深谷かほる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深谷 かほる
生誕 (1962-11-05) 1962年11月5日(61歳)
日本の旗 日本福島県[1]
活動期間 1987年(昭和62年) -
代表作
公式サイト 深谷かほる公式ウェブサイト
テンプレートを表示

深谷 かほる(ふかや かおる、1962年[2]11月5日 - )は、日本の女性漫画家血液型O型福島県[1]石川郡石川町出身。武蔵野美術大学デザイン科卒業[1]

弟は漫画家・深谷陽。弟の方が10年ほど早くから漫画を描いていた。駆け出し漫画家の頃に16ページストーリー漫画を依頼されたので弟に描き方を訊いて描き上げている。

概要[編集]

福島県立安積女子高等学校[3]卒業後、武蔵野美術大学デザイン科へ進学。

大学卒業後は美術館などのアルバイトをしつつ学年誌へカットを持ち込むが採用に至らず、編集者のアドバイスで漫画を書き始め、1987年12月号の『プチフラワー』に掲載された『毎日が日曜日』でデビューした。

代表作として『エデンの東北』、『ハガネの女』、『カンナさーん!』など。『エデンの東北』の主人公の弟「あきら」は弟がモデル。

ハガネの女』(テレビ朝日)は吉瀬美智子主演により、テレビドラマ化されたが、season2のドラマオリジナルのストーリー展開に反対して原作者名義を削除した[4]

『カンナさーん!』(TBSテレビ)は渡辺直美主演により、テレビドラマ化された。

2015年10月、Twitterにて『夜廻り猫[5]の連載を開始。読者の共感を得て人気作となる[6]

2017年、前述の『夜廻り猫』で第21回手塚治虫文化賞短編賞を受賞[7][8][9]、他に第5回ブクログ大賞のマンガ部門大賞を受賞[10]

地域猫が連れてきた黒猫の「ハゲ」と知人から譲り受けた同じく黒猫で片目が潰れた「マリ」という猫を飼っていた。

作品リスト[編集]

漫画作品[編集]

★は連載作品。

エッセイ[編集]

  • 人生ロシアンルーレット(『まんがライフオリジナル』2005.6 - 2008.8 掲載)

書籍[編集]

漫画単行本[編集]

詳細は各リンク先を参照。

  • 『キャラメル・ハイ』、徳間書店〈トクマコミックスエクストラ〉、1990年、全1巻、ISBN 978-4-1978-1014-7
  • エデンの東北竹書房〈Bamboo comics〉、1991年 -
    • 『ラブ&ピース! ピース!』、竹書房〈バンブー・コミックス〉、2003年、全1巻
    • 『エデンの東北 高校編』 竹書房〈Bamboo comics〉、2011年、全1巻
  • 『ノーイ -バンコクの恋人-』、講談社〈講談社コミックスミミワイド〉、1994年、全1巻、ISBN 978-4-0617-6737-9
  • 『おバカさんGirl』、主婦と生活社〈GIGAコミックス〉、1994年、全1巻
  • 『カエルちゃん』、光文社〈VCシリーズ〉、1995年、全1巻
  • 『素晴らしい結婚』、ぶんか社〈BUNKA COMICS〉、1996年、全1巻
    • (文庫版)2010年、全1巻、文庫版
  • 『泣きたい日のクスリ』、竹書房 〈バンブー・コミックス〉、1996年、全1巻、ISBN 978-4-8124-5084-0
  • 『かれんちゃん』、ぶんか社〈Bunkasha comics--Manga aloha! series〉、1998年、全1巻、ISBN 978-4-8211-9649-4
  • 『ぴよぴよフーフ』、集英社〈YOUコミックス〉、1999年、全1巻、ISBN 978-4-0886-2468-6
  • 『マリーゴールド』 集英社〈クイーンズコミックス〉、2001年、全1巻、ISBN 978-4-0886-5005-0
  • 『ドタ婚式』 竹書房、2001年、全1巻、ISBN 978-4-8124-0812-4
  • 『カンナさーん!』、集英社〈クイーンズコミックス〉、2001年 - 2007年、全13巻
  • 『ダイヤ者』、集英社〈クイーンズコミックス〉、2006年、全1巻、ISBN 978-4-0886-5370-9
  • ハガネの女』、集英社〈クイーンズコミックス〉、2008年 - 2011年、全10巻
  • 『夜廻り猫』、(第1巻はKADOKAWAより刊行、後に新たに講談社より刊行)2016年 -

絵本[編集]

  • 『ウータンとかいぶつ』、主婦と生活社〈ね〜ね〜ブックス〉、1996年、全1巻、A5判

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2013年2月現在

出典[編集]

  1. ^ a b c めん好き登場!”. (社)日本麺類業団体連合会/全国麺類生活衛生同業組合連合会 (2007年2月14日). 2013年2月26日閲覧。
  2. ^ 深谷, かほる, 1962- - Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)”. 国会図書館. 2013年2月26日閲覧。
  3. ^ "【本校OG 深谷かほるさん、手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞】". 安積黎明高等学校. 2017年4月26日. 2019年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧
  4. ^ 「ハガネの女」ドラマでトラブル 漫画家が異論唱え原作者降りる” (2011年6月24日). 2023年1月17日閲覧。
  5. ^ 夜廻り猫/深谷かほる”. モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ. 2023年1月17日閲覧。
  6. ^ 深谷かほる(インタビュアー:晴山香織)「『夜廻り猫』漫画家・深谷かほるインタビュー「登場するのは私が心を理解できる人たちだけ」。Twitterから広がる涙の物語」『TSUTAYA/ツタヤ』、2017年9月12日。 オリジナルの2018年9月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180922022132/http://tsutaya.tsite.jp/news/magazine/i/36992577/index2018年9月22日閲覧 
  7. ^ "第21回 手塚治虫文化賞". 朝日新聞社. 朝日新聞社. 2017年. 2019年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧
  8. ^ "【手塚治虫文化賞短編賞受賞記念】 新聞で、地上波で。『夜廻り猫』深谷かほる氏のインタビューが続々登場中です。受賞記念PVも公開!". モーニング公式サイト - モアイ. 2017年6月6日. 2018年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧
  9. ^ "(ひと)深谷かほるさん ツイッター発の漫画で手塚治虫文化賞短編賞を受けた". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2017年6月2日. 2019年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月15日閲覧
  10. ^ "第5回ブクログ大賞[2017]". ブクログ. 2019年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧
    "第5回ブクログ大賞[2017] マンガ部門受賞作品は深谷かほる『夜廻り猫』に決定!". ブクログ. 2019年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月17日閲覧

外部リンク[編集]