志茂田景樹

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志茂田 景樹
(しもだ かげき)
誕生 下田 忠男
(1940-03-25) 1940年3月25日(76歳)
日本の旗 日本 静岡県伊東市
職業 小説家絵本作家タレント
最終学歴 中央大学法学部
活動期間 1976年 -
ジャンル 架空戦記推理小説歴史小説伝奇小説など
代表作 『黄色い牙』(1980年)
『戦国の長嶋巨人軍』(1995年)
主な受賞歴 小説現代新人賞(1976年)
直木三十五賞(1980年)
文芸大賞(1984年)
日本文芸家クラブ特別大賞(1994年)
デビュー作 『やっとこ探偵』(1976年)
公式サイト 志茂田景樹ワールド
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志茂田 景樹(しもだ かげき、1940年昭和15年)3月25日 - )は、日本の作家(小説家・絵本作家)、タレント。株式会社志茂田景樹事務所代表取締役。芸能プロダクションビッグ・ブッキング・エンターテインメント」に所属。本名は下田 忠男(しもだ ただお)。

ペンネームの由来は、「茂る田んぼを志す」という気持ちから変名し、また「景樹」は昔父親の書斎で良く目にしていた本に江戸時代の国文学者、香川景樹の本があり、その賑やかな名前が気に入って拝借したという。また、一時期は境 忠雄(さかい ただお)のペンネームを使用していた時期もあった。

人物・来歴[編集]

1940年、静岡県伊東市に生まれる。東京都立国立高等学校を卒業後、一浪を経て中央大学法学部政治学科に入学。6年かけて卒業した後は弁護士事務所に就職するも、その後はセールス、探偵、保険調査員、塾講師、週刊誌記者など、20種以上の職を転々としてきた。28歳の保険調査員時代に地方出張の移動時間を利用して読書をしているうちに作家を志すようになり、29歳の時虫垂炎と腹膜炎で長期入院したことをきっかけに短編の執筆を開始、それから仕事の傍ら作品を応募し続ける。3~4年目くらいから候補作には毎回のように挙げられるようになってきたものの受賞には至らず、メディア業界の知人から受けた「短編を書くならストーリーの面白さよりも登場人物を重視するといい」というアドバイスを参考に書き上げた『やっとこ探偵』で、1976年(昭和51年)小説現代新人賞を受賞、プロデビューを果たす。1980年(昭和55年)、国鉄職員だった父が北海道に赴任した際に聞いた話をもとに書き上げた大作『黄色い牙』で直木賞を受賞した。

「孔雀警視」シリーズなどのエロティックな官能を絡めた大人のユーモア推理小説をはじめ、大胆な解釈の歴史小説、伝奇小説、人物評伝、スペクタクル小説、ピカレスク小説など、ジャンルを問わない多様多彩な作品世界を構築し、その執筆スピードの速さもあいまって矢継ぎ早に発表して読者の支持を集める。特に、『孔雀警視』は女性キャリア捜査官ものとしては日本の嚆矢であり、しかも続けてこの職種を取り上げたフィクションがリアルなものが多かったのに対し(近年はようやくコミカルなものもエロティックなものも増えてきている)軽いエロティックアクションに徹している点など、先見性と独自性が際立っている。「それゆけ孔雀警視」は1987年昭和62年)4月22日の『水曜ドラマスペシャル』(TBS)でドラマ化され、志穂美悦子が演じた。続編と第3作では賀来千香子に交代している。志茂田は『警視総監・鳳美由紀』ではこの路線をついに(しかもお色気アクションのまま)警察官最高職にまで推し進め、これは四半世紀を経た現在も未だに(映像・劇画もふくめ)フォロワーが出ていない。

1990年代には架空戦記小説を多数執筆、ブームの牽引者となる。分かり易さ、面白さを追求し、特に『戦国の長嶋巨人軍』はカルト的人気を博して重版を重ね、多くの作品がブームの衰退と共に個別の作品名を忘れられてゆく中、架空戦記の金字塔となった。

執筆活動の他奇抜なファッションセンスが注目され、1980年代後半には山本寛斎のファッションショーでモデルを務めたほか、1990年代にはタレントとしてバラエティ番組やドラマ番組に出演したり、ファッションブランド「KIBA」を立ち上げるなどエキセントリックな行動と存在感と名前の通り「過激」なファッションスタイル及び脚線美で注目を集めた。

キャラクター性も抜群であり、本人もタレント活動にも積極的で数多くのバラエティ番組、ドラマなどにも出演した。『ビーロボ カブタック』出演時には、同作プロデューサーから「あれほどの大作家なのに少しも偉ぶったところがない」と絶賛された。当然出演時の衣装はすべて自前である。

