深谷陽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深谷 陽
生誕 (1967-08-12) 1967年8月12日(56歳)
日本の旗 日本福島県石川郡石川町
職業 漫画家
ジャンル 青年漫画
受賞 第26回ちばてつや賞一般部門入選(『神様の島の愛ある食卓』)
テンプレートを表示

深谷 陽(ふかや あきら、1967年8月12日 - )は、日本の漫画家、元特殊メイクアーティスト。福島県石川郡石川町出身。漫画家の深谷かほるは姉。

来歴[編集]

1994年講談社の漫画新人賞「ちばてつや賞・一般部門」(第26回)において、「神様の島の愛ある食卓」が入選。

有志による漫画業界活性化団体、漫画元気発動計画の活動にも参加。同団体製作のスティッカム配信の番組「漫元姉っくす!」に準レギュラーとして度々出演。ネットラジオ漫画元気発動計画にもゲスト出演。音声付きとなる進化形電子書籍Domixからも新作『Spice City』を発表した。同作品の音楽には交遊のある音速珈琲廊(Sonic Cafe)のエスニックな曲が使用された。

2014年2月漫画が描ける漫画喫茶『漫画空間』高円寺店の店長に就任。漫画空間店長としても同店から配信されるMANGA姉っくす!など多数のニコ生番組にゲスト出演していた。同店舗は2016年1月31日に閉店した[1]

2018年1月16日にテレビ番組「YOUは何しに日本へ?」に出演[2]

作風[編集]

エキゾチシズムを特徴とし[3]南 (2013, p. 45) は情緒あふれるウェットなタッチで描かれる女性キャラクターおよび料理[注 1]の描写の官能性を高く評価している。

作品一覧[編集]

連載中[編集]

単行本[編集]

  • 密林少年〜Jungle Boy〜(原作:アキ・ラー集英社刊、全2巻)
  • アキオ紀行バリ(講談社刊、単巻)
  • アキオ無宿ベトナム(講談社刊、全2巻)
  • レディ・プラスティック(講談社刊、単巻)
  • 艶捕物噺〜唐紅花の章〜(リイド社刊、単巻)
  • 踊る島の昼と夏(エンターブレイン刊、単巻)
  • スパイシー・カフェガール(宙出版刊、単巻)
  • 運び屋ケン(集英社刊、全4巻)
    • 運び屋ケン Ken the Sweeper(発行:マンガショップ、発売:パンローリング、上下巻)※集英社版を再編集した新装版(短編作品の追加収録あり)。
  • P.I.P.〜プリズナー・イン・プノンペン〜(原作:沢井鯨、新潮社刊、単巻)
  • 武田信玄激闘録 風林火山(リイド社刊、『乱ツインズ増刊』、単巻)
  • 戦国武将列伝 大関ヶ原(リイド社刊、『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』連載、単巻)
  • 戦国武将列伝 大関ヶ原外伝 野望の群像(リイド社刊、『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』連載、単巻)
  • 戦国武将列伝 直江兼続(リイド社刊、『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』連載、単巻)
  • スパイスビーム(日本文芸社刊、単巻)
  • 気分はアジアめし(日本文芸社刊、単巻)※「スパイスビーム」、「スパイシー・カフェガール」からの再編集版(前記2作品より収録作品が少なく完全収録ではない)。
  • 楽園夢幻綺譚 ガディスランギ(リイド社刊、単巻)
  • オレが日本を元気にしてやる! 州知事川口龍彦奮闘物語(原作:江口克彦PHP研究所、単巻)
  • 鉄男 THE BULLET MAN (原作:塚本晋也エンターブレイン、単巻)
  • バーフバリ 王の凱旋 (原作:ARKA MEDIAWORKS幻冬舎コミックス、単巻)
  • ティガチャンティック〜三匹の妖怪少女〜(ホーム社WEBマンガサイト『画楽ノ杜』連載、単巻)
  • 童の神(原作:今村翔吾双葉社刊、『月刊アクション』連載、全6巻) - 同名小説のコミカライズ[4]

映像化作品[編集]

  • LADY PLASTIC(2001年) - 高橋玄監督作品。
  • Spice City(2013年)-漫画元気発動計画のDomixと呼ばれる漫画映像作品。漫画としてもオリジナルの新作。演出は樹崎聖、音楽は音速珈琲(ソニックカフェ)、声の出演は鈴木茉美、内田晶子

関連人物[編集]

深谷かほる(漫画家)
[5]
中山昌亮(漫画家)
週刊モーニング』(講談社)で同時期に連載を持っていた関係で交遊がある[注 2]

脚注[編集]

  1. ^ デビュー作の料理の描写を印象的とするとともに、『スパイスビーム』(13頁)におけるカオ・パッ・ガパオ・ガイを食べるシーンがとくに圧巻であるとしている[3]
  2. ^ (掲載誌の廃刊による連載打ち切りを同時期に経験するなどの)似たような境遇から、お付き合いさせてもらっていると、公式サイト掲示板で作者本人がコメントしている。なお、この件に関してmixi深谷陽私的コミュにて2008年2月18日に高円寺で開催された『スパイスビーム』単行本発売記念オフ会にて、深谷当人が「いきなり最初に書くのがそれかよ」と苦言を呈している。

出典[編集]

参考資料[編集]

  • 南, 信長『マンガの食卓』(初版第1刷)NHK出版、2013年9月17日。ISBN 978-4-7571-4316-6 
  • 深谷陽が描くバリ島舞台の新刊、主人公のモデル・hy4_4yhとのイベントも”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年6月15日). 2021年4月13日閲覧。

関連項目[編集]

  • 鉄男 - 映画作品。シリーズ第2作『鉄男II BODY HAMMER』(1992年公開)に特殊メイクアップアーティストとして参加
  • プリズナー - 連続TVドラマ。小説『P.I.P.〜プリズナー・イン・プノンペン〜』の映像化作品。

外部リンク[編集]