解説が有名である。

関連項目[編集]