笑っていいとも!』レギュラー時代に志茂田が登場する時には、「直木賞作家 志茂田景樹」とクレジットされていた。また、『いいとも!』では1992年平成4年)の特番「笑っていいとも!年忘れ特大号」のコーナー、ものまね歌合戦にて小泉今日子の「なんてったってアイドル」を歌った。唄うことが大好きで、カラオケで熱唱するのが楽しいという。また自らの講演会でも唄を披露している。沢田研二の「勝手にしやがれ」をカヴァーしており、『音痴貴族 花の歌謡大行進』というレコードに収録されている。本人が近年、Twitterでカミングアウトしたところによると、幼い頃の疾患により、音楽を聴き、表現する能力が劣ってしまったという。

こうしたタレント的な活動で注目されていた当時の執筆作品の多くが、口述筆記であったことを公言している。1996年(平成8年)より、絶版となっていた自著を「KIBA BOOKS」として自ら復刊する。

1999年(平成11年)、妻と共に「よい子に読み聞かせ隊」を結成する。以後、テレビタレント活動、小説執筆をセーブし、自ら全国各地で読み聞かせ行脚を行い、童話・絵本執筆も手がけるほか、不登校の子どもたちの支援や心療内科を考える会など、社会的活動にも熱心である[1]2008年(平成20年)、専修大学の創設者たちを描いた歴史小説『蒼翼の獅子たち』を刊行した。また、Twitterでは、人生相談において、真摯かつ心温まる回答もあり、フォロワー数が20万人を超えた他、現在年収800万を稼ぐカリスマタクシー運転手として『タクシーほど気楽な商売は無い!』を執筆した次男の下田大気と共同で講演活動も行っている[2]

2014年(平成26年)事務所で、金庫の鍵を壊され6,000円盗まれるという事件が発生した[3]

受賞歴[編集]

著書[編集]

  • 異端のファイル (祥伝社 1977年)
  • 異端の血族 (祥伝社 (ノン・ノベル) 1978年)
  • 金融紳士 (大陸書房 1979年)
  • 黄色い牙 (講談社 1980年 のち文庫)
  • やっとこ探偵 (講談社 1980年)
  • 鉄の魔界 (光文社 1981年)
  • 青ざめた彷徨 (中央公論社 1982年)
  • 汽笛一声 (プレジデント社 1983年)
  • カン入り自由のコーヒー・ブレイク カゲキの青春開直り美学 (若林出版企画 1984年)
  • 汚れた偶像
  • 俗物教祖
  • 吸血大宝殿
  • 羊群は地獄に堕ちる
  • 法城壊滅の日
  • 青ざめた彷徨
    上記の作品群は、『折伏鬼』と同じく創価学会をテーマとしたもの。
  • 嬬恋美女伝説
  • 富豪警視 アイドルと三冠王の裏側
  • 富豪警視 瀬戸内人喰い鮫の罠
  • 自動車業界を乗っとれ
  • 極光(オーロラ)の艦隊
  • 激烈!帝国大戦
  • 孔明の艦隊
  • 彗星の艦隊
  • 志茂田景樹の軽犯罪法教室 (講談社 1994年)
  • カゲキに生きてみないか The song of my life (ぴいぷる社 1994年)
  • 戦国の長嶋巨人軍(実業之日本社 1995年)
    精神鍛錬の一環で自衛隊に体験入隊し、タイムスリップにより戦国時代に飛ばされた長嶋茂男率いる巨人軍が織田信長と共に天下取りを目指すメークドラマ。
    日高建男によって『戦国の長縞GB軍』として漫画化され、2013年から『コミック乱』に連載された。
  • 首領を継ぐのは俺だ 山口組「血の派閥抗争」(サンケイ出版 1985年)
    東映映画『激動の1750日』(1990年)の原作
  • サラリーマン裏太平記
  • サカキバラ症候群の子どもたち(KIBA BOOKS 1997年)
  • 心療内科(KIBA BOOK 1997年)
  • PKO軍、関ヶ原合戦に突入す
  • PKO軍、幕末争乱に突入す
  • 西南戦争
  • 信玄・謙信日本を奪る
  • 義経が翔く
  • 戊辰戦争
  • 関ヶ原合戦
  • 伊達政宗の大長征
  • 信長の野望
  • 真・甲陽軍鑑 武田信玄の秘密
  • 周ロック・ホームズ―雨の軽井沢殺人事件 (湘南ノベルス 1996年)
  • 男が家を出るとき帰るとき (文芸社 2002年)
  • モンゴル馬ダライフレグの奇跡 日本とモンゴル友好のかけ橋になった名馬の物語 (海部俊樹共著 籾山彩恵子英訳 Kiba book 2006年)
  • 蒼翼の獅子たち (河出書房新社 2008年)
    映画『学校をつくろう』原作

出演[編集]

テレビ番組[編集]

映画[編集]

CM[編集]

ゲーム[編集]

PV[編集]

  • 宇宙人「もっともっとイン・ザ・ルーム」(2012年)

脚注[編集]

外部リンク[編集]